巨人(☆7対5★)中日 =リーグ戦2回戦(2022.03.26)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
中日
0100200205501
巨人
01010005X71220
勝利投手:畠 世周(1勝0敗0S)
(セーブ:大勢(0勝0敗2S))
敗戦投手:福 敬登(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】勝野 昌慶(1号・5回表2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 中日戦チケット予約

DAZN

◆巨人が逆転勝利。巨人は3点を追う8回裏、中田の適時二塁打と代打・中島の適時打などで同点とする。なおも続く好機で若林と代打・ウォーカーの適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。敗れた中日は、先発・勝野が好投を見せるも、救援陣がリードを守れなかった。

◆巨人の先発はプロ初登板の2年目山崎伊織投手(23)。巨人の日本人投手で開幕2戦目以内にプロ初登板初先発は新人だった13年3月30日菅野(2戦目)以来だが、菅野は勝敗なしで降板。山崎伊は白星デビューなるか。

◆プロ初登板初先発の巨人山崎伊織投手(23)が、プロ初勝利よりも先に「初打席初安打初打点」をゲットした。0-1の2回2死満塁、中日勝野の高めに浮いたフォークを強振。痛烈な打球が投手のグラブをはじき、適時内野安打となった。山崎伊は明石商(兵庫)時代は1番や5番といった主軸を任される強打者でもあった。投球と同様に、柔らかな打撃フォームで自ら同点打を決めた。

◆巨人最年長の中島宏之内野手(39)がプロ通算1900安打目で試合を振り出しに戻した。3点を追う8回、岡本和、中田の連打などで2点を返し、1死三塁で代打で登場。中日福の内角速球をはじき返し、同点の左前適時打を放った。満開の笑顔を咲かせて喜びをあらわにした。2000安打まであと100とする節目の一打。チームを勢いに乗せ、2死二塁から若林の逆転の適時二塁打につなげた。

◆巨人の新外国人アダム・ウォーカー外野手(30)が、初打席初安打初打点デビューを決めた。8回、6-5と逆転した直後の2死二塁で代打で登場。代わったばかりの中日山本の124キロのスライダーを左中間フェンス直撃の適時二塁打に。ドレッドヘアをのぞかせながら、塁上で両手をたたいて喜んだ。

◆巨人の2年目右腕・山崎伊織投手(23)が6回4安打3失点(自責2)の好投も1球に泣き、初勝利はお預けになった。プロ初登板初先発で初勝利を狙ったマウンド。2回に内野ゴロの間に1点を失うも、その裏に打撃センスを披露した。2回2死満塁、中日勝野の高めフォークをはじき返し、勝野のグラブをはじく適時打。プロ初打席で初安打初打点を記録した。しかし、プロ初勝利の権利を得るまであとアウト1つとなった5回2死一塁、投手の中日勝野に高めに浮いた139キロ速球を捉えられ、逆転2ランを浴びた。「初登板ですごく緊張しました。大城さんのリードのおかげで粘り強く投げられましたが、勝野さんへの1球が本当に悔しいです」と振り返った。1点ビハインドでマウンドを降り、7回から2番手鍬原と交代。緊張のプロ初登板を終えた。

◆巨人ドラフト1位の大勢投手(22)が、プロ野球史上初となる新人での開幕から2試合連続セーブに成功した。打線が8回に5点を挙げ、3点差をひっくり返して巡ってきた出番。代打平田、大島をフォークで2者連続3球三振に斬ると、最後は153キロ直球で岡林を中飛に打ち取り、3者凡退で今季2セーブ目をマークした。「昨日の反省点として、真っすぐが浮いていた部分があった。修正をしたなかで、しっかり自分のボールをマウンドで投げられるようにという気持ちで投げました」と冷静に振り返った。前日25日の開幕戦は、2死満塁のピンチを招くも、無失点で切り抜け、プロ初登板初セーブ。球界では40年ぶり2人目となる新人の開幕戦でのセーブを記録していた。

◆開幕2戦目で立浪竜に暗雲が垂れこめた。3点リードの8回にマウンドに送ったのは岩崎翔投手(32)。先頭ポランコにストレートの四球を出すと、ベンチに合図を送り落合ヘッド兼投手コーチに付き添われベンチへ下がった。その後、田島、福、山本が打ち込まれ5失点。今季初勝利はするりと逃げた。「肘がちょっと...。アクシデントなのでしょうがない。(明日以降は)ちょっと難しいんじゃないかな」。監督初勝利を逃した立浪監督は、表情を曇らせた。先発勝野が6回2失点と好投し、5回にはプロ初の逆転2ランで盛り上げた。巨人投手陣の乱れから8回に2点を追加。しかし、必勝パターンのほころびから逆転負けで連敗を喫した。岩崎はソフトバンクにFA移籍した又吉に代わり人的補償で加入。7回ロドリゲス、9回R・マルティネスと最速155キロ超の快速方程式の一員だっただけに、痛恨の離脱だ。落合コーチは「下からもう1人呼ぶか、今から(考える)」。岩崎は18年に右肘の手術を経験しているだけに古傷の再発なら長期離脱もある。中日が早くも必勝リレーの再構築を求められる事態に陥った。▽中日勝野(6回2失点で17年山井以来の投手本塁打も放ったが今季初勝利逃す)「立浪監督が言ったように、勝負ごとはケンカというつもりで投げた。(本塁打は)直球を狙って絶対打つぞ、と打席に入った」▽中日鵜飼(2回1死一塁で山崎伊からプロ初安打の三安)「走者のいる場面で1本打てて良かった。エラーがつくかなと思ってたけど、Hのランプがついて『おっ、ついた』とうれしかったです」▽中日ロドリゲス(7回から2番手で登板し1回無失点)「先頭打者を出したがゼロで帰れて良かった。チームに勢いがつく投球ができるように頑張る」

◆巨人の「不屈打線」が終盤の逆転劇を生んだ。3点を追う8回、四球、連打、犠打など打者9人で多彩な攻撃を繰り出して5得点。昨季は2回しかできなかった3点差以上をひっくり返しての白星で、開幕から2試合連続の逆転勝ちを決めた。新守護神のドラフト1位大勢投手(22)は9回に登板して3者凡退で締め、球界初の新人の開幕から2試合連続セーブを達成した。3点を追う8回裏。残すは2イニングだったが、うつむく者はいなかった。現役時代から「男」の愛称を持つ村田修コーチを中心に円陣を形成。たぎる思いを共有し、中日の救援陣をにらみつけた。無死一、二塁と攻め立て、打席に中田。「3点負けていたので後ろにつなぐ気持ちでした」と適時二塁打でこぶしを突き上げると、巨人ベンチが沸いた。続く丸が一ゴロで三塁走者を迎え入れ、代打中島が同点打。大城が犠打でつなぎ、若林とウォーカーの適時二塁打で突き放した。昨季2度しかできなかった、3点差以上の逆転勝ち。若林は「これだけチームが粘り強く、その前の翔さん(中田)とかもすごい感情出していたのでその流れに乗れたかな」と振り返った。今季、チームで貫く信念がある。1月、原監督は2年ぶりに行った国際武道大のオンライン講義で、コロナ禍で学生生活を送る若者の心情を思いつつ訴えた。「どういう状況であっても前を向く。一歩ずつ進む。ギブアップはしないということだよね。前向きにいっておけば、仮に結果が悪くても、必ずいい経験、いい糧としてつながるよ。こういう状況でもね、やれることを探そうじゃないか」チームスローガンは「不屈」。常にファイティングポーズをとることを求める。思いがあれば、形にはこだわらない。8回の全員攻撃では「あの一打が非常に大きかった」と、食らい付いて走者を生還&進塁させた丸の一ゴロを評価。「ああいうビッグイニングというのは全員の力が結集しないと出ない」と、各自の「不屈」を感じ取った。左脇腹痛の主将坂本を離脱で欠く中、2試合連続逆転勝ち。それでも原監督は「明日になればまたフラットな形から1イニング目を迎えるわけですからね。しっかり気を引き締めながらやることが大事」と締めた。逆風が吹こうが苦難が待とうが、巨人は前だけを見て歩を進める。【浜本卓也】

◆巨人チーム最年長の中島宏之内野手が、仕事人ぶりを発揮した。1点を追う8回1死三塁、代打で登場すると、中日福の内角速球を引っ張った。「打球はイメージしていたのと違ったけど、点が入ればそれでよし」と三遊間をゴロで抜く同点適時打。プロ通算1900安打目で2000安打まで100安打としたが「今年も1本目打てたな、スタート切れたなと。それくらいです」と今季初安打を喜んだ。

◆最速158キロを誇るドラ1右腕の大勢投手(22)が、また球史に名を刻んだ。40年ぶりの新人での開幕戦セーブから一夜、新人では史上初の開幕から2試合連続セーブを記録。「しっかり準備できていたので、いつも通りマウンドに上がりました」と、打線が逆転して巡ってきた出番にも動じなかった。助言を即結果につなげた。25日の開幕戦は平均154・7キロの直球で押したが、2安打1死球で満塁のピンチを招いた。連投に備え、原監督から「90%の力で抑えられるように」とアドバイスを受け、すぐさま実践。この日は平均151・2キロながら、代打平田、大島からフォークで2者連続奪三振。最後は岡林を153キロの直球で中飛と3者凡退に打ち取った。「しっかり下半身主導で投げられれば、150キロでなくともある程度抑えられるんだなと。自信になったというか、勉強になりました」。新人らしからぬ貫禄の投球で、抜群の安定感を披露した。常に成長を求め、技術を磨き続ける。プロ初セーブを挙げ、歓喜であふれた前夜も、日付が変わるまでテレビ電話で個人トレーナーの萩原淳由さんとフォームを確認。目指す未来はずっと先にある。「もっともっと今後の投球に、成長につながるような登板にしたい」。相手打線が恐れる、絶対的守護神への階段を駆け上がる。【小早川宗一郎】

◆巨人新外国人のウォーカーが、来日初打席初安打初打点デビューを決めた。勝ち越した直後の8回2死二塁から代打で登場。中日山本のスライダーを捉え左中間フェンス直撃の適時二塁打を放った。塁上で両手をたたいて満面の笑み。初お立ち台では「初打席で勝利に貢献できて、うれしく思います。オウエンヨロシクオネガイシマス」と日本語でファンを沸かせた。

◆開幕戦を白星で飾った巨人は、1~7番まで前戦と同じオーダーを組んだ。プロ初登板となる2年目の巨人・山崎伊織投手(23)とバッテリーを組むのは、25日に先発した小林に代わって大城。

◆中日のドラフト2位・鵜飼航丞外野手(22)=駒大=が「6番・左翼」でプロ初スタメン出場した。25日の開幕戦で鵜飼は、八回2死一、三塁のチャンスで代打として登場し、プロデビュー。結果は右飛に倒れてしまったが、試合後に立浪和義監督(52)は「緊張したのかどうかはわからないですけど、初球からしっかりと振れていた。相手の嫌がる野球をどんどんやっていって(ほしい)」と今後に期待を込めていた。

◆中日のドラフト2位・鵜飼航丞外野手(22)=駒大=が「6番・左翼」でプロ初スタメン出場し、二回にプロ初安打を放った。1死一塁で迎えた第1打席で、巨人・山崎伊がインハイに投じたシュートをフルスイング。打球は三塁線に転がり、三塁・岡本和に好捕されたが、全力疾走で送球より先に一塁を駆け抜けてHランプを灯した。25日の開幕戦は代打で右飛に倒れており、プロ2打席目で記録した。さらに、この一打に岡本和の悪送球が重なってチャンスは二、三塁に拡大。続く石川昂の二ゴロの間に三塁走者・ビシエドが生還し、先制につながった。記念球は一塁ベースコーチャーの荒木内野守備走塁コーチからベンチに戻され、鵜飼は攻撃終了後にベンチに戻ると、仲間から祝福を受け、笑顔でグータッチを交わした。

◆中日のドラフト2位・鵜飼航丞外野手(22)=駒大=が「6番・左翼」でプロ初スタメン出場し、二回にプロ初安打を放った。「打ったボールはシュートかツーシーム。ランナーのいる場面で回ってきて、一本打ててよかったです。Hのランプがついて『おっ、ついた』と思い、うれしかったです」1死一塁で迎えた第1打席で、巨人・山崎伊がインハイに投じたシュートをフルスイング。打球は三塁線に転がり、三塁・岡本和に好捕されたが、全力疾走で送球より先に一塁を駆け抜けてHランプを灯した。25日の開幕戦は代打で右飛に倒れており、プロ2打席目で記録した。さらに、この一打に岡本和の悪送球が重なってチャンスは二、三塁に拡大。続く石川昂の二ゴロの間に三塁走者・ビシエドが生還し、先制につながった。記念球は一塁ベースコーチャーの荒木内野守備走塁コーチからベンチに戻され、鵜飼は攻撃終了後にベンチに戻ると、仲間から祝福を受け、笑顔でグータッチを交わした。

◆プロ2年目の巨人・山崎伊織投手(23)が初先発し、6回4安打3失点だった。二回に安打と死球で2死二、三塁のピンチを招き、石川の二ゴロの間に1点を献上。それでも四回まで148キロの直球とスライダー、フォークボールを織り交ぜ、最少失点にまとめた。しかし、2-1で迎えた五回2死一塁で相手投手・勝野に痛恨の左越え2ランを被弾。六回は三者凡退に仕留め、七回から2番手・鍬原にマウンドを譲った。二回にはプロ初打席で自身を援護する適時打をマークするなどバットで快音を響かせた。プロ初登板で勝利投手の権利は得られなかったが、次につながる投球だった。

◆開幕2戦目の先発を任された中日・勝野昌慶投手(24)が左中間に逆転2ランを放った。「ストレート狙って、『絶対打つぞ』という気持ちで打席に入りました。良い結果が出て良かったです」 5回 2点本塁打を放ちナインの出迎えを受ける中日・勝野昌慶 ) 1―2と1点を勝ち越された直後の五回だった。2死から京田が遊撃内野安打で出塁すると、打席へ。1ボールから高めの139キロを振り抜くと打球は大きな弧を描いて左方向へ飛び、そのまま左中間席に突き刺さった。笑みを浮かべながらのダイヤモンド一周。プロ初アーチは、今季のチーム第1号で、2017年8月31日のDeNA戦(ナゴヤドーム)での山井大介以来となる球団投手の本塁打だった。本業のマウンド上では二、四回に1点ずつを与えたものの大崩れはせず、6回7安打2失点。「球数が多くなってしまいましたが、攻める姿勢は出せたと思います。あとはしっかり応援したいと思います」と前を向き、救援陣にバトンを渡した。

◆中日は巨人に逆転負けを喫し、立浪和義新監督(52)はまたしても勝利を手にできなかった。1―2と勝ち越された直後の五回に先発・勝野が左中間へ2ランを放って逆転。八回は相手の高橋、畠が計4四球と乱れて2点を追加、3点差とした。七回から勝利の方程式に入り、八回はロドリゲスから岩崎がバトンを受けたが、先頭にストレートの四球を与えたところでベンチに下がり、そのまま交代。まさかのアクシデントからスイッチした田島が連打を浴びて1点を返されると、6番・丸の場面で登板した福もこらえきれず、続く代打・中島の左前適時打で同点とされ、若林にも中越え逆転二塁打を浴びた。この回の5失点は痛く、九回は相手D1位・大勢(関西国際大)に抑えられ、開幕2連敗となった。

◆中日は3点リードの八回に5失点で逆転され、開幕2連敗を喫した。試合後の立浪和義監督(52)の一問一答は以下の通り。――八回に岩崎がストレートの四球を与えて降板「ちょっと(右)肘が。これはアクシデントなのでしようがない」――あす以降は「難しいんじゃないかな、という感じですね」――その後の田島、福、山本も打たれて逆転された「まあしようがないですよね、これはね。あした、またやり返すしかない。いい形で、押し出しで点はもらったんですけどね」――先発・勝野が逆転2ラン「びっくりした。誰が打ったのかなって」――八回に4四球など無安打で2点を追加「(試合を通して)5安打しか出ていないですけど、効率よくと言いましょうか、相手にも四球をもらって点が取れた。それを守り切るのがウチの野球なので。また頑張るしかないですよね」――中軸は開幕戦でのビシエドの一発だけとさみしい結果「木下はずっと5番を打たしているので、出だしからつまずいているんですけど、しばらくは続けていこうかなとは思います」――鵜飼はプロ初安打「彼のいいところは思い切り。この球場なら間違えれば(スタンドイン)というスイングをするので。単純に楽しみですよ」 ――あす以降の八回は「まだ祖父江もいないし、おそらくロドリゲスが(繰り)上がるんじゃないですか。ただ、きのう、きょうと2連投しているので分からないです」――結果がほしいところ「1つ勝たないと落ち着かないというのもありますし、勝つことの難しさも改めて感じるわけですけども、リードしている終盤を落とさないように、次からしていきたいなと思います」

◆中日・岩崎翔投手(32)が2点リードの八回に移籍後初となる公式戦登板を迎えたが、アクシデントに見舞われた。先頭のポランコに対し、ストレートの四球。トレーナーとともに落合ヘッド兼投手コーチがマウンドに向かって状態を確認したが、そのままベンチに引き揚げ、投手交代が告げられた。試合後、立浪和義監督(52)は「ちょっと(右)肘が。これはアクシデントなのでしようがない。27日以降? 難しいんじゃないかな、という感じですね」と離脱を示唆。落合ヘッドも「試合中の出来事。ブルペンではそんな感じはなかった。投げられない状態になってしまったということでしょうね。下(2軍)から1人呼ぶか、いまから(話し合う)」と説明した。新政権1年目はロドリゲス、岩崎、R・マルティネスの3枚を必勝パターンとしてプランニングしてきたが、開幕2戦目で再編成を余儀なくされた。指揮官は七回を任せる予定だったロドリゲスを八回に起用するプランも明かした。

◆巨人は3点を追う八回に5安打を集中して5得点を奪い、逆転。開幕2連勝を飾った。原辰徳監督(63)は「丸のあの一打が非常に大きかった」と、1点を返して迎えた八回無死二、三塁で一ゴロを放った丸佳浩外野手(32)を殊勲者に挙げ、その真意を明かした。「二、三塁という中で、丸にとっては苦手な投手の部類だと思うんですけど、守備陣形を見ながら、打点1、進塁打。あれが非常に大きかったのではないでしょうか」相手投手は左打者の丸にとっては背中側からほうられるような変則左腕の福という中、ボールをたたきつけて引っ張り、4点目を入れ、さらに1死三塁にした。その後の代打・中島の同点打、若林の勝ち越し打につながる隠れた〝好打〟だった。オープン戦は不振気味だった丸だが、25日の開幕戦では1号ソロ、この日は二回無死一塁でエンドランを成功させる右前打を放つなど、貴重な仕事ぶりが光る。指揮官は「(今季の)いいスタートは切った。非常にしつこさというか、相手チームから嫌がられるような打撃をしている」と評価した。

◆巨人のドラフト1位・大勢投手(22)=関西国際大、本名・翁田(おうた)大勢=が2点リードの九回に登板して3人で締め、2セーブ目を挙げた。新人投手が開幕戦から2試合連続でセーブを挙げるのは史上初の快挙となった。八回に味方が3点差を逆転して迎えた出番で、ルーキー守護神は平田、大島を空振り三振、若林を中飛で片付けた。「原監督の方からも『90%の力でこれから抑えられるように』と言っていただいた。少し今日は90%の力で下半身主導でしっかり投げられていたら、150キロでなくてもある程度抑えられるんだなというのも勉強になりました」と、デビュー2戦目を振り返った。ルーキー守護神は25日の開幕戦で九回にプロ初登板。2死満塁の大ピンチを招きながらも最速158キロを計測するなど力投で無失点で締め、新人ではセ・リーグ史上初の開幕戦セーブを挙げていた。

◆巨人の新外国人のウォーカーが、来日初打席で左越えの適時二塁打を放った。1点を勝ち越して迎えた八回2死二塁から代打で出場し、山本のスライダーを捉え「初打席で勝利に貢献できてうれしい」と喜んだ。日本食ではすし、焼き鳥が好きだという右の大砲候補が早速、存在感を見せた。

◆巨人のドラフト1位・大勢投手(22)=関西国際大=が2点リードの九回を3人で締め、2セーブ目。新人投手が開幕戦から2試合連続でセーブを挙げるのは史上初の快挙だ。原監督から「90%の力で、これから抑えられるように」と助言された通り「今日は90%の力で下半身主導でしっかり投げられた」という。「150キロが出なくても、ある程度抑えられるというのも勉強になりました」と手応えをにじませた。打線が八回に3点差を逆転し、出番が来た。平田、大島を空振り三振、岡林を中飛で片付けた。プロ初登板となった前日の開幕戦では自己最速タイの158キロを計測。九回に2死満塁のピンチを招きながらプロ初セーブをマークした。この日の最速は153キロとやや〝抑え目〟。プロ2試合目にして「力配分」という引き出しを増やした。(谷川直之)

◆勝野は6回7安打2失点と粘投。「2日連続で気持ちよく打たせるわけにはいかない。いくところでは内にもいったし、そういうところが結果につながった」と敗戦にも胸を張った。五回には自ら一時逆転となる1号2ラン。春季キャンプでは1、2軍ともに打撃強化に着手し「浅尾、山井両コーチがヘトヘトになりながら投げてくれた。結果で恩返しできた」と感謝した。

◆八回に移籍後初登板した岩崎が先頭にストレートの四球を与え、降板した。試合後、立浪監督は右肘にアクシデントが発生したことを明かし、27日以降の登板は「難しいんじゃないかな」と離脱を示唆した。落合ヘッド兼投手コーチも「下(2軍)から一人呼ぶか、いまから(話し合う)」と説明。いきなり勝利の方程式の再編成を余儀なくされた。

◆拳を突き上げた。巨人・中田翔内野手(32)が2-5の八回無死一、二塁で田島から左中間を破る適時二塁打を放ち、反撃に火をつけた。「追い込まれていたし、3点負けていたので後ろにつなぐ気持ちでした。チームが逆転できて良かった」続く無死二、三塁で丸の一ゴロの間に1点を返すと、その後も中島、若林、新外国人のウォーカーが起用に応え、一挙5得点。開幕戦から2試合連続の逆転勝利に導いた。四回には今季初安打となる二塁打を左翼線へ放ち、大城の右前打で生還。第1打席の四球でも得点に絡み、2安打2得点と打線のど真ん中で機能した。「今年は自信しかない」。シーズンオフは沖縄・石垣島で秋広ら後輩3人と体をいじめ抜き、〝食トレ〟にも励んだ。およそ一カ月の間、4人で計310合のお米(約46・5キロ)をたいらげ、体重は20キロ増。再起に懸ける思いは強い。オープン戦で9試合連続安打をマークした好調を、開幕後もキープしている。 大砲を起点とした八回の攻撃に原監督は「四球からいい形でつないで。ビッグイニングは全員の力が結集しないと出ないというゆえに、非常に良かった」とたたえた。昨季は打率・154、3本塁打。「新たな中田翔を作り上げていかないといけない」と意気込む今年は、一味違う。(樋口航)◆原監督が絶賛、丸の一ゴロ 5安打5得点で逆転した八回の猛攻で原監督が「非常に大きかった」と振り返ったのが、1点を返して迎えた八回無死二、三塁で丸が放った一ゴロ。変則左腕・福のスライダーを引っ張り、4点目を入れて1死三塁とし、その後の代打・中島の同点打、若林の勝ち越し打につなげた。指揮官は「丸にとっては苦手な投手の部類だけど、守備陣形を見ながら打点1、進塁打」と称賛した。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
200 1.000
(-)
-
(-)
14116
(+6)
8
(-)
5
(+1)
1
(-)
0.307
(↓0.059)
0.000
(-)
1
(-)
巨人
200 1.000
(-)
0
(-)
14111
(+7)
7
(+5)
1
(-)
1
(-)
0.317
(↑0.059
0.000
(-)
1
(-)
広島
200 1.000
(-)
0
(-)
14121
(+10)
8
(+5)
1
(+1)
0
(-)
0.397
(↓0.018)
0.000
(-)
4
(-)
阪神
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1418
(-)
16
(+6)
1
(-)
1
(-)
0.243
(↓0.123)
0.000
(-)
4
(-)
中日
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1417
(+5)
11
(+7)
2
(+1)
1
(-)
0.224
(↓0.046)
0.000
(-)
4
(-)
DeNA
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1418
(+5)
21
(+10)
0
(-)
0
(-)
0.246
(↑0.064)
0.000
(-)