西武(★0対6☆)オリックス =リーグ戦1回戦(2022.03.25)・ベルーナドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:山本 由伸(1勝0敗0S)
敗戦投手:髙橋 光成(0勝1敗0S)
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◆オリックスは両軍無得点で迎えた6回表、宗と吉田正の連続適時打で2点を先制する。そのまま迎えた9回には、安達の適時打などで一挙4点を加え、相手を突き放した。投げては、先発・山本が8回無失点9奪三振の快投で今季初勝利。敗れた西武は、打線が沈黙した。

◆プロ21年目の西武中村剛也内野手(38)は通算442本塁打を記録しているが、まだ開幕戦で1発がない。通算400本以上打っている20人の中で開幕戦アーチ0は大杉(ヤクルト)中村紀(DeNA)と中村の3人だけ。

◆男性アイドルグループ「A.B.C-Z」の河合郁人(34)が始球式を行った。今季の開幕戦は、ベルーナドームと新名称になって初の公式戦になる。プレートは踏まず、投げたのはマウンドの前から。マウンドに踏み入らなかったのは「高橋光成投手より先に入るのは違うかな」との気遣いからだった。 投げたボールは見事にストライクで、森捕手のミットに吸い込まれた。「コンサートより緊張しました。ちょっと記憶がない。森選手の顔を見て投げようと思ったが、全部真っ白になりました」と振り返った。河合は本拠地である埼玉・所沢市に隣接する東京・武蔵村山市の出身。幼少期から西武ファンだった。初の始球式を終え、安堵(あんど)感が入り交じった、満面の笑みだった。

◆オリックス山本由伸投手(23)が快投で、10年連続で開幕戦黒星を喫していたチームの負の歴史をストップさせた。 8回を投げ、3安打無失点。9つの三振を奪った。打線の援護も受け、自らは2度目の挑戦で初の開幕戦白星を手中にし、チームにとっては12年ぶりの開幕戦勝利となった。また、昨年から続く自身のシーズン連勝を「16」とした。試合後「開幕戦ということで、とにかく気合をいれてマウンドに上がったので、勝てて良かったです。長く開幕戦を落とし続けていたので、ファンの方が一番うれしいのではないかと思います」と振り返った。西武打線の前に立ちはだかり続けた。自身初の開幕投手を務めた昨季、同カード、同球場で黒星を喫していた。2年連続で開幕投手を託された右腕は、この日に向けて「去年、負けているので、リベンジという意味でも。今シーズンの流れを左右する意味でも頑張りたい。全力で腕を振るだけ」と決意を示していたが、言葉通りの力投だった。4回先頭まで西武打線をノーヒットに封じ、7回の先頭打者に右前打を打たれるまで、外野に打球を飛ばさせなかった。仲間の奮闘に感謝し、ともに喜んだ。6回2死二塁から、2番宗が先制適時二塁打を放つと、一塁ベンチ前で右拳を大きく突き上げた。2点リードの7回2死一、二塁のピンチでは、センター福田が懸命にダイビングキャッチの好捕。エースは両拳をグッと上げて、グラブをたたいた。勝利への気迫は、自身のプレーにも表れた。5回無死一塁では外崎のバントが、投手前に浮いた。山本はマウンドから全速力で駆け降り、ダイビングキャッチ。頭から滑り込み、白球を落とさなかった。チームは10年の勝利を最後に、11年連続で開幕戦白星がなかった。12年以降は10連敗中で、この日に敗れて、開幕11連敗となれば、2リーグ分立後では91~01年の阪神のプロ野球ワースト記録となるところだった。嫌なデータを吹き飛ばし、チーム一丸で勝利の2文字をがっちりとつかんだ。リーグ連覇&日本一の目標に、オリックスが第1歩を踏み出した。【真柴健】

◆9回から3番手で登板した西武十亀剣投手(34)が自滅で4失点した。 内野安打と四球2つで、2死満塁。迎えた若月の打球はボテボテで自身の前に飛んだ。何でもない投ゴロでピンチを脱したかと思われたが、グラブに収められずに落球。拾い上げた後の本塁への送球もそれた。記録は2エラーで、三走だけでなく、二走までも生還した。悪い流れは止められず、続く安達に右中間へ2点適時三塁打を献上。独り相撲で一挙4点を失ったが、自責点は0だった。

◆オリックス山本由伸投手(23)が快投で、10年連続で開幕戦黒星を喫していたチームの負の歴史をストップさせた。8回を投げ、3安打無失点。9つの三振を奪った。打線の援護も受け、自らは2度目の挑戦で初の開幕戦白星を手中にし、チームにとっては12年ぶりの開幕戦勝利となった。また、昨年から続く自身のシーズン連勝を「16」とした。 自身初の開幕投手を務めた昨季、同カード、同球場で黒星を喫していたが、試合後のヒーローインタビューで「去年は負けてしまったので、悔しい思いをもって、リベンジという意味でも強い気持ちで投げました」と語った。さらにこの日の状態について「とにかく先制点を取られないように、気を引き締めて投げました。(7回のピンチは)とにかく追いつかれないように全力で腕を振りました」と続けた。三塁を踏ませない力投、またチームにとって久しぶりの開幕戦白星については「開幕戦ということで、とにかく気合をいれてマウンドに上がったので、この試合を勝てて、本当に良かったです。(チーム12年ぶりの開幕戦勝利について)長く開幕戦を落とし続けていたので、ファンの方が一番うれしいのではないかと思います」と、振り返った。ヒーローインタビューの最後に、今季の目標を聞かれ「去年最後日本シリーズで、とても悔しい思いをしたので、今年また日本シリーズにリベンジできるようにリーグ優勝目指して、しっかり投げていきます」と、締めくくった。

◆西武は打線が沈黙した。オリックス山本に封じられ、散発4安打の完封負け。本拠地名がベルーナドームと変わって、初の公式戦でもあったが、三塁を踏むこともできなかった。 辻発彦監督は「開幕戦で、いきなり、これだけの球を投げられたら打てない。的が絞りづらかった」と昨季も5敗(2勝)と苦戦した沢村賞右腕の投球に脱帽。その上で「次また粘り強くやっていけばいい」と前を向いた。不運な面もあった。2点追う8回1死一塁。源田の強烈なライナーはファースト正面に飛んだ。抜ければ同点の好機だったが、紙一重で併殺となった。2点を失った6回に、起点となったのは三塁ボテボテの内野安打。三塁線上の際どい打球だったがベース手前の打球のフェア、ファウル判定はリクエスト対象外になる。指揮官は「フェアと言ったらフェア。あそこはしょうがない」と切り替えた。

◆西武の新助っ人ブライアン・オグレディ外野手(29)は、4打数2安打と適応力を見せた。「2番左翼」で先発。7回に右前打で来日初安打をマークし、9回には右翼フェンス直撃の二塁打を放った。「初めての公式戦で1本打つことができてホッとした。ファンの拍手がうれしかった。シーズンを通して、たくさん拍手を送ってもらえる活躍をしたい」と力を込めた。

◆熱い思いと冷静な判断力が生きた。オリックス山本由伸投手(23)の勝負根性が凝縮されたプレーが勝負どころで飛び出した。5回無死一塁、西武外崎のバント処理でマウンドから全速力で駆け降り、飛び込んだ。決死のダイビングキャッチ。背番号18が客席の全方向から見えるほどだった。 「高め真っすぐのサインだったので、絶対(打球が)浮くだろうなと、準備できてました。もう(打球が)上がった瞬間、捕れそうだったんで...ヘッドスライディングしちゃいました」無邪気に照れたが、試合を左右したビッグプレーが表すように、格別の思いで臨んでいた。自身初の開幕投手を務めた昨季は、同じ相手に敗戦。2年連続の大役で8回3安打無失点。最速156キロの直球を軸に、カーブやフォークを織り交ぜ、9奪三振。三塁を踏ませない圧巻の投球だった。リベンジ成功。エースに涙は似合わない。「もう僕、だいぶ泣いてないですね。映画でウルっときたことはあるんですけど...。まだ、僕は泣けない」と昨季沢村賞に輝き、チームを25年ぶりのリーグVに導いても、歓喜の涙は封印中。ポツリと「最後に1つ、届かなかったので...」。今年こそ、日本一という頂に立つ-。そんな思いを胸に、今オフは午前5時に起床し、早起きで練習時間を確保。最後の最後まで勝ちきるため、努力を惜しまなかった。これで昨季から自身シーズン16連勝。チームの開幕戦黒星を10年連続で止め、12年ぶりの初戦勝利をもたらした。中嶋監督は「最初の1勝は大きい」と喜び「危険なんで、あまりやってほしくないんですけどね...。でも、あの回(5回)で野手にも火がついた」とエースの闘志をたたえた。山本も大きくうなずく。「チームにとっても、僕自身もすごく大きな1勝」。リーグ連覇&日本一へ-。勝負に泣かないエースが、頂点への感涙ドラマを生み出していく。【真柴健】

◆オリックス山本由伸投手(23)が快投で、10年連続で開幕戦黒星を喫していたチームの負の歴史をストップさせた。8回を投げ、3安打無失点。9つの三振を奪った。打線の援護も受け、自らは2度目の挑戦で初の開幕戦白星を手中にし、チームにとっては12年ぶりの開幕戦勝利となった。 オリックス山本由伸投手(23)が、平常心を保てる秘訣(ひけつ)はオフの"お遊び修行"にある。昨オフは、初詣の帰り道に岡山・倉敷市の「鷲羽山(わしゅうざん)ハイランド」でのバンジージャンプを敢行。高さ30メートルから飛び降りる恐怖を味わい「震えたけど、勇気が出た。もう、なんでもいける!」と極度の緊張状態でもマウンドで堂々とできる。今オフの秘密練習は...パラセーリングだった。「ずっと挑戦してみたかったので、オフに体験してみました」と年末に隙間時間を見つけて果敢にトライ。感想は「やっぱり、怖い...(笑い)。ビル30階のところまで、ひも1本で浮いてたので!」と笑う。ただ、バンジージャンプと比べると「パラセーリングはひもが切れても、死ななさそうじゃないですか? そこです。その極限状態。今年は楽しめた。リラックスできた」。どんな状況でも「楽しめた」と言えるからこそ、勝負の世界でも動じない。【オリックス担当=真柴健】

◆オリックスの2番宗佑磨内野手(25)が6回2死二塁から決勝二塁打を放った。 「いっぱい、いい選手いるので、つないで後ろに回してという意識でした」。オープン戦は5番起用もあり「5番かなと思っていたんですけど、2番でした。自分の仕事するだけです」と3番の吉田正尚につないだ。直後には、吉田正も適時打。「ファーストストライクから積極的にいきました」と選手会長はうなずいた。

◆オリックスのセンター福田周平外野手(29)がビッグプレーで、チーム12年ぶりとなる開幕戦勝利を呼び込んだ。2点リードの7回。2死一、二塁のピンチで、外崎の打球を、前進してダイビングキャッチした。 窮地を救った1プレー。「反応も良く、迷いなくいけた。ライトの(後藤)駿太との連携も取れ、もし後ろにそらしても、絶対カバーに来てくれるというのが僕の中であったので、勝負にいけた」。右中間の連携に胸を張った。

◆熱い思いと冷静な判断力が生きた。オリックス山本由伸投手(23)の勝負根性が凝縮されたプレーが勝負どころで飛び出した。5回無死一塁、西武外崎のバント処理でマウンドから全速力で駆け降り、飛び込んだ。決死のダイビングキャッチ。背番号18が客席の全方向から見えるほどだった。 「高め真っすぐのサインだったので、絶対(打球が)浮くだろうなと、準備できてました。もう(打球が)上がった瞬間、捕れそうだったんで...ヘッドスライディングしちゃいました」無邪気に照れたが、試合を左右したビッグプレーが表すように、格別の思いで臨んでいた。自身初の開幕投手を務めた昨季は、同じ相手に敗戦。2年連続の大役で8回3安打無失点。最速156キロの直球を軸に、カーブやフォークを織り交ぜ、9奪三振。三塁を踏ませない圧巻の投球だった。リベンジ成功。エースに涙は似合わない。「もう僕、だいぶ泣いてないですね。映画でウルっときたことはあるんですけど...。まだ、僕は泣けない」と昨季沢村賞に輝き、チームを25年ぶりのリーグVに導いても、歓喜の涙は封印中。ポツリと「最後に1つ、届かなかったので...」。今年こそ、日本一という頂に立つ-。そんな思いを胸に、今オフは午前5時に起床し、早起きで練習時間を確保。最後の最後まで勝ちきるため、努力を惜しまなかった。これで昨季から自身シーズン16連勝。チームの開幕戦黒星を10年連続で止め、12年ぶりの初戦勝利をもたらした。中嶋監督は「最初の1勝は大きい」と喜び「危険なんで、あまりやってほしくないんですけどね...。でも、あの回(5回)で野手にも火がついた」とエースの闘志をたたえた。山本も大きくうなずく。「チームにとっても、僕自身もすごく大きな1勝」。リーグ連覇&日本一へ-。勝負に泣かないエースが、頂点への感涙ドラマを生み出していく。【真柴健】

◆オリックス山本由伸投手(23)が快投で、10年連続で開幕戦黒星を喫していたチームの負の歴史をストップさせた。8回を投げ、3安打無失点。9つの三振を奪った。打線の援護も受け、自らは2度目の挑戦で初の開幕戦白星を手中にし、チームにとっては12年ぶりの開幕戦勝利となった。 オリックス山本由伸投手(23)が、平常心を保てる秘訣(ひけつ)はオフの"お遊び修行"にある。昨オフは、初詣の帰り道に岡山・倉敷市の「鷲羽山(わしゅうざん)ハイランド」でのバンジージャンプを敢行。高さ30メートルから飛び降りる恐怖を味わい「震えたけど、勇気が出た。もう、なんでもいける!」と極度の緊張状態でもマウンドで堂々とできる。今オフの秘密練習は...パラセーリングだった。「ずっと挑戦してみたかったので、オフに体験してみました」と年末に隙間時間を見つけて果敢にトライ。感想は「やっぱり、怖い...(笑い)。ビル30階のところまで、ひも1本で浮いてたので!」と笑う。ただ、バンジージャンプと比べると「パラセーリングはひもが切れても、死ななさそうじゃないですか? そこです。その極限状態。今年は楽しめた。リラックスできた」。どんな状況でも「楽しめた」と言えるからこそ、勝負の世界でも動じない。【オリックス担当=真柴健】

◆オリックス・宗佑磨内野手(25)が、先制となる適時二塁打を放った。0─0の六回2死二塁。先発・高橋の141キロのボールをとらえ、右翼線へ。二走・安達が本塁に生還し、待望の先取点を奪った。なおも2死二塁から吉田正が右前へ適時打。主砲の一打で2点目を挙げた。オリックスは2012年から開幕戦は10年連続で黒星スタート。昨季と同じ球場、同じ西武相手に雪辱を誓う先発の山本は、五回まで被安打「1」と圧巻の投球を披露。エースを打線が援護した。

◆オリックスが山本由伸投手(23)の好投で、2010年以来、12年ぶりの開幕白星を飾った。チームは11年以降、勝ち星はなく、12年から10連敗中だったが昨季、シーズン15連勝を飾った大黒柱が8回3安打9三振無失点で貫録を見せ、トンネルを脱出した。山本は立ち上がりからアクセル全開だった。エースとしての風格を漂わせ、西武打線の前に立ちはだかった。「状態も少しずつよくなってきて、開幕を迎えられたので、コンディションもすごくいいですしあしたは思い切ってプレーをしたい」24日には状態の良さを口にした。その言葉通り、序盤から圧巻の投球を披露した。一回、鈴木を捕邪飛に打ち取ると、オグレディは高め153キロの直球で空振り三振。森は127キロのカーブで一ゴロに仕留め、二回だ。山川、中村、外崎の強打者3人をすべてカーブで空振り三振。三回には2死から源田に四球を与えるが、続く鈴木を二直に打ち取り、完璧な滑り出しを見せた。打線は0─0の六回2死二塁に宗が、右翼線へ先制点となる適時二塁打。吉田正も右前適時打で続き、2点目を挙げた。九回には相手の適時失策や安達の2点三塁打で6─0とし、快勝した。昨季と同じ球場、同じ西武相手に雪辱を果たした。

◆オリックスは12年ぶりの開幕戦勝利。山本は直球、変化球とも抜群で、8回3安打無失点9奪三振で白星を挙げた。六回に宗の適時二塁打、吉田正の適時打で2点を先行し、九回に4点を追加。西武は好投した高橋を援護できなかった。

◆西武は山本に抑え込まれ零敗を喫した。二回は球速155キロ前後の速球の後に緩いカーブを決め球にされ、山川、中村、外崎が3者連続で空振り三振。辻監督は「これだけの球を投げられたら打てないよ。30キロくらいの緩急がある」と白旗を揚げた。五回は先頭打者の中村が内野安打で出塁したが、外崎が送りバントを決められず、続く栗山が遊ゴロ併殺打に倒れた。打線は散発4安打で、辻監督は「いいピッチャーはそんなに打てない。切り替えてやるしかない」と話した。

◆西武は相手先発・山本を攻略できず散発3安打で零封負け。先発した高橋は7回2失点と粘りの投球も打線の援護を得られず、2年連続開幕勝利はならなかった。以下、試合後の辻発彦監督の主な一問一答。--先発した高橋は7回2失点「よく頑張ってくれた。先に点をやりたくないという気持ちがすごく出ていた」―-相手・山本は「開幕戦でいきなりこれだけの球を投げられたら打てない。彼のいいところはノースリーからでも簡単に変化球でストライクをとれたりする」--オグレディが2安打「うまく打ってくれた。これからどんどん研究されるだろうけどね」--満員のスタンド「やっぱりうれしかった。もちろん試合中にファンの拍手だったり、子どもたちが喜んで楽しめてる姿みるとやっぱりいいなと思いました」--26日先発するドラフト1位・隅田(西日本工大)への期待「緊張してそうだけど調整は順調だと言っていた。あとは気持ちで勝ちますと言っていたから。勝つか負けるかですよ。気楽に投げさせましょう」

◆オリックスの吉田正が、六回に今季初安打となる適時打を放ち勝利に貢献した。宗の適時二塁打で均衡を破った直後の2死二塁で、高橋の高めの速球を右前へはじき返し、「宗がいい形で先制点をたたき出してくれたのでファーストストライクから積極的にいった。何とか援護できて良かった」とコメントした。昨季2年連続で首位打者に輝いた。オフに両足首の手術を受けて臨んだ今季はマイペースに調整し、オープン戦では打率1割6分7厘と物足りなさがあった。それでも試合前の円陣で「困った時こそリスペクトし合ってみんなで乗り越えていこう」と仲間を鼓舞し、バットで引っ張った。昨年の開幕戦に続いて高橋と対戦。チームは昨季3戦全敗と苦手にしていただけに、中嶋監督は「なかなか好機を与えてくれない投手なので、少ない好機で点が取れたのは良かった」と勝負強さをたたえた。

◆西武は相手先発・山本を攻略できず、わずか4安打で零封負け。新名称となった本拠地「ベルーナドーム」での開幕戦を飾れず、辻監督は「開幕戦でいきなりこれだけの球を投げられたら打てない」と脱帽した。2年連続で開幕投手を任された高橋は中盤まで好投を続けていたが、六回2死から宗、吉田正に連続適時打を浴び、7回2失点で降板。「全体的には良かったが、(六回は)最少失点で抑えなくてはならないところだった」と反省した。明るい材料もあった。「2番・左翼」で出場した新外国人のオグレディ(前パドレス)が七回に山本から来日初安打を放つなど、2安打と存在感を発揮。指揮官は「これから(相手投手に)研究されるだろうけど、うまく打ってくれた」と評価した。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
ORIX
100 1.000- 1426000 0.2120.000
1
ロッテ
100 1.0000 1424002 0.1940.000
1
ソフトバンク
100 1.0000 1424111 0.2580.000
4
楽天
010 0.0001 1420401 0.0970.000
4
日本ハム
010 0.0001 1421411 0.1330.000
4
西武
010 0.0001 1420600 0.1380.000