1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 4 | 6 | 1 | 0 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
勝利投手:石川 歩(1勝0敗0S) 敗戦投手:則本 昂大(0勝1敗0S) |
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◆ロッテは6回表、中村奨とレアードの連続適時打で3点を先制する。そのまま迎えた8回には、レアードの適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・石川が7回無失点の好投で今季1勝目。敗れた楽天は、先発・則本が6回につかまり、打線も3安打無得点と沈黙した。
◆楽天は則本昂大投手(31)が開幕投手を務める。則本は過去の開幕戦で14年に西武から10個、16年にソフトバンクから11個の三振を奪っている。開幕戦で3度2桁奪三振を記録すれば、松坂(西武=02、03、05年)に並ぶ最多タイとなる。
◆ロッテの開幕スタメンが発表され、ドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)は「8番捕手」でのスタメン出場となった。高卒新人捕手が開幕スタメンで出場するのは、2リーグ制以降、史上3人目。流動的となっていた5番打者には、プロ3年目の佐藤都志也捕手(24)が一塁手として起用される。
◆開幕戦となる楽天ロッテ1回戦の先発メンバーが発表された。楽天ドラフト2位安田悠馬捕手(22=愛知大)は、「8番捕手」で先発。13年則本、16年茂木に続き、球団史上3人目の開幕戦ルーキー先発となった。捕手では初。新加入の西川は「1番左翼」。オープン戦好調だった和田は「6番指名打者」と9年目で初の開幕1軍、開幕戦先発となった。
◆歌手のさとう宗幸(73)が、楽天の開幕戦の始球式を務めた。背番号「10」のユニホーム姿で登場。大きく振りかぶってからボールを投げ、捕手安田にショートバウンドで収まった。 初の始球式を振り返り「本当に感激しました。緊張することなく楽しめましたし、なんとか真ん中に投げることができたので満足しています。青山アカデミーコーチと戸村アカデミーコーチのアドバイスのおかげもあって、練習の成果を出せてよかったです。投げ終えたあとのスタンドからのお客様の歓声もとてもうれしかったです」とコメントした。「青葉城恋唄」のヒット曲で知られ、ミヤギテレビ「OH! バンデス」のパーソナリティーを務めている。
◆楽天則本昂大投手(31)が、6回途中で降板した。 5回までロッテ打線を無安打に封じていたが、6回1死から9番平沢に四球。1番高部のセーフティーバントで転がった打球を三塁手の茂木がつかめず、初安打を許した。2番マーティンには死球を与えて1死満塁のピンチを招く。3番中村奨にレフトへ2点適時打、4番レアードにはレフトへ適時打を浴びて3失点。5回1/3を3安打3失点で降板した。「平沢選手へのフォアボールがもったいなかったです。それだけです」とコメント。ベンチでは髪をかきむしりながら歯をくいしばり、悔しさを出していた。
◆ロッテが楽天との開幕戦を制した。開幕戦勝利は19年以来3年ぶり。 開幕投手を任された石川歩投手(33)が7回無失点の好投を見せた。ドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)とバッテリーを組み、シンカーを多めに配しながら、内野ゴロを打たせていった。8回は新外国人右腕のゲレーロが最速161キロの直球を主体に無失点に。4点差の最終回は守護神益田が締めた。打線は楽天則本に5回まで無安打に抑えられたが、6回に高部のバント安打などで1死満塁に。3番中村奨、レアードに連続適時打が出て、3点を先制した。8回にもレアードの適時二塁打で加点した。
◆ロッテの新外国人右腕タイロン・ゲレーロ投手(31=ホワイトソックス3A)が、来日後の公式戦初登板でいきなり161キロをマークした。公式戦では球団史上最速とみられる。 4-0の8回に、好投した先発石川の後を受けて2番手で登板。9番小深田の4球目が場内スピードガンで「161」と表示された。その後、160キロも1球マークした。ロッテは佐々木朗希投手(20)が昨年9月10日の楽天戦(ZOZOマリン)で158キロをマーク。今年のオープン戦では163キロを記録し、27日の楽天戦(楽天生命パーク)で先発することが決まっている。過去には伊良部秀輝投手が94年のオールスターで、沢村拓一投手が20年CSで、それぞれ159キロを投げている。
◆高卒新人のロッテ松川虎生捕手(18=市和歌山)、大卒新人の楽天安田悠馬捕手(22=愛知大)が8番捕手で先発。2リーグ制後、開幕戦で先発した新人捕手は12、13人目で、高卒新人は55年谷本(大映)06年炭谷(西武)に次いで3人目。開幕戦で両軍の先発捕手が新人は1リーグ時代の38年秋の吉原(巨人)と中田(南海)以来だが、2リーグ制後は初めて。新人捕手が開幕戦で「完封リード」は、林義と組んだ55年谷本、小宮山と組んだ97年清水(ロッテ)に次いで3人目になる。なお、捕手に限らない高卒新人野手の開幕戦先発は19年藤原(ロッテ)以来2リーグ制後15人目。
◆ロッテの新外国人タイロン・ゲレーロ投手(31=ホワイトソックス3A)が派手にデビューした。 8回に2番手で登板し、いきなり161キロをマーク。コロンビア出身の206センチ右腕は「アドレナリンが出てるので、投げている間は寒くなかったし、投げ終わった後もアドレナリンがあったので寒くなかった」と笑った。井口監督も「1年間こういう形で回ってくれれば、こちらとしてはすごく助かります」とたたえた。
◆楽天小峯新陸投手(20)が、9回に5番手としてマウンドに上がり、プロ初登板した。1死から2つの四球と安打で満塁のピンチを招いたが、中村奨を一邪飛に打ち取り、続く小川を左飛。無失点で切り抜けた。 19年育成2位で入団。19日に支配下登録を勝ち取り、開幕1軍入りをつかんだ。アピールを続け、1軍定着を目指す3年目右腕は「次もしっかり抑えて1試合1試合を積み重ねていくことが中継ぎ投手には重要だと思いますので、そこを徹底できるように頑張ります」と意気込んだ。
◆楽天ドラフト6位の西垣雅矢投手(23)が、開幕戦でプロ初登板を果たした。3点を追う7回に3番手として登板。ドラフト2位安田悠馬捕手(22)との新人バッテリーとなった。「オープン戦から自分の真っすぐをしっかりと投げることができれば、いい結果になるという手応えはありましたので、しっかりストライクゾーンの中で勝負していこうと思っていました」。先頭藤岡に右前打を許すも動じず、後続を犠打、二飛、三ゴロに打ちとった。 無失点デビューと上々のスタート。「まだまだ始まったばかりなので、次の登板でもいい投球ができるように頑張ります」と引き締めた。
◆ロッテ石川歩投手(33)が井口資仁監督(47)の期待に満点回答した。自身3度目の開幕マウンドで7回3安打無失点。ヒーローインタビューでは「今年は優勝します」と仙台へ駆けつけたファンに誓った。 大役を告げられたのは2月20日、温暖な石垣島に残ってB組(2軍)で調整していた時だった。練習中、投手コーチから電話を渡された。聞こえた声は、練習試合遠征で沖縄本島にいる井口監督。そこで託された。「いやぁ、びっくりしました」と後に明かした。やがて、バッテリーを組む相棒は18歳の松川に決まった。「そんな(引っ張る)余裕あるか分かんないですけど。自分のことで精いっぱいだと思うので。要求通りに投げれたらいいかなと思います」。前日24日はそう話していた。5回、先頭の茂木からシンカーで空振りを三振を奪って1死走者なし。続く好調の6番和田に何かを感じたのか。松川の初球のサインに秒速で首を振った。次のサインにすぐさまうなずき、外からのツーシームでファウルを打たせた。それ以外、目立ってサインに首を振った場面はほとんどない。「合うというか、投げたい球のサインが出るので、あんまり振ることはないかなと思います」良いテンポが生まれ、5回まで15個のアウトのうち10個が内野ゴロ。「しっかりと出し切れる投球をしたい」と臨んだマウンドで、技術を存分に表現した。プロ9年目を迎え、シーズンの初登板はこれで5勝1敗に。やはり、石川歩は節目に強い。【金子真仁】
◆ロッテのドラフト1位、松川虎生捕手(18=市和歌山)が堂々のプロデビューを果たした。8番捕手でスタメン出場し、そのまま試合終了までマスクをかぶった。オープン戦では最長でも7イニングまで。「バッテリー、組みたいです」と話していた高校の先輩でもある守護神益田とのコンビも実現するなど、盛りだくさんのデビュー戦になった。 「初めはすごく緊張したんですけど、ゲームに入っていく中でいい緊張感を持ちながら9回まで行けたと思います」と2時間58分を振り返った。高卒捕手の開幕マスクは2リーグ制以降、史上3人目となった。「あまり気にしないですね。そういうのは。(周囲から)いつも通り、虎生らしくやれと言われたので」。初安打こそ出なかったものの、奪三振の多い則本にファーストスイングで合わせるなど(結果は二ゴロ)、非凡なセンスを見せた。練習試合、オープン戦を通じても一度もなかった犠打も、1球で見事に成功させた。井口監督は試合前の様子について「いや、全然変わらなかったですよ」とし「普段通り、どっしりベンチの一番いいところに座ってました」と笑いながら証言した。次回は27日の楽天との開幕第3戦(楽天生命パーク)で、佐々木朗希投手(20)とバッテリーを組む見込みだ。【金子真仁】
◆プロ野球が開幕した。25日、楽天は本拠地・楽天生命パークにロッテを迎えた。就任2年目の石井一久GM兼監督(48)は投手、野手ともに新人選手を起用。打線が振るわず黒星発進となったが、フレッシュな風を吹かせて昨季の3位から浮上を誓うシーズンのスタートを切った。開幕投手は球団史上最多7度目の則本昂大投手(31)が務めた。スタンドを埋めた2万人超の観客を、石井GM兼監督は歓迎した。「観客席というのは必ず見える。レフトスタンドにすごく入ってくれてるなとか。ありがたみは、こういう仕事に携わってからの方がある。そこは常に意識してますね。選手も力になったりする」。直近2年間は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、動員数に制限があった。来たい人が見に来られる環境が戻りつつある。ファンに見せたいのは、今と未来の強さを両にらみした編成。ドラフト2位の安田を「8番捕手」でフル出場させた。新人捕手の開幕マスクは球団史上初だった。リリーフで7回は同6位の西垣を、9回は育成から昇格したての小峯を送り込んだ。「活性化しないとチームが低迷する。若い選手が出てくるのはすごく大事なこと。本当はもっと若い子を入れたいです。だけど勝利と育成のバランスはすごく難しい。一番の目標は常勝チームにするってことなので」。勝つために、先発マウンドは経験豊富な則本に任せた。過去6度、開幕投手の大役を務めてきた。5回まで被安打ゼロと頼もしい立ち上がり。しかし6回に四球から3点を失った。「投手戦なので、緊迫感の中で1点も許したくない気持ちがかえって大きい失点になってしまった。投球自体はよかったと思います」。打線がロッテ石川を打ちあぐね、援護できなかった。無得点に封じられたが、まだ143試合のうちの1試合。「昨年と違って負けからのスタートになりましたが、長丁場、チームとして一致団結して今シーズンを勝ちきりたい」と切り替える。若手選手にも、求めるのは自信を持ってプレーすることだ。「失敗はつきもの。思い切ってやってくれればいい。思い切りがなくなるときは、いいプレーを見せてもらいたい」。あと2試合、萎縮せずにカード勝ち越しを狙う。
◆18歳がロッテを開幕勝利に導いた。石川に背中をポーンとたたかれた松川虎生捕手(18)が、実は背中を押していた。3点リードの7回2死一、二塁で楽天鈴木大。ここさえ切り抜ければ、の場面。松川はいつものようにマスクの中で左下に視線を落とし、思案した。 「1打席目はひっかけてセカンドゴロ、2打席目はシンカーを捉えられてライナー。どんどん内を突いていこうと思いました」内、内と2球突く。石川は振り返る。「僕もインコースいきたかったんですけど、まあラクしたいなっていう部分もあって、外(のサインが)出たら多分うなずいてたと思うんですけど、そこでインコースが出たので」さらに内、内を攻め、切り抜けた。「背中を押されるじゃないですけど、そんな感じで投げられたので。あれはすごく良かったと思います」松川は人知れず本塁上でウン、ウン、ウンと3度うなずいた。石川に近寄る。笑ってポーンとたたかれた。この上ない賛辞だ。50時間前は「緊張しないッス」と言った18歳はさすがに「最初はすごく緊張しました」という。間合いを重視する右腕を盛り立て、7回の打席ではオープン戦でもなかった犠打を1球で決めた。井口監督は「今日の流れ的に、非常にいい形で虎生がリードしてましたんでね。最後まで行かそうと思いました」とゲームセットまで託した。指揮官が初めて、松川のことをファーストネームで呼んだ。【金子真仁】
◆"東北のゴジラ"は、ほろ苦いデビューとなった。「8番捕手」で先発した楽天安田悠馬捕手(22=愛知大)は、4回2死一塁と8回無死一塁の2度、走者にスタートを切られるも、ボールを握り損ない送球ができなかった。焦りから許した2盗塁。「(自己採点は)めっちゃ低い」と唇をかんだ。開幕戦で踏んだプロの第1歩。7回にマウンドに上がったドラフト6位西垣とは「ルーキーなのでまずは野球を楽しんで思い切っていこうと話をした」。直球中心の強気のリードで無失点。決意をプレーで表現した。須磨翔風(兵庫)、愛知大時代はほぼ無名の存在。豪快なアピールと、貪欲な向上心で、1軍での競争の場に上ってきた。石井GM兼監督は「これから彼の野球人生が始まると思う。今日がないと明日がない。できなかったことは、なんとか明日取り返してやるぞという気持ちでやってくれればいい」と優しく見守る。打撃でも3打数無安打2三振。鮮烈デビューとはならなかったが「しっかり切り替えて、明日からこのシーズンに向けて、いい出発を切れるようにやっていきたい」とうなずいた。失敗も成功も、すべて糧になる。チームになくてはならない存在へ。歩みを止めることなく、1つ1つ壁を打ち破っていく。【湯本勝大】
◆ロッテが3年ぶりの開幕戦白星を挙げた。六回に中村奨の2点適時打などで3点を先行し、八回にレアードの適時二塁打で加点した。石川が7回を3安打に抑え、ゲレーロ、益田とつなぎ無失点リレー。楽天は則本が粘れなかった。
◆球団最多7度目の開幕投手を務めた則本昂大投手(31)は5回?を投げ3安打3失点。六回に四球、三塁内野安打、死球で満塁とし、中村奨、レアードに連続適時打を浴びた。打線は石川-ゲレーロ-益田の継投を前に3安打無得点。チームは2019年以来、3年ぶりの黒星発進となった。石井監督の主な一問一答は以下の通り。--開幕戦を振り返って「投手戦の中で六回、四球とかが絡んで大きく取られたのが、今回のゲームに関して言えば追いつくことが難しいのかなという展開になってしまった」-―六回の則本の投球を振り返って「ああいうスポットにはまるときはそういうもの。結果的にフォアボールとデッドボールが大量失点につながってしまった」-―相手先発・石川の投球について「低めの出し入れというので、うまくピッチングされてしまった」-―明日からの対戦に向けて「昨年と違う、今年は負けからのスタートになったが、長丁場しっかりチームとして一致団結して今シーズンを勝ち切りたい」-―開幕マスクの安田について「始まったばかりなので。これから彼の野球人生が始まると思う。今日がないと明日がない。そこはできなかったことは何とかあした取り返してやるぞという気持ちでやってくれればいいと思う」
◆球団最多7度目の開幕投手を務めた則本昂大投手(31)は5回?を投げ、3安打3失点で黒星を喫した。五回まで「悪くなかったです」と振り返るように直球、変化球ともに低めに制球し、無安打投球。ところが六回に四球、三塁内野安打、死球で満塁とピンチを招くと中村奨、レアードに連続適時打を浴びた。失点の発端となった「平沢選手へのフォアボールがもったいなかったです」と唇をかんだ。昨季はチームトップの11勝(5敗)をマーク。通算1504奪三振を誇るエース右腕は「やることは変わらないので次は勝てるようにしたいと思います」と次戦を見据えた。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ORIX |
1 | 0 | 0 | 1.000 | - | 142 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0.212 | 0.000 |
1 | ロッテ |
1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 142 | 4 | 0 | 0 | 2 | 0.194 | 0.000 |
1 | ソフトバンク |
1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 142 | 4 | 1 | 1 | 1 | 0.258 | 0.000 |
4 | 楽天 |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 142 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0.097 | 0.000 |
4 | 日本ハム |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 142 | 1 | 4 | 1 | 1 | 0.133 | 0.000 |
4 | 西武 |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 142 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0.138 | 0.000 |
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