中日(★2対10☆)ロッテ =オープン戦2回戦(2022.03.21)・バンテリンドーム=
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ロッテ
000001090101231
中日
0000100102710
勝利投手:西野 勇士(1勝0敗0S)
敗戦投手:マルク(0勝1敗1S)

本塁打
【ロッテ】藤原 恭大(2号・8回表満塁)

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◆中日は、先発・高橋宏が11個の三振を奪うなど6回途中1失点。開幕ローテーション入りへ、若手右腕が力強い投球を披露した。一方のロッテは、岡が3安打1盗塁をマーク。持ち味を発揮し、首脳陣へのアピールに成功した。

◆開幕ローテーション入りが決定的な中日高橋宏斗投手(19)が、初の本拠地マウンドで5回1/3を投げ、最速154キロの速球と切れ味鋭い変化球で毎回の11三振を奪う圧巻の投球をみせた。6回に走者を残して交代し、その後、後続投手がタイムリーを打たれるなど1失点だったが、被安打2で実戦調整を終えた。 初回から全開だった。1番高部を150キロ超の直球を連発して追い込むと、139キロスライダーで遊ゴロ。マーティンには最速154キロで押し、フォークで空振り三振を奪った。中村奨もフォークでバットをへし折り、三塁線への緩いゴロ。石川昂の送球が乱れ、出塁(記録は失策)を許したが、レアードを152キロで中飛に打ち取った。2回から4回は2度の3者連続三振を奪い、打者9人でピシャリ。5回1死から岡に初安打となる中前打を許し、松川に四球で2死一、二塁と初めてピンチを迎えるが、平沢を151キロで見逃し三振に仕留め、この回のアウトはすべて三振で重ねた。6回、先頭の高部に左翼線二塁打の後、マーティンをフォークで空振りで11個目の三振。ちょうど100球を投げ終えたところで交代した。中京大中京からドラフト1位で入団し、高卒2年目でつかんだビッグチャンス。1軍デビューが有力視される30日のDeNA戦(バンテリンドーム)が楽しみだ。

◆中日2年目の高橋宏斗投手(19)が、初の本拠地マウンドとなるロッテ戦で5回1/3を投げ、2安打1失点。最速154キロの速球と切れ味鋭い変化球で毎回11三振を奪う圧巻投球で開幕ローテーション入りを確定させた。30日のDeNA戦(バンテリンドーム)が有力視される1軍デビュー戦に期待が高まった。 初めての本拠地登板を完全支配した。153キロ直球で幕開けした宏斗ショーは6回、マーティンから毎回となる11個目の三振をスプリットで奪うまで続く。目安だった100球に到達し、清水にマウンドを譲ったが、2年目右腕の奪三振ショーに地元ファンは酔いしれた。「課題をクリアして、いい感触の中で試合に臨めた。(本拠地のマウンドは)すごく投げやすかったです。そんなに三振を奪うピッチャーではないのですが、腕が振れていたのだと思います」。30日が予想される公式戦1軍デビューに向けた最終登板で潜在能力の高さを見せつけた右腕は最高の結果となった本拠デビューを振り返った。最速154キロの直球は威力満点。課題だった変化球もスプリットは鋭く落ち、カットボールはコーナーをえぐる。ロッテ打線から面白いように三振を奪った。5回1死までは無安打。6回先頭の先頭高部に二塁打を許し、残した走者が降板後に生還。1失点となったが、地元へのお披露目式としてもインパクトは十分過ぎた。中京大中京時代、最速154キロを記録した豊かな素材は1年間の2軍生活を経て、急成長の予感を漂わす。「(1年目に比べて)自信の持ち方が変わってきた。打者を抑える気持ちがこの1年でついてきたと思います」。メンタル面の変化も成長曲線の急カーブに拍車をかけている。70球を超えたあたりからやや球速ダウン。イニング間が長いケースの準備の仕方など課題も見つかった。「6回途中で100球はちょっと多いですね。監督からは先発は7回投げろと言われてるので。課題も収穫も見つかったのでいいマウンドでした」。高卒2年目の大躍進へ、鋭い視線で開幕本番を見据えた。【安藤宏樹】

◆中日立浪和義監督(52)は21日、ロッテとのオープン戦最終戦後に25日の開幕巨人戦(東京ドーム)で福留孝介外野手(44)を「3番左翼」で先発起用する方針を示した。実現すると44歳10カ月での開幕スタメンとなり、98年落合博満(日本ハム)の44歳3カ月の最年長記録を更新することになった。 「(開幕投手の菅野との)相性もありますが、キャンプからずっとやってきた。その後は変わるかもしれませんが、開幕戦はスタメンで使います」福留はオープン戦ラストゲームとなったロッテ戦でも3番左翼で先発出場。3打席目に中前打。20日には2軍戦に志願出場し、本塁打を放つなど元気いっぱい。PL学園の先輩でも新指揮官からG倒発進の使者に指名された大ベテランは「名前を挙げてもらえるのは光栄な事。しっかり結果を残せるよう、今の状態よりも開幕までに100の状態になるようにしていきたい」と意気込んだ。

◆中日の大島洋平外野手(36)と岡林勇希外野手(20)は21日のロッテとのオープン戦(バンテリンドーム)を試合前練習から別メニューとなり、欠場した。 大島は20日の同戦で背中に張りを訴え途中交代。岡林も同日、走塁の際に右手薬指を痛めたもの。立浪監督は岡林について「そんなにひどくはない」とした上で22日に行う再検査の結果を待って判断する方針。大島については「ぶっつけ本番になるかもしれない」と見通しを明かした。25日の開幕から1、2番を予定していた新コンビの早期回復が待たれる。

◆中日の福留が25日の巨人との開幕戦で「3番・左翼」で先発出場することが決まった。立浪監督が試合後に明らかにした。福留は「名前を挙げてもらえるのは光栄。開幕までに100の状態になるようにしていきたい」と意気込んだ。44歳10カ月で開幕戦先発出場となれば、1998年に日本ハムの落合がマークした44歳3カ月の最年長記録を更新する。通算対戦打率が3割を超える巨人・菅野との好相性も起用を後押しした。

◆ロッテの美馬は持ち味の打たせて取る投球で5回を1失点にまとめた。順調な仕上がりを見せ「丁寧に投げることが改めて大事だなと思った。シーズンに入ってからもこのような投球ができるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。五回は失策が絡んで1点を失ったが、二、四回は走者を背負っても落ち着いて後続を打ち取った。井口監督は「しっかりとコースに投げてくれた」とベテランの制球力を評価した。

◆ロッテの藤原は八回に公式戦で一本もない満塁本塁打を放った。内野安打を放った後に一巡して回ってきた打席。2死満塁で谷元の変化球を完璧に捉えると、打球は大阪桐蔭高時代のチームメートだった根尾の頭上を越えて右翼席へ。「うれしかった。シーズンで出るように頑張りたい」と控えめに喜んだ。バットが思うように出せずに打率2割そこそこと低迷していたが、1号本塁打が出た18日の巨人戦から感覚が良くなってきた。開幕戦は中堅手として先発出場が濃厚で「自分のやれることをして、準備は怠らずにやっていきたい」と意気込んだ。

◆中日は主力2選手が大事を取って欠場した。大島は背中の張り、岡林は右手薬指の負傷のため。20日のロッテ戦で大島は張りを訴え1打席で退き、岡林は走塁でベースに指を突いて痛めた。大西外野守備走塁コーチは、家族が新型コロナウイルス感染の検査で陽性判定を受けたためベンチ入りしなかった。自身は陰性だった。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1123 0.846
(↑0.013)
-
(-)
67
(+4)
34
(+3)
5
(+2)
11
(+3)
0.257
(↓0.002)
0.000
(-)
2
(-)
阪神
843 0.667
(-)
2.5
(↓0.5)
59
(-)
40
(-)
7
(-)
12
(-)
0.244
(-)
0.000
(-)
3
(-)
DeNA
952 0.643
(-)
2.5
(↓0.5)
61
(-)
45
(-)
9
(-)
11
(-)
0.273
(-)
0.000
(-)
4
(-)
ソフトバンク
853 0.615
(-)
3
(↓0.5)
69
(-)
59
(-)
13
(-)
10
(-)
0.264
(-)
0.000
(-)
5
(-)
日本ハム
862 0.571
(-)
3.5
(↓0.5)
50
(-)
47
(-)
13
(-)
4
(-)
0.224
(-)
0.000
(-)
6
(-)
ORIX
870 0.533
(-)
4
(↓0.5)
55
(-)
46
(-)
3
(-)
13
(-)
0.247
(-)
0.000
(-)
7
(1↑)
西武
771 0.500
(↑0.038)
4.5
(-)
43
(+4)
41
(+1)
10
(+1)
11
(-)
0.233
(↓0.002)
0.000
(-)
8
(1↓)
中日
782 0.467
(↓0.033)
5
(↓1)
43
(+2)
54
(+10)
8
(-)
6
(-)
0.220
(↓0.002)
0.000
(-)
9
(1↑)
ロッテ
592 0.357
(↑0.049)
6.5
(-)
55
(+10)
54
(+2)
13
(+1)
16
(+4)
0.227
(↑0.008
0.000
(-)
9
(-)
広島
592 0.357
(-)
6.5
(↓0.5)
43
(-)
74
(-)
7
(-)
2
(-)
0.236
(-)
0.000
(-)
11
(-)
巨人
4112 0.267
(↓0.019)
8
(↓1)
38
(+3)
67
(+4)
17
(+2)
5
(+1)
0.215
(-)
0.000
(-)
11
(-)
ヤクルト
4112 0.267
(↓0.019)
8
(↓1)
43
(+1)
65
(+4)
3
(-)
12
(-)
0.218
(↓0.003)
0.000
(-)