巨人(★3対4☆)楽天 =オープン戦2回戦(2022.03.21)・東京ドーム=
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 123456789
楽天
0100100114712
巨人
0001100103702
勝利投手:藤平 尚真(1勝0敗0S)
(セーブ:弓削 隼人(2勝0敗1S))
敗戦投手:大勢(0勝1敗1S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(1号・2回表ソロ),マルモレホス(1号・8回表ソロ)
【巨人】岡本 和真(7号・4回裏ソロ),丸 佳浩(2号・5回裏ソロ)

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◆巨人は、先発・戸郷が4回1安打1失点。開幕ローテーション入りを狙う右腕が、まずまずの結果を残した。一方の楽天は、茂木が2回表の先制ソロを含む2安打を記録。シーズン開幕へ向け、コンディションの良さを示した。

◆巨人の坂本勇人内野手が、オープン戦最終戦となる楽天戦の先発メンバーから外れた。 試合前の打撃練習は行わなかった。前日20日は「2番遊撃」で先発し、4打数1安打とフル出場していた。楽天先発は小学校時代に「昆陽里(こやのさと)タイガース」でチームメートだった田中将大投手だが、スタメンでの対決とはならなかった。

◆巨人の新外国人、グレゴリー・ポランコ外野手(30=パイレーツ)がオープン戦4試合目で"来日初安打"を放った。「3番DH」で先発。1回2死からの第1打席で、1ストライクから楽天田中将大投手の外角低めに落ちる140キロのフォークを中前に運んだ。ポランコは20日まで3試合に出場し、通算9打数無安打だった。

◆主砲のバットが止まらない! 巨人岡本和真内野手(25)が、"マー君撃ち"で2戦連発のオープン戦単独トップの7号ソロを放った。 4回1死、楽天田中将の135キロスライダーにやや体勢を崩されながらも左手1本で振り切った。左翼席へギリギリ飛び込む一打で、オープン戦最終戦にして、開幕へ盤石な姿勢を見せつけた。圧倒的なパワーを前に、新外国人のポランコもベンチから力こぶを作って「パワーパワー」と驚愕(きょうがく)。オープン戦はここまで15戦7発とし、シーズン143試合で66発ペースと絶好調を維持している。

◆巨人戸郷翔征投手(21)が、2軍調整を経てつかんだ約1カ月ぶりの1軍マウンドで、逆転の開幕ローテ入りをたぐり寄せた。 2回2死、楽天茂木に152キロ外角直球を左翼席まで運ばれ、唯一の安打となる1発を浴びたが、最速153キロの直球で押し、4回を1安打1失点の5奪三振。「(球速的にも)良い感覚だったと思うので、続けていければ」と好感触を口にした。前日20日に課題に挙げたセットポジションの投球は安定感を見せたが「今日は良かったですけど、まだ突き詰めていくことは多い。四球というのは課題ですし、減らしていかないといけない」と3四死球を与えた制球面の修正を誓った。

◆巨人丸佳浩外野手の打棒がさく裂した。「7番中堅」でスタメン出場。2回2死、田中将のツーシームを左翼線への二塁打とすると、5回には外角スライダーをバックスクリーンに運んだ。 7回にも小峯から中前打をマーク。3日西武戦以来の2号ソロを含む3安打猛打賞で、開幕への準備を整えた。オープン戦期間中は調整に苦しんだが、ここ4戦連続安打と尻上がりに状態を上げてきた。「与えられたところで、自分の役割を果たせるように頑張ります」と開幕を見据えた。

◆楽天田中将大投手が冷静に開幕を見据えた。オープン戦最後の登板は6回5安打2失点。ストライクゾーン内を厳しく突くことができなかった。 4回1死では岡本和に、5回無死では丸に、甘く入ったスライダーをスタンドに運ばれた。試合後は開口一番「いやあ良くなかったですね」と悔しさをにじませた。良くない中でいかに打者を封じていくか。「マウンドに上がっている間、いい方向に少しでも持っていけるようにいろいろできたことは収穫」とうなずく。バッテリーを組んだドラフト2位安田悠馬捕手(22=愛知大)とは、イニング間にも意見交換。6回1死一、三塁の場面では、カウント0-1からウィーラーを外角低めのスプリットで三塁併殺打に打ち取った。この日の奪三振は1つのみも、バットの芯を外す投球には手応えを感じている。開幕4戦目となる29日オリックス戦での先発が濃厚。ルーキーとのコンビも登板を重ねるごとに成熟度が上がってきている。「やることはやって準備はできた。もう1回メカニック面を含めてやっていって、全体的な制球が甘かったのでそこを立て直せるように」。最後に自身を見つめ直し、シーズンに挑む。【湯本勝大】

◆巨人坂本勇人内野手(33)が21日、オープン戦最終戦の楽天戦(東京ドーム)をコンディション不良のため欠場した。 試合前の打撃練習、シートノックも回避。原監督は「普通なら出ているというところ。ちょっと普通ではない、というところしかまだ言えないですね。明日になれば少し答えが出るかもしれませんね。明日1日休んで、明後日練習が始まるので、そこの時点では、ある程度のものが見えるんじゃないでしょうか」と慎重に言葉を選んだ。

◆楽天茂木栄五郎内野手(28)が、オープン戦最終戦で1号先制ソロを放った。2回2死走者なしで迎えた第1打席。カウント1ボールから、戸郷の外角152キロ直球を左翼席へ運んだ。「自分のスイングを心がけたらいい結果になりました」と納得の1発だった。 昨年11月に椎間板ヘルニアの手術を受け、キャンプは2軍で過ごした。9日ヤクルト戦でオープン戦初出場を果たすと、9試合で打率3割6分をマーク。「内容がいいヒットばかりではないが、打ちにいく形が自分の中ではいい時と悪い時がはっきりしていた。それはシーズンにもつながっていくのではないかなと思う」と手応えをつかんだ。

◆楽天の新外国人ホセ・マルモレホス外野手(29=マリナーズ)が、"来日初本塁打"を放った。 同点で迎えた8回2死走者なしで、カウント1-1からデラロサの高めに浮いた131キロスライダーを右中間席へ運んだ。待望の1発も、開幕は2軍で迎える予定。来日してまだ17打席。ファームで数をこなしていく。「今試している日本の野球へのアジャストをしっかりとしたものにした上で。貢献できるという形にしてからもう1回上がってくるのがいい」と引き締めた。

◆"半端ない"投手になるための1歩を踏み出した。19日に育成から支配下登録を勝ち取った楽天小峯新陸投手(20)が、7回に2番手として登板。背番号が「138」→「30」となってから初めてのマウンドに上がった。 先頭のウォーカーはカウント0-2から低めのフォークで空振り三振。続く丸に中前打を浴び、代走増田大に二盗を決められピンチを招いたが、松原を空振り三振、大城を二ゴロに仕留めてしのいだ。1回を1安打無失点。上々の支配下デビューとなった。7日阪神戦(甲子園)で更新した自己最速の153キロを2度マーク。力強いボールを見せたが、石井GM兼監督はさらなる期待を寄せる。「マウンド上での気迫ではないが、精神論で言えば気持ちで引くことなく、押し続けることが大事じゃないかなと。今日は若干、なんとなくおとなしい。そこももっと躍動感出していってほしい」。より思い切りのいい投球を求めた。19年に鹿児島城西から育成2位で楽天に入団。189センチ、90キロと恵まれた体格からくり出す直球が持ち味だ。将来の投手陣の軸となる可能性も秘めている。出身校はサッカー日本代表の大迫勇也と同じ。成長を重ねていけば、「小峯半端ないって!」と言われる日も、遠くないかもしれない。【湯本勝大】

◆「7番・三塁」で先発出場の楽天・茂木栄五郎内野手(28)が二回、オープン戦第1号となる先制ソロを放った。「打ったのはストレート。先制できてよかったです」2死走者なしで迎えた第1打席。カウント1-0から先発・戸郷の152キロの直球を振りぬいた。左翼席へ運び、「いい形でシーズンに入れるように、次の打席もしっかり集中したいと思います」と振り返った。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が7号ソロを放った。0-1の四回1死。田中将のスライダーに体勢を崩されながらも、左手一本で左翼席に突き刺した。20日の楽天戦でも八回に西口のカーブを左手一本で左翼席まで運ぶ一発を放っており、2試合連続の技あり弾となった。1-2の五回には丸が田中将からバックスクリーンへの2号ソロ。3日の西武戦(東京ドーム)以来の〝オカマル〟弾となった。

◆楽天は田中将が走者を出しながらも粘り6回を5安打2失点にまとめた。新外国人のマルモレホスは1号ソロを放った。巨人は戸郷が4回1失点で開幕ローテーション入りに前進。岡本和は7号ソロ、丸はソロを含む3安打を放った。

◆巨人の坂本が欠場した。試合前の練習にも参加せず、原監督は「普通(公式戦)なら出ている。ちょっと普通ではない、というところしかまだ言えない」と詳細は明らかにしなかった。同じく欠場した中田については「彼は大丈夫だと思う。逆に抑えさせたというところ」と大事ではないと強調した。

◆巨人の丸がソロ本塁打を含む3安打の固め打ちでオープン戦を締めくくった。楽天の田中将と対戦し、二回に左翼フェンス直撃の二塁打を放つと、五回はバックスクリーンへ豪快なアーチを架けた。2番手の小峯からも中前打を打った。一時は1番打者に起用されながら不振で打順を下げ、7番での出場だった。5試合連続安打と復調し「与えられたところで自分の役割を果たせるように頑張ります」と意気込んだ。

◆楽天の新外国人、マルモレホスがオープン戦最終戦で1号ソロを放った。八回2死でデラロサの高めに抜けたスライダーを右中間席へ運び「タイミングをしっかり取れて打てて本当に良かった」と喜んだ。オープン戦は5試合に出場し、20日の右前打を含め17打数2安打。開幕後は同じく新加入のギッテンスと共に2軍で練習し、再昇格する予定。「いろいろと試している。日本野球にもう少ししっかり適応したい」と語った。

◆新外国人の左打者、マルモレホス(前マリナーズ)が来日初ホームランを放った。無安打で迎えた第4打席。デラロサのスライダーを右中間席へ運び「タイミングをしっかり取れて打てて良かった」とうなずいた。待望の一発となったが、オープン戦は打率・118(17打数2安打)と調整段階。石井監督は「焦ってもしようがない。長いシーズンなので」と状態が上向くことを期待した。(東京ドーム)

◆戸郷が開幕ローテに滑り込んだ。最速153キロの直球とフォークボールを軸に4回を1安打1失点。二回に茂木にソロを浴び「ゼロに抑えられるとよかった」と反省したが、〝最終テスト〟に合格した。桑田投手チーフコーチは「本来の良さが戻っていた。(開幕ローテで)投げる予定」と明言。これで開幕ローテに入る6人が開幕投手を務める菅野、山崎伊、D3位・赤星(日大)、メルセデス、堀田、戸郷に決まった。

◆巨人・坂本がコンディション不良のため、オープン戦最終戦を欠場。試合前に守備と走塁の練習を行ったものの、打撃練習を回避した。状態について、原監督は「普通なら(試合に)出ている。ちょっと普通ではないとしか、まだ言えない。(23日の練習で)ある程度のものが見えるのではないか」とした。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が21日、楽天とのオープン戦最終戦(東京ドーム)に「4番・三塁」で出場し、四回に先発の田中将大投手(33)から12球団トップの7号ソロを放った。2戦連発でオープン戦を締めくくり、12打点と合わせて〝打撃2冠〟を獲得。2002年の松井秀喜以来となるオープン戦とシーズンのダブル本塁打王が期待される主砲は、万全の状態で25日の開幕戦(対中日)を迎える。チームは3-4で敗れ、ヤクルトと並び最下位が決まった。またしてもこの男だ。2戦連続のアーチにどよめくG党とは対照的に、岡本和は表情を緩めずにダイヤモンドを一周した。「打ったのはスライダー。変化球についていけました」1点を追う四回。田中将が真ん中付近に投じた135キロを逃さなかった。左手一本で振り抜いた打球は、高々と舞い上がって左翼席に飛び込んだ。マー君が打球を確認することなく、うつむいた一発はオープン戦で12球団トップの7号ソロ。12打点と合わせて、〝打撃2冠〟に輝いた。2020、21年に2年連続で本塁打、打点の2冠を獲得した4番が、絶好調でオープン戦を終えた。オープン戦とシーズンでともに本塁打王となったのは、02年の巨人・松井秀喜(6本→50本)が最後。ゴジラ以来、20年ぶりとなる真のキングに視界は良好だ。 今春は名だたる投手を打ち砕いた。オープン戦2号は西武の開幕投手を務める高橋からの一撃。18日にはロッテ・佐々木朗の159キロをバックスクリーン右に突き刺した。変化球でタイミングを外されても、簡単にフォームを崩さない。20日の一発も、粘り強く左手一本で左翼席中段まで運んだものだった。我慢してバットを振れているのは、2月の宮崎キャンプから下半身を意識してスイングを重ねた証拠だ。キャンプの全体練習終了後は室内練習場にこもり、黙々と山なりのボールを引き付けて打ち込む姿があった。オープン戦で放った7発のうち3本が中堅から右方向。ベンチに戻るとメモを取る貪欲な姿勢からも向上心が表れている。ゴジラの教えを道標とする。高卒2年目だった16年の宮崎キャンプ。臨時コーチとして指導に訪れた松井氏に「素振りが大事」と伝えられて以来、その言葉を胸に刻んできた。「素振りは一番しっかりやっています。ごまかせないんで」。スイングの音を聞き分けて状態を見極めていたという偉大なスラッガー同様、自らもスイングの音で調子を確認できるほど、振り込んできた。チームはヤクルトに並び4勝11敗2分けでオープン戦最下位に終わった。得点力不足という課題が浮き彫りになる中、4番の存在感は際立っていた。「後は開幕するだけ。しっかり調整して開幕を迎えたい」2年ぶりのV奪回を期すシーズンへの準備は整った。不動の4番が今季こそ、球界の主役となる。(鈴木智紘)

◆楽天は21日、巨人とのオープン戦(東京ドーム)に4-3で勝利。既に球団初のオープン戦首位が確定していたが、この試合で球団最高の勝率・846をマークした。田中将大投手(33)は6回5安打2失点で、開幕前の登板を終えた。「ホームラン2本はもったいなかった。ですけど、マウンドに上がっている間にいい方向に少しでも持っていけるようにいろいろできたことは収穫です」四回に岡本和、五回は丸。相手の中心打者に甘く入ったスライダーをスタンドまで運ばれた。それでも、六回1死一、三塁のピンチではウィーラーをスプリットで三ゴロ併殺に打ち取るなど、巧みな投球術で勝ち越しは許さなかった。昨春は右ヒラメ筋の損傷で開幕ローテーションを外れた。日本復帰2年目の今季は開幕2カード目の初戦、29日のオリックス戦(京セラ)の先発が濃厚。日本での開幕ローテ入りは2013年以来、9年ぶりとなる。スタートダッシュへ、「良い準備をしてシーズンを迎えられることができれば」と視線を鋭くした。(加藤次郎)

◆?巨人・岡本和がオープン戦最多の7号。オープン戦の7本以上は、2009年に8本を放った巨人・李承燁以来13年ぶり。巨人選手の最多本塁打は、20年の中島宏之の4本(DeNA・オースティンとタイ)以来2年ぶり。オープン戦とリーグ公式戦でともに最多本塁打を放ったのは、02年の巨人・松井秀喜(6本→50本)が最後。?岡本和は昨季まで打点と本塁打部門で2年連続の2冠。3年以上連続の両部門2冠は、南海・野村克也と巨人・王貞治の2人。野村は1962-67年の6年連続で、65年に打率も含めて三冠王。王は64-67年、71-74年に4年連続で、73、74年は三冠王となった。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1123 0.846
(↑0.013)
-
(-)
67
(+4)
34
(+3)
5
(+2)
11
(+3)
0.257
(↓0.002)
0.000
(-)
2
(-)
阪神
843 0.667
(-)
2.5
(↓0.5)
59
(-)
40
(-)
7
(-)
12
(-)
0.244
(-)
0.000
(-)
3
(-)
DeNA
952 0.643
(-)
2.5
(↓0.5)
61
(-)
45
(-)
9
(-)
11
(-)
0.273
(-)
0.000
(-)
4
(-)
ソフトバンク
853 0.615
(-)
3
(↓0.5)
69
(-)
59
(-)
13
(-)
10
(-)
0.264
(-)
0.000
(-)
5
(-)
日本ハム
862 0.571
(-)
3.5
(↓0.5)
50
(-)
47
(-)
13
(-)
4
(-)
0.224
(-)
0.000
(-)
6
(-)
ORIX
870 0.533
(-)
4
(↓0.5)
55
(-)
46
(-)
3
(-)
13
(-)
0.247
(-)
0.000
(-)
7
(1↑)
西武
771 0.500
(↑0.038)
4.5
(-)
43
(+4)
41
(+1)
10
(+1)
11
(-)
0.233
(↓0.002)
0.000
(-)
8
(1↓)
中日
782 0.467
(↓0.033)
5
(↓1)
43
(+2)
54
(+10)
8
(-)
6
(-)
0.220
(↓0.002)
0.000
(-)
9
(1↑)
ロッテ
592 0.357
(↑0.049)
6.5
(-)
55
(+10)
54
(+2)
13
(+1)
16
(+4)
0.227
(↑0.008)
0.000
(-)
9
(-)
広島
592 0.357
(-)
6.5
(↓0.5)
43
(-)
74
(-)
7
(-)
2
(-)
0.236
(-)
0.000
(-)
11
(-)
巨人
4112 0.267
(↓0.019)
8
(↓1)
38
(+3)
67
(+4)
17
(+2)
5
(+1)
0.215
(-)
0.000
(-)
11
(-)
ヤクルト
4112 0.267
(↓0.019)
8
(↓1)
43
(+1)
65
(+4)
3
(-)
12
(-)
0.218
(↓0.003)
0.000
(-)