DeNA(★3対11☆)広島 =リーグ戦1回戦(2022.03.25)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
030005012111700
DeNA
0001002003610
勝利投手:大瀬良 大地(1勝0敗0S)
敗戦投手:東 克樹(0勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 広島戦チケット予約

DAZN

◆広島が快勝。広島は2回表、末包と大瀬良の適時打などで3点を先制する。2点リードとなって迎えた6回には、小園の適時二塁打などで一挙5点を加え、突き放した。投げては、先発・大瀬良が7回途中3失点の好投で今季1勝目。敗れたDeNAは、投打ともに振るわなかった。

◆「横浜反撃」を掲げるDeNAが、広島との開幕戦で攻撃的オーダーを組んだ。 オースティン、ソトの両主砲を故障で欠く中、2番に佐野恵太を起用。昨季、2番でのスタメンは8試合のみで、オープン戦でもなかった打順で起用した。4番は2年目の牧秀悟で、6番には一塁で開幕初スタメンの知野、7番には柴田をスタメン起用した。

◆ギタリストのMIYAVI(40)が、DeNA-広島の開幕戦のオープニングセレモニーに登場し、「反撃の炎とロック」をテーマとしたパフォーマンスを披露した。 MIYAVIのパフォーマンスとともに炎やレーザー照明、スモーク演出が披露され、高さ4・5メートル、横幅18メートルの巨大花火でスローガンの「横浜反撃」を具現化した。また、MIYAVIは君が代を演奏した。球団を通じ、MIYAVIは「満員の横浜スタジアムで『横浜反撃』というスローガンのもとに、大切な場所でパフォーマンスができて光栄でした。少しでも戦う選手の皆さんの背中を後押しできたのであれば、良かったなと思います」とコメントした。

◆新人で開幕スタメンのドラフト6位の末包昇大(すえかね・しょうた)外野手(25=大阪ガス)がプロ初打席でプロ初安打となる左前適時打がプロ初打点をマークした。チームに貴重な先制点となった。 1死一、三塁で迎えたプロ初打席はDeNA先発東のチェンジアップ3球で追い込まれるも、4球目の外角チェンジアップに腕を目いっぱい伸ばして遊撃後方に落とした。三塁走者を迎え入れ、一塁塁上では広島ベンチに向かって右手を突き上げて喜んだ。うれしいプロ初安打がチームにとって大きな今年初得点となり「オープン戦で悪かったことは忘れて、気持ちを切り替えて試合に入ることが出来ました。初めての打席でヒットが出てプロ野球選手としていいスタートが切れたと思います」と素直に喜んだ。末包はDeNA東とは東洋大3年春のオープン戦で対戦し、本塁打と二塁打を記録していた。試合前に「大学時代の自慢が唯一、それなので、いいイメージを持っていきたい」と話していた通り、プロの舞台でも結果を残した。

◆自身初の開幕投手を務めたDeNA東克樹投手(26)が、2回に守備の乱れから先制を許した。 2回無死、松山のゴロを開幕初スタメンの一塁手の知野が失策。坂倉の右前打で一、三塁とチャンスを広げられ、1死後にルーキー末包に左前適時打、投手の大瀬良に適時打、西川に犠飛を浴びた。オープン戦は3試合に登板し、13回2/3を投げ、防御率0・66と抜群の安定感だったが、序盤に主導権を奪われた。

◆広島のドラフト6位新人の末包昇大(すえかね・しょうた)外野手(25)が初打席で初適時打となる先制打を放ち、初打点をマークした。 開幕DeNA戦に「7番右翼」で出場。球団では06年の梵英心以来となる新人スタメンをつかんだ。見せ場は0-0の1回1死一、三塁。先発東に3球で1-2と追い込まれたが、4球目。外角低めに沈むチェンジアップにくらいついた。腕を伸ばし、バットの先でとらえた打球は遊撃手の頭を越えた。左前適時打で22年のチーム初得点をたたき出した。「初打席でヒットが出て、プロ野球選手としていいスタートが切れた」。一塁上では右腕を上げ、フレッシュなガッツポーズ。指揮官の起用にバットで応えた。相手開幕投手の東には「いいイメージ」があった。東洋大3年時に当時立命大4年の左腕と対戦していた。二塁打と本塁打を放っており「3の2です。大学時代の自慢が唯一それ」と胸を張っていた。3-0の4回先頭でも東の高めカットボールを左翼フェンス上段に直撃させる二塁打で出塁。大学時代からの相性の良さをプロでも発揮した。ポスト鈴木を期待される即戦力ルーキー。鈴木も13年のルーキーイヤーには初安打で初適時打を記録した。偉大な先輩を追う背番号52。上々の公式戦デビューを決めた。【前山慎治】

◆DeNAは25日、広島との開幕戦で横浜スタジアムの史上最多動員となる3万2436人(5回裏終了時)を記録したことを発表した。 20年シーズン開幕前までに行われた横浜スタジアムの増築、改修工事の完了後、初の大入り満員。これまでの最多動員は19年7月30日のヤクルト戦、同年9月5日の阪神戦の3万2160人だった。木村洋太球団社長は球団を通じ「横浜スタジアム史上最多動員を達成した記念すべき日になりました。今日の満員は横浜DeNAベイスターズファンやプロ野球ファン全体でつかんだ景色です。ファンの皆さまには、改めて感謝申し上げます。2022年シーズンはファンの皆さまの熱い応援に応えられるように、優勝を目指して戦ってまいります」とコメントした。

◆自身初の開幕投手を務めたDeNA東克樹投手(26)が、6回途中に負傷降板した。 2点ビハインドで迎えた6回、先頭の上本に四球を許した直後に左手付近を見ながら、タイムを要求。斎藤チーフ投手コーチ、トレーナーとともにベンチに戻り、治療を受けたが、砂田に交代が告げられた。0-0の2回に守備の乱れから、ルーキー末包に左前適時打、投手の大瀬良にも適時打を浴び、西川の犠飛で3失点。3回以降は走者を背負いながら、粘りの投球だったが、アクシデントに襲われた。

◆DeNAが、東克樹の負傷降板後に大量失点した。2点ビハインドの6回無死一塁、自身初の開幕投手を務めた東が先頭の上本に四球を許した直後に左手付近を見ながら、タイムを要求。斎藤チーフ投手コーチ、トレーナーとともにベンチに戻り、治療を受けたが、砂田に交代が告げられた。 緊急リリーフした砂田は嫌な流れを止められなかった。1死一、三塁から菊池涼のセーフティースクイズ(野選)で追加点を許し、なおも一、二塁から小園の適時二塁打、1死満塁から坂倉の三塁への適時内野安打でKO。3番手の伊勢も会沢に2点適時打を浴び、この回一挙5点を失った。

◆広島小園海斗内野手がマルチ安打で好発進を決めた。6回1死一、二塁では右翼フェンス直撃の適時二塁打で今季初安打。8回先頭では左前打を放った。「食らいついていきました。なんとか(チャンスで)1本出て良かったです」。 オープン戦の19安打、3割1分7厘はともにチームトップ。3番に入る小園が攻撃の中心になった。

◆5年連続開幕マスクの広島会沢翼捕手が攻守でけん引した。 守っては先発大瀬良を7回途中3失点の好リード。打っては6回1死満塁で伊勢の10球目を左翼線へ打ち返し、2点適時打。リードを広げる一打を放った。「必死になっていきました。追加点になって良かったです」。8回1死一、三塁でも左犠飛を放ち、3打点。頼れる正捕手が、攻守で存在感を見せた。

◆広島のドラフト6位新人の末包昇大(すえかね・しょうた)外野手(25)が決勝点となる先制適時打を含む3安打を放った。新人の開幕戦猛打賞は18年藤岡裕(ロッテ)以来で、広島では58年の古葉と森永以来64年ぶり3人目。開幕戦でV打の新人は16年柴田(DeNA)以来で、広島では球団初になる。なお、2リーグ制後の新人で開幕戦で「猛打賞+V打」を記録したのは、56年穴吹(南海)97年小坂(ロッテ)に次ぎ3人目。セ・リーグの新人では初めてだ。

◆DeNAが17安打11失点と打ち込まれ、開幕戦で広島に大敗を喫した。 自身初の開幕投手を務めた東が2回に一塁手の知野の失策をきっかけに、ルーキー末包に先制の適時打、投手の大瀬良にも適時打を浴び、西川の犠飛で3失点。3回以降は粘りの投球だったが、2点差の6回に先頭の上本に四球を与えた直後に左手中指の皮がめくれ、5回0/3を8安打4失点で負傷降板した。アクシデントから、一気に崩れた。緊急リリーフの砂田は流れを止められず、小園の適時二塁打、坂倉の適時内野安打などで追加点を献上。3番手の伊勢も会沢に2点適時打を浴び、一挙5点を失った。8回から登板したルーキー三浦は2回3失点とほろ苦デビューで、広島打線に先発全員安打を許した。三浦監督は「残念な結果ですね。やり返すしかないです」と"反撃"を誓った。▽DeNA東(左手中指の皮がめくれ、6回途中4失点で今季初黒星)「イニングの途中でマウンドを降りることになり、中継ぎ陣に申し訳ないです」

◆開幕星-。広島大瀬良大地投手(30)が7回途中6安打3失点(自責2)の粘投で、チームの今季初勝利に貢献した。寒さや独特の緊張感がある中、立ち上がりから丁寧な投球を徹底。7回に3安打を集中されて降板したものの、4年連続4度目の開幕投手として、役割を見事に果たした。 期待を背負えば、背負うほど強くなる。大瀬良は開幕マウンドで執念の投球を見せた。立ち上がりから150キロを計測するなど気持ちを球に乗せた。思うように投げきれない球種や逆球も見られたが、細心の注意を払いながら1球1球を投じた。6回まで2四球を出しながらも、長打を許さずに最少失点でしのいだ。7回に初長打を含む3安打を浴びて途中降板も、勝利に導く投球だった。「中盤以降、出力が下がってしまったんですが、それでもしっかり対応してやっていこうと投げました。(開幕投手を)重ねれば重ねるほど、責任感、緊張感はすごくて、これまでの3回と比にならいくらい、めっちゃ緊張しました」4年連続4度目の大役も、力みがわずかな乱れとなった。ただ、30歳でシーズンを迎える今季、力だけではない。経験を重ね、技の引き出しも増えた。球種が増えたことで打者を惑わせ、この日は逆球が見られた制球も低めは徹底した。いくつもの武器を得たことで安定感が増した。投球だけでなく、年々、洗練さが増しているのは準備にも表れている。登板2日前のブルペンの球数は45球前後から30球前後に減少。登板前日に行っていた平地での投球練習も今年は行っていない。1月にブルペン入りせずにキャンプインしたのはプロ初だった。効率化を図り、投手として進化を続ける。開幕での強さを示した。開幕戦に限れば、4試合で3勝0敗、防御率1・45だ。今年はエースに加え、選手会長の肩書が加わり、勝利への強い意志をチームに示さなければいけなかった。エースの投球に打線が応え、爆勝スタートとなった。「気持ちよく投げられましたし、最高のスタートを切れた。また明日からチームみんなで頑張りたい」。好発進させたチームを今季は先頭に立って引っ張っていく。【前原淳】

◆広島ドラフト6位の末包昇大(すえかね・しょうた)外野手(25)が4打数3安打猛打賞で期待に応えた。 DeNAとの開幕戦(横浜)に「7番右翼」で出場。球団では06年の梵英心以来となる新人スタメンをつかむと、いきなりバットで見せた。0-0の2回1死一、三塁。DeNA先発東の低めチェンジアップにくらいついた。腕を伸ばして拾った打球は左前にはずんだ。「初打席でヒットが出てプロ野球選手としていいスタートが切れた。初物づくしでよく頑張った」。初適時打に一塁上で右腕を突き上げた。相手先発の東には「いいイメージ」を抱いていた。東洋大3年時に当時立命大4年の左腕と対戦していた。二塁打と本塁打を放っており「大学時代の自慢が唯一それ」。3-0の4回先頭でも東の高めカットボールを左翼フェンス上段に直撃させる二塁打で出塁。大学時代からの相性の良さをプロでも発揮した。ルーキーのバットは2安打では止まらなかった。7点リードの6回1死一、二塁では中前打を放ち3安打。球団新人の開幕戦での猛打賞は2リーグ制後では、58年古葉、森永以来3人目の快挙。「記録に名前を残せるのは光栄」。末包の初適時打を皮切りに、チームは先発全員安打の17安打11得点で大勝した。「今日、プロ野球選手になれた1日。野球人生でもこの1日を大事に、忘れないようにしてまた頑張っていきたい」。即戦力ルーキーが最高の公式戦デビューを飾った。【前山慎治】▼ルーキー末包が決勝点となる先制適時打を含む3安打。新人の開幕戦猛打賞は18年藤岡裕(ロッテ)以来で、広島では58年の古葉と森永以来64年ぶり3人目。開幕戦でV打の新人は16年柴田(DeNA)以来で、広島では球団初になる。なお、2リーグ制後の新人で開幕戦で「猛打賞+V打」を記録したのは、56年穴吹(南海)97年小坂(ロッテ)に次ぎ3人目。セ・リーグの新人では初めてだ。○...開幕初スタメンの坂倉も猛打賞発進した。2回に今季初安打で先制点をお膳立て。6回1死満塁から三塁適時内野安打で中押し。8回にも右前打でチャンスメークし、ダメ押し点につなげた。打撃だけでなく、慣れない三塁守備でも初回に好フィールディング。「飛んでくるとは思っていたので、いい準備ができていたと思います」。攻守でチームの士気を上げた。

◆広島のドラフト6位末包昇大外野手(25=大阪ガス)が先制打を含む3安打1打点を記録。先発全員安打で2桁得点をマークし、投打ががっちりかみ合った白星発進となった。広島佐々岡真司監督(54)の談話は以下の通り。 -期待した末包選手が3安打猛打賞佐々岡監督 緊張していたと思うけど、いいところで1本出て良かった。-あの1本が空気変えた佐々岡監督 まずは最初にサクラ(坂倉)が(桑原のボテボテの)あの当たりをアウトにとった。いやらしい当たりをアウトにした、あそこから始まっていると思う。そして末包。先制打でチームの雰囲気も上がったし、よく打った。-満員の中で開幕佐々岡監督 僕が監督になって初めてなので、やっぱり声援が選手の力になるなということを感じた。-新外国人マクブルーム選手がウエスタン・リーグで来日初本塁打佐々岡監督 情報は入っている。まだ2試合なのでね。今日4打席立って明日、体がどう反応するか。この3試合を見ながら、いろいろ検討することになると思います。

◆DeNAが17安打11失点と打ち込まれ、開幕戦で広島に大敗を喫した。自身初の開幕投手の東克樹投手が2回に知野の失策をきっかけに3失点。3回以降は粘ったが、2点差の6回に先頭の上本に四球を与えた直後に左手中指の皮がめくれ、5回0/3 4失点で降板した。 アクシデントから、一気に崩れた。緊急リリーフの砂田は流れを止められず、小園の適時二塁打などで追加点を献上。3番手の伊勢も会沢に2点適時打を浴び、一挙5点を失った。広島打線に先発全員安打を許し、三浦監督は「流れが悪かった」と唇をかんだ。ソト、オースティンを故障で欠く中、佐野を2番に起用。右翼に楠本、一塁には4年目の知野直人内野手を抜てきしたが、1失策、野選が大量失点に絡んだ。三浦監督は「使ったのは監督。引きずらずに思い切ってやってほしい」と奮起を期待しながら、チーム全体に向け「やり返すしかないです」と"反撃"を求めた。

◆ギタリストのMIYAVI(40)が、DeNA-広島の開幕戦のオープニングセレモニーに登場した。君が代も演奏したMIYAVIは「満員の横浜スタジアムで『横浜反撃』というスローガンのもとに、大切な場所でパフォーマンスができて光栄でした」とコメントした。セレモニーでは三浦監督がヘリコプターから飛び降りる映像も場内に流され、三浦監督に扮(ふん)したスタントマンがスコアボード上に登場。20年シーズン開幕前までに行われた横浜スタジアムの増築、改修工事の完了後、初の大入り満員で、史上最多動員となる3万2436人を記録した。

◆開幕戦の先発メンバーが発表された。オースティン、ソトの両外国人を故障で欠くDeNAは、主将の佐野が2番に入り、4年目の知野が初の開幕スタメンの座をつかんだ。

◆DeNAが、本拠地横浜スタジアムでの開幕戦を前にド派手な開幕セレモニーを行った。テーマは『反撃の炎とロック』。ドキュメンタリー風のオープニングムービー上映に続いて「サムライ・ギタリスト」として世界的に活躍するロックミュージシャンのMIYAVIが登場。『Ahead Of The Light』『Fire Bird』の2曲を演奏&歌唱し盛り上げた。続いて、場内大型ビジョンに三浦監督がヘリコプターに乗り込み、横浜の空を飛ぶ映像が流れる。三浦監督はヘリコプターからハマスタへと飛び降りると次の瞬間、スコアボードの上に背番号81の「D.MIURA」のユニホーム姿が立った。グラウンドでは約60台の火炎機材を使用した球団史上最大級の炎の演出の中、選手たちが次々に呼ばれ、最後に背番号81の三浦監督が〝瞬間移動〟でグラウンド中央に立つと、高さ4・5メートル、横18メートルの巨大花火で今季のチームスローガン「横浜反撃」を浮かび上がった。

◆広島のドラフト6位・末包(すえかね)昇大(大阪ガス)がうれしいプロ初打席安打を適時打で飾った。「初めての打席でヒットが出て、プロ野球選手としていいスタートを切ることができた」「7番・右翼」で球団新人では3人目の開幕戦先発出場を果たした。0─0の二回1死一、三塁で東のチェンジアップをバットの先でうまくひろって左前へ。一塁ベースに到達すると力強くガッツポーズした。オープン戦の打率・177と苦しんだルーキーは「オープン戦で悪かったことは忘れて、気持ちを切り替えて試合に入ることができた」と振り返った。

◆DeNAは2020年の横浜スタジアム増築・改修工事完了後、初めて入場制限なしで試合を開催した。当面不使用の立ち見席を除いて3万2452人収容となった球場で、来場者数は3万2436人と発表された。2019年に2度記録した3万2160人を上回り、ハマスタ史上最多動員を達成した。

◆DeNAの開幕投手を務めた東克樹投手(26)が六回、先頭の上本に四球を与えたところでベンチにサインを送り、トレーナーと斎藤投手コーチがマウンドへ。そのまま治療のためベンチへと下がり、数分後、降板が告げられた。東は二回に3点の先行を許したが、その後は走者を背負いながらも粘りの投球を見せていた。5年目で初の大役は、5回0/3を投げ、85球で8安打3失点(自責1)に終わった。

◆DeNAはハマスタ史上最多動員を記録した開幕戦に、17安打11失点で大敗を喫した。5年目で初の開幕投手を務めた東が、六回途中4失点で緊急降板。代わった砂田、伊勢が打ち込まれた。本職ではない一塁で初の開幕スタメンの知野が、守備でミスを繰り返すなど流れをつかめなかった。三浦監督は現役時代に7度、開幕投手と務めるも全敗。監督就任1年目の昨季も巨人にサヨナラ負けを喫しており、開幕戦〝9連敗〟となった。

◆逆転負けを喫した日本ハム・新庄剛志監督(50)は「いやー、惜しかったね。でも、いいゲームだったと思う」と笑顔で振り返った。スタメンは4回ぐらい考え直したという中、ソフトバンク先発・千賀については「千賀君、俺、初めて見たけど、あのフォークは振るわ」。開幕戦黒星スタートとなったが、「いつかは勝ちますよ。143連敗じゃ、ヤバいでしょ」と新庄節で締めた。

◆DeNA・知野直人内野手(23)が「6番・一塁」で、4年目で初の開幕スタメン出場を果たすも、本職ではない一塁守備でミスを連発。試合後はベンチでしばらく呆然(ぼうぜん)として動けなかった。0―0の二回、先頭の松山の一塁線へのゴロを失策。二塁まで進塁を許すと、そこから3点の先行を許した。その後もファウルフライを捕球できないなど、記録に残らないミスも含めて流れに乗れなかった。七回の第3打席で、三塁へのボテボテのゴロで一塁へヘッドスライディングし内野安打。桑原の2点打を呼び込み、最後に意地は見せた。三浦監督は「良いところではなく、悪いところが出た」と振り返った。それでも、キャンプ、オープン戦を通じて猛アピールしてきた若武者に「話はします。使ったのは監督ですから。そこでどう感じるか。引きずらずに思い切ってやってほしい。良いものは持っているし、良くなってきていますから」と〝反撃〟を求めた。

◆4年連続4度目の開幕投手を務めた広島の大瀬良は、6回?を6安打3失点で白星をつかんだ。切れのある速球を軸に6奪三振。自身2年ぶりとなる開幕戦勝利を飾り「これまでの開幕戦と比にならないぐらい緊張したし、いろいろな思いもあってすごく疲れました」と汗を拭った。昨季6度の対戦で4勝無敗だったDeNAとの相性の良さを発揮した。味方が3点を先取した直後の二回を三者凡退として主導権をつかみ、四回1死二、三塁のピンチでも内野ゴロの間の1点にとどめた。8―1の七回に桑原に2点適時二塁打を許したところでマウンドを降りたが、きっちり試合をつくった。チームに勝利をもたらし、エースの責任を果たした。(横浜)

◆広島は先発全員安打の17安打11得点で、2年ぶりの開幕白星発進を決めた。佐々岡真司監督(54)の主な一問一答は以下の通り。──期待したD6位・末包(大阪ガス)が開幕から3安打1打点「そうですね。(キャンプから)使い続けてきた中で緊張していたと思うけど、(二回の)いいところで1本出て良かった」──あの1本がチームの空気を変えた「先制打でチームの雰囲気も上がったし、よく打った」──打者がつないで11得点「相手のミスからね。どんな形でも1点というのがきょうはできたと思う」──先発の大瀬良が6回?を6安打3失点で2年ぶりの開幕白星「ちょっと6回くらいからね。球の走り、抜け球が多くなったので、あと1イニングと考えた。あと1人と思いながら、抜けた球で三振とって代えられなかった」──監督就任3年目で初の満員での開幕「久しぶりというか、僕が監督になって初めてなので、やっぱり声援が選手の力になるなということを感じた」

◆DeNAは25日、広島との開幕戦(横浜)で投手陣が17安打を許し、11失点で大敗。3年連続の黒星スタートとなった。三浦大輔監督(48)は「流れが悪かった。残念な結果」と肩を落とした=写真。自身7度務めた開幕投手は全敗。監督1年目の昨季開幕戦に続き〝初勝利〟はならなかった。プロ5年目で初の開幕投手を務めた東克樹投手(26)が二回、失策をきっかけに3点を先行され、六回には左中指の皮がめくれて85球で緊急降板。8安打4失点での黒星に「味方の失策をカバーできなかったことは反省点」と悔やんだ。) 4年目で初の開幕スタメン出場を果たした知野は、ソトの故障欠場を受けて本職ではない一塁に入ったがミスを連発した。三浦監督は「使ったのは監督。引きずらずに思い切ってやってほしい。いいものを持っているので」と〝反攻〟に期待した。(浜浦日向)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
ヤクルト
100 1.000- 14210841 0.3660.000
1
巨人
100 1.0000 1424211 0.2580.000
1
広島
100 1.0000 14211300 0.4150.000
4
阪神
010 0.0001 14281011 0.3660.000
4
中日
010 0.0001 1422411 0.2700.000
4
DeNA
010 0.0001 14231100 0.1820.000