西武(1対1)ヤクルト =オープン戦1回戦(2022.03.18)・ベルーナドーム=
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ヤクルト
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西武
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勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆西武は、先発・高橋光成が6回を1失点にまとめるピッチングを披露。対するヤクルトの先発・奥川も、安定した投球で5回1失点6奪三振の好投。ローテーションの柱として期待される両右腕が、そろって順調な調整ぶりを見せた。

◆ヤクルト奥川恭伸投手が"必勝調整"で開幕へ備える。18日西武戦(ベルーナドーム)で先発予定。内定している本拠地開幕の29日巨人戦(神宮)へ「中10日」で臨むプランだ。昨季は主に登板翌日に登録抹消し、中10日で再登録して先発するパターンで、チームトップタイの9勝を挙げた。強めのキャッチボールやダッシュで軽めの前日調整を行った右腕。まずは慣れた登板間隔でシーズンに入る。

◆ヤクルト奥川恭伸投手(20)が、開幕前最後となる西武戦に先発し、5回を4安打1失点に抑えた。最速149キロの直球から107キロのカーブまで、球速差を駆使して6奪三振、無四球。「過去3回の登板よりも意図したボールを投げられた」。内定している本拠地開幕の29日巨人戦(神宮)へ向けて万全の仕上がりをアピールした。 高度な投球技術を見せつけた。3回、先頭の西武源田に対し、まずは142キロ外角直球でストライク。2球目にこの日最も遅い107キロカーブをほぼ同じコースに制球し、簡単に追い込んだ。3球目のフォークはファウルとなったが、4球目には内角低めに120キロカーブ。対角線の配球と微妙な球速差でゆさぶり、最後は内角高めに147キロ直球で見逃し三振。「同じ曲がりでもスピードを変えたり、真っすぐでもスピードを変えたり。そういうところを今日はうまく出来たかな」とうなずいた。キャンプから課題としていた変化球の精度も高まり、奪った6つの三振のうち3個が見逃し。高津監督も「結論から言うと非常に良かったですね。今日が一番コントロールできていたかな」と評価した。開幕前ラスト登板を順調に終えた右腕は「いい形でオープン戦を終えることが出来た。まずは不安な気持ちで入るよりも良かったのかなと思います」。次はシーズン本番。昨季も多く経験した「中10日」で挑む。【鈴木正章】

◆ヤクルトの助っ人外国人コンビが、ともにマルチ安打で存在感を発揮した。4回1死から5番サンタナが左前打で出塁。次打者長岡の一ゴロの間に二塁進塁すると、7番オスナが西武高橋の内角直球を左前にはじき返す先制適時打。「2打席とも自分の納得のいくスイングができた。これを維持していきたい」と振り返った。高津監督も「この2人が元気だと、やっぱり点になる確率が高いのかな」と納得の表情だった。

◆西武開幕投手を務める高橋光成投手が6回1失点で"試運転"を終えた。2者連続三振と上々の立ち上がり。4回に先制打を許したが、追加点を与えなかった。1週間後に迫る開幕戦ではオリックス山本との投げ合いが予想される。「順調にきている。もう来週なので、すごく楽しみ。わくわくしていますし、いいスタートが切れるんじゃないかと思う」と、オープン戦最終登板を納得の粘投で締めた。

◆西武の後藤オーナーが試合前にベンチでチームを激励した。業績悪化からの立て直しを図る親会社の西武ホールディングス(HD)の経営状態を説明し「心配する必要は全然ないし良くなっていく。プレーに集中してもらいたい。ライオンズのV字回復と重ね合わせている」と力説した。ドラフト1位新人の隅田(西日本工大)や同2位の佐藤(筑波大)らとはグータッチし「日本一を目指して戦ってもらいたい」と期待した。

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(20)が先発し、白い吐息を吐きながら熱のこもった投球をみせ、5回4安打1失点。五回に味方の失策と安打で2死一、三塁とされ、ダブルスチールの間に1点を奪われたが、最速149キロをマークした直球には力があり、変化球の精度は抜群だった。奥川は「バランスよく投げることと、いろんな球種を投げることをテーマにしてマウンドにあがった。全体的に自分の意図とした球が投げられた。最後のオープン戦でしっかり投げることができて良かった」と振り返った。開幕前ラスト登板で中10日で、本拠地開幕となる29日の巨人戦で先発する予定だ。

◆西武のドラフト2位ルーキー佐藤(筑波大)が七回に登板し、わずか5球で三者凡退に抑えた。本拠地初登板で1回をあっという間に片付け「3人で終えることは目標にしていたので、そこを達成できたのは良かった」とうなずいた。宮城県出身で、16日夜に発生した地震で実家の給湯器が壊れるなどの被害が出たという。東北新幹線が不通になるなど地元に大きな影響が残る中での登板で好投し「微力ながら影響を与えられることができれば。今後もそういうパフォーマンスをしていきたい」と話した。

◆1打席に神経を研ぎ澄ませ、結果を残した。ヤクルト・浜田太貴外野手(21)が18日、西武とのオープン戦(ベルーナドーム)に途中出場し、力強いスイングで左翼線二塁打。これで5試合連続安打とし、高津監督は初の開幕1軍に向けて猛アピールを続ける4年目の右打者を高く評価した。「なかなかデータのない投手に、しっかりと自分のスイングで打撃ができていることは大きい」八回先頭として、1軍で対戦経験のない水上の初球、128キロのスライダーにバットを迷わず振り抜いた。8日に1軍へ合流し、オープン戦8試合で打率・391(23打数9安打)と好調。ただ、外野は左翼・青木、中堅・塩見、右翼・サンタナと盤石で、この日はシーズン中の代打起用を見据えて〝ワンチャンス〟を与えられた。今季の目標に「打率・280、20本塁打」を掲げ、「開幕から1軍でしっかりと打っていきたい」と意気込む。25日の開幕戦(対阪神、京セラ)まで残り3試合。自慢の打撃でアピールを続ける。(森祥太郎)

◆ヤクルト育成D1位・岩田(BCリーグ信濃)が六回の守りから中堅に入り、九回の打席で宮川の147キロの直球を捉えて左前打。〝プロ初安打〟を記録した。50メートル走5・7秒の快足が持ち味の左打者。高津監督は「スピードがあるので、そこを生かしてくれれば。なかなかチャンスを与えられなかったが、この安打を自信にして頑張ってほしい」と期待した。◆二回に中前打、四回に左翼線へ適時打を放ったヤクルト・オスナ 「2打席とも自分の納得のいくスイングができた。これを維持していきたい」

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(20)が18日、西武とのオープン戦(ベルーナ)に先発し、5回4安打1失点(自責点0)と好投した。直球は最速149キロを計測。変化球も切れ味鋭く、6奪三振をマークするなど、29日の神宮での本拠地開幕戦(対巨人)に向けて、万全の状態に仕上げた。今季はグラブ、シューズなどにラッキーアイテム「ラベンダー」のカラーや刺しゅうを取り入れている。幸運も呼び寄せて、勝負の3年目に挑む。マウンドで白い吐息が漏れた。気温4度。〝花冷え〟のベルーナドームで奥川がホットな結果を残した。西武の強力打線を相手に5回4安打1失点。本拠地開幕戦のマウンドへ、準備を整えた。「最後のオープン戦登板で全体的に自分の意図した球が投げられた。打者との対戦感覚も少しずつ出てきたので、良かったと思います」中10日の登板間隔で、29日に神宮で行われる本拠地開幕戦(対巨人)の先発が決定している。今季初実戦だった2月20日のロッテ戦(練習試合)では、二回途中3安打6失点とつまずいたが、登板ごとに課題を克服し、約1カ月で万全な状態に仕上げた。無四球で6奪三振。直球、スライダー、フォークボールといずれも精度が高く、走者を背負ってからはギアが上がった。二回1死から中村、外崎に連打を浴び一、二塁。昨季、通算2000安打を達成した左打者の栗山には、内角ボールゾーンからストライクゾーンに入る「フロントドア」のフォークボールで見逃し三振。続く愛斗は146キロの内角直球で見逃し三振に斬った。さらにすごみを増したのは四回2死で中村との対戦だ。通算442本塁打の大砲をカウント2-2から、切れ味鋭い「フロントドア」の内角スライダーで空振り三振。相手の懐を攻め、横幅43・2センチの本塁ベースを最大限に使った。 2桁勝利と規定投球回到達を目標に掲げた2022年。ラッキーアイテムが奥川をアシストしてくれる。このオフ、占い師に今年のラッキーアイテムは「ラベンダー」と教えてもらった。「今までそういうことをやったことがなかったんですけど、信じてみようかな」と20歳。今季使用するグラブの内側にはラベンダーの刺繍(ししゅう)を入れ、ランニングシューズはラベンダーカラーにしてもらった。幸運を呼び込むためだが、「今のところ、ラッキーなことは何も起きてないですね」と苦笑い。それでも、高卒3年目はキャンプから思い描いたように進んでいる。優雅な香りを放つことで「ハーブの女王」とも呼ばれるラベンダーの花言葉は「期待」「あなたを待っています」。今季の飛躍を連想させてくれる。29日の本拠地開幕戦へ、「自分にとっての一発目の試合ということですごく緊張感がある。何とか勝ちたい」と視線を鋭くした。真価が問われる3年目。燕党の〝期待〟を背負って、マウンドに上がる。(横山尚杜)★ヤクルトの本拠地開幕戦 奥川が先陣を切る本拠地開幕シリーズ(29-31日)では、昨季の日本一を記念して、さまざまな企画が用意されている。29日は象徴的なシーンを振り返る「絶対大丈夫―2021日本一記念フォトブック」を来場者にプレゼント。30日は「栗入りおせきはん」、31日は「2021NIPPON CHAMPIONS タンブラー」が配布される。★センバツ出場の母校にエール 奥川の母校、石川・星稜高が19日開幕の選抜大会に出場する。自身は2年春から4季連続で甲子園に出場。2019年夏は準優勝に導いた。プロ1年目の20年春は1学年後輩の内山壮らが新型コロナの影響を受け、大会が中止となったこともあり、母校の後輩たちに「とにかく甲子園で試合ができるということ。僕自身すごく楽しかった思い出があるので、思い切ってプレーしてもらえれば」とエールを送った。恩師の林和成監督(46)が今大会を最後に勇退する。「3年間お世話になったので甲子園で勝ってほしいという気持ちは強い」と期待を込めた。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
922 0.818
(-)
-
(-)
59
(+1)
28
(+1)
2
(-)
7
(-)
0.268
(↓0.005)
0.000
(-)
2
(-)
DeNA
932 0.750
(↑0.023)
0.5
(↓0.5)
56
(+6)
35
(+1)
9
(+1)
11
(+1)
0.283
(↑0.006)
0.000
(-)
3
(-)
阪神
733 0.700
(↑0.033)
1.5
(↑0.5)
54
(+3)
36
(+2)
7
(-)
11
(-)
0.252
(↓0.002)
0.000
(-)
4
(1↑)
ソフトバンク
752 0.583
(↑0.038)
2.5
(↑0.5)
57
(+5)
52
(+1)
12
(+1)
9
(-)
0.251
(↑0.006)
0.000
(-)
5
(1↓)
ORIX
760 0.538
(↓0.045)
3
(↓0.5)
51
(+2)
41
(+3)
2
(-)
13
(+2)
0.253
(↓0.008)
0.000
(-)
6
(1↓)
日本ハム
662 0.500
(↓0.045)
3.5
(↓0.5)
40
(+1)
42
(+6)
13
(-)
4
(-)
0.212
(↓0.001)
0.000
(-)
7
(-)
中日
671 0.462
(-)
4
(-)
35
(+1)
40
(+1)
7
(-)
4
(-)
0.221
(↓0.004)
0.000
(-)
8
(-)
西武
561 0.455
(-)
4
(-)
32
(+1)
33
(+1)
8
(-)
10
(+2)
0.229
(↑0.001
0.000
(-)
9
(-)
広島
581 0.385
(↓0.032)
5
(↓0.5)
36
(+1)
62
(+5)
5
(-)
2
(-)
0.233
(↓0.002)
0.000
(-)
10
(1↑)
巨人
482 0.333
(↑0.06)
5.5
(↑0.5)
32
(+7)
54
(+5)
14
(+2)
3
(+1)
0.211
(↑0.006)
0.000
(-)
11
(1↓)
ロッテ
382 0.273
(↓0.027)
6
(↓0.5)
36
(+5)
46
(+7)
9
(+3)
9
(-)
0.219
(↑0.004)
0.000
(-)
12
(-)
ヤクルト
392 0.250
(-)
6.5
(-)
35
(+1)
54
(+1)
2
(-)
12
(+1)
0.226
(-)
0.000
(-)