日本ハム(★1対6☆)DeNA =オープン戦2回戦(2022.03.18)・札幌ドーム=
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DeNA
10120011061301
日本ハム
0000010001620
勝利投手:東 克樹(1勝0敗0S)
敗戦投手:伊藤 大海(1勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】桑原 将志(1号・7回表ソロ)

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◆DeNAは先発・東が7回1失点の好投。自身初の開幕投手に内定している左腕が、順調な仕上がりを披露した。対する日本ハムは、宇佐見がオープン戦初ヒットを含む2安打を記録。バットで存在感を示した。

◆日本ハム伊藤大海投手(24)が18日のDeNA戦(札幌ドーム)で先発する。 オープン戦は初めての先発で、開幕へ向けて仕上げのマウンドとなる。武田投手コーチは同戦の登板予定投手について「先発しか決めていないです。(リリーフ登板を予定する投手は)ゲーム展開次第で使っていきます」と説明。球数は100球がメドとみられ、公式戦へ向けて最後の調整登板となりそうだ。伊藤は1月末に新型コロナウイルスに感染した影響で出遅れ、慎重に調整を進めた。ここまで実戦登板は3試合。2日のヤクルトとのオープン戦(札幌ドーム)では2番手で登板して3回無失点で「思ったよりも(感染の)影響もなく、自分のペースをつかんでしっかり投げられているので、自分としては焦りもない。いい感じだと思います」と話していた。直近では1軍から離れて、9日の教育リーグ西武戦(カーミニーク)で先発した。2日の登板後のコメント通り、コンディションも問題なく、迫る開幕へ向けて着実に状態を整えている昨季の10勝右腕。本拠地マウンドで、さらなる飛躍を期す2年目シーズンへ向けた準備を完了する。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が18日、DeNAとのオープン戦の試合前、北海道農畜産物贈呈セレモニーに出席し、球団オフィシャルスポンサーのホクレンから北海道米「ゆめぴりか」250キロのほか、牛乳240リットル、牛肉30キロの道産食品を受け取った。新庄監督は「昨日、僕、東京から帰って来て、初めて『ゆめぴりか』を食べたんですけど、今まで食べたお米の中で一番おいしかった。いつもは1杯しか食べないけど、昨日は1杯半食べました」と、新庄節でPR。贈呈式では、ホクレン畠山良一代表理事副会長がオニギリの被り物を被るサプライズに「試合中、ツボりそう」と笑いをこらえ「今日も楽しい試合を見せます」と、BIGBOSSポーズで約束した。ホクレンからチームへの贈呈は、2月に続いて2度目。

◆DeNA東克樹投手(26)が、プレ開幕登板を上々の内容で終えた。今季最多の7回、93球を投げ1失点と好投。「7回まで投げられたことは1つの収穫」と、ボールの精度、キレともに仕上がった状態で、オープン戦は3試合、13回2/3を投げ、防御率0・66。プロ5年目で自身初となる、25日の広島との開幕戦のマウンドに立つ。新球の完成度も高めた。オフに自主トレした中日笠原から自身のチェンジアップより球速の遅いチェンジアップを習得。従来の持ち球を自身の名前から「アズチェ」、新球を笠原の名前から「カサチェ」と命名したが、奥行きを有効に使いながら、打者のタイミングを外し「一番はカサチェ。最後いい形で投げられた」と最大の収穫に挙げた。シーズン本番に向け、「9人目」の打者の役割も完璧に務めた。2回2死無走者で迎えた1打席目は4球で追い込まれた後、1ボールを挟み、5球連続でファウル。途中、バットも折られたが、懸命な粘りで相手先発の伊藤のリズムを崩した。3点リードの4回1死一、三塁では初球にセーフティースクイズも決めた。相手ベンチに目を移せば、子どもの頃にゲームで使った新庄BIGBOSSの姿が見えた。登板前に「嫌なイメージを植え付けることができたら」と思い描いたプランを実現。緩急を駆使し、7三振を奪って、脳裏に焼き付けた。「しっかり疲れを取って、いい準備ができたら」。大役の準備は整った。【久保賢吾】

◆日本ハム宇佐見真吾捕手が攻守でアピールに成功した。3回の守備では盗塁を試みた桑原と牧を連続で刺し「ピッチャーを助けられるし、自分も楽になった」と振り返った。その後の打席では2打席連続で左前打。開幕マスクへ向けて結果を残し「打った方が出場できる機会も増えると思うし、栗山前監督からも打撃を期待されていたので、そこは結果を出したい思いが強い」と力を込めた。

◆不動のリードオフマンのDeNA桑原将志外野手が、オープン戦1号ソロを含むマルチ安打をマークした。試合前までは打率1割に満たずも、三浦監督から揺るがぬ信頼を寄せられる中、結果で応えた。「自分の間合いで自分のスイングができたのはよかった。腹くくって、その時その時の自分の役割を全うするだけ」と決意を示した。三浦監督は「特に心配はしてません」と信頼を示した。

◆日本ハムの4番に抜てきされた松本剛外野手が持ち味を発揮した。6回に高めのチェンジアップを右前にはじき返すと、続く宇佐見の左前打で迷わず三塁を陥れる好走塁。ヌニエスの犠飛でチーム唯一の得点を挙げた。 「足がめちゃめちゃ速いわけではないですけど、ボスも走塁技術は重要視しているので、より一層高く意識を持って取り組んでいきたい」とシーズンを見据えた。

◆本番前、最初で最後のオープン戦先発で、はっきりと課題が見えた。日本ハムは開幕投手候補の1人、伊藤大海投手(24)が、18日DeNA戦(札幌ドーム)でオープン戦初先発も、6回10安打4失点(自責2)。昨年9月29日楽天戦(楽天生命パーク)以来の2桁安打を浴びるなど精彩を欠き「内角を意識的に投げた中で甘く入っちゃったのがあったのと、変化球が全体的に高かった。力みすぎですね」と、反省した。5回、98球を投げたところで交代を告げられたが、志願して6回のマウンドへ。「ビッグボスに『楽しんで来い』と言われた」。ラストイニングを3者凡退で締め「割り切って、次につながる投球をと思って投げました。100球超えても志願して良かった」。112球で、開幕前の登板予定を完了。しっくり来ていなかった左腕の使い方に、ようやく手応えを得た。開幕まで、ちょうど1週間。対戦相手のDeNA先発、東を含め、この日は各チームで開幕投手が本番前、最後のマウンドに上がった。日本ハムの開幕投手は未発表で、伊藤は「たまたま(登板日が)今日だったっていうだけ」と苦笑い。武田投手コーチも「あと2日、オープン戦が残っているので、これから決まっていく」と「未定」を強調したが"道産子開幕投手"への期待は膨らむ。飛躍の2年目へ、アゴのラインまであったトレードマークの髪を、さっぱりと切った伊藤は「失恋したとか、そういう面白い話はないですよ。攻めの短さです」とニヤリ。新たなシーズンへ向け、気持ちの準備は出来ている。【中島宙恵】

◆守護神候補のルーキー北山亘基投手が、適性を見抜かれた。9回に登板し、最速153キロを計測するなど無安打無失点2三振の快投。武田投手コーチは、恩師である野村克也氏から「A型は抑えに向いている」と言われ「北山、A型ですって! 守護神ですね」と、ややドヤ顔。「真面目で、これと決めたらやるタイプ。1年目ですけど試合の中で結果を出していけば、クローザーができると思う」と太鼓判を押した。

◆日本ハム新庄監督がDeNA打線に白旗を上げた。オープン戦では12球団トップのチーム打率2割8分3厘を誇る相手に6失点。試合後、広報を通じて「ベイスターズ打線振れてるね! 今の打線なら誰が投げても打たれるよ!」とコメント。19日同戦(札幌ドーム)は、ファン投票によって決まったオーダーで試合に臨む。「明日はファンが選ぶスタメン! 選ばれた選手がどんな活躍をするか楽しみで仕方ない!」と心躍らせた。

◆日本ハムの試合前に「シーズン開幕応援! 北海道産農畜産物贈呈セレモニー」が行われ、ホクレン農業協同組合連合会から新庄剛志監督(50)に北海道米「ゆめぴりか」が250キロ、北海道産の牛乳が240リットル、北海道産牛肉30キロが贈呈された。春季キャンプに続き2度目の贈呈。新庄監督は「昨日、ゆめぴりかを初めて食べて、今まで食べた中で一番おいしかった。普段は1杯しか食べないんですけど、1杯半食べました」と会場全体を笑わせた。贈呈したホクレン農業協同組合連合会の畠山代表理事副会長は「楽しい野球を見せてください。たくさん食べてエネルギーに変えて活躍していただければ」とエールを送った。

◆DeNAの開幕投手に内定している東克樹投手(26)が先発。3―0の四回1死一、三塁で迎えた第2打席の初球でセーフティースクイズに成功した。前を打つ戸柱の二直を二塁手が弾き(記録は二失)追加点を挙げ、なお好機で、東は伊藤の初球の低めのスライダーをバント。一塁側へ、伊藤のグラブが届かない絶妙な位置に転がし、三走・知野が悠々と本塁に生還した。開幕を見据え、チームは今季初めてDHを解除。東は二回の第1打席でも空振り三振に倒れたが、ファウルで粘って11球を投げさせるなど5年目で初の大役を担う左腕が、打席でも大きく貢献した。

◆日本ハムの伊藤は6回10安打4失点とぴりっとしなかった。一回は先頭の桑原をいきなり歩かせて先制を許し、「立ち上がりが全てだった」と反省した。直球の球威はまずまずだったが変化球の制球がいまひとつで、三回には4連打を許した。投手の東を打ち取るのに11球を要するなど下位打線に粘られる場面も目立ち、球数は6回で112球。万全の仕上がりを示すまでには至らなかったが「開幕前にいい経験をできたので、しっかり自分の投球ができるように調整していきたい」と前を向いた。

◆DeNAが効果的に点を重ね快勝した。開幕投手に内定している東克樹投手(26)は先発し、7回を投げ7三振を奪うなど5安打1失点と好投した。鮮やかな先制攻撃を見せた。DeNAは一回、先頭の桑原の四球から2死一、三塁の好機をつくり、5番の宮崎が巧みに流し打ち。見事な右前適時打で、昨夏の東京五輪日本代表にも選出された日本ハム・伊藤から、いきなり1点をもぎ取った。「自分のスイングで素直に打ち返すことができた。先制することができてうれしい」開幕まで、ついに残り1週間。今季初めて指名打者を使用しない本番モードで、三浦監督は「(現役時代も)気持ちが高ぶり、徐々に気分も盛り上がっていった。より本番を見据えて最後のカードを戦っていきますし、最終確認です」と胸の高鳴りを感じていた。ソト、オースティンら外国人全10選手の来日が遅れた昨季は、わずか3勝(7敗)しかできなかったが、今季は2年目以降の外国人選手はキャンプ初日から参加し、オープン戦も2年ぶりの勝ち越しとなった。オープン戦では、意図的に進塁打のサインを出すなど、攻撃パターンの拡充に取り組んだ。指揮官は「できていることもあるけど、変わり続けないといけない。継続してやっていけば本当のチームの力になる」と、6年ぶりの最下位に沈んだ昨季からの巻き返しへ、視線は既にシーズンへと向いている。チームスローガン「横浜反撃」へ、最後まで勢いを加速させる。

◆日本ハムの新人北山(京産大)が九回をあっさりと三者凡退に抑えた。出所の見にくいフォームから150キロ台の直球を連発。大田や牧といった実績ある打者も寄せ付けなかった。12日の広島戦でも九回を任され、セーブを挙げた。武田投手コーチは「性格的にも抑えができるタイプ。1年目だけど試合の中で経験していけばクローザーになれる可能性を秘めている」とドラフト8位、12球団全体でも下から2番目で指名された〝掘り出し物〟への期待を語った。(札幌ドーム)

◆DeNAの桑原が4―1の七回、吉田の直球を捉え、左翼席へオープン戦1号ソロ。「本塁打はずっと意識していない。自分の間合いで自分のスイングができた。それが良かったかな」とうなずいた。不動の1番打者はここまで好結果が出ていなかったが、本塁打を含む2安打を放って復調気配。「自分ができることを継続してやるしかない。そのスタイルは今年もブレずにやっていく」と開幕へ向けて状態を上げる。

◆5年目で初の大役に、死角なしだ。DeNAの開幕投手、東克樹投手(26)が18日、日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)に先発。開幕前最後の登板で今季最長の7回5安打1失点、7奪三振と力投した。「七回まで投げられたことは一つの収穫。いろいろな球を駆使して、粘れたことは良かった」120キロ台のチェンジアップ「アズチェ」と、合同自主トレを行った中日・笠原を参考にした110キロ台の新球「カサチェ」を巧みに操った。「投球練習からいい感覚のまま、ゾーンに投げられたので、これも大きな収穫」と日本ハム打線を手玉に取った。開幕を見据え、初めてDHが解除されたこの試合で、空振り三振に倒れた第1打席は11球の粘りを見せ、四回1死一、三塁での第2打席は初球でセーフティースクイズに成功した。「セ・リーグなので、ああいう展開もありえる。練習通りしっかり決めることができた」と胸を張った。「シーズンに向けていい準備ができている」と胸を張った左腕に、三浦監督も「問題ないです。安心して見ていた。来週まで体調を整えてくれれば」と全幅の信頼を寄せた。いざ開幕(対広島)へ。背番号「11」が満を持して、ハマスタのマウンドに上がる。(浜浦日向)★ハマスタは今季から硬い土に 本拠地の横浜スタジアムは、今季からマウンドと各塁周辺を北海道の名寄土管製作所が納品する硬い土に入れ替えた。東は今春、同球場での登板機会はなかったが、札幌ドームも2006年から同じ土を使用しているとあって、貴重な〝予行演習〟の機会となった。「すごく投げやすかった。これがハマスタでも同じような感じであるのであれば、僕にとっては好感触」と手応えを口にした。

◆12球団で唯一、開幕投手を公表していない日本ハムは、プロ2年目の伊藤大海投手(24)が先発登板。6回で10安打を浴び、4失点(自責点2)を喫した。「力みすぎたことと、フォーム的な部分がまだ修正しきれていない。あと1週間で(万全な状態に)もっていけたらと思います」相手の走塁死に助けられてアウトを重ねたが、三回先頭から〝6連打〟された。それでも新庄監督は「ベイスターズ打線、振れてるね! 今の打線なら誰が投げても打たれるよ」とかばった。新体制の開幕投手は誰が務めるのか-。ビッグボスは「(開幕後に)いい投手を3、4番手にもっていったら、相手は3、4番手。勝ちはもらえる」と、昨季12勝を挙げた上沢や同10勝の伊藤を〝回避〟させるプランを明かしていた。武田投手コーチは「オープン戦が2つ残っている。これから決まっていくと思う」と語った。(箭内桃子)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
922 0.818
(-)
-
(-)
59
(+1)
28
(+1)
2
(-)
7
(-)
0.268
(↓0.005)
0.000
(-)
2
(-)
DeNA
932 0.750
(↑0.023)
0.5
(↓0.5)
56
(+6)
35
(+1)
9
(+1)
11
(+1)
0.283
(↑0.006
0.000
(-)
3
(-)
阪神
733 0.700
(↑0.033)
1.5
(↑0.5)
54
(+3)
36
(+2)
7
(-)
11
(-)
0.252
(↓0.002)
0.000
(-)
4
(1↑)
ソフトバンク
752 0.583
(↑0.038)
2.5
(↑0.5)
57
(+5)
52
(+1)
12
(+1)
9
(-)
0.251
(↑0.006)
0.000
(-)
5
(1↓)
ORIX
760 0.538
(↓0.045)
3
(↓0.5)
51
(+2)
41
(+3)
2
(-)
13
(+2)
0.253
(↓0.008)
0.000
(-)
6
(1↓)
日本ハム
662 0.500
(↓0.045)
3.5
(↓0.5)
40
(+1)
42
(+6)
13
(-)
4
(-)
0.212
(↓0.001)
0.000
(-)
7
(-)
中日
671 0.462
(-)
4
(-)
35
(+1)
40
(+1)
7
(-)
4
(-)
0.221
(↓0.004)
0.000
(-)
8
(-)
西武
561 0.455
(-)
4
(-)
32
(+1)
33
(+1)
8
(-)
10
(+2)
0.229
(↑0.001)
0.000
(-)
9
(-)
広島
581 0.385
(↓0.032)
5
(↓0.5)
36
(+1)
62
(+5)
5
(-)
2
(-)
0.233
(↓0.002)
0.000
(-)
10
(1↑)
巨人
482 0.333
(↑0.06)
5.5
(↑0.5)
32
(+7)
54
(+5)
14
(+2)
3
(+1)
0.211
(↑0.006)
0.000
(-)
11
(1↓)
ロッテ
382 0.273
(↓0.027)
6
(↓0.5)
36
(+5)
46
(+7)
9
(+3)
9
(-)
0.219
(↑0.004)
0.000
(-)
12
(-)
ヤクルト
392 0.250
(-)
6.5
(-)
35
(+1)
54
(+1)
2
(-)
12
(+1)
0.226
(-)
0.000
(-)