巨人(☆7対5★)ロッテ =オープン戦1回戦(2022.03.18)・東京ドーム=
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ロッテ
1101110005913
巨人
01004110X7902
勝利投手:今村 信貴(1勝1敗0S)
(セーブ:大勢(0勝0敗1S))
敗戦投手:小沼 健太(0勝1敗1S)

本塁打
【ロッテ】中村 奨吾(2号・1回表ソロ),レアード(2号・2回表ソロ),藤原 恭大(1号・5回表ソロ)
【巨人】岡本 和真(5号・5回裏満塁),ウィーラー(2号・6回裏ソロ)

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◆巨人は、先発・菅野が3本塁打を浴びるなど5回4失点。シーズン開幕に向け、不安を残す内容に終わった。一方のロッテは、レアードが一発を含む2安打を記録。助っ人が状態の良さを示した。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が18日、オープン戦巨人戦(東京ドーム)で、シーズン開幕前最後の登板に臨む。先発し、100球前後を投げる予定だ。井口資仁監督(47)は17日にZOZOマリンでの練習後、報道陣に対応。18日のスタメン捕手について「明日は松川ですね」と明らかにした。4試合連続で、ドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)とのバッテリーになる。松川については、井口監督がすでに開幕投手石川と組んでの「開幕マスク」の方針を明かしている。この日、あらためて「この投手にはこの捕手、みたいな感じで絞ってきているので」と説明し、18日のスタメン起用についても「(佐々木朗は)ずっと松川と組んでますしね」。開幕後の"朗希-松川"の方向性にも触れた。佐々木朗も初めてバッテリーを組んだ試合から「違和感なくしっかりできたかなと思います」と、松川との時間を振り返っていた。160キロ台連発の直球や、140キロ台終盤のフォークも正確に捕球。2歳差の高卒ドラ1バッテリーはどんどん様になっている。この日はZOZOマリンで調整。キャッチボールでは二木を相手に強い球を投げた。練習を重ねての中12日での登板に「試すことは試しながら、ミスがあればそれを生かし、反省しながらシーズンにつながる投球ができれば」と初の巨人戦登板を見すえた。東京ドームを訪れるのは修学旅行以来、投げるのは初めて。頼もしい後輩とともに弾みをつけ、プロ3年目の準備を完了させる。シーズン初登板は開幕3戦目、27日の楽天戦(楽天生命パーク)が有力だ。【金子真仁】

◆巨人が開幕メンバーを見据え、1、2軍の大型入れ替えを敢行した。ここまで1軍に同行していた山口、石川、秋広、中山、喜多、増田陸、育成の谷岡と堀岡の8選手が2軍に合流。一方で1軍オープン戦のロッテ戦の試合前練習には戸郷、松原、湯浅、山瀬が昇格した。また、新外国人はポランコ、ウォーカーが1軍に合流し、即スタメン出場。シューメーカー、アンドリースも東京ドームの1軍練習に参加した。

◆巨人岡本和真内野手(25)がロッテ佐々木朗の159キロをグランドスラムで打ち返した。3点を追う5回2死満塁。直前の3番新外国人ポランコが13球粘って四球を選んだ働きをつなげた。カウント2-2から外寄り低めの直球をセンター右に豪快に運び、満塁弾で形勢を逆転させた。上半身のコンディション不良で2試合連続欠場したが、開幕目前の復帰戦で5号弾を放ち、不安を一掃した。関連ニュース 巨人菅野智之が3被弾の5回4失点、立ち上がりから制球甘く... [3月18日 20:47] ロッテ佐々木朗希が初の東京ドームで強烈な印象 満塁被弾も... [3月18日 20:46] 大谷翔平、新加入右腕に3打数無安打で感じ取った"希望"悲... [3月18日 19:30] 阪神佐藤輝明4番の仕事 沢村賞右腕の山本由伸撃ち適時三塁... [3月18日 20:22] 昼も夜もステーキ「体を大きくしたいなら肉」巨人沢村の肉体... [3月14日 11:00]

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が初の東京ドーム、初の巨人戦で、強烈な印象を残した。初回、1番吉川への初球がいきなり161キロ。2球目は161キロ。ボール球2球で、スタンドに興奮をわき起こした。2番坂本に中前打を許したが、3番ポランコ、4番岡本和はフォークに1球もかすれず連続空振り三振。スコアボードに「0」がともった。160キロ台をどんどん続ける。これまで160キロ台を投げたのは場所は奈良、岩手、沖縄、福岡。首都圏で初めて披露した「160」だった。3回、ポランコを空振り三振に仕留めた球は自己最速に並ぶ163キロ。スタンドの巨人ファンにも、力を存分に見せつけた。予定された球数は100球。69球で迎えた5回は、2死一塁から坂本に9球粘られ、ポランコには13球を要して連続四球を与えた。最後は2死満塁から4番岡本和に159キロを右中間席に運ばれ、逆転満塁本塁打にされた。ぼうぜんとしばし立ちつくし、マウンドを2番手小沼に譲った。それでもたたきだした数字は強烈だった。60球を投げた直球の平均球速は159・6キロ。変化球も含めた全108球の平均球速は、驚異の150・4キロ。かつて、大船渡一中の修学旅行で訪れた東京ドーム。観客の1人に過ぎなかったのも今は昔。唯一無二の存在としてスポットライトを浴び、いよいよペナントレースに入る。【金子真仁】

◆開幕投手の巨人菅野智之投手が最終調整で不安を残した。立ち上がりから制球が甘く、中村、レアード、藤原に3発を浴びるなど5回5安打4失点。11日のオリックス戦も4回6失点で、オープン戦3戦で防御率7・36と結果が伴わなかった。25日の中日戦(東京ドーム)で球団歴代単独1位となる5年連続8度目の大役を迎える。

◆巨人とロッテが対戦。巨人菅野智之が、ロッテは佐々木朗希が先発。

◆ロッテ藤原恭大外野手(21)に待望の1発が出た。5回、巨人菅野のカットボールを豪快に右翼ポール際へ飛ばした。「自主トレからパワーをつけることをテーマにしていたので、このタイミングで打てて良かったです」と手ごたえを口にした。同じ若手左打ち外野手の高部が12球団トップの打率で猛アピールを続ける中、開幕スタメン出場へアピールの一打となった。

◆新外国人の巨人グレゴリー・ポランコ外野手(30=パイレーツ)が「3番右翼」で1軍戦初出場しメジャーの片りんを示した。佐々木朗に対し、2打席目にこの日の最速163キロを空振りするなど連続三振。だが5回2死一、二塁では160キロの直球と140キロ後半の高速フォークに食らいつき、13球粘って四球を奪い、岡本和の満塁弾を助演した。「制球力が素晴らしく苦しんだが、四球を選べた。13球投げさせて、疲れさせたのかな。(岡本和は)パワーがあっていい打者。シーズン中もたくさん塁に出て、打点を挙げてもらえば」と好コンビに期待した。▽巨人ウォーカー(7番左翼で出場し、中前打を放つなど3打数1安打)「東京ドームは米国のメトロドームをモデルに作られたと聞いている。メトロドームでプレーした記憶があるので、気楽に良い感じでできた」

◆開幕投手を務めることが決定している巨人のエース菅野智之(32)が、最終調整で不安を露呈した。今季最長の5回を投げ、5安打4失点3被弾。オープン戦3試合で11回10失点、防御率7・36と苦しんでいる。「思い描いていた結果にはならなかった。何が特別だめだったとかではなく、見つめ直せば抑えられる自信はある。覚悟を決めて投げたい」と1週間後に控えた開幕戦での修正を誓った。

◆巨人ドラフト1位の大勢投手(22=関西国際大)が、球団初の新人守護神を務める可能性が浮上した。オープン戦6試合目で初のセーブ機会で登板。1安打を許したが最速155キロと鋭いフォークで無失点で締めた。初セーブの瞬間はベンチに向かいかけるほど初々しかったが「まずはゼロで抑えて勝利に貢献することだけを考えた。緊迫した場面で投げたい思いは持っている」と堂々と話した。昨季19セーブのビエイラが6回に登板も1安打2四球で1死も奪えずに降板。オープン戦4試合で防御率16・88の大乱調でファーム調整が決まった。無失点と安定感抜群のルーキーがクローザーに最も近い位置にいる。原監督は「それも今日はってところでいいんじゃないの?」と笑顔で胸の内は見せなかった。大勢はどの位置でも投げ抜く決意だ。一方でロッテの守護神は大学の先輩、益田でこの日は投げ合いも実現。「大学の投手コーチにセ・パでセーブ王を取ってほしいと言われた。1個1個の積み重ねでポジションを任せられたら、そうなれるように頑張っていきたい」。球団の新人最多セーブは78年角盈男の7セーブ。同年のチーム最多は新浦寿夫の15セーブで、角は守護神の側面は薄かった。大勢が巨人の白星を守る。【広重竜太郎】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が良薬を得て、ペナントレースに入る。5回2死満塁、巨人岡本和に逆転満塁弾を浴びた。直前2打者に160キロ近くで押し続けながら計11本のファウルを打たれ、連続四球からの被弾。「ああいうところをシーズン前に経験できて。もう1回ビデオを見直してシーズンにつなげられれば」と気を引き締めた。強烈な"東京、見参"だった。初回、いきなり161キロを2球続け、ボール球ながらスタンドをざわつかせた。3回には自己最速タイの163キロもマーク。首都圏での試合での160キロ台も初めてだ。「適応するのが大変だったと思います。気圧だったり、マウンドだったり」と本人は振り返ったが、観客1万1665人の注目を独占した。2万2520人の1人にすぎなかった。15年9月1日、大船渡一中の修学旅行で東京ドームを訪れた。「日本ハム対ロッテ戦を見たのを覚えています」。"井口選手"が一塁を守る試合だった。その後に股関節を痛め、ストレッチを強化。希代の直球を生み出す柔軟性を得た。6年半後、108球を投げても直球平均が159・6キロという大物に育った。試合後、井口監督は「ちょっと自分の理想の投球を求めすぎたんじゃないですかね」とし「もっと大胆にいっていいところ」と5回の失点を指摘した。今年ここまでの実戦で141球の直球を投げ、約49%の69球が160キロ台。十分にゾーンで勝負できる状況に仕上がってきた。開幕3戦目、27日の楽天戦(楽天生命パーク)の先発でスタートを切る見込み。いよいよ、毎週のように野球ファンをどよめかせる1年が始まる。【金子真仁】

◆巨人のキングが"令和の怪物"をのみ込んだ。岡本和真内野手(25)が18日、ロッテとのオープン戦で貫禄のグランドスラムを決めた。3点を追う5回にロッテ佐々木朗の159キロ直球をバックスクリーン右へ5号満塁本塁打。ここ2戦は上半身の違和感で大事をとって欠場していた主砲が、全快を一発回答で示した。2年連続セ・リーグ本塁打王が、日本球界最速右腕を打ち砕き、開幕へと進む。岡本和が剛速球の軌道にバットの芯を添えた。3点を追う5回2死満塁。カウント2-2からの5球目、サインに首を振って投げ込んできた佐々木朗の159キロ直球を捉えた。打った瞬間の一打。両手でグリップを握ったまま、ダイヤモンドへと駆けだす。「前のポランコが粘ってつないでくれたチャンスだったので、何とかかえしたいと思って打席に立ちました。しっかり捉える事が出来て良かったです」と振り返った。4番の重責を全て受け止める圧倒的な存在感が醸し出す。5本塁打は、ここまでのオープン戦で12球団トップタイ。2日西武戦の1号を皮切りに、3日同戦でも1試合2発の全快モードに突入させた。「今年はやりますよ。うん。今年はやります」。本塁打量産の要因を多くは語ろうとしないが、調整過程には静かにうなずいた。1年前のオープン戦は眠れない主砲だった。なかなか調子が上がらず、8戦目、27打席目でようやく1発が生まれた。昨季は開幕前は2本塁打にとどまり「前の年に本塁打のタイトルをとっていてもシーズンが変われば関係ない。オープン戦でも打てなければ不安になる」と吐露。眠れない夜を過ごしたスラッガーにとって、本塁打は唯一の良薬であり活力になる。15日の中日戦からここ2試合は上半身の違和感で欠場した。3戦ぶりの復帰戦で4回の中前打を含む、2安打4打点。圧倒的な1発を原監督も「あの1球に関してはね。岡本に軍配が上がったということですよね。見応えのある本当にプロらしい勝負だった」とたたえた。開幕まで1週間を切った。岡本和は「身体は問題ないので、これからも、まだまだ状態を上げて開幕を迎えられるようにやっていきたいです」と意気揚々と言った。不安なく幕開けを待つ。【為田聡史】

◆ロッテ平沢大河内野手のアピールが続く。4回2死一、二塁で左前適時打。直前の連続三振でチャンスがついえかけたところで、初球を仕留めた。 15年ドラフト1位の遊撃手もここ2年は1軍出場なし。複数ポジションを守るユーティリティーさと好調な打撃で開幕1軍が見えてきた。井口監督は、かねて開幕スタメンについて「最後まで調子のいい選手を使おうかなと思ってます」としている。

◆巨人の新外国人、グレゴリー・ポランコ外野手(30)が「3番・右翼」、アダム・ウォーカー外野手(30)が「7番・左翼」で先発メンバーに名を連ねた。この日1軍に合流し、即デビューする。上半身の違和感で欠場していた岡本和真内野手(25)は「4番・三塁」で3戦ぶりに先発復帰した。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が先発した。一回、先頭打者の吉川への初球でいきなり161キロを計測。中飛にしとめた4球目は162キロで、力強い球で東京ドームをどよめかせた。続く坂本には中前打を許したが、3番の新外国人のポランコを145キロのフォークボールで空振り三振。岡本和はオール変化球の三球三振に仕留め、上々の立ち上がりとなった。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が先発した。一回、先頭打者の吉川への初球でいきなり161キロを計測するなど、160キロ超の剛球を立て続けに披露した。三回2死からは新外国人、ポランコを追い込んでから、自己最速タイとなる163キロの直球を外角低めを投じ、空振り三振を奪った。佐々木朗は前回登板となった5日のソフトバンク戦(ペイペイD)でも163キロをマークした。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が「4番・三塁」で先発出場し、1-4の五回にオープン戦トップタイの5号となる逆転の満塁本塁打を放った。) 上半身の違和感を訴えていた主砲は3試合ぶりに先発復帰。佐々木朗希が低めに投じた159キロの直球を捉え、右中間に運んだ。オープン戦5号は2018年に並び自己最多。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が先発した。四回を終えて自己最速タイの163キロをマークするなど、3安打1失点6奪三振と好投していたが、五回につかまった。2死一塁から坂本に9球粘られた末に四球で歩かせて一、二塁となり、続くポランコには13球粘られての四球で満塁に。迎えた岡本和には108球目となる159キロの低めへの直球を中堅右への満塁弾とされた。打たれた瞬間に思わずしゃがみ込み、打球の行方を見つめた。ここで交代を告げられると悔しそうな表情を浮かべて三塁ベンチへと戻っていった。それでもこの日の103球目に160キロを計測するなど、最後まで急速は落ちず、堂々の投球内容だった。

◆巨人・開幕投手を務める菅野智之投手(32)が先発し、3本塁打を許して5回5安打4失点だった。一回に中村、二回にレアード、五回に藤原にいずれもソロを被弾。開幕を1週間後に控えた登板で不安を残した。

◆ロッテの中村奨が巨人のエース菅野からオープン戦2号ソロを放った。一回2死で5球目の速球を完璧に捉え左翼席へ運び「しっかり捉えることができたし、まず先制することができて良かった」と振り返った。昨季は打率2割8分3厘、9本塁打、自己最多の67打点を記録。ベストナインとゴールデングラブ賞を獲得するなど飛躍の年となった。オープン戦前半は振るわなかったが、15日の広島戦で本塁打を放ち、徐々に状態が上がってきた。昨季まで4年連続全試合出場。今季も「全試合出てこそだと思う。そこはこだわって、しっかりコンディションを調整しながらやっていくことが自分の仕事」と連続出場継続に強い意欲を示しており、開幕を間近に控えて復調をアピールした。

◆〝令和の怪物〟が東京ドーム初見参。ロッテ・佐々木朗希が巨人戦に先発した。「シーズンにつながる投球をしたいです」小学6年生の修学旅行で日本ハム対ロッテを観戦するために訪れたが、プロでは初登板となった東京ドームのマウンドに、190センチの若き剛腕がそびえ立った。一回、先頭打者の吉川への初球はでいきなり161キロを計測。あいさつ代わりの160超を披露すると、4球目に162キロで中飛に仕留めた。そして、2死二塁で迎えた4番の岡本和をオール変化球の3球三振に仕留めた。二回には味方の失策で1点を失ったが、三回2死から巨人の新外国人、ポランコに対し、追い込んでから外角低めへ自己最速タイの163キロの直球で空振り三振を奪った。ところが五回、岡本和に159キロの速球を捉えられ、逆転の満塁本塁打を被弾。この直後に降板した。4回?を5安打5失点(自責点4)、8奪三振。球数は108を数えていた。ロッテの開幕投手は石川に決まっており、順調に調整が進めば佐々木朗の公式戦初登板は26、27日の楽天との開幕2、3試合目(楽天生命パーク)が濃厚だ。

◆今季初めて1軍に昇格した巨人・湯浅大内野手(22)が途中出場し、七回の第1打席で左中間二塁打を放った。ロッテ・国吉のカットボールを左中間へはじき返した。今季は春季キャンプを2軍で過ごし、3月も教育リーグで調整。この日が今季初めての1軍合流だったが、初打席でいきなり結果を出した。俊足と堅守が持ち味の5年目が、生き残りへアピールした。

◆巨人・原辰徳監督(63)が、五回に4番・岡本和真内野手(25)がロッテ・佐々木朗希投手(20)から一時逆転となる5号満塁本塁打を放った勝負にうなった。「見事な投げも投げたり、打ちも打ったり。何て言うか、あの1球に関しては岡本に軍配が上がったということですよね。見応えのある、本当にプロらしい勝負だったと思います」佐々木朗が低めに投じた159キロの直球を捉え、右中間へ。160キロ超の剛球を連発し、巨人打線を四回まで1失点に封じていた佐々木朗をたたえると同時に、チャンスで務めを果たした主砲にも賛辞を惜しまなかった。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が満塁弾を浴びるなど五回途中を5安打5失点で降板した。試合後の井口資仁監督(47)の主な一問一答は以下の通り。--佐々木朗の投球は「いいところ狙いすぎで球数も増えちゃいました。自分の理想のピッチングを求めすぎたんじゃないですか。もっと大胆にいっていいところだったんですけどね、5回で100球くらい、いっちゃった。もったいないですね」--満塁弾を打たれて交代したが「100めどだったので。六回くらいと思っていたんですけど」--直球がシュート回転していた「変な力みだったり、狙いすぎとか、そういうところだと思う。もっと大胆にいっていいと思います。開幕前こうやって打たれて、よかったと思います」--打線は3本塁打「しっかりとできていますけど、点を取れるところで取れていないという。セカンドゴロ、ショートゴロでもいい場面でも打てていない。進塁打をしっかりやっていこうというなかで、できていないので課題になってくるかなと思います」 --藤原が本塁打を含む2安打「基本的にホームランバッターでないので、ああいう(七回の)ランナー三塁でしっかりセカンドゴロくらいを最低でも打てるようにならないと。あそこでファーストゴロだと意味がない。そういうところがまだ足りないところです」--中村奨は本塁打と四球「ちょっとずつ開幕に向けて上がってきたのかな。ボールをしっかり選べているのでね」--高部も2安打「そうですね。荻野がどうなるか分からないところで、しっかり出てきてくれて、いいことだと思います」--山口がけん制球を失策したが「凡ミスですね。集中力が欠けているだけなので、すぐに代えましたけどね。(2三振だった)打撃にしても集中力がちょっともう少し欲しかったかな、と思います」

◆巨人の新助っ人ポランコ(前パイレーツ)が「3番・右翼」で先発出場。2打数無安打だったが、五回に13球粘って四球を勝ち取り、岡本和の満塁弾を演出。「明日(19日)の試合も出ると思うが、いい経験になった」と振り返った。米独立リーグ出身のウォーカーも「7番・左翼」で出場して1安打。アンドリース(前マリナーズ)、シューメーカー(前ジャイアンツ3A)の先発右腕コンビは初めて1軍練習に参加し、ブルペンで投球練習を行った。

◆巨人のルーキー大勢(関西国際大)が九回に登板し〝初セーブ〟を挙げた。1死で単打を許したが、150キロ台の速球を軸に後続を抑え「まずしっかりゼロで抑えてチームの勝利に貢献しようとだけ考えてマウンドに上がった」と話した。ロッテで昨季セーブ王に輝いた益田は大学の先輩で、大学のコーチからは2人で両リーグのタイトル獲得を願う言葉を掛けられた。「ポジションを任されたら益田さんと競えるくらいの選手になりたい」と意気込んだ。

◆ロッテ4年目の藤原が五回、菅野からオープン戦1号を放った。内角のカットボールをさばいた打球は、切れずに右翼席へ飛び込んだ。九回には抑え候補のルーキー、大勢(関西国際大)から右前打を放つなど躍動。「(本塁打は)うまく回転して打つことができました。自主トレからパワーをつけることをテーマにしていたので、開幕前のタイミングで打つことができたのは良かったです」と笑顔を見せた。

◆力と力の勝負に勝った。巨人・岡本和真内野手(25)が18日、ロッテとのオープン戦(東京ドーム)に「4番・三塁」で先発出場し、日本ハム・万波に並びオープン戦トップの5号となる逆転満塁本塁打を放った。「何とか(走者を)かえしたいと思って打席に立ちました。しっかり捉えることができて良かった」1-4で迎えた五回。2死一塁から2番・坂本と3番・ポランコ(前ブルージェイズ3A)が粘って四球をもぎ取った。上半身の違和感で直近2戦を欠場していた岡本和は、佐々木朗が低めに投じた159キロの直球を一閃。豪快に右中間席へ運び、原監督を「見応えのある、本当にプロらしい勝負だった」とうならせた。オープン戦自己最多5本のアーチのうち、中堅から右方向への一発が3本。打席を終えるとすぐにメモを取る貪欲な主砲は、球を引き付けて強くはじき返している。「体は問題ない。まだまだ状態を上げて開幕を迎えられるようにやっていきたい」。ポランコら新助っ人が加わった打線の中心に、どっしりと座る。(鈴木智紘)

◆悔しき東京ドーム初見参...。ロッテ・佐々木朗希投手(20)が18日、巨人とのオープン戦に先発し、4回?を5安打5失点。最後は4番、岡本和にオープン戦、公式戦を通じてプロ初となる満塁弾を浴びて降板した。「あそこはシーズンに入ったらしっかり抑えないといけない場面だったと思う。もう一回、ビデオを見直して、シーズンにつなげていけるようにと思っている」相手の粘りに屈した。五回2死一塁から、坂本に9球、続くポランコにも13球を要して連続四球を与えた。岡本和には2-2からの108球目、159キロの直球をバックスクリーン右に運ばれ、しゃがみ込んだ。「球数を要してしまった。その中で疲れも出てくると思う」岩手・大船渡一中時代の修学旅行で、日本ハム対ロッテを観戦するために東京ドームを訪れた。憧れのマウンドは「気圧だったり、マウンドだったりと合わない部分があった。適応するのが大変だった」と反省が残ったが、G党もどよめく投球を何度も披露した。三回には巨人の新外国人、ポランコを自己最速タイとなる163キロの直球で2打席連続の空振り三振に斬った。直球60球中、29球で160キロ台をマーク。メジャー通算96本塁打の相手助っ人も「グレートだ」とうなった。井口監督は「いいところを狙いすぎて球数が増えた。自分の理想のピッチングを求めすぎた」と奮起を求め、開幕3戦目となる27日の楽天戦(楽天生命パーク)での公式戦初登板について「その辺になるんじゃないですか」と示唆した。「いい勉強になりました」と佐々木朗。課題と収穫を得たオープン戦ラスト登板だった。(湯浅大)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
922 0.818
(-)
-
(-)
59
(+1)
28
(+1)
2
(-)
7
(-)
0.268
(↓0.005)
0.000
(-)
2
(-)
DeNA
932 0.750
(↑0.023)
0.5
(↓0.5)
56
(+6)
35
(+1)
9
(+1)
11
(+1)
0.283
(↑0.006)
0.000
(-)
3
(-)
阪神
733 0.700
(↑0.033)
1.5
(↑0.5)
54
(+3)
36
(+2)
7
(-)
11
(-)
0.252
(↓0.002)
0.000
(-)
4
(1↑)
ソフトバンク
752 0.583
(↑0.038)
2.5
(↑0.5)
57
(+5)
52
(+1)
12
(+1)
9
(-)
0.251
(↑0.006)
0.000
(-)
5
(1↓)
ORIX
760 0.538
(↓0.045)
3
(↓0.5)
51
(+2)
41
(+3)
2
(-)
13
(+2)
0.253
(↓0.008)
0.000
(-)
6
(1↓)
日本ハム
662 0.500
(↓0.045)
3.5
(↓0.5)
40
(+1)
42
(+6)
13
(-)
4
(-)
0.212
(↓0.001)
0.000
(-)
7
(-)
中日
671 0.462
(-)
4
(-)
35
(+1)
40
(+1)
7
(-)
4
(-)
0.221
(↓0.004)
0.000
(-)
8
(-)
西武
561 0.455
(-)
4
(-)
32
(+1)
33
(+1)
8
(-)
10
(+2)
0.229
(↑0.001)
0.000
(-)
9
(-)
広島
581 0.385
(↓0.032)
5
(↓0.5)
36
(+1)
62
(+5)
5
(-)
2
(-)
0.233
(↓0.002)
0.000
(-)
10
(1↑)
巨人
482 0.333
(↑0.06)
5.5
(↑0.5)
32
(+7)
54
(+5)
14
(+2)
3
(+1)
0.211
(↑0.006
0.000
(-)
11
(1↓)
ロッテ
382 0.273
(↓0.027)
6
(↓0.5)
36
(+5)
46
(+7)
9
(+3)
9
(-)
0.219
(↑0.004
0.000
(-)
12
(-)
ヤクルト
392 0.250
(-)
6.5
(-)
35
(+1)
54
(+1)
2
(-)
12
(+1)
0.226
(-)
0.000
(-)