楽天(☆3対0★)オリックス =オープン戦2回戦(2022.03.16)・静岡草薙球場=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:早川 隆久(1勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝0敗1S))
敗戦投手:中村 勝(0勝1敗0S)
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◆楽天は、先発・早川が5回無失点の好投。ローテーションの一員として期待される左腕が、順調な仕上がりを見せた。対するオリックスは、太田が2安打をマーク。定位置獲得へ向け、バットでアピールに成功した。

◆楽天新外国人2選手が、初実戦でそれぞれ2打席に立った。 ホセ・マルモレホス外野手(29=マリナーズ)は3番右翼で先発。三飛と中飛に倒れ「試合からかなり離れていたけど、想像していたより感覚はよかったね」。クリス・ギッテンス内野手(28=ヤンキース)は途中出場で見逃し三振2つだった。「遅れて合流したので、生きた球を見たくて(出場を)お願いした。打席で日本人投手のボールを見たかった」と話し、バットは振らなかった。

◆昨季の打点王、楽天島内宏明外野手(32)が、4番で2打点を挙げた。 1回に先制の右前打、3回には中犠飛を放った。外野は西川が加入し、新外国人が合流。若手もアピールを続けるなど競争が激しく、島内も久々の右翼守備にトライしている。「まず出ることが大事なんで、どこを守るか分からないけど準備はしておきたい。誰が4番になってもおかしくないと思うので、与えられた役割で頑張りたい」。オープン戦は9試合で打率3割9分1厘と率も残している。▽楽天和田恋(4試合連続安打で開幕1軍へアピール続け)「四球も安打も取れたので僕にしては十分かなと思います。何とか試合に出たいので頑張りたいです」

◆テスト入団したオリックス育成の中村勝投手(30)が、オープン戦に初登板した。 先発し4回3失点で負け投手になったが、キレ味のある直球や大きなカーブを駆使して「自分の球が投げられれば全然通用しないという感じではなかった」と手応えも。2年間の海外リーグを経験した元日本ハムの苦労人は「2年前からしたら想像もできない。ファンの前で投げられるのは幸せと改めて感じました」と感謝していた。

◆オリックス吉田正尚外野手(28)が全開間近のオープン戦初マルチだ。楽天戦に「3番左翼」で出場すると早川、安楽から2本の中前打を放った。 初回の打席。昨年9打数3安打1本塁打と得意にした左腕早川に追い込まれたが、やや泳がされながらもバットを伸ばした。「今日は見逃しとか自分の間合いが感覚的に良かった。実戦に入っていけている。(早川は)いろいろな球を投げていたと思う。昨年は相性が悪くなかったけど同じ感じにはならないと思うので、その上をいけるようにレベルアップしたい」と本番の対戦を見据えた。昨年12月に両足首の手術を受け、宮崎キャンプ合流は2月10日。強風の地方球場で7回まで左翼の守備もこなし、開幕に間に合わせてきた。3年連続首位打者へ不安要素はない。ただ、チームはベストに近いメンバーにもかかわらず5投手の前に8安打で無得点。満塁での併殺打も2度あった。「みんな悪くないけど最後のところ。今までは調子を上げるのが全てだったけど、これからは違う。点の取り方」と中嶋監督。今年も核になる吉田正を何番に置くかも含め、残り3試合で試行錯誤を続ける。【柏原誠】

◆楽天早川隆久投手(23)が粘りの投球で、対外試合3試合連続の無失点とした。2度の1死満塁をともに併殺で切り抜けた。2回はオリックス安達をカットボールで三併に、4回は若月をチェンジアップで遊併に仕留めた。「打たせて取りたい場面でしっかり打ち取ることができた」と、5回まで6安打されるも要所を締めた。 2月の練習試合から数えると計12回をゼロに抑えている。変化球も直球も状態は上向きだ。1回には宗と杉本をスライダーで空振り三振に。5回は内角への直球で宗のバットを折った。「球速以上に差し込めてるのかなと。スピード以外で求めているところがある」と手応えを感じている。目指すのは、キレで勝負する「すごみのある真っすぐ」。155キロ左腕の冠を背負って入団した昨季は気になった球速も、今年は追い求めない。この日の最速は球団計測で147キロだった。「試したいことや前回の課題もできている。もうちょっと詰めて開幕にもっていければ」。後続の投手も無失点リレーを見せ、7試合の静岡遠征を6勝1分けで終えた。【鎌田良美】

◆「4番・左翼」で先発出場の楽天・島内宏明外野手(32)が一回、右前適時打を放った。昨季、96打点で初の打点王に輝いた左打者がチームに先制点をもたらした。2死二塁、カウント2-1から先発・中村の99キロのスローカーブに対応し、右前へ運んだ。「後ろにいいバッターおるけんのー!!」と真剣な表情で振り返った。

◆楽天の島内は一回に先制適時打、三回は犠飛で計2打点を挙げた。早川は2度の満塁のピンチをともに併殺打で切り抜け、5回無失点と踏ん張った。オリックスは吉田正が2安打をマーク。育成の中村は4回3失点と快投できなかった。

◆オリックスの育成選手・中村勝投手(30)が先発し、4回を4安打3失点だった。一回に2死二塁から島内に右前適時打を浴び、三回にも浅村の適時二塁打、島内の中犠飛で2点を失った。中村は2月19日からテスト生としてオリックスの春季キャンプの練習に参加。実戦登板などを経て、3月1日に育成選手としての契約が発表されていた。

◆3年連続首位打者の期待がかかるオリックスの吉田正が調子を上げてきた。オープン戦初の複数安打となる2安打をマーク。一回に早川との左対左で変化球をうまく捉えて中前打。八回は安楽の直球を鋭い打球で中前へ運び「ボールの見逃し方や自分の間合いなど感覚は良かった」と貫禄たっぷりに振り返った。昨年12月に両足首の手術を受け、状態を確かめながら慎重に調整を積んできた。12日以来の左翼守備にも就き「やっていく中で慣れていかないといけない」と話した。

◆楽天攻撃陣の新戦力、マルモレホスとギッテンスがそろってオープン戦に初出場した。マルモレホスは「3番・右翼」で先発して三飛と中飛だったが「ようやく打席に立ててエキサイトしていた」と明るい表情だった。途中出場したギッテンスは2打席とも一球も振らずに見逃し三振だった。「打席に立ち、まずは日本の投手の球を見たかった」と泰然と話した。

◆「8番・捕手」で先発出場の楽天・炭谷銀仁朗捕手(34)は2年目左腕の早川隆久投手(23)とバッテリーを組んだ。6安打を許したが、プロ17年目、熟練のリードで5回を無失点に導いた。序盤は「やりたいことをやらせてあげて」と早川が春季キャンプから課題に挙げていたスライダーを中心に配球。一回には昨季パ・リーグベストナイン(三塁手)の宗、本塁打王(32本)の杉本からスライダーを決め球に空振り三振を奪った。二回に満塁のピンチを招き、三回以降は「抑えにいく形をとる」と早川に伝え、配球を微調整。カットボールなど速球系の球種を軸に組み立てた。この試合、2度の満塁の局面ではともに変化球を要求。注文通りの併殺打でピンチを切り抜け、ホームを踏ませなかった。この試合、早川の直球の最速は147キロを計測した。球を受けた炭谷は「真っすぐ自体は前回の登板よりはるかによかった」と太鼓判。早川も「銀仁朗さんの配球通りに投げたので、銀仁朗さんの考えていることはある程度は体現できた」と手応えを口にした。炭谷は昨年7月にトレードで巨人から楽天に加入。今季、早川と組むバッテリーはこれで3度目となった。「今日の5イニングというのは僕にとっても濃かった5イニング」。早川の今季初登板が予想される30日のオリックス戦(京セラ)まではあと2週間。プロ17年目、通算1378試合出場の扇の要が着実に調整を進めていく。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
921 0.818
(↑0.018)
-
(-)
58
(+3)
27
(-)
2
(-)
7
(-)
0.273
(↓0.002)
0.000
(↑2.51)
2
(-)
DeNA
832 0.727
(↑0.027)
1
(-)
50
(+8)
34
(-)
8
(-)
10
(-)
0.277
(↓0.001)
0.000
(↑2.63)
3
(1↑)
阪神
633 0.667
(↑0.042)
2
(-)
51
(+9)
34
(+6)
7
(+2)
11
(-)
0.254
(↑0.004)
0.000
(↑2.3)
4
(1↓)
ORIX
750 0.583
(↓0.053)
2.5
(↓1)
49
(-)
38
(+3)
2
(-)
11
(-)
0.261
(↓0.001)
0.000
(↑2.88)
5
(-)
ソフトバンク
652 0.545
(↓0.055)
3
(↓1)
52
(+6)
51
(+9)
11
(+2)
9
(+1)
0.245
(↑0.003)
0.000
(↑3.31)
5
(-)
日本ハム
652 0.545
(↓0.055)
3
(↓1)
39
(+5)
36
(+7)
13
(+1)
4
(-)
0.213
(↑0.001)
0.000
(↑1.87)
7
(-)
中日
670 0.462
(↓0.038)
4
(↓1)
34
(-)
39
(+4)
7
(-)
4
(-)
0.225
(↓0.005)
0.000
(↑2.49)
8
(-)
西武
560 0.455
(↑0.055)
4
(-)
31
(+7)
32
(+5)
8
(+1)
8
(-)
0.228
(↑0.003)
0.000
(↑2.57)
9
(-)
広島
571 0.417
(↑0.053)
4.5
(-)
35
(+2)
57
(+1)
5
(-)
2
(-)
0.235
(↓0.004)
0.000
(↑4.72)
10
(-)
ロッテ
372 0.300
(↓0.033)
5.5
(↓1)
31
(+1)
39
(+2)
6
(-)
9
(+1)
0.215
(↓0.007)
0.000
(↑3.22)
11
(1↑)
巨人
382 0.273
(↑0.073)
6
(-)
25
(+4)
49
(-)
12
(+1)
2
(-)
0.205
(↑0.005)
0.000
(↑3.83)
12
(1↓)
ヤクルト
391 0.250
(↓0.023)
6.5
(↓1)
34
(-)
53
(+8)
2
(-)
11
(+1)
0.226
(↓0.004)
0.000
(↑3.32)