ヤクルト(★2対4☆)DeNA =オープン戦1回戦(2022.03.15)・明治神宮野球場=
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DeNA
0001200014821
ヤクルト
0200000002600
勝利投手:ロメロ(2勝0敗0S)
(セーブ:三嶋 一輝(0勝0敗2S))
敗戦投手:金久保 優斗(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】楠本 泰史(1号・5回表2ラン)

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◆ヤクルトは、2番手・金久保が5回3失点。ローテーション入りを目指す右腕が、まずまずの投球を見せた。対するDeNAは、楠本が5回表に逆転2ランを記録。開幕スタメン奪取に向けて、バットで存在感を示した。

◆ヤクルトのサイスニード投手(29)が、初の実戦登板で2回を27球、2安打無失点と上々の投球をみせた。 昨季6勝を挙げた右腕は、1月の米国出国前のPCR検査で陽性判定を受け、来日が遅れていた。3月10日に全体練習に合流したばかりだが、順調な仕上がりをアピール。「今シーズン初登板だったので昨年の課題を試しながら投げることができました。今日はストレート主体で良い感覚で投げられた。また次回登板に向けてしっかり調整していきたいです」と振り返った。

◆DeNA佐野恵太外野手(27)が、1軍合流し即安打をマークした。右腹斜筋の肉離れで2軍調整が続いていたが、この日のヤクルト戦から合流し「6番指名打者」でスタメン出場。2回の第1打席、カウント2-1からヤクルト・サイスニードの直球を右前へ運んだ。 次打者・知野の右前打の間に三塁進塁を狙うも、スライディングした勢いのままベースから離れてしまいタッチアウト。試合前、三浦大輔監督(48)は、球場で佐野と対面し「無理すんなよと。徐々にならしていければと。まだ(オープン戦)5試合あるんで、5試合しっかり調整して感覚を戻してもらえたらと」と話していた。

◆DeNA楠本泰史外野手(26)が、一時逆転となる2ランを放った。「9番左翼」でスタメン出場。1点を追う5回無死一塁に場面で、ヤクルト金久保のスライダーを完璧にとらえた。 右翼席へ飛び込む逆転2ランに「手応え十分で打った瞬間、本塁打になると思いました。逆転できましたが引き続き、気を引き締めて頑張ります」と、少し興奮気味に話した。

◆あるぞ開幕スタメン!! 高卒3年目のヤクルト長岡秀樹内野手(20)が、DeNA戦(神宮)に1番遊撃で先発し、3試合連続安打と打点で初の開幕1軍入りへ大きくアピールした。 2回1死一、二塁、DeNAロメロの低めチェンジアップに食らい付き、中越えに先制の2点適時二塁打。「こういう場面で打つことができて良かったです」と振り返った。八千代松陰時代は甲子園出場こそないが、走攻守3拍子そろった期待の若手。開幕1軍どころか「もちろん目指していきます」と開幕スタメンも視野にアピールを続ける。1軍に抜てきされた2月の沖縄キャンプはアピール不足に終わったが、高津監督の助言で吹っ切れた。3月9日楽天戦(静岡)の試合前練習。「おまえのいい所はどんなボールでも強く振りにいけるところ。空向いて、思い切りいって打てなかったら技術が足らなかったと割り切れ」と声をかけられた。以前は追い込まれると落ちる球に備え、ボールを見ようという意識が強く働いていた。今は「自分から仕掛けにいって空振りしてもいいやくらいの気持ちで思い切り振れている。その割り切りが、いい方向に出ている」という。実際、9日からの5試合では16打数6安打の打率3割7分5厘と絶好調だ。遊撃の定位置は経験豊富な西浦が最有力だが、指揮官も「何も決めていない。最後の最後まで試合に出しながら競争させていきます」と横一線を強調。オープン戦残り5試合、開幕投手候補の奥川と同学年の若き遊撃手が、定位置をつかみに行く。【鈴木正章】

◆ヤクルト塩見泰隆外野手がDeNA戦を欠場した。ベンチ入りメンバーに名を連ねていたが、試合前練習から姿が見られなかった。 試合後に状態を問われた高津監督は「明日お話しする機会があると思います」と話すにとどめた。塩見はオープン戦ここまで11試合で打率3割9分3厘、5盗塁と好調。13日ソフトバンク戦(神宮)は1番中堅で先発。2回に死球を受けたが、その後も出場し、8回の守備から退いていた。

◆DeNAは佐野が初出場して安打を放ち故障からの回復を示した。ともに外野の一角を狙う楠本が2ラン、神里が適時二塁打とアピール。ヤクルトは長岡が2点二塁打を放ち好調を維持。サイスニードは初実戦で2回無失点だった。◆高津監督(初登板したサイスニードに)「もう少しイニング、球数を投げれば状態はもっと上がってくる」◆サイスニード(今季初の実戦で2回無失点)「昨年の課題を試しながら投げることができた」◆ロメロ(先発し4回4安打2失点)「ストライクとボールがはっきりして球数が多くなってしまったので、次回登板までにしっかり調整したい」

◆DeNAの楠本が1号2ランを放った。五回無死一塁で金久保の低めの変化球をすくい、右翼席へ運んだ。「手応え十分で、打った瞬間に本塁打になると思った」と言う会心の一発となった。オープン戦は打率4割3分8厘の好成績。佐野、桑原、オースティンがいる外野の一角を奪うことは容易ではないが、好アピールを続けており、三浦監督は「状態の良さを感じている」と目を細めた。

◆ヤクルトの長岡が「1番・遊撃」で先発して二回に2点二塁打を放ち、初の開幕1軍へまたもアピールした。四回無死二塁では二ゴロで走者を進塁させつなぎ役を果たし「開幕も近い。少しでも結果にこだわって頑張りたい」と必死さを強調した。3年目の20歳で、12日のソフトバンク戦では4安打した。内野で唯一レギュラーが固まっていない遊撃を西浦と争っている。高津監督は「最後の最後まで競争させていく」と話した。

◆「9番・左翼」で出場したDeNA・楠本泰史外野手(26)が、1―2の五回無死一塁から右翼席へオープン戦1号となる逆転2ランを放った。金久保が投じたスライダーを完璧に捉え、「手応え十分で打った瞬間、本塁打になると思いました」と興奮気味に話した。プロ5年目は打率・438と好調を維持。激戦となる外野の定位置確保へ、アピールの一発となった。

◆右腹斜筋肉離れの影響で調整が遅れていたDeNA・佐野恵太外野手(27)が15日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)で1軍復帰。「6番・DH」で先発すると、復帰後の1軍初打席で、いきなり安打を放った。「打席に立てて安心しました。問題なくプレーできるところまで持ってこられた。試合に出て、結果を出していきたいなと思います」明るい表情が状態の良さを物語る。二回2死からサイスニードが投じた144キロの直球を振り抜き、右前へ運んだ。沖縄・宜野湾キャンプ中の2月13日に右脇腹を痛め、リハビリが続いた。開幕に間に合うか微妙となっていたが、今月12日の2軍戦で実戦初出場。この日、1軍の舞台に戻ってきた。 秘めていた思いをプレーで体現した。二回の出塁後、続く知野の右前打で一気に三塁を狙った。勢い余ってベースから離れアウトとなったが、チームが掲げる先の塁を狙う姿勢を〝初戦〟から自らも示し「(離脱中も)いい戦いをしているな、と。その戦力になれるように」とうなずいた。三浦監督も「積極的な走塁を佐野がやってくれること自体、チームにとって意義がある」と評価。「打撃もそうですし、あの走塁を見たら大丈夫だなと思いました」とホッと息をついた。強力打線に最後のピースがそろい、チームは勝利。昨季最下位からの巻き返しを期す中、オープン戦は勝率7割で2位と絶好調だ。「まだ(状態は)50%くらい。最高の状態でチームに入れるようにやっていきたい」と佐野。開幕まで9日。主将が急ピッチで仕上げる。(横山尚杜)

◆新聞紙上をにぎわしてきただけのことはある。この2人は確かに、開幕から使ってみたくなる。面白い存在だ。長岡は身長174センチながら、体はしっかりしていて、パンチ力がある。スイングも鋭い。内山壮は171センチとさらに小兵ながら、空手の経験が生きている。静止した状態から、バットが素早く、スムーズに出る。無駄のないフォームだ。ただ、期待できるからこそ、注文も付けたい。長岡は守備。もう少し早くステップしないと、一塁送球が間に合わない危険性がある。内山壮は内角の際どい球に対して、スイングが窮屈で、バットが波打つ。それぞれの課題を日々、クリアしていってもらいたい。もっとも、2人以上に気になったのは村上だ。ストレートも変化球も、打ち損じている。原因は構え。背番号「55」が投手から丸見えになっている。つまり、背中が真っすぐではなく、右肩が入りすぎている。だから、バットが遠回りする。オープン戦も残りわずか。もっと長いイニングに出場し、目いっぱい振り込むこと。一日も早く、自分のフォームを取り戻さないといけない。若手とは立場が違うのだから。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
821 0.800
(↑0.022)
-
(-)
55
(+14)
27
(+3)
2
(-)
7
(+1)
0.275
(↑0.022)
2.510
(↓0.06)
2
(1↑)
DeNA
732 0.700
(↑0.033)
1
(-)
42
(+4)
34
(+2)
8
(+1)
10
(-)
0.278
(↓0.004)
2.630
(↑0.06)
3
(1↓)
ORIX
740 0.636
(↓0.064)
1.5
(↓1)
49
(+3)
35
(+14)
2
(-)
11
(-)
0.262
(↓0.006)
2.880
(↓1.16)
4
(1↑)
阪神
533 0.625
(-)
2
(↓0.5)
42
(+3)
28
(+3)
5
(+2)
11
(+1)
0.250
(↑0.005)
2.300
(↓0.08)
5
(1↑)
ソフトバンク
642 0.600
(-)
2
(↓0.5)
46
(+3)
42
(+3)
9
(+1)
8
(+1)
0.242
(↑0.005)
3.310
(↑0.03)
5
(2↓)
日本ハム
642 0.600
(↓0.067)
2
(↓1)
34
(+1)
29
(+4)
12
(+1)
4
(-)
0.212
(↓0.009)
1.870
(↓0.21)
7
(-)
中日
660 0.500
(↑0.045)
3
(-)
34
(+6)
35
(+2)
7
(+1)
4
(-)
0.230
(↑0.005)
2.490
(↑0.14)
8
(1↑)
西武
460 0.400
(↑0.067)
4
(-)
24
(+4)
27
(+1)
7
(-)
8
(-)
0.225
(↓0.007)
2.570
(↑0.19)
9
(1↓)
広島
471 0.364
(↓0.036)
4.5
(↓1)
33
(+6)
56
(+10)
5
(-)
2
(-)
0.239
(↑0.002)
4.720
(↓0.55)
10
(1↑)
ロッテ
362 0.333
(↑0.083)
4.5
(-)
30
(+10)
37
(+6)
6
(+3)
8
(+2)
0.222
(↑0.012)
3.220
(↓0.29)
11
(1↓)
ヤクルト
381 0.273
(↓0.027)
5.5
(↓1)
34
(+2)
45
(+4)
2
(-)
10
(-)
0.230
(↓0.005)
3.320
(↓0.06)
12
(-)
巨人
282 0.200
(↓0.022)
6
(↓1)
21
(+2)
49
(+6)
11
(-)
2
(-)
0.200
(↑0.003)
3.830
(↓0.25)