1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 6 | 9 | 0 | 0 |
ロッテ | 1 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 0 | 2 | X | 10 | 11 | 0 | 3 |
勝利投手:森 遼大朗(1勝0敗0S) 敗戦投手:九里 亜蓮(1勝2敗0S) 本塁打 |

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◆ロッテは、中村奨とレアードが本塁打を記録。不振が続いていた主力打者に、明るい兆しとなる一発が飛び出した。対する広島は、先発・九里が5回9安打8失点。シーズン開幕に向けて、課題を残す結果となった。
◆今季から支配下契約でプレーするロッテ森遼大朗投手(22)が、本拠地でオープン戦初登板した。 初回、3連打などで2点を先制されるも、2回以降は5回まで1安打のみ。ただ、6回は走者を残して途中降板し、結局5回2/3を5失点という結果に。「初回の入りと6回の入りが課題として見えたので、そこをどう修正していくかをしっかりやっていきたいです」と振り返った。右打者には内角をしっかり突き、スライダーで崩していったものの、左打者には同じコース(外角球)で有利なカウントを作れず、ストライクを打たれるケースが目立った。育成契約4年間を経て、今季から背番号62で投げる。先発候補の1人として期待される中、井口資仁監督(47)は「球威がそこまでない分、もう少し丁寧にいかないと」と今後への課題を口にしていた。
◆ロッテ・レアードに1発が出た。5回、広島を突き放す3ランを左翼席へ放り込んだ。 幕張ずしプレオープンを済ませた大将は「ケガなくコンスタントに。30(本塁打)という数字はこだわりたい」と今季の目標を掲げた。昨年は腰の手術の影響もあり開幕1軍を外れたものの「(今は)全く問題ない」と気合十分。「今年のチームは非常に楽しみ」と期待も口にした。
◆開幕が10日後に迫っても、ロッテ井口資仁監督(47)は「正捕手は誰も決まっていないので」とはっきり口にする。激しい競争に、佐藤都志也捕手(24)も負けられない。広島戦にスタメンマスクで、右中間二塁打と右翼への本塁打。「本当にすごく激化してるなって感じはするので」。必死に食らいついている。打球の強さはチーム屈指で、DHや代打での活躍も期待できる。だが開幕1軍の確約はない。守備で光る加藤や柿沼に、右の代打候補に挙がる吉田もいる。ドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)は堂々たるプレーが続き、開幕1軍へ突っ走る。オープン戦とはいえ、実績ではNO・1の田村が2軍調整に回るほどの混戦ぶりだ。強打の捕手は、守備に課題が残る。ベンチスタートの試合も配球を組み立てながら、試合後には投手と直接すり合わせる。「まずは投手の信頼を得ることかなと」。プロ3年目。同期入団の佐々木朗や高部の活躍に「いい刺激になります」と燃える。井口監督は、佐藤都に今後もスタメンマスクの機会を与えることを示唆。3人ないしは4人。開幕1軍ベンチに入るのは誰か。残り5試合で決まる。【金子真仁】
◆先発した広島九里亜蓮投手(30)が5回まで3被弾を含む8失点と炎上した。 立ち上がりは1回2死から中村奨にカーブを左翼席に運ばれた。3回まではそのソロを含めて2安打に抑えたが、4回に佐藤都、山口の連続長短打で1点を失って同点されると、5回につかまった。1死後、連打と死球で満塁とし、マーティンに右前2点適時打。さらにレアード、佐藤都に2者連続本塁打を浴び、この回だけで6失点となった。またも、苦手のZOZOマリンで大量失点した。公式戦では16年、2回8失点。18年は5回2/3で6失点と、プロ通算2戦2敗、防御率16・43と苦手にしていた。開幕2カード目初戦の先発が決定的な先発の柱にとって、シーズン前最後の1軍での調整登板は散々な結果に終わった。「ランナーをためてから長打を打たれてしまえば、大量失点につながる。そこは反省したい。何か絶対、原因がある。映像を見直した上で、その部分をしっかり自分で見直して、しっかりと投げる準備をしたい」中6日で予定するウエスタン・リーグのソフトバンク戦(由宇)で修正し、シーズン初登板となる29日阪神戦(マツダスタジアム)に臨む。【前原淳】
◆広島打線の核だ。広島小園海斗内野手(21)がロッテ戦(ZOZOマリン)で4安打の固め打ちで、6得点の打線をけん引した。積極性に加え、基本に忠実なセンター方向への打撃で安定感も増し、オープン戦打率は3割1分8厘に上昇。持ち味を生かしながら成長する若手の注目株は今季、3番のほか、5番や6番と打線の中軸が期待される。6得点を奪った広島打線を活性化させたのは、3番小園だった。1回1死一塁では引っ張って転がし、広くなった一、二塁間を破った。先制機につないで生還すると、走者のいない3回1死では強振で右中間を破る二塁打。6回は先頭打者としてセンター返しで出塁し、この日初めて得点圏に走者を置いた7回1死二塁でも再び中前にはじき返して打点を挙げた。昨季も45試合務めた3番として、状況に応じて役割をこなした。「しっかり狙い球を絞って、イメージ通りに打つことができて良かった」4安打に持ち味が詰まっていた。安打は1球目、2球目、3球目、2球目とすべて勝負が早い。オープン戦14安打に要した球数は33球と、積極打法を貫く。全安打のうち6安打は中堅方向と、センター中心の打撃が目立つ。東出輝裕野手総合コーチは「捉えられる球をしっかり捉えられている。だからヒットがいろんな方向に出ている」と成長を認める。好球必打の精度が上がったことで、安定感も出てきた。6戦連続安打、4安打の固め打ちでオープン戦打率は3割1分8厘に上昇。「やってきたことをしっかり続けてやるだけだと思うので、それに限る」。全試合出場を掲げる4年目の今季、目先の結果に一喜一憂しない。それは中心選手としての覚悟でもある。佐々岡監督は「ひと皮もふた皮もむけているなと。結果も出ていますし、しっかり振れている」と評価する。東出野手総合コーチは打順について「3、5、6番かな」と中軸を任せる考え。今季はチャンスメークだけでなく、クラッチヒッターとしても期待される。「必死になっていくのが自分の持ち味なので、それを忘れないようにやっていきたい」。若手の筆頭株は、鈴木を欠く広島新打線に欠かせぬ存在となっている。【前原淳】
◆「8番三塁」で3試合ぶり先発の広島林晃汰内野手が左腕打ちでアピールした。 2打席無安打で迎えた6回2死二、三塁。代わったばかりの左腕成田翔投手のスライダーを右翼線に引っ張り、2点適時二塁打とした。オープン戦11打席ぶりの安打に「いろいろやってきた。結果として出て、これを継続してやっていきたい」とうなずいた。13日の日本ハム戦では出番がなかっただけに、三塁争いへ大きな1本となった。
◆ロッテ・中村奨吾内野手(29)が「3番・二塁」で出場し、オープン戦1号となる左越えソロを放った。2点を追う一回2死走者なし。相手先発・九里の3球目、119キロの変化球を仕留めた。中村奨は主将に就任した昨季、4年連続で全試合に出場し、打率・283、9本塁打、67打点をマーク。チームの2年連続2位、2年連続クライマックス・シリーズ進出に大きく貢献した。自身2度目のゴールデングラブ賞を獲得し、ベストナインにも選出された。
◆ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が「5番・DH」で出場し、オープン戦1号となる3ランを放った。2―2から2点を勝ち越した五回、なおも1死一、三塁。相手先発・九里の直球を左翼席に運び、今季初の〝スシ握りポーズ〟を披露した。次打者のプロ3年目・佐藤都志也捕手(24)は、右越え1号ソロで続いた。このイニング一挙6得点で試合の主導権を握った。
◆広島・九里亜蓮投手(30)が3被弾を含む5回90球で9安打8失点と大炎上。ちょうど2週間後に迫った本拠地開幕戦の登板へ不安を残した。2─0の一回2死で中村奨に左越えにソロを浴びる。同点で迎えた五回1死満塁ではマーティンに勝ち越し点となる2点打、さらにレアード、佐藤に2連発を食らって一挙6点を失った。前回6日の西武戦(マツダ)は4回4安打1失点だったが、この日は3四死球と制球に苦しみ、三者凡退は二回のみ。昨季13勝を挙げ、青柳(阪神)とともに最多勝に輝いた右腕は1試合の調整登板を挟み、開幕2カード目の29日の阪神1戦目(マツダ)へ向かう。
◆ロッテは中村奨が1号ソロを放ち調子を上げてきた。佐藤都は1号ソロを含む2安打で開幕先発マスクへアピールした。広島は九里が5回で3本塁打を含む9安打で8失点と乱れ、不安を残した。小園は4安打1打点と気を吐いた。
◆広島の野間が欠場した。試合前の練習で打球を捕る際に選手と衝突した。佐々岡監督は「頭部の打撲」と説明し「広島に戻って様子を見る」とチームを離れることを明らかにした。
◆広島の小園が4安打1打点で遊撃定着に前進した。8日の阪神戦から6試合連続安打をマークし「打ちにいきながらしっかり(スイングを)やめることもできている。いい形でできている」と汗を拭った。一回1死一塁から右前打で好機を広げ、その後生還。七回1死二塁では中前へ適時打を放った。第1ストライクから積極的に振る持ち味を発揮し「狙い球を絞ってイメージ通り打つことができてよかった」と充実感をにじませた。
◆ロッテのレアードが1号3ランを放った。五回1死一、三塁で九里の低めの速球を完璧に捉え「打った瞬間にいい当たりだと思った。開幕戦に照準を合わせ、自分の打撃をすることを心掛けている」とうなずいた。シーズンオフはジムでの筋力トレーニングや打撃練習に励み、2月21日に来日した。今季に向け「30本塁打を打てばチームの勝利に貢献できる。その数字はこだわりたい」と意気込んだ。(ZOZOマリン)
◆ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が五回にオープン戦1号となる3ランを放った。「当たりは良かったけど、打球が外野フェンスを越えるか微妙な気持ちだった」と振り返った。今季初の〝スシポーズ〟を披露。「(去年食べてくれた)三木選手が(1軍に)いないので、一番そばにいたエチェバリア選手にあげようと思ってベースを回った」と〝今季1貫目〟を握った。
<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
8 | 2 | 1 | 0.800 (↑0.022) | - (-) |
55 (+14) | 27 (+3) | 2 (-) | 7 (+1) |
0.275 (↑0.022) | 2.510 (↓0.06) | |
2 (1↑) |
DeNA |
7 | 3 | 2 | 0.700 (↑0.033) | 1 (-) |
42 (+4) | 34 (+2) | 8 (+1) | 10 (-) |
0.278 (↓0.004) | 2.630 (↑0.06) | |
3 (1↓) |
ORIX |
7 | 4 | 0 | 0.636 (↓0.064) | 1.5 (↓1) |
49 (+3) | 35 (+14) | 2 (-) | 11 (-) |
0.262 (↓0.006) | 2.880 (↓1.16) | |
4 (1↑) |
阪神 |
5 | 3 | 3 | 0.625 (-) | 2 (↓0.5) |
42 (+3) | 28 (+3) | 5 (+2) | 11 (+1) |
0.250 (↑0.005) | 2.300 (↓0.08) | |
5 (1↑) |
ソフトバンク |
6 | 4 | 2 | 0.600 (-) | 2 (↓0.5) |
46 (+3) | 42 (+3) | 9 (+1) | 8 (+1) |
0.242 (↑0.005) | 3.310 (↑0.03) | |
5 (2↓) |
日本ハム |
6 | 4 | 2 | 0.600 (↓0.067) | 2 (↓1) |
34 (+1) | 29 (+4) | 12 (+1) | 4 (-) |
0.212 (↓0.009) | 1.870 (↓0.21) | |
7 (-) |
中日 |
6 | 6 | 0 | 0.500 (↑0.045) | 3 (-) |
34 (+6) | 35 (+2) | 7 (+1) | 4 (-) |
0.230 (↑0.005) | 2.490 (↑0.14) | |
8 (1↑) |
西武 |
4 | 6 | 0 | 0.400 (↑0.067) | 4 (-) |
24 (+4) | 27 (+1) | 7 (-) | 8 (-) |
0.225 (↓0.007) | 2.570 (↑0.19) | |
9 (1↓) |
広島 |
4 | 7 | 1 | 0.364 (↓0.036) | 4.5 (↓1) |
33 (+6) | 56 (+10) | 5 (-) | 2 (-) |
0.239 (↑0.002) | 4.720 (↓0.55) | |
10 (1↑) |
ロッテ |
3 | 6 | 2 | 0.333 (↑0.083) | 4.5 (-) |
30 (+10) | 37 (+6) | 6 (+3) | 8 (+2) |
0.222 (↑0.012) | 3.220 (↓0.29) | |
11 (1↓) |
ヤクルト |
3 | 8 | 1 | 0.273 (↓0.027) | 5.5 (↓1) |
34 (+2) | 45 (+4) | 2 (-) | 10 (-) |
0.230 (↓0.005) | 3.320 (↓0.06) | |
12 (-) |
巨人 |
2 | 8 | 2 | 0.200 (↓0.022) | 6 (↓1) |
21 (+2) | 49 (+6) | 11 (-) | 2 (-) |
0.200 (↑0.003) | 3.830 (↓0.25) |
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