ロッテ(☆10対6★)広島 =オープン戦1回戦(2022.03.15)・ZOZOマリンスタジアム=
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広島
2000031006900
ロッテ
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勝利投手:森 遼大朗(1勝0敗0S)
敗戦投手:九里 亜蓮(1勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】中村 奨吾(1号・1回裏ソロ),レアード(1号・5回裏3ラン),佐藤 都志也(1号・5回裏ソロ)

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◆ロッテは、中村奨とレアードが本塁打を記録。不振が続いていた主力打者に、明るい兆しとなる一発が飛び出した。対する広島は、先発・九里が5回9安打8失点。シーズン開幕に向けて、課題を残す結果となった。

◆今季から支配下契約でプレーするロッテ森遼大朗投手(22)が、本拠地でオープン戦初登板した。 初回、3連打などで2点を先制されるも、2回以降は5回まで1安打のみ。ただ、6回は走者を残して途中降板し、結局5回2/3を5失点という結果に。「初回の入りと6回の入りが課題として見えたので、そこをどう修正していくかをしっかりやっていきたいです」と振り返った。右打者には内角をしっかり突き、スライダーで崩していったものの、左打者には同じコース(外角球)で有利なカウントを作れず、ストライクを打たれるケースが目立った。育成契約4年間を経て、今季から背番号62で投げる。先発候補の1人として期待される中、井口資仁監督(47)は「球威がそこまでない分、もう少し丁寧にいかないと」と今後への課題を口にしていた。

◆ロッテ・レアードに1発が出た。5回、広島を突き放す3ランを左翼席へ放り込んだ。 幕張ずしプレオープンを済ませた大将は「ケガなくコンスタントに。30(本塁打)という数字はこだわりたい」と今季の目標を掲げた。昨年は腰の手術の影響もあり開幕1軍を外れたものの「(今は)全く問題ない」と気合十分。「今年のチームは非常に楽しみ」と期待も口にした。

◆開幕が10日後に迫っても、ロッテ井口資仁監督(47)は「正捕手は誰も決まっていないので」とはっきり口にする。激しい競争に、佐藤都志也捕手(24)も負けられない。広島戦にスタメンマスクで、右中間二塁打と右翼への本塁打。「本当にすごく激化してるなって感じはするので」。必死に食らいついている。打球の強さはチーム屈指で、DHや代打での活躍も期待できる。だが開幕1軍の確約はない。守備で光る加藤や柿沼に、右の代打候補に挙がる吉田もいる。ドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)は堂々たるプレーが続き、開幕1軍へ突っ走る。オープン戦とはいえ、実績ではNO・1の田村が2軍調整に回るほどの混戦ぶりだ。強打の捕手は、守備に課題が残る。ベンチスタートの試合も配球を組み立てながら、試合後には投手と直接すり合わせる。「まずは投手の信頼を得ることかなと」。プロ3年目。同期入団の佐々木朗や高部の活躍に「いい刺激になります」と燃える。井口監督は、佐藤都に今後もスタメンマスクの機会を与えることを示唆。3人ないしは4人。開幕1軍ベンチに入るのは誰か。残り5試合で決まる。【金子真仁】

◆先発した広島九里亜蓮投手(30)が5回まで3被弾を含む8失点と炎上した。 立ち上がりは1回2死から中村奨にカーブを左翼席に運ばれた。3回まではそのソロを含めて2安打に抑えたが、4回に佐藤都、山口の連続長短打で1点を失って同点されると、5回につかまった。1死後、連打と死球で満塁とし、マーティンに右前2点適時打。さらにレアード、佐藤都に2者連続本塁打を浴び、この回だけで6失点となった。またも、苦手のZOZOマリンで大量失点した。公式戦では16年、2回8失点。18年は5回2/3で6失点と、プロ通算2戦2敗、防御率16・43と苦手にしていた。開幕2カード目初戦の先発が決定的な先発の柱にとって、シーズン前最後の1軍での調整登板は散々な結果に終わった。「ランナーをためてから長打を打たれてしまえば、大量失点につながる。そこは反省したい。何か絶対、原因がある。映像を見直した上で、その部分をしっかり自分で見直して、しっかりと投げる準備をしたい」中6日で予定するウエスタン・リーグのソフトバンク戦(由宇)で修正し、シーズン初登板となる29日阪神戦(マツダスタジアム)に臨む。【前原淳】

◆広島打線の核だ。広島小園海斗内野手(21)がロッテ戦(ZOZOマリン)で4安打の固め打ちで、6得点の打線をけん引した。積極性に加え、基本に忠実なセンター方向への打撃で安定感も増し、オープン戦打率は3割1分8厘に上昇。持ち味を生かしながら成長する若手の注目株は今季、3番のほか、5番や6番と打線の中軸が期待される。6得点を奪った広島打線を活性化させたのは、3番小園だった。1回1死一塁では引っ張って転がし、広くなった一、二塁間を破った。先制機につないで生還すると、走者のいない3回1死では強振で右中間を破る二塁打。6回は先頭打者としてセンター返しで出塁し、この日初めて得点圏に走者を置いた7回1死二塁でも再び中前にはじき返して打点を挙げた。昨季も45試合務めた3番として、状況に応じて役割をこなした。「しっかり狙い球を絞って、イメージ通りに打つことができて良かった」4安打に持ち味が詰まっていた。安打は1球目、2球目、3球目、2球目とすべて勝負が早い。オープン戦14安打に要した球数は33球と、積極打法を貫く。全安打のうち6安打は中堅方向と、センター中心の打撃が目立つ。東出輝裕野手総合コーチは「捉えられる球をしっかり捉えられている。だからヒットがいろんな方向に出ている」と成長を認める。好球必打の精度が上がったことで、安定感も出てきた。6戦連続安打、4安打の固め打ちでオープン戦打率は3割1分8厘に上昇。「やってきたことをしっかり続けてやるだけだと思うので、それに限る」。全試合出場を掲げる4年目の今季、目先の結果に一喜一憂しない。それは中心選手としての覚悟でもある。佐々岡監督は「ひと皮もふた皮もむけているなと。結果も出ていますし、しっかり振れている」と評価する。東出野手総合コーチは打順について「3、5、6番かな」と中軸を任せる考え。今季はチャンスメークだけでなく、クラッチヒッターとしても期待される。「必死になっていくのが自分の持ち味なので、それを忘れないようにやっていきたい」。若手の筆頭株は、鈴木を欠く広島新打線に欠かせぬ存在となっている。【前原淳】

◆「8番三塁」で3試合ぶり先発の広島林晃汰内野手が左腕打ちでアピールした。 2打席無安打で迎えた6回2死二、三塁。代わったばかりの左腕成田翔投手のスライダーを右翼線に引っ張り、2点適時二塁打とした。オープン戦11打席ぶりの安打に「いろいろやってきた。結果として出て、これを継続してやっていきたい」とうなずいた。13日の日本ハム戦では出番がなかっただけに、三塁争いへ大きな1本となった。

◆ロッテ・中村奨吾内野手(29)が「3番・二塁」で出場し、オープン戦1号となる左越えソロを放った。2点を追う一回2死走者なし。相手先発・九里の3球目、119キロの変化球を仕留めた。中村奨は主将に就任した昨季、4年連続で全試合に出場し、打率・283、9本塁打、67打点をマーク。チームの2年連続2位、2年連続クライマックス・シリーズ進出に大きく貢献した。自身2度目のゴールデングラブ賞を獲得し、ベストナインにも選出された。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が「5番・DH」で出場し、オープン戦1号となる3ランを放った。2―2から2点を勝ち越した五回、なおも1死一、三塁。相手先発・九里の直球を左翼席に運び、今季初の〝スシ握りポーズ〟を披露した。次打者のプロ3年目・佐藤都志也捕手(24)は、右越え1号ソロで続いた。このイニング一挙6得点で試合の主導権を握った。

◆広島・九里亜蓮投手(30)が3被弾を含む5回90球で9安打8失点と大炎上。ちょうど2週間後に迫った本拠地開幕戦の登板へ不安を残した。2─0の一回2死で中村奨に左越えにソロを浴びる。同点で迎えた五回1死満塁ではマーティンに勝ち越し点となる2点打、さらにレアード、佐藤に2連発を食らって一挙6点を失った。前回6日の西武戦(マツダ)は4回4安打1失点だったが、この日は3四死球と制球に苦しみ、三者凡退は二回のみ。昨季13勝を挙げ、青柳(阪神)とともに最多勝に輝いた右腕は1試合の調整登板を挟み、開幕2カード目の29日の阪神1戦目(マツダ)へ向かう。

◆ロッテは中村奨が1号ソロを放ち調子を上げてきた。佐藤都は1号ソロを含む2安打で開幕先発マスクへアピールした。広島は九里が5回で3本塁打を含む9安打で8失点と乱れ、不安を残した。小園は4安打1打点と気を吐いた。

◆広島の野間が欠場した。試合前の練習で打球を捕る際に選手と衝突した。佐々岡監督は「頭部の打撲」と説明し「広島に戻って様子を見る」とチームを離れることを明らかにした。

◆広島の小園が4安打1打点で遊撃定着に前進した。8日の阪神戦から6試合連続安打をマークし「打ちにいきながらしっかり(スイングを)やめることもできている。いい形でできている」と汗を拭った。一回1死一塁から右前打で好機を広げ、その後生還。七回1死二塁では中前へ適時打を放った。第1ストライクから積極的に振る持ち味を発揮し「狙い球を絞ってイメージ通り打つことができてよかった」と充実感をにじませた。

◆ロッテのレアードが1号3ランを放った。五回1死一、三塁で九里の低めの速球を完璧に捉え「打った瞬間にいい当たりだと思った。開幕戦に照準を合わせ、自分の打撃をすることを心掛けている」とうなずいた。シーズンオフはジムでの筋力トレーニングや打撃練習に励み、2月21日に来日した。今季に向け「30本塁打を打てばチームの勝利に貢献できる。その数字はこだわりたい」と意気込んだ。(ZOZOマリン)

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が五回にオープン戦1号となる3ランを放った。「当たりは良かったけど、打球が外野フェンスを越えるか微妙な気持ちだった」と振り返った。今季初の〝スシポーズ〟を披露。「(去年食べてくれた)三木選手が(1軍に)いないので、一番そばにいたエチェバリア選手にあげようと思ってベースを回った」と〝今季1貫目〟を握った。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
821 0.800
(↑0.022)
-
(-)
55
(+14)
27
(+3)
2
(-)
7
(+1)
0.275
(↑0.022)
2.510
(↓0.06)
2
(1↑)
DeNA
732 0.700
(↑0.033)
1
(-)
42
(+4)
34
(+2)
8
(+1)
10
(-)
0.278
(↓0.004)
2.630
(↑0.06)
3
(1↓)
ORIX
740 0.636
(↓0.064)
1.5
(↓1)
49
(+3)
35
(+14)
2
(-)
11
(-)
0.262
(↓0.006)
2.880
(↓1.16)
4
(1↑)
阪神
533 0.625
(-)
2
(↓0.5)
42
(+3)
28
(+3)
5
(+2)
11
(+1)
0.250
(↑0.005)
2.300
(↓0.08)
5
(1↑)
ソフトバンク
642 0.600
(-)
2
(↓0.5)
46
(+3)
42
(+3)
9
(+1)
8
(+1)
0.242
(↑0.005)
3.310
(↑0.03)
5
(2↓)
日本ハム
642 0.600
(↓0.067)
2
(↓1)
34
(+1)
29
(+4)
12
(+1)
4
(-)
0.212
(↓0.009)
1.870
(↓0.21)
7
(-)
中日
660 0.500
(↑0.045)
3
(-)
34
(+6)
35
(+2)
7
(+1)
4
(-)
0.230
(↑0.005)
2.490
(↑0.14)
8
(1↑)
西武
460 0.400
(↑0.067)
4
(-)
24
(+4)
27
(+1)
7
(-)
8
(-)
0.225
(↓0.007)
2.570
(↑0.19)
9
(1↓)
広島
471 0.364
(↓0.036)
4.5
(↓1)
33
(+6)
56
(+10)
5
(-)
2
(-)
0.239
(↑0.002
4.720
(↓0.55)
10
(1↑)
ロッテ
362 0.333
(↑0.083)
4.5
(-)
30
(+10)
37
(+6)
6
(+3)
8
(+2)
0.222
(↑0.012
3.220
(↓0.29)
11
(1↓)
ヤクルト
381 0.273
(↓0.027)
5.5
(↓1)
34
(+2)
45
(+4)
2
(-)
10
(-)
0.230
(↓0.005)
3.320
(↓0.06)
12
(-)
巨人
282 0.200
(↓0.022)
6
(↓1)
21
(+2)
49
(+6)
11
(-)
2
(-)
0.200
(↑0.003)
3.830
(↓0.25)