楽天(☆14対3★)オリックス =オープン戦1回戦(2022.03.15)・静岡草薙球場=
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ORIX
0002001003620
楽天
03133040X141930
勝利投手:田中 将大(2勝0敗0S)
敗戦投手:山岡 泰輔(1勝2敗0S)
  DAZN
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DAZN

◆楽天は、打線が19安打14得点を記録。3安打をマークした西川を中心に状態の良さを示した。対するオリックスは、先発・山岡が4回途中7失点と乱調。シーズン開幕に向けて、不安が残る結果となった。

◆キャンプ中に右ふくらはぎを痛めて出遅れていたオリックスT-岡田外野手が、オープン戦初スタメンで開幕OKをアピールした。「6番一塁」で出場。2回の第1打席で田中将の甘い直球を捉えて右翼線二塁打。他の2打席も四球出塁した。「しっかり振っていけたし、打ちにいく中で見逃したりもできた。不安なくできました。あとは(実戦)感覚をしっかり養わないと」と開幕へギアを上げていく。

◆楽天ドラフト2位、安田悠馬捕手(22=愛知大)がプロ初の3安打で開幕マスクへアピールした。 8番捕手でフル出場。2回1死二、三塁にはオリックス山岡から右前打を放って2打点を挙げた。5回に中前打、6回に左前打とすべて追い込まれてからの安打で「余裕も出てきたし視野が広がった。(開幕スタメンは)ずっと目標にしてきたので、それを持ち続けたままやっていきたい」。オープン戦10試合で打率3割8厘、8打点と好調だ。

◆楽天田中将大投手が強風に乱された。先頭を安打で出した4回、3連続四球で押し出すなど2失点。過去2試合は計7回を無安打無失点だったため、今季対外試合初失点となった。 当初5回まで投げる予定が、球数が80球に達して4回限りで降板。「風の影響で単純にストライクが入らなかった。タフなシチュエーションでしたけど、シーズン前にこういう経験ができたのは良かった」。あと1試合調整登板をへて、開幕に臨む。

◆楽天浅村栄斗内野手が今季初実戦で快音を響かせた。1回の第1打席は見逃し三振に倒れたが、先頭の3回、オリックス山岡の初球スライダーに対応した。 左翼フェンス直撃の二塁打として「久しぶりの中で変化球にも対応できたし、自分のタイミングで振れた。まあまあだと思います」と上々の滑り出し。後続の犠飛で全力疾走し、4点目のホームを踏んだ。昨年11月のクライマックスシリーズで左肩を負傷。春季キャンプから2軍調整を続け、8日に1軍に合流した。バットは十分に振ってきた。ただ、長らく生きた球と対峙(たいじ)していなかった。「投手に対してどう反応できるかが一番大事。実戦に入って1球でも多く見られればいい」と、16日も2打席に立つ。次カードの中日戦(バンテリンドーム)からは内野守備にも就く予定で、着々と状態を上げている。

◆オリックス紅林弘太郎内野手が故郷の静岡に錦を飾る2安打を放った。市内の駿河総合を卒業して丸2年。 「家族や友達も来てくれていたので気合が入りました。打ててよかった」。昨年のオープン戦に続く2安打に胸を張った。田中将のフォークを左前に運ぶなど内容も充実。この日も3番に入り、吉田正、杉本との新クリーンアップを2試合連続で結成した。下位を打った昨年と違い、打線のキーマンに成長している。

◆オリックス山岡泰輔投手(26)が意外な形で入団以来6年連続の開幕ローテを確実にした。楽天戦でオープン戦初先発し、10安打7失点で4回途中降板。結果は最悪だったが、中嶋監督は「内容は良かった。大丈夫」と合格点を与えた。 昨年9月に右肘のクリーニング手術を受けたことで、元エースも先発バトルの真っただ中。そんな状況でも、指揮官は「どれだけ打たれても構わないから」と、ある指令を出していた。初回は2三振を含む完璧な立ち上がり。2回から突然、集中打を浴びた。だが山岡はマウンドで笑みも浮かべ、試合後も悲愴(ひそう)感は一切なかった。「やりたいことができた。新しいスタイルというか、こういうことをやったことがなかったので、いいきっかけになった。(失点は)想定内です。監督と話して、試したことが重要なので」。言葉の端々から察すると、配球面の工夫があったようだ。得意のスライダーを含め変化球を多投したが、真相はやぶの中。監督も本人も「言えない」と不敵に笑った。もう1つのテーマは球数だった。昨年6月以来となる81球を投げたが、右肘も異常なし。本拠地開幕の2カード目、この日と同じ楽天戦の先発が確実になった。元エースが新しいオプションを携えて帰ってくれば、鬼に金棒だ。【柏原誠】

◆楽天の新外国人、クリス・ギッテンス内野手(28)が試合前練習からチームに合流した。 入団会見でポーズを決める楽天のクリス・ギッテンス) 193センチ、113キロの巨体から繰り出すパワフルな打撃が持ち味の右打者。フリー打撃では26スイング中、2本の柵越えを披露した。初練習を終え、「少年のような、初めて野球をやったときのような気持ちで今日、グラウンドに立ちました」と心境を明かした。石井監督は「明るいプレーヤーだと思います。なので心配はないと思います」と話し、ポイントゲッターとして期待を寄せた。

◆「8番・捕手」で先発した楽天のドラフト2位・安田悠馬捕手(22)=愛知大=が1-0の二回、追加点となる右前2点打を放った。「打ったのはチェンジアップです。タイミングはずらされてしまいましたが、いい所に転がってくれました」1死二、三塁で迎えた第1打席。カウント2-2から先発・山岡の初球、114キロのチェンジアップを捉えた。「次も頑張ります」と振り返った。

◆楽天・鈴木大地内野手(32)が4-2の四回に代打で途中出場。追加点となる右前適時打を放った。「打ったのはストレートです。興奮しました。熾烈(しれつ)なレギュラー争いが続いているなかで結果を出せてよかったです」。場面は1死一、二塁。カウント1-0から先発・山岡の139キロの直球を捉えた。「切り替えてこの後も頑張ります」と前を見据えた。

◆楽天・田中和基外野手(27)が8-2の五回に代打で途中出場。走者一掃の左越え2点三塁打を放った。「打ったのはストレートだと思います。大学の後輩との勝負だったので気合が入りました」。2死一、二塁、カウント3-2から母校・立大の4学年後輩にあたる中川颯の133キロの直球を振りぬいた。「最近全然アピールできていなかったので、打ててよかったです」と笑顔を見せた。打線が爆発し、チームは五回終了時点で14安打10得点の猛攻を見せた。

◆楽天はルーキー捕手の安田が3安打2打点をマークした。浅村はオープン戦に初出場して三回に二塁打を放った。田中将は押し出しを含む4四球と制球に苦しみ、4回2失点。オリックスの山岡は先発で四回途中10安打7失点と崩れた。

◆昨年11月のクライマックスシリーズ中に左肩を痛めた影響で出遅れていた楽天の浅村が「3番・指名打者」で今年初めて対外試合に出場し、三回に左翼フェンス直撃の二塁打を放った。山岡の初球の低めのスライダーを捉え「久しぶりの中で変化球に対応できたし、自分のタイミングで振れた」と自身初安打の手応えを口にした。キャンプは2軍で調整し、8日に1軍に合流した後も打ち込みを行うなど、じっくりと状態を整えてきた。「あくまでもシーズンが大事。今の結果というより、自分のやりたいことを打席の中で表現できたらいい」と泰然と話した。

◆楽天の田中将は強風を受けて4四球と制球が乱れ、4回2失点だった。4―0の四回は無死一塁から3連続四球で押し出し「風の影響で球が思うように動かない。単純にストライクが入らなかったし、球をなかなか思うように操れなかった」と苦笑いを浮かべた。オープン戦とあって「タフなシチュエーションではあったが、こういう経験ができて良かった」と前向きに捉えた。21日の巨人戦がシーズン前最後の登板となる見込み。「きょうの反省を踏まえ、また頑張っていく」と意気込んだ。石井監督(19安打で14得点の打線に)「しっかりと選手がいいコンタクトをしてくれている」鈴木大(四回に適時打)「熾烈なレギュラー争いが続いている中で結果を出せて良かった」

◆オリックスのT―岡田が二回にオープン戦初安打を放った。田中将の高めの直球を右翼線付近にはじき返して二塁打。四、六回はしぶとく四球を選び「しっかり振れていたし、打ちにいく中で見逃すこともできた」と手応えを口にした。キャンプ途中に右ふくらはぎの違和感で別メニュー調整となっていた。プロ17年目となる34歳の強打者は「体は大丈夫なので、しっかり感覚を良くしていきたい」と開幕を見据えた。(静岡)紅林(地元静岡で2安打)「友達や知り合いが来てくれていたので気合が入った」

◆楽天のドラフト2位・安田悠馬捕手(22)=愛知大=が「8番・捕手」で出場。3安打2打点の大活躍で開幕スタメンへ前進した。「(欲を言えば)長打がほしいけど、ヒットが出てくれたので、最悪OKみたいな感じかなと思います」。二回1死二、三塁で迎えた第1打席で相手先発、山岡のチェンジアップを右前2点打。四回は107キロのカーブを中前へ、六回は左前へ弾き返し、実戦で初の猛打賞をマークした。大学通算32本塁打の強打者は、3安打全て追い込まれてからの変化球を捉えた。オープン戦の8打点はチームトップ。石井監督も「ルーキーだからとか関係なく先頭に立ってやっていってもらえれば」と期待を込めた。チーム待望の〝打てる捕手〟がアピールを続ける。(加藤次郎)

◆オープン戦2度目の先発となった楽天・田中将大投手(33)は4回3安打2失点。強風が吹き荒れる中で、四回無死一塁から3連続四球で押し出し、今季の対外試合初失点。「ボールをなかなか操ることができなかったという所」と悔しさをにじませた。開幕前の登板は21日の巨人戦(東京ドーム)が最後。「反省も踏まえて、また明日から頑張っていきます」と前を向いた。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
821 0.800
(↑0.022)
-
(-)
55
(+14)
27
(+3)
2
(-)
7
(+1)
0.275
(↑0.022
2.510
(↓0.06)
2
(1↑)
DeNA
732 0.700
(↑0.033)
1
(-)
42
(+4)
34
(+2)
8
(+1)
10
(-)
0.278
(↓0.004)
2.630
(↑0.06)
3
(1↓)
ORIX
740 0.636
(↓0.064)
1.5
(↓1)
49
(+3)
35
(+14)
2
(-)
11
(-)
0.262
(↓0.006)
2.880
(↓1.16)
4
(1↑)
阪神
533 0.625
(-)
2
(↓0.5)
42
(+3)
28
(+3)
5
(+2)
11
(+1)
0.250
(↑0.005)
2.300
(↓0.08)
5
(1↑)
ソフトバンク
642 0.600
(-)
2
(↓0.5)
46
(+3)
42
(+3)
9
(+1)
8
(+1)
0.242
(↑0.005)
3.310
(↑0.03)
5
(2↓)
日本ハム
642 0.600
(↓0.067)
2
(↓1)
34
(+1)
29
(+4)
12
(+1)
4
(-)
0.212
(↓0.009)
1.870
(↓0.21)
7
(-)
中日
660 0.500
(↑0.045)
3
(-)
34
(+6)
35
(+2)
7
(+1)
4
(-)
0.230
(↑0.005)
2.490
(↑0.14)
8
(1↑)
西武
460 0.400
(↑0.067)
4
(-)
24
(+4)
27
(+1)
7
(-)
8
(-)
0.225
(↓0.007)
2.570
(↑0.19)
9
(1↓)
広島
471 0.364
(↓0.036)
4.5
(↓1)
33
(+6)
56
(+10)
5
(-)
2
(-)
0.239
(↑0.002)
4.720
(↓0.55)
10
(1↑)
ロッテ
362 0.333
(↑0.083)
4.5
(-)
30
(+10)
37
(+6)
6
(+3)
8
(+2)
0.222
(↑0.012)
3.220
(↓0.29)
11
(1↓)
ヤクルト
381 0.273
(↓0.027)
5.5
(↓1)
34
(+2)
45
(+4)
2
(-)
10
(-)
0.230
(↓0.005)
3.320
(↓0.06)
12
(-)
巨人
282 0.200
(↓0.022)
6
(↓1)
21
(+2)
49
(+6)
11
(-)
2
(-)
0.200
(↑0.003)
3.830
(↓0.25)