オリックス(★1対4☆)中日 =オープン戦3回戦(2022.03.13)・京セラドーム大阪=
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中日
0001010204701
ORIX
0000010001641
勝利投手:柳 裕也(2勝0敗0S)
(セーブ:山本 拓実(0勝0敗1S))
敗戦投手:山﨑 颯一郎(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(2号・8回表2ラン)
【オリックス】紅林 弘太郎(1号・6回裏ソロ)

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◆中日は高橋周が4安打の固め打ちを見せると、8回表には阿部が代打2ランを記録。定位置争いを繰り広げる両内野手が存在感を示した。対するオリックスは、紅林がオープン戦1号ソロを記録。さらなる飛躍が期待される若武者が、持ち前の打棒を発揮した。

◆中日ドラフト1位ブライト健太外野手(22=上武大)が1軍に合流し、1番中堅で先発出場した。初回の第1打席は見逃し三振に倒れた。 沖縄キャンプでは左手首の違和感などもあり、最終クールで2軍降格したが、教育リーグで猛アピールを開始。8日のソフトバンク戦で本塁打を放つなど、打率4割を超える打撃力で1軍オープン戦デビューのチャンスをつかんだ。

◆中日柳裕也投手(27)がオープン戦3度目の先発に臨み、6回95球を投げ6安打1失点。6回、先頭の紅林に直球をスタンドまでばれたが、2度、得点圏に背負った走者は本塁にかえさず、失点はこの1点に止めた。「自分らしくメリハリはつけられたと思う」と自己評価。「いい形でシーズンに入るためにまだやれることはたくさんある。しっかり練習して開幕に臨みたいと思います」と本番をにらんだ。前回登板のヤクルト戦では100キロ台の新球スローカーブが威力を発揮。5回8奪三振、1安打無失点と完璧な投球を披露した。この日も4回、吉田正を107キロの新球で空振り三振に仕留めるなど効果を発揮。「(投球の)幅は広がったと思う。自信を持って選択できる」と手応えを口にした。昨季、防御率と奪三振の2冠に輝いた右のエースは万全の状態で巨人との開幕シリーズに向かうことになりそうだ。

◆先発したオリックス山崎颯一郎投手(23)が、降板後にうなだれた。 この日は6回4安打2失点と試合をつくったが、4四球を与えるなど球数91球の投球に「全然ダメでした。球を操れていなかった」と反省した。最速154キロを計測したが「力を入れて投げてました。それでコントロールできる状態ではなかった。期待に応えられる投球ではありませんでした」と猛省した。4回表を投げ終えると、一塁側ベンチで中嶋監督から厳しく叱られた。山崎颯は「カツを入れてもらいました。(監督から)目が覚めるような言葉で...。そこで、冷静になれた。真っすぐが強いだけで、コントロールできていなかった。ただ、投げてるだけだと気がついた。自分でも『あ!』っと。試合にならないと思いました」と、帽子を脱いだ。中嶋監督は「スピード合戦じゃないですからね」と苦言。「いい球があるので、どう生かすか。あの場じゃないと覚えていけない。そこは、やってもらいましょう」と期待を込めた。指揮官は続けて「別に決まったところで、決まった順番で投げるわけではないんで。そこに関しては、勝ち取るもの。今のところは(代わりの)人もいますので、はい。競争してもらいます」と厳しかった。昨季にプロ初勝利をマークし、今季ブレークを狙う山崎颯は「去年よりもレベルの高いものを求められている。頭も成長しないといけない」と何度も反省。次回マウンドに生かす。【真柴健】

◆中日ドラフト1位のブライト健太外野手(22=上武大)が、1軍オープン戦初合流で輝きを放った。1番中堅で先発し、4打席立って四球で2出塁。2回にはプロ初盗塁も決めた。ヒットは出なかったが、立浪和義監督(52)は「打席でのタイミングはすごくよくなっている。(1軍に)もう少し残す予定です」とテスト継続を明言。15日からの本拠地巨人2連戦で大逆転の開幕1軍入りを狙う。 2軍の教育リーグで4割を超える打率を残してチャンスをつかんだルーキーが、初の1軍ゲームで合格点を手にした。初回の第1打席は山崎颯の変化球に見送り三振。2打席目にストレートの四球で歩くと、2番岡林の3球目に二盗を決めた。「最初は緊張感がありました。その中で楽しめるようにと思いました」と懸命のデビュー戦を振り返った。沖縄・北谷キャンプでは左手首の違和感などもあり、最終クールで2軍に降格したが、教育リーグで逆襲を開始。8日のソフトバンク戦で本塁打を放つなど、急上昇中だ。指揮官は9回の二盗失敗も初球にスタートを切ったことを「非常に評価できる。すごく楽しみ」と絶賛。「スローイングもよくなっている。(2軍降格から)20日弱でずいぶん成長した」と走攻守に渡る変身に目を見張った。一度は遠のいた開幕1軍へ、ラストチャレンジの機会を手にした。背番号42は「結果は出せませんでしたが、スタメンで使っていただけたので、次は結果を残せるように頑張りたい」と気合十分。ドラフト1位の熱い挑戦が続く。【安藤宏樹】

◆中日は攻守がかみ合い、オープン戦の連敗が「4」でストップ。試合後の立浪和義監督(52)の主な一問一答は以下の通り。――柳は6回6安打1失点。安定感を示した「順調にきているな、と。きょうも安心して見ていられました。(オープン戦は)もう1回投げるかな。もう本人に任せています」――5番に置いた高橋周は真っすぐをとらえて4安打「野手なら一度は『これでいける』という内容もほしいと思うので、きょうは、いい4安打になったかなと思いますね」――6番・木下とのコンビで得点も挙げた。下位打線に向かう中で、点も取れた「取れないと足が使えないからね。木下もいい形で2本、犠飛を打ってくれたのでチームとして、ああいう攻めをしていかないといけないと(思う)」――高橋周はオフから強い打球を打つことにこだわってやってきた。いい形になってきたか「なんだかんだ、いろいろとやっていくなかで、試合で結果が出たらこんな感じかな、というのは出てくる。結果は出ないよりも出たほうがいいので、この時期は」――二回に木下が犠打「点は入らなかったですけど状況に応じて、調子が良ければ打つときもあるし、最近は点が入らなかったのでちょっと送ってみたんですけど。(練習試合を含めて実戦で)初バントかな? ビシエド以外は、今年はバントも使っていきながら、全員にサインが出ると言ってあるので」――ルーキーのブライト&福元が合流即スタメン出場「ブライトは、結果は出なかった(3打数無安打2四球1盗塁)ですけど、打席でのタイミングの間合いというのはすごくよくなっているので。盗塁も1個は成功して1個はアウトで、初球からスタートが切れるというのは非常に評価できるところで、すごく楽しみですね。送球もよくなっているし(沖縄キャンプ中の2軍降格から)20日弱でずいぶん成長したと思いますね」――2人の今後は「ブライトはもう少し(1軍に)残す予定です。福元はきのう(12日、教育リーグ・阪神戦)打ったと聞いていたので見てみたかったし。練習から非常にいい打球も打っていたので、またさらに1軍の投手(との対戦)を経験して、何か感じたこともあると思うので。ああやって4打席立たせたんですけど、今日の結果(4打数無安打)を悲観せず、前向きにやってもらえたらと思います」

◆オリックスの紅林が、六回にオープン戦1号を放った。柳の直球を中越えに運ぶ手応え十分の一発に「真っすぐを狙ってはじき返せたので良かった」と?を緩めた。正遊撃手をつかんで昨季のリーグ優勝に貢献した3年目の20歳。右肩の不調で5日の試合から1軍メンバーを外れていたが、12日に再合流して早速、好結果を出した。連覇には欠かせない存在でさらなる飛躍が期待される。「開幕から先発で、143試合に出たい」と闘志を燃やした。

◆中日・高橋周平内野手(28)が「5番・二塁」で出場し、4打数4安打と大暴れした。「ちょっと大振りになっていたので、そうならないように心がけました。真っすぐはとらえられているので、悪くはないかなと思います」二回無死一塁で迎えた第1打席は外角低めの148キロをコンパクトにとらえ、ライナーで中前に運んでチャンスを拡大。ここでは先制点につながらなかったが、四回の第2打席も内角の150キロを振り抜いて右翼への二塁打とし、右翼・渡部の後逸も絡んで三塁に進塁したあとに、木下の中犠飛で先制のホームを踏んだ。六回は1死一塁で真ん中に入った147キロをとらえて右前打とし、再び木下の中犠飛につなげた。ここまでの3安打は全て、相手先発・山崎颯の直球を打ち返したもの。八回は3番手・本田の155キロを中前に運び、次々と速球を打ち砕いた。「ある程度強く振れるカウントとかは振っていきたい。『空振りでもいい』という考えで、なるべく当てにいかないようなスイングをしたい」立浪監督からのシーズン20発指令も受けながら、まずはひと振りひと振りに力を込める。開幕まで2週間を切り、いい兆しが見えてきた。

◆山崎颯は6回を4安打2失点(自責1)。結果だけ見れば上々だが、制球が乱れ、ボール先行の場面が目立った。四回終了時には中嶋監督から喝を入れられたといい、「目が覚めるようなことを言われた。冷静になれた」と反省。指揮官も「何をやっていくのか、もうちょっと明確にしないといけない」と、先発ローテーション投手としての自覚を求めた。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
721 0.778
(↑0.028)
-
(↓0.5)
41
(+6)
24
(-)
2
(-)
6
(-)
0.253
(↑0.019)
2.450
(↑0.28)
2
(1↓)
ORIX
730 0.700
(↓0.078)
0.5
(↑0.5)
46
(+1)
21
(+4)
2
(+1)
11
(-)
0.268
(↓0.008)
1.720
(↓0.14)
3
(1↓)
日本ハム
632 0.667
(↓0.083)
1
(↓0.5)
33
(-)
25
(+3)
11
(-)
4
(-)
0.221
(↓0.006)
1.660
(↓0.14)
3
(1↓)
DeNA
632 0.667
(↓0.083)
1
(↓0.5)
38
(-)
32
(+6)
7
(-)
10
(-)
0.282
(↓0.012)
2.690
(↓0.06)
5
(-)
阪神
532 0.625
(-)
1.5
(-)
39
(+2)
25
(+2)
3
(-)
10
(+1)
0.245
(↓0.005)
2.220
(↑0.03)
6
(-)
ソフトバンク
641 0.600
(↑0.044)
1.5
(↑0.5)
43
(+7)
39
(+5)
8
(+1)
7
(-)
0.237
(↑0.004)
3.340
(↓0.07)
7
(-)
中日
560 0.455
(↑0.055)
3
(↑0.5)
28
(+4)
33
(+1)
6
(+1)
4
(+1)
0.225
(-)
2.630
(↑0.16)
8
(-)
広島
461 0.400
(↑0.067)
3.5
(↑0.5)
27
(+3)
46
(-)
5
(+1)
2
(+1)
0.237
(↑0.005)
4.170
(↑0.43)
9
(2↑)
西武
360 0.333
(↑0.083)
4
(↑0.5)
20
(+5)
26
(+3)
7
(+2)
8
(+2)
0.232
(↑0.009)
2.760
(↑0.1)
10
(2↓)
ヤクルト
371 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓0.5)
32
(+5)
41
(+7)
2
(-)
10
(-)
0.235
(↑0.004)
3.260
(↑0.02)
11
(1↓)
ロッテ
262 0.250
(↓0.036)
4.5
(↓0.5)
20
(+3)
31
(+5)
3
(-)
6
(-)
0.210
(↑0.002)
2.930
(↓0.24)
12
(-)
巨人
272 0.222
(-)
5
(-)
19
(+2)
43
(+2)
11
(-)
2
(-)
0.197
(-)
3.580
(↑0.17)