広島(☆3対0★)日本ハム =オープン戦4回戦(2022.03.13)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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日本ハム
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広島
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勝利投手:松本 竜也(1勝0敗0S)
敗戦投手:望月 大希(0勝1敗1S)

本塁打
【広島】上本 崇司(1号・9回裏3ラン)

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◆広島は先発・遠藤が4回3安打無失点。危なげないピッチングで首脳陣へのアピールに成功した。対する日本ハムは、先発・立野が5回6安打無失点。要所を締めるピッチングで開幕ローテーション入りを手繰り寄せた。

◆BIGBOSS率いる日本ハムはオープン戦初のサヨナラ負けで、3位タイに後退した。 引き分け目前の9回2死一、二塁。4番手の望月が、カウント1-2から、プロ10年目でオープン戦を含め通算0本塁打の広島上本に、手痛い1発を浴びた。試合後、新庄剛志監督(50)は広報を通じ「最後は僕が(望月に)フォークを投げさせたけど、あまり落ちなかったね。でも、あの場面で打った上本君が素晴らしい」と、相手をたたえた。負けはしたが、明るいベンチの雰囲気が快進撃につながっている。試合前、報道陣に「今日は勝ちますか?」と"逆取材"した新庄監督は「何か雰囲気がいいから、次は行けるだろうっていうのがあるよね? これが強いチームの勝ち癖なんだろうね」と、周囲の予想にあらがい白星を重ねる改革途上のチームに目を細めた。理想のメンタルは自身が在籍した04~06年の日本ハムとメジャー時代の02年ジャイアンツ。「強いチームには、負けて悔しがって、何十分後かには切り替える速さがあった」と説く。オープン戦は、試したいことをテストし戦力を見極める場。「ミスが多くないから、逆に不安」と話していたBIGBOSSにとっては、この日の負けもシーズンにつながる1敗に過ぎない。【中島宙恵】○..."おしゃれ番長"のBIGBOSSが、新アイテムを導入した。試合前練習に、黒いパーカーの裾からラップスカートをのぞかせて登場。「ちょっと映えるかな」とご満悦だ。ところが、試合では着用せず。「オレ一番、目を付けられてるんだから」。試合中の服装にはさまざまな規定がある。頻繁に日本野球機構(NPB)から注意があることを明かし、残念がった。

◆6番手争い最終決戦だ。広島遠藤淳志投手(22)と小林樹斗投手(19)が開幕ローテーション6番手の座を狙い、オープン戦日本ハム戦(マツダスタジアム)に登板。先発の遠藤は4回無失点と好投した。6回から3番手で登板した小林も3回無失点の快投。2人のうちどちらかが開幕カードDeNA戦(横浜)の3戦目に先発濃厚。椅子を奪うのはどちらか-。最終ラウンドは来週に持ち越された。 開幕まで2週間を切った。広島の開幕ローテーション争いは日ごとに熱さを増している。開幕ローテは開幕投手内定の大瀬良のほか、森下、九里、床田、玉村が当確。残りは1枠だった。6番手候補の1人、先発遠藤は日本ハム打線を4回3安打無失点。「ここまで来たら先発で投げ抜きたい」と、先発への熱い言葉を口にした。もう1人の候補小林は6回から登板し3回1安打無失点。譲らなかった。「もう結果を出し続けないと開幕ローテには入れない。何とか最後の1枠に入れるように次もゼロで帰ってこれるようにしたい」。6番手の椅子をめぐって激しい火花が散っている。佐々岡真司監督(54)は1週間後の20日オープン戦ソフトバンク戦(マツダスタジアム)で遠藤を起用し、同日のウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)で小林を起用する方針を明かした。指揮官は「そこでもう1回最終判断をする」と、最後の最後まで6番手候補を見極める。遠藤が「僕が(開幕ローテに)入るんだという気持ちで日々過ごす」と語れば、小林も「負けたくない。結果にこだわる」と気合を入れた。6番手に選ばれた投手が27日DeNA戦(横浜)の第3戦に先発濃厚。遠藤か小林か-。最後の最後まで目が離せない。【前山慎治】

◆プロ10年目の広島上本崇司内野手(31)が「人生初」サヨナラ打を"1軍"初本塁打で飾った。 両軍スコアレスの9回2死一、二塁から日本ハム望月の内角球とらえた。打った瞬間、前進守備の外野の頭上を越える打球。「無我夢中で走った」。サヨナラ3ランは左翼スタンドの看板に当たり、白球はグラウンドにかえってきた。「入った?」と広陵の後輩水口審判に確認し「入りましたよ」と言われ、ダイヤモンドを1周。「(ホームランは)ファームでは打ちましたけど、1軍では初ですね」。オープン戦も含め、1軍初本塁打。「まさかあそこまで飛ぶとは」と本人すら驚愕(きょうがく)の当たりだった。サヨナラ打は「高校でも大学でもない。それまでもない」と野球人生初。「打たないと試合に出られない。代打を送られたら終わり」。サヨナラ本塁打後にもかかわらず、引き締まった表情だった。

◆日本ハム新庄剛志監督が12日に一塁ベースコーチをした際に、広島佐々岡真司監督と交わした会話の内容を明かした。守備に課題があるチームでは、試合中も常に塁上に走者がいる想定で、外野から全力でカットマンへ向けて返球する"練習"を続けている。「『すごく、いいことをやっているね。でも(打者が一塁を回るので)右飛の中継プレーは危ないよ』と。オレもちょっと危ないなとは思ってたんよ」とし、今後は「中飛と左飛の時だけやらせてもらいます」と、チーム内ルールを一部、変更することを決めた。

◆"おしゃれ番長"は、練習中の服装にも気を使う。日本ハム新庄剛志監督(50)が、13日広島とのオープン戦の試合前練習で新たなファッションアイテムを投入した。黒いパーカの裾から、革やファー、赤と黒のチェックのラップスカートをのぞかせて登場し「これ、どうですか? ちょっと映えるかな」と、ご満悦だ。 ところが、試合では着用せず。笑いながら「オレ一番、目を付けられてるんだから。(リストバンドが)何センチでも怒られるんだから。毎日、枳殻マネジャーが『NPBの方からこうこうで』って。『うん分かってる』って。言われるだろうなと思ってやってきたから」と、頻繁に日本野球機構(NPB)から注意があることを明かした。よ~く観察すると、実は身に付けているマスクも、練習ではトレードカラーの赤、試合では黒と違う。これは、NPBの規定で、試合中のマスクについて「白、黒、または球団カラーに準ずる色(日本ハムは青)」という指定があるため。リストバンドの長さも決まっている。12日にはコーチ陣に黒マスクを、自ら手渡しで配り「白はちょっとね、ベンチの中が安っぽく見える」と持論を口にしていたBIGBOSSだが、本当は赤いマスクをつけたいはず...。球団カラーを採用する広島の赤マスクが、うらやましく見えた? のかもしれない。

◆日本ハム立野和明投手(23)が、プロ初の開幕ローテ入りを引き寄せた。13日、オープン戦の広島戦(マツダスタジアム)に先発。約2週間ぶりの実戦を、5回6安打無失点にまとめた。今季は登場曲を登板ごとに変えるプランを検討中。社会人出身の3年目右腕は、投球以外でもファンを盛り上げていく。 気負いはゼロ。待ちに待ったマウンドで、立野はひょうひょうと投げ抜いた。「状態いいって言ったじゃないですか」とドヤ顔で振り返るほど、5回6安打無失点に手応え十分。直球を軸にカットボール、スライダー、スプリットなど全球種を織り交ぜ、全てに合格点の自己評価を与えた。「シーズンに入っている想定で投げた。良かったなと思いますけど、ここからさらに気を抜かずに練習します。練習が一番大事です。ちゃんと書いておいてください」と笑った。リフレッシュ期間を経て、心身の切り替えに成功した。開幕ローテへの強い思いが、重圧になっていた。2月27日の広島戦以降は実戦から離れ、フォーム修正に励みながら積極的休養に充てた。「1年間投げることが目標なので、そこじゃないっていうので、だいぶ気持ちも楽になった。だいぶ状態が上がってきた、一気に。こういう上げ方もあるんだ」と学んだ。武田投手コーチは「本当に状態を上げてくれて、間に合わせてくれた。ローテーションに入ってもらいたいピッチャーだから、その内容でよかったです」と評価した。シーズン途中に1軍デビューを飾った昨季は、先発10試合で防御率2・17と安定感を披露。立野は「去年よりは全然、成長出来ている」とかみしめた。今後は60~80%の状態を維持しながら、先発としてゲームメークすることを心掛けていく。投球とともにファンを楽しませるため、今季は登場曲を固定せず、登板ごとに変える。ファンからのリクエストに応えたり、球場入りして最初に会った選手に決めてもらうなど計画中。「僕が投げるとき、何の歌が流れるんだろうってなる」と、サプライズ感あふれる演出を練っている。飛躍を期す社会人3年目。「たくさん食べて、たくさん寝て、たくさん練習する。そうしたら試合でまあまあ、頑張れます」と等身大の魅力満載で、開幕へと突き進む。【田中彩友美】◆日本ハムの開幕ローテ候補 昨季、チーム最多の12勝を挙げた上沢、新人ながら2桁勝利の伊藤、初めて規定投球回をクリアした加藤、この日好投した立野が現時点では有力。3日ヤクルト戦で先発し、4回1失点の2年目左腕根本、5日巨人戦で5回無失点の河野のほか、昨季4勝の池田、プロ初勝利を挙げた生田目らがチャンスを伺う。12日に合流したばかりのガント、この日来日したポンセの両外国人は、開幕ローテ入りには間に合わない見込み。

◆広島が試合前に本拠地で新入団選手のお披露目会を開き、ドラフト1位・黒原拓未投手(22)=関学大=ら育成を含む新人11人はユニホーム姿でグラウンドに立った。三塁ベンチ最前列で〝ビッグボス〟こと日本ハム・新庄監督がカープファンとともに温かい拍手を送り歓迎した。新助っ人のマクブルーム(前ロイヤルズ)、アンダーソン(前レンジャーズ)、ターリー(前パイレーツ)はチームに合流していないため、バックスクリーンのモニターでの紹介となった。マクブルームの名がコールされたときには元気印の羽月が登場して場を盛り上げた。

◆日本ハム・新庄剛志監督(50)が試合前練習で、ファー付きの革製ラップ(巻き)スカート姿を披露した。「これどうですか?ちょっと良くないですか?こういうのもちょっと生映えるかな?」と報道陣に逆質問。ただ、試合中の着用については「しないしない。俺、一番目を付けられてるんだから。(リストバンドの長さ)何センチでも怒られるんだから。毎日、マネジャーが『あのぅ、NPB(日本野球機構)の方から、こうこうこうで』って。でも、言われるなと思ってやってきたから(笑い)」と意に介さなかった。

◆広島は九回に途中出場の上本崇司内野手(31)がサヨナラ3ランを放ち、新庄監督率いる日本ハムとの接戦を制した。試合後の佐々岡真司監督(54)の主な一問一答は次の通り。──九回に上本がサヨナラ3ラン。勝負強さを発揮した「お客さんがいて雰囲気が違う中で、力に変えたというか、力をもらった感じ。今年から(球場の収容人数が)100%のお客さんの中でできるという喜びと力をみんな感じながらプレーできて、(結果を)出してくれた。それ以前にやるべきことはしっかりやらないといけない。点を取らないといけない」──先発の遠藤が4回3安打無失点「(3番手の)小林も(3回1安打無失点)良かった。遠藤もキャンプから(制球力を)ずっとやってきてストライク先行で、良いものを出していたと思う」──来週(の登板)は遠藤が上(1軍の20日のソフトバンク戦)、小林が下(2軍の中日戦)「そう。もう1回最終判断するが、小林も強い球を出してたと思うし、遠藤も良いものを出したから次がある」──来週の結果で開幕カードのDeNA3連戦(横浜)の先発を決める「そう」──ドラフト1位・黒原(関学大)、同5位・松本(ホンダ鈴鹿)が本拠地初登板でともに1回無失点。開幕1軍入りは「最後の最後までわからない。マツダのマウンドは投げていなかった。こういう雰囲気の中で投げた中で結果も出ている。当然、今のメンバーは今後も遠征に行きますし、後はどこの役割になるかは最後の1週間で(決める)」──西川が2打数2安打。12日の3安打から5打席連続安打「(キャンプ前の新型コロナウイルス感染で)出遅れたけど良い調整して、うちにとっては欠かせない存在」──同6位・末包(大阪ガス)は打順が4番から7番に降格したが調子を取り戻した「(二飛だった最終打席の九回無死二塁は)本来なら進塁打だが、まだまだ任せて考えることがある。勉強。いろいろ経験してもらってつなげてもらう。それより(八回無死一塁で)野間の空振り(送りバントを試みるも最後は三振)が残念。経験のある選手のああいう姿は残念」

◆途中出場の上本が「人生初」というサヨナラ3ランを放った。九回2死一、二塁で、望月の落ち切らなかった変化球を左越えに運び「当たった瞬間、外野は越えると思った。本塁打はまったく意識していなかった」。通算0本塁打の小兵の一発に三塁ベンチの新庄監督も拍手でたたえたが、「興奮していて見てなかったです」と残念がった。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
721 0.778
(↑0.028)
-
(↓0.5)
41
(+6)
24
(-)
2
(-)
6
(-)
0.253
(↑0.019)
2.450
(↑0.28)
2
(1↓)
ORIX
730 0.700
(↓0.078)
0.5
(↑0.5)
46
(+1)
21
(+4)
2
(+1)
11
(-)
0.268
(↓0.008)
1.720
(↓0.14)
3
(1↓)
日本ハム
632 0.667
(↓0.083)
1
(↓0.5)
33
(-)
25
(+3)
11
(-)
4
(-)
0.221
(↓0.006)
1.660
(↓0.14)
3
(1↓)
DeNA
632 0.667
(↓0.083)
1
(↓0.5)
38
(-)
32
(+6)
7
(-)
10
(-)
0.282
(↓0.012)
2.690
(↓0.06)
5
(-)
阪神
532 0.625
(-)
1.5
(-)
39
(+2)
25
(+2)
3
(-)
10
(+1)
0.245
(↓0.005)
2.220
(↑0.03)
6
(-)
ソフトバンク
641 0.600
(↑0.044)
1.5
(↑0.5)
43
(+7)
39
(+5)
8
(+1)
7
(-)
0.237
(↑0.004)
3.340
(↓0.07)
7
(-)
中日
560 0.455
(↑0.055)
3
(↑0.5)
28
(+4)
33
(+1)
6
(+1)
4
(+1)
0.225
(-)
2.630
(↑0.16)
8
(-)
広島
461 0.400
(↑0.067)
3.5
(↑0.5)
27
(+3)
46
(-)
5
(+1)
2
(+1)
0.237
(↑0.005
4.170
(↑0.43)
9
(2↑)
西武
360 0.333
(↑0.083)
4
(↑0.5)
20
(+5)
26
(+3)
7
(+2)
8
(+2)
0.232
(↑0.009)
2.760
(↑0.1)
10
(2↓)
ヤクルト
371 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓0.5)
32
(+5)
41
(+7)
2
(-)
10
(-)
0.235
(↑0.004)
3.260
(↑0.02)
11
(1↓)
ロッテ
262 0.250
(↓0.036)
4.5
(↓0.5)
20
(+3)
31
(+5)
3
(-)
6
(-)
0.210
(↑0.002)
2.930
(↓0.24)
12
(-)
巨人
272 0.222
(-)
5
(-)
19
(+2)
43
(+2)
11
(-)
2
(-)
0.197
(-)
3.580
(↑0.17)