中日(☆6対2★)巨人 =オープン戦1回戦(2022.03.15)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
40011000X6911
勝利投手:小笠原 慎之介(1勝1敗0S)
敗戦投手:山口 俊(1勝1敗0S)

本塁打
【中日】木下 拓哉(1号・1回裏満塁)

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◆中日は、先発・小笠原が7回無失点8奪三振の好投を披露。開幕ローテーションの柱として期待される左腕が、万全な状態を示した。一方の巨人は山口が先発。初回に満塁弾を浴びるなど、2回4失点と不安の残る結果となった。

◆中日の新外国人、育成契約のフランク・アルバレス投手(23)とギジェルモ・ガルシア外野手(21)が15日、バンテリンドームで入団会見を行った。ともにアマのキューバリーグでプレーし、同国代表で活躍してきた。 身長192センチ、最速157キロ右腕のアルバレスのニックネームは「超音速」。「僕の武器は球速が速いこと。育成で学ぶことが多いが、ベテラン投手陣からアドバイスいただいて身に付けていきたい」と意気込みを語った。キューバ代表の先輩R・マルティネスや他の日本人投手らから投球術などを学ぶことを楽しみにしていた。右投げ左打ちのガルシアはバットコントロールのうまさを立浪監督も注目している素材。日本野球に憧れてきたといい、ヒーローの1人に巨人やヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏を挙げ、「本塁打にこだわりたい」と抱負を語った。キューバではひげを生やしていたが、中日の方針に合わせてそって来日。ミドルネームもガルシアで、ニックネームは頭文字にGが3つ並ぶことから「3G」と呼ばれていると明かした。会見に同席した立浪監督は「たくさんチャンスがあるチーム状況。日本の練習量はキューバより多いが、焦らずにやってほしい」とエールを送った。当面は体力強化と日本野球になじむことを優先させる方針だ。2人はコロナ禍による来日規制などもあり、春季キャンプには参加できず11日に来日していた。【伊東大介】

◆巨人先発の山口俊投手が2回4安打4失点と打ち込まれた。1回に先頭岡林、大島に連打を許すと、福留にはストレートの四球を与えた。2死満塁から木下に満塁アーチを浴びた。「やっぱり先頭打者への入り方。初球ヒット打たれて、バタバタになってしまった」と反省。一方で「結果はこうなりましたけど、感覚自体は悪くない」とも話した。

◆中日木下拓哉捕手(30)が初回2死満塁でオープン戦1号の満塁本塁打を放った。 カウント3-1から山口の真ん中に来た143キロ直球を強振。左翼席中段まで運び「チャンスだったので、ランナーを何とか返そうと頑張りました」と胸を張った。1、2軍の公式戦も含めてプロ7年目で初の満塁弾。今季から中村紀打撃コーチが現役時代に使っていたバットと同じ長さ35インチのものを作って振り込み、成果を示した。

◆巨人岡本和真内野手(25)が15日、オープン戦の中日戦(バンテリン)を欠場した。 上半身の違和感を訴えた模様で、開幕前で大事を取った。岡本和に代わり、4番には中田が入った。原監督は「バッティングをする時に、多少の違和感があるというところかな。守備も練習そのものはできて。現状、無理はさせない。私の方からちょっとストップさせたというところですね」と説明した。16日の同戦も欠場する見込み。

◆巨人原辰徳監督(63)が打線活性化の予兆を感じ取った。 8試合連続2点以下にも「強い打球が出るようになってきたしね。つながりという点ではまだまだですけど大分兆しは見えてきていると思います」と前向き。引き分けを挟んで7連敗と白星も遠いが「桜は早く開花しそうだけど、わが軍はなかなか開花させないよ、まだ。開花を待ってください!」と開幕を見据えた。

◆中日小笠原慎之介投手がオープン戦最終登板を7回7安打無失点で締めた。 3度得点圏に走者を置いたが、後続を断つなど8三振を奪った。100球ちょうどで降板した左腕は「変化球でストライクが取れ、真っすぐでも押せた。自分らしい投球ができた。ほぼ完璧な状態」と笑顔で自己採点。本拠地開幕戦となる29日のDeNA戦での先発が決定的となっている。

◆高卒3年目の中日岡林勇希外野手(20)が3安打固め打ちで開幕「1番右翼」を当確させた。初回は巨人山口の初球143キロ直球を中前にきれいにはじき返し、2死から木下の先制満塁弾を演出。2回は山口のフォークを、4回1死二塁では3番手高木の107キロカーブにタイミングを合わせて適時打とした。 「真っすぐで待って変化球に対応するのは自分の持ち味」3本ともきれいに中前へ打ち返し、オープン戦15安打は12球団2位で、打率3割3分3厘も同3位まで浮上した。売り出し中の切り込み隊長が躍動している。チームは8日オリックス戦から4連敗した際、計2得点と低調で、立浪監督は「ファーストストライクから打ちに行く姿勢を見せること」をミーティングから徹底してきた。三重・菰野高時代まで投打二刀流の岡林は「元投手だったので、初回は不安が多い」と首脳陣の指示を理解し、率先した。ほぼ開幕オーダーと予想される布陣で、新リードオフマンがけん引。前日14日に「今年の中日は手ごわいな、と思われるようなところを見せないと」と意欲を燃やしていた立浪監督は、巨人との開幕前哨戦に快勝しニヤリとした。「(岡林は)固め打ちできるタイプ。1番が出ると活気が出る」。そして岡林の開幕1番を問われると、「もちろんその予定で」と再び表情を緩めて即答した。【伊東大介】

◆巨人・中田翔内野手(32)が「4番・一塁」で先発メンバーに名を連ねた。中田の4番は昨年の巨人移籍後、初めて。和真内野手(25)は先発を外れた。立岡宗一郎外野手(31)が2戦連続で「1番・右翼」で出場する。

◆巨人の山口は2回4安打4失点で降板し、開幕ローテーション入りに黄色信号がともった。立ち上がりの一回に連打と四球で満塁のピンチを招き、2死から木下に痛恨の本塁打を浴びた。「初球でヒットを打たれて、ばたばたになってしまった」と悔やんだ。結果にこだわって臨んだ登板で崩れ、3試合連続失点。実戦で投球回数や球数を伸ばせていない。桑田投手チーフコーチは先発ローテーションについて「これから確定する段階。コーチ陣で対策を考える」ともどかしそうだった。(バンテリンドーム)

◆巨人の岡本和が上半身の違和感のため、大事を取って欠場した。試合前の打撃練習を行わず、一、三塁の守備練習などで体を動かした。原監督は「打撃の時に多少の違和感がある。無理はさせない。私の方からストップさせた」と説明した。

◆巨人は15日、中日とのオープン戦(バンテリンドーム)に2-6で敗れ、1分けを挟んで7連敗となった。主砲の岡本和真内野手(25)が上半身の違和感のため大事を取って欠場し、代わって中田翔内野手(32)が「4番・一塁」で先発出場。8戦連続2得点以下にとどまるなど打線が機能しなかったが、原辰徳監督(63)は打線の状態を〝桜〟にたとえ、開花前線の到来を願った。打線は8戦連続2得点以下に終わり、開幕を間近に控えて7連敗でオープン戦最下位。数字を羅列すれば暗くなりそうだが、原監督は前向きに捉えていた。「強い打球が出るようになってきたね。つながりという点ではまだまだですけど、だいぶ兆しは見えてきていると思います」上半身の違和感で大事を取って欠場した主砲の岡本和に代わり、好調の中田が巨人の4番として初めて先発出場。六回に小笠原の直球を強振し、フェンス直撃の中越え二塁打を放った。打線は計8安打を記録。連打こそなかったが、芯で捉えた鋭い打球が目立った。指揮官は、とりわけ1番と5番の起用法に頭を悩ませており、まだオーダーは定まらない。25日からの開幕カード(東京ドーム)で顔を合わせる中日との一戦で主砲も欠いた中、際立ったのが中田の一振り。「やっぱり存在感はあるよね」と評した。 米大リーグ通算96本塁打のポランコら新外国人は、早ければ18日に1軍に合流する。打線が一気に目覚める可能性はある。2020年の巨人はオープン戦最下位からリーグV。昨季オープン戦最下位だったヤクルトも頂点に立つなど立て直した例もある。「桜は早く開花しそうだけど、わが軍はなかなか開花させないよ。開花を待ってください!!」。原監督の表情は沈んでいなかった。満開の春に備え、今はまだ寒さに耐える。(鈴木智紘)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
821 0.800
(↑0.022)
-
(-)
55
(+14)
27
(+3)
2
(-)
7
(+1)
0.275
(↑0.022)
2.510
(↓0.06)
2
(1↑)
DeNA
732 0.700
(↑0.033)
1
(-)
42
(+4)
34
(+2)
8
(+1)
10
(-)
0.278
(↓0.004)
2.630
(↑0.06)
3
(1↓)
ORIX
740 0.636
(↓0.064)
1.5
(↓1)
49
(+3)
35
(+14)
2
(-)
11
(-)
0.262
(↓0.006)
2.880
(↓1.16)
4
(1↑)
阪神
533 0.625
(-)
2
(↓0.5)
42
(+3)
28
(+3)
5
(+2)
11
(+1)
0.250
(↑0.005)
2.300
(↓0.08)
5
(1↑)
ソフトバンク
642 0.600
(-)
2
(↓0.5)
46
(+3)
42
(+3)
9
(+1)
8
(+1)
0.242
(↑0.005)
3.310
(↑0.03)
5
(2↓)
日本ハム
642 0.600
(↓0.067)
2
(↓1)
34
(+1)
29
(+4)
12
(+1)
4
(-)
0.212
(↓0.009)
1.870
(↓0.21)
7
(-)
中日
660 0.500
(↑0.045)
3
(-)
34
(+6)
35
(+2)
7
(+1)
4
(-)
0.230
(↑0.005
2.490
(↑0.14)
8
(1↑)
西武
460 0.400
(↑0.067)
4
(-)
24
(+4)
27
(+1)
7
(-)
8
(-)
0.225
(↓0.007)
2.570
(↑0.19)
9
(1↓)
広島
471 0.364
(↓0.036)
4.5
(↓1)
33
(+6)
56
(+10)
5
(-)
2
(-)
0.239
(↑0.002)
4.720
(↓0.55)
10
(1↑)
ロッテ
362 0.333
(↑0.083)
4.5
(-)
30
(+10)
37
(+6)
6
(+3)
8
(+2)
0.222
(↑0.012)
3.220
(↓0.29)
11
(1↓)
ヤクルト
381 0.273
(↓0.027)
5.5
(↓1)
34
(+2)
45
(+4)
2
(-)
10
(-)
0.230
(↓0.005)
3.320
(↓0.06)
12
(-)
巨人
282 0.200
(↓0.022)
6
(↓1)
21
(+2)
49
(+6)
11
(-)
2
(-)
0.200
(↑0.003
3.830
(↓0.25)