ヤクルト(★5対7☆)ソフトバンク =オープン戦3回戦(2022.03.13)・明治神宮野球場=
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ソフトバンク
40011000171011
ヤクルト
3000010105930
勝利投手:杉山 一樹(2勝0敗0S)
(セーブ:津森 宥紀(0勝0敗1S))
敗戦投手:高橋 奎二(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】野村 勇(1号・9回表ソロ)

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◆ソフトバンクは野村勇がオープン戦1号ソロを含む3安打の大活躍。即戦力ルーキーが、指揮官の先発起用に見事応えた。一方、ヤクルトの先発は高橋。立ち上がりに課題を残すも、4回途中8奪三振と持ち味を発揮した。

◆ヤクルト高橋奎二投手(24)が奪三振ショーを披露した。先発し、初回に四球と失策も絡み4失点の立ち上がり。2回以降は安定感を取り戻し、3回は3者連続三振に仕留めた。4回は先頭・中村晃に左翼フェンス直撃二塁打を浴びるも、後続を2者連続空振り三振。続く野村勇に左前適時打を打たれ、球数が84球となったところで降板した。3回2/3を投げ6安打5失点(自責2)。11個のアウトのうち8個を三振で奪った。力強い直球とカーブ、チェンジアップで緩急をつけ揺さぶった。 高橋は「今日は全体的に力みが先行してしまった。良い球と悪い球がはっきりしてしまい、リズム良く投げることができなかった。今日の反省を次に生かせるように練習していきたいです」と振り返った。高津臣吾監督は「三振が増えるということは球数が増えるということ。三振が取れたのはすごく大きな収穫だったとは思いますけれど、ただ3ボールになる打者もたくさんいましたし、もう少し配球なり投球術なり、まだまだ勉強が必要だなと思って見ていました」としながらも、開幕ローテーション入りは「もちろん、はい。入ります」と明言した。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が神宮で復調した。 4点を追う1回に左中間を割る2点適時二塁打。ソフトバンク杉山からの一打に「球に勢いのある投手なので、振り負けないようにコンパクトに打つことを心掛けて打席に入りました。強引にいかずうまく打つことができました」。6回にも右前打を放ち、オープン戦打率を3割に乗せた。本拠地での3連戦は10打数6安打4打点と快音が戻った。7回の守備から退くも、試合後には居残りで打撃練習を行った。

◆ソフトバンクは初回に4点を奪い、連敗を2でストップ。藤本博史監督(58)の試合後の一問一答は以下の通り。-野村勇が3安打藤本監督 いい仕事したよね。1番打たせて、ボールを投げさせてくれて、結果も出ているしね。今日は良かったんじゃないですか。-評価は藤本監督 評価は上がってますね。あと5試合、もうちょっと出ると思うけど。サード、ショート、セカンドのポジションはガルビスも今宮もおることですし、サードにもリチャード、松田がおるのでね。打席数は減ると思うけど、いい結果を出してもらいたいですね。-1番打者の適性は藤本監督 今日くらいやってくれたらね。1試合では見極めることはできないですよね。-スタメンの可能性も藤本監督 まずは1軍に入ることだと思うし、1軍に入ってレギュラーを目指していると思うけど、1試合打ったからレギュラーというのはこっちから言えることじゃないしね。最終的にはみんなで考えるところやから。今日の出来を続けてくれたら、可能性もありますよね。ないわけじゃないですからね。-先発杉山について藤本監督 コントロール、投手全員悪すぎるよね。しんどいよね。せっかく4点取ってくれて、いきなり四球というのはね。打たれるのはいいといつも言っているのに。ボール、ボール先行して、ストライク取らなくちゃいけない球を打者に打たれてるわけやから。杉山なんかはそこが課題なんでね。あと1回チャンスあると思うのでね。しっかり投げてもらいたいと思います。-先発ローテーションも決まらない藤本監督 決まらんね。決まりません。あと2枠やからね。狙ってる人はあと1回ずつ投げると思うから、そこで決断するという感じですね。競争というかテストやね。もう絞られてきてるんでね。-野手の絞り込みは藤本監督 今日は3人、2軍の方に行ってもらいます。とりあえずはね。柳町、川瀬、井上。井上の場合は結果出してるんで、もうちょっと置いときたかったんやけど。どうしてもランナーいない場面で、自分の間で打てるときはいいスイングしてるんやけど、クイックしてくるときに間合いが取れないで自分のスイングができていない。昨日から5三振しているわけやから。そこを課題にしてきて、まだできていない。打点も一番チームで挙げている。打率もそこそこ、2年目にしたら十分な仕事をしてくれているんですけど。彼の場合はレギュラー取らなくちゃいけないわけだから。控えでおってもしょうがない。2軍で結果を出して、状態がいいと聞いたらこっちに上げてすぐ使うという形にした方が彼のためになるんじゃないかなと思って、そうしました。-前日に負傷の佐藤直が出場藤本監督 手は全然問題ないということで使ったんですけど、バント失敗、サインミスされたらね。今日から厳しく行くよと言ってるのに、いきなりそれをやられたらやっぱりね。2ストライクからバント出しませんから。そこでバントやってファウルされたら、そこは厳しく、代えさせてもらいました。

◆あるぞ、開幕スタメン!ソフトバンクのドラフト4位ルーキー野村勇内野手(25=NTT西日本)が13日、ヤクルト戦(神宮)でオープン戦初先発出場。自身"プロ1号"本塁打を含む3安打2打点の固め打ちは、今季オープン戦での「猛打賞」チーム一番乗りだ。持ち前の走・守に加えてバットでも存在感を発揮した。 9回無死。野村勇は追い込まれてからの4球目を豪快に振り抜き、左中間スタンドへたたき込んだ。「とにかく自分のスイングをしようと打席に入りました。ホームランという最高の結果になりました」。プロ入り後、実戦では初となる会心の1発で、開幕1軍をグッと近づけた。この日は「1番二塁」でオープン戦初スタメン。初回先頭の打席では四球を選び、グラシアルの適時打で生還。2回に中越えの二塁打を放つと、4回2死二塁では左前への適時打も打った。長打あり、確実性ありの万能ぶりを見せつけ「打撃ではあまりアピールできていなかったので、アピールできて良かった」とうなずいた。本職は遊撃だが、この日は二塁と三塁の守備位置にも就いた。攻守にわたるルーキーの働きに藤本監督も「いい仕事したよね。評価は上がってますね。今日の出来を続けてくれたら、(スタメンの)可能性もありますよね」と高評価。内野は新外国人のガルビスや今宮をはじめ、ポジション争いが激しいが、新人では06年松田以来、16年ぶりとなる開幕スタメンも見えてきた。即戦力ルーキーとして、春季キャンプでは得意の守備や走力でアピールしてきたが、終盤に右前腕部の張りが出て、一部別メニューに。福岡に戻るとファーム調整に回った。「早く戻りたい気持ちと、焦ってまた悪化しないようにというので、もどかしい気持ちでした」。2軍での実戦出場を経て、11日から1軍合流。開幕まで2週間となり、残された少ないアピール機会を逃さなかった。オープン戦は残り5試合。野村勇は「開幕1軍に入ること。まずはそこです」と地に足を付け、着実にアピールを重ねていく。【山本大地】

◆ソフトバンク佐藤直樹外野手(23)が右手問題なしをアピールした。 ヤクルト戦に3回の守備から途中出場。唯一の打席は三振だったが、心配無用を強調した。12日の同戦でファウルを打った際、指がボールとバットで挟まれる形になって負傷交代。都内の病院で右手第4、5指の打撲と診断されていた。

◆開幕4番が有力なソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(36)が絶好調だ。 初回無死満塁から左腕高橋のカットボールを左前に運ぶ先制の2点適時打。4戦連続安打とし、今回のヤクルト3連戦は3打点と気を吐いた。「いい感覚が出始めていると思うよ」。左翼守備もこなすなど、順調に仕上がっている。「開幕までいい調整をしていきたい」と引き締めていた。

◆開幕ローテの残り2枠を争うソフトバンク杉山一樹投手(24)はアピールできなかった。初回に2四球でピンチを招き、村上に2点適時打を献上するなど、5回73球で3安打3失点。150キロ超の速球を武器に5奪三振も悔しさが募った。「初回に4点の援護をもらいながら、3失点ではチームに迷惑をかけてしまう。反省して次につなげていきたい」。藤本監督も「球が強いので、もっと大胆に投げてくれたら。(先発入りは)まだ決まりません」と手厳しかった。

◆プロ5年目右腕のヤクルト大下佑馬投手が"高津シンカー"で、1イニングを3者凡退に抑えた。6回にマウンドへ。2死で迎えた3人目のソフトバンク今宮への初球、実戦で初めてシンカーを投げた。カウント2-2と追い込み、再び捕手の古賀からシンカーのサイン。外角低めにきっちり決めて、見逃し三振を奪った。大下は「サイン出て『嫌』って言ったけど変えてくれなかった。でも勇気を持って投げていくのが大事なのかな」と苦笑いも、実戦で手応えをつかんだ。 高津監督の現役時代の宝刀を、キャンプから直接手ほどきを受けた。昨季途中にサイドスローに転向し「肘を下げたときから将来的にはチャレンジしたいと思っていた」と取り組んできた球種。広島・段原小、段原中、亜大で直系の先輩でもある同監督は「少しまともになってきたかな。練習の成果は出つつあるかな」と目を細めた。オープン戦3試合連続無失点と好調を維持。今季から延長12回が復活し、チームの2連覇には中継ぎが鍵を握る。大下は「与えられた仕事は何でもやる。またぎもやれば、走者いる場面でもいくし。そこができないと生き残れないと思うので、僕は。何でもやります」と、ブルペンの何でも屋に名乗り出る。【栗田成芳】

◆ヤクルトは一回に4点を奪われた裏の攻撃で、4番・村上が相手先発の杉山から左中間に2点二塁打、6番・浜田が右前適時打を放ち、3点を返した。◆ヤクルト・村上 「打ったのはストレートです。球に勢いのある投手なので振り負けないようにコンパクトに打つことを心掛けて打席に入りました。強引にいかずうまく打つことができました」◆ヤクルト・浜田 「打ったのはストレートです。チャンスだったので積極的に打ちました。振り負けずにしっかりと打つことができました」

◆ヤクルト・高橋は先発し、一回に4点を奪われるなど3回?を6安打5失点(自責点2)。球数は84で8奪三振、1四球。降板後は「全体的に力みが先行してしまった。良い球と悪い球がはっきりしてしまい、リズム良く投げることができなかった。今日の反省を次に生かせるように練習していきたいです」とコメントした。

◆ヤクルトは競り負け、オープン戦は3勝7敗1分けとなった。ヤクルトは4点を奪われた直後の一回の攻撃で、4番・村上が相手先発の杉山から左中間に2点二塁打、6番・浜田が右前適時打を放ち、3点を返した。3点ビハインドの六回には長岡が左犠飛、八回には2死から浜田が右中間二塁打を放つと、続く赤羽が右前適時打を放ち1点差に迫った。しかし、ソフトバンクの野村に九回、ソロ本塁打を許し、逃げ切られた。先発マウンドに上がった高橋は一回に4点を奪われるなど3回?を6安打5失点(自責点2)。球数は84で8奪三振、1四球だった。打線では村上が2安打2打点、浜田が2安打1打点と光った。

◆先発の高橋は四回途中、84球を投げ6安打5失点(自責点2)だった。開幕ローテーション入りが濃厚な左腕は「全体的に力みが先行してしまった。良い球と悪い球がはっきりしてしまい、リズム良く投げることができなかった」と振り返った。ただ、8三振を奪うなど随所で持ち味も発揮。1月に新型コロナウイルス感染して離脱したが、調整に遅れはない。

◆ヤクルト・大下佑馬投手(29)は六回に3番手で登板し、高津臣吾監督(53)に教わった宝刀シンカーを初めて試合で投げ、1回無安打無失点、2奪三振と好投した。外角低めに制球されたシンカーで見逃し三振に斬った。六回2死走者なし。救援投手の大下は今宮を追い込むと、新球を投げ込んだ。「今日、初めて試合で投げたので手応えはないです。古賀がサインを出すので投げてみたら、いいところ決まった。積極的に投げて覚えるしかないと思っています」六回に3番手で登板して1回無安打無失点、2奪三振と好投した。崇徳高から亜大、三菱重工広島を経て2017年にドラフト2位で入団。4年目の昨季途中に上手投げから横手投げに転向し、安定した投球(登板30試合、防御率3・72)で中継ぎ陣を支えた。 飛躍を期し、2月の春季キャンプでシンカーの習得に取り組んだ。日米通算313セーブを挙げた高津監督の代名詞となった変化球。今宮の初球に投じたシンカーはボール球となったが、5球目、今度は決め球に使って三振を奪った。指揮官は「少しまともになってきた。練習の成果は出つつある」と手放しでは褒めなかったが、29歳の右腕に武器が加わった。

◆大分・明豊高から入団4年目のヤクルト・浜田太貴外野手(21)が13日、ソフトバンクとのオープン戦(神宮)に「6番・右翼」で先発出場し、一回に右前適時打を放つなど2安打1打点。初の開幕1軍へ向けて前進した。試合は5―7で敗れた。痛烈な打球が二塁手のグラブの下を抜け、右前に転がった。一回2死三塁。浜田は杉山が投じた151キロの速球を、逆方向へ打ち返した。「チャンスだったので積極的に打ちました。振り負けずに、しっかりと打つことができた」右前適時打で2試合連続の打点を挙げた。八回には右のサイドスロー、又吉の初球を右中間へはじき返す二塁打。25日のシーズン開幕へ2週間を切ったなか、4年目で初の開幕1軍入りをアピールした。期待の大砲候補だ。大分・明豊高から入団2年目の2020年、プロ初本塁打を含む3本塁打をマーク。21年のオープン戦で打率・345、4本塁打と存在感を見せたが...。開幕直前に上半身のコンディション不良で離脱。同年は一度も1軍に昇格できなかった。 シーズンオフ、春季キャンプを通じて確実性アップを課題に練習を行った。スイング時に頭のブレをなくすため、軸足側の右の股関節に重心を置く構えを模索。その結果として投球を長く見ることができ、捉える確率がアップ。反対方向への2安打につながった。通算304本塁打を放った球団OBの池山隆寛2軍監督を思わせるフルスイングから〝令和のブンブン丸〟と呼ばれ、8日の1軍昇格後は出場5試合で打率・333(15打数5安打)。高津監督は「右へ強い打球が打てるのが彼の特長。いいものを見せてもらっている」と評価した。外野手は青木、塩見、サンタナがおり、壁は高い。その一角に食い込むべく、バットで存在感を示した。(森祥太郎)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
721 0.778
(↑0.028)
-
(↓0.5)
41
(+6)
24
(-)
2
(-)
6
(-)
0.253
(↑0.019)
2.450
(↑0.28)
2
(1↓)
ORIX
730 0.700
(↓0.078)
0.5
(↑0.5)
46
(+1)
21
(+4)
2
(+1)
11
(-)
0.268
(↓0.008)
1.720
(↓0.14)
3
(1↓)
日本ハム
632 0.667
(↓0.083)
1
(↓0.5)
33
(-)
25
(+3)
11
(-)
4
(-)
0.221
(↓0.006)
1.660
(↓0.14)
3
(1↓)
DeNA
632 0.667
(↓0.083)
1
(↓0.5)
38
(-)
32
(+6)
7
(-)
10
(-)
0.282
(↓0.012)
2.690
(↓0.06)
5
(-)
阪神
532 0.625
(-)
1.5
(-)
39
(+2)
25
(+2)
3
(-)
10
(+1)
0.245
(↓0.005)
2.220
(↑0.03)
6
(-)
ソフトバンク
641 0.600
(↑0.044)
1.5
(↑0.5)
43
(+7)
39
(+5)
8
(+1)
7
(-)
0.237
(↑0.004
3.340
(↓0.07)
7
(-)
中日
560 0.455
(↑0.055)
3
(↑0.5)
28
(+4)
33
(+1)
6
(+1)
4
(+1)
0.225
(-)
2.630
(↑0.16)
8
(-)
広島
461 0.400
(↑0.067)
3.5
(↑0.5)
27
(+3)
46
(-)
5
(+1)
2
(+1)
0.237
(↑0.005)
4.170
(↑0.43)
9
(2↑)
西武
360 0.333
(↑0.083)
4
(↑0.5)
20
(+5)
26
(+3)
7
(+2)
8
(+2)
0.232
(↑0.009)
2.760
(↑0.1)
10
(2↓)
ヤクルト
371 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓0.5)
32
(+5)
41
(+7)
2
(-)
10
(-)
0.235
(↑0.004
3.260
(↑0.02)
11
(1↓)
ロッテ
262 0.250
(↓0.036)
4.5
(↓0.5)
20
(+3)
31
(+5)
3
(-)
6
(-)
0.210
(↑0.002)
2.930
(↓0.24)
12
(-)
巨人
272 0.222
(-)
5
(-)
19
(+2)
43
(+2)
11
(-)
2
(-)
0.197
(-)
3.580
(↑0.17)