ヤクルト(☆11対5★)ソフトバンク =オープン戦2回戦(2022.03.12)・明治神宮野球場=
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ソフトバンク
1000400005600
ヤクルト
20710010X111510
勝利投手:石川 雅規(1勝0敗0S)
敗戦投手:東浜 巨(0勝1敗0S)
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◆ヤクルトは、打線が15安打11得点をマーク。8番・長岡は適時打を含む4安打を放つなど、バットで存在感を示した。一方のソフトバンクは、先発・東浜が3回9失点と乱調。シーズン開幕へ、不安が残る結果となった。

◆初回に先制を許したヤクルトが、直後に逆転した。 2死二塁で、4番村上宗隆内野手(22)が右中間を破る適時三塁打を放ち同点。なおも一、三塁とし、内山壮真捕手(19)が右前へ勝ち越し適時打を放った。村上は「打ったのはストレートです。追い込まれていたので強引に打ちにいかずコンパクトに打つことを意識しました。抜けてくれて良かったです」。内山壮は「打ったのはスライダーです。チャンスだったのでコンパクトに打つことを心掛けて打席にはいりました。追い込まれていたので食らいついて打ちました」とコメントした。

◆ソフトバンクは先発東浜巨投手が3回9失点するなど大敗。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-東浜が9失点藤本監督 全然ダメやったね。あと1回投げるんでね。もうローテーション入ってるわけやからさ。投手1人で野球をやっているんじゃないからね。ローテーションピッチャーやったら、修正できるところはしっかりしないと。今日は悪いものが全部出たと思って、次回はいい投球を期待しています。-修正ポイントは藤本監督 ボールが高かったし、甲斐に聞いたら、全部ボールが甘いところに来ているということやったから。元々コントロールの投手やからね。そのへんはしっかり今度投げるまでに修正して、いいところを見せてくれたらと思います。-ガルビスが初スタメン藤本監督 今日の投手はパ・リーグにあまりいないタイプの投手やからね。どういうタイミングを取るかと思っとったけど、まあまあついて行けている。最後も四球も選んだし、これからじゃないですか。-予定では1から2打席だった藤本監督 本人が3打席行かせてくれということでね。上げていってもらわないとね。ヒットくらい早く出してもらわないとね。逆にこういう試合展開になって、若い選手も2打席3打席立てたんで。こういう展開でも打てば目立つんやからね。本当に横一線やね。-佐藤直が負傷交代藤本監督 今病院に言って、まだ何も聞いていないです。(ボールとバットで指を)挟んだ状態になっているからね。心配ですね。-ガルビスは13日も出場するか藤本監督 明日はまだ決まっていない。今日みたいな試合やったからね。明日から実戦モードみたいな形でやっていかないと。あと6試合しかないんで。明日からちょっと、いろいろやっていきます。

◆開幕2戦目の26日日本ハム戦(ペイペイドーム)の先発が内定しているソフトバンク東浜巨投手が、3回9失点と大炎上した。 1点をもらった初回、いきなり先頭・塩見に四球。そこからあっさり逆転を許し、3回にも先頭山田への四球をきっかけに長短8安打7失点の大乱調だった。「反省点の多い投球になってしまいました。次(19日広島戦)が開幕前の最後の登板になると思うので、そこでいい投球ができるようにこの1週間しっかりと練習したい」。試合後、東浜は反省の言葉を広報に託した。制球に苦しんだ。予定は80球前後だったが、3回で93球。首脳陣は球数からすれば5回を予定していたと見られたが、予想外のKO劇に。試合後の藤本監督も、複雑な表情だ。「全然ダメやったね。(先発)ローテに入れているわけやからね。修正できるところはしっかりして、次回は期待しています」と奮起を促した。

◆ヤクルト4番村上宗隆内野手が反撃ののろしを上げた。 1点を追う初回の攻撃。2死二塁で右中間を割る同点適時三塁打を放った。三塁ベースに滑り込む激走で、チームを鼓舞。「緩い球でしたが、前に出されず自分のポイントでしっかり打つことが出来ました」。3回には右前適時打、打者一巡で回ってきたこの回2打席目は中前打で猛打賞。前日までオープン戦打率1割7分4厘も、調子を上げてきた。

◆ソフトバンク上林誠知外野手が、バットで結果を出した。5回2死二塁で、佐藤直の負傷交代で急きょ代打出場。カウント0-1から打席に立ち、6球目のツーシームを中前にはじき返す適時打に。 「打席途中からの出場だったが、集中していい打撃ができた。キャンプから取り組んでいることがいい方向に行っていると思う」。オープン戦の通算打率は3割。激しい中堅争いに「開幕まで継続してやっていくだけ」と気を引き締めた。

◆ヤクルト内山壮真捕手に負けじと高卒3年目の長岡秀樹内野手が4安打で気を吐いた。 「8番遊撃」でフル出場。3回2死三塁では中前適時打を放ち「みんなが良い流れで回してくれたので、その流れに乗って打ちました」。7回には、ソフトバンク森から右翼フェンス直撃の二塁打。全4打席で安打を決めた。若手の活躍に高津監督は「時代の変わり目じゃないが、どんどんこうやって新しい選手が出てきてくれることが活性化につながる」とうれしそうだった。▽ヤクルト石川(4回1/3を2安打2失点でまとめ、高津監督が開幕ローテーション入り明言)「初回、少し球数がかかり過ぎてしまいましたがその後、内山と話をしながらうまく修正して投げることが出来ました」

◆開幕ショートの大本命が、大物の片りんを見せた。ソフトバンクの新外国人、フレディ・ガルビス内野手(32)が、オープン戦のヤクルト戦で入団後初めてスタメン出場。2番遊撃で2打数無安打だったが、あとわずかで本塁打という特大ファウルを左翼ポール際に放つなど、パンチ力を披露した。冷静に四球も選び、遊撃の守備も軽快。メジャー通算109発助っ人は「体の状態も良かったですし、感覚的にも良かった」と、満足そうに振り返った。 あいさつ代わりの打球に、神宮球場は騒然とした。初回1死の初打席。カウント1-1からヤクルト石川のカーブを豪快に捉え、左翼ポール際へ大飛球を放った。惜しくも「来日1号」とはならなかったが、178センチの肉体に秘められたパワーを示すには十分。最終結果は空振り三振も「成績、結果とかうんぬんは今は気にしていない。あの打席は非常にいいコンタクトができたので、それを続けていきたいと思います」と、手応えは十分だった。本職の遊撃守備ではゴロを1つさばいただけだったが、ランニングスローからの素早い送球だけでも、メジャー仕込みの高いディフェンス力を見せた。1~2打席の予定だったが、志願して3打席目も立ち、四球を選んだ。藤本監督も「まあまあついて行けている。最後に四球も選んだし、これからじゃないですか」と評価し、上昇気配を感じ取る内容だった。9日に合流したばかりだが、すでにチームでは松田が付けた愛称「ガルちゃん」が定着。ガルビス自身も「気持ちいいですね。仲間がそうやって応援してくれているのは非常にうれしい」と喜んだ。心身共に「ホークスファミリー」の一員となり、開幕遊撃の大本命が臨戦態勢に入ってきた。【山本大地】▽ソフトバンク松田(5回2死満塁から三遊間を破る2点適時打) スライダーを捉えることができました。走者がいたので、とにかく集中していきました。チャンスで1本打つことができて良かった。開幕も近づいてきたので、どんな状況でも気を引き締めて集中力を持っていくだけです。

◆ソフトバンク佐藤直樹外野手(23)が12日、オープン戦のヤクルト戦(神宮)で右手指を痛め、途中交代した。都内の病院でCT、エックス線検査を受け、右手第4、5指の打撲と診断された。今後については、状態を見て判断する。佐藤直は、5回2死二塁の打席でファウルを打った際に指をボールとバットで挟まれ、そのまま代打を送られた。19年ドラフト1位で、3年目の今季は中堅のレギュラー争いに加わり、ここまでオープン戦9試合で18打数5安打の結果を残し、アピールを続けていた。

◆ヤクルト高卒2年目の内山壮真捕手(19)が、開幕1軍をアピールした。オープン戦のソフトバンク戦に6番捕手でスタメン出場。1回に勝ち越し打を放つと、3回にも追加点を挙げる適時二塁打をマークした。星稜(石川)出身で売り出し中の若手は、高校の先輩・奥川とのバッテリーを夢見て、さらに成長を続ける。 ヤクルトに連勝をもたらす決勝打は、19歳のバットだった。内山壮が同点の1回2死一、三塁、3球で追い込まれた。それでも「変化球を頭に入れながら、打球の方向というのをしっかり意識して打席に立ちました」と、ソフトバンク東浜の直球にシンカー、カットを交えた配球をファウルで粘る。8球目、スライダーを逆らわず、右前へ勝ち越し適時打を運んだ。3回には1死一、二塁で再び追い込まれてから粘った7球目。シンカーを巻き込むように左翼線へ運び、2点適時二塁打を放った。打球を左右に散らし、2安打3打点。バットで大いにアピールした。一方、捕手としては42歳の大ベテラン石川と「23歳差バッテリー」を組んだ。立ち上がりこそ四球から先制点を奪われたが、2、3回は3者凡退に抑えた。時折マウンドに呼ばれて助言を受けるなど、プロ21年目左腕の知識と経験を借りながら、必死にサインを送った。チームは正捕手の中村が下半身の張りを訴えている状況だ。古賀らも控える中で、開幕1軍が現実味を帯びる活躍を見せた。高津監督は開幕1軍には「いや、何とも言えない、今のところは」としながらも「打席もですけど、たくさんマスクをかぶらせたい。残り試合少ないけど、ゲームでいっぱい使いたいと思います」とオープン戦で"強化指定選手"として成長を促す考えを明かした。1学年先輩の奥川と星稜バッテリーを夢見ている。昨季、公式戦デビューを果たしたが6打席無安打だった。「まずは初安打というところ。捕手でも打撃でも1試合でも1打席でも多く立って、試合に出て結果を残したい」。2週間を切った開幕まで、アピールを続ける。【栗田成芳】

◆ヤクルト・内山壮真捕手(19)が「6番・捕手」で先発出場。正捕手の中村が下半身の張りで不在の中、先発起用に応えるように2打席連続の適時打を放った。1―1の一回2死二塁で迎えた第1打席は133キロの変化球に食らいついて勝ち越しの右前適時打。2―1の三回1死一、二塁で迎えた第2打席では、走者一掃の左越え適時二塁打を放ち、初の開幕1軍入りに向けて猛アピールした。2打席連続の適時打に内山壮は「スタメンのチャンスを頂いているので、1打席1打席食らいついて必死に結果を出すだけです」とコメントした。

◆開幕ローテーション入りを確実にした。ヤクルト・石川雅規投手(42)が4回1/3で80球を投げ、2安打2失点。試合後、高津臣吾監督(53)は「もちろん、ローテーションは間違いないです」と明言した。3度目の実戦登板。熟練の投球術が光った。一回は暴投で先制点を献上するなど34球を要したが、二回以降は立ち直り、磨いてきた直球と変化球を低めに制球。高卒2年目の内山壮と23歳差バッテリーを組み、助言も送るなど〝リード〟した石川は「内山と話しながら修正して投げることができた」と手応えをにじませた。指揮官は「警戒して四球を出して失点するシーンもあったんですけど、高さも間違えていないですし、低く外れた四球だった。全体的にはそんなに悪くなく見えた」と評価した。石川がプロ21年目のシーズンも、開幕からフル回転する。(赤尾裕希)

◆ヤクルトは12日、ソフトバンクとのオープン戦(神宮)に11-5で快勝した。「4番・三塁」で先発出場した村上宗隆内野手(22)が、一回に同点の適時三塁打を放つなど3安打2打点。このオフから打撃フォームの改良に取り組む中、前日まで打率・174(23打数4安打)と低迷していた若き主砲が結果を残した。その活躍に引っ張られるように燕打線もお目覚め。チームは今季最多となる15安打11得点の猛攻で2連勝を飾った。打棒に勢いが戻ってきた。最高気温21度。春の陽気に包まれた神宮で、村上が目覚めた。今季初の3安打猛打賞。若き主砲は試合後に行われた出陣式で、集まった1万5643人を前に開幕への貪欲な姿勢を見せた。「今日は3本打てたので、これから徐々に長打を打てるように。自分の中でいろいろと工夫をしながらやっていきたい」チームは今季オープン戦で、いずれも最多となる15安打11得点をマークした。その流れをつくったのが4番打者。まず0―1の一回2死二塁、右中間を破る同点の適時三塁打を放ち〝オープン戦初打点〟を記録した。一挙7点のビッグイニングとなった三回には右前打、一巡して回ってきた2死一、二塁の第3打席で中前適時打をマークした。3安打2打点。試合前に・174(23打数4安打)だった打率を・259(27打数7安打)まで上げた。新たな挑戦に臨んでいる。昨オフから打率の向上を目指し、打撃フォームを改良。構える際のグリップの位置を低くし、よりスムーズに内側からバットを出す新打法を導入した。結果が出なかったのも、調整途上だったからこそ。開幕まで残り2週間を切る中で、アジャストしてきた。主砲が打てば、打線は活気づく。チームは11日までのオープン戦9試合で1試合平均1・78得点にとどまっていたが、この日は高卒3年目の長岡が4安打1打点、高卒2年目捕手の内山壮も2安打3打点。キャンプ打ち上げの際に「このままでは勝てない」と、若手の台頭がない状況に危機感を表していた高津監督も「いいつながりができた」と納得顔を見せた。 湿りがちだった燕打線を目覚めさせた村上に、指揮官は「狙えるタイトルは全て取ってほしい。求められるのは彼(村上)の長打力。得点に絡む一発をシーズンで出してほしい」と期待した。待たれる〝オープン戦1号〟も、時間の問題か。25日の開幕戦(対阪神、京セラ)へ、昨季のリーグV、日本一を牽引(けんいん)した背番号55が、狙い澄ましたように状態を上げてきた。(森祥太郎)★期待の若燕 若手野手陣が、躍動した。高卒2年目の19歳、内山壮は「6番・捕手」で先発出場し、2安打3打点。一回に右前適時打を放つと、三回にも左翼線への2点二塁打をマークした。開幕スタメンを狙う高卒3年目の20歳、長岡も「8番・遊撃」で4打数4安打1打点、高卒4年目の外野手・浜田も七回1死二塁からの代打で右翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。高津監督は「レギュラー陣を脅かす選手が一人でも出てきてくれることを望んでいます。時代の変わり目じゃないけど、どんどん新しい選手ができてくれることが活性化につながる」と評価。期待に応えた〝若燕〟たちに目を細めた。★今年も愛用バット 試合後に行われた出陣式で村上はトークショーに臨み、使用するバットを「戻しました」と明かした。今キャンプでは2年目の2019年から使用しているミズノ社製のバット(同僚の青木宣親モデル)に加え、先端がくり抜かれたバットを試用。進化を求めて変更も考えたが、長年愛用するものにした。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
720 0.778
(↑0.028)
-
(↓0.5)
45
(+10)
17
(+2)
1
(-)
11
(+2)
0.276
(↑0.008)
1.580
(↓0.06)
2
(1↑)
楽天
621 0.750
(↑0.036)
0.5
(↓0.5)
35
(+5)
24
(+3)
2
(+1)
6
(-)
0.234
(↑0.007)
2.730
(↓0.03)
2
(1↑)
日本ハム
622 0.750
(↑0.036)
0.5
(↓0.5)
33
(+4)
22
(+1)
11
(+1)
4
(+1)
0.227
(↑0.007)
1.520
(↑0.06)
2
(1↓)
DeNA
622 0.750
(↓0.107)
0.5
(↑0.5)
38
(+3)
26
(+5)
7
(+1)
10
(-)
0.294
(↓0.006)
2.630
(↓0.3)
5
(1↑)
阪神
531 0.625
(↑0.054)
1.5
(↑0.5)
37
(+3)
23
(-)
3
(-)
9
(+1)
0.250
(↓0.004)
2.250
(↑0.29)
6
(1↓)
ソフトバンク
541 0.556
(↓0.069)
2
(↓0.5)
36
(+5)
34
(+11)
7
(-)
7
(-)
0.233
(↓0.007)
3.270
(↓0.91)
7
(-)
中日
460 0.400
(↓0.044)
3.5
(↓0.5)
24
(-)
32
(+3)
5
(-)
3
(+1)
0.225
(↓0.016)
2.790
(↓0.06)
8
(-)
広島
361 0.333
(↓0.042)
4
(↓0.5)
24
(+1)
46
(+4)
4
(-)
1
(-)
0.232
(↑0.009)
4.600
(↑0.08)
8
(2↑)
ヤクルト
361 0.333
(↑0.083)
4
(↑0.5)
27
(+11)
34
(+5)
2
(-)
10
(-)
0.231
(↑0.024
3.280
(↓0.2)
10
(2↑)
ロッテ
252 0.286
(↑0.119)
4
(↑0.5)
17
(+4)
26
(+3)
3
(+2)
6
(-)
0.208
(↑0.018)
2.690
(↓0.04)
11
(2↓)
西武
260 0.250
(↓0.036)
4.5
(↓0.5)
15
(+3)
23
(+4)
5
(+1)
6
(-)
0.223
(↑0.012)
2.860
(↓0.22)
12
(2↓)
巨人
271 0.222
(↓0.028)
5
(↓0.5)
17
(+2)
41
(+10)
11
(+2)
2
(-)
0.197
(↑0.01)
3.750
(↓0.55)