1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 11 | 3 | 1 |
ORIX | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 6 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:山本 由伸(2勝0敗0S) 敗戦投手:菅野 智之(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆オリックスは、宗が3点適時打を含む2安打をマーク。打線をけん引する活躍を見せた。対する巨人は、開幕戦での先発が内定している菅野が登板。4回7安打6失点と、課題を残す結果となった。
◆開幕投手が決定している巨人菅野智之投手(32)が、開幕2週間前の登板で、4回7安打6失点(自責5)でマウンドを降りた。今季の実戦2戦目のマウンドだったが、1回に1死一、二塁からオリックス杉本に先制打を浴びるなど、3失点を献上。4回にも2死満塁から宗に走者一掃の3点適時二塁打を浴び、6失点でマウンドを降りた。 エース菅野が6失点したのは、7失点した昨年9月7日のDeNA戦以来。オープン戦での6失点は、この日と同じく4回6失点だった19年3月8日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来となった。その19年は11勝6敗、防御率3・89だった。
◆「自信しかない」巨人巨人中田翔内野手の連続安打が9試合で止まった。1回2死満塁の絶好機でオリックス山本の154キロに空振り三振。3回にも空振り三振を喫した。当初は2打席で交代の予定だったが"追い打席"を志願。6回の3打席目は能見の前に投ゴロに倒れたが、7回の第4打席で四球を選び、ベンチに退いた。監督代行を務めた元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチは「毎日毎日、打てるわけじゃない。悔しいと言って『もう1打席、行かせてください』と言ってきているわけだから。もう1本、もう1本という気持ちでやってくれているから」と目を細めた。
◆エース右腕は3・25を見据える。2年連続開幕投手の大本命、オリックス山本由伸投手(23)が、巨人戦(京セラドーム大阪)に先発し、5回6安打無失点と粘投した。初回に2死満塁のピンチを迎えるなど、33球を要したが、2回以降はテンポの良い投球で5回71球にまとめた。次戦は18日阪神戦(同)での先発が見込まれ、シーズン開幕に向け、最終調整を行う。高い修正能力が、エースを証明する。初回に33球を要した山本は「グチャグチャと言いますか...。ブルペンでも(状態が)悪かったので。立ち上がり、フォームがまとまらず、うまくコントロールができなかった」と苦笑いした。初回の33球中、ファウルが13球でボールが9球で「フォークが全然落ちてなくて、空振りを取りたいところがファウルになった。(3番坂本に)2ストライクから四球になったのも、そういうところです」と課題点を見いだした。2回以降は「修正して投げられた。フォームも少し良い感覚を持って投げられた」と手応えを示したが「ピッチング内容は公式戦レベルではないので、(次戦は)初回からベストなボールを投げられるように練習したい」と自身に辛口評価だった。5回71球で6安打無失点。結果として、ピンチを作ってもスコアボードに0を並べた。降板後は「良かったポイントはピンチを無失点で抑えられたこと」とサラリ。次戦は18日阪神戦で最終調整を行う見込み。中嶋監督は開幕投手について「どうなんでしょう...。いろんなことを考えてみます」と目をつむった。明言を避けたが、背番号18が大本命なことに間違いない。山本は「次の登板は、初回から良い立ち上がりをして、開幕を意識して投げたい。1試合1試合を大切に、チームが優勝できるように全力で投げたい」と力を込める。チームは10年以降の開幕白星がなく、11年から10連敗中。連覇&日本一を狙う22年のオープニングゲームは好発進を誓う。【真柴健】
◆両足首クリーニング手術のリハビリを終え、オリックス吉田正尚外野手(28)が1軍に戻ってきた。この日は3番DHで出場し、1四球。打席内容に「もう少しアジャストしていければ。打ちに行って見逃すというのを、今年も引き続きやっていきたい」と話した。5回の遊ゴロでは一塁へ全力疾走を披露し「(両足の)不安を取りながら。順調にクリアしていきたい」とシーズン開幕を見据えた。
◆巨人ドラフト1位の大勢投手(22=関西国際大)が、地元・関西のマウンドで1回無失点と輝いた。8回から5番手で登板。先頭の吉田正への四球から無死三塁のピンチを招くも、最速155キロの直球で切り抜けた。誕生日だった母いずみさんら家族や友人も観戦に訪れ「お母さんの誕生日だったので、変なピッチングができないというのはありました(笑い)」と成長した元気な姿を披露した。
◆巨人の開幕投手に指名されている菅野智之投手(32)が打ち込まれた。オリックス戦に先発し4回7安打6失点。オープン戦では19年の同戦以来の6失点だったが、直球の球速とスライダーに収穫を見いだした。この日、直球の最速は152キロを記録した。140キロ台後半から150キロ超を投げ込み「出力はだいぶ上がってきた。球速なんて自己満足の世界で、0点に抑えることが一番良いと思う中で、やっぱり球速も1つのバロメーター。(まだ)2、3キロは上がると思います」。5日の日本ハム戦の最速は149キロ。確実に本番モードに近づいた。勝負球のスライダーは、新たな軌道を試投した。4回2死一、三塁、福田への2ボールからの3球目は、外角ボールゾーンからストライクゾーンに入れる通称"バックドア"。「良い球だったと思いますし、理想の形ではあります」と昨季は苦しんだ変化量も復調傾向。一方で「本来であれば、2ボールにしない方がいい」と課題も確認した。開幕前の最終登板は中6日で18日ロッテ戦(東京ドーム)。結果をより強く意識して総仕上げをする。「しっかり結果にこだわっていく。もちろん、今日も結果にこだわって投げましたけど、(次回登板は)試す部分は、少なくなっていく」。大エースがここからさらにギアを上げる。【小早川宗一郎】▽巨人桑田投手チーフコーチ(4回6失点の菅野について)「1つ1つのボールの、ストレートだったら出力が上がってきましたし、変化球も精度が前回よりも良くなってきてるんじゃないかなと思います」
◆巨人メガゴジラ秋広優人内野手がオープン戦9打席目で初安打をマークした。7回2死一塁、代打で登場。オリックス比嘉の143キロ直球を投手強襲安打とし、1軍生き残りへアピールした。「少ないチャンスの中で、しっかりものにしないと生き残れない。途中からの出場でヒットが出たのはすごくいいことだと思う」と振り返った。▽巨人大城(6回にオリックス能見から左翼席へ1号ソロ)「バッティングカウントだったので、しっかり捉えることができて良かったです。継続して去年より、率を上げていけるようにしていきたい」
◆巨人・元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)が体調不良のため欠場(PCR検査は陰性)した原監督に代わって指揮を執った。打線は計11安打を放ちながら、大城が左腕の能見から逆方向の左翼席へ運んだ2号ソロの1得点のみ。正捕手争いで抜け出た左打ち捕手に元木コーチは「大きいよね。代打を出そうかなと思ったんだけど、開幕はドラゴンズで左(左腕の大野雄大の先発が内定している)の打席に立たせておかないといけないので、もう1打席、行ってこいと。大城も今はだいぶ調子が上がってきた」と評価。大城は開幕スタメンの座をほぼ手中に収めたようだ。また、この日から1軍に合流し、途中出場した捕手の小林には「誠司は(新型コロナ感染で)出遅れても頑張っていたみたいだし、今日、あとからマスクをかぶってリズムもテンポも良かった。打つ方も悪い打球じゃない」と語った。
◆両エースの調整に明暗が分かれた。オリックスの山本は5回で6安打を浴びても無失点。要所で球威、制球力を示し、6三振を奪った。巨人の開幕投手の菅野は4回7安打6失点と打ち込まれた。大城が2号ソロで正捕手へアピール。
◆巨人のD1位・大勢(関西国際大)が2戦連続で八回に登板。先頭の吉田正への四球と盗塁などで、無死三塁のピンチを招いたが、最速155キロを計測した直球を軸に後続を断った。この日が54歳の誕生日だった母・いずみさんら家族がスタンドで観戦する中、「お母さんの誕生日の登板だったので、変な投球はできないなというのはありました」と笑顔を浮かべた。
◆正妻争いにピリオドを打つアーチだ。巨人・大城卓三捕手(29)が11日、オリックスとのオープン戦(京セラ)の六回に左腕の能見から2号ソロ。開幕投手の菅野とバッテリーを組んだ強打の捕手が開幕スタメンをほぼ手中に収めた。「結果が出ることはいいこと。これをしっかり継続して、去年よりは(対左投手の)率を上げていきたい」昨季は打率・231と苦しみ、特に対左は同・191。苦手な左腕から逆方向の左翼席へほうり込む一発は、これ以上ないアピールとなった。この日、監督代行を務めた元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチは「(予定通り)代打を出そうと思ったけど、開幕はドラゴンズで左(投手)。もう1打席、行ってこいと」と、中日の開幕投手が内定している大野雄との対戦を想定し、打席へ送ったと説明。見事な〝開幕予行弾〟で応えた。昨季は1番手捕手として自身初の2桁となる11本塁打も、原監督は今季の正捕手争いを「横一線」と強調していた。最大のライバルだった岸田は今カードから2軍降格。山瀬、喜多、小林とのアピール合戦は、大城に軍配が上がったようだ。(樋口航)
◆菅野は明らかに転換点を迎えている。上り坂を駆け登っているオリックス・山本と、ピークを過ぎて下り坂に入りつつある菅野。実に対照的な投げ合いだった。山本はとにかく体に切れがあり、腕の振りが良い。菅野はどこかダラっとした感がぬぐえない。若くて上り坂にいる投手には、どうしたって勝てないということが、よくわかったのではないかな。いくら外角へストレートを決めても、フォークボールを落としても、見極められるんだから。これまで通り、グイグイ攻めるという考えはもう、改めた方がいい。上り坂、下り坂、そして〝まさか〟。これが人生の3つの坂だ。まさか...は手の打ちようがないように見えるけど、そこをクリアして、下り坂にいかに歯止めをかけられるか。なんとかして、打たせて取る。なんとしてでも、0点に抑える。本格的な(?)ごまかしの投球で、テクニックを磨き、技巧派の道を歩むべきだと思うよ。(本紙専属評論家)
<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
DeNA |
6 | 1 | 2 | 0.857 (-) | - (-) |
35 (+2) | 21 (+2) | 6 (-) | 10 (+1) |
0.300 (↓0.007) | 2.330 (↑0.05) | |
2 (1↑) |
ORIX |
6 | 2 | 0 | 0.750 (↑0.036) | 0.5 (↓0.5) |
35 (+6) | 15 (+1) | 1 (-) | 9 (+1) |
0.268 (↓0.003) | 1.520 (↑0.08) | |
3 (-) |
楽天 |
5 | 2 | 1 | 0.714 (-) | 1 (-) |
30 (+2) | 21 (+2) | 1 (-) | 6 (+2) |
0.227 (↓0.006) | 2.700 (↑0.1) | |
3 (1↓) |
日本ハム |
5 | 2 | 2 | 0.714 (↓0.119) | 1 (↓0.5) |
29 (+5) | 21 (+6) | 10 (+2) | 3 (+1) |
0.220 (↑0.018) | 1.580 (↓0.08) | |
5 (2↓) |
ソフトバンク |
5 | 3 | 1 | 0.625 (↓0.089) | 1.5 (↓0.5) |
31 (+3) | 23 (+4) | 7 (+2) | 7 (+3) |
0.240 (↓0.001) | 2.360 (↓0.23) | |
6 (-) |
阪神 |
4 | 3 | 1 | 0.571 (↑0.071) | 2 (↑0.5) |
34 (+6) | 23 (+1) | 3 (-) | 8 (+1) |
0.254 (↑0.014) | 2.540 (↑0.22) | |
7 (1↓) |
中日 |
4 | 5 | 0 | 0.444 (↓0.056) | 3 (↓0.5) |
24 (+1) | 29 (+6) | 5 (-) | 2 (+1) |
0.241 (↓0.005) | 2.730 (↓0.45) | |
8 (-) |
広島 |
3 | 5 | 1 | 0.375 (↑0.089) | 3.5 (↑0.5) |
23 (+6) | 42 (+5) | 4 (+1) | 1 (-) |
0.223 (↑0.015) | 4.680 (↓0.05) | |
9 (2↑) |
西武 |
2 | 5 | 0 | 0.286 (↑0.119) | 4 (↑0.5) |
12 (+3) | 19 (+1) | 4 (+1) | 6 (+3) |
0.211 (↑0.008) | 2.640 (↑0.3) | |
10 (2↓) |
巨人 |
2 | 6 | 1 | 0.250 (↓0.036) | 4.5 (↓0.5) |
15 (+1) | 31 (+6) | 9 (+1) | 2 (+1) |
0.187 (↑0.016) | 3.200 (↓0.29) | |
10 (2↑) |
ヤクルト |
2 | 6 | 1 | 0.250 (↑0.107) | 4.5 (↑0.5) |
16 (+4) | 29 (+3) | 2 (+1) | 10 (+2) |
0.207 (↑0.008) | 3.080 (↑0.14) | |
12 (2↓) |
ロッテ |
1 | 5 | 2 | 0.167 (↓0.033) | 4.5 (↓0.5) |
13 (+1) | 23 (+3) | 1 (+1) | 6 (-) |
0.190 (↓0.013) | 2.650 (↓0.06) |
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