広島(☆6対5★)日本ハム =オープン戦2回戦(2022.03.11)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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日本ハム
01000001351332
広島
00030102X61111
勝利投手:大瀬良 大地(1勝1敗0S)
敗戦投手:池田 隆英(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】渡邉 諒(1号・2回表ソロ),今川 優馬(3号・9回表3ラン)
【広島】松山 竜平(1号・6回裏ソロ)

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◆広島は、開幕投手に内定している大瀬良が先発。5回1失点と安定したピッチングを披露した。一方の日本ハムは、今川が3ランを含む3安打の活躍。自慢の長打力を発揮し、首脳陣へのアピールに成功した。

◆日本ハム王柏融外野手(28)が、1-0の4回1死一、二塁で広島大瀬良大地投手(30)の投球を右膝付近に受け、そのまま途中交代した。カウント2-2からの4球目が直撃した王は、トレーナーらに支えられながら、ベンチ裏に引き揚げた。オープン戦では、ここまで7試合に出場。16打数2安打2打点で打率1割2分5厘も、得点圏打率は5割ちょうどだった。

◆広島ドラフト6位末包昇大(すえかね・しょうた)外野手(25=大阪ガス)が打順降格の悔しさを2点適時二塁打で示した。「7番右翼」で出場。オープン戦9試合目にして初めて4番を外れた。1-1の4回1死一、二塁では、カウント3-1から日本ハム先発池田隆英投手(27)の高めの直球を右中間方向にはじき返した。逆方向にもかかわらず、打球は失速せず、中堅手の頭上を越えた。2点適時二塁打で勝ち越しに成功。末包は一気に三塁を狙い憤死したが、ファンからは大きな拍手が送られた。0-1の2回2死では池田の肩口から入ってくる内角スライダーを左翼線にはじき返し二塁打としていた。複数安打はオープン戦初。恐怖の7番として、日本ハム打線に襲いかかった。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が試合後、インスタグラムを更新した。この日の試合を「ナイスゲームで見に来てくれたファンの皆さんも楽しい観戦が出来たと思います」とした上で「明日(12日)は近藤監督で対広島戦行きます!!」と、選手会長の近藤健介外野手(28)に指揮権を託すことを予告した。 日本ハムでは、2月26日のオープン戦初戦のDeNA戦(名護)で、上沢直之投手(28)がBIGBOSSの指令を受けて監督を務めている。

◆日本ハム新庄剛志監督は直接采配8試合目で"初黒星"。悪送球など3失策と守備が乱れて、エース上沢が代理監督を務めた2月26日DeNA戦以来の負けとなった。試合後は広報を通じ「凡ミスの怖さは選手が一番分かってるでしょ」とコメント。さらに、自身のインスタグラムで「明日(12日)は近藤監督で対広島戦行きます!!」と代理監督第2弾として、選手会長の近藤を指名した。

◆広島松山竜平外野手(36)が、11日のオープン戦・日本ハム戦(マツダスタジアム)に「4番一塁」で出場した。3-1の6回1死から右翼ポール際へ今季"1号"。実績を考慮され、春季キャンプ以降は2軍調整を続けていたが、この日から1軍合流。今季1軍初実戦でいきなりアーチをかけた。4回1死でも中前打を放ち、3打数2安打。チーム生え抜き最年長が、仕上がりの良好さをバットで証明した。松山は、下手投げの変則右腕の半速球を鋭いスイングではじき返した。打った瞬間、それと分かる当たり。右手でバットを掲げ、放物線を見送った。3-1の6回1死、この回からマウンドに上がった日本ハムのアンダースロー右腕・鈴木健と対戦。「いろんな投手と対戦したきた中で、(打ち方の)イメージはこの打ち方かなというのはあった」と変則投手の低めスライダーを強振。右翼ポール際へのソロにした。「しっかり振って甘い球を仕留められた」。手応え十分の当たりだった。今季は15年目の実績を考慮され、春季キャンプは2軍で調整してきた。11日に1軍に合流し、この試合が今季1軍初実戦。4回の中前打と合わせ3打数2安打と、上々の仕上がりを見せた。「(状態が)すごくいい。開幕までどんどん仕上げていきたい」。2週間後に迫った開幕に向け、着実にコンディションを整えている。佐々岡監督も「2軍でしっかり調整してきた。やっぱりさすが、実績のある選手は違うところを見せてくれた」とうなずいた。一方で未完成の部分もあった。中前打を放った4回1死の場面。先発池田の外角142キロの直球をファウルにした。「あれをファウルにしたのはもったいない。ヘッドの下がり方とか、そういうところを修正しないといけない」。結果としてこの打席では中前打を放ったが「修正点」と反省した。「1年間ずっと出続けたい。しっかり残り試合もアピールして良い結果を出したい。とにかく優勝を目指してみんなで力を合わせて頑張りたい」今季プロ15年目を迎えるベテランスラッガーが、静かに闘志を燃やしている。【前山慎治】

◆"直球破壊王子"日本ハム渡辺諒内野手(26)に、待望の1発が飛び出した。2回2死、4年連続の開幕投手に決まっている広島大瀬良の145キロ直球を左中間席へ運んだ。オープン戦11打席目で放った初安打が本塁打。「練習中に監督からアドバイスをもらっていたので、それを意識したことが良い結果につながった」と、BIGBOSSに感謝していた。

◆規定打席未到達ながら、本塁打(4本)と打点(10点)でオープン戦2冠の日本ハム万波中正外野手(21)が、8回1死満塁の好機に代打で登場し、左前適時打を放った。代打成績は3打数3安打で打率10割。「ボスから『1死満塁があったらいくかもよ』と試合中に裏で言われていた。スタメンで出ている時と同じような気持ちで、気負いすぎずにいけた」と納得顔だった。

◆広島松山竜平外野手(36)が、11日のオープン戦・日本ハム戦(マツダスタジアム)に「4番一塁」で出場した。3-1の6回1死から右翼ポール際へ"今季1号"。実績を考慮され、春季キャンプ以降は2軍調整を続けていたが、この日から1軍合流。今季1軍初実戦でいきなりアーチをかけた。4回1死でも中前打を放ち、3打数2安打。チーム生え抜き最年長が、仕上がりの良好さをバットで証明した。 広島松山は"こんにゃくライス"で体重を維持している。昨季終了後に「(21年は)代打でほとんどを過ごし、体のキレとかがなくなってきていると感じていた。とにかく動いて体をつくりあげようと思った」と、肉体改造を決断。今オフは酒量を減らして食事制限などを自らに課し、6キロの減量に成功した。もちろんキャンプ以降も食事制限は続けている。「米とこんにゃく米を半々にして、かさを増す。高タンパク、低カロリー。サプリメントには頼らない」のが松山流。節制で体の状態を維持している。この日は2安打。「しっかりと体がキレて回転できているので、ああいう打席につながっている」。動きやすさは格別のようだ。【前山慎治】

◆新庄チルドレンの競争が激しくなってきた。日本ハム今川優馬外野手(25)が、オープン戦出場2試合連続となる3号3ランを放った。広島戦(マツダスタジアム)の9回2死一、二塁で左翼への1発。刺激を受けたのは、オープン戦4本塁打で12球団トップタイの万波中正外野手(21)。ともに夜間練習で汗を流した仲間の活躍に発奮し、ハイレベルな若手外野手争いを繰り広げている。本塁打の予感漂う打席で、今川がはじけた。4点を追う9回2死一、二塁。2球目の直球をファウルも、タイミングが合っていたことに自信は深まった。「根拠はないんですけど(ヤマを)張っていた中で、なんか打てそうな感じはしました。ゾーンに入っていました」。心の中で「集中して、集中して」と繰り返し、カウント2-2から左越え3ラン。「本当に、執念を絞り出しました」と代名詞である「執念」の限り、かっ飛ばした。仲間であり、ライバルの存在に背中を押された。6日の巨人戦に続き、自身はオープン戦出場2戦連発となる第3号だが、どこか渋い顔には「負けられない」という万波の存在がある。ここまで12球団トップの4本塁打、10打点。新庄BIGBOSSが作り上げることを目指す、スター7選手のうちの1人に"認定"された。今川は「年下ですけど尊敬できる。一緒にレギュラーを取りたい」と背中を追いかけている。前カード、万波の大活躍の裏で、今川は2軍の教育リーグに出場していた。「2本打たれたので...チクショー!」と悔しさ全開に、発奮した。昨秋や今年2月のキャンプでは、欠かさず夜間練習を行っていた2人。「僕らは結果を出さないといけない立場。一緒に高め合って、一緒にファイターズを盛り上げたいと思います」と共闘を誓った。2年目で目指すは、悲願の開幕レギュラーの座。「どんどん、どんどん打ってビッグボスにアピールして、開幕スタメンを勝ち取りたいです」。新庄監督の下、思い切り花開かせるときが来た。【田中彩友美】

◆1軍に合流したばかりの広島・田中広輔内野手(32)が四回から菊池涼介内野手(32)に代わって二塁で途中出場。守備に就くと場内から拍手が沸き起こった。田中広が二塁を守ったのは1軍の公式戦に限れば、代打で出場した2014年6月13日の西武戦(西武ドーム)以来7年ぶり。翌15年からは遊撃で635試合連続フルイニング出場し、セ・リーグ3連覇(16~18年)に貢献している。

◆広島は松山がソロ本塁打を含む2安打、坂倉は適時二塁打などで2安打と、ともにオープン戦初出場で状態の良さを示した。開幕戦に先発する大瀬良は5回1失点とまずまずの内容。日本ハムは今川が3ランを含む3安打と目立った。

◆日本ハム・新庄剛志監督(50)がオープン戦〝初黒星〟を喫した。球団広報を通じて「凡ミスの怖さは選手が一番分かっているでしょ」とコメントした。守備では3失策が失点に絡み、攻撃面でも3度の満塁機で1点しか奪えなかった。新庄監督から指揮権を委任されたエース上沢が代理監督を務めたオープン戦初戦の2月26日のDeNA戦(名護)は0-5で完敗。翌27日の2戦目以降は、新庄監督が采配を振るって2分けを挟んで無傷の5連勝中だったが、〝ビッグボス采配〟で初黒星となった。

◆3戦連発中だった日本ハム・万波中正外野手(21)はスタメンを外れたが、八回1死満塁で代打で登場。フルカウントから一岡の138キロを左前に運んだ。「ボスから試合中にベンチ裏で『1死満塁があったら、いくかもよ』と言われていて、〝本当に来たな〟と思った。スタメンで出してもらっているときと同じような気持ちで、特に気負いすぎることもなくいけた」今オープン戦は代打で5日の巨人戦で左越え二塁打、8日のロッテ戦で左越え本塁打を放っており、これで代打成績は3打数3安打4打点となった。

◆日本ハムの今川が九回の3ランを含む3安打をマーク。3月11日に行われた試合で「野球がやりたくてもやれなかった人もいる。今、野球ができていることに改めて感謝の気持ちを込めながら臨んだ」と全力プレーを見せた。オープン戦3発目で、思い切りのいい打撃が目を引く。外野のレギュラーを争う万波はここまで4本塁打を放っており「負けられない。一緒に高め合ってファイターズを盛り上げたい」と気合を入れた。

◆広島は松山竜平外野手(36)、坂倉将吾捕手(23)が加わった打線が11安打で6得点を奪い、新庄剛志ビックボス(50)率いる日本ハムに粘り勝った。試合後の佐々岡真司監督(54)の主な一問一答は次の通り。──大瀬良は5回4安打1失点。ソロによる失点のみ「立ち上がりから少し前回より体が重たいイメージで見ていたけど、1年間体調がいつも良いわけではないし、悪いなりに投球ができるのはさすが」──この日2軍から合流し、中継ぎ登板した菊池保(1回無安打無失点)、中田(1回3安打無失点)、一岡(1回4安打1失点)、コルニエル(1回2安打3失点)の評価は「結果を見てもね、安定しているのは菊池かな」──4投手の今後は「4人はきょう一日で。あした(12日)2軍から来る。それを見て総合的に考える。矢崎、田中、藤井の3人が来る」──同じく2軍から合流した松山が「4番・一塁」で先発出場。六回にオープン戦1号「去年からトレーニングをして今年にかける意気込みを感じる。2軍でしっかりと調整してきたと思う。今(9日の阪神戦)までは若い選手を使いながらなかなか...。やっぱりさすが実績のある選手は違うところを見せてくれた。これを見て若い選手がどう感じるかだと思う」──開幕4番は「それはまだまだ。これから見てから」──捕手登録の坂倉が1軍の対外試合で初めて三塁を守った「これから。まだまだ経験。実戦の中で使ってみて」──末包はオープン戦で初めて4番を外れたが2安打2打点と内容は良い「前回(17打席ぶりの安打の9日の阪神戦)からそういうものを見せてくれている。バッティング練習でもね。良いものが出てきているので期待していたら、きょうも打っている。7番で打ってくれたら打線の厚みは増してくる。まだまだ使って経験させて、いろいろな球をみないと」──マクブルーム(前ロイヤルズ)が12日に来日予定。最初は2軍合流か「当然そう。どれぐらい動けるか。来てから」──東日本大震災から11年。試合前に全員が黙とう「僕もちょうどオープン戦の時の解説で上にいた。マツダにいてここで試合があった。本当に大変。あの映像は本当に忘れられない。広島だからっていうのではなく、全国、東北、いろいろ災害水害がある中で、絶対に忘れてはいけないと思う」

◆日本ハム・新庄剛志監督(50)がオープン戦〝初黒星〟を喫した。「凡ミスの怖さは選手が一番分かっているでしょ」球団広報にそう伝言を残して、球場を後にしたビッグボス。守備では3失策が全て失点に絡み、13安打を放った攻撃でも3度の満塁機で1点しか奪えなかった。新庄監督がエース上沢に指揮権を全面譲渡した2月26日のDeNA戦(名護)に零敗。翌27日以降は自ら采配を振って2分けを挟んで無傷の5連勝中だったが、これが指揮官として〝初黒星〟となった。それでも、試合直後に自身のインスタグラムを更新。「今日も6対5のナイスゲームで観に来てくれたファンの皆さんも楽しい観戦が出来たと思います!!明日は近藤監督で対広島戦行きます!!」(原文ママ)と、12日は選手会長の近藤健介外野手(28)を代理監督に立ててタクトを託すことを宣言した。(東山貴実)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
612 0.857
(-)
-
(-)
35
(+2)
21
(+2)
6
(-)
10
(+1)
0.300
(↓0.007)
2.330
(↑0.05)
2
(1↑)
ORIX
620 0.750
(↑0.036)
0.5
(↓0.5)
35
(+6)
15
(+1)
1
(-)
9
(+1)
0.268
(↓0.003)
1.520
(↑0.08)
3
(-)
楽天
521 0.714
(-)
1
(-)
30
(+2)
21
(+2)
1
(-)
6
(+2)
0.227
(↓0.006)
2.700
(↑0.1)
3
(1↓)
日本ハム
522 0.714
(↓0.119)
1
(↓0.5)
29
(+5)
21
(+6)
10
(+2)
3
(+1)
0.220
(↑0.018
1.580
(↓0.08)
5
(2↓)
ソフトバンク
531 0.625
(↓0.089)
1.5
(↓0.5)
31
(+3)
23
(+4)
7
(+2)
7
(+3)
0.240
(↓0.001)
2.360
(↓0.23)
6
(-)
阪神
431 0.571
(↑0.071)
2
(↑0.5)
34
(+6)
23
(+1)
3
(-)
8
(+1)
0.254
(↑0.014)
2.540
(↑0.22)
7
(1↓)
中日
450 0.444
(↓0.056)
3
(↓0.5)
24
(+1)
29
(+6)
5
(-)
2
(+1)
0.241
(↓0.005)
2.730
(↓0.45)
8
(-)
広島
351 0.375
(↑0.089)
3.5
(↑0.5)
23
(+6)
42
(+5)
4
(+1)
1
(-)
0.223
(↑0.015
4.680
(↓0.05)
9
(2↑)
西武
250 0.286
(↑0.119)
4
(↑0.5)
12
(+3)
19
(+1)
4
(+1)
6
(+3)
0.211
(↑0.008)
2.640
(↑0.3)
10
(2↓)
巨人
261 0.250
(↓0.036)
4.5
(↓0.5)
15
(+1)
31
(+6)
9
(+1)
2
(+1)
0.187
(↑0.016)
3.200
(↓0.29)
10
(2↑)
ヤクルト
261 0.250
(↑0.107)
4.5
(↑0.5)
16
(+4)
29
(+3)
2
(+1)
10
(+2)
0.207
(↑0.008)
3.080
(↑0.14)
12
(2↓)
ロッテ
152 0.167
(↓0.033)
4.5
(↓0.5)
13
(+1)
23
(+3)
1
(+1)
6
(-)
0.190
(↓0.013)
2.650
(↓0.06)