ヤクルト(☆4対3★)ソフトバンク =オープン戦1回戦(2022.03.11)・明治神宮野球場=
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ソフトバンク
0101000103802
ヤクルト
10003000X4821
勝利投手:マクガフ(1勝0敗0S)
(セーブ:梅野 雄吾(0勝1敗1S))
敗戦投手:笠谷 俊介(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】グラシアル(1号・2回表ソロ),柳田 悠岐(1号・4回表ソロ)
【ヤクルト】塩見 泰隆(1号・1回裏ソロ)

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◆ヤクルトは、塩見が先頭打者アーチを含む2安打2打点の活躍。シーズン開幕へ向け、状態の良さをアピールした。対するソフトバンクは、先発・千賀が4回1失点の投球。開幕投手に内定している右腕が、まずまずの結果を残した。

◆ヤクルト中村悠平捕手(31)が11日、下半身の張りのためソフトバンク戦メンバーから外れた。高津監督が試合前の取材に応じ「下半身にちょっと張りがあるということで。今はちょっと外しています」と説明した。中村は、前日10日の全体練習も欠席していた。

◆1番は任せろ!! ヤクルト塩見泰隆外野手(28)が、オープン戦1号の先頭打者弾を含む2安打2打点で打線をけん引し、チームの連敗を6で止めた。 1回、千賀の153キロ直球をバックスクリーン右へ運び「速い球に合わせてコンパクトにスイングしたら、良い角度で上がってくれて風にも乗ってくれました」。5回1死二塁では左前適時打を決め、チーム59イニングぶりのタイムリーをマーク。オープン戦9試合で打率4割3分5厘、5盗塁のリードオフマンが、今季初の本拠地・神宮での試合で勝利をもたらした。昨季はベストナインに輝くも、リーグワースト2位の156三振を喫した。三振減が目標の今季はここまで5三振。シーズン144試合換算では80個ペースだ。「責任感が出てきたこともありますし、少し余裕ができたというのも正直ある。その余裕を慢心にしないように、日々精進していくというのが大事かなと」。最後まで油断なく、開幕へ備えていく。【鈴木正章】

◆ソフトバンクの主砲、柳田悠岐外野手(33)が待望の実戦初アーチを放った。 1-1の4回無死走者なし。ヤクルト原の内角寄りのチェンジアップに体勢を崩されながら強振し、ほぼ右手1本で右翼席に運んだ。「泳いで詰まったのでスタンドまでいくと思いませんでした。結果はホームランとなったので良かったです。徐々に状態を上げていくだけです」。オープン戦15打席目での"1号"に、新キャプテンは笑顔だった。

◆ヤクルトの守護神スコット・マクガフ投手(32)が、今季初の実戦登板で、1回を無安打無失点に抑えた。5回から2番手でマウンドへ。7番上林を三ゴロ、8番リチャードを3球三振。9回甲斐に四球を与えたが、1番三森を三振に仕留めた。直球は最速149キロをマークした。マクガフは2月3日の来日時のPCR検査で陽性判定を受け、同15日から1軍キャンプに合流。調整が遅れていた右腕だったが実戦初登板で、順調な仕上がりを披露した。

◆<オープン戦:ヤクルト4-3ソフトバンク>11日神宮 ソフトバンクは、開幕投手の千賀が2週間ぶりの登板で4回1失点で投げ終えた。柳田、グラシアルに実戦初本塁打が出たが、試合は惜敗。藤本博史監督(58)の試合後の一問一答は以下の通り。 -千賀が復帰 藤本監督 前回よりは良くなっている。全体的には真っすぐも来ていたし、開幕には問題ないと思います。初回の(塩見の)ホームランもセンターフライやと思ったんやけどね。えらい飛んでいったね。 -ライトフライのような本塁打もあった 藤本監督 柳田やろ。せまっ! て言うとった。まあホームランはホームランですから。これで状態をどんどん上げていってくれたら。 -泳がされての本塁打 藤本監督 いけると思ったら振ってるわけやからね。泳いでもしっかり振れているからあそこまで飛ぶ。いつも自分の形で打てるわけやないし、崩されたときにどう対応できるかですからね。 -グラシアルが本塁打 藤本監督 あのへんが上がってきてくれないとね。若い子が競争している中で、グラシアルと栗原が状態上げてくれたら心強いですよね。 -8回は粘って好機をつくった 藤本監督 (中村)晃の四球もよく粘ってチャンス広げてくれたし、佐藤直もよく打ったし。栗原も良く粘っている。ああいう打席が増えてきたらいいですよね。 -育成藤井が好投 藤本監督 ちょっとまだボールが高いかな。球は強いボールを投げられているので。開幕1軍にはいられるんじゃないかなと思いますけどね。あと2、3回投げるかな。そこで普通に投げてくれれば。このままいってくれたらいいなと思いますけどね。 -ガルビスが初打席 藤本監督 すごくベンチの中で集中してね、今日は1打席でいいと言ってたのに、次回ったら行くと言うんでね。気持ちが入ってました。なかなか初めての打席で緊張したかもわからんけどね、しっかりスイングできてたので良かったんじゃないですか。

◆ソフトバンク4番ジュリスベル・グラシアルが今季1号ソロを放ち、新たな"殴られ役"海野をKOした。1点を追う2回、先頭でヤクルト原の内角直球を右翼席へ。「追い込まれてから逆方向にいい打球を打つことができた。いいスイングができたと思うよ」。昨季まで恒例だった本塁打後のボクシングパフォーマンスの相手を高谷から海野に変更し「いいパフォーマンスができるように、コンディションをあげていきたい」と気合を入れた。

◆開幕投手に決まっているソフトバンク千賀滉大投手(29)が、中12日の先発マウンドで4回2安打1失点にまとめた。新型コロナウイルス感染者との濃厚接触の疑いで1度登板を回避したが「無事に投げられて良かった。4イニング目も落ちる感じはなかった」と、ひと安心の73球だった。神宮はレギュラーシーズンで登板なし。不慣れなマウンドで制球にやや苦しんだが、さすがの修正力だ。最速は156キロを計測。4回、先頭の相手主砲・村上を154キロ速球で空振り三振に打ち取った。昨季のセ・リーグ本塁打王が振り遅れるほど、直球に磨きをかけてきた。初回は1番塩見にいきなり先頭弾を浴びても「本番じゃなくてラッキーと思っておきます」と、ネガティブな要素は深く考えない。藤本監督は「前回より良くなっている。真っすぐも来ていたし、開幕には問題ないと思います」と、改めて信頼を寄せた。今後は中6日での18日広島戦(ペイペイドーム)の登板を経て、開幕戦の25日に向かう見込み。「次は今回よりも気持ちの入り方が違ってくる。自分の現状が分かったので、しっかり合わせていきたい」。エースは心配無用だ。【只松憲】

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が11日、オープン戦のヤクルト戦(神宮)で今季の実戦初本塁打を放った。変化球に泳がされながらも、最後はほぼ右手1本で右翼席に運んだ。「これが入るのか」という難しい体勢からの本塁打に対して、ネット界隈を中心に「変態アーチ」と表現される、柳田らしい1発を披露。18年36本を上回る40本塁打を目標に掲げる22年シーズンに向け、まずは第1歩を踏み出した。2週間後は、BIGBOSSを仰天させるかもしれない。柳田自身、驚きの1発だった。4回無死。打った瞬間、右飛かと思った打球は、伸びて右翼席に届いた。「泳いで詰まったのでスタンドまでいくと思いませんでした。びっくりしました」と柳田。藤本監督は「泳いでもしっかり振れているからあそこまで飛ぶ。これで状態をどんどん上げていってくれたら」と、頼もしそうにうなずいた。柳田が掲げた「40発」の目標は「馬主になる」という夢につながっている。自主トレ参加メンバーの西武戸川の父洋二さんは、競走馬育成牧場「戸川牧場」代表を務める。洋二さんとかわした「40本塁打を打てば競走馬をもらう」という約束が。大きなモチベーションの1つになっている。それだけに、ある音に燃えた。ヤクルト塩見が中央競馬の「関東G1ファンファーレ」の登場曲で打席に入り、初回先頭打者アーチを打った。DH出場のためベンチで聞いていた柳田は「楽しみにしてました。良かったです。ファンファーレからのホームラン、さすがだなと思いました」と目を輝かせ、自身も本塁打で応酬した。開幕まで残り2週間。25日には新庄BIGBOSS率いる日本ハムと激突する。柳田は昨年、ロッテとの開幕戦で1号をマーク。ここ3シーズンは開幕カードでシーズン初本塁打を放っており、新庄監督御前弾が出る可能性もある。求める理想は、まだまだ高い。「打ち方自体はいいんですけど、まだまだ芯にもあたってないですし、まだまだという感じですね。しっかりコンタクトできるように、自分でいろいろ試しながらやっていきたい」とオープン戦残り7戦、試行錯誤を続ける。主将として挑む22年。自身の大目標とV奪回のため、キャリアハイのアーチを量産する。【山本大地】▽ソフトバンク栗原(3打数2安打でオープン戦2度目のマルチ安打)「とにかく毎日、必死に取り組んでいます。まだまだなので、開幕までにやるべきことをやっていきたい」

◆ヤクルトの守護神、スコット・マクガフ投手(32)が、今季初の実戦登板で、1回を無安打無失点に抑えた。5回から2番手でマウンドへ。7番上林を一ゴロ、8番リチャードを3球三振。9番甲斐に四球を与えたが、続く1番三森を三振に仕留めた。直球は最速149キロをマークした。マクガフは、来日後の2月3日のPCR検査で陽性判定を受け、同15日から1軍キャンプに合流。調整が遅れていたが、実戦初登板で順調な仕上がり具合を披露した。▽ヤクルト原(4回を5安打2失点)「少し投げ急いでしまった。良いボールもありましたが投げ急いでる時はボールをうまく操ることができなかった。次の登板に向けてしっかりと調整していきたい」

◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(28)が「1番・中堅」で先発出場。一回に、ソフトバンクの開幕投手に内定している千賀の3球目、153キロの高め直球を完璧に捉え、バックスクリーン右にオープン戦1号となる先頭打者本塁打を放った。

◆ヤクルトは塩見が初回先頭打者本塁打など2安打2打点と持ち味を見せ、抑えのマクガフはオープン戦初登板で五回を無失点に封じた。ソフトバンクは開幕投手の千賀が4回1失点。柳田とグラシアルがオープン戦初本塁打を放った。

◆ヤクルトの塩見が千賀から初回先頭打者本塁打を放った。見逃せばボールかという高めの直球を中堅右にたたき込み「2ボールだったので直球に絞った。風に乗って入ってくれた」と声を弾ませた。四球で出た三回は盗塁を決め、1―2の五回1死二塁では笠谷の甘いチェンジアップを逃さず左前へ適時打。高津監督は「長打も打てる、走れる1番打者としてよく頑張っている。でもまだオープン戦。本番に入ってこの力を発揮してくれたらいいなと思う」と期待した。

◆ソフトバンクの新外国人、ガルビスが八回に代打で出場。結果は空振り三振だったが「ボールの見え方は良かった」と手応えを口にした。4日に来日したばかりながら、初の実戦をこなし「コンディションもいいし、開幕に向けてしっかり調整していきたい」と意気込んだ。二遊間と三塁を守れる両打ち打者。米大リーグではフィリーズなどでプレーし、通算109本塁打の実績を持つ。攻撃的な2番打者としても期待する藤本監督は「ベンチでもすごい集中していた。しっかりとスイングできてるのでいいんじゃないか」と評価した。

◆ソフトバンクの中軸を担う柳田とグラシアルが、そろってオープン戦初の一発を放った。柳田は四回、原の初球の変化球にタイミングをずらされ「泳いで詰まった」と言うが、最後は右手一本で振り抜くと打球はぐんぐんと伸びて右翼席へ届いた。さすがの怪力を見せつけ「けがなくしっかり準備したい」と開幕に照準を合わせる。グラシアルは二回に速球を逆らわずに右翼席へ運んだ。六回には中前へきれいにはじき返してオープン戦初の1試合複数安打もマーク。けがに泣いた昨季の雪辱を期すキューバ出身の強打者は「チームの力になれるようにベストを尽くしていく」と誓った。

◆ヤクルトの新外国人投手、コール(前ブルージェイズ)とスアレス(前韓国LG)が1軍に合流し、試合前練習でブルペン入りした。4日に来日した2人の投球を見守った高津監督は「思った以上に強い球を投げれていた。起用法は何とも言えないですけど、非常に大きな期待はしています」とうなずいた。

◆新型コロナウイルス感染の影響で調整が遅れていたヤクルト・マクガフが今季初登板。五回に2番手としてマウンドに上がると、1回無安打無失点、2奪三振と好投を披露した。直球は最速149キロを計測。今季も抑えを任せる方針の高津監督は「きょう、試合で投げられたことは内容はともかく良かった。もう少し状態を上げていければ、開幕に間に合うのかなと思って見ています」とホッとした様子だった。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
612 0.857
(-)
-
(-)
35
(+2)
21
(+2)
6
(-)
10
(+1)
0.300
(↓0.007)
2.330
(↑0.05)
2
(1↑)
ORIX
620 0.750
(↑0.036)
0.5
(↓0.5)
35
(+6)
15
(+1)
1
(-)
9
(+1)
0.268
(↓0.003)
1.520
(↑0.08)
3
(-)
楽天
521 0.714
(-)
1
(-)
30
(+2)
21
(+2)
1
(-)
6
(+2)
0.227
(↓0.006)
2.700
(↑0.1)
3
(1↓)
日本ハム
522 0.714
(↓0.119)
1
(↓0.5)
29
(+5)
21
(+6)
10
(+2)
3
(+1)
0.220
(↑0.018)
1.580
(↓0.08)
5
(2↓)
ソフトバンク
531 0.625
(↓0.089)
1.5
(↓0.5)
31
(+3)
23
(+4)
7
(+2)
7
(+3)
0.240
(↓0.001)
2.360
(↓0.23)
6
(-)
阪神
431 0.571
(↑0.071)
2
(↑0.5)
34
(+6)
23
(+1)
3
(-)
8
(+1)
0.254
(↑0.014)
2.540
(↑0.22)
7
(1↓)
中日
450 0.444
(↓0.056)
3
(↓0.5)
24
(+1)
29
(+6)
5
(-)
2
(+1)
0.241
(↓0.005)
2.730
(↓0.45)
8
(-)
広島
351 0.375
(↑0.089)
3.5
(↑0.5)
23
(+6)
42
(+5)
4
(+1)
1
(-)
0.223
(↑0.015)
4.680
(↓0.05)
9
(2↑)
西武
250 0.286
(↑0.119)
4
(↑0.5)
12
(+3)
19
(+1)
4
(+1)
6
(+3)
0.211
(↑0.008)
2.640
(↑0.3)
10
(2↓)
巨人
261 0.250
(↓0.036)
4.5
(↓0.5)
15
(+1)
31
(+6)
9
(+1)
2
(+1)
0.187
(↑0.016)
3.200
(↓0.29)
10
(2↑)
ヤクルト
261 0.250
(↑0.107)
4.5
(↑0.5)
16
(+4)
29
(+3)
2
(+1)
10
(+2)
0.207
(↑0.008
3.080
(↑0.14)
12
(2↓)
ロッテ
152 0.167
(↓0.033)
4.5
(↓0.5)
13
(+1)
23
(+3)
1
(+1)
6
(-)
0.190
(↓0.013)
2.650
(↓0.06)