中日(★0対2☆)オリックス =オープン戦2回戦(2022.03.09)・ナゴヤ球場=
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ORIX
0000011002811
中日
0000000000600
勝利投手:山﨑 福也(1勝0敗0S)
敗戦投手:佐藤 優(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】大下 誠一郎(1号・7回表ソロ)

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◆中日は、開幕ローテーション候補の先発・岡野が5回無失点。要所を締める投球で結果を残した。一方のオリックスは、東が4イニング、山崎福が5イニングを投げ、ともに無失点の好投。首脳陣へのアピールに成功した。

◆<オープン戦:中日0-2オリックス>9日ナゴヤ球場 オリックス大下誠一郎内野手(24)がチーム1号を放った。 【ニッカン式スコア】中日-オリックス詳細スコア 9番一塁で初先発し、1-0の7回に中日谷元の直球を左翼席へ。チームの7試合目での1号は、大下にとっては初安打。1軍初登板の東を一塁の守備位置から励まし続けた大下自身も「ここまで打てていなかったので、まずは結果が出てくれてほっとしました。ここからもっとアピールできるように頑張ります」と意気込んだ。

◆オリックスの育成5年目、東晃平投手(22)が1軍デビューを飾った。中日とのオープン戦(ナゴヤ)に先発し、ビシエド、大島ら主力が並んだ打線を相手に力投。2回1死二、三塁のピンチも、将来の主軸候補、石川昂を三直併殺に打ち取り、支配下昇格を強烈にアピールした。 2度の自由契約を経験した年俸270万円の右腕が、3億5000万円のビシエド、2億5000万円の大島らに勝負を挑んだ。オープン戦も含め1軍戦は初。「チャンスをいただいているので、ここで結果と内容を」。その一心で強竜打線に向かった。2回のピンチを無失点で切り抜け、打線が2回り目に入った4回も力を振り絞った。高橋周をチェンジアップで空振り三振。前の打席で安打を打たれた鵜飼をスライダーで空振り三振に。4回を4安打2三振無四球無失点。ベンチに戻る姿は軽やかだった。「ナゴヤ球場は投げ慣れてはいるんですけど、苦手な球場。打たれてるイメージしかないです。マウンドが低くて捕手が遠く感じる。でも今日はマウンドの傾斜をちゃんと利用できて、投げられた感じです」今季にかける思いで、苦手を克服した。19年は2軍で5勝7敗とアピールを続けた。だが翌20年は右肩と右肘を故障し、未勝利に。育成契約の規約で3年目の20年、4年目の21年オフに自由契約になったが、球団は潜在能力を信じて再契約。東自身は岸田2軍投手コーチやトレーナーの支えで、故障も乗り越えた。昨年は2年ぶりに、2軍で5勝を挙げた。20年途中まで2軍監督を務め、努力の軌跡を見てきた中嶋監督にとっても、うれしい好投だった。「アピールしたい部分は非常によく見えたと思いますし、結果もよかった。1軍の相手に対してでも、自分のピッチングができたというのは非常にいいと思いますね」と評価。今後は中村、近藤大らと支配下枠を争う。連覇を目指すオリックスに、苦節5年目の新戦力が誕生した。【堀まどか】

◆オリックスは2日ロッテ戦以来の登板となる山崎福也が5回2安打無失点と、安定した投球を見せた。 8回無死一、二塁では代打の福留を二塁ゴロ併殺に。「1、2イニング目までは真っすぐで腕を振れていて、それ以降は変化球をいろいろチェックしたかったので、いい感じで投げられました。チェンジアップは左打者にもしっかり放れたので、そこが一番の収穫です」。順調に調整が進めば、29日から楽天と戦う本拠地開幕3連戦で先発する見込みだ。

◆中日立浪和義監督が17イニング連続無得点の打線に活を入れる。「徐々に気合を入れてやらんとね。ファーストストライクを簡単に取られる。初球から打ちにいく姿勢を持たないと」と苦言。 10日は一部投手陣指名練習に、野手若手数人をピックアップして強化する。また、11日からの阪神戦で2軍から平田を昇格させ、オープン戦無安打のA・マルティネスを降格させることも明かした。

◆中日岡野祐一郎投手(27)が、プロ3年目で初の開幕ローテ入りへ大きく前進した。オリックス戦に先発し、5回を無失点。19年ドラフト3位で入団した右腕はこれまでの2年間で2勝止まりだったが、重要なマウンドで結果を出した。 昨年のパ本塁打王で青学大時代に3学年先輩だったオリックス杉本裕太郎にも動じなかった。1回2死二塁で迎えた打席では、カウント1-2から外角低め142キロ直球で見逃し三振。3回1死満塁では、128キロのフォークで空を切らせた。ここぞで抜群の制球力をみせ「勝負どころでしっかりコントロールできて、杉本さんを両方(2打席とも)三振にとれたのは自信になる」と目を輝かせた。大学、社会人3年を経てプロ入りした苦労人。今季はここまで紅白戦を含めた実戦3試合で防御率2・22と安定。「前回までは初回が悪かった」と、この日は登板直前のブルペンを5分遅らせ、立ち上がりの悪さを克服した。宮城・石巻市出身。昨オフは、現役引退直後の山井らと東日本大震災で被災した気仙沼を慰問した。野球教室などで子どもたちと触れ合い「まだ風化させてはいけないと思う。結果を残して、何か感じていただけたらと思う」。故郷に凱旋(がいせん)することを期し、開幕ローテ入りを目指す。【伊東大介】

◆オリックスは育成選手の東が内外角を丁寧に突き、4回を4安打無失点と好投した。山崎福は5回を2安打無失点。大下がチーム1号となるソロ本塁打を放った。中日は先発枠を争う岡野が5回を投げ、4安打無失点と安定感を示した。

◆中日ドラフト2位の鵜飼(駒大)が6試合連続安打をマークした。二回、東の速球を捉え、三塁手を強襲する安打を放った。「ヒットを打った打席だけではなく、凡打の打席にも目を向けて反省し、アピールしていく」と意欲的に話した。11日の阪神戦から実績のある平田が合流予定で、外野の定位置争いはさらに激しくなる。立浪監督は「レフトはいいやつをどんどん使っていく」と競争を歓迎した。

◆オリックスの育成選手、東が制球力の高さを示した。140キロ台後半の直球に変化球を交えて4回を無失点。四回に高橋周からチェンジアップで空振り三振を奪ったように低めに集め「力まずに投げられた」と充実感のある表情だった。兵庫・神戸弘陵高から2018年に育成ドラフト2位で入団した22歳の右投手。支配下登録に向けてアピールし「結果を出す。調子の波を少なくする」と意気込んだ。2軍監督時代から期待を寄せる中嶋監督は「成長が分かる。1軍相手に自分の投球ができたのは良かった」と好評価だった。(ナゴヤ)

◆オリックスの育成選手・東晃平投手(22)が、中日戦に先発。4回を4安打無失点と好投した。高卒5年目の右腕が、支配下登録入りへ猛アピールした。「チャンスをいただいているので、ここで結果と内容を、しっかりしよう、と」開幕が近づく中で巡ってきた先発の機会。最速148キロの直球と「少し球速を上げようと握りを変えた」と改良したカーブを武器に快投を披露した。存在感を発揮し、中嶋監督も「自分でアピールした部分が非常に良く見えた。結果も良かった」と評価した。2018年に神戸弘陵学園高から育成ドラフト2位で入団。右肩の故障などに悩まされてきたが、昨季は2軍で18試合に登板。5勝9敗、防御率3・97と先発ローテーションに定着し、育成での契約更新を勝ち取った。目指す支配下登録へ「ずっと結果を出すこと」と気合を入れた。(西垣戸理大)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
611 0.857
(↑0.024)
-
(-)
33
(+2)
19
(+1)
6
(-)
9
(+1)
0.307
(↓0.007)
2.380
(↑0.19)
2
(-)
日本ハム
512 0.833
(↑0.033)
0.5
(-)
24
(+6)
15
(+1)
8
(+2)
2
(-)
0.202
(-)
1.500
(↑0.21)
3
(-)
ソフトバンク
521 0.714
(↑0.047)
1
(-)
28
(+6)
19
(+1)
5
(+1)
4
(+1)
0.241
(↑0.014)
2.130
(↑0.16)
3
(-)
ORIX
520 0.714
(↑0.047)
1
(-)
29
(+2)
14
(-)
1
(+1)
8
(+2)
0.271
(↓0.004)
1.600
(↑0.27)
3
(-)
楽天
520 0.714
(↑0.047)
1
(-)
28
(+3)
19
(+1)
1
(-)
4
(+1)
0.233
(↑0.015)
2.800
(↑0.32)
6
(1↑)
阪神
331 0.500
(-)
2.5
(↓0.5)
28
(+2)
22
(+2)
3
(-)
7
(-)
0.240
(↑0.004)
2.760
(↑0.3)
6
(-)
中日
440 0.500
(↓0.071)
2.5
(↓1)
23
(-)
23
(+2)
5
(-)
1
(-)
0.246
(↓0.006)
2.280
(↑0.04)
8
(-)
巨人
251 0.286
(↓0.047)
4
(↓1)
14
(+1)
25
(+6)
8
(+1)
1
(-)
0.171
(↓0.008)
2.910
(↓0.36)
8
(1↑)
広島
251 0.286
(-)
4
(↓0.5)
17
(+2)
37
(+2)
3
(-)
1
(-)
0.208
(↓0.011)
4.630
(↑0.4)
10
(-)
ロッテ
142 0.200
(↓0.05)
4
(↓1)
12
(+1)
20
(+6)
0
(-)
6
(-)
0.203
(↓0.006)
2.590
(↓0.47)
11
(-)
西武
150 0.167
(↓0.033)
4.5
(↓1)
9
(+1)
18
(+2)
3
(+1)
3
(-)
0.203
(↑0.013)
2.940
(↑0.13)
12
(-)
ヤクルト
161 0.143
(↓0.024)
5
(↓1)
12
(+1)
26
(+3)
1
(+1)
8
(-)
0.199
(↓0.005)
3.220
(↓0.02)