ソフトバンク(☆6対2★)巨人 =オープン戦1回戦(2022.03.08)・ユーピーアールスタジアム=
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巨人
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ソフトバンク
02000130X6801
勝利投手:杉山 一樹(1勝0敗0S)
敗戦投手:山田 龍聖(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】井上 朋也(1号・2回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは、先発・石川が4回無失点。開幕ローテーション候補の右腕が、シーズンに向けて結果を残した。一方の巨人は中田が適時打を放ち、オープン戦5試合連続安打を記録。順調な調整ぶりを示した。

◆巨人中田翔内野手(32)のバットから快音が止まらない。対外試合8試合連続安打を決めた。【ニッカン式スコア】ソフトバンクー巨人 詳細スコア 0-2の6回1死一、二塁、ソフトバンク杉山の初球の直球を強振し、二遊間を破る中前適時打を決めた。オフから鍛錬を重ねてきた今季は「自信しかない」を掲げ、オープン戦では言葉通りのプレーを継続している。3月25日の中日との開幕戦(東京ドーム)を前に、頼もしさと期待感も増すばかりだ。

◆ソフトバンクは16年以来5年ぶりの宇部開催で快勝。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。【スコア】 -井上が5打点の活躍藤本監督 目立ったね。あれだけいいところで打ってくれたら、これからも使いたくなってくるよね。リチャードも2本打ってるし、マッチ(松田)も打っているし。(井上は)打席が減っても今日くらいの気持ちでいってくれたら。-追い込まれてからの本塁打もあった藤本監督 そういうところをこれからもずっと続けていかないとね。打ちたい打ちたいって思ったら、自分からボールに近づいていってしまうからね。自分の間合いで打ったらこうやって打てるわけやから。自信にしたらいいと思います。-若手にとっては最終テストという話だったが藤本監督 最終テスト、延びてしもうたね。絞っていかなくちゃいけないんやけど、もうちょっとチャンスというところをね。1年間かけたら全員で戦うわけやからね。最終テストはちょっと延ばします。-井上も東京でのヤクルト戦に行く藤本監督 連れて行きます。外せんでしょ。-開幕1軍も近づいている藤本監督 楽しみですよね。まだ20歳、2年目やからね。ここまでできるのは大したもんですよ。後は経験を積みながら、それが自信になっていって、レギュラーになっていくわけやから。これを続けてくれたら開幕1軍も見えてくるわけやしね。楽しみですね。-投手陣について藤本監督 投げる方は、今日は投手陣で四球8個やからね。ちょっとね。今日は笠谷が一番良かったよね。打たれるのはいいと言ってるんだから。四球はマイナス点、反省点かな。-9日は主力も出場藤本監督 その中で(若手にも)チャンスを与えていきますよ。もうちょっと、チャンスを与えます。(11日からの東京遠征くらいまで)引っ張っていこうかな。

◆巨人山口俊投手がイメチェンへの段階を踏んだ。井上に1発を許すなど3回4安打2失点。一方で従来とは違う配球を意識する中で、課題とするカーブやスライダーでカウントを稼ぐなど収穫もあった。【スコア】 直球も球速帯で2種類を投げ分け「150キロの腕の振りで130キロの球が来ると打ちづらい」と意図を持つ。原監督も「僕の目には非常に良く見える。いい時間を今まで過ごしている」と高評価した。

◆巨人松原聖弥外野手(27)がレギュラー争いが激化する中で、反攻の適時打を放った。【スコア】 6回2死一、三塁で杉山の浮いたフォークを左前に運んだ。昨季は規定打席に初到達も、オープン戦は打率1割台に低迷。ポランコ、ウォーカーと外野手の助っ人勢も合流間近の中で結果を1つ残した。「毎年のことなので、そこは全然やることは変わらず、どんどんアピールしていきたいと思う」と地に足をつけた。

◆生き残りへ向けソフトバンク・リチャード内野手もマルチ安打で気を吐いた。4番一塁で先発出場。2回に中前打、7回には右中間二塁打を放った。【スコア】 「やりたいことがちょっとずつできているのかな、と思う」。三塁争いのライバルでもある後輩井上朋也の活躍にも刺激されているが「自分は自分。自分の敵は自分です。意識するとダメになるので」と気を引き締めた。「ちゃんとボールを見て、打つことができていると思う」とさらなる猛アピールを誓った。

◆ソフトバンクの20年ドラフト1位、井上朋也内野手(19)が巨人戦でオープン戦1号を含む2安打5打点の活躍を見せ、開幕1軍争いで踏みとどまった。昨年大ヒットしたアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン」の公開日からちょうど1年たったこの日、エヴァの聖地として知られる山口・宇部市で、若鷹がサード争いにインパクトを残す大暴れ。開幕1軍への「最終テスト」を予告していた藤本監督も、テスト延長を決めた。【スコア】宇部市でのオープン戦開催は16年以来5年ぶり。「エヴァ」シリーズ監督の庵野秀明氏の出身地でもあり、作品中に宇部をモチーフにした風景が登場したこともある「聖地」だ。少し肌寒い日だったが、7000人以上の観客が集まったスタンドは若鷹の打球に熱く沸いた。主役は20年ドラフト1位の井上だ。2回2死一塁の初打席で、巨人山口のフォークをとらえて豪快に左翼席へ。経験豊富な右腕からの1発で存在感を見せると、7回1死満塁では左腕大江から中越えに走者一掃の二塁打も放ち派手にガッツポーズ。「競争の中で、持ち味の打撃でしっかりアピールできた」と声を弾ませた。この日は主力やベテランが福岡に残留し、若手主体のメンバー構成。当落線上の若手にとって「最終テスト」を予告していた藤本監督は「目立ったね。あれだけいいところで打ってくれたら、これからも使いたくなってくるよね。まだ20歳、2年目やからね。ここまでできるのは大したもんですよ」と井上の打棒を絶賛。「最終テスト、延びてしもうたね。(11日からの東京遠征にも)連れていきます。外せんでしょ」とうれしい悲鳴を上げた。春季キャンプでは好アピールを続け、指揮官から野手MVPに選ばれた。だが福岡に戻ってからのオープン戦では、主力が出場する影響などで打席数も減り、直近5打席無安打と元気がなかった。「松田さん、リチャードさんがいるので、今まで以上にアピールしないと開幕1軍に残れない」。出場のなかった6日のロッテ戦後には筑後のファーム施設に戻ってから、打撃マシン相手にバットを振り込み、なんとか再浮上しようともがいた。宇部の地でかけたアーチは、開幕1軍、そして三塁レギュラー取りへ道を残した。「エヴァ」がスタートした95年にはまだ生まれていなかった井上がサード争いで結果を残し、ソフトバンクの「新世紀」を切り開いていく。【山本大地】

◆先発のソフトバンク石川柊太投手が4四球を与えながら巨人打線を4回2安打無失点に抑えた。 「自分の持ち球をしっかり使えた。すごく良かったんじゃないかなと思う」。4四球についても変化球をまんべんなく使って攻めた結果を強調。2日の中日戦(ペイペイドーム)に続く無失点投球に「引き続き継続して、どんどん調子を上げていきたい」と意気込んだ。開幕2カード目のロッテ初戦(ZOZOマリン)の先発が内定。屋外球場で登板できたことも「そういった想定もいい経験」と納得顔だった。

◆巨人中田翔内野手(32)のバットから快音が止まらない。対外試合8試合連続安打を決めた。0-2の6回1死一、二塁、ソフトバンク杉山の初球の直球を強振し、二遊間を破る中前適時打を決めた。 滑らかだった巨人中田の言葉が詰まった。0-2の6回1死一、二塁、ソフトバンク杉山の初球の直球を中前にはじき返した。8試合連続安打となった一打は、オープン戦のチーム初適時打に。「え? 僕が? (チームがと聞き)え、うそ!? 点は入っているから、そんな感じはしなかったですけど」と驚きつつ「今日は本当にラッキーヒットなので」と笑顔で語った。バットは詰まることなく快音を響かせ続けている。昨季の不振からの復活へ、体重を17キロ増量。「自信しかない」を掲げ、先週末の札幌遠征は同行せずに振り込むなど、キャンプから練習量を減らさず追い込んできた成果が出てきた。原監督から「もう1人ほしいね」と目を細められたが「がむしゃらにいっている結果だと思う。もっと内容のある打席を増やしていきたい」。勝負強さと力強さも、着実に取り戻しつつある。

◆巨人中田翔内野手(32)が9試合連続安打を決めた。2回1死、カウント1-1からソフトバンク松本のスライダーにうまくバットを合わせ、左中間に運んだ。 オフに体重を17キロ増量し、バットを入念に振り込んできただけに「自信しかない」といえるほどの状態に。自信、勝負強さ、力強さと、もう「頼り強さしかない」ほどの好調を持続させながら、3月25日の中日との開幕戦(東京ドーム)へと準備を進めている。

◆巨人・山口俊投手(34)が中5日で先発し、3回4安打2失点だった。二回にソフトバンクの19歳・井上に、カウント1―2から抜けたフォークボールを左翼席へ運ばれ、2ランを許して無失点とはならなかったものの、「課題にしているカーブやスライダーの変化球でカウントが取れていましたし、悪くないのかなと思います」と振り返った。「150キロの腕の振りで例えば130キロの球が来ると打ちづらい。打者にとっては嫌かなと」と、球速差をつけた2段階の直球を投げ分けるなど投球スタイルの進化も模索中。開幕ローテーション入りが確実視されるベテランは「次からは結果。自分が欲しいところで三振が取れるのか。意図したボールでそれができるのか」と先を見据えた。

◆ソフトバンクは2年目の井上が二回に2ラン。七回には満塁で走者一掃の二塁打を放ち計5打点と、開幕1軍入りへアピールした。石川は4回無失点も4四球といまひとつ。巨人は先発候補の山口が3回4安打2失点で課題を残した。

◆巨人・中田翔内野手(32)が、オープン戦7戦目にしてチーム初となる適時打をマークした。本人は報道陣から知らされ、「え? 僕が? え、うそ? あ、そうなんだ。(オープン戦3本塁打の岡本)和真がけっこう強い印象を残しているのでそんな感じはしなかったけど、全然知らなかった」とビックリ。六回1死一、二塁で杉山から中前適時打。自身の対外試合の連続安打を「8」に伸ばす一打で、これまで本塁打と犠飛での得点のみだったチームの不穏な記録に終止符を打った。オフに体重20キロを戻して完全復活の予感を漂わせる大砲は「がむしゃらにいっている結果だと思いますし、今日は本当にラッキーヒットなので。もちろんヒットが出ていることに関しては個人的にもすごくうれしい。でもそれで終わるのではなくて、もっと内容のある打席を増やしていきたい」と、気を引き締めた。

◆巨人・鍬原拓也投手(25)が八回に6番手で登板し、1回無安打無失点で2三振を奪った。先頭に四球を与えたものの、球威のある直球を投じて後続を打ち取った。「真っすぐで空振りが取れた。欲を言えばもっとボールを低く投げたかった」と振り返った。支配下登録を目指してアピールを続ける右腕は「バッターと勝負できている」と手応えをにじませた。

◆ソフトバンクで先発入りが確定している石川は、オープン戦2試合目も無失点に抑えた。ただ4回で77球を要し、予定していた5イニング目にいけず「球数を投げすぎた。反省」と話した。4四球と制球に苦しんだが「攻めての結果だった」と前向き。カットボールやカーブ、フォークボールなど持ち球をまんべんなく使って収穫があったといい「アウトを積み重ねられて良かった。一歩一歩満足せずに調子を上げたい」と先を見据えた。

◆嫌な流れも止めた! 巨人・中田翔内野手(32)が8日、ソフトバンクとのオープン戦(宇部)で、チームにとってオープン戦7戦目で初となる適時打をマーク。男らしさが代名詞の大砲も、報道陣の質問で事実を知ると、キョトンとした。「え? 僕が? え、?? あ、そうなんだ。(オープン戦3本塁打の岡本)和真がけっこう強い印象を残しているのでそんな感じはしなかったけど、全然知らなかったです」六回1死一、二塁で杉山の151キロをたたきつけた打球は、しぶとく中前へ。チームは2月26日の広島とのオープン戦初戦(那覇)から本塁打と犠飛でしか得点を挙げられていなかったため、実に58イニング目で待望の適時打が飛び出した。「がむしゃらにいっている結果。安打が出ていることはすごくうれしい。でもそれで終わるのではなくて、もっと内容のある打席を増やしていきたい」中田自身も対外試合の連続安打を「8」とし、その間は21打数8安打の打率・381と絶好調だ。5、6日の日本ハム戦(札幌ドーム)は若手に出場機会を与えたい首脳陣の判断で帯同せず、ジャイアンツ球場でバットを振り込んだ。オフに体重20キロを戻した肉体と順調な調整で、打率・154(日本ハムでは・193)だった昨季からの完全復活は間違いない。6番で起用を続ける原監督は「いい感じ。もう1人、中田が欲しいね」と声を弾ませた。これがパ・リーグ打点王3度の真骨頂。1人いるだけで、威力は絶大だ。(谷川直之)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
31
(+4)
18
(+2)
6
(+1)
8
(+1)
0.314
(↓0.006)
2.570
(↑0.1)
2
(1↓)
日本ハム
412 0.800
(-)
0.5
(↑0.5)
18
(+5)
14
(+5)
6
(+1)
2
(-)
0.202
(↑0.031)
1.710
(↓0.38)
3
(1↑)
ソフトバンク
421 0.667
(↑0.067)
1
(-)
22
(+6)
18
(+2)
4
(+1)
3
(-)
0.227
(↑0.007
2.290
(↑0.04)
3
(1↑)
ORIX
420 0.667
(↑0.067)
1
(-)
27
(+4)
14
(+1)
0
(-)
6
(-)
0.275
(-)
1.870
(↑0.18)
3
(1↑)
楽天
420 0.667
(↑0.067)
1
(-)
25
(+5)
18
(-)
1
(+1)
3
(+1)
0.218
(↑0.016)
3.120
(↑0.65)
6
(3↓)
中日
430 0.571
(↓0.096)
1.5
(↓1)
23
(+1)
21
(+4)
5
(-)
1
(+1)
0.252
(↓0.004)
2.320
(↑0.06)
7
(-)
阪神
330 0.500
(↑0.1)
2
(-)
26
(+10)
20
(+3)
3
(-)
7
(-)
0.236
(↑0.026)
3.060
(↑0.01)
8
(1↓)
巨人
241 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
13
(+2)
19
(+6)
7
(-)
1
(+1)
0.179
(↑0.002
2.550
(↓0.65)
9
(-)
広島
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
15
(+3)
35
(+10)
3
(-)
1
(-)
0.219
(↑0.017)
5.030
(↓0.79)
10
(-)
ロッテ
132 0.250
(-)
3
(↓0.5)
11
(+5)
14
(+5)
0
(-)
6
(+1)
0.209
(↑0.03)
2.120
(↓0.62)
11
(1↓)
西武
140 0.200
(↓0.05)
3.5
(↓1)
8
(+2)
16
(+4)
2
(+1)
3
(+1)
0.190
(↑0.014)
3.070
(↓0.34)
12
(-)
ヤクルト
151 0.167
(↓0.033)
4
(↓1)
11
(-)
23
(+5)
0
(-)
8
(+2)
0.204
(↓0.025)
3.200
(↓0.38)