楽天(☆5対0★)ヤクルト =オープン戦2回戦(2022.03.08)・静岡草薙球場=
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ヤクルト
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楽天
01030001X5921
勝利投手:田中 将大(1勝0敗0S)
敗戦投手:高梨 裕稔(0勝2敗0S)

本塁打
【楽天】安田 悠馬(1号・4回裏3ラン)

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◆楽天は先発・田中将が4回を無安打無失点に抑えるなど、4投手が完封リレーを展開。ピッチャー陣がそろって結果を残した。一方のヤクルトは、開幕ローテーション候補の高梨が5回途中4失点。安定感を欠き、課題が残るピッチングとなった。

◆楽天のドラフト2位、安田悠馬捕手(22=愛知大)がオープン戦1号を放った。1点リードの4回2死一、二塁。2ボール2ストライクからヤクルト高梨の真ん中ストレートを右越え3ランとした。 「手応えは完璧でした。打席に入る前に石井監督から、ライトにホームランを打ってこいと言われたので狙ってみたら本当に打てました。石井監督、ありがとうございます」と笑顔。ベンチに戻ると、ゴリラのように胸をたたくドラミングパフォーマンスを披露した。2回にも先制の左犠飛を放っており、2打席で4打点を稼いだ。ここまでオープン戦は4戦10打数無安打だったが、トンネルを抜けた。

◆楽天がヤクルト相手に8回1死まで無安打リレーを続けた。 先発田中将大投手(33)は4回4奪三振。続く西口直人投手(25)が1イニングを3者凡退に切ると、3番手の鈴木翔天投手(25)は2イニングで3つの四球を出しながらも4奪三振。3イニング目となる8回もマウンドに上がったが、先頭をカウント0-2と追い込んだところでアクシデント降板。小峯新陸投手(20)が4番手で登板し、1死後に荒木に右前打を許した。26日のオープン戦ではヤクルト投手陣が継投で楽天打線を無安打に封じていた。

◆楽天鈴木翔天投手(25)がヤクルトとのオープン戦(静岡)で、8回途中に降板。 石井GM兼監督によると左脇腹付近に違和感を訴えたとみられ、今後については9日の様子を見て判断する。

◆ヤクルトは「ノーヒッター返し」を免れるのがやっとの完敗だった。【スコア】 8回2死からベテラン荒木貴裕内野手(34)が右前に放った1安打のみの無得点で、オープン戦5連敗。2月26日の同カードでは7人の継投で無安打無得点試合を達成したが、浜田、長岡、内山壮ら若手野手中心で挑んだこの日は楽天投手陣の前に沈黙。高津監督は「結果を恐れているようにも見えた。若い選手をいっぱい出しているんだから、どんどんやってくれたらいいのになと。これが1軍、レギュラー陣との差なのかな」と冷静に振り返った。

◆楽天田中将大投手が抜群の調整ぶりを披露した。先発して4回を無安打2四死球無失点。今季初実戦だった2月22日の練習試合から数えると、ともにヤクルト相手に7回を被安打ゼロに抑えた。【スコア】 6つのアウトでゴロを打たせ「打者の芯を外す投球はできていたと思う。前回から順調に調整できて、ステップアップできたかなという気持ちでいます」と納得の出来栄えだった。ギアを上げた。味方に2失策が出た3回2死一、三塁のピンチで丸山和を2球で追い込む。最後は外角低めにツーシームを沈めて三ゴロに仕留めた。「そんなに意識したわけじゃないですけど、先頭と2死から、1つの回にエラーが2つ出た。こういうところを抑えるのも大事なので、気持ちを入れ直した部分はありました」と本塁を死守した。球場表示では直球の球速帯は140キロ台前半だったが、球団のスピードガンでは最速148キロを計測。「打者との間合い、ゲーム勘はイニングを重ねれば研ぎ澄まされていくもの。まだまだ状態を上げていける部分はある」。まだ調整段階。されど登板間隔が2週間空いた影響など感じさせない、仕上がり具合だった。【鎌田良美】

◆「7番・捕手」で先発出場の楽天・安田悠馬捕手(22)が1-0の四回、オープン戦第1号となる3ランを放った。「打ったのはストレートです。手応えは完璧でした」2死一、二塁で迎えた第2打席。カウント2-2からヤクルト先発・高梨の141キロの直球を右翼席へ運んだ。「打席に入る前に石井監督から『ライトにホームランを打ってこい』といわれたので狙ってみたら本当に打てました。石井監督、ありがとうございます」と笑顔を見せた。

◆楽天は新人の安田がオープン戦初安打となる3ランを放つなど4打点とアピールした。田中将は4回無安打無失点と順調な仕上がり。ヤクルトは高梨が制球に苦しみ五回途中4失点。救援の石山、今野は1回無失点と状態を上げてきた。

◆楽天の田中将がオープン戦に初登板し4回無安打無失点と好投した。新型コロナウイルスのワクチン接種により2月22日の練習試合以来と登板間隔が空いたが、これで実戦は計7回を無安打無失点と状態の良さを維持。「打者の芯を外す投球ができている。順調に調整しステップアップできた」とうなずいた。曲がりの小さな変化球をテーマに掲げた。二回は4番打者の村上への初球が死球となったが、続く内山壮には膝元に食い込ませて遊ゴロ併殺打に仕留めた。村上には四回にツーシームなどで外角を意識させた後、内寄りのカットボールで二ゴロに打ち取り「球の動き方や精度は上がっている。だからバットも何本も折れたりした」と納得の表情だった。

◆ヤクルトの高梨は5回を投げ切れなかった。二回に無死からの四球をきっかけに失点。五回にも先頭打者の四球からピンチを招き交代を命じられた。4回?を6安打3四球で4失点と苦しみ「有利なカウントで試合を進められなかった」と反省したと反省した。先発投手は奥川、高橋、小川、石川が確定的で、残り少ない枠を原や金久保らと争っている。高津監督は「簡単に四球から失点。微妙な立場だと自覚しているだろうし、もう少し期待したけれどね」と首をひねった。

◆開幕ローテーション争いから一歩後退だ。ヤクルト・高梨裕稔投手(30)が4回?で87球を要して6安打4失点。二回先頭の小郷に四球を与え、安田の左犠飛で先制を許すと、四回にも安田に3ランを被弾した。予定していた5回を持たずに降板すると「いい流れで試合をつくれなかった」とガックリ。高津監督は「先発枠を争う中の微妙な立場ということは自覚しているだろうし、もう少し期待したんだけど」と厳しかった。

◆楽天のドラフト2位・安田悠馬捕手(22)=愛知大=がオープン戦初安打となる3ランを放った。四回2死一、二塁で右越えの特大の一発。ベンチに戻ると、愛知大時代のバイト先だった居酒屋の店長が考案した胸をたたく〝ゴリラポーズ〟を披露した。「打った感触は『いったかな』と思いました。やっと出たなという感じですね」打席に入る直前、石井監督に「ライトにホームランを打ってこい」と言われ〝一発回答〟で応えた。高梨の甘く入った141キロの直球を捉え、球団新人捕手初のオープン戦弾。二回の左犠飛と合わせて1試合4打点と、オープン戦の球団新人記録も樹立した。ここまで4試合で10打数無安打だったが、「照らし合わしながら」と自身の打撃映像を何度も確認し、結果につなげた。日米通算507本塁打を放った松井秀喜氏似の風貌から〝東北のゴジラ〟を異名を取る大学通算32本塁打のルーキーは「やっぱり長打が売り。しっかり続けながら、やっていきたい」と、さらなる活躍を誓った。

◆また、スコアボードに「0」が刻まれた。ヤクルトは8日、楽天とのオープン戦(静岡)に0―5で敗戦。若手中心のメンバーで臨んだが、1安打零封負けに高津臣吾監督(53)も嘆き節だった。「もっとガンガン行くと思ったけど、割とおとなしめというか、スイングもあまり仕掛けなかった。若い選手をいっぱい出しているんだから、どんどんやってくれたらいいのに、と思った」アピール不足といわれても仕方がない。6日の中日戦後に青木、中村、山田、オスナ、サンタナが帰京。11日のソフトバンク戦(神宮)からは主力の出場機会が増えるため、若手にとっては首脳陣へアピールする最後の場だったが、打線は12三振を喫し、安打は八回の荒木の右前打のみ。3月の5試合でいまだ適時打はなく、現在24イニング連続で無得点中だ。 試合前に談笑する(左から)ヤクルト・村上宗隆、楽天・石井一久監督、ヤクルト・高津臣吾監督 ) 主力にとっては調整期間だが、若手にとっては数少ないチャンス。沖縄・浦添キャンプ終了時に「このままでは勝てない」と若手の奮起を促した指揮官は「これが1軍と、レギュラー陣との差なのかな。結果を恐れないで、もっともっとという気持ちで向かっていってくれたら」とハッパを掛けた。球団初の2年連続日本一へ、〝新鮮力〟の台頭は必要不可欠。1分けを挟んで5連敗とオープン戦最下位に沈む中、若手の奮闘が望まれる。(赤尾裕希)

◆楽天・田中将大投手(33)が8日、オープン戦初登板となるヤクルト戦(静岡)に先発し、4回無安打無失点でチームを5-0での勝利に導いた。これで2月22日の前回登板から対外試合で計7回無安打無失点。日米通算181勝を挙げる〝熟練の投球術〟で凡打の山を築いた。静岡の地で、メジャー仕込みの投球術を披露した。オープン戦初登板の田中将が、4回無安打無失点。「バッターの芯を外す投球はできたと思う。前回から自分の中で順調に調整することができてステップアップができた」と納得の表情を浮かべた。一回、先頭の塩見から3球で見逃し三振を奪い、流れに乗った。真っすぐに加え、打者の手元で小さく変化する速球系の変化球を効果的に使用。四回には村上に対しツーシームなどで外角を意識させた後、内寄りのカットボールで二ゴロに打ち取るなど、打者15人から6個のゴロアウト、4つの三振を奪った。これで対外試合初登板だった2月22日のヤクルトとの練習試合(浦添)から計7回無安打無失点。直球の最速はバックネット裏の球団関係者のスピードガンで最速148キロを計測した。前回より3キロ上がり「そういう点では良かった」と手応えを口にした。 2013年以来8年ぶりの日本球界復帰となった昨季はメジャー球団との交渉などもあり、チーム合流が春季キャンプ途中の2月6日となった。シーズンの成績は23試合の登板で4勝(9敗)。打線の援護に恵まれない面はあったものの、期待通りの活躍とはいかなかった。今季は、キャンプ初日からブルペン入りするなどここまでは順調。石井監督は「しっかりと、いい調整ができている。軸として一年戦う準備はしてくれている」と昨季との違いに目を細めた。チームは、ヤクルトに2月26日のオープン戦初戦で無安打無得点に封じられたが、この日は逆に1安打しか許さない、ほぼ完璧な試合運び。無安打無得点で先陣を切った田中将は「まだまだ状態を上げていける部分はあると思う。また、登板間にしっかりと練習を重ねてマウンドに上がりたい」と頼もしくうなずいた。日米通算200勝の大台まで「19」に迫る右腕が、大黒柱として開幕へギアを上げていく。(加藤次郎)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
31
(+4)
18
(+2)
6
(+1)
8
(+1)
0.314
(↓0.006)
2.570
(↑0.1)
2
(1↓)
日本ハム
412 0.800
(-)
0.5
(↑0.5)
18
(+5)
14
(+5)
6
(+1)
2
(-)
0.202
(↑0.031)
1.710
(↓0.38)
3
(1↑)
ソフトバンク
421 0.667
(↑0.067)
1
(-)
22
(+6)
18
(+2)
4
(+1)
3
(-)
0.227
(↑0.007)
2.290
(↑0.04)
3
(1↑)
ORIX
420 0.667
(↑0.067)
1
(-)
27
(+4)
14
(+1)
0
(-)
6
(-)
0.275
(-)
1.870
(↑0.18)
3
(1↑)
楽天
420 0.667
(↑0.067)
1
(-)
25
(+5)
18
(-)
1
(+1)
3
(+1)
0.218
(↑0.016
3.120
(↑0.65)
6
(3↓)
中日
430 0.571
(↓0.096)
1.5
(↓1)
23
(+1)
21
(+4)
5
(-)
1
(+1)
0.252
(↓0.004)
2.320
(↑0.06)
7
(-)
阪神
330 0.500
(↑0.1)
2
(-)
26
(+10)
20
(+3)
3
(-)
7
(-)
0.236
(↑0.026)
3.060
(↑0.01)
8
(1↓)
巨人
241 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
13
(+2)
19
(+6)
7
(-)
1
(+1)
0.179
(↑0.002)
2.550
(↓0.65)
9
(-)
広島
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
15
(+3)
35
(+10)
3
(-)
1
(-)
0.219
(↑0.017)
5.030
(↓0.79)
10
(-)
ロッテ
132 0.250
(-)
3
(↓0.5)
11
(+5)
14
(+5)
0
(-)
6
(+1)
0.209
(↑0.03)
2.120
(↓0.62)
11
(1↓)
西武
140 0.200
(↓0.05)
3.5
(↓1)
8
(+2)
16
(+4)
2
(+1)
3
(+1)
0.190
(↑0.014)
3.070
(↓0.34)
12
(-)
ヤクルト
151 0.167
(↓0.033)
4
(↓1)
11
(-)
23
(+5)
0
(-)
8
(+2)
0.204
(↓0.025)
3.200
(↓0.38)