広島(☆3対2★)西武 =オープン戦2回戦(2022.03.06)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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西武
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広島
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勝利投手:九里 亜蓮(1勝1敗0S)
敗戦投手:大曲 錬(0勝1敗0S)
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◆広島は、先発・森下が5回3安打1失点の好投。ローテーションの一角として期待される右腕が、順調な調整ぶりを見せた。対する西武は、呉が二塁打を含むマルチ安打を記録。シーズン開幕へ向けて、状態の良さを示した。

◆開幕へ順調。広島森下暢仁投手(24)は5回3安打1失点でオープン戦2度目の登板を終えた。 前回登板から球の切れ、精度ともに一段階上がった。真っすぐだけでなく変化球も両サイド低めに制球。ブレーキの効いたチェンジアップとカーブを織り交ぜ、予定の4回まで無安打無四球無失点に抑えた。森下「本当に良かったと思いますし、打たせて、守ってくれてと、いいリズムで投げられたんじゃないかなと思います」球数がわずか37球だったこともあり、5回も登板。山川、外崎からいずれもカーブで連続三振を奪うも、3連打などで1点を失った。68球を投げ、セットポジションからの投球での課題と収穫を得た。森下「昨日(大瀬良)大地さんが本当にいい投球をしていたので、自分も続くじゃないですけど、負けないようにというか、自分の投球をしようとマウンドに上がりました。ストレートも変化球も両サイドに投げ切れたのかなと思いますし、打者に入っていけたのかなと思います」順調な仕上がりを示すとともに、内容ある調整登板となった。【前原淳】

◆西武先発の渡辺勇太朗投手(21)が開幕ローテ入りへ望みをつないだ。 3回に走者を背負うとばらついたが、4回以降、立ち直り5回3安打2失点(自責1)。「全体的に変化球が良かった分、直球もコントロールできました」と納得した。4回3失点の前回2月27日ロッテ戦から体重移動を修正したことが生きた。辻監督は「今日のでき次第で、いろいろ考えないといけなかった。次の機会も」と、ひと安心の様子だった。

◆ミスで落ち込む暇があれば、次で取り返せ。西武の伝統的な気風が出た。 2点を追う5回2死一、三塁。山村は「エラーをしている。なんとか1点を取ろう」と広島森下に立ち向かった。3回の遊撃守備で先制を許す適時失策を犯していた。汚名返上の機会で、右腕のチェンジアップを右前適時打。「失投だったと思うけど、その失投をヒットにできた」と素直に喜んだ。絶対的な正遊撃手の源田が遠征には不在の中、開幕1軍へアピールを続ける。7回にはバント失敗に加え、けん制で刺されるミス(記録は盗塁死)もあったが、9回1死二塁では引っ張って二ゴロの進塁打。辻監督は「考えたら、まだ2年目。本当に成長している。粘り。アウトになっても走者を進める意識。そういう姿勢がうれしい」と目を細めた。源田が合流する8日からのDeNA戦(横浜)にも同行する。山村にとって東海大相模時代、主将として県内無敗のまま高校野球を終えた舞台だ。「課題を1つずつ見直して、やっていけたら」。ゆかりの地でもアピールする。▽西武渡部(8回1死一、三塁で内角高め138キロを左翼へ犠飛) 最低でも犠牲フライ、どんな球でも食らいついていこうと思っていたのでよかったです。

◆開幕ダッシュローテだ! 広島森下暢仁投手(24)が西武とのオープン戦(マツダスタジアム)で5回3安打1失点と好投した。 すでに開幕投手が決まっている大瀬良に続き、開幕2戦目の26日DeNA戦に先発する可能性が高まった。この日2番手で登板した九里亜蓮投手(30)は開幕2カード目の阪神戦に先発するとみられる。6連戦の初戦を投手主将に託し、大瀬良、森下と並ぶローテでシーズン好発進を狙う。開幕ダッシュへ、期待が高まる登板だった。今季のオープン戦初先発の森下は、制球、球威、切れのすべてにおいて前回から精度を上げた。ブレーキの利いたチェンジアップとカーブの遅球を織り交ぜながら、真っすぐやカットボールも両サイドにきっちり投げ分けた。4回までわずか37球で完全投球。「打たせて、守ってくれてっていうところで、いいリズムで投げられたんじゃないかなと思います」。5回は2者連続三振から3連打で1点を失ったものの、セットポジションの感覚をつかむなど収穫の多い調整登板となった。「昨日(大瀬良)大地さんが本当にいい投球をしていたので、自分も続くじゃないですけど、負けないようにというか、自分の投球をしっかりしようと思ってマウンドに上がりました」シーズンでも大瀬良、森下と続くローテーションとなる可能性が高くなった。佐々岡監督が1軍投手コーチとなった19年以降、2月下旬に開幕投手の大瀬良が先発したオープン戦に中継ぎ登板した先発タイプは全員、開幕2戦目に先発してきた。今年、大瀬良が初先発した2月26日巨人戦では森下が中継ぎ登板。この日2番手の九里よりも登板順や投球回を優先されたことからも、昨季同様にオープン戦先発を3試合続けて、26日DeNA戦に臨むことになりそうだ。2番手として登板した九里は、開幕2カード目となる阪神戦の初戦先発か。5月下旬の交流戦まで2週間に1度、週頭のカードで対戦が続く巨人とは昨季4勝2敗、防御率2・45と相性もいい。週明けのオープン戦が開幕カードで当たる阪神ということもあり、この日に調整登板させたとみられる。森下とは違い、昨季も先発登板を2試合続けてシーズンに入っており、15日のロッテ戦からウエスタン・リーグ登板をへて、29日に臨む見込みだ。開幕5戦目には、床田が入る模様だ。佐々岡監督は森下の次回登板について「分からない。次に向けてまたしっかりやってくれるでしょう」とけむに巻いた。残り2枠が埋まらない開幕ローテだが、4本柱を軸に開幕ダッシュを狙っている。【前原淳】

◆広島2番手で登板した九里亜蓮投手が4回を1失点に抑えたが、2度の先頭出塁を悔いた。 2イニング目の7回には先頭戸川を四球で、9回は牧野に右前打を浴び、出塁を許した。いずれも失点にはつながらなかったが「先頭打者を2回出して、そのうち1つは四球だった。四球は無条件で走者が出る。そこは反省で今日は収穫がない」と数字以上に内容を求めている。開幕2カード目の阪神戦(マツダスタジアム)の初戦に先発する可能性がある。

◆広島・森下暢仁投手(24)が本拠地マツダスタジアムで今季初登板。5回68球を投げ3安打1失点で上々の仕上がりを披露した。「良い立ち上がりだった。やっぱり声援が力になる。もっともっと皆さんに良いアピールができたらと思う」。真上から投げ下ろすお馴染みのフォームから繰り出す最速149キロの直球にカーブ、チェンジアップの変化球を織り交ぜ4三振を奪った。2─0の五回2死から牧野、愛斗、山村に3連打を浴び1点を失ったが、四回まで1人の走者も許さなかった。「(開幕まで)本当に時間がない。自分にできることをして開幕に備えたい」。昨季は東京五輪で金メダルに輝き、シーズンは8勝7敗、防御率2・98で2年連続規定投球回に到達した。2020年にセ・リーグ新人王に輝いた3年目の右腕が、開幕に向けてさらに状態を上げていく。

◆4年目で初の開幕ローテ入りを狙う渡辺勇太朗投手(21)が先発し、5回3安打2失点だった。「前回(4回3失点)は自分のボールをしっかり投げられなかったが、今日は納得のいくものが多かった。余裕もあってやりたいことができた」二回まで無失点で切り抜けたが、三回に相手打線に捕まった。先頭から連打と四球で満塁のピンチを招くと、1死から遊失で先制点を与えた。さらに押し出し四球でこの回2点を失ったが、四、五回は三者凡退に打ち取った。昨季は17試合に登板し4勝4敗、防御率3・44。今季は高橋、今井、松本、ドラフト1位・隅田(西日本工大)らに次ぐ先発候補として期待されている。

◆4年目で初の開幕ローテ入りを狙う西武・渡辺勇太朗投手(21)が先発し、5回3安打2失点だった。辻発彦監督(63)の試合後、渡辺の投球に一定の評価を与えた。主な一問一答は次の通り。--先発・渡辺は5回3安打2失点「三回はフォアボールもあってリズムを崩したところもあったけど、四回、五回までまずまず投げてくれた」--開幕ローテ入りに向けて着々と進んでいる「今日の出来次第でいろいろ考えなきゃいけないとは思ったが、次の試合も見て、いけると思ったら(開幕ローテに)入ってくる」--2年目の山村が適時打(五回2死一、三塁から右前打)「まだ2年目。ほんと成長してると思いますよ」--―山村の打撃の特長は「柔らかさを持っていていいセンスを持っているので、これから期待したい」--渡部が八回に犠牲フライ(1死一、三塁から)「あそこで状況に応じてどういうバッティングするかを楽しみに見ていた。厳しいインコースの球をあそこでよくさばいた」--山川(2打数無無安打)の状態は「大丈夫でしょ、全然問題ない。まだまだこれからですよ」

◆広島は磯村嘉孝捕手(29)のサヨナラ内野安打で連敗を「4」で止めオープン戦最下位を脱出。佐々岡真司監督(54)の主な一問一答は次の通り。──サヨナラ勝ち「(4度)チャンスを作りながらも、技術もあるだろうけどメンタルが...。『しなければいけない』とか『やらなきゃいけない』といろんなことを考える。そういうところはやっぱり課題。若い選手が結果を求めたいというのはわかるが、オープン戦でのプレッシャーと1軍の公式戦でのプレッシャーとは違う」──8、9日の阪神戦(甲子園)の2試合までは現状メンバーに変わりない「甲子園までは(若手を)見ながら。そこから考える」──先発の森下は5回3安打1失点4三振。四回まで無安打無得点「真っすぐもチェンジアップもいい感じで抜けてたと思いますし、良かったんじゃないか。あとは細かい制球」──無四球と制球が良い「良かったと思う。あとは微調整くらい。まだまだ試合ある。前回(2月26日の巨人=那覇、3回3安打1失点)からしっかり(状態が)上がってきている」──当初から5イニングの予定「4回投げて球数少なかったから、もう1イニング投げた」──五回2死から3連打で1失点「(山川、外崎の)三振はカーブで取って、最後(牧野)もカーブでということで首を振ったんでしょうけどね。いろいろ試したいことがあるんでしょうし、打たれた右前はちょっと甘くなっただけだと思う。別に心配はしていない」 ──六回から登板した九里は4回4安打1失点「追い込んでからの四球。悪いところはしっかりと修正してもらえればいい。やってくれると信じてしっかりと調整してくれるでしょう」──上半身のコンディション不良で2軍調整中の坂倉が教育リーグ・中日戦(ナゴヤ)で本塁打「打ってたね。情報、報告が来てないけど。きのうは捕手、きょうは三塁」──実戦復帰2戦目で本塁打「力はあるんでしょう。去年あれだけ(打率・315、12本塁打、68打点)やった選手ですから。2試合だけでなくて、ファームで実戦やって報告受けてから。本人の状態も見て」

◆広島・磯村が「8番・捕手」で今春のオープン戦に初先発出場し、九回無死三塁からサヨナラの適時三塁内野安打を放った。「年齢的に(今年ダメだったら)戦力外もある。一日一日必死。詰まってでも何とか前に飛ばそうと思っていた」。5日に石原に代わって1軍昇格したばかりの29歳が、チームとして5試合ぶりとなる適時打で連敗を4で止めた。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
411 0.800
(↑0.05)
-
(-)
13
(+4)
9
(+1)
5
(+2)
2
(-)
0.171
(↑0.011)
1.330
(↑0.07)
1
(-)
DeNA
411 0.800
(↑0.05)
0
(-)
27
(+4)
16
(-)
5
(+1)
7
(+2)
0.320
(↓0.007)
2.670
(↑0.53)
3
(2↑)
中日
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(-)
22
(+2)
17
(-)
5
(+1)
0
(-)
0.256
(↓0.009)
2.380
(↑0.48)
4
(1↑)
ソフトバンク
321 0.600
(-)
1
(↓0.5)
16
(-)
16
(-)
3
(-)
3
(-)
0.220
(↓0.022)
2.330
(↑0.47)
4
(3↓)
ORIX
320 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
23
(-)
13
(+4)
0
(-)
6
(-)
0.275
(↓0.037)
2.050
(↓0.3)
4
(3↓)
楽天
320 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
20
(+1)
18
(+3)
0
(-)
2
(-)
0.202
(↓0.016)
3.770
(↑0.09)
7
(2↑)
阪神
230 0.400
(↑0.15)
2
(-)
16
(+3)
17
(+1)
3
(+1)
7
(+2)
0.210
(↑0.005)
3.070
(↑0.53)
7
(-)
巨人
231 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
11
(+1)
13
(+4)
7
(+1)
0
(-)
0.177
(↑0.003)
1.900
(↓0.47)
9
(3↑)
広島
240 0.333
(↑0.133)
2.5
(-)
12
(+3)
25
(+2)
3
(-)
1
(-)
0.202
(↓0.003)
4.240
(↑0.47)
10
(2↓)
西武
130 0.250
(↓0.083)
2.5
(↓1)
6
(+2)
12
(+3)
1
(-)
2
(+1)
0.176
(↑0.015
2.730
(↑0.15)
10
(1↓)
ロッテ
131 0.250
(-)
2.5
(↓0.5)
6
(-)
9
(-)
0
(-)
5
(+2)
0.179
(↓0.016)
1.500
(↑0.41)
12
(3↓)
ヤクルト
141 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
11
(-)
18
(+2)
0
(-)
6
(-)
0.229
(↓0.01)
2.820
(↑0.11)