ソフトバンク(☆5対2★)ロッテ =オープン戦1回戦(2022.03.04)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
0000020002620
ソフトバンク
10112000X5811
勝利投手:大関 友久(1勝0敗0S)
(セーブ:椎野 新(0勝0敗1S))
敗戦投手:本前 郁也(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】甲斐 拓也(1号・3回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは、先発・大関が3回2安打無失点の好投。3年目左腕が、先発ローテーション入りへ前進した。対するロッテは、池田が適時二塁打を含むマルチ安打を記録。開幕スタメンの座を狙うルーキーが、アピールに成功した。

◆ロッテ左腕の本前郁也が4日、ソフトバンクとのオープン戦に先発する。 ローテは開幕投手に指名された石川の他、昨季10勝の小島、佐々木朗、美馬が入るのが濃厚。残る2枠を岩下、二木らと争っている。ここまで宮崎、高知遠征で無失点アピールを続け「変わらず自分らしい投球を心掛ける。前回出た反省点を修正してピッチングにつなげられれば」と意気込んだ。

◆開幕投手に決まっているソフトバンク千賀滉大投手(29)が4日、先発予定だったオープン戦ロッテ戦(ペイペイドーム)の登板を回避した。新型コロナウイルス陽性者の濃厚接触者疑いがあるためで、所轄保健所による濃厚接触者判定まで自己隔離となる。なお、千賀はこの日PCR検査を受検し陰性判定を受けた。 試合前に取材対応した藤本監督は「(千賀の開幕投手は)変わりないです。千賀は陰性やからね。このまま陰性やったら、残りのオープン戦で投げて、開幕という形で行こうとは考えています」と話し、今後に大きな影響は出ない見通しを示した。千賀は2月15日時点で、12球団最速で開幕投手に指名されていた。オープン戦では同26日オリックス戦で先発し3回4失点。開幕戦の3月25日日本ハム戦に向けて順調に調整を続けていた。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(29)がお目覚めだ。ロッテ戦の3回無死。左腕本前の外角高め直球を捉え、右翼テラス席へ運ぶソロ本塁打となった。「真っすぐを捉えることができました。結果ホームランとなったことは素直に良かったと思います」。今季の実戦初本塁打にホッとした表情を浮かべた。昨季の打率2割2分7厘、リーグ最多142三振の改善を誓い、春季キャンプでは城島会長付特別チームアドバイザーから付きっきりで打撃指導を受けた。従来の背中を丸めた構えから、シンプルに真っすぐ立つ形に取り組んでいる。宮崎での実戦では8試合18打数無安打と苦しみ、2日の中日戦でようやく初安打が出た。そしてこの日の1発。「今、取り組んでいることを、信念深く貫いていきたいと思います」。我慢の時を乗り越え、光が見えてきた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手がオープン戦初打点を挙げた。3番右翼で先発出場。 初回1死二塁から本前の変化球を捉え右中間二塁打とした。「スライダーを捉えることができました。チームとして、いい点の取り方ができたと思います」。対外試合は2日の中日戦(ペイペイドーム)から出場。5打席目での初長打だった。3回1死二塁の場面では一邪飛。「開幕にいい状態で臨めるようにというところだけです」。主砲のギアも少しずつ上がってきた。▽ソフトバンク・グラシアル(5回1死二、三塁でオープン戦初安打となる中越え2点適時二塁打を放ち)「いいポイントで捉えることができたよ。開幕までにいい状態に上げていくことだけだよ。今日1本打つことができたのは良かったね」

◆ソフトバンクは開幕投手の千賀が濃厚接触者疑いで先発を回避するアクシデントもあったが、試合には快勝。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。 -初回は3球で先制藤本監督 今宮が2番に入ったらああいうケースが多くなる。バントでね。先行逃げ切りという形がね、先取点取って、1点1点積み重ねてという、理想的な試合ができたかな。2番に入る打者によって作戦が変わってくると思うのでね。いろいろ試しているので。今宮はしっかりバントも決めてくれたし、2打席目のバスターエンドランが決まったら最高やったけどね。-柳田、グラシアルがどれだけ走者をかえせるか藤本監督 1番信用している打者が3、4、5番なんでね。その前に得点圏に進めるのがぼくの野球なので。それを貫き通していきたいです。-甲斐が右方向に本塁打藤本監督 城島にしっかり教えてもらったことを今できている。本人もいい雰囲気で打撃できているので、続けてくれたら。最後もう1打席打たせようかなと思ったけど、いいところで終わっとけという形で代えました。-宮崎では打てていなかったが、変化は藤本監督 あんまり変わってないですよ。やっぱりフォームを変えて、逆方向というか窮屈な打撃をしているわけですよね。それを自分のものにするのは時間がかかるよ。やっと自分の形になってきた感じじゃないかなと思います。-中堅争いも激しい藤本監督 そうですね。今日は佐藤(直)がいいヒットを打ってくれたし、いい走塁もずっと見せてくれている。佐藤、上林、牧原大、真砂もいいタイムリーを打ったし。どんどん悩ませてくれたらありがたいですね。-大関が好投藤本監督 大関は0点で抑えはしましたけど。真っすぐはいい球でしたけど、問題は変化球がストライクに入らない。3回なんかはロッテにストレートを狙われているんですよね。やっぱり変化球が課題かなと思います。-大竹耕の投球は藤本監督 大竹はスピードも去年より出ているのでね。受けている甲斐も、スピードが出ているからリードに迷いますと言ってたのでね。3イニング目に2点取られたけど、及第点かなと思います。-全体で与四球が1藤本監督 良かったですね。イニングの先頭には出さなかったからね。先頭打者を打ち取るというのを投手テーマにしていってほしいなと思います。-初リクエスト藤本監督 そうやね。ハート描こうかなと思ったけど。慌ててこうやって(四角にして)しまったけどね。-大関、大竹耕、笠谷は横一線藤本監督 うん、そうやね。まあ先発で入れなかったとしても、中継ぎのロングも必要になってくるところなんでね。入れ替えも当然あるわけですから。今、先発できるという形をしておけば、中に入っても先発するのに時間もかからんと思うし。そのへんは臨機応変にやっていきたいと思います。-杉山の登板は藤本監督 投げるよ、もうすぐ。なんかランニング中に滑ったらしい。でかい体やからね。本人は投げれると言うけど、無理して投げても調子が悪かったりしたら、自分が損するだけやからね。まあ近々投げるんじゃないですか。-野村大が練習中に負傷藤本監督 今日は大事を取って。大樹じゃないですよ。大事を取って休ませました。-柳田の足の状態は藤本監督 全然、すりむいただけです。いい打撃をしましたよね。最初の回に3球で1点取ってくれたのでね。相手にとってはすごくプレッシャーを与えられるヒットだったと思いますよね。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(29)がロッテとのオープン戦で今季の実戦初本塁打を放った。3回無死で本前の外角高め直球をとらえ、右翼テラス席へ運ぶソロ本塁打に「良かったです。やりたいことが少しはできたかなと思う」と、ホッとした表情。公式中継の実況アナウンサーも「これがJスイングだ!」と、興奮気味にうなる1発だった。 昨季の打率2割2分7厘、リーグ最多142三振の改善を目指し、昨秋キャンプでは藤本監督から「右打ち」の意識を徹底された。春季キャンプでは「J」こと城島会長付特別チームアドバイザーから付きっきりで打撃指導を受けた。「打率は2割7分。0本塁打でいい」という助言を受け、従来の背中を丸めた構えから、シンプルに真っすぐ立つ形に取り組んでいる。宮崎での実戦では8試合18打数無安打と苦しみ、今月2日のオープン戦中日戦でようやく初安打が出た。この日は本塁打の後にも3打席目に左前打を放ち、今年初のマルチ安打。「2月よりも違和感なく、自分のものになってきている。少しずつ形になってきているのかなと思います」と手応えを明かした。我慢の時を乗り越え、光が見えてきた。「今、取り組んでいることを、信念深く貫いていきたい。今の目の前の1打席というより、143試合を通していい数字を残せるように」。開幕までの残り期間で、城島アドバイザーから学んだ「Jスイング」を自分のものにし、ワンランク上の捕手に進化する。【山本大地】

◆開幕ローテーション入りを狙うロッテ本前郁也投手だったが3回2失点と苦しんだ。 1回、先頭の三森を遊ゴロに打ち取ったかと思いきや、リクエストの末セーフに。犠打で1死二塁とされると、柳田への初球は外角を狙ったスライダーが真ん中に入り、中越え適時二塁打を許した。リズムに乗りきれないまま3回には先頭の甲斐に右越えソロを浴びた。「初回の立ち上がりだったり、回の先頭バッターをもっとしっかり意識して抑えられなかったっていうのが反省点」と言い「次回また頑張ります」と挽回を誓った。井口監督は「全体的に球が高かったですね。球の勢いも含めて、入りが高かった」と振り返った。先発ローテーション入りには「良ければ入ってくる選手。もう少し慎重に。前回よりもスピードが出ていなかったですね」と注文をつけた。

◆ソフトバンク左腕大関友久投手が3回2安打無失点と好投した。千賀の登板回避で先発マウンドを告げられたのは前日(3日)の試合後。 「びっくりしたけど、準備はできていた」。生き残りへ直球で押した。初回、先頭に右前打を許したが2死から中村奨を空振り三振に仕留めた。「とにかく打者と勝負していこうと思った。直球が良かったので押しました」。開幕ローテは5枠までがほぼ内定。残る1枠を松本、笠谷、杉山らと競うことになる。「(ローテ争いに)遅れている位置なので、どんどん投げて結果を残したい」と気持ちを引き締めた。

◆ロッテのドラフト2位の池田来翔内野手(22=国士舘大)は睡眠にこだわって開幕スタメンに向けてアピールする。「ここまで長期の遠征は初めて。いろんなホテルに行きますけど、ベッドや枕に慣れない部分あるので、そこはこの遠征を通して思ったことなので、あっちに帰ったら枕とかベッドを自分で買って、そこを調整できればと思います」と話した。 プロとして初めての日々。ストレッチも毎日欠かさずに行い、体のケアに余念がない。この日は2安打1打点と結果に結び付いた。アウトになった3回の左飛も初球を特大の当たり。「初球から振れていたので、それは継続してできているのでいい傾向かなと思います」と好感触を口にした。井口資仁監督(47)はオープン戦で池田を1番で起用する意図を「シーズンでは1番とは考えていないですけどね。とにかく、いろんな投手と対戦して、自分なりに考えてもらえたらいいなと思います」と説明した。プロ野球選手としての生活の仕方から、相手投手の特徴まで。池田が学んでいかなければいけないことは多岐にわたる。その中で、結果を出していくことが問われる世界。池田は「これからが勝負だと思うので、もっともっと自分の良さをアピールしていけたらと思います」と意気込んだ。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手(38)が今季実戦で初めて一塁守備に就いた。「6番一塁」で先発し、実戦では20年3月の紅白戦以来、公式戦では10年シーズンに守って以来のポジションを無難にこなした。 打っては2安打を放ち「ゲームで打席に立って、少しずつ修正しながらいい感覚がでてきている」。出場機会を広げるため、今年から本職の三塁に加え一塁にも本格挑戦中。ベテランが味を出してアピールしている。

◆ロッテの2年目左腕・鈴木昭汰投手(23)が7回からの2イニングを完全投球で締めた。打者6人から4奪三振。「最近、状態は悪くない」とうなずいた。疲れやすい体質を自覚している。昨年、春先は良かったのが急降下。理由は「疲れじゃないですか」と言う。「1年野球をやるのがハードだと分かった。2年目でやったら言い分けできない。春先良かったのを続けられるようにしたい」と1年目の反省を生かすつもりだ。この日は勝っていれば9回のマウンドにも上がる予定だった。井口監督も先発か中継ぎかまだ決めていない。「内容は良かった。彼も長いイニングを投げてくれるようになれば先発候補の1人になる」と評価した。起用法は定まっていないが、鈴木は「どっちかは監督、コーチが決めること。1年間戦えるように対応しないと、去年がムダになってしまうので」と、どんな起用になっても首脳陣の期待にこたえる構え。モチベーションが高かった。

◆開幕投手に決まっているソフトバンク千賀滉大投手(29)が4日、先発予定だったロッテ戦(ペイペイドーム)の登板を回避した。新型コロナウイルス陽性者の濃厚接触者疑いがあるためで、所轄保健所による濃厚接触者判定まで自己隔離となる。なお、千賀はこの日PCR検査を受検し陰性判定を受けた。 試合前に取材対応した藤本博史監督(58)は「(千賀の開幕投手は)変わりないです。千賀は陰性やからね。このまま陰性やったら、残りのオープン戦で投げて、開幕という形で行こうとは考えています」と話し、予定通り開幕戦の3月25日日本ハム戦(ペイペイドーム)に合わせて調整させる方針だ。千賀は2月15日時点で、12球団最速で開幕投手に指名されていた。オープン戦では同26日オリックス戦で先発し3回4失点。ここまで順調に調整していた。仮に千賀が濃厚接触者となった場合は、最短でも陽性者と最後に接触した最終日から7日間の隔離が必要となる。ソフトバンクでは1月に複数選手に陽性者が出たが、その濃厚接触者の選手は、他選手や一般人と接触のない方法、場所で自主トレーニングを実施していた。千賀も同様に体を動かすことは可能となる見通しで、大きく出遅れることはなさそうだ。ただ、千賀が今後に発症し、陽性判定を受ける可能性もあり、その際には大きく調整が遅れることは確実。開幕投手変更を強いられる恐れもある。状況次第ではローテ再編など、開幕ダッシュを狙うチームに影響が出ることも考えられる。【山本大地】

◆オープン戦といえども、やはり勝てば気分もいい。ソフトバンクが本拠地ペイペイドームに戻って3戦目となったロッテ戦は初回に柳田のタイムリー二塁打で先制。3回には甲斐の1号ソロ、4回は真砂が適時打、5回にはグラシアルがオープン戦初ヒットとなる2点適時二塁打を放って着実に加点。欲を言えばキリがないが、試合後の藤本監督のコメントも冗舌に聞こえた。野球に「正攻法」という言葉があるのかどうかは、分からないが、2番今宮起用で初回から確実に送りバントを決めて先制点をもぎ取った。やはりこのスタイルは今季のホークス攻撃法の「土台」になるのではないかと思う。「今宮が2番に入ったら、ああいうケースが多くなる。当然、バントをね。先行逃げ切りという形がね。先取点を取って1点1点積み重ねるというのは、理想的な試合ができたかな」。開口一番、藤本監督は先制のシーンを振り返った。3回には甲斐のソロ本塁打後に1番三森が四球を選んだ。初回と同じように無死一塁となった。今度はカウント1-0の2球目に今宮にバスターエンドランのサインを送った。ファウルとなって結果的には再び送りバントで進塁。現役選手では最多の327犠打を誇る今宮だけに一気のバスターは決まらなくともきっちり送って何とか仕事は果たした。エンドランやバスターなど攻撃パターンは多い。この時期だからこそ、試合状況や起用選手の特性に合わせて試す時期ではある。「2打席目のバスターエンドランが決まれば最高やったけどね」。藤本監督も注文を忘れなかった。ただ、福岡に戻って気になることがあった。試合前のバント練習。ここ数年、勝負どころの終盤戦になると「バント」の重要性が叫ばれ、柳田と外国人を除く選手たちが必死に球を転がす姿があった。「凡事徹底」ではないが、開幕まで3週間となった今こそ、確実性を高める重要な練習メニューだと感じるのだが...。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ロッテ3年目の本前が、4日のソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)に先発する。昨季プロ初勝利を挙げた左腕は「やることは変わらず、しっかり自分らしい投球を心掛けたい。前回登板の反省点をしっかり修正して投球につなげたい」と力を込めた。開幕ローテ枠は石川、美馬、小島、岩下、佐々木朗が内定しており、残り1枠を狙う。(福岡市)

◆試合前にソフトバンク・藤本博史監督(58)が代表取材に応じ、1929年創業の米菓メーカー「もち吉」を報道陣に差し入れた。「みんなで食べてや。悪いこと書くなよ!」冗談っぽく笑い、大きな袋を手渡した。福岡県直方市に本社を置く米菓メーカーで、煎餅やあられなどを販売している。企業が掲げているアイデンティティーは「餅を愛し餅一筋に生きる」。受け取った代表取材班も深々と頭を下げていた。この日からロッテ3連戦。同一リーグのチームとの対戦に「ロッテの野球もわかりますけど、こっちも今までと違う野球しますって、隠す必要もないし。どんどん見せていきたいと思います」と意気込んだ。

◆ソフトバンクは4日、フレディ・ガルビス内野手(32)が福岡空港から入国したことを発表した。入国者待機期間経過後、チームに合流する予定。日本到着時に空港検疫で陰性判定を受けた。入団会見は9日に行われる予定。右投げでスイッチヒッターのガルビスはMLB通算109発のスラッガー。二遊間、三塁も守れるのが特徴で、3日に藤本監督は2番で起用するプランも明かしていた。2年ぶりの日本一を目指すホークスに、年俸3億5000万円(推定)の新しい戦力がやってくる。

◆先発予定だったソフトバンク・千賀滉大投手(29)が新型コロナウイルス濃厚接触者となる可能性があり、所轄保健所による濃厚接触者判定まで自己隔離になると、球団が発表した。同日、PCR検査を受検し陰性判定を受けた。試合前に代表取材に応じた藤本監督は「きょうは回避です。残念です。千賀は陰性なんですけど、投げさせるわけにはいかないので」と説明した。代わってリリーフ予定だった大関が先発することになった。千賀は3月25日の日本ハム(ペイペイドーム)との開幕戦で先発することが決まっている。指揮官も開幕投手には「変わりない」と不変の信頼を寄せた。今後についても「このまま陰性だったら、陽性にならない限り、ヤクルト戦(11日から3連戦、神宮)あたりで投げて。阪神戦(15日から2連戦、ペイペイドーム)あたりで投げて開幕でいこうと考えています」と続けた。

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が就任して初のリクエスト。判定を覆してみせ、先制点を呼び込んだ。一回の攻撃。先頭の三森がゴロを放つと、遊撃・藤岡がファンブル。一塁に送球して、際どいタイミングはアウトと判定された。藤本監督はすぐさまベンチを飛び出してリクエストを要求。判定が覆りセーフとなった。続く今宮は捕前犠打。1死二塁とすると、柳田が右中間を破る適時二塁打を放った。藤本監督の迷いないタクトが、結果へとつながった。

◆3年目のロッテ・本前が先発し、3回46球、3安打2失点(自責点1)。三回先頭の甲斐に右越えソロを被弾し「回の先頭をもっと意識しないといけない。去年から高めに浮くことを気を付けていたのに、一番やってはいけないこと」と猛省した。開幕ローテは石川、美馬、小島、岩下、佐々木朗が内定しており、残り1枠を狙っている。

◆ソフトバンクは甲斐が三回にオープン戦初本塁打を記録し、六回は左前打を放った。先発入りを目指す大関が3回2安打無失点と好投した。ロッテは新人の池田が2安打1打点。本前は3回2失点で制球に課題を残した。

◆ソフトバンクは投打がかみ合って快勝。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--一回は犠打も含めて3球で先制点「今宮が2番に入ったら、ああいうケースが多くなる。特に、先行逃げ切りという形が一番。1点1点積み重ねて逃げ切る理想的な試合ができた。2番に入る選手によって作戦も変わってくると思う。いろいろ試しているので」--柳田、グラシアルがどれだけ走者を返せるか「一番信用している打者が3、4、5番なので。その前に何とか、得点圏に走者を進めたいのが僕の野球なので。貫いていきたいです」--甲斐が逆方向に本塁打「城島(会長付特別アドバイザー)に教えてもらったことを今できているので。本人もいい雰囲気で打撃ができていると思う。このまま続けていってもらえたら。最後まで打たそうと思ったけど。いいところで終わっとけと、代えました」--宮崎では結果が出なかった。変わった部分は「あまり変わっていないですよ。打撃フォームを変えて、窮屈な打撃をしている。なかなか、自分のものにするのは時間がかかる。やっと自分の形になってきたという感じじゃないかな」--中堅争いが激しい「きょうは佐藤(直)がいいヒット(五回1死一塁で左前打)、いい走塁もずっと前から見せてくれている。佐藤、上林、牧原大。真砂もいいタイムリーを打ってくれたし。どんどん悩ませてくれたら」--2番手の大竹は3回2失点。内容は「大竹はスピードが去年より出ているので。受けている甲斐も、スピードが出ているからリードに迷いますといっていたので。これからどういうリードしていくか。3イニング目に2点取られたけど。そのへんが反省点で、0点にずっと抑えるのは難しいので。及第点じゃないかなと」--就任して初のリクエスト(一回先頭・三森の遊ゴロがアウトの判定に。覆りセーフ)「ハート書こうかなと思いましたけど(笑)。ちょっとあわててこう(ポーズ)してしもたけどね」--笠谷、大関、大竹は横一線か「うん、そやね。先発は入れなくって言い方はおかしいけど、万が一、8番目になったとしても中継ぎもロングも必要になってくる。そこは1年の中で入れ替えもあるわけですから。今先発できるようにしておけばさ。中に入っても、先発も時間かからずにできると思うし。そのへんは臨機応変に」

◆ソフトバンクの柳田がオープン戦で初打点をマークした。一回1死二塁で、本前の真ん中付近へ来た初球の変化球を捉え、右中間を破る適時二塁打。主軸として期待される、得点圏に走者を置いた場面で仕事をしっかりと果たした。先頭の三森が敵失で出塁し、2番の今宮が犠打で送って広げたチャンスでの一打に主将も「いい点の取り方ができた」と納得の表情。対外試合でも順調な調整ぶりを示し「開幕に向けていい状態で臨めるように」と泰然としていた。

◆ロッテのドラフト2位新人の池田(国士舘大)が2安打1打点とアピールした。オープン戦では2試合連続の安打で、六回1死一塁で大竹耕の甘いチェンジアップを捉えて中越えの適時二塁打を放ち「ランナーが一塁にいたので逆(右)方向を狙った結果、いい形で打つことができた」と胸を張った。ここまで1位の松川(市和歌山高)とともに打撃で存在感を示している。「新人が活躍すればチームの勢いが上がると思う。松川に負けないように頑張りたい」と気合を込めた。

◆三塁手が本職のソフトバンクの松田が「6番・一塁」で出場した。普段見慣れない位置での守備を軽快にこなし、打撃でも左右の投手から2安打を放った。「少しずつ修正しながらいい感覚できている」と手応えをにじませた。1打席目は2球目を中前へはじき返し、2打席目は初球の甘く入った速球を捉え右翼フェンス直撃と、持ち味の積極性を発揮。若手と競う立場となった今季は出場機会を求め、キャンプでも一塁の守備練習にも取り組んできた。開幕戦での先発出場へ存在感を示し「いい状態をもっていきたい」と意気込んだ。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
301 1.000
(-)
-
(-)
22
(-)
4
(-)
4
(-)
5
(-)
0.338
(-)
1.000
(-)
2
(-)
ORIX
210 0.667
(-)
1
(-)
11
(-)
8
(-)
0
(-)
4
(-)
0.305
(-)
2.000
(-)
2
(3↑)
楽天
210 0.667
(↑0.167)
1
(↑0.5)
11
(+2)
13
(+1)
0
(-)
2
(+2)
0.183
(↓0.02)
4.500
(↑1.85)
2
(-)
巨人
211 0.667
(-)
1
(-)
10
(-)
6
(-)
6
(-)
0
(-)
0.192
(-)
1.500
(-)
2
(-)
日本ハム
211 0.667
(-)
1
(-)
6
(-)
8
(-)
3
(-)
1
(-)
0.151
(-)
1.750
(-)
6
(3↑)
ソフトバンク
220 0.500
(↑0.167)
1.5
(↑0.5)
15
(+5)
16
(+2)
3
(+1)
3
(+1)
0.256
(↑0.003
3.500
(↑0.83)
6
(1↓)
中日
220 0.500
(-)
1.5
(-)
15
(-)
16
(-)
3
(-)
0
(-)
0.254
(-)
3.340
(-)
8
(3↓)
阪神
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓0.5)
11
(+1)
8
(+2)
2
(-)
4
(+1)
0.222
(↓0.028)
2.420
(↑0.23)
8
(3↓)
ロッテ
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓0.5)
6
(+2)
8
(+5)
0
(-)
3
(-)
0.219
(↓0.012)
2.160
(↓0.57)
8
(1↑)
ヤクルト
121 0.333
(-)
2
(-)
10
(-)
11
(-)
0
(-)
6
(-)
0.250
(-)
2.310
(-)
11
(-)
広島
130 0.250
(-)
2.5
(-)
8
(-)
21
(-)
3
(-)
1
(-)
0.222
(-)
5.450
(-)
12
(-)
西武
020 0.000
(-)
2.5
(-)
2
(-)
8
(-)
0
(-)
1
(-)
0.161
(-)
3.940
(-)