ソフトバンク(★3対5☆)中日 =オープン戦2回戦(2022.03.03)・福岡PayPayドーム=
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中日
0010020205611
ソフトバンク
11000000131010
勝利投手:清水 達也(1勝0敗0S)
(セーブ:マルク(0勝0敗1S))
敗戦投手:重田 倫明(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】鵜飼 航丞(1号・6回表2ラン)

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◆ソフトバンクは、先発・田中正が3回1失点。開幕ローテーション入りへ向けて、まずまずの結果を残した。一方の中日は、鵜飼が2ランを含む2安打を記録。開幕スタメンを狙うドラフト2位ルーキーが、バットでアピールに成功した。

◆ソフトバンク笠谷俊介投手が2回パーフェクトで開幕ローテ入りをアピールした。2番手で4回から登板。先頭の代打伊藤を見逃し三振、2死からは石川昂を変化球で空振り三振に仕留めた。続く5回も3者凡退に抑えた。「キャンプから取り組んできたことが少しずつ形になってきていると思います」。2月23日の西武との練習試合(宮崎アイビー)は2回5安打2失点。雪辱のマウンドで結果を出した。▽ソフトバンク上林(途中出場で2安打)「キャンプで取り組んできたタイミングを考えて打席に入っています。結果として出すことができているし、継続してやっていきたい。とにかく開幕の時にいい状態で臨めるようにやっていきたい」▽ソフトバンク海野(2回の右前適時打など2安打)「チャンスで1本打つことができて良かった。とにかく1打席1打席に集中して、結果を求めてやっていきたい」▽ソフトバンク・リチャード(6番一塁で出場し3回に中前打)「打席の感覚としても良かった。結果を出さなければいけない立場ですが、欲を出し過ぎず、自分のスイングをすることを心がけていきたいです」

◆「3番左翼」で実戦初の外野守備についた中日阿部寿樹内野手が7回1死満塁で左翼へ2点適時打を放った。前日の1号ソロも含め、オープン戦打率5割と定位置争いにバットでアピール。「いい場面で打てて良かった。出場した場面で自分の仕事ができるように頑張ります」と、残りのオープン戦でも続く開幕左翼争いへの意気込みを口にした。▽中日清水(2番手で1回無失点。プロでオープン戦初勝利)「自分のペースで相手と勝負できて良かった」▽中日岩崎(古巣相手に5番手で登板し、先頭から2連打も1回無失点)「登場曲を流してくれて引退試合かと思いました(笑い)。投球感覚的にはまだまだなので、全てをもっと上げていっかないといけない」

◆ソフトバンク田中正義投手(27)が、開幕ローテーション入りに"王手"をかけた。6年目でオープン戦初先発を務めた中日戦で3回1失点と好投。「調子が良かったので、どんどん真っすぐで押していけました」と充実の笑顔を見せた。初回は3番阿部からカットボールで見逃し三振を奪うなど3者凡退。2回は石川昴、A・マルティネスを直球で空振り三振に斬り、3人で仕留めた。3回は2死からの連打に味方失策も絡んで1失点したが、先発投手としてしっかり試合をまとめた。藤本監督は「先発候補として十分いけるんじゃないかな、というくらいの投球」と高評価した。開幕ローテーションは千賀、石川、東浜、和田の4人が内定済みで残り2枠。田中正は宮崎キャンプで投手MVPに選ばれるなど、好アピールを続け、笠谷らとの争いをリードしている状況だ。次週にはローテーションの大枠を決める可能性が高く、次回登板の"最終テスト"で好投すれば、押し切れるポジションにつけている。この日は「サプライズ」で送り出された。登板時の登場曲が、大学の先輩でもある石川のものに差し替えられていた。自主トレをともにした千賀らの仕業と思われるが、マウンド上でニヤリと笑い、「ぼくが固くなるということを見越してのことだと思います」と感謝だ。16年ドラフト1位入団からいよいよブレークの時。背中を押してくれる先輩たちの思いにも応え、初の開幕ローテをしっかりつかみ取る。【山本大地】▽ソフトバンク上林(途中出場で2安打)「キャンプで取り組んできたタイミングを考えて打席に入っています。結果として出すことができているし、継続してやっていきたい。とにかく開幕の時にいい状態で臨めるようにやっていきたい」▽ソフトバンク海野(2回の右前適時打など2安打)「チャンスで1本打つことができて良かった。とにかく1打席1打席に集中して、結果を求めてやっていきたい」▽ソフトバンク・リチャード(6番一塁で出場し3回に中前打)「打席の感覚としても良かった。結果を出さなければいけない立場ですが、欲を出し過ぎず、自分のスイングをすることを心がけていきたいです」

◆中日ドラフト2位鵜飼航丞外野手(22=駒大)がオープン戦1号アーチを放った。前日まで10打数1安打だったが、この日は3打数2安打2打点と爆発。開幕スタメン左翼争いに挑む新人大砲が、猛アピールを開始した。6回無死一塁。ソフトバンク重田の初球高め145キロ直球を見逃さなかった。左翼席中段に運ぶ逆転2ラン。「真っすぐを1球で仕留められた。良かった。完璧です」。2月16日の日本ハムとの練習試合以来となる1発で、東都リーグタイの4試合連続本塁打を放った豪打とともに笑顔も取り戻した。3回にはバットを折りながらも左翼フェンスを直撃する二塁打も放っていた。「立浪監督のおかげです」と、狙い球を絞れとアドバイスされた指揮官を持ち上げた。「今日は一番リラックスして軽く振った」。中村紀打撃コーチから学んだ脱力スイングにも手応えを得た。開幕左翼争いには2日に1号ソロを放った阿部、5日ヤクルト戦から合流予定のベテラン平田らが控える。「打たないとスタメンは絶対取れない。打つしかない」。新人大砲は、3・25だけを見据えた。【伊東大介】▽中日清水(2番手で1回無失点。プロでオープン戦初勝利)「自分のペースで相手と勝負できて良かった」▽中日岩崎(古巣相手に5番手で登板し、先頭から2連打も1回無失点)「登場曲を流してくれて引退試合かと思いました(笑い)。投球感覚的にはまだまだなので、全てをもっと上げていっかないといけない」

◆ソフトバンクは救援陣が逆転を許し敗戦。藤本博史監督(58)の試合後の一問一答は以下の通り。-先発田中正が好投藤本監督 (3回は)2死から1点取られたけど、いい球を投げていたと思う。先発候補として十分いけるんじゃないかな、というくらいの投球をしてくれた。ゾーンで勝負できているし、真っすぐもいい球。相手も刺されている状態。今日は及第点というところですね。-2番手笠谷も好投藤本監督 ああいう投球してくれたらね。一応、(先発)候補としているわけですから。競争の中で、いい投球できなかったら外れていくということ。しっかりアピールしてもらわないと。-左腕が入るのが理想藤本監督 理想ですね。まあでも、今日が良くて前回は悪かった。まだ、やっぱり競争の中では負けているよね。次もチャンスがあるので、しっかりいい投球をして悩ませてくれたらうれしいですね。-救援陣は先頭に四球が目立った藤本監督 一番、投手コーチにもお願いしているところでね。6、8、9回に先頭に四球を出しましたけど。そういうところで出したら点につながる。後で投手コーチとミーティングしています。-栗原が2安打藤本監督 だいぶ状態も上がってきて、本人もだいぶ機嫌良かったですよ。打つ人は上林も2本打ったし、リチャードもなんとかいけそうかなという雰囲気を見せてくれている。牧原大も1番を狙うというところで、先頭でヒットを打って。後の打席も球数を投げさせている。三森の方がちょっと淡泊かな。もっといやらしい打者になってもらいたい。牧原大がちょっと大人になった感じやね。-野村大が代打で安打藤本監督 今日みたいなバッティングができたら、去年の(川島)慶三の代わりにね。得点圏打率も高くて、勝負強い。若いのに代打かと言われるけど、若いから代打。そこからレギュラーを目指していくんですからね。打つだけに関しては文句言うことないですよね。-投手コーチの配置を転換藤本監督 今はちょっと交互にね。勉強というか。(斉藤)学も(ブルペンの)中しか入ったことないし森山も外ばっかりだったので。いろいろ経験しながら。最終的には森山が表(ベンチ)に出てくると思いますけどね。オープン戦の間は試しながら。打撃コーチも前、後ろを交互にしていますからね。どっちがいいのか。村上は明るいし、声を出すし。長谷川は職人やしということで。適性を見極めないといけないですからね。

◆若き「仕事人」の座に向け、ソフトバンク野村大が1球で仕留めた。9回1死一塁。ようやく出番が来た。2番三森に代わって打席に入ると、マルクの初球のフォークを捉え、左翼線に運ぶ二塁打を決めた。「明日は必ず出たら打ちます。今日は出番がなかったから。ほんと打席に立ちたいんですよね」。ちょうど24時間前。そう言ってペイペイドームを後にしていた。有言実行。4年目のスラッガーは見事に結果を出した。笑顔と同時に渋い顔も見せた。「胃が痛いです。本当に代打というポジションは厳しい」。レギュラー争いとは違う形だが、この時期、開幕1軍へ生き残りをかけているのは同じ。貴重な「右の代打」として21歳は胃の痛み? とも戦いながら一振りにかけている。「ずっと打撃の調子はいいんです」。2月24日のロッテとの練習試合(宮崎アイビー)では9回無死二、三塁の場面で代打で登場。左前に適時打を飛ばした。 キャンプ前までは「三塁争い」に気持ちを高めた。打撃の成長は首脳陣も認めるが、課題は守備。でも両立が難しければ、長所を伸ばせばいい。昨年、2軍監督だった藤本監督はその打撃センスに高い評価を与えていた。2軍戦での得点圏打率は6割を超えた月もあった。昨秋宮崎でのフェニックス・リーグでもチャンスに強い打撃を披露。生かす道は藤本監督の頭にしっかり描かれていたようだ。「去年も2軍でやっているけど、得点圏打率は高くて勝負強いバッター。そこに当てはめるのはできるんじゃないかと思う。打つことに関しては今は、ほんと文句言うことはない」試合後、藤本監督は野村大の打撃を称賛した。若いからこそ、代打から出発してレギュラーをつかんでほしい思いも明かしていた。確かに、野手は打ってナンボなのだ。アピールすべき「一芸」は打撃。楽しみな代打男が出てきた。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。新戦力のフレディ・ガルビス内野手(32)の起用法について、考えを明かした。 「打撃も守備も、映像はもらっている。ほぼ100%で動けているので。それも、2番で試したいのはあるよね。破壊力ある2番になるよね。それこそ今こっちにいる選手も、それ以上に頑張らないといけないと。いい刺激になるんじゃないですか」 米大リーグ通算109発のスラッガー。右投げ両打ちで二遊間、三塁も守れるのが特徴だ。「できるだけ2番には右を入れたいんですけどね。3、4、5番は今の形でいくと思う」と藤本監督。柳田、グラシアル、栗原とクリーンアップは固まっているだけに、ガルビスの起用で打線が色を変えそうだ。 「サインプレーとかもやらないといけないし、守りのサインもある。そのへんも試していかないと。本番でサインわかりませんじゃ困るので」 新助っ人は近日中に来日する。2年ぶりの日本一のために、大きなワンピースになってもらう。またレイ、チャトウッドの投手の来日に指揮官は「ちょっと(ガルビスよりは)遅れるみたい」とした。

◆ソフトバンク・千賀滉大投手(29)が4日のロッテとのオープン戦に先発する。試合前にキャッチボールなどで調整し、心境を語った。 「やりたいことをマウンドで表現できたら。それの方が比重は高いと思いますけど、実戦が近いので普通に投げられたらと。半々くらいですね」 前回先発は2月26日のオリックスとのオープン戦(宮崎・アイビー)で3回8安打4失点だった。「自分の課題みたいなものは自分でわかっていると思うので。そこに対してどうアプローチできるか」。3月になり、少しずつ開幕が近づいている。結果と内容の両方で、万全の状態であることを示したい。 すでに3月25日の日本ハムとの開幕戦(ペイペイドーム)での先発が決まっている。3年ぶり3度目の開幕投手に向けて「今は結果どうこうよりも、自分が25日にしっかりいい球を投げる。打者を抑えるためのボールを準備することが大事だと思うので。そこに対してのアプローチをあしたしたいと思います」と意気込んだ。

◆先発したソフトバンク・田中正義投手(27)は、3回1失点(自責0)。最速154キロだった。 「打者の反応を見る限り、いい真っすぐがいっていた。調子自体はよかったので、どんどんと真っすぐで押していけたかなと」 一回の立ち上がり。岡林、大島を遊ゴロとして阿部は142キロのカットボールで見逃し三振。1球目から10球連続で直球と押しに押した。二回は石川昂を空振り三振、高橋周は二直。マルティネスは151キロ直球で空振り三振だ。 三回2死に鵜飼に左越え二塁打。失策が絡んで三進されると岡林に右前適時打を浴びた。「走者を出してからが、粘りを見せられるかが僕の課題」と反省点も残した。 田中正は2016年10月のドラフト会議で1位で5球団が競合。ソフトバンクが交渉権を引き当てたが、入団後は結果を残せずにいた。未勝利のまま迎えた、今季が6年目。藤本新監督は昨秋、今春キャンプと連続でMVPに指名した。3月25日の日本ハムとの開幕戦(ペイペイドーム)は千賀が先発する。すでに石川、和田、東浜が開幕ローテ入りを当確させており、残る2枚を争っている状況だ。 先輩から粋なサプライズもあった。登板直前、登場曲として流れたのは創価大の先輩でもある石川が使用する、ももいろクローバーZ・佐々木彩夏さんの『仕事しろ』。田中正は別曲を使うだけに、先輩からの激励だったのかと問われると「だと思います。僕が固くなることを見越して」と表情がようやく緩んだ。

◆中日の2年目右腕・高橋宏斗投手(19)が先発し、4回5安打2失点だった。 「4回までで修正もできなかったですし、悪い形のまま、いってしまった」 一回にいきなり先頭・牧原大からの連打で一、三塁のピンチを招き、続く柳田の二ゴロ併殺の間に先制の1点を献上。2月11日の紅白戦、同11日のDeNAとの練習試合(ともに北谷)の2試合では計5回無失点とホームを踏ませていなかったが、今春初失点を喫した 二回は栗原の中前打とリチャードへの四球をきっかけに2死二、三塁を作られ、海野に外角低めへの151キロ直球を逆らわずに右前へ運ばれて2点目。三、四回はゼロで切り抜けたが、球数は81球に達し、予定だった5回のマウンドには向かわなかった。 選手交代を告げる中日・立浪和義監督=ペイペイドーム(撮影・村本聡) 4回のうち3度は先頭打者に出塁を許して得点圏へと進まれ、失点につながった要因として反省。一方で、直球を強打者の内角へ次々と投投げ込むなど粘り強さも示し「これだけの打者を抑えられる準備や実力をつけていかないといけない。投げられたのはいい経験になった」と前を向いた。

◆ソフトバンクは逆転負けで連勝はならなかった。試合後、藤本博史監督(58)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --田中正が3回1失点 「(三回)2死から1点は取られたけど、いい球を投げていた。先発候補として十分、いけるんじゃないかなというくらいの投球をしてくれた」 --開幕ローテは残り2枠。田中正が先頭を走っている 「ゾーンで勝負できているしね。真っすぐもいい球、相手も刺されている状態だった。きょうは及第点というところ」 --次が最終テスト 「あと2回くらいいくんじゃないかな? 10日が過ぎたらもう決まってくるから。10日までにあと1回は投げるかな」 --笠谷も2回無失点 「ああいう投球してくれたら。候補としているわけですから。いい投球ができなかったら外れていく。時間も3週間くらいしかないから。アピールしてもらわないと」 --ローテーションに和田ともう1枚、左投手がほしい 「理想ですね。でもきょうはよかった、前回は悪かった。競争の中では負けているよね。次はまたチャンスあるので、こっちを悩ませてくれたらありがたいですね」 --リリーフが3度、先頭打者に四球 「あれが一番、投手コーチにお願いしていること。1球もストライク入らないとか。六、八、九回と出しましたけど。去年も何回も俺見たし。打たれてヒットなら仕方ない。ゾーンで勝負できなくて出塁されて、その後の打者に打たれているわけだから。これはもってのほかですよね。あとで投手コーチとミーティングします」 --栗原が2安打で復調気配 「だいぶ状態もあがってきて。2本打って、一つは二直か。いい当たりやったし、本人も機嫌よかったですよ」 「牧原(大)も1番を狙っている。(一回の)1球目から積極的にライト前打って。あとの2打席は追い込まれてもフルカウントまでいっているから。球数を投げさせるというところは、牧原はできている。ちょっと大人になったよね」 --九回に代打・野村大が左翼線二塁打 「きのうも使いたかったけど、いいところで代打の練習をさせたかった。走者がおらんところやと集中力も高まってこないと思うし。8日、9日は打席数確保のために2軍の試合に。10日から遠征に連れていく形で考えています。きょうみたいな打撃やと去年の(川島)慶三の代わり。2軍で去年僕は一緒にやっているけど、得点圏が高くて勝負強い打者だと思うので」

◆中日は鵜飼が六回に左翼2ランを放つなどし、逆転勝ちした。試合後の立浪和義監督(52)の主な一問一答は以下の通り。 ――鵜飼が六回に初球の直球を捉えて逆転2ラン 「素晴らしいホームランでしたね。なかなか風格もあるし、どんどんいい投手と当たっていい経験をしながら、いい形になってくればいいんですけどね」 ――きのう(2日)は2三振も。経験も踏まえて打席に臨んだ 「一線級の投手になってくるとそんなに甘いボールだけ待っていても打てないので、ある程度、狙い球を絞っていかないと、とは(試合前に)話をした。スライダーとかへの対応も少しずつできてきている。どうしても強く振ろうとして、トップがもう一度入って遅れてしまうので、その課題も直ってくれば。非常に楽しみですよね、あれだけのパワーがあるわけですから」 ――第1打席は詰まっていながら左翼フェンス直撃の二塁打 「バット折れていたでしょ。すごいですよ。鵜飼にずっと期待していたらダメですけど。レギュラー陣も調子を上げていかないといけない。若い選手もそうですけど」 ――石川昂が4三振 「鵜飼と2人で大型扇風機にならんようにね。どうしてもポイントが中に入るというのは課題としてやっているので、もう少し何とか、真っすぐを狙っているときぐらいは、捉えられるようになってこないと。そして、今度は真っすぐを打ちにいったら変化球のとんでもない球も振ってしまうので、これから何とかしないといけないところでしょうね」 ――高橋宏は先発で4回5安打2失点 「バタバタしていましたよね。真っすぐ自体はいいんですけど、見ているともう一つ、打者有利のカウントでスライダーならスライダー、というようなボールがあればもう少し楽になるんでしょうけど、どうしても打撃カウントで真っすぐ勝負になるので。真っすぐが走っているときはいいですけど」 ――岩崎は古巣相手に1回2安打無失点 「ちょっと走者は出したんですけど、力のあるボールもありましたし。きょうは古巣相手で相当、力みもあったでしょうから、次からどんどん投げていくなかで感覚を戻してくれればいいなと思います」 ――開幕に向けて左翼は阿部と鵜飼で悩んでいるところ? 「そうですね。阿部も非常に頑張っているので、貴重な戦力になってくると思う。結果を出そうと必死にやっているので、チャンスはいろいろと出てくるのかなと思います」 ――5日に開幕する教育リーグに帯同させる選手は 「あまり試合に出ていない選手、打席に立っていない選手は出るかもしれないですね」

◆中日のドラフト2位・鵜飼航丞外野手(22)=駒大=が「9番・DH」で出場し、3打数2安打2打点。六回に逆転2ランを放った。 「(前の打者の)桂さんの打席で(相手投手の)制球が乱れていたので初球から思い切り、積極的にいこうと決めて打席に入りました。とても良い感触でした」 1―2の六回に、この回から3番手として登板したソフトバンクの育成右腕・重田が先頭の桂にストレートの四球を与えたところで打席が巡ってきた。振り抜いたのは狙い通り、初球。真ん中高めの145キロ直球をとらえると、左翼手は一歩も動くことなく打球を見送るだけ、という完璧な当たりで左翼席中段へと運んだ。試合前の練習中に立浪監督からかけられた言葉が、まさしく「狙い球をしっかり決めてから打席に入れ」。その授かった助言を生かし、完璧な一発で応えた。 三回2死ではバットを折られながら左翼フェンスを直撃する二塁打を放ち(中堅手の失策で三進)、続く岡林の右前適時打で生還。八回も先頭として四球で出塁し、その後の阿部の左前2点打でホームを踏んだ。 左翼のポジション争いは、ほかの8つのどのポジションよりも厳しいが、打撃好調の鵜飼と阿部が一歩リード。勝ち抜くために「まだまだ、きょうしか打っていないので、これからも打ってアピールできるように頑張りたい。打たなければスタメンは絶対に取れないですし、打って結果を残せばチャンスは十分あると思っている。打つしかない」と鼻息荒く、結果を追い続けていく。

◆ソフトバンクの栗原が、練習試合を含めて今季の対外試合5試合目でようやく初安打を放った。先頭で打席に入った二回に速球を中前へきれいにはじき返すと、八回にも変化球を引っ張って右前へ。それでも「タイミングと動きだしがしっくりこない。探り探りやっている」と満足していなかった。 昨季は初の全試合出場を果たし、打線を引っ張った。主軸の一人として期待がかかる今季は、既にレギュラーを確約されている立場だが「余裕はない。ヒットが出るに越したことはない」と、ここからエンジンをかけていく。

◆中日の2年目、高橋宏は4回5安打で2失点と力を出し切れなかった。3度先頭打者を出すなどリズムをつくれず「先頭を抑えることがテーマだったが、できずに失点につながった。悪い流れに自分から入った」と表情を曇らせた。 それでも一回に柳田を内角直球で二ゴロ併殺に切るなど威力は十分。開幕ローテーションを狙える位置まで成長している期待の若手にとって、ソフトバンク戦はこれ以上ない力試しの機会だった。「ここで投げられたのはいい経験になった」とうなずいた。

◆ソフトバンクのプロ6年目、田中正義投手(27)が3日、中日戦(ペイペイドーム)に先発し、3回2安打1失点(自責0)と好投。立ち上がりから、持ち味の150キロ超の速球で押して4三振を奪い、藤本博史監督(58)は「先発候補として十分、いけるんじゃないか」と評価した。 才能が6年目でようやく花咲こうとしている。田中正が3回を1失点(自責0)。内容たっぷりの投球で、初の開幕ローテーション入りをぐっと手繰り寄せた。 「打者の反応を見る限り、いい真っすぐがいっていた。調子自体は良かったので、どんどんと真っすぐで押していけたかなと」 一回の1球目から10球連続で直球。最速154キロを計測した。二回は石川昂、マルティネスを151キロで空振り三振。三回に味方の失策がからんで2死三塁となったあと岡林に右前適時打を浴びたが、自責はゼロ。内容十分の投球に藤本監督も「先発候補として十分、いけるんじゃないか」と評価した。 2016年秋のドラフト会議でロッテ、巨人、日本ハム、広島、ソフトバンクの5球団が1位指名の入札で競合した剛腕だが、プロ入り後は伸び悩んだ。5年間で通算29試合の登板にとどまり、勝ち星なし。しかし、昨オフ就任した藤本監督はその能力に期待をかけ、昨秋&今春キャンプでは連続でMVPとして名前を挙げ、評価していた。開幕投手の千賀を筆頭に石川、和田、東浜がローテ入りを確実にしており、残り2枠。指揮官は「10日が過ぎたらもう決まってくるから。10日までにあと1回は投げるかな」としたが、その競争の先頭を田中正が走っている。 登板直前にはサプライズもあった。球場に流れたのは創価大の先輩でもある石川の登場曲で、ももいろクローバーZ・佐々木彩夏さんの『仕事しろ』。別曲を使用する田中正もビックリしながら、先輩からの激励だったのかと問われると、「だと思います。僕が固くなることを見越して」と表情が緩んだ。 「期待していただいていることも僕自身感じていますし、そこに何としても応えたいという思いは強いです」 7月には28歳になる。苦しんだ分だけ、勝って心から笑ってみせる。(竹村岳)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
301 1.000
(-)
-
(-)
22
(+7)
4
(+2)
4
(+1)
5
(+2)
0.338
(↑0.011)
1.000
(↓0.33)
2
(-)
ORIX
210 0.667
(-)
1
(↓0.5)
11
(-)
8
(-)
0
(-)
4
(-)
0.305
(-)
2.000
(-)
2
(2↑)
巨人
211 0.667
(↑0.167)
1
(-)
10
(+5)
6
(-)
6
(+4)
0
(-)
0.192
(↓0.006)
1.500
(↑0.5)
2
(-)
日本ハム
211 0.667
(-)
1
(↓0.5)
6
(+1)
8
(+1)
3
(+1)
1
(-)
0.151
(↑0.013)
1.750
(↑0.25)
5
(1↓)
阪神
110 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
10
(-)
6
(-)
2
(-)
3
(-)
0.250
(-)
2.650
(-)
5
(1↓)
ロッテ
110 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
4
(-)
3
(-)
0
(-)
3
(-)
0.231
(-)
1.590
(-)
5
(1↓)
楽天
110 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
9
(-)
12
(-)
0
(-)
0
(-)
0.203
(-)
6.350
(-)
5
(4↑)
中日
220 0.500
(↑0.167)
1.5
(-)
15
(+5)
16
(+3)
3
(+1)
0
(-)
0.254
(↓0.021)
3.340
(↑0.12)
9
(5↓)
ソフトバンク
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
10
(+3)
14
(+5)
2
(-)
2
(+1)
0.253
(↑0.026
4.330
(↑0.17)
9
(-)
ヤクルト
121 0.333
(-)
2
(↓0.5)
10
(+1)
11
(+1)
0
(-)
6
(+3)
0.250
(↓0.056)
2.310
(↑0.46)
11
(2↓)
広島
130 0.250
(↓0.083)
2.5
(↓1)
8
(+2)
21
(+7)
3
(+1)
1
(-)
0.222
(↓0.036)
5.450
(↓0.77)
12
(-)
西武
020 0.000
(-)
2.5
(↓1)
2
(-)
8
(+5)
0
(-)
1
(-)
0.161
(↓0.033)
3.940
(↓0.56)