ソフトバンク(☆3対1★)中日 =オープン戦1回戦(2022.03.02)・福岡PayPayドーム=
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中日
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ソフトバンク
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勝利投手:石川 柊太(1勝0敗0S)
(セーブ:甲斐野 央(0勝0敗1S))
敗戦投手:小笠原 慎之介(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(1号・7回表ソロ)
【ソフトバンク】三森 大貴(1号・3回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは、先発・石川が3回1安打無失点、2番手・松本が4回1失点とそれぞれ好投。対する中日は、小笠原が5回2失点のピッチングを披露。両チームの先発ローテーション候補がともに結果を残した。

◆ソフトバンクのセットアッパー左腕、リバン・モイネロ投手(26)が1軍に合流した。

◆開幕4戦目の先発が確実になっているソフトバンク石川柊太投手(30)が、3回1安打無失点の好投を見せた。立ち上がりから直球を中心にスイスイと4奪三振。中日打線に二塁を踏ませない投球で、貫禄を示した。「緊張感を持って入れた。湧き上がってくるものを感じでぶつけていくことを大事にしたかった。それが技術と一致する部分が結構あった」と手応え十分だった。

◆ソフトバンクがオープン戦初勝利を飾った。先発石川が3回無失点、1番三森が右翼席へ決勝弾を放つなど快勝。試合後の藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。-ペイペイドーム初勝利藤本監督 いいものですね。(声援も)聞こえました。-先発石川は3回0封藤本監督 良かったと思いますよ。テンポも良かった。今日のピッチャーの中では、松本のイニング先頭のフォアボール。そこだけかな課題は。-三森がホームラン藤本監督 去年は逆方向、逆方向へ打ってたんですけど、右にも引っ張ってホームラン打てるのは自信にしてもらったらいいと思う。どんどんこれからも積極的にいって、追い込まれたらなんとか粘る。そういうところがまだ。厳しいようですけど、1番としたらもう少し積極的にいきながら球数を投げさせるところが欲しいかな。-藤井が3者凡退藤本監督 ずっといいんでね。本当に支配下も近いんじゃないですか。このままオープン戦でいい状態で投げてくれたら。当然開幕1軍も考えられるんでね。これだけのピッチングされたらね、他のピッチャーもうかうかできないですよね。-初回に柳田の右前打で佐藤直が三塁へ藤本監督 素晴らしい走塁だと思います。前の塁へいくのもテーマにしてるんでね。本人も(柳田が)打った瞬間にサードへいくつもりで走ってたんでね。

◆支配下どころか一気の開幕1軍あるぞ。ソフトバンクに新加入した元広島の育成右腕、藤井皓哉投手(25)が1回3人斬りで本拠地初登板を飾った。8回からの3番手で、A・マルティネス、岡林、根尾を最速150キロの直球でグイグイ押し込んだ。登板4投手で唯一の完全投球を見せ、藤本監督の評価も爆上がりだ。藤本監督 ずっといい。本当に支配下も近いんじゃないですか。このままオープン戦でいい状態で投げてくれたら。当然開幕1軍も考えられる。藤本ホークスは「競争」をテーマに掲げるが、背番号3桁の右腕が一躍、開幕1軍メンバーに急浮上。藤井も「まだ背番号が3桁なので今日のような投球を続けて、支配下登録を勝ち取れるように頑張っていきたいです」と引き締めた。春季キャンプからの実戦4試合は6イニングをわずか2安打、3失点。奪三振はイニング数の倍の12個だ。「久しぶりのドーム球場、1軍のマウンドということで緊張しましたが、割り切って投げることができました。しっかりとゾーンに投げ込んでバッターと勝負するという気持ちでした」。20年オフに広島を戦力外になり、独立リーグの四国IL・高知からNPB復帰のチャンスをつかんだ苦労人。今年初の実戦登板から1カ月も経たない中、支配下契約をほぼ確実にした。藤本監督は言う。「これだけのピッチングをされたら、他の投手もうかうかできないですよね」。育成右腕が吹き込む新風は、投手陣の底上げにつながる。収穫いっぱいの本拠地初采配、初勝利になった。【只松憲】▽ソフトバンク柳田(オープン戦初打席で右前打)「とにかくけがなくやっていくことが一番です。しっかりと状態を確認しながら、開幕に合わせていきたい」▽ソフトバンク松本(2番手で4回3安打1失点)「ホームランは打たれてしまいましたが、自分の感覚はそんなに悪くはなかった。今後は配球をもっと考え、その中で自分のボールの精度を上げていきたい」

◆ソフトバンク1番候補の三森大貴内野手が、チームの本拠地1号を放った。0-0の3回無死走者なしで、左腕小笠原の内角球を強振。1軍134試合で0発の男が、ペイペイドームの右翼スタンドまで運んだ。今年はパワーも身につけ「良い形でとらえることができ、結果を出すことができて良かった。開幕に向けて、いい形を継続していきたいと思います」と手応え十分。1軍通算では対右腕の打率1割9分7厘に対し、3割8分8厘と打ち込んでいる左腕キラーぶりを発揮した。

◆内野でも外野でもスタメンで出るん弾!中日7年目の阿部寿樹内野手(32)が絶好調だ。 7回に右腕松本の低めのチェンジアップを捉え、広いペイペイドームの左中間席までかっ飛ばした。チーム唯一の得点となる1号ソロ。オープン戦3試合連続安打で8打数5安打、打率を6割2分5厘まで上げた。「しっかり準備して打席に入れているのがいい」と頬を緩ませた。一昨年まで不動の二塁手だったが、昨季は不振と上半身のコンディション不良などで出場は66試合にとどまった。オフに打撃フォームを見直し、キャンプで改良を重ねてきた。石川昂を三塁に置き、高橋周を二塁にコンバートした関係で、昨秋から外野に本格挑戦。この日は打ち込みで福岡遠征を外れたビシエドに代わり「7番一塁」で出場した。「出られればどこでもいい」。外野だけでなく一塁も練習し、開幕スタメンを虎視眈々(たんたん)と狙っている。立浪監督の構想は一塁ビシエド、二塁高橋周、遊撃京田、三塁石川昂が基本線。外野も中堅大島のほか、両翼も岡林、平田、鵜飼、A・マルティネス、根尾らがひしめく激戦区だ。立浪監督は「素晴らしい本塁打。明日は左翼で使ってみる。内野も外野もできるので非常に貴重な戦力」と目を細めた。3日のソフトバンク戦は対外試合ではプロ初の外野デビュー戦になる。阿部は「不安な面が多いけど、練習していきます」と気合十分だ。マルチにポジションをこなし、レギュラー奪回に燃えている。【伊東大介】▽中日岡林(オープン戦3試合連続安打)「ヒットが出たことは良かったけど、反省しないといけない打席もある」

◆中日ドラフト2位の鵜飼航丞外野手(22=駒大)が「4番左翼」でオープン戦初の主砲を務めた。先発石川らに2打席連続の見逃し三振など洗礼を浴びたが、9回の最終打席で意地の一塁内野安打。3番石川昂も4打数1安打3三振だった。立浪監督は「いい投手が投げたら、そう簡単には打てない。石川、鵜飼にはああいう投手と対戦する中で何かを感じてくれれば」と成長を期待した。

◆中日7年目左腕の小笠原慎之介投手がオープン戦初先発を5回5安打2失点にまとめた。直球は最速148キロをマークしたが、3回は先頭三森にソロを被弾。「7割くらい納得していない」と自己採点は厳しかった。大野雄、柳の左右両輪に次ぐ先発ローテの3番手を期待されるが、2年目高橋宏らがローテ入りを猛アピール中。「下にはいい投手もいるし、負けられない。越さないといけない人もいる」と引き締めていた。▽中日岡野(2番手で3回1失点)「今日はある程度、変化球でカウントを整えられた。(暴投がらみの)失点はもったいなかった」

◆やっぱり野球は「投手力」なのだ、と思った。宮崎キャンプを終えて福岡に戻ったソフトバンクの地元福岡でのオープン戦初戦。練習試合を含めて対外試合3連敗中だったが、投手陣が安定した力を見せれば、簡単に星を落とすことはない。開幕2カード目のロッテとの初戦(29日)の先発が内定している石川が3回無失点。ローテ枠に食い込みたい松本が阿部にソロ弾を許したものの4回1失点。7回までにテンポ良く打線を封じ込めば、ドタバタすることはない。売り出し中の育成藤井も3人で片付け、9回は甲斐野が締めた。 「競争」という名のチーム内バトルが本格化する。センター、サードの定位置争いに目がいきがちだったが、投手陣だって「一発快投」で答えなければ厳しい「振るい落とし」が待っている。支配下登録を目指す藤井の落ち着いた投球に、藤本監督はキャンプ中から「勝ちゲームでも投げさせられる」と評していたが、さらに上がったようだ。 先発候補は複数イニングの中で失点しても内容重視で評価されるだろうが、救援陣は1イニング勝負。シーズン同様、厳しい視線が向けられる。試合後の藤本監督はまだまだ辛口採点だったが、最後を締めた甲斐野は自信回復の登板になったのではないだろうか。先頭の石川昂を139キロのフォークで空振り三振。新人鵜飼には内野安打されたが、溝脇を153キロの直球で空振り三振、最後は木下を三邪飛に打ち取った。2月23日の西武との練習試合で9回に登板し、3安打2失点と炎上しただけに雪辱への思いは強かったはずだ。 昨年のホークスは4点以内の点差別勝敗はすべて負け越し。特に1点差は8勝19敗だった。チーム浮上のカギは、得点力アップとともに長丁場の1年を考えればブルペン陣の踏ん張りも大きいはず。必勝のバトンをつなげる中継ぎ陣は、多くても困ることは、ない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆中日は相手投手陣の前にソロ本塁打の1得点のみと打線がつながらなかった。試合後の立浪和義監督の主な一問一答は以下の通り。 ――打線が5安打1得点と苦しんだ 「いい投手が投げたらそう簡単には打てないですけど、特に石川昂とか鵜飼(ともに4打数1安打)とかはああいう投手と対戦するなかで何か感じてもらえれば。真っすぐに遅れる課題をちょっとずつでも克服できれば。あえて2人を3、4番で使った。今日感じてどう変わっていくかですよね」 ――阿部がソロ本塁打 「非常に結果を出して、頑張っている。内野のポジションは決まりつつあるんですけど、あした(3日)は左翼で使ってみようかなと思っています」 ――そう感じさせるだけの打撃がある 「あれだけのホームランはなかなか打てないですからね。非常に頑張っているし、結果も出しているので」 ――打撃フォームを変更した効果は 「特に低めは強いですよね。これから恐らく高めの速いボールを攻められてくると思うので、そこをどう対応していくかでしょうね」 ――複数ポジションを守れる選手は貴重 「内野も外野もできるので、非常に貴重な戦力です」 ――小笠原は降板後に「いいところも悪いところも出た」と話していた 「結果は5回2失点ですからね。よく粘った方ではないですか。立ち上がりはさすがに力んでいたのかな。5回を投げ切れましたから次にまた反省を生かして、徐々に上がってきたらいいかなと思っています」 ――ビシエドは福岡遠征に帯同していないが名古屋の試合は出場ですか 「そうです。今回は来ていないですけど名古屋で出るという感じで」 ――高松の姿がなかった 「腰に張りがあるということで先に名古屋に帰りました。(合流は)完全(な状態)になってからです」 ――合流した土田に期待するところは 「きょうもいい守備をしていましたし、打つ方でもミートをするのがうまいですから、守備力を上げていけば1軍のチャンスもあるので頑張っていけばいいのかなと思います」

◆ソフトバンクはオープン戦初勝利。試合後、藤本博史監督(58)が試合後に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --オープン戦初勝利 「いいものですね」 --ファンの声援も 「はい、聞こえました」 --石川は3回無失点 「よかったと思いますよ。テンポもよかったしね。きょうの投手の中で、松本のイニングの先頭の四球(四回)ね。反省点はそこだけかな。あと、投手はみんなよく投げてくれたと思います」 --甲斐がマスクをかぶると試合も締まる 「甲斐がかぶるとリードも変わってくるかなと。いいリードしてくれていますよね」 --甲斐が実戦で初安打 「今宮も適時打が出たし。もうちょっとヒットがほしいところありますけどね。チームヒットが5本だったので。これからどんどんあげてくれると信じています」 --三森が本塁打。シーズンではまだ0本塁打だが 「逆方向、逆方向、去年はずっと打っていましたけど。引っ張ってホームランも打てるので。自信にしてもらったらいい。これからも積極的に、追い込まれたら何とか粘る。そういうところが厳しいですけど、1番としたらもう少し。まだほしいところはありますね」 --育成・藤井は1回無失点 「ずっといいんでね。本当、支配下(登録)も近いんじゃないですか。このままオープン戦いい状態で投げてくれたら。当然、開幕1軍も考えられるので。これだけの投球をされたら、他の投手もうかうかできないですよね」 --試合前には中日・立浪監督と会話を 「大した話はしていないですけど。監督業、大変ですねという話をしただけで」 --一回1死一塁で柳田が右前打。一走・佐藤直が三塁に到達した 「よく走りましたね。素晴らしいと思います。前の塁にいくということを、テーマにしているので。佐藤の足の速さならあれくらいいけると思っていたし、本人も打った瞬間にサードにいくつもりで走っていたので。あの走塁はよかったと思います」 --2打席目以降に安打が出ればなおよかった 「そのへんがね、佐藤は最初に一本出て、気持ちよく打席に入ったのが淡泊になりすぎたのかなと。もっと貪欲にヒットを狙いにいく打撃をしてくれたら、2番にハマってくるんですけどね」

◆中日・小笠原慎之介投手(24)が先発し、5回5安打2失点だった。 「良かったところも出たんですけど、どちらかというと悪いところの方が出たかなと思います」 4回4安打1失点(自責0)だった2月16日の日本ハムとの練習試合(北谷)以来、中13日の登板。一回に連打と四球で2死満塁のピンチを招きながらも、6番・中村晃を外角への146キロの直球で空振り三振に仕留め、難を断った。 二回も三者凡退で切り抜けたが、三回は1番・三森にソロアーチ、四回は2死二塁で今宮に中前適時打を浴びて失点。先発オーダーは中軸に柳田、グラシアル、栗原が並ぶなど公式戦さながらのソフトバンク打線と対し、低めへの制球や横振りとなった投球フォームなど課題もしっかりと持ち帰った。 「自分の課題をしっかりと克服して、開幕ローテーションに入れたらいいなと思っています」 昨季は自身初の規定投球回到達を果たし、キャリアハイの8勝。さらなる飛躍を目指すシーズンの開幕に向けて、修正を図る。

◆中日・阿部寿樹内野手(32)が「7番・一塁」で出場し、七回に左中間席へソロ本塁打を放った。 「少し低めのボールでしたが、うまく打つことができたと思います」 3点を追うなかで迎えた第3打席で、ソフトバンク・松本が投じたチェンジアップを芯でとらえた。好投手たちのリレーの前に、この日の打線は5安打。唯一の得点となった一発は大きなアピールになる。 一昨年まで二塁のレギュラーに定着していたが、昨季はけがの影響もあり、66試合の出場にとどまった。昨秋からは外野守備の練習にも挑戦。オープン戦期間は石川昂が三塁に就き、昨季まで三塁を守っていた高橋周が二塁を守る。ビシエドが帯同していないこの日、阿部のポジションは一塁だった。 ただ、これも打撃力への期待が大きいからこそだ。立浪和義監督(52)も試合後に「あれだけのホームランはなかなか打てない。非常に頑張っているし、結果も出している。内野も外野もできるので、非常に貴重な戦力です」と賛辞を贈った。オープン戦での結果もこれで3試合で8打数5安打と波に乗る。 「出られればどこでもいいので頑張ります。また打てるようにしっかりと準備します」と阿部。指揮官は3日の同戦に左翼で起用すると明かした。

◆キャンプ中の対外試合出場を免除されていたソフトバンクの柳田が、今季初の出場でいきなり存在感を示した。一回の第1打席、初球のカーブを捉えて右前へ運び、第2打席も安打にはならなかったが痛烈なピッチャー返しを放った。それでも「とにかく、けがなくやっていくことが一番」と冷静だった。 今季から新主将に就任。1月に新型コロナウイルスに感染して出遅れたが、影響はなさそうだ。今季の実戦で初めて右翼の守備にも入り、軽快な動きを披露。ここから調整を本格化させていく。(ペイペイドーム)

◆中日・阿部が「7番・一塁」で出場し、七回に左中間ソロを放った。「低めのボールだったが、うまく打つことができた」。もともとは二塁手だが、オープン戦では石川昂が三塁に就き、昨季まで三塁を守っていた高橋周が二塁を守る。昨季は故障にも泣き、激しい定位置争いにさらされている32歳は「出られればどこでもいいので、頑張ります」。3日の同戦では、D2位・鵜飼(駒大)らと争う左翼で出場する予定だ。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
DeNA
201 1.000- 15233 0.3270.670
2
ORIX
210 0.6670.5 11804 0.3052.000
2
日本ハム
210 0.6670.5 5721 0.1382.000
4
阪神
110 0.5001 10623 0.2502.650
4
ソフトバンク
110 0.5001 7921 0.2274.500
4
ロッテ
110 0.5001 4303 0.2311.590
4
楽天
110 0.5001 91200 0.2036.350
4
巨人
111 0.5001 5620 0.1982.000
9
広島
120 0.3331.5 61421 0.2584.680
9
中日
120 0.3331.5 101320 0.2753.460
9
ヤクルト
120 0.3331.5 91003 0.3062.770
12
西武
010 0.0001.5 2301 0.1943.380