オリックス(★1対4☆)ロッテ =オープン戦2回戦(2022.03.02)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:美馬 学(1勝0敗0S)
(セーブ:鈴木 昭汰(0勝0敗1S))
敗戦投手:山岡 泰輔(0勝1敗0S)
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◆オリックスは、先発・山崎福が3回無失点。開幕ローテーション入りへ、順調な調整ぶりを披露した。対するロッテは先発・美馬が3回2安打1失点。その後も中継ぎ陣がそれぞれ無失点に抑えるなど、投手がそろって結果を残した。

◆オリックスの外野3ポジションに新人トリオがスタメン起用された。

◆ロッテドラフト1位、松川虎生捕手(18=市和歌山)がオープン戦初打席で初安打を放った。2回無死一、二塁からオリックス山崎福の内角球を左前にはじき返した。守備では17歳年上の美馬を落ち着いてリード。高校の卒業式から一夜明けて再合流し「昨日チームから離れていたこともあって、はじめが大事と思って球に食らい付いた結果です。(リードは)2回以降は田村さんにもアドバイスをもらいながら、いい配球ができました」と振り返った。▽ロッテ美馬(今季初実戦登板で3回1失点)「初回は不安なままいってカンカン打たれて、やばいなと思って。2回は(松川と)配球の話もして自分らしく投げられた。しっかり先発6人の中に入りたい」▽ロッテドラフト5位八木(2番手で登板。オリックス杉本を3球三振に仕留めるなど1回3者凡退)「追い込んでからの球が前回よりよかった。(杉本は)多分、真っすぐ待ちでフォークを投げて三振を取ったので、シーズンに入ったらもっと低めに投げないといけないと思います」

◆粘って快足を飛ばした。ロッテ高部瑛斗外野手(24)は6回2死二塁、オリックス山岡に対してフルカウントから3球ファウルで食らい付いた。11球目の内角スライダーを捉えた打球は、前進していた右翼手の頭を越える適時三塁打に。「前回粘って三振したので、絶対前に飛ばそうと。エース級の投手が出てくるので気持ちを高めてやれている」と充実感をにじませた。2年目の昨季、イースタン・リーグ最多の28盗塁で表彰された。「今年はそれを1軍でやるって意味で、今トライしてる形です」と、前日まで対外試合10試合で9盗塁をマーク。この日は4回の中犠飛、6回の三塁打で2打点を挙げ、バットでもアピールした。俊足外野手の壁は厚い。チーム内には昨季ともに盗塁王を獲得した荻野と和田に加え、藤原、岡がいる。長打力で圧倒するマーティンも来日済み。競争相手は多いが、ずっと2軍の帝王ではいられない。「1軍で今まで結果が出なかった中で、少しずつ数字が出てきたのはプラス材料。満足はしてないですけど続けていきたい」と、手応えをつかみつつある。後輩も踏ん張っている。1番で出場を続けるドラフト2位、池田来翔内野手(22=国士舘大)は大学の2学年下にあたる。在学中から仲が良く、ユニホームが変わっても野球談議に花を咲かせる。「もちろん負けられないという気持ちもあるし。このまま一緒に(1軍で)できたらいい」。約3週間後、仙台でコールされる開幕オーダーに名を連ねたい。【鎌田良美】

◆オリックスの先発スタッフが充実してきた。19、20年に開幕投手を務めた山岡泰輔投手(26)が、2番手で登板。結果は3回5安打4失点(自責2)だったが昨年9月に右肘クリーニング手術を受けて以来、最多の63球を投じた。 降板後には「高めに浮いたボールが多かった」と反省。最速は148キロで「球の強さはあった。ちょっとずつ(状態を)上げていけたら」と前を向いた。患部の状態には「(翌日の)反応を見てみたい」と、やや不安は残すものの、先発調整に向けての再スタートを切った。中嶋監督は「思ったところに投げられていない」と制球面での不安を口にした。今後は「ゾーンで勝負していくはず」と次回登板での修正に期待した。19年に最高勝率のタイトルを獲得した右腕が先発ローテーションに戻ってくれば、大きな戦力になることは間違いない。この日はバルガスも3番手で登板。3回33球で1安打無失点の投球に、指揮官は「いろいろなことを考えて。(先発の)適性もある投手。枚数が何枚にもなれば」と、最速159キロ右腕の先発起用の含みを持たせた。【真柴健】

◆ラオウことオリックス杉本裕太郎外野手(30)が状態を上げてきた。初回2死三塁から右翼フェンス直撃の先制適時二塁打を放ち、オープン戦3試合連続タイムリー。「内側からバットを出せました」と会心の一撃だ。12学年下の18歳の新人池田がオープン戦でも奮闘しており「刺激をもらっている。昔の(18歳の)僕と全然違う。僕はホームランしか狙ってなかったんで」と感心していた。

◆オリックスのドラフト5位の高卒新人、池田陵真外野手(18=大阪桐蔭)がまたもアピールだ。「2番左翼」で起用され、初回無死一塁で初球を中前打。中嶋監督は「(攻めの)姿勢が評価できる」とたたえた。この日は本職が内野手の同2位、野口智哉(22=関大)が右翼の適性チェックを受けるため、外野のスタメンが全員ルーキーの布陣に。「新人3人は不安が大きかった。(センターで同4位の)渡部さんの言うことを聞いてました」と笑った。

◆先発したオリックス山崎福也投手が3回を3安打無失点に抑え、開幕ローテに前進した。球数44球の内容に「変化球に頼ってしまう自分がいる。真っすぐをどんどん投げていければ」と課題を見つめた。1日のロッテ戦(京セラドーム大阪)に先発した田嶋、5日のDeNA戦(横浜)で先発が見込まれる宮城とともに「先発左腕トリオ」を形成を目指す。

◆ロッテは今季初実戦の美馬が一回に1点を失うも修正し、二、三回を完璧に抑えた。新人の松川はオープン戦初打席で安打。オリックスは山崎福が得点圏に走者を背負いながら3回無失点。山岡は3回4失点で制球に課題を残した。

◆ロッテのドラフト1位・松川虎生(こう)捕手(18)=市和歌山高=が2日、オリックス戦(京セラ)の二回、オープン戦初打席で安打を放った。 「いつもと変わることなく打席に入れました。昨日、チームから離れていたこともあって始めが大事と思い、ボールに食らいついた結果です」 母校の卒業式出席から一夜明け、「6番・捕手」で先発出場。二回無死一、二塁の好機で左腕、山崎福の内角直球を左前へ運んだ。四回無死一、二塁の打席では右飛を放って1死一、三塁と走者を進め、田村の同点打を呼んだ。井口監督は「サインを出さなくても(意図した打撃で)確実に走者を進めた。他の選手とは大違いです」とたたえた。 守備では実戦初登板の美馬を好リード。35歳の右腕に「落ち着いて、普通にプレーしている。打撃がいいので頼もしいです」と言わしめた。指揮官は松川の広角打法について「彼の持ち味。リードも良かったし、どんどん起用する」と評価。ルーキーの開幕1軍が現実味を帯びてきた。

◆オリックスのドラフト5位・池田陵真外野手(18)=大阪桐蔭高=が「2番・左翼」で出場。オープン戦初スタメンを果たし、3打数1安打と結果を出した。 「野口さんや渡部さんから『きょうスタメンやで』と言われて、最初は違うかなと思っていたけど、ホワイトボードを見たらスタメンで試合に出るようになっていたので、緊張よりは『よし、やってやろう』という気持ちがありました」 オープン戦出場3試合目で初のスタメン。その第1打席の初球で起用に応えた。無死一塁から美馬の143キロ直球を中前へ。ひと振りでとらえる対応力に、中嶋監督は「すごいですよね。大したもんですよ。練習を見てもいい打者だと思っていたけど、対応能力は(予想の)はるか上だった」と高く評価した。 オープン戦3試合で打率・333(6打数2安打)と快音を響かせる高卒新人。「努力をしていきたい」と、目指す開幕1軍、スタメン出場へ猛アピールを続ける。(西垣戸理大)

◆2番手で登板した山岡は3回で5安打4失点。制球が定まらず、失点を重ねた。「高めに浮いているボールが多かった。制球だけだと思う。球自体の強さはあったと思う」。球数は昨年の右肘手術後、最多となる63球。「ボールの高さ、ストライク先行、テンポの悪さ」と課題を挙げつつ、「3イニングを投げられた」と収穫も口にした。

◆先発した山崎福は3回を3安打無失点。最速146キロの直球を軸に、攻めの投球を披露した。「真っすぐをずっと練習していたので、きょうはそこを確かめられた」。これまではカーブやチェンジアップなど用いる技巧派の左腕だったが、「変化球に頼ってしまう自分がいる」と直球を主体とした投球スタイルにモデルチェンジし、勝ち星量産を目指す。

◆ロッテのドラフト1位・松川虎生(こう)捕手(18)=市和歌山高=が2日、オリックス戦(京セラ)の二回、オープン戦初打席で安打を放った。 「いつもと変わることなく打席に入れました。昨日、チームから離れていたこともあって始めが大事と思い、ボールに食らいついた結果です」 母校の卒業式出席から一夜明け、「6番・捕手」で先発出場。二回無死一、二塁の好機で左腕、山崎福の内角直球を左前へ運んだ。四回無死一、二塁の打席では右飛を放って1死一、三塁と走者を進め、田村の同点打を呼んだ。井口監督は「サインを出さなくても(意図した打撃で)確実に走者を進めた。他の選手とは大違いです」とたたえた。 ロッテ・松川は前日にはDeNA・小園(右)と市和歌山高の卒業式に出席した=和歌山市(球団提供) 守備では実戦初登板の美馬を好リード。35歳の右腕に「落ち着いて、普通にプレーしている。打撃がいいので頼もしいです」と言わしめた。指揮官は松川の広角打法について「彼の持ち味。リードも良かったし、どんどん起用する」と評価。ルーキーの開幕1軍が現実味を帯びてきた。(広岡浩二)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
DeNA
201 1.000- 15233 0.3270.670
2
ORIX
210 0.6670.5 11804 0.3052.000
2
日本ハム
210 0.6670.5 5721 0.1382.000
4
阪神
110 0.5001 10623 0.2502.650
4
ソフトバンク
110 0.5001 7921 0.2274.500
4
ロッテ
110 0.5001 4303 0.2311.590
4
楽天
110 0.5001 91200 0.2036.350
4
巨人
111 0.5001 5620 0.1982.000
9
広島
120 0.3331.5 61421 0.2584.680
9
中日
120 0.3331.5 101320 0.2753.460
9
ヤクルト
120 0.3331.5 91003 0.3062.770
12
西武
010 0.0001.5 2301 0.1943.380