DeNA(☆9対1★)広島 =オープン戦1回戦(2022.03.02)・横浜スタジアム=
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広島
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DeNA
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勝利投手:坂本 裕哉(1勝0敗0S)
敗戦投手:森 翔平(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】細川 成也(1号・6回裏3ラン)

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◆DeNAは、先発・坂本が5回2安打無失点の好投。開幕ローテーション入りを狙う若手左腕が順調な仕上がりを見せた。対する広島は、3番手で玉村が登板。3回5失点と課題を残す結果となった。

◆DeNAの育成ドラフト1位の村川凪外野手(四国IL・徳島=23)が、広島とのオープン戦で初盗塁をマークした。

◆DeNAドラフト2位の徳山壮磨投手(22=早大)が、広島とのオープン戦で「ハマスタ」デビューし、2回を4安打1失点でマウンドを降りた。4点リードの6回に登板。1死から宇草に投前へのボテボテの内野安打を許したが、次打者の会沢を二ゴロ併殺でこの回を6球で無失点に抑えた。7回は末包、小園、堂林に3連打を浴び、無死満塁のピンチを背負ったが、中村奨の三ゴロ併殺の間に許した1失点と粘った。

◆DeNAが、本拠地横浜スタジアムでのオープン戦初戦で広島に大勝した。 1回に宮崎の2点適時打、ソトの犠飛で3点を先取。6回には細川のオープン戦初アーチとなる3ランで追加点を挙げ、7回にも戸柱の適時打、楠本の犠飛で2点を加えた。 投手陣は先発の坂本が5回無失点と好投。ルーキー徳山は2回を投げ、併殺の間に1点を失ったが、3番手の伊勢が2回無失点で試合を締めた。試合後の三浦大輔監督(48)の一問一答の以下の通り。-今季初の本拠地での試合。どういう気持ちで迎えたかホーム初戦というところで、去年と違ったところ、「変わったんだぞ」というところを見せられるようにというところを、初戦からやっていこうということでね、それは見せられたと思います。-打線が活発だった。攻撃面についてはつないで、つないでというところのね、キャンプでやってきたことをしっかりオープン戦でも出せてると思います。-打つだけじゃなく、四球も8つ選んだしっかりと粘れていますね。追い込まれても、その後しっかりと粘り強く、相手に球数も投げさせることができてますし、つながって、後ろにつないで、つないでという意識が持てていると思います。-盗塁など、機動力についてはそれもキャンプでやってきたことをオープン戦に入ってもやってきてますし、それを選手が意識して、できるようになってきたのが大きいですね。-先発の坂本については非常に球の走りも良く、途中、ちょっと警戒しすぎたかなというところで、投手コーチの方からも言ってもらうようにしましたし、ボール自体も非常に良く、攻撃的な投球ができてると思います。-明日の広島戦はどんなテーマをやってきたことです。今日の続きじゃないですけど、今日もミスもありましたし、そういうところ、ただ思い切ってトライしていくことはやっていきます。-明日の広島戦の投手陣への期待は投手陣もそうですね。キャンプでやってきたことを忘れずに、まずストライク先行っていうことでね、攻めのピッチングを期待しています。

◆DeNA坂本裕哉投手(24)が開幕ローテ入りへ前進した。チームのメンタルコーチからマウンドでのメンタリティーを教わって、ピンチでの投球が変化。3回無死満塁、4回無死一、三塁を無失点で抑えた。5回2安打無失点。「去年だと呼吸を忘れるというか、切り替えられないまま次の打者と勝負したが、今はうまくいってる感じがします」と話した。三浦監督は「成長を感じてます」と評価した。

◆広島ドラフト2位の森翔平投手(24=三菱重工west)がオープン戦初登板初先発で失点を重ねた。 立ち上がりの1回に打者9人に4安打を浴びて3失点。3回にも1点を失い、4回は3四球で1死満塁として降板となった。代わった島内が後続を断ち、森のオープン戦初登板は3回1/3で92球、6安打6四球4失点という結果に終わった。立ち上がりにつかまった。1回から打者9人に4安打と2四球で3失点。2四球を除く打者7人のうち6人の打球方向が中堅方向とほぼ完璧に捉えられたものだった。2回は3者凡退に切るも、3回は先頭打者への四球から連打を浴びて併殺の間に失点。4回は先頭から連続四球を与え、1死後再び四球を与えて満塁としたところで無念の降板となった。「真っすぐでファウルも取れず、差し込んだファウルも取れてない。ゾーンを狙いすぎて後手後手になってしまった。ゾーン内で強く行けば良かったところでファウルも取れず、1球で仕留められた」。本来の投球ができず、試合後は反省の弁を並べた。開幕ローテ入りへ向けたアピール失敗も、佐々岡監督は追試を与えることを明言した。新人左腕は「チャンスをもらったら、しっかり準備して投球できるようにしたい」と巻き返しを胸に誓った。

◆広島の開幕ローテ入りを目指す若手の両左腕がアピールに失敗した。先発したドラフト2位の森翔平投手(24=三菱重工west)は初回に3失点するなど、3回1/3で6安打6四球4失点。3番手玉村昇悟投手(20)は6回から8回まで全て先頭の出塁を許し、3回5安打5失点。佐々岡監督は「今日見た感じではちょっと、きつい。次はしっかりしないと、それ(開幕ローテ)に入ってこられない感じ」と追試を課す。

◆DeNA細川成也外野手(23)が、オープン戦1号3ランを放ち、「アメリカンボディー」の成果をアピールした。 6回無死一、三塁、広島玉村の2ボールからの高め直球をフルスイングし、左中間席にたたき込んだ。 今オフはソト、オースティンと米国で自主トレ。キャプテンの佐野が「アメリカンボディー」と評したパワーを披露した。「チャンスで回ってきたので積極的にいこうと。バッティングカウントで甘く入った球をうまく自分のスイングでとらえることができ良かったです」とコメントした。三浦監督は「結果で出たということは、本人にとっても非常に良かったと思います。長打を求められたところでね」と評価した。

◆広島佐々岡真司監督(54)が、DeNA戦で炎上した先発候補の両左腕に追試を課す考えを明かした。先発したドラフト2位の森翔平投手(24=三菱重工West)は3回1/3で6安打6四球4失点。3番手の玉村昇悟投手(20)は3回で5安打2四死球5失点。ともにキレも制球も精彩を欠き、ローテを確定させることができなかった。指揮官も落胆を隠せなかったが、次回登板での奮起を期待した。失点数以上に、指揮官の言葉は重かった。開幕ローテ入りを期待する若手左腕の2人がそろって炎上。結果だけでなく、若さが感じられない内容が落胆の色を濃くした。「今日の見た感じではちょっと、きつい。次はしっかりしないと、それ(開幕ローテ)に入ってこられないなという感じに見えますね。(次回登板で)ちゃんとしたところを見せないと」。3日先発の小林を含めた3投手で先発の残り2枠を競わせる方針は変えず、両左腕に追試を与えることを決めた。先発した森は初回から打者9人に4安打と2四球で3失点。2四球を除く打者7人のうち、6人の打球が中堅方向とタイミングを合わされた。2回は3者凡退に抑えたが、3回は先頭への四球と連打から失点した。4回は3四球で1死満塁とし、3回1/3で92球、6安打6四球4失点。右打者の懐を突くクロスファイアも切れ味を欠き、持ち前の制球力も発揮できなかった。3番手として6回から登板した玉村は先頭への死球と安打で無死一、三塁とされると、細川に2ボールからの3球目を左中間席に運ばれた。その後も毎回先頭打者の出塁を許し、3回で5安打2四死球5失点。球が高く浮き、カウントを不利にする場面が目立った。両左腕ともキレと制球力を欠き、2人で8四死球。空振りも、森は92球中5個、玉村も72球中5個しか奪えなかった。絶好のアピール機会を逃した両左腕に佐々岡監督は「5番目、6番目の投手は全く出てきていないのが現実」と首をひねる。阪神2軍のコロナ禍により、来週8日からの教育リーグ3連戦(由宇)が中止となり、開幕前の実戦数も限られてきた。大瀬良、九里、森下、床田の先発4本柱がそろっているが、残り2枠は白紙状態。指揮官はローテ入りをつかみ取る快投を待ちわびている。【前原淳】▽広島森(4回途中4失点)「真っすぐでファウルも取れず、差し込んだファウルも取れてない。ゾーンを狙い過ぎて後手後手になってしまった。チャンスをもらったら、しっかり準備して投球できるようにしたい」▽広島玉村(3回5失点)「技術不足かなと思います。真っすぐはボール球が多いし、コースにも投げ切れていない。いろいろ試して、まずは真っすぐに自信を持ってコースに投げ切ることかなと思います」〇...佐々岡監督は若手野手陣にも奮起を促した。6安打で1点しか取れなかった打線は5併殺でつながりも欠いた。週末から西川ら主力選手の合流を見込む指揮官は「若い選手が多いだけに、こういうチャンスを取らないと。今から2軍で出ている選手が徐々に調子を上げてきたら、チャンスはなくなる」と1軍生き残りへ猛アピールを求めた。

◆広島堂林翔太内野手がオープン戦3戦連続安打を記録した。 7回無死一、二塁の第3打席。3球で追い込まれたが、粘ってフルカウントにし、8球目の外角球を右前に運んだ。「キャンプ中、ずっと強引になっているところが多かった。基本に返ってセンターを意識した打席が増えているのかなと思います」。オープン戦全3試合で安打を放ち、同打率5割と存在感を示している。

◆広島中村奨成捕手が今年初めて対外試合で外野守備に就いた。 「7番中堅」で出場し、左翼と右翼にも回って全外野を守った。1回表は3つのアウトを無難にさばき、7回はフェンス際の飛球をタイミング良くジャンプして捕球。「少しは成長できたかなと感じました。打球の追い方もそうですが、キャンプでやってきたことができたかなと思います」。今春キャンプから本格挑戦する新天地に手応えだ。

◆12安打中8本が中堅から逆方向。故障で離脱した森に代わって、遊撃に入った知野は右方向に2安打を放ち、開幕スタメンをアピールした。三浦監督は「『継続は力なり』じゃないけど、力になりつつある。去年と『変わったんだぞ』というところは見せられた」と手応えを示した。 ▽DeNA知野(今季初の遊撃でのスタメンで2安打)「ショートは自分が好きなポジション。チームのパーツとして、そこに入れるようにやっていければ」 ▽DeNA細川(6回にオープン戦1号3ラン)「バッティングカウントで甘く入った球を、うまく自分のスイングでとらえることができて良かったです」 ▽DeNA育成ドラフト1位村川(4回に代走で出場し、オープン戦初盗塁となる二盗に成功)「緊張もありましたが、思い切ってスタートすることができた」

◆DeNA浜口遥大投手(26)が、3日の広島とのオープン戦に先発する。対外試合は3試合目の登板だが、偶然にも3戦連続で広島が相手。「とにかくアピールが僕の中では大事なので、アピールできるように」と意気込んだ。 ともにルーキーの末包や中村健など、新戦力との対戦も複数回重ねた。長距離の末包については「打ち方が鈴木選手にそっくりですし、すごく体も大きくて、振る力はあるなっていうふうに感じました」と印象を語った。 今キャンプでは、80%以上の確率で投手有利のカウントを作ることが投手陣のテーマに設定された。「キャンプから継続してることは継続して、ストライクゾーンで勝負していくというところで、1つ1つのボールの精度を高めていきたいですし、コンビネーションも高めていけるように」とテーマを挙げた。

◆DeNAタイラー・オースティン外野手(30)が、広島とのオープン戦に「3番DH」で今季初実戦を迎えた。1日の全体練習を体の検査で欠席したが、2日の広島戦の試合前練習には参加した。佐野が故障で2軍調整中で、この日は3番オースティン、4番牧、5番宮崎でクリーンアップを組まれた。

◆DeNAの育成ドラフト3位の大橋武尊外野手(20=BC・茨城)が、広島とのオープン戦で初盗塁をマークした。5点リードの4回無死一塁、適時打を放ったルーキー梶原の代走で出場。オースティンへの2球目にスタートを切って、二盗を決め、3-1からの5球目には三盗も成功した。異色の経歴を持ち、高校は米国のスポーツ専門校の「IMGアカデミー」を選択し、DeNA元監督のラミレス氏の紹介で、BC・茨城でプレーした。2軍から1日限定での試合参加で、2日の村川凪に続き、持ち味の俊足をアピールした。

◆2番手の広島ドラフト1位黒原拓未投手(22=関学大)が緊急降板した。登板した4回、1死三塁から梶原昂希外野手(22=神奈川大)の打球が左手を直撃。打球を追ってグラブトスで一塁に送るも、投手強襲の適時打となった。その後マウンドに駆け寄った投手コーチとともにベンチに引き揚げると、そのまま投手交代となった。

◆先発した広島のドラフト2位新人、森(三菱重工West)は四回を投げ切ることなく降板した。「駄目でした」と一言で振り返る通り、3回?に92球を費やして6安打6四球で4失点。制球が定まらず、甘い球を痛打された。 直球の力強さをテーマにしたそうだが、それ以前に「野手に守ってもらっているのに四球を出してしまった」と反省。「真っすぐでファウルも取れなかった。1球で仕留められた感じだった」と言い、今後へ向けて「力を入れて投げられていないので、もっと出力を上げていかないといけない」と話した。 佐々岡監督(森について)「打たれた球は甘い変化球が多かった。しっかり腕を振った中で制球できていないから捉えられる」 中村奨(外野全てのポジションを守って無難にこなす)「キャンプでやってきたことができた。僕の中では失策なくできたのが良かったと思う」

◆途中出場の細川が六回の第1打席で左中間席へ、本拠地で今季チーム1号となる3ランを放ち「甘く入った球をうまく自分のスイングで捉えることができて良かった」と拳を握った。昨オフに志願して渡米し、オースティンやソトらと合同練習に励むなど6年目の飛躍を目指す。大砲候補の一発に、三浦監督は「長打を求められるところで結果が出たのは良かった」と目を細めた。

◆〝一発快走〟でアピール!! 2軍から1日限定で試合参加したDeNAの育成ドラフト1位・村川凪外野手(23)=四国IL・徳島=が2日、広島とのオープン戦(横浜)の四回に代走で1軍戦初出場。〝プロ初盗塁〟となる二盗を決め、支配下登録へ持ち味を発揮した。チームは、本拠地今季初戦で12安打9得点をマークして快勝。3月25日の開幕戦と同じカードで好発進を果たした。 砂煙の向こうで、新星はグッと拳を握った。村川が初の1軍戦に代走で出場し、すかさず二盗に成功。横浜スタジアムでの今季チーム初戦で、その姿をファンの目に焼き付けた。 「緊張もありましたが、思い切ってスタートすることができた。持ち味をアピールできて良かった」 開幕に向けたテストのため、この日は2軍から〝1日限定〟で1軍戦に参加。チャンスは四回に訪れた。先頭の伊藤光が四球で出塁し、代走が告げられた。相手が警戒を強める中、カウント1―1からの3球目にスタート。緊張からかやや遅れ気味だったが、それでも捕手の送球が少しそれただけで二塁を陥れた。 小学校時代に「自転車に乗る友達と競争して勝った」という快足が自慢で、付けられた愛称は「ハマのチーター」。四日市大で3度盗塁王に輝き、昨季入団した四国IL・徳島では63試合40安打で驚異の40盗塁、成功率8割でタイトルを獲得した。昨季31盗塁で3年連続リーグ最少だったチームに、新たな〝色〟を加えられる存在だ。 2月24日の中日との2軍練習試合(読谷)でも三浦監督ら首脳陣が視察する中、2安打1盗塁。この日の五回の遊ゴロも、前進守備を敷く相手にもう少しで内野安打とするところだった。指揮官は「『魅力』と思って見ていた。何を求められているか理解している」と期待を込めた。 ソフトバンク・周東、ロッテ・和田と育成出身の盗塁王は過去に2人いる。確かな〝一芸〟を披露し、村川が目標の支配下登録へ駆け出した。(浜浦日向)

◆3年目左腕のDeNA・坂本裕哉投手(24)が、先発で今季チーム最長となる5回を投げて2安打無失点。「走者をためても冷静に打者と勝負して、あと一本を出させなかったのが良かった」と、開幕ローテ入りを猛アピールした。 三回に満塁のピンチを切り抜け拳を握るDeNA・坂本裕哉=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄) 二回まで完全投球。三回に無死満塁のピンチを背負うも菊池涼を空振り三振、宇草をカットボールで二ゴロ併殺打に仕留めた。防御率5・25で4勝(6敗)に終わった昨季は、集中打を浴びることも多かったが「メンタルの持ち方が去年とは全然違う」と進化を口にした。 ここまで実戦3試合、計12回で1失点。6枠の一つを争う左腕を三浦監督は「球の走りも良く、攻撃的な投球ができている」と高く評価した。(浜浦日向)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
DeNA
201 1.000- 15233 0.3270.670
2
ORIX
210 0.6670.5 11804 0.3052.000
2
日本ハム
210 0.6670.5 5721 0.1382.000
4
阪神
110 0.5001 10623 0.2502.650
4
ソフトバンク
110 0.5001 7921 0.2274.500
4
ロッテ
110 0.5001 4303 0.2311.590
4
楽天
110 0.5001 91200 0.2036.350
4
巨人
111 0.5001 5620 0.1982.000
9
広島
120 0.3331.5 61421 0.2584.680
9
中日
120 0.3331.5 101320 0.2753.460
9
ヤクルト
120 0.3331.5 91003 0.3062.770
12
西武
010 0.0001.5 2301 0.1943.380