巨人(☆3対2★)西武 =オープン戦1回戦(2022.03.02)・東京ドーム=
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西武
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巨人
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勝利投手:山口 俊(1勝0敗0S)
(セーブ:鍬原 拓也(0勝0敗1S))
敗戦投手:今井 達也(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(1号・4回裏2ラン),中田 翔(1号・7回裏ソロ)

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◆巨人は、先発・堀田が3回無失点、2番手・山口が3回1失点の好投。打っては、岡本和と中田に本塁打が飛び出すなど、投打ともに順調な仕上がりを見せた。対する西武は、先発・今井が4回2安打2失点。シーズン開幕に向け、まずまずの投球を見せた。

◆巨人の「1号」を主砲が決めた。巨人岡本和真内野手(25)が西武とのオープン戦で1号ソロ。4回無死一塁、西武今井の149キロ直球をリニューアルした"新・東京ドーム"のバックスクリーンに放り込んだ。練習試合を含む対外試合は8試合目でチーム初本塁打。2年連続のリーグ本塁打キングのバットが仕上がってきた。リニューアルオープンした東京ドームで祝砲を打ち上げた。岡本和が一振りで決めた。西武今井の外角低め149キロ直球を悠々と捉えた。ゆったりとした理想的なフォームで白球をバット軌道に乗せた。両手に残る感触を「今年初の東京ドームで身が引き締まる思いでした。その中で1発で仕留められて良かったです」と振り返った。我を貫く度胸と、耳を傾ける柔軟性を併せ持つ。1発を見舞い、ベンチに戻ると、ノートを取り出し、ボールペンを走らせた。打撃のみならず、6回の守備終了時にも再び、ペンをとった。自身がグラウンドで収集した情報を書き込んだ。左腕に見慣れない色のリストバンドを装着した。オフ期間に出演したテレビ番組内の占いで今年のラッキカラーは「紫と茶」と診断された。すぐに用具メーカーに連絡して、紫色のリストバンドをオーダー。グラブにも同色を施した。宮崎、那覇での春季キャンプは、若手の1人としてグラウンドを走り回った。連日、ユニホームを泥だらけにし「しっかり、ここで疲れようと思ってやっている。いい感じです。背中で引っ張る? 自分で言うもんじゃないんで」。鍛錬の期間と肝に銘じて、体をいじめ抜いた。帰京後の初戦は今季本拠地初戦でもあった。新しく生まれ変わった本拠地・東京ドームのトレードマークのど真ん中を射抜いた。横幅125・6メートルと国内球場最大規模のフルカラーLEDビジョンの目前まで迫った。6回2死の3打席目は空振り三振に倒れるも「テーマを持って打席に立てているので継続して開幕までにしっかりと仕上げていきたいです」とうなずいた。セ界の本塁打キング大本命が、存分に期待感を示した。【為田聡史】

◆西武先発の今井達也投手(23)は1発に泣いたが、手応えの詰まった内容だった。4回に四球後の初球直球で、巨人岡本に2ランを浴びた。「もっと力負けしないで投げれば」と反省したが、4回2安打2失点にまとめた。ストレートの最速は155キロをマークし、スライダーも切れて5奪三振。「変化球で三振を取れた。これを続けていきたい」とうなずいた。

◆巨人坂本勇人内野手(33)が欠場した。試合前練習には通常通り参加していた。試合後、原監督は「大丈夫。何かね、副反応がやっぱりね」と説明。那覇キャンプからの帰京後、新型コロナウイルスワクチンの接種にともなう副反応の影響で大事をとった。

◆西武呉念庭内野手(28)は8回に1点差に詰め寄る適時打を放った。2点を追う8回2死一、二塁。巨人谷岡の144キロ速球をセンター前に運んだ。4回は同じ2死一、二塁のチャンスで三振を喫していたが、今度は1本出せた。レギュラー取りには結果が必要な立場。呉は「あの打席では自分の持ち味を出すことができて良かったです。緊張もありましたが、オープン戦で1本出てホッとしました。明日からも、もっとアピールできるように頑張ります」と話した。

◆1歩、2歩...。打球を目で追いながら、確信したかの表情で歩みを進めた。絶好調の巨人中田翔内野手(32)が、本拠地東京ドームで192日ぶりとなる今季1号ソロをたたき込んだ。7回1死、西武松本の146キロ外角直球をやや詰まりながらも振り切って"確信歩き"。打球は右翼ポール際に着弾した。「とにかく内容にこだわって取り組んでいます。良い角度をつける事が出来ました」と振り返った。対外試合6戦連続安打とし、14打数6安打、打率4割2分9厘と絶好調のバットが止まらない。沖縄でのこっぱずかしい記憶を払拭(ふっしょく)した。27日、オープン戦・DeNA戦(セルラースタジアム那覇)の4回無死満塁。好感触で捉えた打球は大きな弧を描くもバックスクリーンへわずかに届かず中犠飛に。「打った瞬間にいったと思ってしまった。2、3歩歩いてから走ってセンターフライでダサかった。風に負けているようじゃ、しっかりスピンがかかってないのかなと思いました」。風のない東京ドームで地の利を生かした。安定した守備では継続的にチームを支える。7回無死一塁、強烈なゴロを横っ跳びで捕球し、併殺を完成させた。制球に苦しむ育成の堀岡を助け「普段から投手や内野手を出来るだけカバーしたいと思っています。これからも守備でもチームに貢献できるように頑張ります」と頼もしい。「自信しかない」を掲げる今季、巨人の中田翔に爆発の予感が漂う。【小早川宗一郎】

◆復活を期す西武増田達至投手(33)は3人でピシャリと抑えた。5回から2番手で登板。わずか8球で終わらせた。巨人の岸田を右飛、中山を中飛、松原は左飛に仕留めた。抑えの平良が開幕に間に合うかは微妙で、クローザー候補となるが、順調な仕上がりを示した。増田は「キャンプから真っすぐの強さにはこだわってやってきた中で、心配していましたが、今日は一番良かったかと思います。この先、しっかり状態を上げていきたい」。昨季は下半身のコンディション不良もあり、33試合で防御率4・99と不調なシーズンを過ごしたが、復活へ手応えを感じていた。

◆開幕ローテ入りを狙う育成の巨人堀田賢慎投手が"東京ドームデビュー"を飾った。150キロの直球で押し込み、課題とする変化球もカーブ、チェンジアップ、スライダーを織り交ぜた。3回1安打無失点、3奪三振のオープン戦初登板に「緊張はしてたけど、試合が始まってからはゲームに集中できた」。今季の対外試合は3戦目で、試合ごとに1イニングずつ伸ばしてきた。3回で46球にまとめた右腕に桑田投手チーフコーチは「80球くらいですね。順調にいけばそれくらい投げてもらいたいと思っています」と今後のプランを示した。▽巨人山口(中3日で4回から2番手で登板し、3回4安打1失点)「全体的にストレートに関して低めに集まっていた。もう少し力を入れたときに、精度が上がっていけばと思います」

◆巨人原辰徳監督が岡本和真内野手、中田翔内野手の本塁打を評価した。4回無死一塁の岡本和のバックスクリーンへの2ランに「す~ごいね。見事なホームランでしたね」。7回1死の中田の逆方向へのソロに「非常に好調を維持しているというかね。貴重な、やっぱり中押しでもあるしね」と2人の長距離砲をたたえた。▽巨人中山(3回の"新東京ドーム"初安打となる投手強襲の内野安打を含む、3打数2安打)「毎日必死にアピールしていくだけです。結果にこだわって1軍にしがみついていきたい」

◆西武山川穂高内野手(30)は対外試合6試合連続安打となった。6回1死二塁では、外角の速球を逆らわず芯で捉え、打球はゴロで右翼フェンスに到達する適時打。「走者が得点圏にいましたし、かえすことができてよかった」。対外試合は15打数6安打1本塁打。過去2シーズンは24本塁打止まりと、本来の力を出せていないが、復活を予感させる好調を示している。

◆西武山川穂高内野手(30)は凡打の内容も含め好調ぶりが光った。「4番一塁」で出場。2打数1安打1打点。これで対外試合は6試合連続安打となった。 6回1死二塁。外角のストレートに逆らわず、バットを出した。しっかり芯で捉えた。打球は上がらなかったが、白球の勢いは衰えることなく、ゴロで右翼フェンスまで到達。「ランナーが得点圏にいましたし、かえそうと思って打席に入りました。かえすことができてよかったです」。しっかり4番の仕事を果たした。巨体を揺らして、二塁を狙った。しかし、あまりの打球の速さがあだとなってタッチアウトに。スライディングのまま、ごろりと背中から大の字で倒れ込んだ。「二塁でセーフになれるように頑張ります」。アウトにはなったが、その楽しそうな笑顔が、状態のよさ、手応えを物語っていた。2回の第1打席は中飛だったが、中堅フェンスのギリギリまで飛ばした。外角高めの速球を、いい角度でつかまえた。4回の第2打席でも四球を選んだ。我慢すべきボールには、しっかりバットが止まる。対外試合の全6試合で安打を放ち、15打数6安打1本塁打。まだ日替わりの打線の中で、4番で固定し続ける辻監督も「いいですよ。非常に内容が良くなってきている」と、その4番らしい働きに目を細める。過去2シーズンは右足首の不安もあり、24本塁打と本来の力を出せなかった。ただ、今季は違う。打席の雰囲気からは、復調の兆しをヒシヒシと感じさせる。【上田悠太】

◆巨人・岡本和真内野手(25)が新しくなった東京ドームでの初戦で〝1号〟アーチをマークした。 四回、西武・今井の初球、149キロの直球をバックスクリーンへ。4・4倍に拡張された大型ビジョンの下へ豪快に運んだ。 過去最大規模のリニューアルが行われた本拠地は、1日に球団公式SNSのオンラインライブでお披露目された。その中で、1988年4月9日、当時現役だった原監督が東京ドーム開場2戦目となったヤクルト戦で、同球場初の満塁本塁打を放ったことが紹介され、指揮官は新しくなった本拠地で最初の満塁アーチを期待したい打者を「やっぱり4番バッター、岡本和真に打ってほしいですね」と話していた。満塁弾ではなかったものの、〝若大将〟の愛称を継ぐ主砲が、生まれ変わった本拠地に〝祝砲〟を放った。

◆巨人・中田翔内野手(32)が「6番・一塁」で出場し、2-1で迎えた七回1死の第3打席に右翼ポール際へソロ本塁打を放った。 西武・松本が外角に投じた146キロの直球を捉え、今季の対外試合初となるアーチを描いた。

◆巨人のホープ、堀田が好投した。主力が並んだ西武相手に3回1安打無失点。角度のある直球で押し込み、変化球で緩急を付けて3三振を奪った。2020年にドラフト1位で入団した直後に右肘手術を受けたため、3年目でのオープン戦初登板だった。「投げる前は緊張したが、始まってからは試合に集中できた」とはにかんだ。 今季は背番号「032」の育成選手として迎えた。それでもキャンプ中の実戦登板で評価を高め、1日には桑田投手チーフコーチが開幕ローテーションの有力候補であることを公言していた。 奥川(ヤクルト)、宮城(オリックス)、佐々木朗(ロッテ)ら好投手がひしめく世代の20歳。「先発で投げるには5回以上を投げていかないと。もっと余裕を持って投げられるように練習して、試合をつくれる投手になりたい」と意欲的だった。(東京ドーム)

◆巨人は岡本和が2ランを放って順調な調整ぶりを示した。中田は逆方向の右越えへソロを放ち好調を維持。育成選手の堀田が先発で3回1安打無失点と好投。山口は3回1失点だった。西武は今井が4回2失点。山川は適時打を放った。 原監督(好投の堀田に)「四球を出す雰囲気がない。一球一球、自分の間合いで放っている」 中田(右翼席へオープン戦1号)「とにかく内容にこだわって取り組んでいる。守備でもアピールできたと思う」 山口(3回1失点)「直球は低めに集められた。もう少し力を入れた時に精度を上げられれば」 中山(2安打)「毎日必死にアピールしていくだけ。結果にこだわって1軍にしがみつきたい」

◆西武は敗れたが、辻発彦監督は、出場機会増へアピールが求められる若手野手の姿勢を高く評価した。 7年目の24歳、愛斗が3打数1安打、1四球。6年目の23歳、鈴木が2打数1安打、2四球に1盗塁。7年目の呉念庭は3打数1安打1打点に1四球など、随所でつなぐ姿勢をみせた。 辻監督は「今何をしなきゃいけないか、しっかり考えて。追い込まれても粘った愛斗、鈴木。(途中出場の)山村もいい当たりだった。カウント3-2まで粘って。本当に粘り強く、くらいつく姿勢は見ていて非常にうれしく思いました」と振り返った。 今後に向けても「こういう戦いの中で勝ち抜いていかないといけない、彼らは。必死にやってくれると思うし、きょうはいい試合だったと思います」と収穫のある惜敗となった。

◆巨人・原辰徳監督(63)が、先発して3回1安打無失点と好投した育成の堀田賢慎投手(20)への評価を語った。 最速150キロの直球を軸に無四球、3奪三振とリズムよく投げ込んだ。指揮官は「四球を出す雰囲気がないね。非常に1球1球、ここまでは言えるか分からないけど、何となく自分の間合いで放っているようなね。まだまだできたてほやほや、スタートしたばかりですから。可能性をうんと秘めている人だと思いますね」と期待を口にした。 2020年ドラフト1位右腕は左肘内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、育成から復活を目指す有望株。支配下復帰と先発ローテ入りへ、大きなアピールとなった。

◆西武の山川が適時打を放った。六回1死二塁で、山口の外角に浮いた速球を逃さず右前へ運び「走者をかえそうと打席に入ったので良かった」と納得の口ぶりだった。 四回の打席では変化球をしっかり見極めてストレートの四球を選ぶなど打席での落ち着きが目立った。辻監督は「素晴らしいね。非常に内容が良かった」と満足そうに話した。(東京ドーム)

◆やはり、この男だった。巨人・岡本和真内野手(25)が2日、西武とのオープン戦(東京ドーム)に「4番・三塁」で先発出場し、改修された本拠地の〝1号〟をバックスクリーンに放った。 「今年初の東京ドームで身が引き締まる思いでした。一発で仕留められて良かったです」 四回無死一塁で迎えた第2打席の初球。今井が真ん中低めに投じた149キロの直球を一閃した。鮮やかな放物線を描いた打球が着弾したのは、総面積が4・4倍に拡大した新たな大型ビジョンの下。対外試合8戦目でのチーム1号となった先制2ランで、3-2の今季初勝利に導いた。 本拠地は過去最大規模のリニューアルを完了したばかり。1日のオープニングイベントでは、1988年の開場当時に現役だった原監督が東京ドーム初の満塁本塁打を放った映像が大型ビジョンに映し出された。 7回、右本塁打を放つ巨人・中田翔=東京ドーム(撮影・斎藤浩一) 指揮官は生まれ変わった本拠地で初の満塁アーチを期待する打者として、迷わず岡本和の名を挙げていた。主砲が放ったのは満塁弾ではなかったが、原監督は「見事。(満塁本塁打は)やっぱり本番に」とシーズンでの祝砲を心待ちにした。 「テーマを持って打席に立てているので、継続して開幕までに仕上げていきたいです」と岡本和。原監督から〝若大将〟の愛称を継ぐ不動の4番が、新たに動き出した球場史にその名を刻む。(鈴木智紘) ★ON砲さく裂 中田は七回に右翼ポール際へソロ本塁打を放ち、6試合連続安打とした。今季初めて岡本和との〝ONアベック弾〟をマーク。シーズンオフに体重を20キロ戻して好調を維持し「とにかく内容にこだわって取り組んでいます」と胸を張った。一塁手としても好プレーを連発し「守備もアピールできた。投手や内野手をできるだけカバーしたい」と万全な仕上がりを示した。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
DeNA
201 1.000- 15233 0.3270.670
2
ORIX
210 0.6670.5 11804 0.3052.000
2
日本ハム
210 0.6670.5 5721 0.1382.000
4
阪神
110 0.5001 10623 0.2502.650
4
ソフトバンク
110 0.5001 7921 0.2274.500
4
ロッテ
110 0.5001 4303 0.2311.590
4
楽天
110 0.5001 91200 0.2036.350
4
巨人
111 0.5001 5620 0.1982.000
9
広島
120 0.3331.5 61421 0.2584.680
9
中日
120 0.3331.5 101320 0.2753.460
9
ヤクルト
120 0.3331.5 91003 0.3062.770
12
西武
010 0.0001.5 2301 0.1943.380