1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 1 | 2 | 0 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 9 | 13 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 7 | 13 | 2 | 1 |
勝利投手:弓削 隼人(1勝0敗0S) (セーブ:鈴木 翔天(0勝0敗1S)) 敗戦投手:谷元 圭介(0勝1敗0S) 本塁打 |
中日戦チケット予約 | 楽天戦チケット予約 |
◆楽天は2安打3打点をマークした小郷を中心に、13安打9得点の攻勢を披露。一方の中日も阿部、石川昂、京田が複数安打を記録するなど、打線が活発に機能。両チームのバッター陣が、開幕へ向けて上々の結果を残した。
◆中日はオープン戦開始前に、沖縄北谷町の北谷ドラゴンズ少年団に球団のオリジナルグッズなどを贈呈した。
◆プロ3年目の中日石川昂弥内野手(20)が1軍対外試合で初めて本塁打を放った。「7番三塁」で先発し、1点を追う2回2死三塁で、滝中の2球目真っすぐを捉え、逆転の2ランを左翼席上段まで運んだ。 試合前、チームを代表して沖縄・北谷町の北谷ドラゴンズ少年団に球団のオリジナルグッズなどを贈呈。「将来プロ野球選手になりたいと思ってもらえるようなプレーがしたい」と話して臨んだ一戦で、スタンドから応援する球児へビッグなプレゼントを追加した。 22日にキャンプを訪れた通算525本塁打の清原和博氏から助言をもらったばかり。清原氏によれば「打席でのアプローチの仕方、チャンスでの打席の入り方」「初球からしっかり振れるように準備を」という内容で、石川昂は「タイミングを取るのが遅いと言われました。継続中ですが、改めて再認識して練習する」と感謝していた。清原氏と同じ右の大砲候補が「指導」に応えるような1発を見せた。 ▽中日立浪監督(石川昂の本塁打に) 素晴らしいホームラン。ずっと悩みながら取り組んできて。結果が出たので当然うれしいでしょう。(課題の直球を打てたことに)たまには打ちますよ(笑い) ▽中日京田(オープン戦2試合連続マルチ安打) 秋からやってきていることが打席でできているので、結果が出ている。
◆代走から途中出場の中日根尾昂内野手(21)が、6回2死一、三塁で適時打を放った。 楽天吉川の初球を引っ張り、前日の阪神戦に続きオープン戦2試合連続安打。「途中から出ているので打つしかない。守備でも失点を防げるように貢献したい」と振り返った。立浪監督も「引っ張った右前は、今までで一番いい当たり。素晴らしいバッティングだった」とスタメンから外れながら結果を出したことを評価した。
◆昨季投手2冠の中日柳裕也投手が対外試合に初登板した。
◆楽天小郷裕哉外野手(25)が2安打3打点でアピールした。
◆楽天・小郷裕哉外野手(25)が二回、右前へ先制タイムリーを放った。 1死三塁で迎えた第1打席。カウント2-1から先発・柳のカットボールを捉え「昨日の試合で点を取れていなかったので、早めに取ることができてよかったです。次も頑張ります」と淡々と振り返った。 26日のヤクルト戦(浦添)は7投手の継投を前に無安打無得点。今季、オープン戦でのチーム初得点をもたらした。
◆中日・石川昂弥内野手(20)が「7番・三塁」で出場し、二回に逆転2ランを放った。 「2死から木下さんが(塁に)出たので、何とか返したいと思って打ちました」 先制の1点を奪われた直後の攻撃だった。2死三塁で楽天・滝中が投じた真ん中内寄りの直球をとらえると、高い放物線を描いた打球はそのまま左中間席後方へと消えていった。一塁を回った石川昂は満面の笑顔。首脳陣から直球への対応を求められてきたなかで最高の結果を示す、チームにとっても自身にとってもオープン戦第1号となる一発だった。 二回、2ランを放つ中日・石川昂弥=Agreスタジアム北谷(撮影・中島信生) 試合前には昨年12月に行われた「北谷町スポーツ少年団軟式野球交流大会」で優勝した地元少年野球チームの北谷ドラゴンズスポーツ少年団へ、記念品の贈呈が行われ、石川昂が代表して手渡しした。その際に「将来、プロ野球選手になりたいと思ってもらえるようなプレーをしたい」と決意すると、同チームの金城孝弥投手(6年)からは「ホームランを打ってほしい」と期待され、「頑張ります」と〝約束〟。有言実行の見事な一発だった。
◆今季、日本ハムから楽天に加入した西川遥輝外野手(29)が「1番・左翼」で出場し、3-5の五回無死一塁で右中間へ適時三塁打。自身、オープン戦初安打をマークした。「打ったのはストレートかカットボール。『うれしい!』の一言です」。カウント0-1から2番手・鈴木の速球を弾き返した。
◆中日は乱打戦で競り負けた。立浪和義新監督(52)の主な一問一答は以下の通り。 (TVインタビュー) ――打線は13安打7得点 「今日は粘りがあったといいましょうか。いいところも出た。もちろん結果的に負けているわけですからね。こういう日もある。今年一年は粘り強く。攻撃は諦めずにできるようにしていきたいなと思います」 ――石川昂に一発が出た 「素晴らしいホームランで。結果が出るときと出ないときとありますけど、どんどん積極的に。いまの段階ではバットを振っていけば良いかな」 ――タイミングの取り方は 「真っすぐを狙ってドンピシャのタイミングで打てたと思うんですけど。なかなか試合でああいう当たりがまだ見ていなかったので、非常にあの打席は良かった」 ――柳は2回1失点 「昨日の大野雄、柳とあれだけの投手でも実戦になると力んでしまう。この段階でしっかり投げられただけでも、2人に関してはいい」 ――根尾が2安打 「プロに入ってああいう引っ張ったライト前というのは、いままでで一番、いい当たりじゃなかったかなと思うくらい素晴らしいバッティングだった。これを続けていけるように、またやってもらったらいい」 (囲み取材) ――石川はタイミングも合った 「打席、打席で、どんな打者でもそうですけど、合う合わないがある。これだけ投手がコロコロ変わりますから。結果が出ることによって、自分の感覚が何かを早くつかんでくれればいいと思います」 ――ようやく直球を打った 「たまには打ちますよ(笑)。長打が魅力の選手ですからね。長打が出ればベンチも活気付きますし」 ――投手は全体的に先頭打者を出してしまった 「こういうゲームはありますけど、投手が悪いときは打者が粘って1点でも多く取れるようにやっていかないといけないかな、と思います」 ――試合前練習で、ベンチ前で福留と話していた 「自分も代打でやってたんですけど、代打での心構えと言いましょうか。待ち方やそういうことを少し話していた」 ――この沖縄にいる期間では初めて 「打撃のこと話すのは初めてです。本当に実績のある選手ですから、いろんなことを考えながら、当然、代打でもいいところでいってもらいますし、確率をあげてもらいたい。そういう思いもあります」 ――大島とも話した 「こっち(北谷)に来て力強く振ろうという意識が強すぎて、バットのヘッドが寝ていた。本塁打を打つ打者じゃないですから、率を稼いでくれ、と。そういう話はしました」
◆楽天の滝中は3回を投げて6安打5失点と打ち込まれた。二回は石川昂に特大2ランを許し、三回は先頭打者への四球からずるずると3点を失った。走者を置いてから精彩を欠き「クイックモーションに課題が出た」と反省した。 途中から初球にストライクが入らない場面が目立った。石井監督は「どんどん相手にペースを渡してしまう。ずっとうまくいかなかった、で開幕を迎えるわけにはいかない」と修正を求めた。
◆中日・京田が2本の右前打で1打点と結果を残した。「昨秋からやってきていることが打席の中でできているから結果が出ているのは間違いない。悪くなった時に継続してやれるかは僕次第」。26日の阪神戦(北谷)でも2安打を放ち、連日のマルチ安打と打撃フォームを修正した効果を実感。立浪監督も「昨年にはない安打だった。やってきたことが少しずつ自信になっていけばいい」とうなずいた。
◆〝清原効果〟だ!! 中日・石川昂弥内野手(20)が楽天戦(北谷)に「7番・三塁」で出場し、二回に一時逆転となる2ランを放つなど5打数2安打4打点と結果を残した。高卒3年目の大砲候補は、ここまでの対外試合では4試合で10打数2安打4三振と苦しんできたが、22日に指導を受けた清原和博氏(54)=元西武ほか=からの助言でタイミングの取り方を変え、沖縄最後の一戦で武器の長打力を発揮した。 これだ!! これが、清原さんが言っていたタイミングだ!! 振り抜いた打球が左翼へ伸びると同時に、スタンドインを確信した。石川昂は一塁へ駆け出しながら左手に持つバットを天に突き上げ、満開の笑顔でダイヤモンドを一周した。 「この1カ月間、思うようなバッティングがずっとできていなくて、自分的にいろいろと思っていたこともあった。最後の最後にあの一本で全部吹き飛んで、本当にうれしかった」 0-1の二回2死三塁で、楽天・滝中が真ん中内寄りに投じた直球を一閃。打球は左翼席最後部の防球ネットに突き刺さる特大弾となった。 26日までの対外試合4試合では10打数2安打で打点ゼロ。中村紀、森野両打撃コーチからの指導を受けながら死に物狂いでバットを振り続けて打棒に磨きをかけてきたが、実戦になると快音が影を潜める日々...。部屋に戻ると「情けないな...」「何しているんだろう、自分」と苛立ちが募った。 貫いたのは引きずらないこと。朝目覚めると「頑張ろう」と無理やり前を向き、グラウンドへと向かい続けた。 多くのアドバイスを受け、生かした。その一つが、22日に視察に訪れた清原氏からの金言だ。西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を放ったレジェンドから「タイミングを取るのが遅い」ことを指摘された。これまでは意識したことがなかった、対戦する投手の足の上げ下げに自身も合わせる〝シンクロ打法〟に挑戦。落とし込みはまだまだこれからだが「ある程度、いままでよりは良かった」と好感触も残った。 「いい状態を少しでもキープできるように、もっともっと良くなれるように頑張りたい」 タイムリーなども含めて計4打点と、前を向ける結果で南国での連戦は終了。これから本格化する開幕へのサバイバルに向け、この日だけは沈めたイライラを希望に変え、眠りについた。(須藤佳裕) ★少年と約束弾 試合前に地元少年野球チームの北谷ドラゴンズスポーツ少年団へ記念品が贈呈され、石川昂が選手を代表して手渡した。その際に、エースの金城孝弥くん(12)から「ホームランを打ってほしい」と期待され「頑張ります」と約束を交わしており、有言実行の一発となった。試合後にサイン入りホームラン球をプレゼントされた金城くんは「打つと思っていた。部屋に飾ります」と大興奮。石川昂も「約束を果たせて良かったし、いい姿を見せられたのも良かった」と喜んだ。
コメント