日本ハム(★0対5☆)DeNA =オープン戦1回戦(2022.02.26)・タピックスタジアム名護=
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DeNA
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日本ハム
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勝利投手:石田 健大(1勝0敗0S)
敗戦投手:上沢 直之(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(1号・2回表ソロ),ソト(2号・4回表ソロ)

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◆日本ハムは、5番手で登板した河野が3回無失点4奪三振。オープン戦の初戦で、順調な仕上がりを見せた。対するDeNAは石田が3回無失点、東が2回無失点。開幕ローテーション候補の2人が首脳陣にアピールした。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手(32)が、オープン戦12球団最速の本塁打をマークした。1点リードの2回2死、カウント1-2から日本ハム金子の外角直球を右翼席に運んだ。

◆DeNA牧秀悟内野手(23)が、2022年のオープン戦12球団最速で適時打を放った。

◆DeNA石田健大投手(28)が、日本ハム上沢が組んだスタメンを3回1安打無失点に抑えた。直球、変化球ともにキレのあるボールをコーナーに投げ分け、凡打の山を築いた。

◆DeNAの大卒ルーキー右腕が、無失点デビューを飾った。

◆DeNA三嶋一輝投手が実戦初登板で新球を試した。8回から登板。2死走者なしから松本剛を3球連続シュートで懐を攻め、三ゴロに抑えた。

◆昨季、最下位に終わったDeNAが「反撃」に向け、「最速祭り」で日本ハムとのオープン戦初戦を快勝した。1回2死三塁から牧が、12球団最速の適時打&得点となる先制打。2回にはソトが同最速の本塁打となるソロを右翼席に運んだ。三浦監督は「初回から攻撃ができましたし、順調な仕上がりを見せてくれている」と評価した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(22)が26日、オープン戦初戦のDeNA戦に途中出場。7回1死から迎えた初打席で、高校日本代表でチームメートだったドラフト2位ルーキーの徳山と対戦。追い込まれながらも左前に痛烈な打球をはじき返した。

◆DeNAは新庄剛志監督(50)の日本ハムと戦う今季初のオープン戦のオーダーを発表。2年目の牧秀悟内野手が「4番・二塁」に入った。宮崎敏郎内野手も「5番・三塁」で今季初実戦。ドラフト2位・徳山壮磨投手(早大)、4位・三浦銀二投手(法大)もリリーフで実戦デビュー予定。

◆DeNAはオープン戦初戦を快勝で飾った。投手陣は実戦デビューのD2位・徳山(早大)、同4位・三浦(法大)に、守護神候補の三嶋、山崎ら6投手のリレーで無失点。野手陣もソトが2打席連発、2年目の牧は2打席連続の適時打、高卒3年目の森が3安打を放つなど、12安打5得点の攻撃を見せた。 三浦監督は「初回から攻撃ができたし、守備面でもしっかりとキャンプでやってきたことが出せた。2死走者なしでリズムが止まったところで塁に出る、相手にペースをつかませないというところが非常によかった」と手応えを口にした。 注目の「BIGBOSS」こと新庄剛志監督はベンチを外れるなど、グラウンドで顔を合わせる姿は見られなかった。三浦監督は「試合前、ちょこっとご挨拶させていただきました。『こんにちは』って。『俺、今日はベンチに入らないから』って、おっしゃっていました」とやりとりがあったことを明かした。

◆DeNAのドラフト2位新人の徳山(早大)が実戦に初登板し、1回1安打無失点で乗り切った。七回1死で清宮に左前打されたが、慌てず後続を左飛、投ゴロに仕留めた。直球を主体に強気に攻め「緊張して不安もあったけど、思い切って腕を振ることができた」と胸をなで下ろした。 巧みな投球術を持ち、先発、中継ぎを問わずに即戦力として期待される。初めてのプロのキャンプも27日で終了する。「聞きたいこともたくさん聞けたし、勉強になる毎日だった。いいキャンプになった」と充実の表情だった。

◆先発枠入りを狙う日本ハムの河野が3回を無失点にまとめた。最後の八回は先頭の四球からピンチを招いたが、この試合では初めて使ったツーシームで併殺打に打ち取り「うまくタイミングを外せて思い通りにゴロも打たせられた」とうなずいた。 ただ、自己評価は厳しめ。チェンジアップの制球に課題が残り「全てにおいてまだまだレベルアップしないと。このままだとまだ駄目」と自分に活を入れた。

◆「7番・一塁」で今季2度目の実戦に臨んだDeNAのネフタリ・ソト内野手(32)が、二回にオープン戦で12球団一番乗りとなる1号を右越えに放った。 四回には右翼席へ2打席連続本塁打を運び、日本語で「カンペキ!」と笑顔。「石井(野手総合)コーチと一緒に取り組んできたことが打席で出せた」とうなずいた。三浦監督は「シーズンが楽しみ」と期待を込めた。

◆DeNAは4番手でドラフト2位・徳山壮磨(22)=早大=が初めて実戦に登板し、1回を無失点に抑えた。大阪桐蔭高時代に高校日本代表でチームメートだった清宮(当時早実高)に安打を許したが、後続を断ち「緊張して不安もあったが、思い切って腕を振ることができた」と満足げだった。 6回に登板したDeNA・三浦銀二=タピックスタジアム名護(撮影・荒木孝雄) 徳山の前、3番手ではドラフト4位・三浦銀二(22)=法大=も1回無失点。三浦監督は「(球を)置きにいかずにゾーンの中で攻めていけたのは良かった」と2人の新人右腕を評価した。

◆DeNAの快勝スタートには、見るべきものが多かった。同時に課題も、浮き彫りになった。 投手陣では、石田と東が順調な調整度合い。中でも、昨年は不調で出番の少なかった石田が復活すれば、今永が離脱した今、先発ローテーションも救われる。また、三嶋と山崎のリリーフ2枚の仕上がり具合も上々だ。 ただ、開幕投手候補は多いが、絶対的なエースがいるわけではないので、ローテの軸は決まらない。リリーフも、2人のどちらをクローザーにするのだろうか。要するに、投手陣の柱が定まらないわけだ。打線の軸である佐野もけがで離脱しており、投打の主役がそろわない。大きな不安材料といえる。 若手では、森が3安打と気を吐いた。足も使える選手だけに、収穫ではある。だからこそ余計、盗塁に関しては注文がある。一回の二盗は、次打者の梶原がカウント1-2と追い込まれたあと。打者の制約を少なくするためにも、若いカウントから走れるようになってもらいたい。 昨年は最下位に沈んだDeNA。球団OBとして、シビアな目でチェックさせてもらった。(本紙専属評論家)

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