1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 |
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | X | 2 | 6 | 0 | 1 |
勝利投手:田嶋 大樹(1勝0敗0S) (セーブ:平野 佳寿(0勝0敗1S)) 敗戦投手:美馬 学(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆オリックスが日本シリーズ進出に王手をかけた。オリックスは両軍無得点で迎えた6回裏、杉本が2ランを放ち、試合の均衡を破る。投げては、先発・田嶋が6回無失点の好投。その後は吉田凌、ヒギンス、平野佳の完封リレーで逃げ切った。敗れたロッテは、打線が沈黙した。
◆パ・リーグのファイナルステージ第2戦の先発メンバーが発表された。オリックス先発の田嶋大樹投手(25)は今季のロッテ戦は対戦カード別で最多の3勝(1敗)で防御率は2・37と好相性だ。
◆ロッテ先発の美馬学投手(35)が思わぬアクシデントで緊急降板した。 6回2死。カウント1ー2からの4球目。3番吉田正尚外野手(28)の強烈なライナーが右膝上に直撃。そのまま足を引きずりながら、ベンチに下がった。これまで4安打、無失点と好投していたが、交代を余儀なくされた。 本当の悲劇は、その直後だった。吉田を一塁に残し、2番手として東妻勇輔投手(25)が急きょ登板。その初球。杉本裕太郎外野手(30)に左翼へ先制2ランを許した。まさかの展開で均衡は破られた。 美馬は「アクシデントでの降板となってしまい後のピッチャーに迷惑をかけてしまいました。今日は最初から全力で行けるところまでと思っていたので、イメージ通りにはいけたかなと思いますが、あそこは投げ切らないといけなかったと思います。チームの逆転を信じてあとは応援します」とコメントした。
◆緊迫した投手戦の中、均衡を破ったのは、4番に座るラオウこと杉本裕太郎外野手(30)だった。 0-0の6回2死一塁。投手が東妻に代わった直後だった。初球の133キロスライダーを完璧に捉え、弾丸ライナーで左翼スタンドに運んだ。ベンチ前では青学大の後輩で一塁走者の吉田正尚外野手(28)とともに「昇天ポーズ」で喜びを爆発させた。「何とか打球が上がってくれてよかったですし、先制点になってくれてよかったです!」と笑顔で振り返った。今季公式戦でのロッテ戦ではカード別最多の13本塁打。相性の良さをCSでも発揮させた。
◆オリックスが杉本裕太郎外野手(30)の1発でロッテから勝利し、日本シリーズに王手をかけた。 投手戦の中、6回2死一塁から杉本が左翼席に弾丸ライナーで2ランを放ち先制点を挙げた。お決まりの「昇天ポーズ」もCS初披露となった。投げては先発の田嶋大樹投手(25)が6回3安打5奪三振の好投。二塁を踏ませない投球でラオウ弾につなげた。
◆オリックスが杉本裕太郎外野手(30)の1発でロッテから勝利し、日本シリーズに王手をかけた。 投手戦の中、6回2死一塁から杉本が左翼席に弾丸ライナーで2ランを放ち先制点を挙げた。お決まりの「昇天ポーズ」もCS初披露となった。 投げては先発の田嶋大樹投手(25)が6回3安打5奪三振の好投。二塁を踏ませない投球でラオウ弾につなげた。7回以降は継投でリードを守り抜き、2戦連続完封勝ち。プレーオフ、クライマックスシリーズの初戦から2試合連続0封勝ちはパ・リーグでは史上初となった。 これで、アドバンテージの1勝を含めて3勝0敗。日本シリーズへあと1勝とした。
◆序盤は両チームともに無得点。オリックスは2回に1死一、二塁の好機をつくるも、安達の二直による併殺で先制はならなかった。 オリックスが6回に2点を先制した。2死から吉田正が投手強襲の安打で出塁。続く杉本が左翼へ2ランを放った。 オリックスは7回から継投でロッテの反撃を封じて2試合連続で0封勝ち。日本シリーズ進出に王手をかけた。
◆ロッテが崖っぷちに立たされた。0-2でオリックスに2試合連続となる完封負け。相手アドバンテージも含め"3敗目"となり、2位からの下克上には、残り4戦を4連勝するしかなくなった。 6回2死で先発の美馬学投手(35)が緊急降板。3番吉田正尚外野手(28)の強烈なライナーが右膝上に直撃した。強襲安打となり、急きょ登板した2番手の東妻勇輔投手(25)が初球を杉本裕太郎外野手(30)に左翼へ先制2ランを運ばれた。これが決勝点になった。 打線はこの日もつながらず、散発4安打。2回は併殺打、6回は犠打失敗と、ともに先頭打者を出したが、好機を広げられなかった。
◆ロッテが連敗し、オリックスに日本シリーズ進出への王手をかけられた。 シーズンで対戦打率1割台のオリックス田嶋に、この日も6回まで得点圏に走者を進められず。先発の美馬学投手(35)が5回まで無失点で粘ったが、6回2死で打球を右足に受け、交代。2番手東妻が初球をオリックス杉本に2ランにされ、決勝点になった。 ファイナルステージでいまだ無得点の打線について、井口資仁監督(46)は「もう少しつなぐイメージでいってほしいと思いますし。どうしても外国人も決めよう決めようと思って振りすぎているんで」と、本来のつながりを求めていた。
◆オリックスは先発田嶋大樹投手(25)の好投でCSファイナルステージ突破に王手をかけた。前日10日にエース山本由伸投手(23)の完封から、2試合連続0封での勝利はパ・リーグのポストシーズンで初めて。 田嶋は1回から球威が光った。1死後に今季27本塁打のマーティンに真っ向勝負を挑み、外角高め速球で空振り三振。速球が走れば変化球も効果的だ。2回無死一塁でエチェバリアにはフォークで引っ掛けさせ、遊撃併殺打に仕留めた。CS初登板は6回を77球の3安打無失点。お立ち台でも「調子がよかった。ストレートが走っていたし、しっかりコーナーに投げ分けできてよかった。すごくワクワクした気持ちが強くて緊張せず、打者に向かっていけた」と声をはずませた。 ファンの前で爆笑も誘った。マウンドでつぶやいていたと問われて「自分の心がすごく豊かになることをちょっとつぶやいていました」とシュールに話すと、場内がドッと沸いた。さらに、6回を投げ終えて、首脳陣にどんな言葉を掛けられたか問われ「言葉...。質問がちょっと難しい」と言うと再び笑いが起こった。上げ潮ムードを保ち、日本シリーズに王手をかけた。
◆オリックス杉本裕太郎外野手(30)の鮮やかな一撃で日本シリーズ進出に王手をかけた。 両チーム無得点の6回2死一塁。2番手東妻の初球スライダーを完璧にとらえると、左翼席にライナーで突き刺さった。値千金の先制2ランが決勝点になった。お立ち台に上がると「まず僕と(吉田)正尚の大学時代(青学大)の監督である河原井監督が応援に来てくださったので、いつも打たなくて怒られてるので今日は打てて良かったです」と笑いを誘った。前日10日は3打数無安打。「僕自身は昨日、何もできなかったので、今日、絶対に打ってやろうと思って打席に立ちました」と気合十分だ。2回に中前へ運ぶと、4回は左前打。猛打賞で勝利に貢献した。「あと1勝で日本シリーズ。ファンのみなさん、明日も応援よろしくお願いします。ありがとうございました」。シーズン32本塁打でパ・リーグ本塁打王。大一番で真価を発揮した。
◆ロッテ美馬学投手(35)がアクシデントに泣いた。 5回まで無失点。6回も4球で2死を奪った。ここを切り抜ければという場面で、オリックス吉田正の強い打球が右足太もも付近に当たった。表情をゆがめ、歯を食いしばってベンチへ戻った。 結局、無念の降板に。直後の初球、2番手東妻がオリックス杉本に決勝2ランを浴び、熱投が黒星になった。「アクシデントでの降板となってしまい、後の投手に迷惑を掛けてしまいました」。優しい美馬らしく、責任を自分で負う言葉を発した。 波の大きな1年だった。交流戦で2戦合計21失点。受けたダメージは大きかった。「打たれたことによって悩みすぎて、ちゃんと投げられなくなっていた」と告白したこともある。夏場に1から作り直したが、優勝マジック3の10月25日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)では2回途中7失点KO。連勝中のチームの勢いが消えた。 「かなり迷惑を掛けたし、そこで勝っていたらなと思うところはたくさんありました」 「悪いなりに何とか、という投球もずっとできていないので」 登板前には厳しい自責が並んでいた。FA移籍でロッテ2年目。思うような結果を出せずに悩みながらも、頼ってきた若手たちのことはしっかりと支え、長いシーズンを駆けた。「ここで終わりではないので、ファイナルとかで(借りを)返せたらなと思います」。初回から150キロを出し、フルカウントから4球ファウルした3番吉田正にも根負けしなかった。最初からあらゆる球種を駆使した。 井口監督も「今シーズンの中でも本当に良かった(投球だ)と思います」とたたえた。CSファイナルの先発にふさわしいマウンドだった。右足は大事に至らず「チームの逆転を信じて、あとは応援します」と戦況を見守った。無情にも、ロッテ側にも0が並んだ。【金子真仁】
◆オリックス吉田正尚外野手(28)が杉本の決勝弾につなぐ快打を放った。 両軍スコアレスで迎えた6回2死。ロッテ美馬の変化球を投手への強襲安打にした。鋭い打球に美馬は反応しきれず、右ひざ上あたりを直撃。「痛」打の右腕はベンチに下がりそのまま交代した。 その直後、杉本の2ランが飛び出し、ベンチ前で昇天ポーズを2人で決めた。互いの恩師である青学大元監督の河原井正雄氏(67)が観戦した試合で、そろって雄姿を披露した。「チームを勇気づけるホームランでした。席を用意したのは僕なんですけど、全部(先輩に)持っていかれましたね」と、笑顔で脱帽していた。 2年連続首位打者は10月2日に右尺骨を骨折。前日のCSファイナル初戦で39日ぶりに復帰したばかりだった。復帰戦の1安打に続いて2安打をマークし、打線を引っ張った。
◆オリックス中嶋聡監督(52)が攻めの継投策で、日本シリーズ王手に導いた。 先発田嶋は6回まで無失点の好投。球数もまだ77球だった。だが、クリーンアップの右打者3人を迎える7回に思い切って右腕の吉田凌を投入した。指揮官は「シーズン中だったら、続投だったと思うが、あれだけ飛ばしていったのもある。球数よりイニングになると思っていた」と説明した。 吉田凌は2死二塁のピンチを招いたが代打佐藤都を一ゴロに片づけた。8回は3番手のヒギンスが、9回は守護神の平野佳がそれぞれ3者凡退。2試合連続完封勝利に導いた。指揮官は開口一番「点をやらない投手陣、本当によかった。どっちも点が入らないのが続いている。しのぎ合いしかないというか、守り合いしかないと思っていた」と振り返っていた。戦況を読んで先手を打つ。シーズン同様のそつのない試合運びは短期決戦でも生きている。 ▼オリックスは<1>戦が1-0で、2試合合計3点で連勝スタート。ポストシーズンで2試合3得点で連勝したのは、94年日本シリーズで巨人が<2>戦1-0、<3>戦2-1で西武に連勝して以来27年ぶり2度目。プレーオフ、CSでは初めてで、初戦から3得点で2連勝もポストシーズン初となった。 ▼得点は4番杉本の本塁打の2点だけ。プレーオフ、CSで4番が打った本塁打の得点だけで勝ったのは、17年1S<1>戦で福留の2ランで2-0の阪神以来5度目。パ・リーグでは、81年<1>戦で柏原のソロで1-0の日本ハム以来40年ぶり2度目だった。
◆オリックスの守護神平野佳寿投手が7年ぶりにCSでセーブを挙げた。 2-0の9回。1番荻野を速球で二飛に詰まらせ、主砲マーティンにも仁王立ちし152キロ速球でファウルの直後、フォークで空を切らせた。中村奨にはゴロを打たせ、3者凡退の盤石な投球。中嶋監督は「全員がスタンバイしてくれて、どんな場面でもいけるように準備している。うまくはまってくれた」と信頼する。7回以降、吉田凌、ヒギンスと0封継投が光った。 ▽オリックス伏見(先発マスクで2戦連続完封)「抑えるカギは荻野さんの出塁と両外国人の長打、CSで活躍していたエチェバリアと山口。特にマーティンに仕事させていないのがポイントになっている。いまのところうまくいっている」
◆魂の快投だ。オリックス田嶋大樹投手(25)が、ロッテ打線をねじ伏せた。散発3安打に抑え、二塁を踏ませず6回無失点。シーズンでロッテから3勝(1敗)を挙げた左腕は「めちゃくちゃ集中できていた。しっかり3人、3つアウトを取ろうとしか考えていなかった」と、77球で日本シリーズ進出に王手をかけた。 投球に集中しながら、瞬間を楽しんでいた。「楽しみの方が大きくて、緊張はシーズンよりしなかった。だから初回から力強い球を投げられたのかなと思います」。先頭打者を塁に出したのは2回と6回。2回はエチェバリアを遊ゴロ併殺に打ち取り、6回は加藤のバントを処理した伏見が二塁に送球して一塁走者をアウトに。試合をつくった好投を野手が支え、杉本が決勝2ランで報いてくれた。 プロ4年目で自己最多の8勝。「フォームを固定しなかった。自由な投げ方」がキャリアハイにつながったと振り返る。「毎日同じ筋肉の状態じゃないし、体のバランスも違う。(体の)重さも違うし、気持ちも違う。最善のフォームはどれかなと毎日探してやっている」と、朝起きたときから試行錯誤を続ける。ただし「どんな投げ方をしても、ちゃんと投げられるか。そこが勝負」。日々の違いを埋めていけるだけの技術を身につけ、年間ローテーションを守り抜いた。 CS、プレーオフの2試合連続完封勝利は、リーグ初の快挙だ。1万7913人の声援に応え、勝利投手は「何か1つでも元気というか、1歩踏み出せる力というか、そういうふうな野球をしていきたいので明日以降もよろしくお願いします」と、心に残るフィナーレを約束した。【堀まどか】
◆最も警戒していたはずの負け方だった。緊急登板したロッテ東妻勇輔投手の初球。オリックス杉本に完璧にミートされて柵を越された。前夜の8回は外角で空振り三振に仕留めたスライダーが、真ん中に吸い込まれた。井口監督は「入り方。シーズン中もああいうことがいっぱいあった。東妻の課題かなと思います」。美馬が降りた後、あまりに一瞬で均衡が崩れた。 杉本の今季32発のうち、13本をロッテ投手陣が献上した。井口監督はファイナルステージの戦い方として「今年は1人にいっぱい打たれている」「甘く入ったところでホームランが多い」と言っていた。だが2戦目にして、9人目の被弾投手がうまれてしまった。 打線は2日間で18イニング無得点と、投手陣をカバーできないでいる。マーティンは計8打席で5三振、空振りが12度あった。「外国人も決めようとして振りすぎている。うちはつながりで勝ってきたチーム。それができていない」。 田嶋に上位3人を完全に抑えられた。走者を出した回は4度あったが、二塁を踏めなかった。開幕から数えて田嶋には4敗目。やり返すはずが、シーズン中と同じ投手に抑えられ、同じ打者に打たれた。「明日? 勝つしかないんじゃないですか」。4連勝しか、シリーズ突破の道は残されていない。【鎌田良美】
◆オリックスが日本シリーズ進出に王手をかけた。パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦。本塁打王の4番杉本裕太郎外野手(30)が6回にロッテ東妻から先制2ランを放った。これが決勝点となり、チームはリーグ優勝による1勝のアドバンテージを加えて3勝0敗。 12日の第3戦で勝つか引き分ければ25年ぶりの日本シリーズ進出が決まる。杉本は2学年後輩の吉田正の「後片付け」を担う。3、4番コンビは約1カ月ぶりで「ふと正尚が帰ってきたな~と思う瞬間があるんです」と打ち明ける。ネクストバッタースサークルでのルーティンだ。「正尚はバットに重りをつけてスタンバイしている。いつもポンと外してから...。適当に置いていくんですよ」。グリップエンドから重りを抜いて放り投げるが、白い円の中に入ったことがない。「いつも僕がサークルに片付けます。そもそも(円に)入れる気がない。やっといて~みたいな感じです」と笑う。杉本が拾って並べるまでが、吉田正が打席に向かうまで一連の流れがお決まりとなっている。 後輩の約1カ月での復帰に「驚異的な回復力でさすが。頼もしい。正尚が帰ってきて『よし、勝てる』とベンチみんなが思った」。3番がヒットを打ち、4番が本塁打で片付ける-。この夜、理想の形だった。【オリックス担当=真柴健】
◆ロッテは崖っぷちに追い込まれた。2試合連続の完封負け。先頭打者が出塁した2イニングとも、得点圏に進められず、拙攻となってしまったのが痛かった。 2回はレアードが左前打で出塁。楽天とのCSファーストステージ第1戦で貴重な同点本塁打を放ったエチェバリアには強攻策。その打球は強烈だったが、ショートの正面だった。結果は最悪の併殺。チャンスはついえた。 0ー0だった6回は、藤岡が左前打でチャンスメークした。続く9番加藤の犠打はキャッチャー前へ。転がった打球は勢い弱く、二塁は封殺された。痛恨のバント失敗。得点圏で打率チーム1位の荻野に回せず。やるべきことができずに、スコアボードには0が並んだ。杉本に許した2ランは、その裏。先発美馬の緊急降板の影響が大きい失点だが、表の攻撃で先取点を取れていれば、流れは違った可能性もあった。 この2日間で連打は生まれていない。井口監督も「もう少しつなぐ意識が欲しいと思いますし、うちはつながりで勝ってきた。何とかつなげていきたい」。日本シリーズ進出には残り4戦で4連勝が条件。大逆転のドラマを起こすために、つなぐ意識の徹底を求めた。【上田悠太】
◆オリックスが「ラオウ」の1発で日本シリーズ進出に王手をかけた。パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦。本塁打王の4番杉本裕太郎外野手(30)が6回にロッテ東妻から先制2ランを放った。これが決勝点となり、チームはリーグ優勝による1勝のアドバンテージを加えて3勝0敗。過去無傷の王手は18チーム全てがCSを突破しており、確率は100%。12日の第3戦で勝つか引き分ければ25年ぶりの日本シリーズ進出が決まる。ラオウ杉本が"まさか"のひと言で決勝2ランをぶち込んだ。6回2死一塁。ロッテ2番手東妻が投球練習をしていると、スタスタと藤田通訳が次打者ボックスに歩み寄ってきた。 「不意です。横にいたラベロにアドバイスかなと思ったら通り越して...。日本語で『クイックが早いから気を付けろよ』と言われたんです(笑い)。あ、僕に? みたいな」 打席に向かう途中に助言を「再確認できた」という。「藤田さんのアドバイスで上手にタイミングが取れた。改めて周りの人に感謝したい」。今季を物語るような一体感。初球の真ん中133キロスライダーを捉えて左翼席に放り込んだ。 悔しさを胸にバットを握った。CSファイナル初戦は無安打。「大舞台で力んでしまう僕の悪い癖が出た」。大振りを修正するため試合前に室内で打ち込んだ。シーズン中は中嶋監督に指示されて行うが、今回は「昨日の夜に室内で打ちます」と予約していた。室内はグラウンドの景色が見えないため「コンパクトに軽く振るイメージに」。2打席連続安打で迎えた6回に豪快なアーチ。今季の本塁打王は32発中13発がロッテから。好相性は健在だった。自身初のタイトル獲得には「過去のこと。全然関係ない。ここからは1試合が大切になる」と流し、目の前に集中できている。 ダイヤモンド1周後はお決まりの「昇天ポーズ」を青学大の後輩、吉田正と決めた。右手首骨折から驚異の回復を見せ、本塁打の前には投手強襲打を放っていた。そんな後輩を「まだ完璧に治っているかどうか知らないですけど、100%ではないと思う。その中でも頑張って試合に出ている」と思いやった。 12日に引き分け以上で日本シリーズ進出が決まる。リーグ優勝時、吉田正へつづった愛のレターの最後は「一緒に日本一になろうな!」。ラオウのひと振りが歓喜をグッと近づける。【真柴健】 ▽オリックス藤田通訳(杉本に助言)「もちろん監督からの指示です。次がラベロだったから(隣にいた)スギにも伝えました。ラベロはあれって顔をしていましたね」
◆オリックスは五回を終えて0-0。グラウンド整備の前に先制点を奪うことはできなかった。 一回はロッテ先発・美馬の前に3者凡退。二回は杉本、T-岡田の安打で1死一、二塁としたが安達が二直。一走・T-岡田が飛び出してしまい併殺となった。四回2死からは杉本が2安打目となる左前打。初めて経験するポストシーズンで打線を引っ張った。 五回は1死から安達が四球を選ぶも紅林が二飛。伏見も中飛で走者を進めることはできなかった。オリックス先発・田嶋もテンポのいい投球で、お互いにゼロを並べ続けた。
◆五回まで3安打無失点と好投を続けていたロッテ先発の美馬学投手(35)だったが、六回2死から吉田正の打球が右膝上部を直撃。「シーズンのあそこで勝っていたらと思う試合はたくさんあったし、チームにはかなり迷惑をかけた。ファイナルステージで(借りを)返せればなと思う」と雪辱を誓ったポストシーズンのマウンドだったが、このアクシデントで0-0のまま無念の降板となった。 直後に緊急救援した東妻がリーグ本塁打王に初球を左翼席に運ばれた。ロッテ投手陣は今季、杉本にレギュラーシーズンで打率・430(86打数37安打)、13本塁打、23打点と打ち込まれていた。
◆オリックスは杉本裕太郎外野手(30)が2ランを放ち2点を先制した。 0-0の六回2死、吉田正が投手強襲の内野安打。右太もも付近に打球の直撃を受けた美馬はそのまま降板となった。2番手を託されたのは右腕の東妻。その1球目を杉本は見逃さなかった。133キロをとらえると、打った瞬間にスタンドインを確信。バットを高々と掲げた後、豪快にほうり投げた。 ベンチ前に戻ってくると、右腕を突き上げて昇天ポーズ。32本塁打でキングに輝いた今季、そのうち13本をロッテから放っていた。短期決戦でも変わらない〝ロッテキラー〟ぶりだ。
◆オリックスは杉本裕太郎外野手(30)が六回に2ランを放ち先制した。 「打ったのはスライダーです。何とか打球が上がってくれてよかったですし、先制点になってくれてよかったです!」 杉本は前日の第1戦は3打数無安打に終わったが、この第2戦では二回に中前打、四回に左前打、そして六回に2ランと大暴れ。八回の第4打席は申告敬遠で、全打席で出塁した。 今季は32本塁打で初のキングに輝いたが、そのうち13本をロッテから放っていた。短期決戦でも変わらない〝ロッテキラー〟ぶりで、勝利をグイと引き寄せた。
◆オリックスが勝利し、リーグ優勝のアドバンテージも含めて対戦成績を3勝0敗とした。25年ぶりの日本シリーズ進出に王手をかけた。 10日の1戦目では山本が完封勝利。2戦目を託されたのは田嶋だ。三回を終えて1安打無失点。四回から六回までは走者を許したが、二塁すら踏ませない圧巻の内容だ。6回77球、3安打無失点で味方の援護を待った。 ロッテ打線を封じたオリックス・田嶋大樹=京セラドーム大阪(撮影・薩摩嘉克) 打線が応えたのも六回だ。2死から吉田正が投手強襲の内野安打。打ちあぐねていた美馬が降板となると、2番手は東妻。打席に入ったのは杉本だ。その1球目、133キロをとらえると打球は弾丸ライナーで左翼席に着弾。こん身の一撃で試合を動かした。 オリックスは七回から継投に。七回は吉田凌が無失点。八回はヒギンスがしのぐと、九回は平野が無失点で締めた。オリ投が2試合連続でロッテ打線をシャットアウト。25年ぶりの日本シリーズに王手をかけた。
◆快投していたロッテの美馬が0―0の六回に負傷降板した。2死無走者から吉田正の鋭い打球が脚を直撃(記録は安打)。足を引きずりながらベンチ裏に去り、交代となった。まだ79球だった上に、救援した東妻が本塁打を浴びたとあって「アクシデントでの降板となってしまい、後の投手に迷惑を掛けてしまった」と無念そうだった。 序盤から小気味良い投球で福田、宗の1、2番を完璧に封じるなど、持ち味を発揮。二回は杉本とT―岡田の安打で1死一、二塁のピンチを背負ったが、安達を二直で併殺と脱した。「最初から全力で行けるところまでと思っていたのでイメージ通りにいけたかなと思う」という投球だっただけに、悔やまれるアクシデントとなった。 ロッテ・井口監督「もう少しつなぐイメージでいってほしい。うちはつながりで勝ってきたチーム。この2試合できていない。(美馬は)今シーズンの中でも本当によかったと思う」
◆オリックスがリーグ優勝のアドバンテージも含めて対戦成績を3勝0敗とした。6回無失点で白星を手に入れた田嶋大樹投手(25)と、決勝弾を放った杉本裕太郎外野手(30)がお立ち台に上がった。主な一問一答は以下の通り。 (以下、田嶋) --6回無失点。内容については 「調子もよく、これだけ多くのファンの方々の前でいいピッチングができたので。すごく幸せな気持ちです」 --よかったのはどこか 「ストレートも走っていましたし。コーナーに投げ分けができたので、よかったんじゃないかなと思います」 --きのうはいつも通りと言っていたが、マウンドに上がってみて 「すごくわくわくした気持ちの方が強くて、緊張せずに打者に向かっていきました」 --0-0で試合が進む中でどんなことを考えていた 「目の前の打者を一人ずつ、積み重ねて。チームにいいリズムを与えられるように投げていました」 --何かをつぶやいているように見えたが 「自分の心がすごく豊かになることをつぶやいていました」 --六回を終えて、投手コーチからどんな言葉を 「言葉...。すみません、質問がちょっと難しいんですけど(球場内が笑いに包まれる)」 --失礼しました 「言葉ですよね、『次の登板があるときにまた頼む』ということで。まだクライマックスは終わっていないので、気を引き締めてあしたから練習したいと思います」 --あす以降に向けて 「きょうもこんなに多くのオリックスファン、野球ファンの方々がきてくれて本当にすごく幸せですし、何かひとつでも元気というか、一歩踏み出せる力とか、そういうふうな野球をしたいと思うので。あしたからも応援よろしくお願いします」 (以下、杉本) --打った瞬間の感触は 「まずきょう、僕と(吉田)正尚の大学時代の監督である河原井監督が応援にきてくださったので。いつも打たなくて怒られているので、きょう打ててよかったです!」 --吉田正が2安打。試合に出ている姿を見て感じることは 「試合に出てくれるだけで僕たちは頼もしいですし。勝てるという気持ちになるので。あしたも打ってください」 --投手が代わって1球目だった。狙いは何だったのか 「田嶋がすごく頑張っていたので。なかなか点を取れなかったんですけど。甘い球を初球からいこうという気持ちでいきました」 --きのうの試合も踏まえて心境の変化など 「僕自身はきのうは何もできなかった。きょう絶対に打ってやろうと打席に立ちました」 --吉田正と拳を突き上げた気持ちは 「最高です!」 --日本シリーズまであと1勝 「あと1勝で日本シリーズなので、ファンのみなさん、あしたも応援よろしくお願いします! ありがとうございました!」
◆パ・リーグのクライマックスシリーズ、ファイナルステージ第3戦(12日、京セラ)の予告先発投手が11日に発表され、王手をかけられた崖っぷちのロッテは岩下、2戦連続完封勝利のオリックスは山﨑颯がマウンドに上がる。 岩下は今季、前半戦だけでキャリアハイの8勝をマーク(最終成績8勝8敗)。後半戦は勝ち星に恵まれなかったが、2018年途中からローテーションの一角を担ってから、自身初めて投球回数も100イニングを突破(120回)した。 今季のオリックス戦は3戦2勝(0敗)、防御率2・45と好相性。先発マウンドはレギュラーシーズン10月15日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)以来。後がないチームを救えるか。
◆ロッテは2試合連続で零封負け。オリックスのレギュラーシーズン1位のアドバンテージを加えると3敗となり、日本シリーズ進出へ崖っぷちに立たされた。 先発の美馬が立ち上がりが好投を続けていたが、六回2死から吉田正のライナーが右膝付近に直撃するアクシデントに見舞われて降板。緊急登板となった2番手・東妻は続く杉本への初球、甘く入ったスライダーを左越え2ランとされ、これが決勝点となった。 井口監督は美馬について「きょうはよかったですね。今シーズンの中でもほんとによかったと思います。(打球直撃後の続投は)ちょっと厳しかった」と振り返った。 また、交代直後の初球を相手の主砲に痛打された東妻に対しては「(初球の)入りも、シーズン中もああいうこといっぱいありましたんで、ああいうとこが東妻の課題かなと思います」と慎重さに欠けていたと指摘した。
◆投手にとって攻める姿勢がいかに重要かを、先発・田嶋の投球が教えてくれた。 印象的だったのは二回無死一塁でエチェバリアを迎えた場面。真っすぐで押しまくり、最後に変化球で遊ゴロ併殺打に仕留めた。外国人を力でねじ伏せた。本人は「コースが良かった」と言っていたが、私の目には真ん中あたりにドンドン投げ込んで勝負できているように映った。 初戦の山本は完投を求められていたが、2戦目以降の先発は、行けるところまで行って、継投に入るのは予定通りのはず。そういう意味で、この2試合は短期決戦を乗り切るうえで理想的な投手起用だ。吉田凌、ヒギンス、平野佳が経験しつつ、結果も残せた。 特に吉田凌は、インコースへスライダーを投げ込んで勝負する珍しいタイプ。短期決戦では貴重な戦力になる。きょう先発の山崎颯も田嶋に似て、力勝負してファウルでカウントを稼げる。救援陣が安定しているので、思い切って飛ばせるだろう。 投手陣の充実は目を見張る。一気にCS突破、その先の日本シリーズへ向けて、視界は良好だ。(本紙専属評論家)
◆オリックスの吉田正は六回2死で追い込まれながらも投手強襲の安打で出塁し、青学大の先輩、杉本の2ランにつなげた。観戦に訪れていた恩師の河原井氏の前で2人で決勝点を生み「(席を)準備したのは僕なんですけど。いいところを持っていきましたね」と冗談めかして笑い、年長者をたたえた。 右手首骨折から前日10日に復帰したばかり。まだ、フルスイングを控える場面もあるが、巧みなバットコントロールでカバーして2戦連続安打。「気を緩めず、明日で決めることが一番」と気合を入れた。
◆オリックスの抑え、平野佳が九回を3人で締めた。 クライマックスシリーズ(CS)は、2014年のファーストステージで登板している。37歳のベテランは「レギュラーシーズンと同じで、僕が最後に投げているだけ。みんなで勝ち取ったもの」と後輩の好投をたたえた。 第3戦で勝つか引き分けで、日本シリーズ進出が決まる。「自分の仕事ができるように準備したい」と気合を入れた。
◆レギュラーシーズンでリーグ1位の584得点を挙げたロッテ打線が、またも沈黙。もう1分けも1敗も許されない崖っぷちに追い込まれた井口資仁監督(46)は「ウチはつながりで勝ってきたチーム。もう少しつなぐイメージでいってほしい。外国人も決めようと決めようと思って、振りすぎている」と渋面をつくった。 第1戦では試合前の円陣で的場戦略コーチが「いくで、攻めていくで、攻めダルマでいくで、ダルマさんが転んだはあかんで」と声出し。この日はリーグ3位から日本一となった2010年の〝史上最大の下克上〟を知る角中が「ここからロッテの真骨頂を見せましょう!」と鼓舞したが、笛吹けども踊らず。第1、2戦ともに4安打で、この日は得点圏に走者を置いたのも七回2死二塁の1度だけ。プレーオフ、CSでステージ初戦からの2試合連続零敗はリーグ史上初の屈辱となった。 日本シリーズ進出には、残り4試合で4連勝しかない。13日の第4戦に先発予定の佐々木朗はこの日、6回無失点の快投でチームに優勝マジックを初点灯させた10月14日以来2度目となる京セラドームのマウンドに立って感触を確かめ、遠投後にブルペン入りした。令和の怪物はスタンバイOK。第3戦でのチームの合言葉は「朗希に回せ!」だ。(東山貴実)
◆ムチのようにしならせる左腕が、京セラドームの中心で躍動した。先発したオリックス・田嶋が6回無失点。マウンドで一切の油断を見せなかった表情は、お立ち台でようやく緩んだ。 「きょうはめちゃくちゃ集中できていたのかな、と。楽しみの方が大きくて、緊張はさほどしなかったです」 10日の第1戦では山本が無四球完封。2戦目を任されたのが田嶋だ。一回は三者凡退。三回を終えて1安打と、最高の立ち上がりを見せた。六回無死一塁では、加藤の犠打を捕手・伏見が二塁封殺。好投にバックも呼応し、二塁を踏ませない圧巻の内容につながった。 パ・リーグのCSでは史上初の2試合連続完封勝利。中嶋監督も「シーズン中なら続投だったと思いますけど、あれだけ飛ばしていたので」と、継投に入った理由を説明した。田嶋自身もシーズンとは違うということを自覚して臨んでいた。 「短期決戦だから、そんなに先のことを考えず、この試合に集中できたから、楽しみの方が大きくなったのかなと」 JR東日本時代には都市対抗野球で2試合連続完封を挙げるなど、勝つしかないというマウンドを経験。ゼロを並べるという闘志が、ロッテ打線を封じた。「(アマ時代と)似たようなところがありました。ここぞというときに、すごく集中できた。近かったと思います」。歩んできた野球人生で得た引き出しが、この投球につながった。 「こんなに多くのオリックスファン、野球ファンの方々がきてくれて本当に幸せですし、何か一つでも元気というか、一歩踏み出せる力とか。そういう野球をしたい」 12日の先発は23歳右腕の山崎颯。最高の形で、田嶋がバトンを渡す。(竹村岳) ★つぶやきに爆笑 田嶋はマウンド上でポーカーフェースを貫く。でも、何かをつぶやくようなシーンもあった。ヒーローインタビューでそのことを問われると「自分の心がすごく豊かになることをつぶやいていました」と明かし、球場内を笑いに誘った。心も体も前を向いて、つかんだ白星だった。
◆一撃必殺! クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは第2戦が行われ、パ・リーグ覇者のオリックスが2位・ロッテに2-0で快勝。リーグ優勝のアドバンテージを含めて3勝0敗とし、20日開幕の日本シリーズ進出に王手をかけた。杉本裕太郎外野手(30)が六回に均衡を破る2点本塁打。前日3打数無安打に終わった悔しさを胸に、意外な人? からの助言も生かした。強烈なライナーは左翼へ一直線に伸び、3階席手前に着弾した。杉本は悠々とダイヤモンドを一周すると、一塁ベンチ前で青学大の後輩、吉田正と昇天ポーズ。4番の決勝2ランで、25年ぶりの日本シリーズ進出へ、王手をかけた。 「まず、きょう僕と(吉田)正尚の大学時代の河原井(正雄)監督が応援に来てくれているので、いつも打たなくて怒られているので、打ててよかったです」 お立ち台では2018年に青学大を勇退した恩師からのプレッシャー? を明かし、沸かせた。 0─0で迎えた六回。「試合に出てくれるだけで頼もしい。勝てる気持ちになる」という吉田正が2死から投手強襲の内野安打。これで美馬が負傷降板し、2番手は第1戦で空振り三振を喫していた東妻がマウンドへ。その初球だった。133キロスライダーをフルスイング。すさまじい一撃で、待望の先取点をもたらした。
◆オリックスの強さは、競ったゲームを勝ち切ってきたレギュラーシーズン終盤戦と同じ戦いができていることだ。 第2戦の先発は宮城かと思っていたが、中嶋監督は終盤戦に見せた田嶋の安定感を買ったのだろう。田嶋も期待に応えて、要所を締める危なげないピッチング。なのに六回の攻撃で2点を先制すると、77球で代えて七回から勝ちパターンの継投に入った。後ろの3人がしっかりと機能するのも強さといえる。 打のヒーローは決勝2ランの杉本。第1戦で空振り三振を喫した東妻の初球を仕留めた。 バッテリーは当然、長打を警戒している。東妻は美馬のアクシデントで急な登板の上に、0-0の緊張感もあっただろうが、決して不用意とはいえない難しい球だった。吉田正がけがで離脱していた時期も、4番としてチームを引っ張ってきただけのことはある。 オリックスは死角がなく、ロッテは相当苦しくなった。得点できないことにはどうしようもない。流れを変えることができるのは、外国人選手の長打。マーティン、レアード、エチェバリアに、ファーストステージのような一発がほしい。(本紙専属評論家)
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