広島(☆4対1★)ヤクルト =リーグ戦24回戦(2021.10.29)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:九里 亜蓮(13勝9敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗36S))
敗戦投手:小川 泰弘(9勝6敗0S)

本塁打
【広島】小園 海斗(5号・4回裏ソロ)

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◆広島は1点ビハインドの4回裏、小園のソロと菊池涼の適時二塁打で2点を挙げ、逆転に成功する。投げては、先発・九里が5回1失点。その後は5人の継投でリードを守り抜き、九里は今季13勝目を挙げた。敗れたヤクルトは、打線が序盤の好機を生かしきれなかった。

◆広島九里亜蓮投手(30)がリーグ最多に並ぶ13勝目を狙う。 今日勝つと最多勝が確定となり、広島では18年大瀬良以来の同タイトルになる。今季のヤクルト戦は2試合で0勝1敗、防御率9・00と勝てていないが、今日はどうか。

◆先発のヤクルト奥川恭伸投手(20)の自身初の2ケタ勝利がお預けとなった。 今季9勝で迎えたマウンド。1回1死から2安打を浴び、1死一、二塁のピンチを作るも、4番西川の痛烈なライナーに体を反応させて捕球。飛び出していた一塁走者小園が戻り切れずに、一塁転送。無失点で切り抜けた。2回以降は無安打で広島打線を封じ、3回2安打無失点で降板。「立ち上がり少しバランスが良くなかったですが、尻上がりにしっかり修正できたので、そこは良かったかなと思います」と振り返った。 打線は2回宮本の左犠飛で先制。1点リードだったが、奥川は勝利投手の権利を持つ前に、同じく9勝の2番手小川に託した。

◆ヤクルト小川泰弘投手(30)が、史上153人目の通算1000奪三振を達成した。4回から2番手として登板。4回2死で堂林から空振り三振を奪って王手。6回2死で林からチェンジアップで空振り三振を奪った。ベンチに引き揚げる際に、記念のボートを手渡され、観客の拍手に礼をして応えた。 プロ初三振は13年4月3日広島戦(マツダ)。

◆先発は広島九里、ヤクルト奥川。ヤクルトは2回、1死満塁から宮本の左犠飛で1点を先制。広島は3回まで2安打無得点。 広島は4回に小園の同点5号ソロ、菊池涼の適時二塁打で勝ち越し。6回にも2点を追加した。ヤクルトは3~6回まで無得点。 広島九里がセ・リーグ1位タイの13勝目で最多勝確定。栗林が36セーブ目で、新人最多セーブ記録に王手。ヤクルト小川が6敗目。

◆ヤクルトは敗戦も、クライマックスシリーズ(CS)を見据えた。 先発奥川を3回2安打無失点。高津監督は「質のいいボールを投げていたと思う」と評価するも、早めの継投。4回から小川が登板した。小川は3回4失点で6敗目を喫するも、3番手金久保は2回無失点。今季先発起用が主だった3投手で試合を終えた。金久保はこの日昇格即リリーフ登板。 指揮官は「(CSで)先発するかは別として、間隔も空いていた。これから来年、その次と成長していってもらわないといけないピッチャーなので、今日は投げさせました」と説明した。残された試合は11月1日広島戦(神宮)のみ。同10日からのCSファイナルステージに向けて、有意義な試合にする。

◆広島九里亜蓮投手(30)が粘りに粘ってリーグトップ13勝目を手にした。11月1日、ヤクルトとのシーズン最終戦での登板予定はなく、阪神青柳とともに自身初タイトルとなる最多勝獲得を決めた。 1回から32球を要する立ち上がり。1死満塁を無失点に抑えると、2回は1死満塁から犠飛で失点。それでも2死満塁のピンチは切り抜けた。「本当に野手のみなさんのおかげで粘り強くいけたのかなと思います」。4回まで毎回得点圏に走者を背負う苦しい投球が続いても、追加点を許さなかった。味方打線が逆転した後の5回はこの日唯一の3者凡退。5回99球、5安打5四死球を許しながらも、1失点にまとめた。 6日から3度中5日で登板し、この日は前回137球を投じた24日阪神戦から中4日での登板だった。「なんとか自分の投球を表現してと思ってマウンドには上がったんですけど、本当にリズムもテンポも悪かった」。本調子からはほど遠かった。それでも野手の援護にも支えられ、苦しみながら、粘り抜いた末に喜びが待っていた。 タイトル獲得へ登板間隔を縮めるなどバックアップしてきた佐々岡監督はつかみ取った右腕をたたえた。「丁寧に投げようとして球数が多くなりましたけど、中4日できましたし、勝ちたいという気持ちからそういう投球になったと思います。そこで粘り強く投げたし、勝ったことが本人にとっては大きい。中4日でよく投げたと思います」。今季本拠地最終戦勝利に導いた1勝が、九里の野球人生において大きな価値のある1勝となった。【前原淳】

◆広島の守護神栗林良吏投手(25)が、15年山崎(DeNA)が持つ新人最多セーブ記録の「37」に王手をかけた。 3点リードの9回。1死から中前打を許すも、村上、代打西浦を連続の空振り三振斬りで締めた。19試合連続セーブで36セーブ目。今季最終戦の11月1日ヤクルト戦(神宮)に向け「最後の1試合で出番があれば、必ず抑えたい」と力を込めた。 DeNA牧らとの新人王争いもシーズン終盤に過熱しているだけに、佐々岡監督は「牧がインパクトのある終わり方をした。恐らく(新人王は)大丈夫だと思いながらもセーブ機会があれば、最後もしっかりとね」と期待した。 栗林は本拠地で27試合に登板し、圧巻の防御率0・00で終えた。右腕は「そこは結構意識してました。(九里)亜蓮さんの最多勝もかかってて、いろんな思いが重なったマウンドだった。1年間ホームでゼロで抑えることができてよかった」と振り返った。

◆広島佐々岡真司監督(54)が、今季の本拠地最終戦を終え、ファンに向けてあいさつを行った。 冒頭で「今年もコロナ禍の中、医療従事者の皆さん、日々尽力を尽くしてしていただき、ありがとうございました」と感謝の思いを伝え、3年連続のBクラスで終わっただけに「今年もファンのみなさまのご期待に応えられず、本当に申し訳ございませんでした」とざんげ。「課題、反省点、しっかりと見直して、チーム一丸で来シーズン頑張ります」と巻き返しを誓った。

◆リーグ優勝を決めているヤクルトが二回に先制した。広島先発の九里に対して1死満塁の好機で、2番・宮本が左犠飛を放った。先発の奥川は3回を投げ3三振を奪うなど2安打無失点。四回から2番手・小川が登板したが、先頭の小園に同点5号ソロ本塁打を浴びた。その後、菊池に左翼線適時二塁打を許した。 ◆奥川投手の話 「立ち上がり少しバランスが良くなかったですが、しり上がりにしっかり修正できたのでそこは良かったかなと思います」

◆ヤクルト・小川泰弘投手(31)が、史上153人目の通算1000奪三振を達成した。 四回から2番手で登板。六回2死から、林を空振り三振に抑えて達成した。 プロ初奪三振は2013年4月3日の広島戦(マツダ)でルイスから。

◆ヤクルトの奥川は3回2安打無失点で交代した。一回1死から野間と小園に連打されたが、西川の痛烈なピッチャー返しを抜群の反応でキャッチし、併殺で難を逃れた。二、三回は直球と変化球を低めに制球し危なげない投球。「立ち上がりは少しバランスが良くなかったが、尻上がりにできたので良かったかな」とうなずいた。 石川・星稜高からドラフト1位で入団して2年目。今季から本格的に1軍で投げ始め、9勝4敗でリーグ優勝に貢献した。初の2桁勝利はならなかったが、11月10日からのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージを見据えての調整登板としては上々だった。

◆広島は0―1の四回に小園の5号ソロと菊池涼の適時二塁打で2点を奪って逆転した。九里が5回1失点でリーグ最多に並ぶ13勝目を挙げ、栗林が最後を締めて36セーブ目。ヤクルトは小川が2番手で登板して3回4失点と乱れた。

◆リーグ優勝を決めているヤクルトは先発の奥川が3回無失点と好投。小川が2番手で登板して3回4失点と乱れたが、史上153人目の通算1000奪三振を達成した。 クライマックスシリーズ(CS)に向けて、上々の調整となった。奥川が4月8日にプロ初勝利を挙げて以来となる広島戦に先発。予定の3回を2安打無失点に抑えて降板した。 「立ち上がりはバランスが良くなかったが、尻上がりに修正できたことは良かった」 一回は直球が甘いコースに集まり、1死から野間、小園に連打を浴びて一、二塁のピンチを招いた。それでも、西川の打球を好フィールディングで投直とし、飛び出していた一走もアウトにした。 二回はフォークボールがさえて三者凡退。三回は2死から宇草に死球を与えたが、続く野間を二ゴロに打ち取った。前回19日の阪神戦は3回?を投げ7安打5失点。今季初めて5回持たず不安を残したが、中9日間の調整で本来の投球を取り戻した。 2番手は同じく、前回登板で4回4安打3失点と苦しんだ小川が今季初めて救援。しかし、先頭の小園に同点ソロを浴びると、1死二塁から菊池に左翼線へ勝ち越しの適時二塁打を許した。六回にも2失点したが、ヤクルト・小川泰弘投手(31)が、六回2死から林を空振り三振に仕留め、史上153人目の通算1000奪三振を達成した。 11月10日にCSファイナルステージ初戦を迎える。前日28日には、抑えのマクガフとセットアッパーの清水の出場選手登録を抹消した。今季奮闘してきた投手陣は、さらに調整を重ねて万全を期す。

◆26日に6年ぶり8度目のリーグ優勝を果たしたヤクルトは、ほとんどの主力野手を温存させ、敵地で逆転負け。先発の奥川恭伸投手(20)は3回2安打無失点、2番手の小川泰弘投手(31)は3回5安打4失点だった。高津臣吾監督(52)の主なコメントは以下の通り。 ――奥川は 「質のいいボールを投げていたんじゃないかなと思います。彼らしいボールを投げられたのかなと思います」 ――小川は3回4失点 「慣れた救援ではないので、調整は難しかったかもしれないですけど、もう少しピリッとしたほしかったと思います」 ――小川の状態 「絶好調ではないですね。いい状態ではなかったかなと思います。あんなもんではないと思いますね」 ――金久保もCS見据えた登板か 「先発するかどうかは少し別として、間隔も空いてましたし、これからまた来年、その次というふうに成長していってもらわないといけない投手なので、きょうは投げさせました」 ――登録を抹消した川端、清水、マクガフ 「次の目標がもう決まったので、そこに彼らだけではなくて、しっかり合わせることが大事だと思います」 ――優勝して故郷・広島に凱旋 「今年この広島でいい戦いがすごくできたので、最後勝って終わりたかったですけど、そんな感じです」

◆4位が確定した広島は今季本拠地最終戦でヤクルトに勝利を飾った。試合後にはセレモニーが行われ、来季も指揮を執ることが決まった佐々岡真司監督(54)がファンの前であいさつ。観客席からは温かい拍手が沸き起こった。全文は以下の通り。 ことしもコロナ禍の中、医療従事者の皆さん、日々尽力を尽くしていだだき、ありがとうございました。残り1試合ありますけど、ことしもファンの皆さんの期待に応えられず本当に申し訳ございませんでした。今シーズンの課題、反省点、しっかりと見直してチーム一丸、来シーズン頑張ります。来シーズンも温かいご声援よろしくお願いします。1年間、本当にありがとうございました。

◆小川が四回から2番手で登板。六回2死から林を空振り三振に仕留め、史上153人目の通算1000奪三振を達成した。だが、3回5安打4失点で6敗目を喫し、2年連続となる2桁勝利は厳しくなった。高津監督は「もう少しピリッとしてほしかった」と反省を促しつつ、クライマックスシリーズでの登板へ「すごく期待しています」と口にした。

◆39本塁打でリーグトップに並び、112打点で巨人・岡本和を1差で追う村上は4打数無安打に終わった。史上最年少の21歳シーズンでの40本塁打到達を含め、2冠は11月1日の今季最終戦(対広島、神宮)に持ち越し。かつて「結果は最後についてくる。とにかく目の前の試合を一生懸命頑張りたい」と口にしていた主砲は、本拠地で快挙達成に挑む。

◆広島・九里がプロ8年目で初めてタイトルをつかんだ。137球を投げた前回24日の阪神戦(マツダ)から中4日で先発し、5回を99球、5安打1失点にまとめ、青柳(阪神)と並ぶリーグトップ13勝目を挙げ、最多勝を確定させた。 「いつか、何かのタイトルを取れればと思っていた。うれしいですけど、自分一人で勝ったものではない。野手や中継ぎの皆さんに本当に感謝している」 一回1死満塁など4イニング連続で得点圏に走者を背負ったが、失点は二回1死満塁から宮本の左犠飛による1点だけ。2─1と逆転してもらって迎えた五回を三者凡退に抑えると、六回以降はリリーフ陣がしのいでくれた。 佐々岡監督は「最初はアップアップで球数が多くなったが、粘り強く投げた。勝ったことが大きい」と称賛した。11月1日のヤクルトとの今季最終戦(神宮)には「いかせない」と明言し、単独トップの可能性はなくなったものの、九里は「登板間隔を詰めて投げさせてくださった監督さん、コーチにも感謝したい」と納得の表情。5月に新型コロナウイルス感染するなどアクシデントもあったが、終盤に入り、疲労も蓄積する10月に5試合に登板して栄冠を手にした。(柏村翔)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
735118 0.589
(↓0.004)
優勝
(-)
1618
(+1)
522
(+4)
141
(-)
70
(-)
0.254
(-)
3.440
(↑0.01)
2
(-)
阪神
775610 0.579
(-)
0.5
(↓0.5)
0541
(-)
508
(-)
121
(-)
114
(-)
0.247
(-)
3.300
(-)
3
(-)
巨人
616220 0.496
(-)
11.5
(↑0.5)
0552
(-)
541
(-)
169
(-)
65
(-)
0.242
(-)
3.630
(-)
4
(-)
広島
626812 0.477
(↑0.004)
14
(↑1)
1548
(+4)
582
(+1)
121
(+1)
67
(+2)
0.263
(-)
3.800
(↑0.02)
5
(-)
中日
557117 0.437
(-)
19
(↑0.5)
0405
(-)
478
(-)
69
(-)
60
(-)
0.237
(-)
3.220
(-)
6
(-)
DeNA
547316 0.425
(-)
20.5
(↑0.5)
0559
(-)
624
(-)
136
(-)
31
(-)
0.258
(-)
4.150
(-)