ロッテ(★7対15☆)ソフトバンク =リーグ戦25回戦(2021.10.25)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
071202120152013
ロッテ
10002012171113
勝利投手:千賀 滉大(10勝3敗0S)
敗戦投手:美馬 学(6勝7敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳町 達(1号・3回表ソロ),栗原 陵矢(21号・4回表2ラン),中村 晃(8号・6回表2ラン)
【ロッテ】マーティン(27号・1回裏ソロ),佐藤 都志也(5号・7回裏ソロ),レアード(29号・8回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは1点を追う2回表、甲斐の適時打とリチャードの犠飛で逆転に成功する。さらに5者連続安打が飛び出し、この回一挙7点を挙げて試合の大勢を決めた。投げては、先発・千賀が6回3失点で6年連続の2ケタ勝利を達成。敗れたロッテは、投手陣が振るわなかった。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(28)の勝利数は16年から12勝→13勝→13勝→13勝→11勝→9勝。 今日のロッテ戦に勝てば6年連続2桁勝利を達成する。ソフトバンクの投手が6年連続2桁勝利は、7年連続の82~88年山内孝以来。

◆シーズン残り4試合で優勝マジックを3としているロッテが、レオネス・マーティン外野手(33)の豪快弾で先制した。 1回2死無走者の場面で千賀滉大投手(28)の154キロ直球を右翼席上段まで運ぶ27号ソロを放った。「打ったのはストレート。しっかり捉えることができたし、久しぶりの感触だったよ。とにかくチームの勝利に貢献したい。それだけだよ」と、6日西武戦以来のアーチを振り返った。。千賀の被本塁打は3日オリックス戦(京セラドーム大阪)で杉本裕太郎外野手(30)に浴びたソロ本塁打に続いて、今季2本目となった。 貴重な先制点を奪ったが、直後の2回は失策を起点に逆転を許した。1死から中村晃外野手(31)の遊ゴロをアデイニー・エチェバリア内野手(31)が一塁へ悪送球(記録は失策)。ここからロッテ先発の美馬学投手(35)が崩れ、6安打1犠飛を許して6点を失い、打者一巡されたところでKOされた。美馬は今季最短の1回2/3、6安打7失点(自責0)。2番手で登板した岩下大輝投手(25)も適時打を浴び、この回は大量7失点。序盤に6点を追う、思わぬ展開となった。

◆ロッテ佐藤都志也捕手(23)が2年目で初めて外野守備に就いた。3回に代打で登場し、そのまま捕手として出場していたが、9点ビハインドの9回に右翼へ回った。 9回1死でソフトバンク栗原の右翼への飛球を捕球。初の守備機会も難なくこなした。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(28)が、6年連続2桁勝利を達成した。首位ロッテに6回6安打3失点で10勝目。球団では南海時代の82~88年に山内孝徳が7年連続で挙げて以来の快挙だ。打線の援護にも恵まれ、今季最終戦でエースが勝利へ導いた。 就任7年目の工藤公康監督(58)は、今季限りで退任する。この日はチームを5度も日本一へ導いた指揮官のラストゲームだった。登板前に千賀は「監督の最後ということもある。僕のわがままというか、僕の10勝のために投げさせてもらえるところもあるのでしっかり投げたいし、変わらない気持ちで投げたい」と話しており、工藤監督も試合前は「今日の試合に対する思いは、千賀に10勝させてあげたい」と、語っていた。千賀の快投で監督通算558勝目を手にし、工藤監督はユニホームを脱ぐことになる。

◆1点先制されたソフトバンクは2回、一挙7点を奪って逆転した。3回には柳町のプロ初本塁打でリードを7点に広げた。 ソフトバンクは4回に栗原の21号2ランで追加点。5回に2点を返されたが、6回に中村晃の8号2ランで再び突き放した。 ソフトバンクが大勝。6回3失点の千賀が6年連続2桁勝利となる10勝目。ロッテは優勝マジック3のまま、残り3試合となった。美馬は7敗目。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手が球団の捕手では04年城島以来となるシーズン全試合出場を達成した。 この日は「7番・捕手」でスタメン。同期入団の千賀を好リードし、10勝目をアシストした。打っては1安打1打点で勝利に貢献。「全試合出場することはできましたが、シーズンは悔しい結果となってしまいました。とにかく、調子がいい時も悪い時も試合に使っていただいた工藤監督、コーチの方々に感謝したいです」と、首脳陣に頭を下げた。

◆ソフトバンク千賀滉大投手が6回3失点で今季10勝目。球団では7年連続の82~88年山内孝以来となる、6年連続2桁勝利に到達した。 工藤監督のラストゲームで、最長5年連続だった工藤監督超えを果たし「今日は勝たせていただきました。(工藤監督には)長く使ってもらっていることを感謝しています」と振り返った。 今季は4月に左足首の靱帯(じんたい)損傷で長期離脱もあったが、東京五輪で金メダルも獲得。「今年は何もできないと思ったけど、いろんな人に支えてもらったとあらためて思いました」と感謝した。 千賀は今季、国内FA権を取得。数年前から球団とメジャー移籍について話し合いを重ねてきたが、球団は一貫してポスティング利用を認めてこなかった。順調にプレーすれば来季中に海外FA権を取得できるが、球団幹部は「当然、チームに必要な選手。全力中の全力で」と、複数年契約を検討するなど、最大限の誠意で引き留め交渉を行っていく意向だ。

◆ソフトバンクはシーズン最終戦で、今季最多15得点で大勝。今季限りで退任する工藤公康監督(58)のラストゲームを飾った。試合後の工藤監督の一問一答は以下の通り。 -孫オーナーが駆けつけていた 工藤監督 お花をいただきました。恐縮しています。 -どんな話を 工藤監督 「お疲れさまでした」と言っていただきました。 -去就についてはまだ明言していない 工藤監督 それに関しては、日をあらためてさせていただければと思っています。今日は若い人たちが頑張ったし、千賀も10勝した。それを祝ってあげたいなと思います。 -千賀は6年連続2桁勝利 工藤監督 すごいと思いますよ。ぼくはやったことがないので、どれくらいすごいかわかりませんけど。ずっと2桁勝つというのは、プロ野球は最初は通用しても、慣れてきてボールを把握してきたら対応するのもプロだし、そういう中で勝ち続けることは難しいと思うので、立派な数字を残したなと思います。 -打線は今季最多安打と最多得点 工藤監督 みんながなんかはつらつとやっている姿というのは、なんかいいなと思いながら。打つべき球をしっかり打ったからこそこういう結果も出たのかなと思うので。今日のようなバッティングを、若い人たちはまた1軍のベンチに入って開幕からしっかり打てるようにね。そのためには努力と練習しかないと思うので、頑張ってほしいし。この世界は競争なので、そこに勝つためにも自分の能力を伸ばして、1年でも長くやってもらいたい。苦しいこともつらいこともあると思いますけど、それを乗り越えて、プロ野球選手として長くやって良かったなと思ってもらえるようにやってほしいなと思います。 -試合前には選手に何か話したか 工藤監督 別にしてないですよ。いつも通り。ぼくらは常にいつも通り。いつも通りの練習と、いつも通りのルーティンで、いつも通りの試合があり、今日が一番ヒットを打った日という、すばらしい結果を残してくれましたね。 -来年につながる試合 工藤監督 特にね、順位が決まった後のこの2試合というのは、来年につながる結果になったと思いますし、若い子たちがこれからどんどん伸びていくんだろうなという予感を出してくれたので、本当にいい2試合になったと思います。

◆ソフトバンク王貞治球団会長が、今季限りで辞任する意向を固めている工藤公康監督(58)の去就について言及した。この日のロッテ戦後に取材に対応。 王会長 残念だったけどね。今年は確かに成績はBクラスということで、我々の考えていた成績とは違ったけど、今年は今年で来年もと思っていたんだけど。本人がどうしても(辞任する)意思が固かったので、それを受け入れざる得なかった。 球団から正式な退任発表は行われていないが、工藤監督の退任を認めた。 就任7年目の今季は、けが人の相次ぐ離脱もあって8年ぶりのBクラスに低迷。それでも就任1年目の15年と17年、20年と3度のリーグ制覇。短期決戦ではすさまじい強さを発揮し、18、19年と2度の下克上を合わせて、7年間で5度の日本一へ導いた。監督通算成績は558勝378敗21分で、勝率5割9分6厘を誇った。 後任について、王会長は「こういう状況だから発表はできないけど、やっぱり我々はとどまっているわけにはいかない。次のステップに向かわないと」と話すにとどめたが、藤本博史2軍監督(57)の昇格が決定的となっている。

◆ソフトバンク栗原陵矢捕手が2戦連発で今季最終戦を締めた。7点リードの4回無死二塁で左中間へ1発。 自身初の全試合出場も果たし、打率2割7分5厘、21本塁打、77打点はいずれもキャリアハイの成績となった。今後の中軸を担う25歳の若鷹は「しっかり自分のスイングが出来たと思います。チャンスだったので、自分の仕事が出来ました」と試合後も笑顔を見せていた。

◆ロッテが崖っぷちだ。優勝マジック3で迎えたソフトバンク戦(ZOZOマリン)で、美馬学投手(35)が2回途中7失点と大炎上。7-15で大敗した。首位オリックスが白星で全日程を終了し、ロッテが逆転優勝するには残り3戦で「3連勝」または「2勝1分け」を満たすしかない。1敗した時点で消える夢。最後の最後に、力が試される。あまりに厳しい現実だった。2回表、7失点。勝てば一気に優勝に近づく試合でベテラン美馬が開始28分後にKO。2イニング持たなかった。 初回、マーティンの27号先制ソロで華やかに幕を開けた。「とにかくチームの勝利に貢献したい」と主砲が高めた雰囲気も、連勝の勢いも、霧散した。遊撃エチェバリアの送球エラーから4連打を含む6安打。失点7で自責0の珍しい記録になったが、美馬が打ち込まれたのは事実。内野安打や失策から崩れやすい悪癖が出た。井口資仁監督(46)も「あのエラー1個で7点はちょっと。あそこで試合が決まってしまった」と言うしかなかった。 時は戻せない。進むしかない。大量ビハインドの中、千賀-石川-甲斐野-板東のリレーから、7点を奪った。佐藤都の本塁打、岡の3安打を含めて6番打者以降で7安打。悩める安田もアジャストし始めた。指揮官は「こういう展開でもしっかりと打線の方はやってくれた。また明後日の試合にもつながると思います」。6回からは雨も降る中、絶望だけには終わらなかった。 マジック点灯後から、井口監督は「自力で勝たないと何の意味もない」と言ってきた。首位オリックスは143試合を終えた。ロッテは究極的に自力が試される場に置かれた。負けたら終わりの残り3戦。 「そういう状況になりましたので、残り3試合とにかく。そういうつもりでずっと今日もやってましたけど、いよいよというところなので、なんとか全員で残り3試合を頑張りたい」 今季、引き分けを挟まない3連勝以上は7度あった。3つとも勝つのみ。まず、仙台で勝つ。【金子真仁】 ◆ロッテのV条件 残り3試合でマジックは3のまま。自力Vの可能性は残っているが、オリックスを上回るには3戦全勝か2勝1分けが必要になる。ロッテの優勝決定日は現日程でチーム最終戦の30日だけ。 ▽ロッテ美馬(2回途中7失点KOで期待裏切る)「すいません。コメントできることが何もありません」 ▽ロッテ藤岡(大量ビハインドの5回に2点適時打)「とにかく最後まで1点ずつでも返していけるように。最後まで攻めていきます」

◆ソフトバンク孫正義オーナーはZOZOマリンに駆けつけ、試合後には工藤公康監督に特大の花束を渡し、ねぎらった。 その後は自身のツイッターで「本当にご苦労様でした。7年間で5度の日本一優勝。有難うございます。心から感謝致します」とつぶやいた。

◆今季限りで退任するソフトバンク工藤公康監督(58)が、指揮を執った7年間のラストゲームを大勝で飾った。いずれも今季最多の20安打15得点と打線が活気づき「みんながなんかはつらつとやっている姿というのは、なんかいいなと思いながら。順位が決まった後のこの2試合というのは、来年につながる結果になったと思いますし、本当にいい2試合になったと思います」と笑顔で振り返った。7年間でリーグV3度、日本一5回。今季は就任後初めてのBクラスに終わったが、笑顔でグラウンドに別れを告げた。 試合後には孫オーナーから花束を贈られ、選手たちとは笑顔で記念撮影に納まった。正式発表はされなかったが、試合後に王球団会長は「残念だったけどね。今年は確かに成績はBクラスということで、我々の考えていた成績とは違ったけど、今年は今年で来年もと思っていたんだけど。本人がどうしても(辞任する)意思が固かったので、それを受け入れざるを得なかった」と指揮官の退任を認め、残念がった。 工藤監督自身は「それに関しては、日をあらためてさせていただければと思っています」と明言を避けた。「今日は若い人たちが頑張ったし、千賀も10勝した。それを祝ってあげたいなと思います」と、いつものように自身のことよりも、選手たちをたたえた。近日中に退任が正式発表される見込み。会見で、自らの口で思いを語ることになる。     【山本大地】

◆ソフトバンクは今季の全日程を終え、個人タイトルの獲得者なしが決まった。球団では02年以来19年ぶり。千賀ら主力に長期離脱者が続出した影響が表れた。前半戦は22本塁打でリーグトップだった柳田は、後半戦は6本塁打と伸び悩んだ。

◆ソフトバンクの柳町達外野手(24)が三回2死、左翼席にプロ初本塁打を放った。 「初のホームランということで素直にうれしいです。逆方向に打つことは自分の長所でもありますが、マリンの風が後押ししてくれました」 2番手・岩下の150キロ直球に振り負けず、押し込んだ。ナイターの夜空を切り裂いていく打球は左翼席に着弾。2年目にしてうれしいプロ初アーチだ。ベンチではハイタッチの嵐。さわやかな笑みがこぼれていた。 慶大から入団した2年目。この試合は今季の最終戦でもあり、退任の意向を固めている工藤監督のラストタクトでもある。恩返しとなる一発で、さらにリードを広げた。

◆ロッテの美馬は二回途中7失点でKOされて7敗目を喫した。一回は三者凡退だったが、二回1死から失策で走者を許すと甲斐の適時打などで逆転された。さらに柳町から4連続長短打を浴びたところで交代を告げられ「すいません。コメントできることが何もありません」と話すのが精いっぱいだった。 楽天時代の2013年にリーグ優勝と日本一に貢献した右腕。当初は新人の河村が先発する予定だったが、豊富な経験を買われて首脳陣から託されたマウンドは苦い結果に終わった。 フリーエージェント(FA)でロッテに加入した昨季はソフトバンク戦で5勝を挙げた。それが今季は一転して6試合に登板して1勝もできず、一方的に打ち込まれた。 マーティン(一回に6日以来の27号ソロ)「しっかり捉えることができたし、久しぶりの感触だった」

◆ロッテは序盤の大量失点が響き、首位陥落。この日オリックスが敵地で楽天に勝ったため、残り3試合で、1敗もできない状況に追い込まれた。 試合は序盤で崩れた。四回までに大量10失点。先発の美馬が1回?を6安打7失点で、ソフトバンク打線にKOされた。 楽天からFA移籍2年目の右腕は、前回登板した10月18日の西武戦で7回4安打1失点。6勝目を挙げて、優勝へのマジックナンバーを7から6に減らした。当初、この日の先発はドラフト4位・河村(星槎道都大)だったが、西武戦の好投で美馬に変更された。 二回、1死からエチェバリアの失策をきっかに失点を重ねた。自責点は0だったが、わずか39球でマウンドを降りた。 1-7の二回2死二塁から2番手で登板したのは、今季21試合すべて先発の岩下。しかし、登板直後、デスパイネに左前適時打を浴びた。三回は柳町にプロ初本塁打、四回は栗原、六回は中村と計3本塁打を喫した。 ロッテは残り3試合で、優勝するには最終勝率・561となる2勝1分け以上が条件(オリックスは最終勝率・560)。16年のリーグ優勝に向け、崖っぷちに立たされた。

◆ソフトバンクが今季最多の15得点でロッテ戦を3年ぶりに勝ち越した。二回に打者一巡の猛攻で7点を奪い、その後も3本塁打などで加点。千賀が6回3失点で6年連続の10勝目。ロッテは美馬が二回途中7失点と誤算で2位に転落。

◆ソフトバンクは今季の全日程が終わり、個人タイトルの獲得者なしが決まった。球団では2002年以来19年ぶり。昨季最多勝など3タイトルを獲得した千賀ら、主力に長期離脱者が続出した影響が表れる結果となった。 前半戦は22本塁打でリーグトップだった柳田は、後半戦は6本塁打のみと伸び悩んだ。

◆今季限りで退任することが明らかになっているソフトバンクの工藤監督は、試合後に孫オーナーから大きな花束を受け取って握手を交わし、集まった選手らと記念撮影を行った。報道陣の取材には「それ(去就)に関してはまた日を改めてさせていただければ。今日は若い子の頑張りと千賀の10勝を祝ってあげたい」と語るにとどめた。 2015年に監督に就任し、7年でリーグ優勝3度、4年連続を含む5度の日本一と圧倒的な成績を残した。王球団会長は「来年もと思っていたが本人の意志が固かった。身を引いてしまうのは残念。チームに残してくれたものは素晴らしい。本当によく頑張った」とねぎらった。

◆ソフトバンクは好投手の美馬を早々に攻略した。二回に相手の失策をきっかけに、ファーストストライクを積極的に狙ってこの回打者12人の攻撃で7点を奪った。その後も攻め手を緩めず、先発全員安打をマーク。ともに今季最多の20安打15得点の荒稼ぎだった。 4位に終わったシーズンのうっぷんを晴らすように、今季最終戦で打線が躍動。2年目の柳町はプロ初本塁打など3安打2打点と活躍し「来年につなげるために結果を出す、という思いだった」と声を弾ませた。 栗原(5打点を挙げ、自己最多のシーズン77打点)「いい流れに乗らせていただいた。チャンスで回してくれたチームメートに感謝」 海野(2年目でプロ初安打)「素直にうれしい。来年につながる大事な一本になった」 甲斐(全試合出場を達成)「全試合出場することはできたが、シーズンは悔しい結果になった。調子がいいときも悪いときも使ってくれた監督やコーチに感謝したい」

◆ロッテは今季ワーストタイの15失点。オリックスに追い抜かれて2位に後退した。優勝へのマジックナンバーは「3」のままだが、残り3試合で1敗も許されない状況に追い込まれた。 「美馬は見ての通り。甘くいったところを打たれているだけです」 井口監督はさばさばした口調で、投手陣が20安打を浴びた大敗を振り返った。美馬が1点の先制点をもらいながら二回に崩れた。1死から失策で走者を背負うと甲斐の適時打とリチャードの犠飛で逆転され、柳町から4連続長短打を浴びたところで降板。7失点(自責点0)に美馬は「すみません。コメントできることが何もありません」とうなだれた。 救いは2桁の11安打を放った打線だ。マーティンが一回に27号ソロ、レアードは八回に2戦連発の29号2ランを放った。レギュラーシーズンの全日程を終えたオリックスとは1ゲーム差。ロッテが優勝するには、残り3試合を3連勝もしくは2勝1分けしかない。 27日は敵地で楽天戦。井口監督は「いよいよというところなので、何とか全員で残り3試合、頑張りたいと思います」と語気を強めた。絶対に負けられない戦い。ロッテが底力を見せる。(山口泰弘)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
705518 0.560
(↑0.004)
-
(-)
0551
(+4)
500
(-)
133
(-)
50
(+2)
0.247
(↓0.001)
3.310
(↑0.02)
2
(1↓)
ロッテ
675419 0.554
(↓0.004)
0
(-)
3580
(+7)
558
(+15)
125
(+3)
105
(-)
0.241
(-)
3.670
(↓0.03)
3
(-)
楽天
656215 0.512
(↓0.004)
5
(-)
1530
(-)
506
(+4)
108
(-)
45
(-)
0.243
(↓0.001)
3.420
(-)
4
(-)
ソフトバンク
606221 0.492
(↑0.004)
7.5
(↑1)
0564
(+15)
493
(+7)
132
(+3)
92
(-)
0.247
(↑0.002
3.250
(↓0.02)
5
(-)
西武
556918 0.444
(-)
13.5
(↑0.5)
1521
(-)
588
(-)
112
(-)
84
(-)
0.240
(-)
3.960
(-)
6
(-)
日本ハム
526820 0.433
(-)
14.5
(↑0.5)
3443
(-)
512
(-)
75
(-)
76
(-)
0.231
(-)
3.380
(-)