DeNA(☆4対2★)中日 =リーグ戦24回戦(2021.10.22)・横浜スタジアム=
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中日
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DeNA
40000000X4701
勝利投手:ロメロ(5勝3敗0S)
(セーブ:三嶋 一輝(3勝5敗23S))
敗戦投手:勝野 昌慶(3勝6敗0S)

本塁打
【DeNA】桑原 将志(14号・1回裏ソロ)

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◆DeNAは1回裏、桑原の先頭打者アーチで先制する。さらに佐野と楠本の適時打などで、初回から4点のリードを奪い、試合を優位に進めた。投げては、先発・ロメロが7回1失点で今季5勝目。一方の中日は、高松と根尾の若手二遊間コンビがプロ初の猛打賞を記録した。

◆ともに打率3割台のDeNA佐野恵太外野手(26)と宮崎敏郎(32)だが、中日戦の成績は正反対。 佐野は中日戦で82打数34安打、打率4割1分5厘の好成績。逆に宮崎は相性が悪く、このカードは86打数18安打、打率2割9厘とさっぱり。

◆DeNA桑原将志外野手(28)が14号の先頭打者本塁打を放った。勝野の初球の外角高め直球を右翼ポール際へ運んだ。「しっかり自分のスイングで捉えることができました。先頭打者として出塁することを意識していましたが、最高の結果になりうれしいです」と喜んだ。 先頭打者アーチは9月20日中日戦以来で今季3本目。通算では10本目となる。DeNAで10本は石井琢朗17本、山下大輔12本に次いで、重松省三、江尻亮と並んで球団3位となった。 初球では通算4本目。こちらは石井琢と並んで球団最多となった。

◆DeNAは1回、桑原の14号先頭打者アーチから4連打。佐野、楠本が適時打を放ち、森の犠飛で4点を先制した。 DeNA先発のロメロは4回、右足に打球を受けるも無事で6回まで無失点。中日先発勝野も2回以降は立ち直る。 中日は7回根尾の内野安打で1点を返した。9回にも1点を返したが、そこまで。DeNAは連敗を3で止めた。ロメロが5勝目。三嶋が23セーブ目。中日勝野が6敗目。

◆中日6年目29歳の石岡諒太内野手がプロ初安打を放った。5回に2ボールから7球ファウルで粘ってDeNA先発ロメロのカットボールを中前に運んだ。 JR東日本から15年ドラフト6位で入団。2度の椎間板ヘルニアの手術を受け、19年オフに育成契約。今年8月に支配下に復帰したばかりで、「やっと1本打つことができました」とかみしめた。チームは2連敗で、残り2試合で最下位転落の可能性も出てきた。

◆DeNAが冷や冷やの勝利で連敗を3で止めた。1回に桑原将志の14号先頭打者本塁打で先制。さらに佐野恵太、楠本泰史の適時打、森敬斗の左犠飛で4点を奪った。だが、2回以降は打線がわずか2安打。無得点が続いた。三浦監督は「追加点が取れずに9回まできましたから。あそこで1点でもというところ。まだまだ課題だと思います」と話した。 守っては先発ロメロが7回まで9安打を許しながらも1失点。4イニング併殺を奪うなど、うまくゴロを打たせた。8回から継投に入ったが、重苦しい展開に突入した。2番手の山崎康晃が安打と2四球で1死満塁として降板。3番手で伊勢大夢が登場した。 伊勢は石垣を三振、石岡を捕邪飛に打ち取り、ピンチを脱した。「中継ぎが1人1人抑えて、みんなでカバーしあっていく。後ろに控えている投手もいるので、心強く投げられた。(三振は)いい投手ならゲッツー取って帰ってくると思いますが、僕はまだそれができないので、1人1人抑えようとした結果が三振になりました。(捕邪飛は)やったという感じよりはホッとしました」と話した。 三浦監督は「ああいう場面で出てきて、しっかりストライク先行でカウントを整えて攻められた。しっかりカバーしてくれた」とほめた。伊勢は10月3日の巨人戦で9回に登場も、1点リードを守れなかった。「経験を積みながらだと思う。そういうのを生かしてくれたと思う。本人もいろいろ感じたものがあると思う。あそこで腹をくくって、何をしないといけないか分かって。ピンチを切り抜けて流れを渡さなかったのは、今日の経験が大きな財産になると思う。続けていってもらいたい」。失敗を糧にした姿に、成長を感じ取っていた。 9回は三嶋が3安打で1失点。2点差まで追い上げられ、一打同点、逆転というピンチを迎えた。三浦監督は山崎と三嶋の投球に「ピリッとしなかった。ピリっとしてもらわないといけない投手たち。三嶋も9回抑えたが、2人とも反省点は多々あると思う」と話した。 ▽DeNAロメロ(5勝目。お立ち台で流れ星☆ちゅうえいのギャグを披露)「チョットマッテ、オネガイシマス。ウー、ガンダム!」

◆DeNA伊勢大夢投手がピンチを刈り取った。 3点差の8回1死満塁で登板。三振と捕邪飛に抑えた。「わりと冷静で。一番怖い打者、ビシエドも控えているのかなと。1回、9回に投げさせてもらって、あたふたしたこともあるので」。3日の巨人戦では9回に登板。1点リードを守れなかったが、経験を生かした。「今日は打たれても人がいる」。ブルペンに三嶋らが控えており、心に余裕があった。来季は抑えを狙う。

◆DeNAフェルナンド・ロメロ投手(26)が、お立ち台で新ギャグ「ガンダム」を披露した。 先発し、7回107球で9安打1失点。安打を許しながらも粘り、4イニング連続で内野ゴロの併殺を奪った。7回に一塁カバーが遅れて、根尾昂に一塁への適時打を許したが、最少失点で切り抜けた。 5勝目を挙げたお立ち台では、恒例となっている一発ギャグを披露した。まずは「アリガトウゴザイマス。チョットサムイネ」と巧みな日本語を披露。その後「本当に自分の状態もすごくよかった。野手も初回から点を取ってくれたので楽に投げることができました」と真面目に話した後「チョットマッテ、オネガイシマス」と間を取った。指を頭にかざして「ウー、ガンダム」。流れ星☆ちゅうえいのギャグを行った。 これまでも「(ウン)チョコチョコチョコピー」「ロモちゃんペ!」「クリティカルヒット」などを披露。しっかり結果を出した上に、新たなギャグをファンに見せ、寒風が吹いていた横浜スタジアムが一気に温まった。これが今季の最終登板となる。来季も契約オプションを球団側が持っており、残留する見込みだ。【斎藤直樹】

◆打たれた経験が生きた。プロ2年目のDeNA伊勢大夢投手がピンチを刈り取った。3点差の8回1死満塁。山崎康晃投手の後に登板した。ピンチの場面だったが「わりと冷静でした。一番怖い打者、ビシエドも控えているのかなと」と相手ベンチの出方をうかがう余裕があった。 石垣を三振、石岡を捕邪飛に仕留め、無失点に抑えた。「いい投手ならゲッツー取って帰ってくると思いますが、僕はまだそれができないので、1人1人抑えようとした結果が三振になりました」。山本祐大捕手のリードにも感謝した。山崎には「ありがとう。助かった」と声をかけてもらった。 3日の巨人戦、9日の中日戦での苦い経験が、心に余裕を持たせた。9回にセーブシチュエーションで登板したが、2試合連続でリードを守り切れなかった。「9回に投げさせてもらって、あたふたした」。最後を締めるという責任感に押しつぶされた。「特別なイニングだと分かっていたが、身をもって経験した。クローザーは後ろに人がいない状況を感じた。今日は打たれても人がいるので楽だなと」。この日はブルペンに三嶋一輝らが控えていた。 DeNAのクローザーは今季、三嶋で始まり、山崎へと受け継がれた。だが、山崎が3試合連続失点したことから、今度は流動的になった。伊勢は来季、抑えの座を狙う。「やるまでは、やってみたい感じだった。自分でつかまないといけない。空いているポジションなので、若手がしっかりガツガツいかないと。チームの底上げができるよう、プレッシャーをかけていければ」。大変さを実感した上で、あえて苦しいポジションに挑戦するつもりだ。【斎藤直樹】

◆DeNA・桑原将志外野手が一回、先頭で迎えた第1打席に初球を右翼席へと運び、今季3本目の先頭打者アーチを放った。 「しっかり自分のスイングで捉えることができた。先頭打者として出塁することを意識していたが、最高の結果になりうれしい」 中日の先発・勝野の外角高めへの直球を迷わず振り抜くと、打球は逆方向となる右翼席最前列へと飛び込んだ。今季14号は、ブレークした17年を上回り自己最多を更新した。

◆中日の石岡がプロ初安打を放った。五回無死、7球続けてファウルで粘った末に、甘い変化球を中前に運んだ。けがの影響もあってプロ初出場から4年が過ぎての一打。「やっと1本打つことができた。2軍でやってきたことを出せた」とほっと息をついた。 兵庫・神戸国際大付高からJR東日本を経て2016年にドラフト6位で中日に入団した。19年に椎間板ヘルニアの手術を受け、育成選手も経験したがバットでのアピールが実って今シーズン途中に再び支配下契約を勝ち取っていた。「支配下登録されたが、崖っぷちなのは変わらない」と危機感をにじませていた男に、一塁ベース上で笑みがこぼれた。

◆DeNAが連敗を3で止め、このカードの勝ち越しを決めた。一回に桑原の先頭打者本塁打、佐野と楠本の適時打、森の犠飛で計4点を奪った。ロメロは7回1失点で5勝目。中日は4併殺が響き、借金は今季最多の16になった。

◆DeNAの牧が2安打をマークし、打率3割達成に前進した。一回に右翼へ鋭い打球を飛ばして安打とすると、六回もしぶとく一、二塁間を破って打率を3割3厘に上げた。「一試合一試合集中して臨めている。残り試合も変えずにいきたい」と手応えを口にした。 左ふくらはぎの肉離れで離脱中のオースティンに代わり、4番に入ってからも安打量産のペースは落ちない。三浦監督は「4番でも自分のスタイルを崩さず取り組んでくれている」と目を細めた。

◆中日の根尾が3年目でプロ初の3安打を放った。2打点を挙げて勝負強さを見せ「適時打が2本あって、点に絡むことができたのでよかった」と喜んだ。 五回の第2打席は変化球にうまく対応して中前にはじき返すと、七回は2死一、三塁から一塁へのゴロ。ベースカバーが遅れる間に走り抜ける内野安打で1点をもぎ取った。九回は直球を捉えて左前適時打を放ち「何とか抜けてくれた」と安堵した。

◆ふらふらと舞い上がった打球は、そのまま本拠地のベイ党が陣取る右翼席最前列へと吸い込まれた。DeNA・桑原が一回、先頭で迎えた第1打席に勝野の初球を捉えて、14号先頭打者本塁打を放った。 「しっかり自分のスイングで捉えることができた。先頭打者として出塁することを意識していたが、最高の結果になりうれしい」。今季3本目の先頭打者弾。9月19、20日の中日戦(横浜)では、梶谷(現巨人)以来球団7年ぶりとなる2試合連続先頭打者本塁打をマークしており、全3本を中日投手陣から放っている。 今季14本目の本塁打。ブレークを果たした17年を上回り、プロ10年目で自己最多を更新した。近年は打撃不振に苦しみ、18年は9本塁打、19年は2本、そして昨季は1本と年々成績を落としていた背番号「1」が、見事な復活を印象付けている。 昨オフに梶谷がフリーエージェント(FA)権を行使して巨人に移籍。空いた「1番・中堅」の競争で、開幕前は神里に続く2番手と目されていたが、オープン戦で結果を残して開幕スタメンを勝ち取った。勢いそのままに、シーズンでも安定した成績を残し、不動のリードオフマンとなった。成績面でも〝V字回復〟を見せた1年。最後まで打ちまくり、フィニッシュへと向かう。(浜浦日向)

◆中日のビシエドが欠場した。21日の阪神戦(甲子園)で右脚に自打球を当て、途中交代していた。与田監督は「まだかなり痛みと腫れがあった。明日(23日)もまだ分からない」と説明した。

◆中日の桂が七回にロメロから左手首付近に投球を受け、代走を送られて交代した。与田監督は「病院に行っている。まだ報告は受けていない」と話した。

◆悔しさをバネに、見事な火消しを見せた。DeNA・伊勢大夢(ひろむ)投手(23)が、4―1の八回1死満塁のピンチに3番手で登板。石垣を三振、石岡を捕邪飛に仕留めて無失点で切り抜け、勝利に貢献した。 7回1失点と好投したロメロに代わり、八回のマウンドに上がった山崎がまさかの乱調。安打と連続四球で満塁とされて降板した。一発が出れば逆転の場面にも、伊勢は平常心を保っていた。 「割と冷静で(代打で)ビシエドも控えているなとか、周りも見えていた」 最高のパターンは併殺。だが、捕手・山本の意図をくみ取り、目の前の打者に集中するように気持ちを切り替えた。丁寧に一人ずつ打ち取り「やってやったというよりは、ほっとした」と胸をなでおろした。 8回、満塁のピンチを抑えたDeNA・伊勢=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄) 苦い経験が、右腕を強くした。クローザー不在の中、3日の巨人戦で初めて抑えを任されたが、九回に1点差を守れず引き分けに。9日の中日戦でも1点差の九回に3失点で逆転を許した。 結果は残せなかったが、「クローザーの大変さを身をもって感じた。九回を投げさせてもらったことで(ピンチでも)周りが見えるようになった」と糧にした。ベンチへ戻ると、出迎えた三浦監督から「ナイスピッチ。やればできるじゃないか」。確かな成長を認めてもらった。 まだプロ2年目。来季以降も戦いは続く。「若手がガツガツいかないと。それがチームの底上げにもなると思うので、プレッシャーをかけていければ」と伊勢。2年連続Bクラスに終わったチームとともに、来季の巻き返しを誓った。(浜浦日向)

◆4番の風格が漂ってきた。DeNAのルーキー・牧秀悟内野手(23)が、4打数2安打で今季34度目のマルチ安打をマーク。1958年に近藤和彦が記録した球団(前身を含む)の新人記録(35度)に王手をかけた。 「一日空いたり、不規則な日程ではあるが、一試合一試合集中して臨めている。一打席一打席集中していきたい」 一回に右翼へ鋭い打球を飛ばして安打とすると=写真、六回も外角の直球をしぶとく右前に運んだ。左脚負傷のオースティンに代わって6日から4番に入って以降、打率・447。三浦監督は「相手も研究してくる中で、さらにその上をいって打席に立てている成果」と目を細めた。 打率は・303に上昇した。残り3試合。清原和博ら過去3人しか成し遂げていない新人での「3割&20発」へ、最後まで突っ走る。(浜浦日向)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
714918 0.592
(-)
M3
(-)
5605
(-)
502
(-)
141
(-)
70
(-)
0.255
(-)
3.410
(-)
2
(-)
阪神
76559 0.580
(-)
0.5
(-)
3533
(-)
501
(-)
120
(-)
112
(-)
0.249
(-)
3.330
(-)
3
(-)
巨人
606120 0.496
(-)
11.5
(-)
2537
(-)
534
(-)
166
(-)
65
(-)
0.242
(-)
3.630
(-)
4
(-)
広島
606711 0.472
(-)
14.5
(-)
5534
(-)
573
(-)
119
(-)
63
(-)
0.264
(-)
3.860
(-)
5
(-)
中日
547017 0.435
(↓0.004)
19
(↓0.5)
2401
(+2)
473
(+4)
69
(-)
58
(+1)
0.238
(↑0.001
3.230
(↓0.01)
6
(-)
DeNA
537116 0.427
(↑0.004)
20
(↑0.5)
3553
(+4)
612
(+2)
136
(+1)
30
(-)
0.258
(-)
4.150
(↑0.02)