ヤクルト(★7対11☆)広島 =リーグ戦23回戦(2021.10.21)・明治神宮野球場=
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広島
020100710111501
ヤクルト
00150010071011
勝利投手:コルニエル(1勝2敗0S)
敗戦投手:田口 麗斗(5勝9敗0S)

本塁打
【広島】林 晃汰(10号・2回表2ラン)
【ヤクルト】サンタナ(19号・7回裏ソロ)

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◆広島は2-1で迎えた4回表、2死三塁から菊池涼が適時打を放ち、1点を追加する。直後に逆転を許すも、7回に坂倉と會澤の適時打などで一挙7点を挙げ、試合をひっくり返した。投げては、3番手・コルニエルが来日初勝利。敗れたヤクルトは、投手陣が精彩を欠いた。

◆広島は大瀬良大地投手(30)が先発。 同投手のヤクルト戦は通算13勝3敗、勝率8割1分3厘。喫した黒星はマツダスタジアムで2敗、東京ドームで1敗で、神宮では15試合登板して8勝0敗の負け知らず。得意球場で今季10勝目なるか。

◆ヤクルト元山飛優内野手(22)が、右手首付近に死球を受けた。 「7番・遊撃手」でスタメン出場。1-3で迎えた4回無死一塁、広島の先発大瀬良の2球目が右手首を直撃した。その場でうずくまり、駆けつけたトレーナーに付き添われてベンチへ下がって治療を受けた。 その後、ダッシュで一塁に向かうと球場からは拍手が沸き起こった。 山田の左前適時打で生還したが、5回の守備から西浦と交代してベンチに退いた。

◆今日も代打の神様が打った! ヤクルト川端慎吾内野手(34)が代打で出場し、適時打を放った。 1-3で迎えた4回1死二、三塁、広島大瀬良の2球目、甘く入った131キロのカットボールをとらえて中前に落とし、1点を返した。一塁上で、ベンチに向かって小さくガッツポーズを決めた。 これで今季の代打安打を30とし、07年にヤクルトの真中満が記録した歴代1位の31安打まで1本と王手をかけた。「取られた直後だったので、1点でも取り返したかった。ランナーをかえすことだけを考えていました。チャンスで打つことができてよかったです」とコメントした。

◆ヤクルトの先発小川泰弘投手(31)は、4回3失点で降板した。 キレのある直球を軸に、古賀とのバッテリーで初回は3者凡退。しかし2回、広島・林に先制の2ランを浴びた。4回にも2死三塁から菊池に適時打を許した。 4回1死二、三塁のチャンスで打席が回り、代打に川端が送られて小川は降板となった。 4回を68球。被安打4の3奪三振、1四球だった。「打者1人1人を全力で投げようと思いマウンドに上がりました。先制されてしまい、試合をつくることができず悔しいです」とコメントした。

◆首位ヤクルトと4位広島が対戦。先発はヤクルト小川、広島大瀬良。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(21)の本塁打と打点の2冠が、現実味を帯びてきた。 3回に適時二塁打を放つと、同点の4回2死満塁で再び走者一掃の適時二塁打を放ち、4打点でリーグトップの巨人岡本和に1打点差に迫った。 「山田さんが同点にしてくれたので、楽な気持ちで打席に入れた。いい場面で打つことができてよかった」とコメントした。 リーグトップの本塁打は39号で7試合足踏みとなっているが、このまま頂点はゆずらない。

◆1度は逆転で盛り上がった神宮が、終盤に静まり返った。ヤクルトは4回に4安打5得点で逆転に成功するも、7回に7失点。高津臣吾監督(52)は「ひっくり返したところまでは良かったが...。あのイニングから逃げ切るのもすごく難しいが、ひと踏ん張りして、1つアウトを取れていたら」とうなだれた。 ミスが命取りとなった。3点リードの7回無死一、二塁。田口が宇草に中前打を許した。すべての走者が進塁したところで、スピードを緩めた。無死満塁のピンチ...と誰もが思ったとき、中堅手の塩見が後逸。打者走者まで一気に生還し、同点に追いつかれた。序盤の試合展開で沸いた球場が一変。ため息に包まれながら、塩見は顔を引きつらせ、天を仰いだ。打撃でも27打席無安打と不振。切り込み隊長として今季は攻守にチームをけん引してきたが、この日は振るわなかった。 2位阪神が勝利したため、優勝マジックは3のまま。ゲーム差を0・5に詰められた。それでも、阪神が残り3試合に対して、ヤクルトは5試合。数字的有利は変わらない。2戦無得点だった打線が、10安打7得点と光もある。指揮官は「泣いても笑っても先は見えている。全力で戦うだけ。負けることを、ミスを恐れてグラウンドに立つなんて絶対にしてほしくない。精いっぱい全力でプレーしてくれたらそれでいい」と切り替えた。【湯本勝大】

◆広島が逆転勝利で逆転CSに望みをつないだ。負ければ3年連続Bクラスが決まる崖っぷちで、打線が7回に打者11人攻撃で7安打7得点を奪うなど、15安打11得点で首位ヤクルトに意地を見せた。 3-6の7回。田口から無死一、二塁の好機をつくり、宇草の中堅への当たりを塩見が後逸すると、宇草は一気に生還。幸運な形で同点に追いついた。勢いづいた打線は、代わったスアレスにも襲いかかった。同点の1死一塁から3連打で2点を勝ち越し。最後は会沢がこの回2度目の打席で右越え二塁打を放って突き放した。 執念の逆転劇で、広島は再び3位巨人に3ゲーム差に迫った。佐々岡監督は「嫌な流れの中で打線がこの試合にかける、最後まで諦めない姿勢が出ていた」と打線をたたえた。残り5試合。負けられない戦いを終わらせるわけにはいかない。【前原淳】

◆1度は逆転で盛り上がった神宮が、終盤に静まり返った。ヤクルトは4回に4安打5得点で逆転に成功するも、7回に7失点。高津臣吾監督(52)は「ひっくり返したところまでは良かったが...。あのイニングから逃げ切るのもすごく難しいが、ひと踏ん張りして、1つアウトを取れていたら」とうなだれた。 ミスが命取りとなった。3点リードの7回無死一、二塁。田口が宇草に中前打を許した。すべての走者が進塁したところで、スピードを緩めた。無死満塁のピンチ...と誰もが思ったとき、中堅手の塩見が後逸。打者走者まで一気に生還し、同点に追いつかれた。序盤の試合展開で沸いた球場が一変。ため息に包まれながら、塩見は顔を引きつらせ、天を仰いだ。打撃でも27打席無安打と不振。切り込み隊長として今季は攻守にチームをけん引してきたが、この日は振るわなかった。 2位阪神が勝利したため、優勝マジックは3のまま。ゲーム差を0・5に詰められた。それでも、阪神が残り3試合に対して、ヤクルトは5試合。数字的有利は変わらない。2戦無得点だった打線が、10安打7得点と光もある。指揮官は「泣いても笑っても先は見えている。全力で戦うだけ。負けることを、ミスを恐れてグラウンドに立つなんて絶対にしてほしくない。精いっぱい全力でプレーしてくれたらそれでいい」と切り替えた。【湯本勝大】

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(21)が0―2の三回2死一、二塁で右翼線へ適時二塁打を放った。2死から青木がしぶとく右前打を放って出塁すると、山田も四球を選んで好機を拡大。村上はカウント3―0からの4球目を振り抜き、右翼線への適時二塁打とした。 「打ったのはストレートです。有利カウントだったので甘い球は思い切って打ちにいこうと思いました。タイムリーになってくれてよかったです」 こうコメントを残した村上。チームは19、20日の阪神戦(甲子園)では2試合連続無得点。21イニングぶりの適時打で反撃に出た。 先発の小川は二回、広島・林に左中間に10号2ランを浴び、先制された。

◆ヤクルト・川端慎吾内野手(34)が1―3の四回1死二、三塁で代打で出場し、中前適時打を放った。 「取られた直後だったので1点でも取り返したかった。ランナーをかえすことだけを考えていました。チャンスで打つことができて良かった」 〝代打の神様〟がこの日も勝負強さを発揮した。2点を追う四回1死二、三塁で先発・小川の代打として登場。1ボールからの2球目、131キロカットボールを振り抜くと、打球は中前で弾む適時打に。1点差に迫った。これで川端は1988年に若松勉が記録した球団最多に並ぶシーズン代打18打点に到達(プロ野球記録は1994年に真弓明信が記録した30打点)。安打数でも今季代打30安打目とし、真中満が2007年に放ったプロ野球記録の31安打まであと「1」とした。

◆ヤクルトが四回に4安打5得点を挙げ、逆転に成功した。2死満塁から山田が同点打、村上が3点二塁打で続き、試合をひっくり返した。 四回は代打・川端の適時打で1点差に迫り、なおも2死満塁で山田が打席へ。カウント1―1からの3球目、137キロのスライダーを振り抜いた。打球は左前へ転がる同点の適時打に。主将は「いい流れで回ってきましたが、村上にもっといい流れでという気持ちでした。最高の形になってくれて良かったです」と振り返った。 なおも2死満塁では村上が2ストライクと追い込まれながら148キロの直球を捉えて左中間へ。走者一掃の適時二塁打とし、6―3と点差を拡大した。2打席連続適時打でこの日4打点とした主砲は「山田さんが同点にしてくれたので楽な気持ちで打席に入れました。いい場面で打つ事ができて良かったです」とうなずいた。

◆優勝マジックを3にしているヤクルトが3点リードの七回に逆転された。七回、4番手の田口が無死一、二塁のピンチを招くと、宇草の中前打を中堅手・塩見が後逸。打者・宇草も生還し、同点に追いつかれた。この後、5番手・スアレスが坂倉の右前適時打、菊池の左前適時打を許し、5点目。さらに会沢に右越え2点二塁打を浴び、この回7点を奪われた。

◆広島が打ち勝った。3―6の七回無死一、二塁で宇草の中前打を塩見が後逸して一挙同点。さらに坂倉、菊池涼の適時打などで畳み掛けこの回計7点を奪った。コルニエルが2回無失点で来日初勝利。ヤクルトはミスで流れを手放した。

◆ヤクルトは3点リードの七回に一挙7点を奪われるなど11失点で敗れた。2位・阪神とのゲーム差は0・5となり、優勝マジックは「3」のままで足踏み。それでも19、20日の阪神2連戦(甲子園)で無得点の打線は村上が4打点を挙げるなど上向いてきた。22日は広島戦(神宮)。阪神は試合がない。 〝魔の七回〟だった。3点リードしたが一転、広島の猛攻にあった。4番手・田口が無死一、二塁のピンチを招くと、宇草の打球を中堅手・塩見が後逸。宇草も生還し、同点に追いつかれた。この後5番手・スアレスが坂倉の右前適時打、菊池の左前適時打を許し、5点目。さらに会沢に右越え2点二塁打を浴び、この回7点を奪われた。 一方、打線は四回に3―3と追いついた直後、村上が2死満塁から左中間を破る勝ち越しの3点二塁打を放った。 「山田さんが同点にしてくれたので、楽な気持ちで打席には入れました。いい場面で打つことができてよかったです」 二塁ベースから3人の走者が生還すると拳を握り、さらに盛り上がれとばかりにベンチに向かって両手を挙げた。 7回表を終えて円陣を組むヤクルトナイン=神宮球場(撮影・今野顕) 19、20日の阪神との2連戦で無得点に終わった中、久々の得点を生み出したのも村上だった。0―2の三回は2死から青木が右前打、続く山田が四球で一、二塁。3ボールから真ん中の直球を逃さず、右翼線へ適時二塁打。打線に火をつけた。 1―3の四回は先頭のサンタナが左前打、続く元山が死球。古賀の犠打で1死二、三塁。高津監督は先発の小川を諦め、勝負手の代打・川端を起用。代打策が的中し、中前への適時打を放った。これで川端は1988年に若松勉(本紙専属評論家)がマークした代打の球団最多記録に並ぶ18打点。プロ野球記録に1と迫る代打30安打目の一打となった。 打線が上向いてきたのは好材料。胴上げの時へ、一歩一歩前進するだけだ。

◆ヤクルトは痛恨の失策から逆転負けを喫し、優勝へのマジックナンバーを「3」から減らせなかった。6―3の七回無死一、二塁から宇草が放った中前打を中堅・塩見が後逸。2人の走者と打者走者が生還し同点とされた。その後も4点を追加され、七回に一挙7失点を喫した。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り ――塩見が七回に痛恨の後逸 「失策も四球もあったイニングなので、そういうミスがあると、ああいうつながりになって失点につながっていくのかなと思いますね」 ――中盤までは粘った 「ひっくり返したところまではよかったんだけどね。そのあと、逃げ切るのもすごく難しいですけど、あのイニング(七回)、どこかで1つアウトを取れていたらなと思いますけど、しようがないですね」 ――打線は7得点 「神宮帰ってきて、試合も相手も変わりましたし、こうやって点を取って何とか勝っていかないと。昨日、一昨日はなかなか難しい投手だったので、明日またしっかり点を取って先に点を取って優位に試合を進めていきたいなと思います」 ――優勝の重圧もあるか 「重圧で失策が出たか、重圧でこういう展開になったかどうかはちょっとあれですけど、泣いても笑っても、もう先は見えているので全力で戦うだけです。そんなに負けることを、ミスを恐れてグラウンドに立つなんて絶対してほしくないですし、精一杯、全力でプレーしてくれたらそれでいいと思います」 ――切り替え 「反省するところはたくさんあったので、反省はしないといけないと思いますね」 ――右手に死球を受けた元山 「ちょっと今は何とも言えないです」

◆広島が乱打戦を制し、逆転でのクライマックス・シリーズ(CS)進出に望みをつないだ。3位・巨人とのゲーム差を3とした。五回から登板し、2回1安打無失点で来日初勝利を挙げたコルニエルと元広島投手のフェリシアーノ通訳のヒーローインタビューは次の通り。 ──プロ初勝利 「ちょっと、遅かったけどできた。うれしいです」 ──どのような気持ちで登板 「自分の気持ちは1点もなしで、一生懸命投げました」 ──打線が3─6の七回に7点を奪い逆転に成功。どのような気持ちで見ていた 「すごいうれしいです。だって日本に来てから初めての勝利のチャンスだった。よかったと思います」 ──チームはCS進出の可能性が残る。今のチームの雰囲気は 「チームの雰囲気はいいと思います。チームがクライマックス・シリーズに行けるように貢献したいです」 ──インタビュー前には佐々岡監督と初勝利の記念撮影。そのときにどのような言葉をかけられた 「ナイスピッチですと」 ──4時間にわたり応援したファンへメッセージをお願いします 「皆さん、しっかり応援して最後までお願いします。頑張ります」 ──プロ初勝利のコルニエル選手でした。おめでとうございます 「(コルニエルが日本語で)アリガトウゴザイマス」

◆ヤクルト・元山飛優内野手(22)が四回の第2打席で大瀬良(広島)から右手首付近に死球を受け、途中交代した。 元山は死球を受けた直後に治療のために一度ベンチへ下がったが、その後は走者として再びプレーを続行。しかし五回の守備からはベンチへ退き、代わって西浦が出場していた。 試合後、高津監督は元山の患部の状態について「ちょっと今は何とも言えないです。何も聞いていません」と話すにとどめた。元山はルーキーながら主に遊撃手として97試合に出場し、打率・255、3本塁打、17打点。

◆4位広島はクライマックスシリーズ(CS)進出に望みをつないだ。3―6の七回に一挙7点を奪って逆転。1敗もできない中での勝利に佐々岡監督は「相手のエラーもあったけど、そこをつけ込めた。この試合に懸けるというか、最後まで諦めない姿勢というのが出ていた」と声を弾ませた。 無死一、二塁で宇草の中前打を塩見が後逸した隙に、一気に打者走者まで生還して同点。その後も攻め手を緩めず、坂倉がスアレスのチェンジアップを右前適時打するなど4点を勝ち越した。殊勲の坂倉は「みんながつないでくれたので。何とか続こうと思って頑張りました」と表情を緩めた。

◆ヤクルト・川端慎吾内野手(33)が1―3の四回1死二、三塁から代打で出場し、中前適時打を放った。「取られた直後だったので、1点でも取り返したかった。走者をかえすことだけを考えていました。チャンスで打つことができて良かった」とチームに流れを呼び込んだ。 代打で今季18打点目を挙げ、若松勉(本紙専属評論家)が持つ球団最多に並んだ。2007年の真中満(同)が持つシーズン代打安打(31)のプロ野球記録にも、あと1本と迫った。その後、打線がつながり四回は一挙5得点。勝利にこそ結びつかなかったが、阪神2連戦で無得点だった打線に火をつけた。 「記録のことよりも、チームにとって価値ある一打を打ちたい」という〝代打の神様〟。残り5試合。優勝につながる一打を求めて、1打席に懸ける。(横山尚杜)

◆セ・リーグ首位のヤクルトは21日、広島23回戦(神宮)に7―11で逆転負け。2位・阪神が勝ったため、優勝へのマジックナンバーは「3」のまま変わらなかった。3点リードの七回無死一、二塁で塩見泰隆外野手(28)が中前打を後逸し、救援陣も崩れて一気に7点を失った。最短での優勝決定は23日。高津臣吾監督(52)は「泣いても笑っても、全力で戦うだけ」とチームを引き締めた。 神宮に悲鳴が響いた。3点リードの七回無死一、二塁。中前に抜けたゴロに、塩見が全力で前に出てきて捕球体勢に入った。だが、打球はグラブの下をスルリと通過。転々とする白球を必死に追いかけたが、打者走者の宇草も含めて3人の生還を許した。 「打たれたらもちろんだけど、ミスがあると、ああいう失点につながっていくのかなと思う」 高津監督は厳しい表情だった。広い守備範囲と強肩で何度もチームを救ってきた28歳がまさかの後逸...。本人も悔しさいっぱいで天を仰いだ。痛恨の失策で同点に追いつかれると、救援陣が広島打線の猛攻を止められず、一挙7失点。手痛い逆転負けを喫した。 2位・阪神が勝ったため、優勝へのマジックナンバーは「3」のまま。最短での優勝決定は23日に持ち越しとなった。 ただ、ナインは下を向いていない。三回に4番・村上が自身7試合ぶりの打点となる右翼線適時二塁打で、21イニングぶりの得点。2試合連続で無得点だった打線に活気が戻った。2戦連続で無安打だった村上は2安打4打点、山田も3安打と調子は上向きだ。指揮官のタクトも光った。2点を追う四回1死二、三塁。先発・小川に代えて、〝代打の神様〟川端を送り、見事に中前適時打。早めに切り札を投入した指揮官は「いろんなシチュエーションを考えて、他の打者も考えていて、あそこは川端でいった」と説明した。四回は一挙5得点で一時逆転。集中打で勝利をもぎ取る、今季のスワローズを象徴した展開だった。ミスが相次いだ直後、七回の攻撃前にはベンチ前で円陣を組んだ。塩見は気合を入れ直し、青木が、村上が、大声を張り上げた。「泣いても笑っても、全力で戦うだけ。ミスを恐れてグラウンドに立つなんて絶対にしてほしくない。精いっぱい全力でプレーしてくれたらそれでいい」と高津監督。残り5試合。6年ぶりのリーグVへ、前だけを向き、勝利をつかむ。(赤尾裕希)★7戦ぶり打点 4番・村上は三回2死一、二塁で右翼線に適時二塁打で7試合ぶりの打点を挙げると、四回は2死満塁から左中間を破る3点二塁打を放った。「山田さんが同点にしてくれたので、楽な気持ちで打席に入れました。いい場面で打つことができて良かったです」と今季3度目の1試合4打点で、今季111打点。リーグトップの巨人・岡本和に1差と迫った。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
714918 0.592
(↓0.005)
M3
(-)
5605
(+7)
502
(+11)
141
(+1)
70
(-)
0.255
(-)
3.410
(↓0.04)
2
(-)
阪神
76559 0.580
(↑0.003)
0.5
(↓1)
3533
(+6)
501
(+1)
120
(-)
112
(+1)
0.249
(↑0.001)
3.330
(↑0.02)
3
(-)
巨人
606120 0.496
(-)
11.5
(↑0.5)
2537
(-)
534
(-)
166
(-)
65
(-)
0.242
(-)
3.630
(-)
4
(-)
広島
606711 0.472
(↑0.004)
14.5
(↑1)
5534
(+11)
573
(+7)
119
(+1)
63
(-)
0.264
(↑0.001
3.860
(↓0.03)
5
(-)
中日
546917 0.439
(↓0.004)
18.5
(-)
3399
(+1)
469
(+6)
69
(-)
57
(-)
0.237
(↓0.001)
3.220
(↓0.01)
6
(-)
DeNA
527116 0.423
(-)
20.5
(↑0.5)
4549
(-)
610
(-)
135
(-)
30
(-)
0.258
(-)
4.170
(-)