オリックス(★2対5☆)楽天 =リーグ戦24回戦(2021.10.20)・京セラドーム大阪=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
0100004005800
ORIX
0000200002621
勝利投手:則本 昂大(11勝5敗0S)
(セーブ:宋 家豪(3勝3敗6S))
敗戦投手:富山 凌雅(2勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】伏見 寅威(4号・5回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 楽天戦チケット予約

DAZN

◆楽天は2回表、茂木の適時打で先制に成功する。その後逆転を許すも、7回に山崎剛と浅村の適時打などで4点を挙げ、試合をひっくり返した。投げては、先発・則本昂が8回2失点7奪三振の力投で今季11勝目。敗れたオリックスは、3番手・富山が踏ん張れなかった。

◆オリックスの助っ人ランヘル・ラベロ内野手(29)が、1軍練習に合流した。 7月に途中加入したラベロは8月22日のウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)で左手首に死球を受け「左尺骨遠位端骨折」の診断を受け、リハビリ生活を送っていた。 ラベロは19日に大阪・舞洲の球団施設で屋外フリー打撃を再開したばかりだった。この日はモヤとともに一塁側ベンチから陽気に外野グラウンドへ。ウオーミングアップではナインと談笑する様子も見せた。

◆楽天則本昂大投手(30)が通算1500奪三振へあと10個。 通算1500奪三振のスピード記録は石井(ヤクルト)の1413回で、現在1439回の則本昂が今日の試合で達成すればスピード4位、右腕では最速になる。

◆オリックス-楽天24回戦の先発メンバーが発表された。「3番・指名打者」でアダム・ジョーンズ外野手(36)が先発出場。9月15日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、約1カ月ぶりの出場となる。この日含めて残り3試合。頼もしい戦力が優勝への起爆剤となるか。

◆首位オリックスが楽天に逆転負けし、25年ぶりのリーグVへ足踏みした。 0-1の5回2死一塁で9番伏見寅威捕手(31)が左翼へ一時逆転の2ランを放ったが、7回から3番手で登板した富山凌雅投手(24)が2死二、三塁で山崎剛内野手(25)に逆転の2点タイムリーを許すなど4長短打で4失点した。 オリックスの最短優勝は試合のなかったロッテと同じく25日となった。

◆楽天が2回に1点を先制。2死から銀次が右翼線に二塁打を放ち、茂木の左前適時打で生還。オリックスは3回まで無得点。 オリックスが5回に逆転。1死から安達が左前打で出塁し、2死から伏見が4号2ランを放った。楽天は6回2死満塁で無得点。 楽天が7回、4点を奪って試合を決めた。2死二、三塁から山崎剛が逆転2点打。岡島、浅村も適時打で続き、連敗を3で止めた。楽天則本昂が11勝目、オリックス富山は1敗。

◆残り3戦3連勝締めはならなかった。オリックスが痛恨の逆転負けで、試合のなかったロッテの優勝マジックは5となった。「もう何を言ったところで2試合しかないので、全力でやります」。中嶋聡監督(52)はもどかしさを振り切り、本拠地最終戦となる21日西武戦、レギュラーシーズン最後となる25日楽天戦(楽天生命パーク)の連勝に目を向けた。 1点を追った5回2死一塁で、伏見が楽天則本昂から逆転の4号2ラン。「福也が頑張って投げていましたし、相手もいい投手なので、ワンチャンスしかないと思って思い切って打ちました」。前半を1失点で粘った山崎福に報いる、女房役の一撃だった。 3回途中5失点降板した前回13日ロッテ戦の名誉挽回の思いも込め、先発左腕は最初から飛ばした。四死球絡みで招いた6回2死満塁は、救援した吉田凌が鈴木大を空振り三振。だが7回、3番手の富山がつかまった。2死から山崎剛に逆転2点打を浴び、なおも2死一塁で中堅・福田が岡島の中前打にグラブを合わせ損ない、4失点目。4番手比嘉も浅村に適時二塁打を許した。 それでも明るい材料はある。家族の不幸で帰国していたジョーンズが9月15日楽天戦以来の先発復帰で安打も放った。左手首骨折で今季中のデビューが危ぶまれていた新外国人ラベロも、試合前練習に参加。最終盤で戦力が整いつつある。 ロッテの勝敗次第だが、最短優勝は山本が登板予定の25日。エースで決める、劇的なフィナーレを信じて勝つだけだ。【堀まどか】 ◆パ・リーグ順位決定方法 複数球団が同率で並んだ場合、当該球団同士の対戦で勝ち越した方が上位となる。勝利数が同じ場合は、交流戦を除いたパのリーグ戦のみの勝率が高い球団が上位となる。今季オリックス-ロッテは10勝10敗5分けで全くの五分。リーグ戦のみの成績はロッテ57勝44敗18分けで5割6分4厘、オリックス56勝50敗17分けで5割2分8厘。仮に両球団が全く同じ成績で終えた場合には、ロッテが優勝となる。 ▽オリックス山崎福(6回2死満塁で吉田凌の救援をあおぐも3安打1失点の力投)「前回登板(13日ロッテ戦で3回途中5失点)の内容もあったので、立ち上がりから変わったところを見せたかったですし、結果的に1点で抑えられたのは良かった。最後は悔しさが残りますが、凌に助けてもらって感謝しかありません」

◆楽天山崎剛内野手が"得点圏の鬼"ぶりを発揮した。1点を追う7回2死二、三塁。富山の内角直球に詰まりながらも三塁手の後方へ落とす決勝の逆転2点打を放った。 「落ちてくれと思いながら走りました」。9月からスタメンに定着。得点圏打率3割5分3厘と勝負強さが光る。石井GM兼監督は「来年レギュラーになるためのいい経験。常に前のめりで頑張ってほしい」と期待を込めた。

◆オリックス山崎福也投手が6回途中3安打1失点と名誉挽回の力投を見せた。 2回2死無走者から連打で先制を許した後、5回までは完全投球。6回に2死満塁を招いて吉田凌の救援をあおいだが、試合をつくった。前回13日ロッテ戦で3回途中5失点し「立ち上がりからなんとか変わったところを見せたかった」と初回から飛ばした。逆転負けで9勝目はならずも、中嶋監督は「内容よく頑張ってくれました」とねぎらった。

◆勝利への欲求が、剛速球へと乗り移った。楽天則本昂大投手(30)が8回2失点の好投でチームトップの11勝目を挙げ、2年ぶりのCS進出へリーチをかけた。 5回降板の前回登板から立て直し、優勝争いを繰り広げるオリックス相手に118球の熱投。「とにかく勝ててよかった。ブルペンも登板過多になっているので、長いイニングを投げられてよかった」と8連戦最終戦でチームの連敗を3で止め、自身3戦ぶりの白星で締めた。 仲間たちの思いが、気持ちを高ぶらせた。前夜に優勝の可能性が完全消滅。一夜明け、グラウンドに立つチームメートの顔色をうかがうと「下を向いている選手は1人もいなかった」。一方で7敗目を喫した前夜先発の新人早川は、責任を感じているように見えた。「早川がすごく悔しそうだった。何とかやり返したかった」と心を燃やした。 だからこそ、しょぼくれてはいられなかった。1点リードの5回、9番伏見に痛恨の逆転2ランを浴び、天を仰いだ。悔しい。でも「粘り強く投げればチャンスは生まれる。うまく切り替えることができた」と前を向いた。6回には17年の球宴以来、レギュラーシーズンでは自己最速の158キロを計測。逆転後の7回2死一、三塁で伏見を三ゴロに打ち取り、「よっしゃ!」と感情を解き放った。 チームは残り4試合。試合のない21日に4位ソフトバンクが敗れると、CS進出が決まる。「残り試合を少しでも勝って、いい終わり方、締め方をしたい」。目の前の白星を、下克上への足がかりにする。【桑原幹久】

◆"得点圏の鬼"が暗雲を振り払った。楽天山崎剛内野手(25)が20日、オリックス24回戦(京セラドーム大阪)で決勝の逆転2点適時打を放った。9月からスタメンに定着。得点圏打率は3割5分3厘を誇り、レギュラー取りへの好機を着実にものにしている。チームは前夜に優勝の可能性が完全消滅。下克上への再スタートを勝利し、3連敗でストップ。試合のない21日に4位ソフトバンクが敗れると、2年ぶりのCS進出が決まる。「落ちてくれ!」。無心でバットを振った山崎剛が、白球に祈った。1点を追う7回2死二、三塁。富山の内角高め速球に詰まった。決して強くはない打球が、飛びつく三塁手の頭を越え、左前へ落ちた。何とか得点がほしい場面で、値千金の逆転打。「もう何も考えずに打つだけだと思っていきました。最近全然打てなかったので、ほっとしています」と言葉に素直な気持ちを込めた。 地位を固めつつある。9月4日西武戦で2カ月ぶりのスタメン出場を果たし、第1打席で適時打をマーク。同戦からこの日まで主に遊撃手で36試合連続でスタメン出場中。得点圏打率は3割5分3厘を誇り、打ってほしいところで確実に結果を出している。打席に入る前は2本のバットを持って素振りをし、フォームのバランスを整える。「今までやってきたことがちょっとずつできていると思います」と手応えも感じている。 石井GM兼監督は、4年目の台頭に期待を膨らませる。「2ストライクから何とかしようという結果がああいうヒットになった。彼が今年挙げた22打点は、来年レギュラーになるためにいい経験の数字。これからも(スタメンを)譲らないという姿勢を出して、常に前のめりで頑張ってくれれば」。昨季から正遊撃手に定着していた2年目小深田らとも切磋琢磨(せっさたくま)し、すくすくと芽を伸ばしている。 前夜に8年ぶりのリーグ優勝の可能性が完全消滅した。3位からの大逆転日本一へのリスタートを切る一戦で、山崎剛がバットで勝利をもぎとった。「1つでも上の目の前の試合を勝てるように、それだけです」。勝ちたい。素直な思いをバットに、白球に込め続ける。【桑原幹久】

◆オリックス・伏見寅威捕手(31)が、五回に逆転の4号2ランを放った。 「(先発の山崎)福也が頑張って投げていましたし、相手もいいピッチャーなので、ワンチャンスしかないと思って思い切って打ちました! 少し泳いでいましたが、なんとかスタンドまで届いてくれてよかったです!」 0─1の五回2死一塁。楽天先発・則本昂が投じた初球、142キロフォークを捉え、左翼2階席に運んだ。逆転の一撃に一塁ベンチは大盛り上がり。逆転でのリーグ優勝へ、試合の主導権を握り返した。

◆楽天が逆転勝ちで連敗を3でストップ。1―2の七回2死から山崎剛の2点打、浅村の適時二塁打などで一挙4得点した。則本昂は辛抱強く投げて8回を伏見の一発による2点に抑えて11勝目。オリックスは七回に救援陣が粘れなかった。

◆残り3試合の首位・オリックス。優勝へのマジックナンバー「6」を点灯させている2位・ロッテは試合がない。負けられない一戦で、伏兵が大きな仕事をやってのけた。 「相手もいいピッチャーなので、ワンチャンスしかないと思って思い切って打ちました」 1点を追う五回2死一塁で、9番・伏見だ。4イニングぶりに走者を置いた場面で、背番号「23」は初球を強振。打球は左翼へ放物線を描き、スタンドギリギリに吸い込まれた。 「少し泳いでいましたが、なんとかスタンドまで届いてくれて良かったです」 扇の要の7月3日以来3カ月半ぶりとなる4号は、値千金の逆転2ラン。則本昂にはここまで今季5度の対戦で3勝を献上して防御率2・31と苦手にしていただけに、チームを勢いづける大きな一発となった。 自力Vはなくとも、首位にいるのはオリックス。伏兵たちも奮起して、意地を見せ続けていたが、七回、楽天に5安打を集中され、逆転された。負けられないオリックスにとって、痛すぎる1敗で、試合のなかった2位ロッテの優勝へのマジックナンバーが「5」になった。

◆楽天の山崎剛が1―2の七回、2死二、三塁から逆転の2点打を放った。1ボール2ストライクと追い込まれていたが、内角高めの速球を詰まりながらも左前に運んだ。「何も考えずに打つだけだと思ってやっていた。めちゃめちゃうれしい」と声を弾ませた。 プロ4年目の今季は9月上旬から先発に定着し、10月はリードオフマンでの起用が続く。「どんな結果であれ、前を向いて、一打席一打席を大切にやっていきたい」と意気込んだ。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
685518 0.553
(↓0.004)
-
(-)
2544
(+2)
498
(+5)
132
(+1)
47
(-)
0.248
(↓0.001)
3.340
(-)
2
(-)
ロッテ
655319 0.551
(-)
0
(-)
6566
(-)
538
(-)
121
(-)
104
(-)
0.241
(-)
3.680
(-)
3
(-)
楽天
646015 0.516
(↑0.004)
4
(↑0.5)
4520
(+5)
495
(+2)
106
(-)
45
(-)
0.245
(-)
3.420
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
586120 0.487
(-)
7.5
(-)
4540
(-)
474
(-)
125
(-)
88
(-)
0.245
(-)
3.250
(-)
5
(1↑)
西武
556818 0.447
(↑0.004)
12.5
(↑0.5)
2519
(+7)
585
(+5)
110
(+1)
84
(-)
0.241
(↑0.001)
3.980
(↓0.01)
6
(1↓)
日本ハム
526619 0.441
(↓0.003)
13
(↓0.5)
6436
(+5)
503
(+7)
75
(+2)
73
(+1)
0.232
(↑0.001)
3.390
(↓0.03)