オリックス(☆3対2★)西武 =リーグ戦25回戦(2021.10.21)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:宮城 大弥(13勝4敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(1勝3敗29S))
敗戦投手:今井 達也(8勝8敗0S)

本塁打
【西武】ブランドン(3号・6回表ソロ),山川 穂高(24号・9回表ソロ)
【オリックス】宗 佑磨(9号・5回裏ソロ)

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◆オリックスは4回裏、相手失策の間に2点を挙げ、先制に成功する。続く5回には宗のソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・宮城が6回途中1失点と試合をつくり、今季13勝目。敗れた西武は、9回に山川のソロで1点差に迫るも及ばなかった。

◆オリックスは今季132本塁打のうち、京セラドームで57本。 球団合併した05年以降、オリックスの京セラドームでのシーズン本塁打数上位は(1)10年59本(2)14年47本(3)08年46本。今日の本拠地最終戦で2発打って最多記録に並べるか。

◆オリックス-西武25回戦の先発メンバーが発表された。「7番・指名打者」でランヘル・ラベロ内野手(29)が先発し、1軍デビュー。7月下旬に加入したが、8月22日のウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)で左手首に死球を受け「左尺骨遠位端骨折」と診断され、離脱していた。新助っ人がデビュー戦で活躍となるか。

◆左手首骨折から復帰したランヘル・ラベロ内野手(29)が来日初打席で初安打を放った。 2回1死一塁、西武の今井から2球目のスライダーをレフトにはじき返した。「(来日初となる)ヒットを打てて、とてもうれしく思っているよ!」と喜んだ。 ラベロは7月に途中加入。8月22日のウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)で左手首に死球を受け「左尺骨遠位端骨折」の診断を受け、リハビリ生活を送っていた。 19日に大阪・舞洲の球団施設で屋外フリー打撃を再開したばかりで、実戦復帰の時間はなかったが、残り2試合となったシーズン最終盤での"緊急昇格"。来日初打席での初安打に、京セラドーム大阪がどよめいた。

◆25年ぶりリーグVを狙うオリックスが先制した。 4回2死二、三塁、紅林弘太郎内野手(19)の左翼フェンスぎりぎりの飛球を西武山野辺翔内野手(27)が落とし、その間に2者が生還した。 5回には宗佑磨内野手(25)が9号ソロを放った。

◆オリックス宗佑磨外野手(25)が9号ソロを放った。2-0の5回1死で西武先発今井達也投手(23)の134キロのスライダーを捉え右越えに運び、ガッツポーズ。 「なんとか塁に出ようという気持ちだけだったので、最高の結果になってくれてよかったです!」と振り返った。

◆西武ルーキーのブランドン内野手が3号ソロを放った。2番三塁で4試合連続スタメン。オリックス宮城の145キロ直球を左翼スタンドへ運んだ。 最終盤に若手の積極起用で増えた出場のチャンス。パンチ力のある打撃をアピールし、来季につながる1発に「(左翼の)頭を越えてくれと思いながら走っていました。1点返すことができてよかったです」と笑顔を見せた。

◆25年ぶりのリーグ優勝を狙う首位オリックスが西武に競り勝ち、試合のなかった2位ロッテと1ゲーム差に広げた。 宮城大弥投手(20)は5回2/3を5安打1失点にまとめて13勝目。西武には今季6戦全勝となった。 4回に敵失を絡めて2点を先制し、5回は宗佑磨内野手(25)のソロで突き放した。 本拠地での最終戦を勝利で締め、残すは25日の楽天戦(楽天生命パーク)となった。

◆序盤は両チームともに無得点。オリックスは2回1死一、二塁と先制機をつくったが、紅林が遊ゴロ併殺に倒れた。 オリックスが4回、西武の失策で2点先制。5回には宗の9号ソロで3点目。西武は6回にブランドンの3号ソロで1点を返した。 オリックスは継投で逃げ切り、試合のなかった2位ロッテとのゲーム差を1に広げた。宮城は13勝目を挙げた。平野佳は29セーブ目。西武今井は8敗目。

◆オリックス山本由伸投手(23)が初めてパ・リーグ最多勝のタイトルを獲得することが確定した。ここまで17勝を挙げており、この日の西武戦で13勝目を挙げたチームメート宮城は残り1試合、12勝の日本ハム上沢は残り5試合で、上回られることがなくなった。 山本は今季25試合に登板し、17勝5敗。防御率1・46、199奪三振もともにトップで2位以下を大きく引き離しており「投手3冠」が有力となっている。 。シーズン最終戦となる25日楽天戦(楽天生命パーク)で先発する可能性があり、球団新記録の15連勝と18勝目がかかる。

◆オリックスの選手会長、吉田正尚外野手(28)が、本拠地最終戦のセレモニーにサプライズ登場した。 マイクの前に立ち、開口一番「こんばんは!ナイスゲームでした。今季のホームゲームで貯金16。ファンの皆様のおかげだと思います」とファンに感謝の言葉を送った。 スピーチでは「僕たちは2年連続最下位からスタート。ここにいるメンバー、ファームにいるメンバー、悔しい思いをして、今ここに立っていると思います。ここからまたCS、日本シリーズとしびれるゲームが続いてくると思いますが、まだ"有給"が残っている方は使っていただき、家族、友だちと一緒に、僕たちと戦っていきましょう!」と力を込めた。 吉田正は2日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)、4回の第3打席で、ソフトバンク大関の投球を右手首付近へ死球を受けて負傷交代。大阪市内の病院で精密検査を受け「右尺骨骨折」の診断を受け、戦線離脱。この日も右手にはサポーターをつけた状態で登場。早期復帰に向けて、懸命にリハビリ生活を送っている。

◆西武はまたしてもオリックスの左腕宮城大弥投手(20)に敗れた。 6回のブランドンの3号ソロによる1点に抑え込まれ、今季は宮城に6戦全敗。さらに山本由伸にも5敗しており、2人に対してだけで11個の白星を献上。チーム全体での対戦成績も8勝15敗2分けと大きく負け越した。辻監督は「こんだけ負けたことはしっかり受け止めてね。来シーズンは選手たちが性根入れてやり返す気持ちでやらないと」とハッパを掛けた。 ▽西武ブランドン(6回宮城に一矢報いる3号ソロ)「(左翼の)頭を越えてくれと思いながら走っていました。1点返すことができてよかったです」

◆西武今井達也投手が8敗目を喫した。四球を出しながらも、3回までは無失点に抑えた。しかし4回2死二、三塁、オリックス紅林の外野への深い当たりを、左翼山野辺が追い付きながらも落球。適時失策となり2点を献上した。5回、宗に1発を浴び、不運もあって6回3失点でマウンドを降りた。 今季を8勝8敗で終え「自分で貯金を作ることができませんでした。コンディションが良くなくても3失点以内に抑えていければ負けも減ってくると思います。勝てる投手を目指していきたいですし、良くない時の自分のレベルというのを上げていきたいです」と成長を誓った。

◆試合直前でも仮眠を取れるオリックス宮城大弥投手が、一睡もできない夜があった。1日ソフトバンク戦で20歳初勝利、12勝目。これが5試合ぶりの勝ち星で「ホッとした。1勝から11勝までは正直、実感が湧いてなかったので。あの試合は勝ち切れた。だからどの1勝よりも大きかった」と目を潤ませた。 余韻に浸り、熟睡を期した夜だったが「普段は部屋を暗くすれば寝られるんですけど、全く眠れなかったんです」。興奮が冷めず、1球ずつ配球やマウンド上の景色が脳裏によぎった。 ペナントレース最終登板を勝って13勝4敗、防御率2・51で堂々の新人王候補。「頼れる先輩の皆さんが『もっと来いよ!』って。人見知りだったんで、新人のときではありえない」と周囲に感謝。負ければVが遠のく試合で役割を果たした。この夜も、愛用する猫柄の枕との"にらめっこ"になるかもしれない。【オリックス担当=真柴健】

◆ガクガクの両足で投げ続けた。オリックス宮城大弥投手(20)が6回途中をブランドンのソロによる1失点で13勝目を挙げた。優勝争い最終盤、重圧かかるマウンドに「足が震えるの、やめてほしい。初めてです。毎イニング、毎打者、そう思ってました」と吐露した。 バクバクの心臓を緩和してくれたのは仲間だった。宮城は時折、センター後方に視線をやり、ひと呼吸つく。「ずっと18・44メートルの世界にいると、視野が狭くなるので」。どの球場でも、必ず確認するのはマウンドの感触だけでなく「ピンチでの目線の置き場所」。背番号13を女房役の伏見に見せ「目線の確保を。投手は、キャッチャーのミットばかりを見るポジションなので、気分転換を。後ろを見ると全体が見えて...」。遊撃を守る同学年の紅林と目線を合わせると「安心できるんです」。 ハキハキと宮城は言う。「みんな同じ18・44メートルが与えられている。どう使うか。先輩たちの投球を見て、勉強しています」。この日は緊張のあまり試合開始から3球連続ボール。二塁打と四球で2死一、二塁を招いた。無失点でしのぐと「怪しいな」と、2回以降はベンチ前でのキャッチボールを普段よりも急ピッチで行い、制球を修正。きっちり試合をつくり、西武戦は今季6戦全勝とした。 前回14日ロッテ戦は佐々木朗と投げ合い、5回を自己ワーストの8安打5失点でロッテにマジック点灯を許していた。本来の姿を取り戻した左腕に、中嶋監督も「最初はばらついていたけど、途中から非常に良い感じに戻った」と評価。これで貯金14で、2位ロッテとのゲーム差を1に広げた。残すは25日の敵地楽天戦のみ。25年ぶり優勝の行方を、先発予定のエース山本由伸に託した。悲願へ、突き進むだけだ。【真柴健】

◆左手首骨折から復帰したオリックスの新助っ人ランヘル・ラベロ内野手(29)が、来日初打席で初安打を放った。 この日に出場選手登録され「7番DH」で先発。2回1死一塁で今井から左安打を放ち「とてもうれしく思っている」と喜んだ。7月に加入し、8月22日の2軍中日戦で死球を受けて骨折。リハビリが続いていた。中嶋監督は「使うのは勇気いりますけど、いい感じだった」と評価した。

◆ガクガクの両足で投げ続けた。オリックス宮城大弥投手(20)が6回途中をブランドンのソロによる1失点で13勝目を挙げた。優勝争い最終盤、重圧かかるマウンドに「足が震えるの、やめてほしい。初めてです。毎イニング、毎打者、そう思ってました」と吐露した。 バクバクの心臓を緩和してくれたのは仲間だった。宮城は時折、センター後方に視線をやり、ひと呼吸つく。「ずっと18・44メートルの世界にいると、視野が狭くなるので」。どの球場でも、必ず確認するのはマウンドの感触だけでなく「ピンチでの目線の置き場所」。背番号13を女房役の伏見に見せ「目線の確保を。投手は、キャッチャーのミットばかりを見るポジションなので、気分転換を。後ろを見ると全体が見えて...」。遊撃を守る同学年の紅林と目線を合わせると「安心できるんです」。 ハキハキと宮城は言う。「みんな同じ18・44メートルが与えられている。どう使うか。先輩たちの投球を見て、勉強しています」。この日は緊張のあまり試合開始から3球連続ボール。二塁打と四球で2死一、二塁を招いた。無失点でしのぐと「怪しいな」と、2回以降はベンチ前でのキャッチボールを普段よりも急ピッチで行い、制球を修正。きっちり試合をつくり、西武戦は今季6戦全勝とした。 前回14日ロッテ戦は佐々木朗と投げ合い、5回を自己ワーストの8安打5失点でロッテにマジック点灯を許していた。本来の姿を取り戻した左腕に、中嶋監督も「最初はばらついていたけど、途中から非常に良い感じに戻った」と評価。これで貯金14で、2位ロッテとのゲーム差を1に広げた。残すは25日の敵地楽天戦のみ。25年ぶり優勝の行方を、先発予定のエース山本由伸に託した。悲願へ、突き進むだけだ。【真柴健】

◆オリックスのランヘル・ラベロ内野手(29)が、来日初打席で初安打を放った。0─0の二回1死一塁。西武先発・今井の変化球をとらえ、左前へ運んだ。 ラベロは今季ドジャース傘下の3Aで26試合で打率・407、8本塁打27打点をマークし、8月にオリックスに新加入。打撃力アップに期待がかかったが、2軍での実戦出場中に死球を受け、左手を骨折。リハビリ生活を強いられた。 だが、2軍で調整を続け、前日の10月20日に1軍の練習に合流。この日、出場選手登録され、「7番・DH」で即スタメン出場していた。

◆西武は「2番・三塁」で先発出場のブランドン大河内野手(23)が0-3の六回、反撃の3号ソロを放った。 「打ったのはストレートです。手応え? (レフトの)頭を越えてくれ!と思いながら走っていました。1点を返すことができてよかったです。ここからも1点、1点返していきたいです」 カウント1-0から先発・宮城の内角寄り、141キロの直球を左翼席へ運んだ。

◆オリックスの宮城は5回2/3を5安打、1点に抑えた。試合前まで今季5戦全勝と得意にしていた西武戦。「立ち上がりからフォームのバランスはあまり良くなかった」と制球に苦しむ場面があっても辛抱し、しっかりと試合をつくった。 一回は二塁打と四球で2死一、二塁を招いたが、川越にスライダーを3球続けて三直に仕留めた。2―0とリードした直後の五回は失策絡みで1死一、二塁を背負ってから一段と集中を高め、丁寧に低めに投じて後続を打ち取った。六回のブランドンの本塁打による最少失点で粘った。 成長著しいサウスポーは「先頭打者に甘く入って打たれてしまったところは反省しないといけない」と課題も挙げた。

◆オリックスが逃げ切った。四回に山野辺の落球に乗じて2点を先制し、五回は宗がソロ本塁打。宮城は低めに球を集めて5回2/3をブランドンのソロによる1失点で13勝目を挙げた。西武は今井が粘ったものの打線がつながりを欠いた。

◆首位で迎えた本拠地最終戦。今季最多1万4715人の前で、オリックスの若き力が躍動した。 13勝目を目指して高卒2年目左腕・宮城大弥投手(20)が先発。一回にいきなり2死一、二塁のピンチを招くもしのぎ、五回も1死一、二塁から無失点で切り抜けた。3-0の六回、ブランドンにソロを浴びた後、2死一塁とされたところで降板。役割を果たし、勝ち星の権利を得た。 もう1人の高卒2年目も輝いた。「8番・遊撃」で先発した紅林だ。2回1死一塁では三遊間に抜けそうな深い当たりを好捕して二塁封殺。打席では四回2死二、三塁で左翼への大きな飛球がエラーを誘い、2点の先制をゲット。二塁上で両手を突き上げてガッツポーズした。 五回には宗が9号ソロ。「最近、全然打てていなかったですし、何とか塁に出ようという気持ちだけだったので、最高の結果になってくれてよかったです」と貴重な3点目に拳を握った。 新たなピースも可能性を見せた。7月に獲得が発表されるも、入国隔離後の8月に2軍戦で左手首を骨折したラベロが「7番・DH」で来日初出場。二回の第1打席でいきなり左前打を放ち「とてもうれしく思ってるよ」と力を込めた。すでに決めている7年ぶりのCSも見据え、頼もしい姿を見せた。 ロッテは20日に続いて試合がなく、是が非でも勝ってプレッシャーをかけたいところで投打がかみ合って、宮城は13勝目。残すは25日の楽天戦(楽天生命パーク)だけ。23、24日はロッテの日本ハム戦(ZOZO)の結果を祈りながら待つ。

◆オリックスは本拠地最終戦を勝利で飾り、首位を守った。試合後はセレモニーが行われ、右手首骨折で戦線離脱中の吉田正尚外野手(28)が選手会長としてファンにあいさつした。コメントは以下の通り。 「ナイスゲームでした。たくさん京セラドームにきていただき、ありがとうございました。たった今調べた情報によりますと、ホームゲームで貯金16ということで、これはファンのみなさまの声援のおかげだと思っております。僕たち2年連続最下位というところからスタートし、ここにいるメンバー、そしてファームにいるメンバー、悔しい思いをして今ここに立っていると思います。これからCS、日本シリーズとしびれるゲームが続いてくると思いますが、まだ有休が残っている方は使っていただき、家族、友達と一緒に、僕たちと戦っていきましょう。本日はありがとうございました」

◆西武は失策が響いた。四回2死二、三塁から紅林の大きな左翼飛球に山野辺が追い付き、正面に入って落球。走者2人の生還を許した。本職は内野手で3年目で初めての外野出場だった。辻監督は「練習もやっていたが、まだ余裕がなかったね。あの2点が痛かった」と思い返した。 打線は宮城の丁寧な投球に手を焼き、好機であと一本が出ない。今季は攻略できないままで6戦6敗。監督は「これだけ負けたことは受け止めて。来シーズン、選手たちはやり返す気持ちでやらないといけない」と奮起を求めた。

◆西武の今井は要所は締めたものの、5四球を与えてリズムをつくれず、6回3失点(自責点1)で8敗目を喫した。「力を抜くところと入れるところ、それぞれ極端になってしまった。それが四球が多くなった要因」と分析し、反省した。 五回は宗に浮いた変化球を右越えにソロ本塁打とされた。「今後は投げミスを少なくしていきたい。勝てる投手を目指し、良くない時のレベルを上げていきたい」と来季を見据えた。

◆西武は反撃及ばず惜敗。今季はオリックス・宮城大弥投手(20)に6戦全敗となった。 九回に山川が「打った瞬間、ホームランになる手応えでした。打ててよかったです」と3戦連発となる24号ソロを放ち、追い上げたが、あと1点及ばなかった。 先発の今井は公式戦で初めて左翼を守った内野手登録の山野辺の失策が失点に結びつく不運もあり、6回3安打3失点で8敗目を喫した。5四球と課題の制球を乱し「(力を)抜くところと入れるところ、それぞれ極端になってしまった」と悔しさをにじませた。 辻監督は「左(投手)ということで(内野手登録の)山野辺を左翼に使ったけど今井には悪いことをした」と語った。

◆オリックスはレギュラーシーズンの本拠地最終戦を白星で締めた。 右尺骨骨折で離脱している選手会長の吉田正も駆けつけた。「ここからCS(クライマックスシリーズ)、日本シリーズとしびれるゲームが続いてくると思いますが、一緒に僕たちと戦っていきましょう」とあいさつで決意を口にした。

◆オリックスの宗が2―0の五回にソロ本塁打。今井の高めに入ったスライダーを思い切り良く振り抜いて右越えに運び「何とか塁に出ようという気持ちだったので、最高の結果になってくれて良かった」と喜んだ。 3―1の九回に1点差に追い上げられただけに価値が高い。残り1試合へ「悔いのないように次につながる試合をしていけたら。目の前の試合を全力で戦っていきたい」と最後の力を振り絞る気構えだ。

◆悔しさをバネに、20歳の若者は成長した。先発したオリックス・宮城は5回2/3を1失点で今季13勝目。優勝争いで絶対に負けられない一戦で〝雪辱〟を果たした。 「本当に(伏見)寅威さんだったり、クレ(紅林)、宗さん、いろんな方に助けられた。好プレーもあって勝ちにつながったのかなと思います」 立ち上がりは自慢の制球が乱れた。先頭の外崎にいきなり3球連続ボール。結果的に空振り三振に斬ったが、「あやしいな」と不安を覚え、イニング間のキャッチボールで修正。味方の好守にも助けられ、徐々にリズムを取り戻した。 逆転リーグ優勝へ、落とせない試合。漂う緊張感に足が「毎回、毎打者」震えたという。「あんまり足震えるのはやめてほしいと思いました」と苦笑いしながらも、ゲームを作った。中嶋監督は「勝たなきゃいけない試合で、宮城がよく投げてくれた」とたたえた。 選手会長の吉田正(右)がファンとの共闘を訴えた(左は中嶋監督) 前回登板の14日のロッテ戦(京セラ)では5回を投げ、自己ワーストの5失点。ロッテとの直接対決という重圧のなかで同世代の佐々木朗の投げ合いに敗れ、「一番大事な時期の大事な試合でああいう投球をする人と、僕みたいに崩れていく人との差が出た。少しでも追いつけるように」と進化を誓い、実行してみせた。 高卒2年目の今季は開幕からローテを守り、勝ち星は「13」に到達。新人王有力候補だ。条件をクリアした勝率第1位投手賞はチームメートの山本がリーグトップ(勝率・773)で、同・765の左腕は「たぶん、由伸さんです。今年は持っていってもらって、来年(タイトルの)1つや2つ、イイ感じで盗めたらいいなと思います」とニヤリ。選手内の雰囲気はいい。レギュラーシーズンも残り1試合。全員で勝つ。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
695518 0.556
(↑0.003)
-
(-)
1547
(+3)
500
(+2)
133
(+1)
48
(+1)
0.248
(-)
3.330
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
655319 0.551
(-)
0
(-)
6566
(-)
538
(-)
121
(-)
104
(-)
0.241
(-)
3.680
(-)
3
(-)
楽天
646015 0.516
(-)
4
(-)
4520
(-)
495
(-)
106
(-)
45
(-)
0.245
(-)
3.420
(-)
4
(-)
ソフトバンク
586121 0.487
(-)
7.5
(-)
3542
(+2)
476
(+2)
126
(+1)
89
(+1)
0.245
(-)
3.240
(↑0.01)
5
(-)
西武
556918 0.444
(↓0.003)
13
(↓0.5)
1521
(+2)
588
(+3)
112
(+2)
84
(-)
0.240
(↓0.001)
3.960
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
526620 0.441
(-)
13
(-)
5438
(+2)
505
(+2)
75
(-)
74
(+1)
0.232
(-)
3.380
(↑0.01)