西武(☆7対5★)日本ハム =リーグ戦24回戦(2021.10.20)・メットライフドーム=
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日本ハム
0101300005902
西武
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勝利投手:松本 直晃(10勝8敗0S)
(セーブ:田村 伊知郎(1勝0敗1S))
敗戦投手:アーリン(2勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】近藤 健介(10号・2回表ソロ),野村 佑希(7号・5回表3ラン)
【西武】山川 穂高(23号・3回裏ソロ)

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◆西武は1点を先制された直後の2回裏、山田と栗山の適時二塁打で一挙5点を奪い、逆転に成功する。その後は3回に山川のソロ、5回には岸の適時打が飛び出し、得点を重ねた。投げては、先発・松本が今季10勝目。敗れた日本ハムは、先発・アーリンが試合をつくれなかった。

◆今季の西武はメットライフドームで29勝34敗7分け。 79年の本拠地移転後、メットライフドームでのシーズン最多敗戦は14年の35敗で、今日も黒星だとワースト記録に並んでしまう。本拠地最終戦で勝利して不名誉記録を回避したい。

◆西武山川穂高内野手が2戦連続でアーチを描いた。4番一塁でスタメン出場。2回、第1打席で左前打を放つと、3回先頭の打席で日本ハム・アーリンのカーブを捉え、23号ソロで突き放した。 松坂の引退試合だった前夜に続く1発に「打ててよかったです!」。どすこいパフォーマンスは封印したものの、満足そうに振り返った。

◆1点を追う西武は2回2死満塁で山田の3点適時打で逆転。さらに栗山の2点適時打、3回には山川の23号ソロで突き放した。 4点を追う日本ハムは5回2死一、二塁で野村の7号3ランで1点差。西武は5回、岸の右前適時打で2点差に広げた。 守り切った西武はホーム最終戦を勝利で飾り、最下位を脱出した。敗れた日本ハムは連勝が3でストップ。順位を6位に落とした。西武松本10勝目、田村1セーブ目。日本ハムアーリン3敗目。

◆プロ3年目の西武松本航投手が初の2桁勝利を挙げた。打線の大量援護にも助けられ、5回7安打5失点で10勝目。チームは1日で日本ハムと順位が入れ替わり、最下位から脱出した。 辻監督は「(打線や中継ぎに)助けられた部分もあるけど、10勝したことは大きな自信として、また1年間ゲームを作れるようになってもらいたい」と、さらなる成長を期待した。

◆日本ハム野村佑希内野手がキャリア初の2戦連発も、空砲に終わった。 4点を追う5回2死一、二塁で左越え7号3ラン。初球の速球系139キロを思い切り振り抜いた。「速い球に対応できるようになってきた。少し成長している部分が出来ている」と納得の一撃。「結果、2ケタ(本塁打)いくのが一番いいのかなと思います」と控えめながら、大台到達を目指す。

◆西武の後藤高志オーナー(72)が20日、ホーム最終戦となった日本ハム戦(メットライフドーム)を訪れ、辻発彦監督(62)への評価を示した。 順位は5位以下が確定しており、辻体制で初のBクラスとなるが、後藤オーナーは「辻監督にとっても悔しい1年だったと思います。しかし辻監督のそういう手腕、若手も育成しながら戦ったということについては高く評価しています」と、続投の明言こそ避けつつ来季巻き返しを期待。また引退した松坂に「あれだけのレジェンドですから、いずれライオンズになんらかの形で貢献してもらいたいと思っております」と将来的な復帰を望んだ。

◆日本ハム近藤健介外野手(28)が10年目で初めて2桁本塁打をマークした。西武24回戦(メットライフドーム)の2回に右中間へ先制10号ソロを放って、目標としていた節目に到達。試合前には19日の引退試合で最後の対戦打者として対峙(たいじ)した西武松坂からサインをもらうなど、横浜高の大先輩から激励も受けた。チームは逆転負けで最下位に逆戻りとなったが、近藤にとってはさらなる進化を誓う1日となった。近藤が狙い澄まして、仕留めた。2回先頭。初回から直球が多かった西武先発の松本が投じた、高めに浮いた146キロ直球を「1、2の3で振りました」。高い弾道の放物線は、右中間スタンドへ吸い込まれる先制の10号ソロ。「目標でした」と、こちらも狙い続けていた2桁本塁打にプロ10年目で初めて到達した。 長打を意識した打撃が、はまり始めている。「三振も増えていますけど、しっかりと自分のポイントまで呼び込まないと強く振れない」。三振しても「投手が、いいボールを投げたと思っている」と気にしすぎず、強いスイングで遠くへ飛ばす意識が後半戦から強くなり、安打も増えた。 数字が物語る。前半戦は2割8分2厘だった打率は、後半戦に限れば3割1分8厘。通算のシーズン打率も2割9分7厘と3割まで、あと1歩と着実に成果が出ている。手応えある打撃で「もっと本塁打を打てれば、チームに貢献できると思う。来季以降も、その目標(2桁本塁打)は変わらない」。 自信を持って言った近藤は試合前、さらなる進化を誓う出来事があった。前夜、引退試合を行った西武松坂と一夜明けで顔を合わせると「昨日は、ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられた。 近藤 こちらこそ本当に一生にない経験をさせてもらいました。横浜高校の偉大な先輩の分も、これから頑張りたいなと思います。 胴上げ参加時に着用していた記念Tシャツにサインをもらい、記念撮影にも応じてもらった。ちなみに、最後の対戦は1度も振らなかったが、その真意は「真剣勝負で、と言っていたので。常に振るつもりではいました」とのこと。自らの節目も刻んだ今季最後のメットライフドーム2連戦は、今後の野球人生に向けて大きな発奮材料を得た舞台となった。【木下大輔】

◆西武は、「4番・一塁」で先発出場の山川穂高内野手(29)が5-1の三回、リードをさらに広げる2試合連発の23号ソロを放った。 「打ったのはカーブです。打ててよかったです」 先頭打者として迎えた第2打席。カウント2-2から日本ハム先発・アーリンの外角高めに浮いた117キロのカーブを右中間席へ運んだ。コンパクトにうまく合わせたようなスイングに見えたが打球はぐんぐんと伸び、推定飛距離130メートルを記録した。

◆西武が5位に浮上した。0―1の二回に山田の3点二塁打と栗山の2点二塁打で5点を奪って逆転。三回には山川のソロで加点した。松本が5回5失点で初の10勝目を挙げ、田村はプロ初セーブ。日本ハムは再び最下位に転落した。

◆西武の松本は7安打を浴び5回5失点と苦しみながらも味方の援護を受けてプロ3年目で初めて10勝目を手にした。「野手、中継ぎの皆さんに助けていただき挙げることができた。これを自信にこれからも勝っていきたい。2桁は目標にしていた数字。クリアできたことは良かった」と話した。 二回、近藤にソロ、五回には野村に3ランを許した。「序盤から点を取ってもらったのに、たくさんランナーを出してしまい、粘り切ることができなかった。自分の悪いところが出てしまった」と反省を忘れなかった。

◆日本ハムの近藤がプロ10年目で初の10号本塁打を放った。0―0の二回に先頭打者で9月26日以来の一発となるソロを運び「目標にしてきた2桁本塁打を初めて打つことができ、うれしい気持ち」と話した。 3ボール1ストライクから松本の高め直球を、体をややのけぞらせながら右中間席へ運んだ。後半戦は長打を意識しており「大きいのを打つためにはタイミングをしっかり取らないといけない。(打撃が)小さくなり過ぎないように気をつけている」とうなずいた。 前日19日には引退試合として先発した神奈川・横浜高の先輩に当たる西武・松坂の現役生活最後の対戦相手になった。「偉大な先輩の分もこれから頑張りたい」と語った。

◆日本ハムは敗れて最下位に転落したが、若手の成長が見られた。五回に3年目の野村が2試合連発の3ランを左翼ポール際に放つと、八回には同期入団の万波が負けじと右中間への三塁打をマークした。 チーム打率が両リーグでワーストの貧打が今季の苦戦の要因となった。今季限りで退任する栗山監督は「こうやって点を取れるようになったらチームは前に進む。進む道の糸が見え始めたなと感じ、安心している」と目を細めた。

◆西武は今季のホーム最終戦を白星で飾った。試合後にセレモニーを行い、選手会長の森友哉捕手(26)と辻発彦監督(62)があいさつ。19日に引退登板を行った松坂大輔投手(41)も姿を見せ、ファンの声援に応えグラウンドを一周した。 選手会長の森は「コロナ禍で大変な中、テレビや球場で応援してくださった皆さま。1年間、応援ありがとうございます」とあいさつ。辻監督は「大変なシーズンではありましたが、本当に選手たちは一生懸命頑張ってくれました。その中で若い選手たちの躍進。まだまだレギュラーには程遠いですが経験を積んだ若い選手が埼玉西武ライオンズの力に来シーズンからもなってくれると思います。今までにないこの悔しさを来シーズン必ず選手たちは晴らしてくれるでしょう」と力強く語った。

◆19日に引退試合で登板した松坂が、本拠地最終戦後のセレモニーに参加。ファンの声援に手を振って応えながらグラウンドを一周した。前日も球場を訪れた後藤オーナーは球団の功労者に対する処遇について「今は考えておりません」としながらも、「いずれ、ライオンズに何らかの形で貢献してもらいたい」と語った。松坂は試合前、日本ハムの練習中にユニホーム姿でグラウンドへ。松坂の引退記念Tシャツを持って駆け寄った母校・横浜高の後輩の高浜と万波にその場でサイン。笑顔で記念撮影に応じるなど、終始リラックスした表情だった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
685518 0.553
(↓0.004)
-
(-)
2544
(+2)
498
(+5)
132
(+1)
47
(-)
0.248
(↓0.001)
3.340
(-)
2
(-)
ロッテ
655319 0.551
(-)
0
(-)
6566
(-)
538
(-)
121
(-)
104
(-)
0.241
(-)
3.680
(-)
3
(-)
楽天
646015 0.516
(↑0.004)
4
(↑0.5)
4520
(+5)
495
(+2)
106
(-)
45
(-)
0.245
(-)
3.420
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
586120 0.487
(-)
7.5
(-)
4540
(-)
474
(-)
125
(-)
88
(-)
0.245
(-)
3.250
(-)
5
(1↑)
西武
556818 0.447
(↑0.004)
12.5
(↑0.5)
2519
(+7)
585
(+5)
110
(+1)
84
(-)
0.241
(↑0.001
3.980
(↓0.01)
6
(1↓)
日本ハム
526619 0.441
(↓0.003)
13
(↓0.5)
6436
(+5)
503
(+7)
75
(+2)
73
(+1)
0.232
(↑0.001
3.390
(↓0.03)