DeNA(★2対3☆)巨人 =リーグ戦25回戦(2021.10.20)・横浜スタジアム=
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巨人
0200001003502
DeNA
2000000002800
勝利投手:畠 世周(4勝3敗1S)
(セーブ:ビエイラ(0勝3敗19S))
敗戦投手:大貫 晋一(6勝7敗0S)

本塁打
【巨人】ウィーラー(15号・2回表2ラン),丸 佳浩(21号・7回表ソロ)

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◆巨人が連敗を10で止めた。巨人は2点を先制された直後の2回表、ウィーラーの2ランで同点とする。そのまま迎えた7回には、丸のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・畠が今季4勝目。一方のDeNAは、引退試合を迎えた中井が7回に代打で登場し、安打を放った。

◆DeNAのルーキー牧秀悟内野手(23)が4試合ぶりの打点を挙げた。1回2死二塁、2ボール1ストライクから山口俊の129キロの外角低めスライダーを右前へ運んだ。先制適時打に「うまくスライダーを捉えることができました。(中井)大さんの引退試合なので何がなんでも勝ちたいので食らいついていきました。先制点を挙げることができ良かったです」と話した。 これで打点は新人では2リーグ制後、単独12位となる68打点目。並んでいた54年広岡達朗(巨人)55年榎本喜八(毎日)81年原辰徳(巨人)を抜いた。安打は新人でプロ野球9位の142本に伸ばした。

◆巨人ゼラス・ウィーラー外野手(34)が、同点の15号2ランを放った。2点を先制された直後の2回無死一塁、DeNA上茶谷の初球のスライダーを左翼席に運んだ。 ダイヤモンド1周後、ベンチ前でハイタッチを重ね、カメラに向かって、「くるりんぱ」を披露した。「練習から調子が良かったし、しっかりバットも振れたよね!すぐに追いつけて良かったよ!!くるりんぱ、くるりんぱ!!わお!!」とハイテンションだった。

◆DeNA中井大介内野手(31)が引退試合で安打を放った。古巣巨人との試合。7回の先頭で登場した。カウント1-1からの3球目、畠世周の148キロ直球を右前に運んだ。 通算506試合目、1036打席目で、228本目の安打を放った。今季は15打席目の初安打だった。一塁塁上でヘルメットを取ると、球場全体へ頭を下げた。代走知野直人が告げられると、涙を流しながらベンチに戻った。有終の美を飾った背番号0に、球場全体から温かい拍手が送られた。 ボールはDeNAベンチに返された。 ▽巨人原監督(引退するDeNA中井に)「横浜で大事にされるというね。ジャイアンツで彼が18歳の時から見ていますけど、非常に逆に横浜球団に感謝しますね。まだまだ若いし、これからの方が長い。エールを送り健闘を祈るというところですね」 ▽巨人畠(2番手で登板し、1回2/3を無失点。今季4勝目。引退試合のDeNA中井に右前打を許す)「個人的には中井さんに打っていただいて、その後をしっかり自分で抑えられたのは良かったのかなと」

◆DeNAは1回、牧の右前打、宮崎の右越え二塁打で2点を先制。巨人は2回、ウィーラーの15号2ランで同点に追い付いた。 DeNA先発上茶谷は5回105球で3安打2失点で降板。巨人先発の山口は5回83球6安打2失点で降板。両軍ともに継投へ。 巨人は7回、丸が右翼へ勝ち越し21号ソロを放った。6回から継投で連敗を10で止めた。DeNAは3連敗で今季最多の借金19。巨人畠は4勝目、ビエイラ19セーブ目。DeNA大貫7敗目。

◆DeNAのルーキー牧秀悟内野手(23)が、惜別の適時打を放った。 1回2死二塁、カウント2-1から129キロ外角低めスライダーを右前に運んだ。先制の適時打に「うまくスライダーを捉えることができました。(中井)大さんの引退試合なので何がなんでも勝ちたいので食らいついていきました。先制点を挙げることができ良かったです」と振り返った。 牧から「大さん」と呼ばれる中井大介の引退試合だ。フリー打撃では球場にSPEEDの「Wake Me Up!」が流れた。巨人時代の8年前にあった「遅刻事件いじり」だった。13年7月7日、中井はDeNA三浦(現監督)から決勝2ラン。この試合の第1打席で流された登場曲が「起こして」を意味するダンスナンバーだった。同年6月に練習に遅刻した中井をいじる曲が、猛打賞&決勝弾の呼び水になっていた。中井は曲がかかると、練習で3発の柵越えを放った。 7回、代打で中井が登場した。カウント1-1からの3球目、畠の148キロ直球を右前に運んだ。通算1036打席目で228本目の安打。一塁上でヘルメットを取ると、涙を流しながらベンチに引き揚げた。球場全体から温かい拍手が注がれた。

◆DeNAが3連敗を喫し、今季ワーストの借金19となった。1回に牧の適時打と宮崎の適時二塁打で2点を先制。しかし、2回に先発上茶谷大河がウィーラーに同点2ランを浴びると、7回にプロ初リリーフの大貫晋一が丸に勝ち越し21号ソロを浴びた。 打線は8安打を放ちながら、2回以降は拙攻を繰り返し、無得点に終わった。3回は無死一、二塁、4回は1死三塁、5回は1死一、二塁さらに7、8回は無死一塁と再三好機はあったが、得点につなげられなかった。4回1死三塁から三塁走者の森敬斗が打者戸柱恭孝の空振り三振に飛び出し、盗塁死で併殺となった。

◆巨人どすこい右腕山口俊投手が土俵際で踏ん張った。 1回に2点を先制されたが、2回以降は追加点を阻止。得点圏に走者を進めても、痛打だけは許さなかった。自身の勝ち星は届かずも、5回6安打2失点で先発投手の役割を果たした。原監督は「まあ、粘ったね。粘ったね」とたたえた。

◆DeNA中井大介内野手(31)が引退試合で安打を放った。古巣巨人との試合。7回の先頭で登場した。カウント1-1からの3球目、畠世周の148キロ直球を右前に運んだ。 通算506試合目、1036打席目で、228本目の安打を放った。今季は15打席目の初安打だった。一塁塁上でヘルメットを取ると、球場全体へ頭を下げた。代走知野直人が告げられると、涙を流しながらベンチに戻った。有終の美を飾った背番号0に、球場全体から温かい拍手が送られた。 ボールはDeNAベンチに返された。▽巨人原監督(引退するDeNA中井に)「横浜で大事にされるというね。ジャイアンツで彼が18歳の時から見ていますけど、非常に逆に横浜球団に感謝しますね。まだまだ若いし、これからの方が長い。エールを送り健闘を祈るというところですね」

◆DeNA中井大介内野手が有終の美を飾った。古巣巨人との引退試合。7回の先頭、代打で登場すると、カウント1-1からの3球目、畠の148キロ直球を右前に運んだ。 一塁塁上でヘルメットを取ると、球場全体へ頭を下げた。代走知野が告げられると、涙を流しながらベンチに戻った。今季2安打目を放った背番号0に、球場全体から温かい拍手が送られた。 1軍出場の最初と最後が横浜スタジアムだった。09年初打席は三振。だが戦力外通告を受けて移籍し、通算506試合目、1036打席目は、228本目の安打を放った。試合後はスポットライトを浴びてスピーチ。「今日のヒットで少しでもファンの皆さまに恩返しできたなら、僕の現役生活も大きな意味があったのかなと思います」と振り返った。両親への感謝を述べた際には、声を詰まらせた。 試合後は息子と一緒に球場を1周した。けがで離脱しているオースティンらも参加し、巨人の選手も居残った。「人に恵まれて人に助けられてやってこられた14年間でした。今度は僕が誰かの力になれるよう、精いっぱい努力していきたい」と結んだ。【斎藤直樹】

◆長いトンネルを抜け、CS進出への光がすぐそこに見えた。巨人が14試合ぶりの白星で連敗を10で止め、CS進出へのクリンチナンバーを「1」とした。 同点の7回1死、丸佳浩外野手(32)が決勝の21号ソロ。畠、中川、デラロサ、ビエイラの必死の継投で1点のリードを守りきった。残りは2試合。チーム一丸で"揚々と"戦い抜く。原監督は揚々とグラウンドに出て、ナイン1人1人と18日ぶりの1勝をかみしめた。13試合勝ち星がなく、3分けを挟み10連敗と長かったトンネル。「トンネル...、もっと長いぞ」と笑みを浮かべながら、報道陣に「トンネルのもっと長いのは何て言うんだよ?」と逆質問し、また笑った。 1点のリードを必死の継投で守った。7回は2死から左打者の楠本に対し、畠から左腕の中川へとスイッチ。8回先頭の佐野まで続投し、牧からの右打者3人には右腕のデラロサを投入した。9回はビエイラが完璧な投球で締め、勝利を飾った。 練習日だった今月18日。「国民的行事」と語り継がれる94年の「10・8決戦」を引き合いに大勝負を制する心得を説いた。同率首位で迎えた中日との決戦で、槙原、斎藤、桑田の先発3本柱を投入。この日は「勝利の方程式」をイニングまたぎでつぎ込み、緊迫の接戦を制した。 試合を決めたのは、丸の1発だった。同点の7回1死、大貫から決勝の21号ソロ。今季は2軍落ちを経験するなど、苦しんだ男がここ一番で値千金の1発を放った。2点差の2回にはウィーラーが同点の15号2ランを放ち、ベンチ前で「くるりんぱ」を披露。丸の1発にはチーム全員で「丸ポーズ」を決め、一体感が生まれた。 大きな1勝を挙げ、CS進出へのクリンチナンバーを「1」とした。原監督は「野村(克也)さんが『負けに不思議の負けなし』と。まさにそうだし、そういう部分は『ああ、良かった』じゃなくて、1人1人が肝に銘ずるというところが大事なところ」と引き締めた。【久保賢吾】

◆DeNAが拙攻で3連敗を喫し、今季ワーストの借金19となった。1回に牧と宮崎の適時打で2点を先行も、2回以降は無得点。4回1死三塁では、戸柱の空振り三振に三塁走者の森が飛び出して併殺。 三浦監督は「ミスは起きるものですが、減らしていかないと。森の足だから三塁打になった。いいところも悪いところも両方出た」。相手より多い8安打も、好機を逃し続け、渋い表情だった。

◆DeNAが3連敗を喫し、今季ワーストの借金19となった。1回に牧秀悟の適時打と宮崎の適時二塁打で2点を先制。しかし、2回に先発上茶谷大河がウィーラーに同点2ランを浴びると、7回にプロ初リリーフの大貫晋一が丸に勝ち越し21号ソロを浴びた。 三浦監督は上茶谷について「よくはなかったですね。悪いながらも勝負球が決着つかず、粘られて球数が増えて四死球6個。リズムに乗れずでしたが、なんとか粘ったという投球だった」。大貫には「1点を取られましたけどボール自体はよかったですし。登板機会のローテーションの関係で今日は中に入ってもらった。長打警戒のところで本塁打は反省点」とした。 打線は8安打を放ちながら、2回以降は拙攻を繰り返し、無得点に終わった。3回は無死一、二塁、4回は1死三塁、5回は1死一、二塁、7、8回は無死一塁と再三好機はあったが、得点につなげられなかった。4回1死三塁から三塁走者の森敬斗が打者戸柱恭孝の空振り三振に飛び出し、盗塁死で併殺となった。 三浦監督は「ミスが起きるものですが、ミスを減らしていかないと。三塁打は森の足だから三塁までいけた。最後の打席もアウトになったがしっかり捉えられた。いいところも悪いところも両方出た試合だった」と話した。森が失敗を糧に、成長することを期待していた。【斎藤直樹】

◆DeNA中井大介内野手(31)が20日、引退試合を行った。現役最終打席で安打を放ち、試合後はセレモニーを行った。以下が中井のスピーチ(抜粋)。両親への感謝を述べる際には声を詰まらせるなど、両チームのファンに感動を与えた。 -------- 横浜DeNAベイスターズの球団関係者の皆様、本当にありがとうございます。僕に、この世界に入るきっかけを与えてくださった読売ジャイアンツにも、この場を借りてお礼を申し上げます。そして、試合後の遅い時間にもかかわらず、残ってくださったベイスターズファン、ジャイアンツファンの皆さま、本当にありがとうございます。 高校を卒業し、プロの世界に足を踏み入れ、1軍で初めて試合に出場したのが、ここ横浜スタジアムでした。その後、戦力外をへて、この横浜スタジアムを本拠地とする横浜DeNAベイスターズに移籍し、3年間ファンの皆さまの前でプレーし、今日選手として最後プレーする姿を見せられたことをとてもうれしく思っています。 14年間の現役生活では誇れるような成績を残すことはできませんでしたが、歴史と伝統あるジャイアンツ、これから歴史を築いていくベイスターズ。この2つの素晴らしい球団でプレーできたこと、この2つの球団を通じ、出会わせていただいた素晴らしい監督、コーチの方々、偉大な先輩、刺激をもらった同級生、頼もしい後輩たち、支えてくださったチームスタッフの皆様、大勢のファンの皆様。このすべての出会い、すべての経験のおかげで野球人、人として成長させていただけたことが現役生活の誇りであり、一番の財産です。 ベイスターズファンの、ジャイアンツファンの皆様の大きな声援を受けてプレーできる日々は、とても幸せな時間であり、その声援に野球選手としてのやりがいを感じ、心が折れそうな時も背中を押され、今日最後の1打席を迎えるまで、皆様の声援に後押しされながらやってきました。 今日のヒットで少しでもファンの皆さまに恩返しできたなら、僕の現役生活も大きな意味があったのかなと思います。選手としては今季限りで引退しますが、ファンの皆さまからいただいた温かい声援を胸に、今後の第2の人生も前を向いていきたいなと思います。 最後に両親と家族に感謝の思いを伝えさせてください。小学校1年生から(涙で声を詰まらせる)。すいません。小学校1年生から、今日まで約26年間、野球に打ち込むことができました。小さいころから、なに不自由なく野球をやらせてくれた両親。本当に感謝しています。ありがとうございました。 そして出会った時から今日まで一番近くで一緒に戦ってくれて、どんな時も一番の味方でいてくれた妻。自慢のパパでいたくて、日々エネルギーをくれた息子。本当に2人の存在が心強く、厳しいプロ野球の世界で頑張ることができました。本当にありがとうございます。今後の第2の人生も3人で一緒に歩んでいきましょう。人に恵まれて人に助けられてやってこられた14年間でした。今度は僕が誰かの力になれるよう、これから精いっぱいの努力をしていきたいと思います。本当に14年間、あたたかいご声援をありがとうございました。

◆長いトンネルを抜け、CS進出への光がすぐそこに見えた。巨人が14試合ぶりの白星で連敗を10で止め、CS進出へのクリンチナンバーを「1」とした。同点の7回1死、丸佳浩外野手(32)が決勝の21号ソロ。畠、中川、デラロサ、ビエイラの必死の継投で1点のリードを守りきった。残りは2試合。チーム一丸で"揚々と"戦い抜く。原監督は揚々とグラウンドに出て、ナインと18日ぶりの1勝をかみしめた。13試合勝ち星がなく、3分けを挟み10連敗と長かったトンネル。「トンネル...、もっと長いぞ」と笑みを浮かべながら、報道陣に「トンネルのもっと長いのは何て言うんだよ?」と逆質問し、また笑った。 1点のリードを必死の継投で守った。7回は2死から左打者の楠本に対し、畠から左腕の中川へとスイッチ。8回先頭の佐野まで続投し、牧からの右打者3人には右腕のデラロサを投入した。9回はビエイラが完璧な投球で締め、チーム一丸で勝利を飾った。 練習日だった今月18日。原監督は「国民的行事」と語り継がれる94年の「10・8決戦」を引き合いに大勝負を制する心得を説いた。中日と同率首位で迎えたシーズン最終戦、槙原、斎藤、桑田の先発3本柱の投入で劇的勝利を飾ったが、この日は「勝利の方程式」をイニングまたぎでつぎ込み、接戦を制した。 試合を決めたのは、丸の1発だった。同点の7回1死、大貫から決勝の21号ソロ。今季は2軍落ちを経験するなど、苦しんだ男がここ一番で値千金の1発を放った。2点を追う2回にはウィーラーが同点の15号2ランを放ち、ベンチ前で「くるりんぱ」を披露。丸の1発ではチーム全員で「丸ポーズ」を決め、一体感が生まれた。 CS進出へのクリンチナンバーを「1」とし、王手をかけた。原監督は「チームというのは1人では勝てないし、全員の力を結集しないとなかなか相手を制することはできない」と勝負の厳しさを感じながら「野村(克也)さんが『負けに不思議の負けなし』と。まさにそうだし、『ああ、良かった』じゃなくて、1人1人が肝に銘じるというところが大事なところ」と胸に刻んだ。【久保賢吾】

◆DeNA中井大介が有終の美を飾った。古巣巨人との引退試合。7回の先頭、代打で登場すると、カウント1-1からの3球目、畠の148キロ直球を右前に運んだ。一塁塁上でヘルメットを取ると、球場全体へ頭を下げた。代走知野が告げられると、涙を流しながらベンチに戻った。今季2安打を放った背番号0に、球場全体から温かい拍手が送られた。 1軍出場の最初と最後が横浜スタジアムだった。09年初打席は三振。だが戦力外通告を受けて移籍し、通算506試合目、1036打席目は、228本目の安打を放った。試合後はスポットライトを浴びてスピーチ。「今日のヒットで少しでもファンの皆さまに恩返しできたなら、僕の現役生活も大きな意味があったのかなと思います」と振り返った。両親への感謝を述べた際には、声を詰まらせた。 試合後は息子と一緒に球場を1周した。けがで離脱しているオースティンらも参加し、巨人の選手も居残った。「人に恵まれて人に助けられてやってこられた14年間でした。今度は僕が誰かの力になれるよう、精いっぱい努力していきたい」と結んだ。【斎藤直樹】 ▼DeNA三浦監督(中井の最終打席に)「現役最後の打席で集中して、中井らしい打撃で感動しました。鳥肌が立ちました」 ▼巨人原監督(引退するDeNA中井に)「横浜で大事にされるというね。ジャイアンツで彼が18歳の時から見ていますけど、非常に逆に横浜球団に感謝しますね。まだまだ若いし、これからの方が長い。エールを送り健闘を祈るというところですね」 ▼巨人畠(2番手で登板し、1回2/3を無失点。今季4勝目。引退試合のDeNA中井に右前打を許す)「個人的には中井さんに打っていただいて、その後をしっかり自分で抑えられたのは良かったのかなと」

◆『東栄住宅ブルーミングガーデンナイター』として行われ、企業動画に出演している女優、百川晴香(26)が始球式に登場した。 背番号「1081」のベイスターズのユニホームに白のミニスカート姿でマウンドに上がった。大きく振りかぶって投じた山なりのボールは、4バウンドで捕手のミットに収まった。 ハマスタで始球式を務めた百川晴香=横浜スタジアム(撮影・中井誠) 目標としていたノーバン投球はならなかったものの、球団SNSを通じて「緊張してノーバンとはいかなかったんですけど、楽しく投げられてよかったです」と笑顔でコメントした。

◆巨人のウィーラーが2点を先制された直後の二回に無死一塁で2試合ぶりとなる15号2ランを放った。真ん中に入って来た初球のスライダーを左翼席に運び「練習から調子が良かったし、しっかりバットが振れた」とご満悦の様子だった。 9月以降はチームが急減速。ベンチに重たい空気が流れる中でも常に笑顔を絶やさず盛り上げ役を買って出ている。二回裏の守備では、森の左飛を華麗にスライディングキャッチ。派手に喜びを表現し、チームメートを鼓舞した。

◆今季限りで現役を引退するDeNA・中井大介内野手(31)の引退試合が行われ、2―3の七回先頭で代打で登場。2番手・畠に対してカウント1―1からの3球目を鮮やかに右前へと運び、14年の現役最終打席で通算228本目の安打を放った。 古巣・巨人との試合での引退試合。代走を送られベンチへと戻る中井には、両軍のファンから大きな拍手が送られた。目頭を熱くした中井は、ベンチで仲間に迎え入れられると、人目をはばからずに涙を流した。 試合前から、多くの人から愛された人柄が表れていた。横浜スタジアムの関係者入口には、巨人時代のチームメートだった小笠原道大(現日本ハム1軍ヘッド兼打撃コーチ)や長野久義(現広島)、大田泰示(現日本ハム)、同学年の唐川侑己(ロッテ)らからたくさんのねぎらいの花束が届けられた。 試合開始直前にはグラウンドで、巨人を代表して主将の坂本、中井と同学年の菅野が直接、花束を手渡した。楠本は感謝を込めて打席の登場曲を、中井が今季使用した『グランドエスケープ』、『Mela!』に変更して臨んだ。一回、先制打を放った牧も「大(中井)さんの引退試合なので、何がなんでも勝ちたいので食らいついていきました」と背番号「0」への思いを口にしていた。

◆DeNA・山崎康晃投手が2―3の八回に3番手で登板。1軍復帰登板で、1回を三者凡退に仕留めた。 今季58試合目の登板。先頭の中島をスライダーで引っかけさせて三ゴロ、続く大城は150キロの直球で空振り三振。最後は吉川をツーシームで二ゴロと、多彩なコンビネーションで巨人打線を完璧に封じ込めた。 山崎は今季、セットアッパーとして活躍し、東京五輪にも出場した。9月中旬から守護神に返り咲いたが、直近3登板連続でセーブ機会に失敗し途中降板。1日に今季初の2軍降格となり、宮崎で行われている教育リーグ、フェニックス・リーグにも参加して再調整していた。

◆巨人が逆転勝ちで連敗を10で止めた。0―2の二回にウィーラーの2ランで追い付き、七回に丸のソロで勝ち越した。2番手の畠が1回2/3を無失点で4勝目、ビエイラが19セーブ目。DeNAは打線が好機を生かせず3連敗を喫した。

◆巨人が逆転勝ちで連敗を10で止めた。0―2の二回にウィーラーの2ランで追い付き、七回に丸の勝ち越しソロが決勝点となった。2番手の畠が1回?を無失点で4勝目、ビエイラが19セーブ目を挙げた。 ようやく、勝った。試合を決めたのは丸佳浩外野手(32)。2-2の同点で迎えた七回1死、大貫の内角高めの144キロを思い切り引っ張り、右翼ポール際へほうり込んだ。 7試合ぶりの今季21号。広島時代から7年連続で20本塁打をマークしているFA戦士が、試合終盤で勝負強い一発をお見舞いした。ベンチに戻ると、お決まりの〝丸ポーズ〟でナインと喜んだ。 忘れてはならない男が、もう一人いる。連敗中に奮闘を続けている助っ人だ。2点を先制された直後の二回、ウィーラーが上茶谷から同点の15号2ランを左翼席へ突き刺した。 「練習から調子が良かったし、しっかりバットも振れた。すぐに追いつけて良かったよ。くるりんぱ、くるりんぱ!! ワオ!!」 試合中に配信されたコメントも元気いっぱいだ。試合を振り出しに戻し、笑顔でナインとハイタッチ。最後はお決まりとなっているダチョウ倶楽部の上島竜兵のギャグ「くるりんぱ」を披露。ムードを一気に明るくした。 チームは2分けを挟んで10連敗でこの日を迎えた。苦しい戦いの中で、ウィーラーが気合のこもったプレーでナインを鼓舞してきた。 14日の阪神戦(東京ドーム)では、一塁走者として、中田の左中間フェンスぎりぎりの中飛で二塁へヘッドスライディング。15日のヤクルト戦(神宮)では、村上が放ったファウルフライを左翼フェンスギリギリの部分に飛び込んでキャッチ。19日の第1戦でも適時打と犠飛では2打点。白星が遠くても、あきらめない姿勢は示し続けている。 今季はテームズ、スモーク、ハイネマンと新外国人の野手が次々と加入したが、いずれもすでに帰国。当初は控えの構想とみられていた来日7年目のウィーラーは「自分は自分ができることに集中したい」と言い続けてきた。ウィーラーの熱いプレーは、今やチームにとって欠かせない。

◆今季限りで現役を引退するDeNA・中井大介内野手(31)の引退試合が行われ、2―3の七回先頭で代打で登場。14年の現役最終打席で通算228本目の安打を放った。試合後には引退セレモニーが行われた。以下、引退のあいさつ全文。まず初めにこのような場を用意していただいたDeNAベイスターズ球団関係者の皆様、本当にありがとうございます。僕にこの世界に入るきっかけをくださった読売ジャイアンツの皆様にも、この場を借りて感謝を申し上げます。そして、試合後も遅くまで残ってくださったベイスターズファン、ジャイアンツファンの皆様も本当にありがとうございます。 高校を卒業し、プロの世界に足を踏み入れ、1軍で初めて出場したのがここ横浜スタジアムでした。その後、戦力外を受けて、この横浜スタジアムを本拠地とする横浜DeNAベイスターズに移籍し、3年間という間でしたが、ファンの皆さんの前でプレーし、きょう選手として最後、プレーする姿を見せられたこと、とてもうれしく思っています。 14年間の現役生活では、誇れるような成績も残すことはできなかったですが、歴史と伝統あるジャイアンツ、これから歴史を築いていくベイスターズ、この2つの素晴らしい球団でプレーできたこと、そして出会わせていただいた素晴らしい監督、コーチの方々、偉大な先輩たち、刺激をもらった同級生、頼もしい後輩たち、支えてくださったチームスタッフの皆さま、そして大勢のファン皆さま。全ての出会い、経験のおかげで僕は野球人として、人として成長させていただいたことが最大の誇りであり、一番の財産です。 ベイスターズファン、ジャイアンツファンの皆さまの大きな声援を受けてプレーできる日々は、とても幸せな時間であり、その声援に野球選手としてのやりがいを感じ、心が折れそうなときも背中を押され、きょう最後の1打席を迎えるまで、みなさんの声援に後押しされながらやってきました。 きょうのヒットで、少しでもファンのみなさまに恩返しできたなら、僕の現役生活も大きな意味があったのかなと思います。 選手としては今季限りで引退しますが、皆さまからいただいた温かい声援を胸に、今後の人生も前を向いて頑張っていきたいと思います。 最後に両親と家族に感謝の思いを伝えさせてください。小学校1年生から(涙ぐむ)すみません、きょうまで約26年間野球に打ち込むことができました。それも、小さい頃から何不自由なく野球をやらせてくれた両親、本当に感謝しています。ありがとうございました。そして、出会ったときからきょうまで一番近くで一緒に戦ってくれて、どんなときも一番の味方でいてくれた妻、自慢のパパでいたくて、日々エネルギーをくれた息子、2人の存在が心強く、厳しいプロ野球の世界で頑張ることができました。本当にありがとうございます。第2の人生も3人で一緒に歩んでいきましょう。 人に恵まれて、助けられてやってこれた14年間でした。今度は僕が誰かの力になれるように、これからは精いっぱいの努力をしてやっていきたいと思います。14年間、本当に温かいご声援をありがとうございました。

◆DeNAの上茶谷は6四死球と制球に苦しみながら5回2失点でしのいだ。3年目の今季は開幕から精彩を欠き、2軍で過ごす期間も長かった。1勝目を挙げたのも今月8日。シーズン最終盤でようやく本来の粘り強さが出始めたが「四死球が多く、守備の時間が長くなってしまった」と反省した。 それでもウィーラーに2―0の二回無死一塁では甘い変化球を左翼席へ運ばれたが、三回2死満塁では外角への変化球で遊ゴロに仕留めた。三浦監督は「良くはなかったが、踏ん張れたのは成長かな」と評価した。

◆巨人の畠が2―2の六回に2番手で登板し1回2/3を無失点で4勝目を挙げた。19日に2回を投げ、2日連続で複数イニングをこなし「トレーナーの方々のおかげ。それがなかったら連投もできていない」と感謝した。 今季は51試合に登板して計96回を投げている。5月まで先発を務め、6月から救援に回って主に接戦の中盤で献身的な働きを見せており「本当に中継ぎってきついんだなと。投げない日も肩をつくっている」と大変さを痛感していた。

◆巨人がDeNAに競り勝ち、連敗を球団史上ワースト3位に並ぶ10でストップ。先発の山口が一回に2点を先制されるも、直後の二回にウィーラーが同点2ラン。七回に丸が決勝ソロを放ち、10月2日のDeNA戦(東京ドーム)以来14試合ぶりの白星を挙げた。原監督が実感を込めて試合を振り返った。 --長かったトンネルを抜けた 「トンネル...もっと長いぞ(笑)! トンネルのもっと長いのは何て言うんだよ?」 --一つ勝つことの難しさを味わった 「まあ、まだね、語るに(時期)尚早ではあると思いますけどね。しかし、これをやはり糧としないとね。チームというのは一人では勝てないし、全員の力を結集しないと、なかなか相手を制することはできないというね。そういう意味では本当にこの勝利というものを良薬としてそれぞれが受け止めてほしいね。そういう風に自分の物にしていってほしいね。それがチームとしても非常に大きな物に変わるのではないかと」 --山口は一回に2点を失ったが粘りの投球 「粘ったね、粘ったね」 --直後にウィーラーが同点2ラン 「ねえ! 3―2というスコアで久々に勝利したというのがね、こういう勝ち方、という部分が今(のチーム状況では)最良なのかなという感じもするしね」 --丸もいいところで打った 「そうそう、もちろん! そういう部分はそうですけど、まだ今日なんかでもかみ合わせというかね、もう一つ歯車が合っていないというところはありますね。そういう意味ではまだまだ安心することではなくてね、どこかに薬としてね、糧としてね、そうしないとこれだけ苦しんだ選手たち、われわれも含めて、そういう風にしないと報われないですね」 --かみ合わない部分、中押しのチャンスもあったが生かせなかった 「そこはやっぱり、いろんなそういうものがずっと長かったわけでしょ? やっぱり負けているときというのはしっかりと原因というものが分かるわけでね。野村(克也)さんが『負けに不思議の負けなし』というね、まさにそうだし、そういう部分は『ああ、よかった』じゃなくてね、一人一人が肝に銘ずるというところが大事なところだと思いますね」 --元巨人でDeNAの中井が引退した 「横浜でああやって大事にされるというね、ジャイアンツで彼が18歳の時から見ていますけど、非常に横浜球団に感謝しますね。大介(中井)はまだまだ若いし、現役は終わるけどもね、これからの方が長いわけで、まあ、エールを送り、健闘を祈るというところですね」

◆3位の巨人はDeNAに勝ち、CSへのクリンチナンバーを「1」とした。巨人が残り2試合で1勝するか、4位で残り6試合の広島が1敗すれば、巨人の3位とCS進出が決まる。 広島は6戦全勝で勝率が・4924。それ以外の条件では、巨人が2分けでも勝率・4959で自力CS進出が決定。巨人が1敗1分けなら勝率が・4918となり、広島が5勝1分けでも勝率が・4885となって巨人に届かない。また、巨人が2敗しても勝率は・4878で、この場合は広島が5勝1敗の勝率・4848でも届かず、巨人がCSに進出する。

◆今季限りで現役を退くDeNA・中井大介内野手(31)の引退試合が古巣・巨人との最終戦で行われ、七回先頭に代打で登場。現役最終打席で右前に通算228本目の安打を放った。代走を送られてベンチで仲間に迎えられると、大粒の涙を流した。 球場には11年間所属した巨人時代の同僚だった広島・長野、日本ハム・大田らから多くの花束が届き、試合前にはグラウンドで巨人・坂本、同学年の菅野から花束を手渡された。試合後の引退セレモニーでは、前巨人監督の高橋由伸氏らによるサプライズメッセージも場内に流れた。 7回、右安打を放つDeNA・中井大介=横浜スタジアム(撮影・斎藤浩一) 最後のスピーチでは、涙ぐむ場面もありながら「人に恵まれて、助けられてやってこられた14年間。今度は僕が誰かの力になれるように、精いっぱいの努力をしていきたい」と誓った。(浜浦日向) ★巨人からメッセージ 中井の引退セレモニーでは、古巣の巨人関係者のビデオメッセージも流れた。現役時代は自主トレをともにし、監督と選手としても師弟関係にあった高橋由伸前監督は「最後にこういう場を設けてもらえて、本当に周りの人、関係者、そして家族にも感謝をして、次の道でもそういった人たちの思いに恥じないような生き方、進み方をしてほしい」とエール。同い年の小林や仲のいい立岡、松原のメッセージもあった。

◆セ・リーグ3位の巨人は20日、DeNA最終戦(横浜)に3―2で競り勝ち、今月2日のDeNA戦以来14試合ぶりの勝利を飾って、連敗を「10」で止めた。同点の七回に丸佳浩外野手(32)が右越えに21号ソロをマーク。4位・広島とのゲーム差を3・5に広げ、21日に広島がヤクルト戦(神宮)で敗れれば、巨人のクライマックスシリーズ(CS)進出が決まる。 チームを覆う暗雲を切り裂いた。丸が七回、大貫から右翼ポール際へ21号ソロ。ベンチの仲間と、両手で「○」をつくる恒例の「丸ポーズ」で盛り上がり、巨人ベンチに笑顔が広がった。 「強く振れる球を待っていた。真っすぐが高めに浮いてきたのをひと振りで捉えられた」 自身7試合ぶりの一発で、チームを2日のDeNA戦以来、14試合ぶりの勝利に導いた。10連敗中も「苦しくならないように。自分のやることだけを考えた」と試合中のポーカーフェース同様、球場外でもネガティブに考えない。それが〝丸スタイル〟だ。 7回、本塁打を放ちベンチで出迎えられる巨人・丸佳浩 =横浜スタジアム (撮影・中井誠) 甲子園に出場した千葉経大付高時代の恩師、松本吉啓さんは「とにかくポジティブ」と昔から変わらない丸の性格を言い表す。当時、提出させていた野球日誌に弱音が書かれていたことは一度もないという。2019年にフリーエージェント(FA)で巨人に移籍後、デビュー戦で4打席4三振した際も、恩師からの「慌てるな」とのメールに「全然大丈夫です」と返信。どんなときも上を向く思考で苦しむ原巨人を救った。 7回、本塁打を放った丸佳浩を迎える巨人・原辰徳監督=横浜スタジアム(撮影・斎藤浩一) 18日ぶりの白星に原監督は「トンネルを抜けた」と聞かれ「トンネル...。もっと長いぞ。もっと長いのは何て言うんだよ」と泣き笑い。さらに「野村(克也)さんが『負けに不思議の負けなし』と。まさにそう。一人一人が肝に銘ずることが大事。安心することなく薬、糧としないと」と、連敗で見えた課題と向き合うよう求めた。 これでCS進出までの最小の勝利数を表すクリンチナンバーは「1」。残り2試合で1勝するか、6試合を残す広島が1敗すれば3位が確定する。広島時代から続く〝1人6連覇〟は逃した丸だが、今は自身初の日本一だけを見据える。(谷川直之)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
714818 0.597
(-)
M3
(↑1)
6598
(-)
491
(-)
140
(-)
70
(-)
0.255
(↓0.001)
3.370
(↑0.03)
2
(-)
阪神
75559 0.577
(-)
1.5
(-)
4527
(-)
500
(-)
120
(-)
111
(-)
0.248
(↓0.001)
3.350
(↑0.02)
3
(-)
巨人
606120 0.496
(↑0.004)
12
(↑0.5)
2537
(+3)
534
(+2)
166
(+2)
65
(-)
0.242
(-)
3.630
(↑0.01)
4
(-)
広島
596711 0.468
(-)
15.5
(-)
6523
(-)
566
(-)
118
(-)
63
(-)
0.263
(-)
3.830
(-)
5
(-)
中日
546817 0.443
(-)
18.5
(-)
4398
(-)
463
(-)
69
(-)
57
(-)
0.238
(-)
3.210
(-)
6
(-)
DeNA
527116 0.423
(↓0.003)
21
(↓0.5)
4549
(+2)
610
(+3)
135
(-)
30
(-)
0.258
(-)
4.170
(↑0.01)