西武(★1対2☆)ロッテ =リーグ戦25回戦(2021.10.18)・メットライフドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ロッテ
1000001002700
西武
1000000001500
勝利投手:美馬 学(6勝6敗0S)
(セーブ:益田 直也(2勝6敗37S))
敗戦投手:森脇 亮介(3勝1敗1S)
  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 ロッテ戦チケット予約

DAZN

◆ロッテが接戦を制した。ロッテは初回、マーティンの適時二塁打で1点を先制する。直後に同点を許すも、7回表にはレアードの適時打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・美馬が7回1失点9奪三振の力投で今季6勝目。敗れた西武は、打線が沈黙した。

◆3年目のロッテ山口航輝外野手(21)は今季9本塁打。 山口は今年1軍デビューしたが、プロ初出場の年に2桁本塁打を打つと、ロッテでは86年古川以来6人目。過去5人はすべて新人で、3年目以降のデビュー年に10発は球団初になる。

◆ロッテは1回1死二塁からマーティンの適時二塁打で1点先制。西武もその裏、2死二塁から中村の適時打で追いついた。 西武先発与座は2回以降、立て直して6回途中1失点で降板。ロッテ先発美馬も丁寧な投球で6回まで3安打1失点に抑えた。 ロッテは7回にレアードの適時打で勝ち越し、優勝へのマジックを6とした。美馬が6勝目。益田が37セーブ目。西武は打線がふるわなかった。森脇が1敗目。

◆ロッテが9月30日以来の首位。開幕136試合目の首位は60年の133試合目を上回り、球団では最も試合数を消化した時点での首位になる。優勝マジックを6とし、残り7試合で6勝1敗や5勝1敗1分けなら、オリックスが残り4試合を全勝しても勝率で上回る。最短V決定日は24日。 ▼ロッテ益田が今季37セーブ目。02年小林雅英がマークしたシーズン最多セーブの球団記録に並んだ。プロ野球記録は17年サファテ(ソフトバンク)の54。

◆5位西武が首位ロッテに競り負け、最下位日本ハムに0・5差に迫られた。1点を追う1回に中村の適時打で追いつくも、その後は打線が沈黙した。これで今季ロッテとの全対戦を終え、成績は10勝11敗4分けとなった。 辻監督の試合後の主な一問一答は以下の通り。 -試合を振り返って やっぱり取れなかったね。どうしても美馬にやられちゃうね。点がとれない。 ? -美馬は何がよかった あんまりいいとは思わなかったけどね。そういうミス(2回無死二塁で岸がバント失敗)をしているとやっぱり、ああいう風になっちゃうね。 -与座は立て直したが だいたい5回いけば、2周りいけばというところだからね。しっかりと試合を作ってくれたことは良かったと思うし、よく粘ってくれたと思います。 -森脇が打たれた 昨日が素晴らしかったからね。それから見ると今日は『あれ?』と思うような球が来ていた。昨日があまりにも良かっただけに今日は何か、ちょっと残念ではあるね。 -源田は昨日の自打球もあり大事をとって欠場か はい。はい。大丈夫です。 -明日予告先発の松坂は、どのくらい投げる予定 1人の予定です。 -どんな姿を期待するか ちゃんと投げる。マウンドに上がることがファンへの気持ちを伝えることだから。そこでマウンドに上がって投げるだけで十分だと思います。思い切り楽しんで欲しいと思います。 -どんな言葉をかけた 普通に「投げられるようになってよかったね」と、あいさつに来たときに話したけど。グラウンドでちょっと会った時に「打席も立つか?」って冗談で話はしたけど(笑い)。ビジターだったら出来るんだけどね。

◆西武はロッテに競り負け、最下位日本ハムに0・5ゲーム差に迫られた。 1点を追う1回に中村剛也内野手(38)の適時打で追いつくも、その後は打線が沈黙。辻発彦監督(62)は「美馬にやられたね。あまりいいとは思わなかったけど、ミス(2回無死二塁で岸がバント失敗)をしていると、ああいう風になる」と振り返った。今季ロッテとの全対戦を終え、成績は10勝11敗4分けとなった。

◆ロッテ益田直也投手(31)が37セーブ目を挙げ、02年の小林雅英に並んで球団最多記録となった。 1点リードの9回、西武の3番森、4番中村をシンカーで連続空振り三振に仕留め、3者凡退で締めた。13年以来2度目のセーブ王も既に決めている。「(小林)マサさんに並んだなら、マサさんの記録は抜いてやりたい。僕にセーブが付くのはチームが勝つことなので、そこを目指していかないと」と、40セーブの大台を視野に入れた。

◆ロッテ美馬学投手(35)が今季も土壇場で粘りを見せた。 7回2死、走者を一塁に置き、余力を全部込めた96球目。西武川越への直球は中飛となって藤原のグラブに収まった。「なかなか勝てなかったので、本当に今日の勝利はかなりうれしい。すごい迷惑をかけてたので、少しでも減らせてよかったです」。優勝マジックは7から6へ。安堵(あんど)の笑みを浮かべた。 8月31日の西武戦を最後に、5試合白星から遠ざかっていた。9月終盤の2試合はチームも敗戦。小島、佐々木朗ら若手がローテで活躍する中で「本当に我慢して使ってもらってる。投げさせてくれているのが一番頑張れている要因かな」。ふがいなさは己を燃やすガソリンになった。 逆転優勝を狙うマウンドの空気は「びりびり」した。緊張ゆえに初回は体が「ふわふわ」。立ち上がりで唯一の失点を喫し、3回には足場が引っ掛かってバランスを崩した。だがこれをきっかけに下半身主導に持ち直した。サインに首を振ってカーブを有効に使い、ストライク先行で投げ込んだ。無四球で今季自己最多タイの9三振を奪った。 昨季も10月後半は3試合勝ちなしだったが、最後に決めた。ペナントレース最終登板の11月、自身10勝目でチームのAクラスを確定させた。あれから1年。今季もギリギリまで順位の決まらない熱戦が続く。「もう1回(登板)があると思うので、それまでに優勝しててほしいです」と笑ってみせる。13年の日本一を知るベテランが、意地を見せた。 ▽ロッテ井口監督(首位浮上でマジック6) いつもと変わらないですね。ほぼ試合数なので、とにかく1試合1試合、我々は勝ち続けるしかない。 ▽ロッテ・マーティン(4試合ぶりの安打がフェンス直撃の先制二塁打) ヒットが出たことがまず率直にうれしい。ここから全部の試合が難しいので、我慢の連続。

◆悩める主砲が先制打を放った。ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が一回1死二塁で西武先発・與座からフルカウントからの9球目を捉え、右中間フェンス直撃の適時二塁打を放った。 「打ったのはストレート。久しぶりにヒットを打ててうれしいよ。先制のチャンスに打てたこともね。いつも思っていることだけど、とにかくチームの勝利に貢献したいよ」。右足甲骨折から10月5日に1軍復帰して以降、40打数5安打2打点、18三振。この適時打が14打席ぶりの安打、10試合ぶりの打点となった。

◆「4番・指名打者」で先発出場の中村剛也内野手(38)が0-1の一回、同点となる中前適時打を放った。 「打ったのはカットボールです。ランナーを返せてよかったです」 2死二塁で迎えた第1打席。フルカウントから先発・美馬の141キロを中前へはじき返し、すぐさま同点とした。 試合前の段階で10月の打率・341(44打数15安打)、4本塁打と絶好調。調子のよさを1打席目から見せつけた。

◆西武の与座はリーグ優勝を目指すロッテを相手に六回途中5安打1失点と好投した。走者を出しても緩急を使って丹念に打ち取り「何とか最少失点で抑えることができた。セットポジションからの投球は今シーズンの課題として一年間取り組んできたことで、その点は良かった」とうなずいた。 それだけに、立ち上がりの一回に先頭打者に死球を与え、一死二塁でマーティンに中越えに適時二塁打を許したことを悔やみ「初回の入り方が良くなくて先制点を与えてしまったことは反省点」と語った。

◆ロッテが5年ぶりの西武戦勝ち越しを決め、9月30日以来の首位に立った。1―1の七回にレアードの適時打で勝ち越した。美馬は7回1失点で8月31日以来の6勝目、益田が37セーブ目。西武は打線が好投の与座を援護できなかった。

◆西武は前半大きく勝ち越していたロッテ相手に5連敗となり今季最後の対戦で負け越しが決まった。打線がロッテの美馬に三~六回を無安打に抑え込まれるなど低調だった。 一回に中村の適時打で1点を挙げたのみ。七回は2死から山川がヒットで出塁したが続く川越が中飛に倒れた。辻監督は「美馬にやられたよね。なかなか点が取れなかった」と話した。

◆オリックスを勝率で2厘上回り、9月30日以来の首位に立ち、優勝マジックを6とした。先制打を放ったのはロッテの悩める主砲、レオネス・マーティン外野手(33)だった。 「久しぶりにヒットを打ててうれしいよ。先制のチャンスに打てたこともね。いつも思っていることだけど、とにかくチームの勝利に貢献したいんだ」 一回1死二塁。西武先発・與座からフルカウントからの9球目を捉えた打球は、右中間フェンス直撃の適時二塁打となった。 右足甲骨折から今月5日に1軍復帰して以降、40打数5安打、打率・125、18三振。14日のオリックス戦では再び自打球を右足甲に当てるアクシデントもあった。 井口監督は「僕はスイングのことは言わない。タイミングだけ」と15日の試合前に直接指導。その中で、4試合ぶりの安打、10試合ぶりの打点となった。 17日のソフトバンク戦が雨天中止となり、この日にスライド先発となった美馬も必死だった。8月31日を最後に白星から遠ざかる右腕は「自分が今、一番必死にやらなければならない立場。結果も出せていないし、信頼も得ていない。次、投げさせてもらえるか、もらえないかという状況なんで」と背水の覚悟を口にして臨んだマウンドで、六回まで3安打1失点、9奪三振。その力投に応えたい打線は、七回2死一、二塁からレアードの左前適時打で勝ち越した。

◆西武はロッテとの今季最終戦で同戦の負け越しが決まった。先発の与座海人投手(26)は六回途中5安打1失点と試合をつくったが、打線が美馬-佐々木千-益田の継投を前に沈黙した。 唯一の得点は一回2死から中村が放った中前適時打で奪った1点のみ。辻監督は「美馬にやられたね。(美馬は)あんまりいいとは思わなかったんだけどね」と首をかしげた。

◆ロッテのレアードが勝ち越し適時打を放ち、チームの首位浮上に貢献した。1―1の七回2死一、二塁で、この回に代わった森脇の内角速球を振り抜き、詰まりながらも左前へ落とした。 4番打者として持ち味の勝負強さを発揮し、リーグ2位の打点を90に伸ばした。「試合終盤の大事なところで一本打てて良かった。いいところに(打球が)飛んでくれた」と喜んだ。

◆ロッテは18日、西武最終戦(メットライフ)に2-1で競り勝ち、9月30日以来の首位に立った。先発の美馬学投手(35)が7回を4安打1失点、9奪三振で、8月31日以来の白星となる6勝目。守護神・益田直也投手(31)が球団タイ記録となる37セーブ目を挙げた。試合がなかったオリックスから首位の座を奪回し、16年ぶりのリーグ優勝に向けたマジックナンバーを「6」とした。 優勝争いの佳境で頼りになるのは、経験豊富なベテランだ。美馬が48日ぶりの勝利を手にし、久しぶりの笑顔をみせた。 「ずっとチームに迷惑をかけてきたので、少しでも(優勝マジックを)減らすことができて良かった」 三回1死から外崎に投じた初球は踏み出す左足が引っ掛かってバランスを大きく崩した。それでも「フワフワしていたけど、そこから下半身が使えるようになって、どんどん良くなった」と振り返った。 プロ11年目の今季は6月に2試合連続で2桁失点を喫するなど、2軍落ちも経験した。失意の日々。支えとなったのが女優の妻、アンナさんとの約束だ。 2019年10月に「右手首欠損症」という形成不全の障害を持った長男が生まれた。優勝決定後の本拠地で熱烈なファンが見守る中、2歳となった愛息を抱っこしてグラウンドを歩くことが妻から託された夢なのだ。楽天時代の13年にリーグ優勝と日本一を経験。巨人との日本シリーズでMVPを獲得した右腕は、優勝経験がない選手が多いロッテにとっては心強い存在だ。レギュラーシーズンの先発機会は残り1試合。次戦で最後の力を振り絞る。美馬からバトンを受けた佐々木千が八回を、最後は10年目の益田が締めた。「この球場のマウンドは形状的に低くて、シンカーが高めに浮きやすい。そこには気を付けた」と経験則に基づいた慎重な配球で、三者凡退に仕留めた。これで〝幕張の防波堤〟との異名を取った小林雅英が02年に樹立した球団記録の37セーブに並んだ。15-18年に投手コーチだった同氏から指導を受けた守護神は「基本、ボロカスに言われてきたんで、雅さんの記録は抜かしてやりたい」と冗談交じりにニヤリ。一方で40セーブの大台も視野に入り、「僕にセーブが付くということはチームが勝つということ」と、意欲をみせた。ロッテは勝率・556でオリックスは・554。首位再浮上とはいえ、わずか2厘差だ。残り7試合でマジック6。井口監督は「われわれは勝ち続けるしかない」と厳しい表情を崩すことはなかった。(東山貴実)★最短Vは24日 ロッテが勝って、勝率・556。試合がなかったオリックスの・554を上回り、9月30日以来の首位に浮上した。ロッテの優勝へのマジックナンバーは1つ減って「6」。優勝は最短で24日となる。オリックスのマジック点灯は最短でも23日に延び、優勝は早くても24日となる。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ロッテ
655219 0.556
(↑0.004)
M6
(-)
7566
(+2)
532
(+1)
121
(-)
104
(+1)
0.242
(↓0.001)
3.670
(↑0.02)
2
(1↓)
ORIX
675418 0.554
(-)
0
(-)
4536
(-)
490
(-)
130
(-)
45
(-)
0.249
(-)
3.350
(-)
3
(-)
楽天
635915 0.516
(↓0.005)
4.5
(↓1)
6512
(-)
487
(+5)
104
(-)
45
(-)
0.245
(↓0.001)
3.410
(↓0.01)
4
(-)
ソフトバンク
576120 0.483
(-)
8.5
(↓0.5)
5534
(-)
474
(-)
124
(-)
87
(-)
0.245
(-)
3.270
(-)
5
(-)
西武
546718 0.446
(↓0.004)
13
(↓1)
4510
(+1)
574
(+2)
108
(-)
84
(-)
0.241
(-)
3.960
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
516519 0.440
(↑0.005)
13.5
(-)
8425
(+5)
494
(-)
71
(+1)
71
(-)
0.231
(↑0.001)
3.370
(↑0.02)