楽天(★0対5☆)日本ハム =リーグ戦25回戦(2021.10.18)・楽天生命パーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
20000300051001
楽天
0000000000300
勝利投手:加藤 貴之(5勝7敗0S)
敗戦投手:弓削 隼人(1勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(4号・6回表3ラン)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約

DAZN

◆日本ハムは初回、野村と高濱の連続適時打で幸先良く2点を先制する。そのまま迎えた6回表には、万波の3ランが飛び出し、相手を突き放した。投げては、先発・加藤が9回3安打無失点の快投。今季5勝目をプロ初完封で飾った。敗れた楽天は、打線が振るわなかった。

◆楽天は今日の試合に勝つと今季の勝率5割以上が確定。新人監督で勝率5割以上なら、楽天では19年平石監督に次いで、石井GM兼監督が2人目になる。通算7勝のうち4勝が日本ハム戦の弓削を先発に送る今日は、白星となるか。

◆楽天先発の3年目弓削隼人投手(27)が、プロ最短の1回23球、2安打1四球2失点で降板した。 立ち上がりから乱れた。1回、先頭松本剛にストレートの四球。1死二塁から浅間、野村、高浜に3連打を浴び、2点を失った。1回裏の攻撃が無得点に終わった直後、石井一久GM兼監督(48)がベンチを出て、2番手西口直人投手(24)へと交代を告げた。弓削にアクシデントがあった様子はなく、ベンチで戦況を見つめた。 弓削は今季4試合目の登板。9月30日日本ハム戦で5回1失点とし、今季初勝利を挙げていた。ここまで通算9勝中、日本ハムから4勝を挙げる"ハムキラー"として存在感を示していたが、負ければ明日19日にも優勝の可能性が消滅する一戦で早々とマウンドを降りた。

◆日本ハム高卒ルーキーの細川凌平内野手(19)が4回に楽天の2番手、西口直人投手(24)からプロ初安打を放った。 この日、プロ初昇格で「8番遊撃」で即スタメン起用された。2回の第1打席は西口に直球を続けられて空振り三振。4回の第2打席も直球攻めで追い込まれたが、4球目の146キロ直球をミートし、鮮やかに中前へはじき返した。二盗も試みたが失敗。初盗塁はお預けとなった。 栗山英樹監督(60)は試合前にスタメン起用を明かした上で「チームが大きく変わろうとしている。レギュラーを取れる選手なんですか、というのを見極めていかないといけない。彼が何を見せるのか。逆にこっちが期待するのではなくて、そんなのを超えるものを見せなければ何もならないだろ」と、期待していた。 今季は6月2日に右手有鉤(ゆうこう)骨の鉤切除術を受け、8月下旬に実戦復帰するまではリハビリ生活も経験。イースタン・リーグでは28試合出場、118打席で110打数23安打、打率2割9厘、1本塁打、10打点を記録した。

◆楽天涌井秀章投手(35)が8年ぶりに連投を果たし、1回無失点に抑えた。 6点を追う8回から5番手で登板。日本ハム野村を外角直球で3球三振。横浜高の後輩高浜を右飛、同じく同校後輩の万波を空振り三振に仕留め、3者凡退に抑えた。 連投は西武時代の13年以来。同年9月25日から10月6日まで10連投し、6日連続セーブをマークしていた。

◆日本ハムは1回に野村、高浜の連続適時打で2点を先制。楽天先発弓削は1回2失点で降板。日本ハム先発加藤は3回まで無失点。 日本ハムは6回に万波の4号3ランで追加点。先発加藤は6回2死一、三塁をしのぎ、6回まで3安打無失点。 日本ハムが2連勝。加藤がプロ初完投初完封で5勝目。楽天は弓削が1敗。19日オリックス戦に引き分け以下で優勝の可能性が消滅する。

◆楽天が今季10度目の完封負けで2連敗を喫し、19日にも優勝の可能性が消滅する。 先発弓削隼人投手(27)が1回3安打2失点で降板。2番手西口直人投手(24)が4回無失点と好投するも、打線が日本ハム加藤の前に沈黙。3安打に終わった。 19日オリックス戦(京セラドーム大阪)で引き分け、負けで優勝の可能性が消滅する。また、同戦で勝利し、4位ソフトバンクが敗戦した場合、クライマックスシリーズ進出が決まる。 ? 以下、石井一久GM兼監督(48)の一問一答 -主導権を握れずに敗戦 先発の弓削がいきなり失点した部分で言うと、あのまま何とか2点差で追っていかないといけない展開だったと思いますけれど、そこから6回に大量失点してしまったので、なかなかこらえることができなかったです。 -弓削の1回交代は1試合の重みも踏まえて もうあれ以上失点はしたくないというところでの選択になりました。結果的に西口も頑張ってくれた。本当なら3回くらいまで持ってくれればというところでしたけど、初回にああいうことになったので、それ以上僕としてはちょっと待てなかったかなというのはあります。 -加藤に3安打完封負け 全体的に当たりが少し出てない。その中で得点をとっていかないといけないですけど、そういう時だからこそロースコアゲームで試合を進めていかないといけなかったですけど、その試合展開にならなかったというところだと思います。打てる、打てないは結果なのでしょうがない。ただ、向かっていく気持ちだったり、ベンチでもう少しみんなでこの試合をものにするんだというものを出していければいいんじゃないかなと思います。少し若干おとなしいところもある。向かっていく気持ちをみんな持っていますけど、そこをうまく表現することが大事かなと思います。もう1つ自分たちでムードを作っていかなくちゃいけない時期かなと思います。

◆楽天は今季10度目の完封負けで2連敗を喫し、19日オリックス戦に引き分け以下で優勝の可能性が消滅する。 日本ハム加藤に3安打無得点。先発弓削がプロ最短の1回2失点で降板し試合を作れなかった。石井GM兼監督は「あれ以上失点はしたくないという選択。僕としてはちょっと待てなかった」と投手起用を回顧。「打線で言えば結果はしょうがない。ただベンチも若干おとなしいところがある。みんなが持っている向かっていく気持ちをうまく表現することが大事」と奮起を促した。 ▽楽天弓削(プロ最短の1回3安打2失点で今季初黒星) コントロールが定まりませんでした。申し訳ないです。

◆日本ハム万波中正外野手が豪快弾で先輩加藤を援護した。 2点リードの6回1死一、二塁で、福井の変化球を振り抜き左越えに4号3ラン。2打席目まで連続三振と凡退していた後の打席で結果を残し「最高です。打席に入る前に、西川さんにアドバイスをもらったおかげで打つことができました」と貴重な追加点を振り返っていた。

◆高卒1年目の日本ハム細川凌平内野手(19)が、プロ初昇格初先発で即結果を残した。 4回2死の第2打席。追い込まれながら、楽天西口の直球を中前に運びプロ初安打を放った。「なんとかデビュー戦で1本打ちたいと思っていた。ほっとした気持ちが大きい」。遊撃の守りでは、4度の守備機会を難なくこなすなど存在感を示した。栗山英樹監督(60)は「思った通りよ。体の力はこれからついてくるけど、感覚を持っているので楽しみだね」と期待した。

◆日本ハム加藤貴之投手が今季限りで退任する栗山監督に、史上最遅となるプロ初完投初完封勝利を贈った。 「いろんなことをやっていただいて、僕の長所を生かしてくれた監督。最後くらい自分らしいというか、こういうピッチングができることを見せられてよかった」。19年はショートスターター戦術の中心となるなど、栗山野球に欠かせなかった左腕が恩返しの力投で5勝目を挙げた。 ▽日本ハム栗山監督(プロ初完投初完封の加藤に)「カトちゃん、完投は初めてなんだよね。失礼だったか。オレが代えすぎ? こうやって投げられることも分かっているんだけど、それ(ショートスターター)は加藤しかできなかったこと。感謝しているし、信頼もしている。ナイスピッチングだった」

◆日本ハム加藤貴之投手(29)が悲願のプロ初完投初完封勝利を挙げた。 楽天25回戦(楽天生命パーク)で3安打無四球、わずか103球で9回を投げ切って5勝目を手にした。先発106試合目での初完投はプロ野球史上最遅の珍記録。6年目で自身初の規定投球回にも達したサプライズな快投を、ショートスターター起用などで投手としての幅を広げてくれた、今季限りで退任する栗山英樹監督(60)に贈った。ついに、加藤が最後まで投げ切った。「いつかは完投したい」と言っていた左腕は9回2死、浅村を遊ゴロに打ち取っても派手なリアクションはない。「意識はしてましたけど、変わらす平常心で投げられたかなと思います」。野手がマウンドへ駆け寄り、ようやく笑みがあふれた。エアタッチの列へ向かうと、満面の笑みの栗山監督がいた。右手でグータッチすると、軽く抱擁。互いに、いろんな思いが交錯していた。 加藤 いろんなことをやっていただいて、僕の長所を生かしてくれた監督なので。最後くらい、自分らしいというか、こういうピッチングができることを見せられてよかった。 栗山監督 カトちゃん、完投は初めてなんだよね。失礼だったか。オレが代えすぎ? こうやって投げられることも分かっているんだけど、それ(ショートスターター)は加藤しかできなかったこと。感謝しているし、信頼もしている。ナイスピッチングだった。 19年に導入された、先発が3回程度を目安に交代する「ショートスターター」戦術の中心の1人が加藤だった。立ち上がりを苦にしないという長所を生かすための策で、栗山監督は「加藤の良さを何とか引き出そうと思った」と振り返る。 難役に戸惑いながらも必死に投げてきた加藤は、指揮官の退任が発表された後に「いろんな使い方をして悪かった」という言葉をかけられたという。 加藤 自分の長所を監督が見つけてくれて、それに当てはまっただけ。本当に僕は監督の下で野球ができてよかったなと思います。 今季は先発としてシーズンを通して投げ切り、勝ち星こそ、この日で5勝目だが、投球回は145回となって目標の規定投球回に初めて到達。「最後の最後に、いいピッチングができたんじゃないかな」と、信じて使い続けてくれた栗山監督へ最高の恩返しとなった。【木下大輔】

◆日本ハム加藤貴之投手がプロ初の完封勝利を挙げた。加藤はこれまで先発した105試合で1度も完投がなく、106試合目で初完投。 プロ初完投までに先発登板を要したケースには14年野上(西武)の73試合目があったが、加藤は野上を上回る最も遅い初完投になった。

◆楽天の弓削は先発して立ち上がりに2失点を喫し、プロ3年目で最短となる1回で降板した。先頭打者へのストレートの四球をきっかけに1死一、三塁のピンチを招いて連続適時打を浴び「コントロールが定まらなかった。申し訳ない」と悔しがった。 9月30日の日本ハム戦で5回1失点と好投して今季初勝利を挙げて以来の登板だった。シーズン終盤の大事な試合の先発を託され「チーム自体も緊張感を持ってやっている雰囲気がある。そこにのまれないように自分のペース、リズムで投げられるようにやっていきたい」と意気込んで臨んだが、辛酸をなめた。

◆日本ハムのルーキー細川が「8番・遊撃」で先発してプロ初出場し、初安打をマークした。2―0の四回2死で、2ストライクから西口の146キロの速球を中前へ鋭くはじき返し「デビュー戦で絶対に一本打ちたいと思っていたのでほっとした」と表情を緩めた。 その裏の守りで、三遊間に飛んできた鈴木大の鋭い打球をダイビングキャッチ。初めて守備範囲に飛んできた打球に抜群の反応を示し、攻守で光るところを見せた。 京都府出身。智弁和歌山高からドラフト4位で入団した。6月に受けた右手首の手術を乗り越えてデビュー。今季限りで退任する栗山監督から「俺の置き土産」と将来性を高く見込まれている逸材が好スタートを切った。

◆日本ハムが快勝した。一回に野村の適時打と高浜の適時二塁打で2点を先制。六回に万波の4号3ランでリードを広げた。加藤が3安打に抑え込み、プロ初完投を完封で飾り5勝目を挙げた。楽天は投打ともに精彩を欠いた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ロッテ
655219 0.556
(↑0.004)
M6
(-)
7566
(+2)
532
(+1)
121
(-)
104
(+1)
0.242
(↓0.001)
3.670
(↑0.02)
2
(1↓)
ORIX
675418 0.554
(-)
0
(-)
4536
(-)
490
(-)
130
(-)
45
(-)
0.249
(-)
3.350
(-)
3
(-)
楽天
635915 0.516
(↓0.005)
4.5
(↓1)
6512
(-)
487
(+5)
104
(-)
45
(-)
0.245
(↓0.001)
3.410
(↓0.01)
4
(-)
ソフトバンク
576120 0.483
(-)
8.5
(↓0.5)
5534
(-)
474
(-)
124
(-)
87
(-)
0.245
(-)
3.270
(-)
5
(-)
西武
546718 0.446
(↓0.004)
13
(↓1)
4510
(+1)
574
(+2)
108
(-)
84
(-)
0.241
(-)
3.960
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
516519 0.440
(↑0.005)
13.5
(-)
8425
(+5)
494
(-)
71
(+1)
71
(-)
0.231
(↑0.001
3.370
(↑0.02)