DeNA(★3対7☆)ヤクルト =リーグ戦24回戦(2021.10.17)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
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DeNA
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勝利投手:金久保 優斗(4勝1敗0S)
敗戦投手:京山 将弥(2勝6敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 大樹(34号・9回表3ラン)

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◆ヤクルトは同点の5回表、1死三塁から山田が犠飛を放ち、勝ち越しに成功する。そのまま迎えた7回には山田の適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、4番手・清水が今季48ホールド目を挙げ、プロ野球新記録を達成。敗れたDeNAは、打線が6回以降の好機を生かしきれなかった。

◆DeNA元監督の中畑清氏(67)と前監督のアレックス・ラミレス氏(47)が、DeNA-ヤクルト戦でDeNAの球団誕生10周年を記念する試合前セレモニー「YDB 10th ANNIVERSARY CEREMONY」でセレモニアルピッチに登場した。 監督就任初年度のユニホームを着用。マウンドには中畑氏が上がって、打席にはラミレス氏が立った。マウンド前方から、ボールを投げ込み、1球目は三塁側へのファウル。仕切り直しの2球目で遊撃方向へゴロが転がった。 事前に打ち合わせし、中畑氏からラミレス氏に「打っていいよ」と提案。中畑氏は「打ちやすいボールを投げたんだつもりなんだけど、やっぱり鈍ってるな。あれ、1発で決めてくれないと。でも、打ち直しで、楽しんでもらえたかなと」と笑顔で振り返った。 ラミレス氏は「中畑さんが『打ちやすい球を投げるから』と打ち合わせでも話したんですけど、ちょっと怪しいかなと思ってたんですよ。でも、実際に本当にいい球が来たんで、来たーと思って、ミスをしてしまったんですけど、その後、同じくらいいい球を投げてくれて、打つことができたんで本当に良かった」と笑顔で話した。

◆プロ5年目のDeNA京山将弥投手(23)が、ヤクルト戦で自身68打席目でプロ初安打をマークした。 1点ビハインドの3回1死、カウント1-1から金久保の直球を中前にはじき返し、記念のボールがベンチに戻された。 15日の練習では熱心にバント練習。「今永さんはしっかり打って、得点に絡んでいる。自分も打って、得点に絡めるように」と意気込んだが、自らの初安打から楠本の適時二塁打で一気に同点のホームを踏んだ。

◆DeNA元監督の中畑清氏(67)と前監督のアレックス・ラミレス氏(47)が、DeNA-ヤクルト戦でDeNAの球団誕生10周年を記念する試合前セレモニー「YDB 10th ANNIVERSARY CEREMONY」でセレモニアルピッチに登場した。 元指揮官の立場から、三浦野球への思いを聞かれ、中畑氏は「チーム方針というか、三浦野球のビジョンというかさ、はっきり見えてくるシーズンを1年間かけてやってくれたと思うし、来年、ベイスターズがどういう姿に変貌していくのかという期待感を持ちながら、最後まで見届けたいなと思います。もうちょっと、ビジョンがはっきり見えてくるといいなと思います。野手にしても、投手にしても、整備していくのが仕事になるんじゃないかと思います。期待しています」とエールを送った。 現在、Bクラスのチームの現状については「野球は点取りゲームだからね。点を取られなかったら負けないし、そういう結果を出し続けることができるんで、投手陣の整備というのが、今一番やらないといけないことなんじゃないかと思います。持ち場からいったら、腕の見せどころだよ、大輔の。それに期待したいです」と話した。

◆DeNA元監督の中畑清氏(67)と前監督のアレックス・ラミレス氏(47)が、DeNA-ヤクルト戦でDeNAの球団誕生10周年を記念する試合前セレモニー「YDB 10th ANNIVERSARY CEREMONY」でセレモニアルピッチに登場した。 元指揮官の立場から、三浦野球への思いを聞かれ、ラミレス氏は「監督の時もよく言ってましたけど、勝つこともあれば負けることもあるのが野球なんですけども、そういった部分で、三浦監督にとっても、チームにとっても、学ばれることが多かったと思いますし、すごくいろんな意味でいい経験はされてると思います。打線の方とかを見ても、本当に素晴らしい打者がそろっていて、数字も素晴らしい数字になっていますし、こういったいい部分を来年にもっていって、投打がかみ合ってくればすごくいいチームになっていくと思いますので、今シーズンも含めて、来年もですね、勝ち続けて、突き進んでもらえたらなと思っています」とエールを送った。 現在、Bクラスのチームの現状については「先ほども言いましたけど、いい野球をしていても、負ける時もありますし、勝ったり負けたりするのが野球なので、結果的にそういうような結果になってしまってると思うんですけど、今シーズン、課題だった部分を強化して、チームの持ち味に変えることができれば、来年また素晴らしいシーズンを送れると思うので、そういった形でやっていけば、必ず結果はついてくるのではないかと思います」と話した。

◆DeNA元監督の中畑清氏(67)と前監督のアレックス・ラミレス氏(47)が、DeNA-ヤクルト戦でDeNAの球団誕生10周年を記念する試合前セレモニー「YDB 10th ANNIVERSARY CEREMONY」でセレモニアルピッチに登場した。 対戦後、取材に応じた両氏は現場復帰への思いを聞かれ、それぞれの思いを語った。中畑氏は「ぼちぼちいい歳になってきたしさ、現場復帰も歳を考えると厳しいなという状況にはなってきてる」と話した後、「話があれば聞くよ」とにやりと笑った。 ラミレス氏は「現状はですね、家族との時間を大切にしたいと思っているところが多いです。あと、今、考えているのは、また来週バラエティー番組の撮影があるので、準備をしなきゃいけないなと考えています」と周囲を笑わせた。

◆DeNA森敬斗内野手(19)が、自慢の俊足でスタンドを沸かせ、1点差に迫った。 2点ビハインドの7回2死から代打で出場。投手強襲安打で出塁すると、代打神里の右翼への二塁打で一塁から一気に生還した。 ヤクルトの右翼手のサンタナが、少し処理にもたついたようにも見えたが、スライディングもせず、悠々と本塁を踏み、スタンドも大きく盛り上がった。 適時二塁打を放った神里は「意地でもつないで、上位に回したかったので良かったです。森の激走に感謝です」とコメントした。 三浦大輔監督は「あの打球で一気にかえってくるのも持ち味。森の武器を生かせたかなと思います」と評価した。

◆DeNAのルーキー牧秀悟内野手(23)が3試合連続のマルチ安打をマークし、打率2割9分8厘と上昇させ、3割を視界にとらえた。 4回無死、先発の金久保から右前打を放ち、8回2死では清水から右翼線への二塁打でマルチ安打を達成した。 「4番二塁」でスタメン出場したこの日は6回の3打席目も四球を選び、4打席中3打席で出塁した。 三浦大輔監督は「牧はどんな時でも、4番に座っても、いい働きをしてくれています」と評価した。

◆ヤクルトがDeNAとのデーゲームで高卒4年目右腕の力投とそつのない得点力を発揮して快勝。この時点で優勝マジックを1つ減らして「5」とし、ナイターで広島戦(甲子園)を戦う2位阪神に大きなプレッシャーをかけた。 先発した金久保優斗投手(21)は6月1日楽天戦(神宮)以来の先発となったが、5回6安打2失点と好投。降板後には球団を通じて「久しぶりの登板で緊張もありました。優勝争いしている中、登板させていただいて何とか最低限は投げれたかなと思いますが、得点してもらい、すぐに失点してしまったところは反省しないといけないし、勢いをこちらに持ってくるようなピッチングは出来ませんでした。もう少し長いイニングを投げたかったです」と反省も、5月7日巨人戦(東京ドーム)以来163日ぶりの勝利となる4勝目。自身だけでなく、チームにとっても大きな復活勝利となった。 打線はコツコツと得点を重ねた。3回は1死からスタメン起用された山崎晃大朗外野手(28)が四球を選び、二盗の際に相手失策を呼び込んで1死三塁とし、青木宣親外野手(39)が先制犠飛を放った。同点とされた直後の4回は先頭の村上宗隆内野手(21)、ホセ・オスナ内野手(28)の連打などで1死満塁とし、古賀優大捕手(23)の適時内野安打で勝ち越し。再び同点とされて迎えた5回は先頭の山崎が二塁打を放ち、青木の右飛で三塁へ進むと山田哲人内野手(29)が犠飛を放って再勝ち越し。7回は先頭の代打塩見泰隆外野手(28)の四球から好機を広げて山田の適時二塁打で4点目。最後は9回に山田の34号3ランで試合を決めた。 12球団NO・1の得点力を誇る打線は先頭打者が出塁したイニングは確実に得点につなげ、救援陣の粘投と8回には守備固めで出場した渡辺大樹外野手(24)の好守などもあってリードを守りきる手堅い試合運びでチームは今季71勝目。19日から甲子園で臨む2位阪神との今季最後の2連戦へ向けて、弾みを付けた。

◆ヤクルトが2回、青木の左犠飛で先制した。DeNAは3回、投手の京山がプロ初安打を放ち、楠本の適時二塁打で追いついた。 ヤクルトが4回に勝ち越し。DeNAはその裏に大和の犠飛で追いついたが、ヤクルトが5回に山田の犠飛で勝ち越した。 ヤクルトは9回1死一、三塁、山田が左越え3ランを放ちダメ押し。マジックを自力で1つ減らし「5」とした。金久保が4勝目。DeNA京山は6敗目。

◆ヤクルト清水昇投手(25)が日本新記録となる48ホールド目を挙げた。 1点リードの8回に登板。2死後に満塁のピンチを迎えたが、最後は守備固めで出場していた右翼の渡辺大樹外野手(24)の好守もあって無失点で切り抜けた。9回の攻撃で打順が回り、代打が出たところで、この試合でホールドが付くことが確定。10年中日浅尾拓也の記録を抜いて、単独1位となった。「実感はまだないです」と謙遜。それでも記録保持者として今後は「見られる面も変わってくると思う。自覚をもっともっと持って、チームを代表する選手になっていきたい」と、名リリーバーとしての覚悟を示した。 ▼個人シーズン48ホールドのプロ野球新記録=清水(ヤクルト) 17日のDeNA24回戦(横浜)でホールドを挙げ、10年浅尾(中日)の記録を更新した。 ▼チームシーズン145ホールドのセ・リーグタイ記録=ヤクルト 17日のDeNA戦でスアレス、今野、清水がホールドを挙げ、19年阪神の記録に並んだ。プロ野球記録は19年楽天の150ホールド。

◆最下位のDeNAが、首位のヤクルトに競り負けた。3、4回と2度同点に追いつく粘りを発揮したが、1点ビハインドの9回に山田に3ランを浴び、試合が決まった。 三浦大輔監督は「何とか食らいついて、食らいついていったんですけど、最後の3点が大きかったですね」と指摘。三嶋については「(調子の)波が激しいかなと思います」と奮起を求めた。

◆ヤクルトの若き"優ちゃん"が復活勝利を挙げた。約4カ月ぶりの先発となった金久保優斗投手(21)が5回を無四球、6安打2失点と好投。優勝争いのプレッシャーに負けず、163日ぶりの4勝目を挙げた。2位阪神が敗れ、優勝マジック4。チームは19日から2位阪神と最後の直接対決2連戦(甲子園)に挑む。連勝すれば最短20日に優勝が決まる。6年ぶりのリーグ制覇へ向けて、勢いよく敵地に乗り込む。優勝争いのまっただ中で、21歳の右腕が必死に試合をつくった。138日ぶりの1軍マウンドとなった金久保が、プレッシャーをはねのけた。「久しぶりの登板で緊張もありました」という中で、伸びのある直球を軸にストライクゾーンで真っ向勝負。援護点をもらった3、4回こそ1失点ずつも、5回は3者連続三振で締めた。「優勝争いしている中、登板させていただいて、何とか最低限は投げられたかなと思います」。任された大役を果たした。 アクシデントを乗り越え、重要な局面で1軍戦力として舞い戻った。今季は開幕直後にプロ初勝利を挙げ、5月上旬までに3勝。順調にキャリアを重ね始めた矢先の5月14日中日戦(バンテリンドーム)で打球がみぞおち付近に直撃した。大事には至らずも「変に意識した」。胸を張れずに体の開きが早くなるなど、投球フォームを見失い、6月1日を最後に1軍登板から遠ざかった。 2軍再調整中は、昨季まで自らの礎を築いた原点に立ち返った。「初心に戻ってじゃないですけど」と、取り組んだのは平均台に乗っての投球練習。「(平均台の)幅はちょっと広いですけど(前への体重移動の)ラインを作る練習を2年目ぐらいからやっていて良くなったので、もう1回やり始めました」と、地道にフォームを固め直した。 2軍戦でも手応えをつかみ、満を持しての1軍復帰で及第点の内容。「勢いをこちらに持ってくるようなピッチングは出来ませんでした」と本人は反省したが、高津監督は「しっかりファームで調整して、準備して、こういう投球をしてくれるのはチームにとってすごく大きな存在。こういう時期の難しいゲームで本当によく投げてくれた」と、たたえた。重圧に負けず、勝利への道筋をつくった5回67球の熱投は胸を張れるものだった。【木下大輔】

◆ヤクルト山田哲人内野手(29)が5打点を挙げ、5年ぶり3度目のシーズン100打点に到達した。 5回に犠飛、7回は適時二塁打、そして9回に34号3ランを豪快に左翼席へ運んだ。接戦だった試合展開の中で貴重な打点を連発しての大台突破に「素直にうれしいです。打点を挙げれることでチームの勝つ確率も高くなる」と笑顔だ。 6年ぶりのセ界制覇へ手応えも深まっている。「侍ジャパンは勝ちへのこだわりがすごい強かった。村上とも、そういう雰囲気のチームは強いと話していた。僕から言ったわけじゃないけど、自然と、今のヤクルトは雰囲気が似ている」。東京五輪で金メダルを獲得した侍メンバー同様、各自が役割を理解し、体現できている今のヤクルトは強い。残り8戦も「いつも通り、粘り強くやっていきたい」と力を込めた。

◆首位のヤクルトが三回に無安打で、1点を先制した。1死走者なしの場面で、山崎が相手先発の京山から四球を選び出塁。青木の打席で二盗した際、DeNA捕手・山本の悪送球の間に三進。青木が左犠飛を放ち、山崎が生還した。 しかし、先発の金久保がその裏、楠本に左越え適時二塁打を浴び、同点に追いつかれた。

◆首位のヤクルトは1-1の四回、1死満塁の好機を作ると8番・古賀が遊撃内野安打で、三走・村上が生還した。古賀の一塁への全力疾走で1点を勝ち越した。 ヤクルトは三回に無安打で1点を先制した。1死走者なしの場面で、山崎が相手先発の京山から四球を選び出塁。青木の打席で二盗した際、DeNAの捕手・山本の悪送球で三進。青木が左邪飛を放ち、山崎が先制のホームを踏んだ。しかし、先発の金久保がその裏、楠本に左越え適時二塁打を浴び、同点に追いつかれた。

◆首位のヤクルトは2-2の五回、1死三塁から山田の中犠飛で勝ち越しに成功した。

◆ヤクルトの先発・金久保は5回6安打2失点で4勝目の権利を持って降板した。前半戦はプロ初勝利を含む3勝を挙げ、後半戦は初登板となった21歳右腕は、「久しぶりの登板で緊張もあった。優勝争いしている中、何とか最低限は投げれたかなと思うが、失点してしまったところは反省しないといけないし、勢いをこちらに持ってくるような投球はできなかった。もう少し長い回を投げたかった」と振り返った。

◆ヤクルトは3-2の七回、山田が左越え適時二塁打を放ち、リードを広げた。「投手陣が粘って投げてくれているので、一点でも多く追加点をとってあげたかった。良い場面で打てて良かった」と振り返った。

◆首位のヤクルトは山田が5打点と活躍し、DeNAに打ち勝った。2-2の五回、勝ち越しの中犠飛を放つと、七回は貴重な追加点となる左越え適時二塁打、九回には駄目押しの34号3ランをたたき出し、今季100打点に到達した。この日、ナイターで行われている阪神-広島(甲子園)の結果前に、まずは優勝マジックを「5」にした。 先発・金久保は5回6安打2失点で4勝目。前半戦はプロ初勝利を含む3勝を挙げ、後半戦は初登板となった21歳右腕は、「久しぶりの登板で緊張もあった。優勝争いしている中、何とか最低限は投げれたと思うが、失点してしまったところは反省しないといけないし、勢いをこちらに持ってくるような投球はできなかった。もう少し長い回を投げたかった」と今後を見据えた。

◆首位のヤクルトが快勝。4-3の1点リードで迎えた九回、山田が駄目押しとなる34号3ランをたたき込んで試合を決めた。八回に登板した清水昇は2死満塁のピンチを迎えたが大和を右飛に打ち取り、プロ野球新記録となる48ホールドを達成した。清水の一問一答は以下の通り。 --1日空いてのマウンド。どんな気持ちだった 「みんなでつないで回ってきたので。どうにか自分もスコット(マクガフ)につなごうと思い、マウンドに上がりました」 --2死満塁のピンチもあった。気持ちの切り替えはどのようにしたか 「自分の気持ちを前面に出して、なんとか抑えよう、って気持ちでいきました」 --日本新記録の48ホールド 「自分の中でもまだ実感がない感じがします」 --この1年間の戦いはどうですか 「まだ優勝できてないので。みんなで優勝して、なんとか自分の成績もチームの成績もいいと、いいと思います」 --マジックは「5」。気持ちは 「高ぶってる部分はあります」 --残りの1試合1試合どのように戦っていく 「全力でマウンドに上がって抑えることだけ考えてやっていきたいと思います」 --チームを代弁してファンへひと言 「1試合1試合全力で投げていくので、これからも応援よろしくお願いします」

◆DeNAの京山は競った展開でもう一踏ん張りができず、七回途中まで7安打4失点で6敗目を喫した。三回に失策が絡んで1点を先制されると、四回と五回はいずれも追い付いてもらった直後に1点を奪われ、流れを引き寄せられなかった。1イニングで複数失点はなく「悪いなりに粘り強く投げられた」と話したものの物足りなさは残った。 8月27日を最後に白星から遠ざかる。三浦監督は「点を取っては取られてリズムはつくれなかったが、がたがたいかなかったのは成長」と大崩れしなかった点は評価した。

◆DeNAの高卒5年目・京山将弥投手(23)が通算68打席目でプロ初安打となる中前打を放った。 「練習した結果が初安打につながりよかったです」 三回1死から打席に入り、金久保(ヤクルト)の外角142キロ直球を振り抜いて中前へ。もともと、中学時代にはクリーンアップに座っていた打棒の持ち主。「練習をしっかりやればいつかは(初安打が)出ると思う」と黙々と打撃練習にも汗を流してきた成果が出た。 DeNA先発の京山=横浜スタジアム(撮影・今野顕) 投げては七回途中7安打4失点で今季3勝目とはならず6敗目。「調子自体あまりよくなかったです。悪いなりにランナーをためてしまっても粘り強く投げられたと思いますが、最少失点に抑えるようにしたいです」と前を向いた。 三浦監督は「悪いなりに何とか最少失点でイニングを切り抜けていたのは成長」と評価していた。

◆DeNAのドラフト2位ルーキー、牧秀悟内野手(23)が2安打を放ち、1950年の藤田宗一(国鉄)、53年の鈴木武(近鉄)、2016年の高山俊(阪神)を抜き、新人歴代11位のシーズン138安打とした。 四回に右前打、八回には右翼線二塁打。これが今季29本目の二塁打で、1998年の高橋由伸(巨人)が持つセ新人歴代2位の32二塁打まで3本と迫った。 負傷で離脱したオースティンに代わり、4番を任されている。打率は・298で3割目前。三浦監督は「牧はどんな時も4番に座ってもしっかりと自分の仕事をしてくれる」と賛辞を惜しまなかった。

◆歴史に名を刻んだ!! ヤクルト・清水昇投手(25)が17日、DeNA24回戦(横浜)の八回に登板し1回1安打無失点。2010年の浅尾拓也(中日)を抜き、プロ野球新記録となるシーズン48ホールド目を記録した。高卒4年目右腕・金久保優斗投手(21)が約4カ月ぶりに1軍戦に先発し、5回6安打2失点と力投。5月7日の巨人戦(東京ドーム)以来、約5カ月ぶりの4勝目を挙げた。 高卒4年目の金久保は5回6安打2失点。優勝争いの佳境で大きな4勝目(1敗)をつかんだ。 「何とか最低限は投げれたと思いますが、得点してもらいすぐに失点してしまったところは反省しないといけない。もう少し長いイニングを投げたかったです」 6月1日の楽天戦以来の1軍登板。3者連続三振を奪った五回以外は毎回走者を背負いながらも、最速149キロの直球を軸に粘り抜いた。 千葉・東海大市原望洋高出身。入団1年目に右肘靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けるなど、遠回りしたが、昨年10月に初登板すると、今季は4月14日のDeNA戦(神宮)で初勝利を挙げた。5月に打球を胸部に受けた影響で、フォームのバランスを崩し、不調に陥ったが、約4カ月のファーム調整を経て、大事な時期に先発を託された。 2軍監督時代から右腕の成長を見てきた高津監督は「このくらいのピッチングはできると思っていた。こういう時期の難しいところで、本当によく投げてくれた」と目を細めた。

◆歴史に名を刻んだ!! ヤクルト・清水昇投手(25)が17日、DeNA24回戦(横浜)の八回に登板し1回1安打無失点。2010年の浅尾拓也(中日)を抜き、プロ野球新記録となるシーズン48ホールド目を記録した。高卒4年目右腕・金久保優斗投手(21)が約4カ月ぶりに1軍戦に先発し、5回6安打2失点と力投。5月7日の巨人戦(東京ドーム)以来、約5カ月ぶりの4勝目を挙げた。 極限状態を乗り越えると、全力でガッツポーズした。4-3の八回2死満塁。清水が大和を右飛に打ち取り、プロ野球新記録となる48ホールドをマーク。新たな歴史を作った右腕を、照明が照らしていた。 「気持ちを前面に出して、何とか抑えようという気持ちでいった。実感はまだないです」 偉業達成は容易ではなかった。2死を取ったあと、牧に右翼線二塁打とされ、宮崎を申告敬遠。続く戸柱のスイングが捕手・古賀のミットに当たって打撃妨害となり、塁が埋まった。最後は149キロの直球を投げ込み、3アウト。スコアボードに「0」を刻んだ。 2010年の浅尾拓也(中日)を抜いて大記録を達成。中日がセ・リーグを制覇した当時、14歳だった清水は野球に明け暮れており「あまり見ていなかったので...。どれだけすごいことをしたのかはまだ把握できていない」と頭をかいた。リーグ最多の69試合に登板し、すでに最優秀中継ぎのタイトルを確定させている右腕が、6年ぶりのリーグ制覇を目指すチームの屋台骨を支える。 周囲の支えでたどり着いた。今季は積極的に声をかけてくれる主将の山田に助けられている。マウンド上では「球行ってるよ」とプラスの声をかけてくれる先輩。打たれた試合後には、時に「悪くなかったよ」と励まされ、時に「あの場面であの球はない」と厳しい言葉をもらう。 この日も、2死満塁の場面で「本塁打だけはケアしろ」と助言をもらって無失点。5打点と勝利の立役者となった山田からも「こうやって優勝争いをしているのも、彼の頑張りのおかげだとすごく感じている」と最大限の賛辞を贈られた。 「(周囲から)見られる目は変わってくる。意識ある行動やもっと自覚を持って、チームを代表する選手になっていきたい」と清水。背番号17の背中は頼もしかった。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは17日、DeNA24回戦(横浜)に7―3で勝利。2位・阪神が敗れたため、優勝へのマジックナンバーを「4」とした。山田哲人内野手(29)が1点リードの九回に34号3ランを放つなど2安打5打点の活躍で2016年以来、5年ぶり3度目のシーズン100打点に到達した。19日からは甲子園で阪神との直接対決2連戦。主将が先頭に立ち、6年ぶりのリーグ制覇へラストスパートに入る。 きれいな弧を描いた白球は、左翼席で弾んだ。勝利を決定づけたのは山田だ。1点リードの九回1死一、三塁で左翼ポール際へ34号3ラン。気温16度と寒さを増した横浜で、主将が燕党の胸を熱くさせた。 「真っすぐを打つか、スライダーを打つか迷っていた。思い切って真っすぐを狙っていこうという気持ちで、イメージ通り打ち返せたと思う」 三嶋の初球、やや内角高めの149キロの直球を一閃。見事に一振りで決めた。五回の勝ち越しの中犠飛、七回の左越え適時二塁打と合わせて2安打5打点の大活躍で勝利に導き、優勝へのマジックナンバーを減らした。また新たな快挙達成だ。2度目のトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成し、102打点を記録した2016年以来、5年ぶりにシーズン100打点に到達。球団ではラミレスの5度に次ぐ3度目で、日本選手では岩村明憲の2度を抜いて最多となった。「素直にうれしい。打点を挙げることによってチームの勝つ確率も高くなってくる。残り8試合もしっかり3番打者の仕事をしたい」横浜は今夏の東京五輪で野球日本代表が悲願の金メダルを獲得した球場だ。山田は全5試合で打率・350(20打数7安打)、1本塁打、7打点、3盗塁と躍動し、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)による大会MVPを受賞。ともに日の丸を背負った村上もリーグ2位の107打点としており、3、4番がヤクルトでも躍進を支えている。侍ジャパンとスワローズ。ともに頂点を目指す集団の中で、山田は「雰囲気が似ている」と共通点を明かした。選手個々が役割を理解し、献身的なプレーをしていた日本代表。「勝ちへのこだわりがすごく強くて『こういう雰囲気のチームは強いよね』と村上とも話していた。それが今のヤクルトにはあると感じている」。2年連続最下位だった燕軍団は、勝利に飢える戦う集団となった。2位・阪神が敗れ、優勝へのマジックは「4」となった。19日からは甲子園で阪神との2連戦。奥川、高橋が先発予定で最短20日に優勝が決まる。今季最後の直接対決に向けて主将は「とにかく勝てるように。いつも通り粘り強くやっていきたい」と語気を強めた。チームの雰囲気は最高潮だ。高津監督は「雰囲気を楽しむのはなかなか難しいですけど、緊張してしっかり興奮して、全力で戦いたい」と決意表明した。歓喜の瞬間はすぐそこ。残り8試合。目の前の一戦に全力を注ぐ。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
714717 0.602
(↑0.004)
M4
(↑2)
8598
(+7)
480
(+3)
140
(+1)
70
(+1)
0.256
(-)
3.340
(-)
2
(-)
阪神
73558 0.570
(↓0.005)
3
(↓1)
7514
(+2)
499
(+4)
119
(+1)
109
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.410
(-)
3
(-)
巨人
596119 0.492
(-)
13
(↓0.5)
4530
(-)
528
(-)
163
(-)
65
(-)
0.242
(-)
3.640
(-)
4
(-)
広島
596611 0.472
(↑0.004)
15.5
(-)
7522
(+4)
564
(+2)
118
(+4)
63
(-)
0.263
(↓0.001)
3.850
(↑0.02)
5
(-)
中日
546817 0.443
(-)
19
(↓0.5)
4398
(-)
463
(-)
69
(-)
57
(-)
0.238
(-)
3.210
(-)
6
(-)
DeNA
527015 0.426
(↓0.004)
21
(↓1)
6543
(+3)
603
(+7)
135
(-)
30
(-)
0.257
(-)
4.190
(↓0.02)