ロッテ(★4対10☆)ソフトバンク =リーグ戦23回戦(2021.10.16)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
050201101101503
ロッテ
3010000004703
勝利投手:杉山 一樹(2勝2敗0S)
敗戦投手:二木 康太(5勝7敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(28号・2回表3ラン),栗原 陵矢(19号・4回表ソロ),デスパイネ(8号・7回表ソロ)
【ロッテ】レアード(27号・1回裏2ラン),山口 航輝(9号・1回裏ソロ),中村 奨吾(9号・3回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは3点を追う2回表、柳田の3ランなどで一挙5点を奪い、逆転に成功する。その後は4回に栗原のソロが飛び出すなど、終わってみれば15安打で10得点を挙げた。投げては、2番手・杉山が5回無安打無失点の好投で今季2勝目。敗れたロッテは、投手陣が精彩を欠いた。

◆ロッテ二木康太投手(26)は先発し、2回を投げきることができなかった。 初回は2走者を許しながら、2奪三振などで無失点でしのいだ。しかし2回、先頭の6番中村晃を四球で出すと、その後2死二、三塁に。1番牧原大にはフルカウントとし、最後に適時打を許した。2番栗原にも適時打を続けられると、3番柳田には左中間への28号3ラン。続くデスパイネに四球を出したところで、投手交代が告げられた。 2週間ぶりの先発で2回途中5失点。先発投手が2回を持たずに降板するのは、ロッテでは今季初となった。前日15日には「柳田さんが得点に絡んでくるとおもうので、その前の打者をしっかり抑えること。ランナーをためた状態で勝負をしないように」と警戒していたものの、有言実行ならず。開幕投手に指名された今季、いまだ5勝。今回も大事な試合で崩れ「チームに迷惑をかけました。今は言葉がありません」と唇をかんだ。

◆ロッテは初回、レアードと山口の連続本塁打で3点先制。ソフトバンクは2回、柳田の3ランなど一挙5得点で逆転に成功した。 ソフトバンクは4回、栗原の19号ソロなどで2点を追加。6回にも栗原の犠飛で加点し、4点リードで終盤に入った。 ソフトバンクは3本塁打などで打ち勝った。杉山2勝目。ロッテは3点先制も大敗。7敗目を喫した先発二木が誤算だった。

◆ソフトバンクは9月5日オリックス戦以来、1カ月ぶりの2桁得点で快勝。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -2回に3点差を逆転 工藤監督 それが大きかったですね。1点差になってすぐに得点を取って。取られても取るというところが良かったので、そこでしっかり止められたというのも良かったと思います。 -柳田が逆転3ラン 工藤監督 大きい1発ですよね。もう1点でも取り返せればというところで、逆転できたので。本人が何より、いい打ち方ができたと言っていたので、明日以降につながると思います。 -20試合ぶりの本塁打だった 工藤監督 打点のことも、この間(14日楽天戦)が10月初めての打点だったり、コンディショニング的にはきついところだと思うんです。ずっとやってというところで、体の張りもあるだろうし疲労もあるだろうし。結果が出れば明日につながる、気分よく終われる。いい結果を残せるように、最大限いいコンディショニングで試合には入れるようにしてもらいたいと思います。 -2番手の杉山が好投 工藤監督 真っすぐも変化球もストライク取れていた。あんまり力んでもいないし、ああいう形でスイスイ投げていければ。こういう経験を次につなげてもらえたら。本人の中でヒントになる部分があったみたいですよ。 -石川は4回までで降板 工藤監督 5回までで代えるようなことになれば、ロングもいけるので杉山くんでいこうと思っていました。(石川は)背中の張りがというのもあったので、(中7日で)1日ずらしていたんですけど。聞いたら気になっていたということだった。ちょっと早めに代えて、様子をみたいなというのがあって。あと1回投げれば勝利投手の権利があるだけに、迷ったんですけど。負けられない試合が続くので。1点取られて流れが変わったら嫌だなと思ったので、代えました。石川くんにはちょっと申し訳なかったですけどね。 -デスパイネは打席で左膝を気にしていた 工藤監督 そこまでおかしいということではなくて、走るのに少し気になっているということだった。明日トレーナーに聞いてまた、考えたいと思います。 -高谷が脳振とう特例措置で出場選手登録を抹消 工藤監督 心配なので、特例措置という形で。段階を経て、問題がないということにならないと。野球うんぬんよりも、まずはそこをしっかり治してもらって、復帰してもらえたらと思います。 ▽ソフトバンク石川(先発も4回4失点で降板)「四球で走者をためないように心がけました。結果的に点は取られてしまいましたが、調子が良くない中で何とか我慢しながら投げました」 ▽ソフトバンク・デスパイネ(7回の8号ソロに)「打ったのは真っすぐ。集中して打席に入れた。しっかり自分のスイングが出来たと思う」

◆ソフトバンク杉山一樹投手が2番手で5回63球を投げ、ロッテ打線を無安打0封する完璧な救援で2勝目を手にした。 「自分らしい投球をしようと思った。少し荒れていたけど、何とか抑えられてよかった」。ヒーローインタビューに呼ばれたタフネス右腕は、涼しい顔で最後まで投げ抜いた。 3点リードの5回に、先発石川からスイッチ。中村奨、マーティン、レアードをきっちり3人で打ち取り、波に乗った。走者を出したのは7回、死球の荻野だけ。「荻野さんに申し訳ない」と謝罪も忘れなかった。ここ3試合は先発登板。5回を投げたのは1度だけで、2敗を喫していた。「先発で3試合結果が出てなかったので、自分としては成長したかった。勝利に貢献できてよかった」。先発復帰を目指し、期待の右腕は最後までアピールを続けるつもりだ。

◆ソフトバンク栗原陵矢が、19号ソロを含む3安打4打点の活躍を見せた。2回に右前適時打を放つと、5-4の4回には先頭で右翼席上段へ中押し弾。 「真っすぐを完璧に捉えることが出来ました。とにかく追加点を、という気持ちだけでした」。6回には1死三塁から中犠飛を放つと、9回には押し出し四球を選んだ。2日オリックス戦以来の先発2番で、ポイントゲッターぶりを発揮した。

◆ソフトバンクが主砲の1発で、CS争いに踏みとどまった。柳田悠岐外野手(33)が2回、逆転の28号3ランを放った。初回の3点ビハインドをすぐさまひっくり返し、首位ロッテ相手に逆転勝利を決めた。 柳田らしいアーチだった。0-3から2点を返し、なおも2死一、二塁。ロッテ二木の外角直球に逆らわず、左中間ホームランラグーンにたたき込んだ。「いいスイングで振り抜くことができました。久々にいい感触でした」。9月23日ロッテ戦以来20試合ぶりの本塁打を、満足そうに振り返った。 満身創痍(そうい)の戦いだ。今季はここまで全138試合に先発出場。東京五輪でも主力で戦い、疲労はピークに達している。10月に入ってから左手親指を痛め、試合前の打撃練習を行わずに試合に出場したこともあった。「それに打ち勝たないといけないんですけど、まだまだやなという感じです」。成績が下降したチームの主砲として、ふがいなさをかみ殺した。 柳田の逆転弾に勢いづいた打線はその後も追加点を重ね、9月5日オリックス戦以来の2桁得点をマークした。ただ、3位の楽天も勝ったため、ゲーム差は5のまま。17日にもCS進出の可能性がなくなるという瀬戸際の状況は、変わらなかった。それでも工藤監督は「大きい1発ですよね。本人が何より、いい打ち方ができたと言っていたので、明日以降につながると思います」と、主砲の復調を歓迎した。 自身初の本塁打王へ、トップのオリックス杉本と4本差。チームも崖っぷちだが、まだ5試合残っている。柳田は「結果うんぬんより、とにかくいいスイングがしたい」と雑念を払い、残された打席に集中する。次戦も、チームを救う1発を打つ。【山本大地】

◆ロッテが痛い1敗を喫した。二木康太投手(26)が期待を裏切った。井口資仁監督(46)の言葉が重い。 「投手コーチから、今年の最後をかけて投げてくれと言われていたみたいですし、前回(の登板)は仙台かな、あの時に僕はこの日を設定していたので、18番にかけてしっかり投げてくれと言ったんですけど、結果的にね」 直球の強さを取り戻すべく、汗を流してきた。初回こそ直球で2三振を奪うも、2回は2死二、三塁で1番牧原大にフルカウントから置きに行って適時打。栗原にも適時打を打たれ、最後は柳田に逆転3ラン。初回の3点先制も水の泡で、デスパイネに四球を出したところで井口監督がベンチから出た。2回途中の先発KOはチームでの今季最短になる。 「それ以上、ないですからね」 開幕投手を託した背番号18が小さく見える。マウンドで唇をかんだ。「チームに迷惑をかけました...。今は言葉がありません」。指揮官の言葉から察すれば、CSでの登板機会も危うい。15日の劇的サヨナラ勝利から一転、チームも優勝への危険水域に。17日も敗れれば、大切な優勝マジックが首位オリックスに移る可能性がある。【金子真仁】

◆ロッテ先発の二木康太投手(26)が、1回?でKO降板した。一回は無失点に抑えたが、3点リードで迎えた二回2死二、三塁から牧原大の左前適時打、栗原の右前適時打、柳田の左越え28号3ランと3連打を浴びた。 続くデスパイネの四球後に降板。1回?で57球を投げて5安打3与四球5失点。二木は16日に出場選手登録され、今季21試合目の先発(登板は22試合目)だった。

◆ソフトバンクは0―3の二回に牧原大と栗原の適時打、柳田の3ランで5点を挙げ逆転し、四回に栗原のソロとデスパイネの二塁打で2点を加えた。杉山が五回から無失点で投げきり2勝目。ロッテは投手陣が崩れ連勝が3で止まった。

◆ロッテの益田直也投手は16日、2013年以来、8年ぶり2度目の最多セーブが確定した。36セーブを挙げており、ZOZOマリンスタジアムでのソフトバンク戦で登板がなかったが、日本ハムの杉浦が26セーブのまま残り10試合となり、上回られる可能性がなくなった。 益田は10年目の今季はリーグトップの64試合に登板して2勝6敗、防御率2・05をマークしている。

◆五回から2番手で登板した杉山が、九回まで無安打無失点で投げ切り2勝目を挙げた。最速150キロを超える直球を軸に、ロッテ打線をことごとく詰まらせ「何とかチームに貢献できて良かった」と汗をぬぐった。 9月に1軍に戻ってから3試合で先発を任されたが、課題の制球に苦しみ好結果を残せなかった。フォームを微調整して臨み、与えた四死球は1死球だけ。成長を示し「もう一度先発で勝負したい。そのために結果を出し続けるしかない」と意気込んだ。 工藤監督(柳田の逆転3ランに)「大きい一発。よく打ってくれた」 栗原(四回に19号ソロ)「完璧に捉えることができた」 デスパイネ(七回に8号ソロ)「集中して打席に入れた」 牧原大(二回に左前へ適時打)「何とかしようと打席に入った」 石川(4回4失点)「調子が良くない中で、我慢しながら投げられた」

◆ロッテの山口が5試合ぶりの9号ソロを放った。2―0の一回2死で石川の甘く入った変化球を左翼席へ運んだ。チームは敗れたが、レアードと連続本塁打をマークし「流れをもらって自分も打つことができた」と振り返った。 3年目の今季は開幕戦に先発でプロ初出場を果たし、優勝を争う終盤になっても10月10日から6試合連続で先発出場している。持ち味の打力で2桁本塁打にあと1とした。 レアード(一回に27号2ラン)「いい集中力で打席に入れている」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
675318 0.558
(-)
-
(-)
5533
(+1)
486
(+1)
130
(-)
43
(+1)
0.249
(↓0.001)
3.340
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
645219 0.552
(↓0.005)
0
(-)
8564
(+4)
531
(+10)
121
(+3)
103
(+1)
0.243
(-)
3.690
(↓0.05)
3
(-)
楽天
635715 0.525
(↑0.004)
3
(↑1)
8507
(+3)
476
(-)
103
(+1)
45
(-)
0.246
(-)
3.380
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
576120 0.483
(↑0.004)
8
(↑1)
5534
(+10)
474
(+4)
124
(+3)
87
(+1)
0.245
(↑0.001
3.270
(↓0.01)
5
(-)
西武
536618 0.445
(↓0.004)
12.5
(-)
6503
(-)
567
(+3)
107
(-)
83
(-)
0.240
(↓0.001)
3.970
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
496519 0.430
(-)
14
(↑0.5)
10416
(+1)
491
(+1)
69
(-)
70
(+2)
0.230
(-)
3.400
(↑0.01)