巨人(★7対8☆)広島 =リーグ戦25回戦(2021.10.16)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:森下 暢仁(8勝7敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗34S))
敗戦投手:髙橋 優貴(11勝9敗0S)

本塁打
【広島】宇草 孔基(3号・1回表ソロ),鈴木 誠也(36号・3回表ソロ),菊池 涼介(16号・3回表2ラン)
【巨人】ウィーラー(14号・7回裏ソロ)

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◆広島は初回、宇草の先頭打者本塁打などで4点を先制する。3回表には鈴木誠のソロと菊池涼の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・森下が今季8勝目。敗れた巨人は、打線が最大8点ビハインドから1点差まで追い上げを見せるも、あと一歩及ばなかった。

◆今季の広島鈴木誠也外野手(27)は巨人戦で打率3割4分2厘の9本塁打。過去に巨人戦で2桁本塁打した広島選手は80年山本浩13本、01年金本10本、03年緒方10本、05年新井10本だけ。最終戦でチーム5人目の記録を狙う。

◆広島宇草孔基外野手(24)が、プロ初の先頭打者弾となる今季3号ソロを放ち、貴重な先制点をたたき出した。 「1番中堅」で先発。1ボールからの2球目、巨人高橋の143キロ直球を豪快にはじき返した。打球は右中間スタンド上段に飛び込んだ。逆転CS進出がかかった大一番で、2年目のホープが大きな先制パンチを食らわした。 「(鈴木)誠也さんから『練習通り、練習通り』とアドバイスをもらっていたので、練習通り打つことが出来ました。(森下)暢仁が投げるので援護することが出来てよかったです」 打線に勇気を与えた。初回1死から西川、鈴木誠が連打でつなぎ、2死一、二塁からは菊池涼が左翼フェンス直撃の二塁打で1点を追加すると、続く林が二、三塁から中前への2点タイムリーを放ち、一気に4点を先取した。打者一巡の猛攻で、巨人の勝ち頭高橋を、初回でマウンドから引きずり下ろした。

◆初回から、東京ドームにどよめきが起こった。先発を託された巨人高橋優貴投手(24)が、1回持たず、2/3回6安打4失点でKOされた。 1回、先頭の宇草に先制のソロを浴びると、2死一、三塁から菊池涼の適時二塁打で1点を追加され、なおも二、三塁から林の2点適時打でこの回4点目を失った。 登板前日には「東京ドームに来てくれている巨人ファンのみなさんに巨人が勝つ試合を見せたいです」と意気込んだが、打者8人、わずか34球での降板に、スタンドがざわめいた。 巨人は前日15日まで9連敗と苦しんでいる。

◆広島鈴木誠也外野手(27)が、2戦連発となる36号ソロを放った。4点リードの3回先頭で、戸根の高めチェンジアップを豪快にはじき返した。打球は長い滞空時間を経て、左翼5階バルコニー席へ飛び込む特大アーチ。「森下の援護点になってよかったです」。39発でリーグトップのヤクルト村上、巨人岡本に3本差まで迫った。 これで主砲は巨人戦だけで今季10発目。球団で過去に巨人戦で2桁本塁打を放った選手は、80年山本浩(13本)、01年金本(10本)、03年緒方(10本)、05年新井(10本)で、チーム5人目の記録となった。 ▽菊池涼(3回無死一塁から左越えの16号2ラン)「誠也に続くことが出来てよかったです」

◆巨人坂本勇人内野手(32)が16日、広島25回戦(東京ドーム)で右手首付近に死球を受け、途中交代した。 5点を追う7回1死一、二塁、広島森下の抜けた球が直撃。ベンチに引き揚げ、代走に若林が送られた。チームドクターの診察によると、骨折の所見はなく、右手首付近の打撲で大事を取って、交代した。

◆巨人ゼラス・ウィーラー外野手(34)が、反撃の口火を切る14号ソロを放った。 8点ビハインドの7回無死、広島森下の変化球を左中間席に運んだ。 好守備から、流れを呼び込んだ。7回2死の守備で菊池涼の左翼フェンス際の飛球にジャンプ。ファインプレーでムードを変え、直後の打席でアーチをかけた。 ウィーラーの1発の後、無死満塁から、代打中島の遊ゴロの間に1点を返し、松原の適時打、岡本和の2点適時打で一挙5点を奪った。

◆巨人がシーズン終盤で球団史上4度目の10連敗に沈んだ。 1点差に迫った9回、なお2死二塁。一発逆転の場面で中田のバットが空を切ると、サヨナラ勝ちの希望を砕かれた巨人ファンからため息が漏れた。球団ワーストの13連敗を喫した17年以来の2ケタ連敗で、借金は2。4位広島との直接対決に敗れ、8月25日に最大15もあった両チームのゲーム差は3に縮まった。 開始15分で、勝負あった。先発高橋は宇草に先頭打者弾を食らってからも、立ち直る気配はなかった。シュート回転して真ん中に入ってきた球をはじき返され、1回もたずに6安打4失点でKO。チーム勝ち頭は表情を失ったまま、ベンチに引き揚げた。2番手戸根も3回に鈴木誠と菊池涼に一発を食らって序盤に7点差をつけられた。4被弾で7-8で敗れた前日のヤクルト戦に続き、この日は3被弾で惜敗。攻撃陣が7得点と兆しを見せても投手陣が8失点と、2試合連続で投打の歯車はがたついた。 残り試合は巨人が4で、広島が8。巨人が1勝すれば、広島が上回るには6勝が必要になる。現在、12戦連続で未勝利。CSをほぼ手中にできるであろうその1勝が、届きそうで届かない。巨人がどん底から、はい上がれずにいる。

◆広島は1回に宇草の先頭打者弾などで4得点。3回は鈴木誠と菊池涼の2発で3点を追加。巨人先発の高橋は2/3回4失点でKO。 広島先発の森下は大量援護を受けて6回まで5安打無失点。打線は6回、2死二塁から小園の左前適時打で1点を追加した。 巨人が7回に5点を返したが、反撃が遅く、10連敗を喫した。序盤の3本塁打で主導権を握った広島が継投で逃げ切った。森下は8勝目。巨人高橋は9敗目。

◆巨人が5日ヤクルト戦から1分けを挟んで10連敗。巨人の2桁連敗は17年5~6月に13連敗して以来4度目。 巨人は19、20年と連覇しているが、優勝した翌年に2桁連敗は球団史上初めてだ。原監督は06年6月に10連敗しており、巨人の監督で2度の2桁連敗は初めてになる。これで巨人は9月23日広島戦で11勝目を挙げた高橋を最後に、先発投手の白星が20試合ない。巨人の先発投手が20試合連続白星なしは、最下位に終わった75年4~5月の22試合以来、46年ぶり2度目。

◆巨人が、広島の守護神栗林を相手に9回2死から意地を示したが、あと1点届かず、13連敗した17年以来の10連敗を喫した。 3点ビハインドの9回。簡単に2死を奪われたが、丸、岡本和の連続四球で好機をつくって、ウィーラーの2点適時二塁打で1点差に迫った。 なおも2死二塁で、打席には中田。2球で追い込まれながら、ファウルで粘ったが、8球目の内角151キロの速球にバットが空を切った。

◆広島の守護神栗林良吏投手(25)が2失点を喫するも、1点のリードを死守し、34セーブ目を手にした。 3点リードの9回に登板。先頭の松原に4球目を投じた際に、左肩付近の違和感を訴えトレーナーがマウンドに向かったが、プレー続行。松原を左飛、若林を二ゴロに仕留めた。しかし連続四球を与え、2死一、二塁からウィーラーに左中間を破られる2点適時二塁打を許した。6月19日DeNA戦以来24試合ぶりの失点を喫し、1点差に迫られたが、最後は中田を150キロ直球で空振りに仕留め、逃げ切った。 これでセ・リーグ歴代単独3位の17試合連続セーブを記録した。

◆広島の守護神栗林良吏投手が1点を死守し、34セーブ目を手にした。 3点リードの9回、先頭松原の4球目でバランスを崩した際に左肩付近の違和感を訴えたが、投球を続行。2死から連続四球を与え、一、二塁からウィーラーに24試合ぶりの失点となる2点適時二塁打を浴びた。1点差に迫られるも、最後は中田を空振り三振。佐々岡監督は「左肩は大丈夫だと思う。きっちり勝ちに結びつけてくれた」。50試合目の登板で、セ・リーグ歴代単独3位の17試合連続セーブを記録した。

◆広島森下暢仁投手が、7回途中5失点で8勝目を挙げた。序盤に大量援護をもらい、最速153キロの直球を軸に緩急を操り、6回まで無失点。 しかし7回に突如乱れ、一気に5点を奪われた。「7回の反省点をしっかり次の試合につなげられるように、ゲームをつくっていけるように頑張りたい」と気を引き締めた。佐々岡監督は「6回までは粘り強く投げてくれた」とねぎらった。

◆広島が巨人との死闘を制し、奇跡の大逆転CS進出をグッと引き寄せた。 初回に4点を奪い、3回には鈴木誠也外野手(27)が本塁打キングを猛追する36号特大ソロを放って3点を追加。今季巨人戦10発目で、同戦の1シーズン2桁本塁打は球団5人目となった。8-0の大差から9回に1点差まで迫られたが、逃げ切って3位巨人に3ゲーム差に大接近。残り8試合。総力戦で、3年ぶりのAクラスをつかみにいく。カープ打線が束となって、巨人に襲いかかった。初回、宇草が高橋の143キロ直球を完璧に仕留め、右中間スタンド上段へのプロ初先頭打者弾。強烈な先制パンチを食らわした。さらに2死一、三塁から菊池涼が左越え適時二塁打を放つと、二、三塁から林が中前へ2点適時打。打者9人の猛攻で、4点を先取した。 主砲の特大の1発が、打線にさらに勢いをもたらした。4点リードの3回、先頭の鈴木誠が戸根の高めチェンジアップを捉え、左翼5階バルコニー席に飛び込む2戦連発の36号ソロ。「(先発)森下の援護点になって良かった」。この回、無死一塁から菊池涼も左越え16号2ランで続いた。6回には2死二塁で、小園がダメ押しの左前適時打。リードを8点に広げた。 鈴木誠は、セ界トップのヤクルト村上、巨人岡本和に接近した。本塁打王争いは「特に意識はしていない。1打席1打席チームが勝てるように、最後まで頑張ります」とタイトルに興味を示さなかったが、マルチ安打で打率は3割2分3厘に上昇。首位打者をキープし、打撃2冠を視界に捉えた。今季巨人戦10発目。球団で同戦2桁本塁打を放ったのは山本浩、金本、緒方、新井のレジェンド打者に続く5人目の快挙だ。 主砲は試合前、2年目ながら1番に座る宇草に声をかけた。「練習通り、平常心でいつも通り臨んでいこう」。チームに勇気をもたらす先制弾につながり、宇草は「ありがたかった。練習通り落ち着いて入ることができた」と感謝。主将として、後輩への気配りを忘れない。 最大15ゲーム差あった巨人相手に4連勝で締めくくり、ついに3ゲーム差。佐々岡監督は「残り8試合。チーム一丸で全力で戦って、全部勝つだけです」と力強く言い切った。長くかすんでいた「CS進出」が、手の届くところまで見えてきた。【古財稜明】 ▽広島宇草(プロ初の先頭打者アーチに)「誠也さんから『練習通り、練習通り』とアドバイスをもらっていたので、練習通り打つことが出来ました」

◆巨人がシーズン終盤で球団史上4度目の10連敗に沈んだ。 ▼巨人が5日ヤクルト戦から1分けを挟んで10連敗。巨人の2桁連敗は17年5~6月に13連敗して以来4度目。巨人は19、20年と連覇しているが、優勝した翌年に2桁連敗は球団史上初めてだ。原監督は06年6月に10連敗しており、巨人の監督で2度の2桁連敗は初めてになる。これで巨人は9月23日広島戦で11勝目を挙げた高橋を最後に、先発投手の白星が20試合ない。巨人の先発投手が20試合連続白星なしは、最下位に終わった75年4~5月の22試合以来、46年ぶり2度目。

◆広島が巨人との死闘を制し、奇跡の大逆転CS進出をグッと引き寄せた。 初回に4点を奪い、3回には鈴木誠也外野手(27)が本塁打キングを猛追する36号特大ソロを放って3点を追加。今季巨人戦10発目で、同戦の1シーズン2桁本塁打は球団5人目となった。8-0の大差から9回に1点差まで迫られたが、逃げ切って3位巨人に3ゲーム差に大接近。残り8試合。総力戦で、3年ぶりのAクラスをつかみにいく。 もし勝率5割で並んだ場合、セの規定で勝利数の多い広島が上位となる。

◆先発した巨人・高橋優貴投手(24)が、自己最短となる2/3回4失点でKOされた。一回、先頭の宇草に右中間席に運ばれるソロ本塁打を被弾。なおも2死一、三塁のピンチを招くと菊池の左越え適時二塁打、林に中前2点打を浴びたところで、原監督が交代を決断。無念の降板となった。2番手は戸根がマウンドに上がった。 チームは引き分けを挟んで9連敗中。今季11勝を挙げている左腕に連敗ストップを託したが、まさかの〝誤算〟で序盤から劣勢に立たされた。

◆巨人・坂本勇人内野手(32)が右手に死球を受け、途中交代した。七回の第4打席で森下の投じた変化球が右手を直撃。痛みをこらえながら一塁へ向かったが、治療のためベンチへ。そのまま代走・若林が送られた。 主将が離脱となれば、9連敗中のチームにとって大きな痛手となる。4位・広島とは4ゲーム差。巨人ベンチに暗雲が垂れ込めた。

◆3位の巨人は前半の大量失点が響き、2017年の球団ワースト13連敗以来の10連敗を喫した。今季11勝を挙げている巨人・高橋優貴投手(24)が自己最短となる2/3回を4失点でKOされた。8点ビハインドの七回に5点を返したが、主将・坂本勇人内野手(32)が右手に死球を受け途中交代。九回に1点差に迫ったものの、後味の悪さが残った。これで、4位・広島とのゲーム差は「3」となった。 東京ドームにため息が充満した。高橋は一回、先頭の宇草に右中間席にソロ本塁打を被弾。なおも2死一、三塁のピンチを招くと、菊池の左越え適時二塁打、林に中前2点打を浴びたところで、原監督が交代を決断。無念の降板となった。三回には2番手・戸根が鈴木にソロ、菊池に2ランを献上。六回にも1点を追加されるなど、広島にペースを握られた。

◆広島は一回に宇草の先頭打者本塁打、菊池涼の二塁打、林の2点打で4点を先行し、三回に鈴木誠の36号ソロと菊池涼の2ランで加点した。森下が七回途中5失点で8勝目、栗林が34セーブ目。巨人は追い上げ及ばず4年ぶりの10連敗。

◆巨人は、右手首付近の死球を受け、途中交代していた坂本勇人内野手(32)がチームドクターの診察によると骨折の所見はないと発表。右手首付近の打撲で、大事をとって交代したとみられる。 七回の第4打席で森下の抜け球が右手首付近を直撃。痛みをこらえながら一塁へ向かったが、治療のためベンチへ。そのまま代走・若林が送られ途中交代していた。 チームは終盤の追い上げも及ばず10連敗。残り4試合。主将が離脱となれば、Aクラス死守へ暗雲が垂れこめる状況だったが、最悪の事態はまぬがれたもようだ。

◆3位の巨人は終盤の追い上げも及ばず、10連敗を喫した。先発の高橋優貴投手(24)が自己最短の一回途中4失点KO。三回までに7点のリードを広げられた。0-8の七回に打者一巡の猛攻で5点を返し、3点を追う九回にはウィーラーの中越え2点二塁打で1点差としたが、あと一歩及ばなかった。チームは残り4試合。残り8試合の4位・広島とは3ゲーム差となり、Aクラス死守にも暗雲が垂れこめた。原辰徳監督(63)が試合を振り返った。 -―終盤に追いあげたが、序盤の失点が響いた 「それはもう。やっぱり、重かったというところですね」 -―高橋は甘い球が多かった 「それはそうでしょうね。1回持たずっていうところですからね」 -―戸根は急きょ登板で打たれた 「戸根はそういう仕事だからね。それはないでしょう」 -―三回は一発の後に四球、本塁打... 「そこはね。フォローできないところですね」 -―打線が少し活発に 「少し何となくこう一体感みたいなものをね、できつつあるというところでしょうね」 -―岡本も2戦連続で打点 「そうですね」 -―死球を受けた坂本の状態は 「大丈夫だと思うんだけど、うん。病院にも行かないということだったから。ドクターも来ているからね」 -―大事を取っての交代か 「そうですね。かなり痛みが強かったというところでしょうね」 -―10連敗 「ねえ。まあそれは現実としてね、やっぱりまだまだ残り試合あるわけだから、そっちの方に方向を向いて行くしかないでしょうね」

◆広島の森下は8勝目を挙げても笑顔は少なかった。8―0の七回に4安打を浴びるなど3点を失い、なお1死満塁で降板し「七回が反省点。野手が点を取ってくれたおかげ。感謝したい」と話した。 六回までは150キロ前後の速球で押し、緩急も生かして復調をアピールした。チームは残り8試合で、入団から2年連続10勝の可能性は残っている。「ゲームをつくっていきたい」と次を見据えた。

◆巨人は16日、広島最終戦(東京ドーム)に7-8で敗れ、球団史上4度目、原辰徳監督(63)の指揮下では2006年の自己ワーストに並ぶ10連敗を喫した。先発の高橋優貴投手(24)が0回?を4失点で自己最短降板。後続も打たれ、2試合連続で7得点した打線の奮起も報われなかった。七回には主将の坂本勇人内野手(32)が右手首付近に死球を受けて交代。借金は「2」でクライマックスシリーズ(CS)進出に暗雲が垂れ込めた。 悪夢を断ち切ることはできなかった。一回、先発左腕の高橋が宇草に先頭打者本塁打を浴び、試合開始からわずか2球で失点。勢いづく広島打線から2死しか取れずに4失点でKOされ、連敗は10にまで伸びた。 「(序盤の失点が)やっぱり重かったというところですね」 原監督が嘆いた。高橋は打者8人に被安打6。リーグトップに並ぶ12勝目もお預けとなり、茫然(ぼうぜん)とするしかなかった。 7回、死球を受けた巨人・坂本勇=東京ドーム(撮影・中井誠) ロングリリーフが多い2番手・戸根も三回に鈴木誠、坂倉、菊池涼にソロ、四球、2ランと先頭から3人で3失点。指揮官は「(緊急登板の)戸根はそういう仕事。フォローできない」とバッサリだった。 10連敗中は打線の低調ぶりが際立った。連敗が始まった5日から9試合連続で2得点以下。9月は6勝14敗5分け、10月は2勝10敗2分けと、チーム状況は悪化の一途をたどる。 15日から2戦連続で7得点を挙げたが、七回に坂本が右手首付近に死球を受けて交代するなどツキもない。チームドクターに打撲と診断され、大事には至っていないもようだが、今後のプレーへの影響は不透明だ。9月1日は貯金15で首位。最下位の広島とは14・5ゲーム差あったが、いまやゲーム差は3に縮まった。4試合を残す巨人はCSクリンチナンバーが4で、4勝すればCS進出が確定。4敗して14連敗でシーズンを終えても、8試合を残す広島が4敗なら3位が確定する。数字上は有利だが、この状況では不安も残る。2桁の連敗は球団史上4度目。長嶋茂雄政権1年目の1975年は11連敗して6位に沈み、第2次原政権1年目の2006年は10連敗して4位。高橋由伸政権2年目で球団ワーストの13連敗した17年も4位で、過去3度は全てBクラスだ。「(10連敗は)現実として(受け止め)、残り試合の方を向いていくしかない」と原監督。何とかCS進出は死守したい。(伊藤昇)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
704717 0.598
(↓0.005)
M6
(-)
9591
(+3)
477
(+5)
139
(+1)
69
(-)
0.256
(-)
3.340
(↓0.01)
2
(-)
阪神
73548 0.575
(-)
2
(↑0.5)
8512
(-)
495
(-)
118
(-)
108
(-)
0.247
(-)
3.410
(-)
3
(-)
巨人
596119 0.492
(↓0.004)
12.5
(-)
4530
(+7)
528
(+8)
163
(+1)
65
(-)
0.242
(-)
3.640
(↓0.04)
4
(-)
広島
586611 0.468
(↑0.005)
15.5
(↑1)
8518
(+8)
562
(+7)
114
(+3)
63
(-)
0.264
(↑0.001
3.870
(↓0.03)
5
(-)
中日
546817 0.443
(↑0.005)
18.5
(↑1)
4398
(+5)
463
(+3)
69
(-)
57
(-)
0.238
(-)
3.210
(-)
6
(-)
DeNA
526915 0.430
(-)
20
(↑0.5)
7540
(-)
596
(-)
135
(-)
30
(-)
0.257
(-)
4.170
(-)