ヤクルト(☆8対7★)巨人 =リーグ戦23回戦(2021.10.15)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
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勝利投手:大下 佑馬(1勝0敗0S)
(セーブ:マクガフ(3勝2敗30S))
敗戦投手:高梨 雄平(2勝2敗1S)

本塁打
【巨人】坂本 工宜(19号・1回表ソロ),岡本 和真(39号・1回表2ラン),中田 翔(3号・8回表ソロ)
【ヤクルト】サンタナ(16号・2回裏ソロ),青木 宣親(9号・3回裏ソロ),サンタナ(17号・6回裏2ラン),オスナ(13号・7回裏3ラン)

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◆ヤクルトが乱打戦を制した。ヤクルトは2点を追う6回裏、サンタナの2ランで同点とする。直後に勝ち越しを許すも、7回に山田の適時打とオスナの3ランで4点を奪い、試合をひっくり返した。投げては、4番手・大下が3年ぶりの白星。敗れた巨人は、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆現在8連敗中の巨人だが、ビジターゲームは9月28日中日戦から9連敗中。巨人がビジターで2桁連敗を喫すると06年6~7月の18連敗以来、球団15年ぶりの記録になってしまう。敵地ヤクルト戦で勝利して連敗をストップできるか。

◆8連敗中の巨人打線が、ついに目覚めた。9試合連続2得点以下だったが、初回1死、坂本勇人内野手(32)が自身19試合ぶりの一発となる19号先制ソロ。続く丸佳浩外野手(32)が右前打で出塁すると、4番岡本和真内野手(25)が左翼ポール際に18試合ぶりの39号2ランを放った。以下、暗雲を一発で振り払った2選手のコメントは、以下の通り。 坂本「まず先制できて良かったです。その後に丸、和真がいい流れを作ってくれて良かったです」 岡本和「打ったのはまっすぐです。勇人さんに続けて良かったです。まだまだ頑張ります!!!打てて良かった!」

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(29)が、来日初の1試合2本塁打を放った。 まずは3点を追う2回1死、巨人先発戸郷の4球目、内角高め149キロ直球を引っ張り、左中間席最前列へ来日初の2試合連発となる16号ソロ。「1点でも早く取り返してあげたかった。しっかりと押し込む事が出来ました」。 さらに2点を追う6回無死二塁、同じく戸郷の5球目、外角高めの131キロスライダーを捉え、バックスリーン右へ運ぶ17号2ラン。中盤で試合を振り出しに戻す1発にガッツポーズを繰り出してダイヤモンドを周回。「中村がチャンスを作ってくれたのでランナーをかえすことだけを考えて打席に入りました。追い込まれていたので食らいついて打ちました」と振り返った。

◆巨人のゼラス・ウィーラー外野手(34)が守備で「くるりんぱ」を華麗に決めた。 2回2死。ヤクルト青木の19号ソロで1点差に迫られてヤクルトに流れが傾きそうな中、打者村上が左翼ファウルゾーンへと切れていく飛球を放った。左翼手ウィーラーは猛ダッシュで飛球を追うと、最後は体ごと落下点へ滑り込んでスーパーキャッチ。勢いそのままフェンス際まで滑ったが、くるっと体を回転させて難なく立ち上がった。 ウィーラーといえば本塁打後に自らヘルメットをとってダチョウ倶楽部の上島竜兵のギャグ「くるりんぱ」を披露するのがおなじみだが、この試合では、まずは守備での「くるりんぱ」で魅了した。

◆ヤクルト青木宣親外野手(39)が、9号ソロを放った。 1点を追う3回1死、巨人先発戸郷の6球目、真ん中高め148キロをはじき返し、ライナーで右翼席に突き刺した。「打ったのはストレートです。とにかく出塁してチャンスを作ることを心掛けて打席に入りました。しっかりと自分のスイングが出来ました」と振り返った。

◆巨人戸郷翔征投手(21)が、ヤクルトの1発攻勢に崩れ落ちた。初回に3点の援護をもらったが、2回にサンタナ、3回に青木にソロを献上。1点の追加点を得た6回には、無死から中村に二塁打を許すと、サンタナにこの日2本目となる2ランを食らって追いつかれ、両膝に手をついてうなだれた。 登板前日には「残り試合も少ないので、長いイニングをしっかりと投げたいです。1球1球気持ちを込めて投げます」と意気込んでいたが、6回途中、106球、6安打4失点でマウンドを降りた。9月22日広島戦で9勝目を挙げて2ケタ勝利に王手をかけてから4試合連続で勝ち星を得られず、この日も大台到達はお預けとなった。

◆ヤクルトのオスナ内野手(28)が、逆転の13号3ランを放った。 1点を追う7回無死一、二塁、巨人畠の3球目、内角低め144キロを捉え、左翼席中段に運んだ。終盤で試合をひっくり返す1発に本拠地神宮に詰めかけたファンから拍手喝采を浴びてダイヤモンドを周回。 「打ったのはストレートです。みんなが諦めずに戦っているのでなんとかしたかった。気持ちで打ったよ」と喜んだ。

◆巨人坂本勇人内野手(32)が、勝ち越しの中前適時打を放ち、チームに28イニングぶりの適時打をもたらした。 4-4で同点の7回2死二塁、ヤクルト3番手今野の初球146キロ直球を捉えた。左前に運ぶ一打で、12日阪神戦(東京ドーム)の6回に丸が放った以来の適時打となった。1回1死にも、先制の19号ソロを放っており、6試合ぶりのマルチ安打を達成した。 7回2死一塁から丸が四球を選び、一、二塁とすると、主砲岡本和も続いた。外角高め直球を中前にはじき返す適時打で、さらに1点を追加。1試合6得点は、9月24日阪神戦(甲子園)以来、18試合ぶりとなった。

◆巨人中田翔内野手(32)が、反撃の3号ソロを放った。 ヤクルトのオスナに3ランを打たれ、逆転された直後の8回先頭。ヤクルト清水の外角148キロ直球を右翼ポール際へ運んだ。9月23日広島戦(マツダスタジアム)以来、22日ぶりの1発で1点差に迫った。 不振に苦しみ、1日に巨人加入後2度目の出場選手登録抹消を経験。12日の阪神戦(東京ドーム)で昇格後は、試合前時点で8打数2安打だった。

◆巨人は1回に坂本のソロと岡本和の2ランで3点を先制。ヤクルトは2回にサンタナのソロ、3回に青木のソロで1点ずつ返した。 巨人は6回に中田の遊ゴロの間に1点追加。ヤクルトもその裏、サンタナの来日初の1試合2発となる17号2ランで追いついた。 巨人が7回に2点を勝ち越すが、ヤクルトその裏にオスナ3ランなどで逆転。2連勝でマジックを6とした。大下が今季初勝利、マクガフが30セーブ目。巨人は9連敗で借金1。高梨が2敗目。

◆25歳の誕生日登板となったヤクルト清水昇投手が、10年中日浅尾に並ぶ日本タイ記録の47ホールド目を挙げた。 2点リードの8回からマウンドへ。先頭の中田に1発を浴び、その後2死三塁とされたが、松原を空振り三振に仕留めてガッツポーズ。「すごくうれしい気持ちが一番です。自分1人じゃ絶対できない記録。チームみなさんに感謝しかないです」と喜んだ。すでに2年連続の最優秀中継ぎのタイトルを確定している右腕は、記録を50ホールドポイントまで伸ばした。 ▼シーズン47ホールドのプロ野球タイ記録=清水(ヤクルト) 15日の巨人23回戦(神宮)でホールドを挙げ、10年浅尾(中日)の記録に並んだ。ホールドと救援勝利を合わせたホールドポイントの記録は10年浅尾の59HPで、現在50HPの清水は歴代5位タイ。

◆巨人が連敗地獄から抜け出せない。初回に坂本と岡本和の一発で10試合ぶりに3得点以上を奪ったが、先発戸郷も3発を含む6回途中4失点で降板。 この試合は2度もリード奪ったが守り切れず、首位ヤクルトにねじ伏せられた。13連敗を喫した17年以来の9連敗で、残り5試合にして借金生活に突入した。 手を打てども、かみ合わない。7回に2点を勝ち越した直後、バッテリーを代えて逃げ切りを図った。だが高梨が青木の四球から山田に適時二塁打、村上は四球。左殺しが左打者を歩かせ、右打者には快音を響かせられ、代わった直後に畠がオスナに逆転3ランを浴びた。描いた必勝プランは、1死も奪えずに崩れた。 16日は4ゲーム差に迫ってきた4位広島を本拠地に迎える。沈黙していた坂本が19試合ぶり、岡本和が18試合ぶりにアーチを描き、中田にも1発が生まれ、チームも28イニングぶりの適時打を含む7得点と打線に一筋の光は差し込んだ。元木ヘッドコーチは「和真も出たし、勇人も翔も。丸は2安打で3四球。そういう時は点につながるよね」とかすかな兆しを実感し「今日打ったからといって、明日ダメだったら話にならないし。この調子を続けてもらって、投手が踏ん張ってくれるのを待って。いい流れにしたいね」と顔を上げた。連敗を9で止めて3位のイスに近づくか、それとも大失速を止められずに10連敗か-。 巨人が大一番を迎える。

◆簡単には引き下がらない。ヤクルトは執念で巨人に競り勝った。2度リードを許すも、1点を追う7回にホセ・オスナ内野手(28)が13号3ランを放って逆転した。ドミンゴ・サンタナ外野手(29)は、2本塁打を含む4安打3打点の活躍。今季やってきた優良助っ人コンビの活躍で、優勝へのマジックを6に減らした。同学年の助っ人が、チームを救った。1回に3点を先制され、苦しい展開となった序盤。2回1死走者なしでドミンゴ・サンタナ外野手(29)が、左中間へ2戦連発となる16号ソロを放った。2点を追う6回無死二塁では、バックスクリーン右へ同点の2ラン。「最高の気持ちが出てしまった」と一塁を回りながら、右腕を全力で振って感情を爆発させた。4安打3打点で打線をけん引した。 相棒の奮闘に、仕事人"オスナ13"は黙っていない。再び逆転を許し、1点を追う7回無死一、二塁。カウント1-1から内角低めの144キロ直球をフルスイング。打球を左翼席中段に突き刺した。188センチ、106キロのがっしりした体格。キリッと整えられた眉。鋭い眼光。「ゴルゴ13」の登場人物、デューク東郷をほうふつとさせるいでたち。依頼を受けて海を渡ってやってきた背番号13が、1球で仕事をやってのけた。打った瞬間本塁打を確信。仲間のいる一塁側ベンチに向かってほえ、右手で左胸を強く2度たたいた。 "一枚岩"の精神はすでに染み付いている。オスナは一塁守備時、ピンチで野手がマウンドに集まると、日本語が理解できなくても、いつも輪に加わる。「山田が通訳してくれてるよ」と笑顔を見せた。これで優勝へのマジックを6に減らした。「チームだからこそお互いがカバーし合って。それが今の強さ。一丸となっていい勝利だった」。ともに来日1年目。常に行動をともにする仲良しコンビで6年ぶりのセ界制覇へ導く。【湯本勝大】 ▽ヤクルト高津監督(オスナ、サンタナの両外国人選手の活躍に)「打点とか長打力とかが去年なかった部分。それを期待して、2人にはメンバーに入ってもらった。今日は本当に、まさにその通りの仕事をしてくれたと思います」

◆巨人サカ&オカが10試合ぶりの3得点以上をもたらした。 1回1死、坂本勇人内野手(32)が19試合ぶりの19号先制ソロを放てば、1死一塁から岡本和真内野手(25)も18試合ぶりの39号2ラン。本塁打ランクトップに並ぶ一発に「勇人さんに続けて良かったです。打てて良かった!」とコメントした。坂本は7回にチーム28イニングぶりの適時打を決めるなど2安打2打点1本塁打で、岡本和も2安打3打点1本塁打。10月は打率1割台に苦しむ主軸が復調の兆しを見せた。

◆巨人宮本和知投手チーフコーチ(57)が8失点の投手陣を振り返った。6回にヤクルトのサンタナに同点2ランを浴び、6回途中4失点で降板した先発の戸郷については「5回で本当はね交代だったんですけど、本人が直訴してね。もう1イニング行かせてくれと言うことだったので行かせたんですけど、そうであればもっとね気迫ある投球が見たかったなと」と話した。 2点リードの7回に3番手で登板した高梨は四球、適時二塁打、四球で1つのアウトもとれず、1安打2四球3失点で降板。無死一、二塁で後を託された畠がオスナに逆転3ランを被弾した。「高梨は残念ですね。あれはもう、試合をぶちこわしてしまったという部分がありますね。ああいうところで、しっかりチームを支えていかないといけない立場が、やっぱりああいう、四球、安打、四球というね。彼も反省するでしょう」とコメントした。 残り5試合で、ローテーション通りにいけば、16日広島戦(東京ドーム)の予告先発高橋から、メルセデス、菅野、山口と来て最終戦の24日ヤクルト戦(神宮)を迎える。「まだ不明ですね。最終戦、行くか行かないか。(高橋)優貴の(最多勝争い)のこともありますからね。(戸郷に)2ケタ勝たせてやりたいという親心はあるんだけど、自ら流してしまったっていうのはあるんじゃないですかね。投手陣はここのところ頑張っている。チームのバランスが取れていない状況の中で、守りの野球っていうのが強い野球だと思う。まずは投手を整備して残り試合を戦っていきたいなと思います」と前を向いた。

◆巨人が坂本勇人内野手(32)の19号先制ソロと岡本和真内野手(25)の39号2ランで10試合ぶりの3得点目を刻んだ。 1回表、2点本塁打を放つ巨人・岡本和真=神宮球場(撮影・長尾みなみ) 一回1死、坂本がヤクルトの先発・高梨から右翼席へ19試合ぶりのアーチを運び先制。丸が右前打で続き、4番・岡本が左翼席へ18試合ぶりの一発を放ってこの回3得点。9試合連続の2得点以下が続いていた屈辱を中軸トリオが振り払った。

◆優勝へのマジックナンバーを「7」としているヤクルトは0-3の二回、サンタナの2試合連発となる16号ソロで1点を返した。三回には青木の9号ソロで1点差に迫った。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が39号2ランを放った。 坂本のソロで1点を先制した一回、1死一塁からヤクルト先発・高梨の内角直球を捉え、左翼ポール際へ運んでいった。9月24日の阪神戦(東京ドーム)以来、18試合ぶりの一発。本塁打、打点争いを繰り広げているヤクルト・村上の前で目覚めの一発となった。 40本塁打へ王手をかけた岡本和は「勇人さんに続けてよかった。まだまだ頑張ります。打ててよかった」とコメントした。

◆優勝へのマジックナンバーを「7」としているヤクルトは0-3の二回、サンタナの2試合連発となる16号ソロで1点を返した。三回には青木の9号ソロで1点差に迫った。六回に巨人に1点を奪われ、2点差とされたが、その裏にサンタナがこの日、2本目となる17号2ランを放ち、4-4の同点に追いついた。

◆ヤクルトの先発・高梨は5回3失点で降板した。一回に坂本に19号ソロ、岡本和に39号2ランを被弾。二回以降は巨人打線に得点を与えなかったが、「初回から失点してしまいリズムを作れなかった。チームに申し訳ない」と反省した。

◆ヤクルトは4-4の七回、今野が坂本に適時打を浴び1点を勝ち越されると、岡本和にも適時打を許し、2点差とされた。しかしその裏、山田の適時二塁打で1点差に迫ると、オスナの13号3ランで逆転に成功し8-6とした。

◆ヤクルトが巨人に逆転勝ち。優勝へのマジックナンバーを「6」に減らした。0-3の二回、サンタナの2試合連発となる16号ソロで1点を返すと、三回には青木の9号ソロで1点差に迫った。六回に併殺崩れの間に1点を奪われ2点差とされたが、その裏にサンタナがこの日2本目となる17号2ランを放ち、4-4の同点に追いついた。 七回、巨人に2本の適時打を許し、再び2点差に。それでもその裏、山田の適時二塁打で1点差とすると、オスナの13号3ランで逆転に成功し8-6とした。「みんなが諦めずに戦っているのでなんとかしたかった。 気持ちで打ったよ」と胸を張った。八回は清水が中田の3号ソロで1点差とされたが、九回はマクガフにつないで逃げ切った。

◆ヤクルトが打撃戦を制した。4―4の七回に2点を勝ち越されたが、その裏に山田の適時二塁打とオスナの13号3ランで逆転した。大下が七回2死一、二塁のピンチで好救援して3年ぶりの白星。二回に16号ソロ、六回に17号2ランを放ったサンタナとの一問一答は以下の通り。 --1試合2発 「素晴らしかった。とにかく甘い球を待って、(走者を)進塁させるか生還させるかという気持ちだった」 --2本目は珍しくガッツポーズ 「同点に追いついたので最高の気持ちだった」 --4安打の活躍 「自分の調子もとてもいい。このチームと一緒に戦えて感謝している。とにかく最高。ファンも素晴らしい」 --オスナが逆転3ラン 「いい所で打ってくれた。素晴らしい選手」

◆ヤクルトが打撃戦を制した。4―4の七回に2点を勝ち越されたが、その裏に山田の適時二塁打とオスナの13号3ランで逆転した。大下が七回2死一、二塁のピンチで好救援して3年ぶりの白星。オスナとの一問一答は以下の通り。 --逆転3ラン 「とてもいい気持ち。チームの勝利に貢献できるのは最高。強く打てる球を待っていた。なかなか良い結果を残せていなかったので強いフライを打ってやろうと思った」 --チームは優勝マジック「6」 「チームとして最高。みんな調子がよく、貢献している。チーム一丸のいい勝利だった」

◆巨人は逆転負けで9連敗。最大15あった貯金が底をつき、4月10日以来の借金生活に突入した。9試合連続2得点以下の打線は、一回に坂本の19号ソロ、岡本和の39号2ランでいきなり3点を先制。その後も攻撃の手を緩めず、11安打7得点を挙げるも、終盤に投手陣が踏ん張りきれなかった。原辰徳監督(63)が試合を振り返った。 -―打線は久々に機能した 「なんか少し動きましたね、うん」 -―戸郷が粘れず 「うん。まあ、今日は8点取られたのがね。9点取らなきゃならない。まあ、従ってこういう形になったということでしょうな。まあ、ひとつ言うならば、やっぱりホームランをちょっと打たれ過ぎたというところはあるね」 --高梨の四球も痛かった 「まあまあ、そのへんはもう重箱の隅はね。いろいろそれはあるだろうけど。しかし、野球っていうのは投打で勝っていくわけだからね。8点取られたら9点取らなきゃ。という部分で、いま一歩だったというところですね」 -―昨日の試合後にファンのためにと言っていたが 「今日はそういう意味ではね、結果的にはね、9点取れなかったからこういう形になったけれども。姿勢としては非常に正しい姿勢だったと思います。必死にやっていたっていうところね」 -―中田にも結果が 「そうですね」 -―一時の底はついた感じは 「まあ1試合だからね。まあ明日もまた続くわけだからね」

◆ヤクルトの清水が今季47ホールドとし、2010年に浅尾(中日)がマークしたシーズン最多のプロ野球記録に並んだ。25歳の誕生日にマークし「すごくうれしい。チームに感謝しかない」と喜んだ。 8―6の八回に登板。先頭打者の中田にソロを浴びたが、2死三塁のピンチでは松原をフォークボールで空振り三振に仕留めた。2年連続の最優秀中継ぎ投手獲得を確定させている。今季は両リーグ最多の68試合に登板しているが「残り10試合まできた。突っ走るだけ」と疲れを感じさせなかった。

◆岡本和が一回、坂本のソロで先制した後に左翼ポール際へ39号2ラン。18試合ぶりの一発でヤクルト・村上に並び「(坂本)勇人さんに続けてよかった」。七回は中前適時打を放って3打点。シーズン110打点とし、村上に3差をつけた。巨人の生え抜き選手がシーズン110打点以上を挙げたのは1978年の王貞治(118)以来43年ぶりで、右打者では69年の長嶋茂雄(115)以来52年ぶりとなった。

◆川端が代打安打のプロ野球記録に「3」と迫った。八回1死で出場し、外角のツーシームを捉えて中前に運んだ。今季の代打安打数を28に伸ばし、2007年に真中満がマークしたプロ野球記録の31安打を射程圏に。「ファーストストライクから集中して打ちにいくことが一番大事」と話す通り、2ボールからの投球を狙って安打に変えた。

◆25歳の誕生日に大記録を達成した。ヤクルト・清水昇投手が8―6の八回に登板し、1回を2安打1失点。リードを守って今季47ホールド目を挙げ、2010年に中日・浅尾拓也がマークしたプロ野球記録に並んだ。 「自分一人では絶対にできない記録。チームの皆さんに感謝(の思い)しかないです」 2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルを確定させた前夜に続き、今季68試合目(両リーグ最多)となるマウンドへ。先頭の中田に右越えソロを浴びて1点差に迫られたが、その後は失点を許さなかった。 性格は真面目で研究熱心。学生時代は雑誌に掲載された西武・松坂大輔の連続写真を何度も見返し、分析。現在の安定した制球力につなげている。燕党から万感の拍手が送られ「どうにか勝った場面で(守護神の)マクガフに渡してチームの勝利に貢献したい」と決意を新たにした。(横山尚杜)

◆3発を打っても勝てない...。巨人は2017年の球団ワースト13連敗以来の9連敗。4月10日以来、半年ぶりの借金生活に突入した。原辰徳監督(63)は、投打の歯車がかみ合わないチーム状況を嘆いた。 「野球は投打で勝っていくわけだから。8点取られたら9点取らなきゃ(いけなくなる)という部分で今一歩だった」 一回に坂本の19号ソロと岡本和の39号2ランで、10試合ぶりの3点を奪った。絶不調だった打線は11安打、3本塁打、7得点と爆発したが、この日は先発の戸郷を筆頭に投手陣が崩れた。 2点リードの七回に3番手の高梨がピンチを招いて畠がオスナに逆転3ランを浴びるなど、計4被弾。指揮官は「一つ、いうならば、やっぱり本塁打を打たれ過ぎたかな」と苦言を呈した。 何とか3位の座にいるが、4位・広島とは4ゲーム差。ようやく当たりが戻った打線に希望を見いだすしかない。(谷川直之)

◆ヤクルトは15日、巨人23回戦(神宮)に8―7で逆転勝ち。打線が計4本塁打と爆発し、優勝へのマジックナンバーを「6」とした。5番のホセ・オスナ内野手(28)が1点を追う七回に決勝の13号3ラン。7番のドミンゴ・サンタナ外野手(29)は2本塁打を含む4安打3打点と今季加入した助っ人コンビが大活躍した。最短でのリーグ優勝決定は19日。頼もしい2人がチームの勢いを加速させた。 高々と舞い上がった白球に、燕党も打った本人もスタンドインを確信した。1点を追う七回無死一、二塁でオスナが左翼席へ逆転の13号3ラン。右手で一塁ベンチを指さし、興奮のあまり左手でバットをほうり投げた。 「いい球が来たら強いフライを打ってやろうと思っていた。勝利に貢献できるのは最高だし、とてもいい気持ち」 7回、左越え3ラン本塁打を放ったヤクルト・オスナ=神宮球場(撮影・今野顕) お立ち台で、満面の笑みを見せた。巨人4番手、畠が投じた144キロの内角直球を捉え、9月30日のDeNA戦以来、13試合ぶりの一発だ。一回2死一、二塁では一邪飛、五回2死満塁では遊ゴロと好機で2度凡退。ベンチに戻ると喜びを爆発させ、仲良しの青木とともに愛する家族に送るハートマークを作った。 反撃ののろしを上げたのはもう一人の助っ人、サンタナだった。3点を追う二回に2試合連発となる16号ソロ。2点を追う六回にはバックスクリーン右へ17号2ランを放ち、「最高の気持ちになった」。ブルワーズ時代の2017年にシーズン30本塁打を記録するなど、メジャー通算77発の大砲は今季2度目となる1試合2発で4安打3打点の大当たり。口元のひげを自慢げにさすった。 2年連続最下位に沈んだ昨季は4番・村上の後を打つ打者を固定できなかった。だが、今季は違う。頼もしい両助っ人が控えている。 2人はいつも歩いて神宮に〝出勤〟するほど仲良し。オスナはベネズエラ、サンタナはドミニカ共和国出身でともに1992年生まれ。異国で奮闘する2人は互いに「家族」と認め合っている。8月にサンタナが29歳の誕生日を迎えた際にはオスナが通訳に頼んで小さなケーキを用意。ナインとともに祝った。2人は日本をこよなく愛する。毎日500グラム以上のステーキ肉をほおばるオスナは和牛が大好物。サンタナは加入直後、山田と村上に「ジャパニーズパワーの源だ」と勧められた卵かけご飯を気に入った。最近はうどんにもはまっている。トッピングなしの素うどんが大好きで「うどんは麺類の中の和牛だ」と豪語するほどだ。試合がなかった2位・阪神とのゲーム差を2・5に広げ、優勝へのマジックナンバーは「6」。最短で19日にリーグ制覇が決まる。サンタナが「とにかく最高。最初からチームもすごいと感じていたし、ファンも素晴らしい」と語れば、オスナも「みんな調子がいいし、チーム一丸となっていい勝利だった」と呼応した。頼もしい助っ人コンビがチームを6年ぶりの頂点に導く。(赤尾裕希)★オスナチャチャ チーム内では、オスナが発案したダンスが流行っている。ナインが安打を放った際などに塁上で両手を挙げて左右に振るもので、「チームメートに元気を与えたい。自分も元気よくやっているんだとアピールしたいと思って」と夏場に始めた。すると、チームメートも次々と踊り出して流行。通称オスナダンスだが、サンタナは「オスナチャチャでいいよ」とラテンのリズムに乗ったダンスであることを明かした。

◆ヤクルト打線は、いい方に回転している。 七回に5-6と1点差に迫り、なお無死二塁。打席には村上。マウンドには左腕の高梨。私が見たところ、実は村上の状態はそれほどよくない。左対左ということもあり、巨人バッテリーは村上と勝負すると踏んでいた。ところが結果は四球。続く右のオスナが、右腕・畠から逆転3ランを放った。 オスナだけでなく、サンタナも2本塁打。両助っ人には、ともに当たりが止まった時期があった。その間は村上と山田がグイグイ引っ張っていた。そして今は、逆になっている。 また、1番・塩見の体調面に不安がのぞくと、今度は2番の青木に当たりが戻ってきた。 要するに、好調と不調の打者が、交互に入れ替わる。そろって枕を並べて...ということにはならず、誰かが誰かをカバリングできる。これが、優勝へ向かうチームの流れなのだろう。 巡り合わせのよさは、先週からフル回転しているブルペン陣にも波及させたい。休みを与えるため、得点を重ねて、早めに試合を決める。さらにいえば、クライマックス・シリーズを見据え、早めに優勝を決める。そこまで到達できれば、言うことナシだ。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
704617 0.603
(↑0.003)
M6
(↑1)
10588
(+8)
472
(+7)
138
(+4)
69
(-)
0.256
(↑0.001
3.330
(↓0.03)
2
(-)
阪神
73548 0.575
(-)
2.5
(↓0.5)
8512
(-)
495
(-)
118
(-)
108
(-)
0.247
(-)
3.410
(-)
3
(-)
巨人
596019 0.496
(↓0.004)
12.5
(↓1)
5523
(+7)
520
(+8)
162
(+3)
65
(-)
0.242
(↑0.001
3.600
(↓0.03)
4
(-)
広島
576611 0.463
(-)
16.5
(↓0.5)
9510
(-)
555
(-)
111
(-)
63
(-)
0.263
(-)
3.840
(-)
5
(-)
中日
536817 0.438
(-)
19.5
(↓0.5)
5393
(-)
460
(-)
69
(-)
57
(-)
0.238
(-)
3.210
(-)
6
(-)
DeNA
526915 0.430
(-)
20.5
(↓0.5)
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