日本ハム(★0対3☆)オリックス =リーグ戦23回戦(2021.10.15)・札幌ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
0003000003401
日本ハム
0000000000300
勝利投手:山﨑 颯一郎(2勝2敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(1勝3敗27S))
敗戦投手:立野 和明(4勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(32号・4回表3ラン)

  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 ORIX戦チケット予約

DAZN

◆オリックスは4回表、杉本の3ランで先制に成功する。投げては、先発・山崎颯が6回無失点の好投。その後は富山、ヒギンス、平野佳の継投で完封リレーを展開し、山崎颯は今季2勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、先発・立野が試合をつくるも、打線が3安打無得点と沈黙した。

◆今季のオリックス宗佑磨外野手(25)は日本ハム戦で76打数26安打、打率3割4分2厘で、このカードは8試合連続安打中。反対に相性が悪いのが杉本裕太郎外野手(30)で、日本ハム戦は77打数18安打、打率2割3分4厘といまひとつ。

◆オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(30)が渾身(こんしん)の一撃をぶっ飛ばした。0-0で迎えた4回無死一、二塁。日本ハム立野の初球135キロフォークをとらえた。豪快なスイングに白球を乗せ、左翼席上段に32号先制3ラン。左手で握ったバットを高々と上げ、確信歩きだ。 「感触も完璧。今年1番の当たりでした!」 "今季一"を、大事な場面で持ってきた。13、14日のロッテ戦(京セラドーム大阪)で連敗し、マジック点灯を許したばかり。自力優勝の可能性は消滅したが、まだまだ諦めない。 ゆったりとダイヤモンドを回ると、お決まりとなった「昇天ポーズ」を一塁ベンチ前で披露。この日は右拳を突き上げるのを約3秒間、我慢した。本塁打を放った打席と同じく「タメ」を作り、札幌ドームの右翼席に集ったファンと呼吸を"今季一"合わせた。 一緒に喜びを分かち合う。「せっかく『ラオウ』って、みんなが呼んでくれている。みんなで喜べるようなことがしたい」。打席では孤独との戦い。豪快な打撃に温厚な人柄でファンを魅了し、歓喜を共有している。4月8日ロッテ戦(ZOZOマリン)。右翼席に弾丸ライナーの今季1号を放った杉本は、1人で恥かしげに右拳を突き上げた。「あのポーズ、流行らしたいけん、みんなに広めてくれん? もっともっと打てるように頑張るけん!」。徳島出身の30歳。青学大、JR西日本、オリックスと経由しても、抜けない阿波弁で昇天ポーズの浸透に力を入れた。 半年前の約束を守り、32発目。本塁打数トップを走り、キングも視界に入る。「大事な場面で打つホームランは気持ちいい。また打ちたいって思えるけん、頑張れる」。昨年8月、中嶋監督が代行就任時に、「一緒に1軍に行くぞ」と大阪・舞洲の風呂場から連れ出された男が、堂々と4番に座っている。【真柴健】

◆日本ハムは立野、オリックスは山崎颯が先発。序盤3回まで、立野は1安打無失点。山崎颯は無安打無失点で中盤に突入した。 オリックスは4回、杉本の左越え32号3ランで先制。日本ハムは立野が6回2安打3失点で降板。2番手宮西にスイッチした。 オリックスは連敗を「3」で止めた。山崎颯は6回2安打無失点で2勝目。日本ハムは2試合連続の0封負け。立野は2敗目。

◆オリックス山崎颯一郞投手が6回2安打無失点の好投で2勝目をつかんだ。109球の熱投に「いい集中力で投げることができて良かった」と爽やかな笑顔を見せた。 16日の先発は同期入団の山本で「この勢いでどんどん勝っていきたい。由伸にいいバトンパスができたかなと思います」と締めくくった。

◆日本ハムは2試合連続の完封負けで、3季連続のBクラスが確定した。オリックス23回戦(札幌ドーム)は、優勝争いを繰り広げる相手との勢いの差が如実に表れた。 円陣を組んで反撃へ士気を上げた5回には、1死三塁まで好機を広げたが、R・ロドリゲス、中島が倒れ、本塁は遠かった。痛々しいほど、今季を象徴する試合だった。日本ハムは、3季連続でBクラスが確定した。優勝争いを展開するオリックスに、まざまざと力の差を見せつけられた。栗山監督は「しっかりと受け止めて、そのことは本当に責任を感じる。応援して頂いている方に本当に、すみませんという言葉しかない」と言葉をつないだ。 1点が遠かった。3点を追う5回。イニングの前に小笠原ヘッド兼打撃コーチを中心に、円陣が組まれた。反撃へ、仕切り直して臨んだ。先頭高浜が左中間二塁打で出塁。1死三塁までチャンスを広げたが、来日1年目のR・ロドリゲスが空振り三振。続く中島は左飛に倒れた。打線は3安打止まり。最後まで動きだすことはなかった。 2試合連続、今季18度目の0封負け。深刻な得点力不足は、チームの本塁打数が物語る。69本塁打はリーグ唯一の2ケタ。中田が抜け、西川や大田ら高年俸の主力の不振が大きく響いた。栗山監督は「本当に今年、自分のパフォーマンスを出し切った選手は誰もいなかった。もっともっと、みんなうまくならないといけないし、もっとうまくなれる」と話した。 シーズンは残り11試合。指揮官は「本当にチームが跳ね上がるときには全ての悔しさだったり、ダメなものを持って、沈み込んで高く飛び上がらないといけない。本当に明日から、来シーズンは始まっている」と前を見た。今季味わった思いを力に変えて、来季に向けて再起を図る。【田中彩友美】

◆日本ハム先発の立野和明投手は、不用意な1球に泣いた。 0-0の4回、2者連続四球で無死一、二塁と走者をためて、打席に迎えたのはオリックスの4番杉本。その、初球だった。変化球が、あろうことか、ど真ん中へ。本塁打王争いをしている杉本が、失投を見逃すはずがなかった。左中間席へ先制3ランをたたき込まれ、札幌ドームで続いていた自身の無失点は、21回1/3でストップした。 6回を投げて、許した安打は2回の二塁打と、4回の3ランだけ。「4回の四球2つとホームランを打たれたボールに悔いが残ります。自分の甘さが出てしまった」。3試合連続でクオリティースタートを達成も、孤立無援で、4連勝ならず。今季2敗目を喫した。 栗山監督は「本当にかわいそうだよね」と眉を落とし「次に生かしてくれると信じています」と力投の右腕を思いやった。

◆熱パの火は消さない。オリックスが主砲の豪快アーチで日本ハムを撃破した。4回に4番杉本裕太郎外野手(30)がリーグトップを快走する決勝の32号3ランを放った。首位ながら前夜に自力優勝の可能性が消滅したが、25年ぶりのリーグ制覇へあきらめない姿勢を見せた。 左手でグッと握ったバットを高々と上げた。ラオウ杉本は、着弾前から確信歩きだった。「感触も完璧。今年1番の当たりでした!絶対に負けられない戦いだったので、いいところで打ててよかったです」。渾身(こんしん)の一撃だった。0-0の4回無死一、二塁。日本ハム立野の初球135キロを強振。豪快に左翼席上段へ決勝の32号3ランを放ち、本塁打キングを独走。「最近、皆さん一緒にやってくださるんですごくうれしい」。定着してきた「昇天ポーズ」。札幌ドームの右翼席に集まったファンとともに右拳を突き上げた。 試合を決める一振りは初球打ち。甘い誘いはこの日の午前中の大阪でも...。前夜はロッテに敗れ、自力優勝の可能性が消滅。札幌への当日移動で、同僚から「力水」をもらった。。伊丹空港のスターバックスで「ミヤビさん(松井)が、フラペチーノをおごってくれた。スタバ買おうと思ったら、ちょうどミヤビさんが注文してて『ラオウも一緒にええよ』って買ってくれました」。豪快なアーチを描く4番は少年のように笑った。 気になる注文商品は「エスプレッソアフォガートフラペチーノです!」と早口言葉のように説明。「飛行機に乗る前だったのでトールサイズ」と不敵な笑みを浮かべ、敵地に乗り込んだ。 ロッテはマジックを「8」に減らしたが、まだ首位だ。リーグ優勝の可能性は十分にある。杉本は「すごく今、野球が楽しい。プレッシャーもありますけど...。どうしようと考えても、いい結果は出ない。だから僕は楽しんでやろうかなと」と重圧につぶされることなく充実の表情を見せる。残り6試合も「全部勝てるように」と気持ちを込める。泣くか笑うなら...。ラオウには後者が似合う。【真柴健】

◆オリックスが主砲の豪快アーチで日本ハムを撃破した。4回に4番杉本裕太郎外野手(30)がリーグトップを快走する決勝の32号3ランを放った。遅咲きの主砲は、広島で過ごした社会人時代に、満員のスタジアムでプレーすることを夢見ていた。プロ入り目前に見た、赤いスクワット応援を覚えている。ラオウ杉本は青学大を卒業した後、社会人JR西日本に所属し、広島で過ごした。マツダスタジアムへ観戦に訪れ「こんな満員の球場で野球ができれば、楽しいだろうなぁ...」と想像していた。 持ち前の怪力、長打力が見込まれ、15年ドラフト10位でオリックスに入団。指名された瞬間は「ドラフトって10位まであるんやぁ」と感心したそうだ。 メガホンを持って立ったり座ったりする、広島名物のスクワット応援は「汗をかくので...。(当時は)やってませんね」と苦笑い。 ただ、ウエートトレーニングのスクワットには夢中になり、太ももがはち切れそうなぐらいパンパン。ラオウ杉本は「重さは気にしません。軽めの重量でもいいので、フォーム重視で継続することですね。続けていたら、だんだん効果が出てくる」と強調。その言葉は、今季の打撃スタイルに似ている気がする。【オリックス担当=真柴健】

◆14連勝中のオリックス山本由伸投手が先発。シーズン15連勝すれば13年田中(楽天)以来で9人、10度目。また、山本はここまで193奪三振で、シーズン200奪三振に到達すると、オリックスでは13年金子(200奪三振)以来、球団8年ぶり。

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(30)が、先制の32号3ランを放った。 「感触も完璧でしたし、今年一番の当たりでした。(先発の山﨑)颯一郎が頑張って投げていましたし、なんとか打ててよかったです」 0─0の四回。先頭の宗、紅林の連続四球で一、二塁の好機を迎えると、日本ハム先発・立野が投じた初球をフルスイング。135キロの変化球を完璧にとらえ、左翼中段席まで運んだ。 チームにとって4試合ぶりとなる先取点は4番の一撃がもたらした。

◆先発した日本ハムの2年目右腕・立野和明投手(23)は6回2安打3失点で降板。5勝目はならなかった。 「初回から自分のペースで試合を進めることができなかった。四回の四球2つとホームランを打たれたボールに悔いが残ります」 立ち上がりからいいテンポで次々に打者を打ち取る投球を見せたが、四回に捕まった。先頭から連続四球で無死一、二塁のピンチを招くと、4番・杉本にど真ん中のスプリットを左翼席上段に運ばれ、3点の先制を許した。 その後は粘って失点を許さなかったが、6回86球でマウンドを降りた。

◆オリックスが無失点リレーで、連敗を3で止めた。山崎颯が6回を投げて2勝目を挙げ、平野佳が27セーブ目。打線は四回に杉本の32号3ランで均衡を破った。日本ハムは散発の3安打に抑えられて、2試合連続の零敗。

◆日本ハムは2試合連続の零敗で4位以下が確定し、3年連続でクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。栗山監督は「本当に責任を感じている。応援してくれた方にすみませんという言葉しかない」と険しい表情で語った。 五回の好機に3者連続で凡退するなど、今季を象徴する打線の低調ぶりだった。監督は「もっとみんな能力があるはず。悔しいまま終わらせてはいけない」と話した。 立野(6回3失点で2敗目)「自分の甘さが出た。四回の2四球とホームランを打たれた球に悔いが残る」

◆オリックスの杉本が持ち前のパワーを見せつける32号3ランを放った。0―0の四回に立野の変化球がほぼ真ん中に入ったところを振り抜き、左中間席上段へたたき込む。この一打が勝負を決める結果となり「絶対に負けられない戦いだった。いいところで打てて良かった」と喜んだ。 バットを高々と掲げ、ゆっくりと歩きだすほどの手応えで「感触も完璧だったし、今年一番の当たりだった」と自賛。左翼手は一歩も動けないほど強烈な一発だった。 13、14日と2位ロッテに連敗し、優勝へのマジックナンバー点灯を許していた。停滞ムードを一気に吹き飛ばした主砲は「どうしよう、どうしようと考えても、いい結果は出ない。僕は楽しんでやろうと思う」と、残る6試合に目を向けた。 中嶋監督「最終回も点を取らないといけない。まだまだできていないことがある。それでも、一つ勝って明日にいけるのはいい」

◆もう、負けられない。プレッシャーがかかる一戦で、4番がチームを奮い立たせる一撃を放った。オリックス・杉本が先制の32号3ラン。逆転でのリーグ優勝を目指し、快音を響かせた。 「感触も完璧でしたし、今年一番の当たりでした! (先発の山崎)颯一郎が頑張って投げていましたし、なんとか打ててよかったです!」 0─0の四回だ。宗、紅林の連続四球で無死一、二塁の好機をつくると、立野の初球をフルスイング。左翼中段席まで運んだ。本塁打王争いでリーグ単独トップ独走の32発目で、試合の主導権を握った。 チームは12日からのロッテ3連戦(京セラ)を2敗1分け。14日には先発の宮城が自己ワーストの5失点と炎上し、ロッテに優勝へのマジックナンバー「9」の点灯を許した。 首位ながらも残り試合数の関係で自力優勝の可能性が消滅。だが、この日の試合前の時点では、最短でのリーグ優勝決定日はともに19日と、お互い同じ状況。ここからがより大事になる。 優勝争いの経験がない若手が主体のチーム。前夜の敗戦後、中嶋監督は「重圧かかってないやつ、おらんやろ」とナインを思いやりつつ、「(野手は)一打席でも、(投手は)一球でも早く、自分たちの野球を思い出さないといけない。難しく考えすぎているのかな。球種とかコースとか。シンプルにいかせます」と力を込めた。 指揮官の思いが届き、チームは杉本の3ランで4試合ぶりに先取点を挙げ、先発の山崎颯も好投した。連敗は「3」でストップ。どこまでもロッテに食らいついていく。(西垣戸理大)

◆白球は瞬く間に左翼中段席に着弾した。オリックス・杉本が決勝の32号3ランで連敗を3で止め、逆転のリーグ優勝へ、望みをつないだ。 「絶対に負けられない戦いだったので、いいところで打ててよかったです! 今年、一番飛んだと思います!!」 今季最高のひと振りがここぞで出た。0─0の四回無死一、二塁の好機で、立野の初球フォークをとらえた。2位ロッテに優勝へのマジックナンバーの点灯を許しているが、0・5ゲーム差で首位に立つ。12日からのロッテ3連戦(京セラ)は2敗1分けに終わった後、ナインは前を向き、札幌入りした。 その道中の伊丹空港でのできごとだった。杉本はスターバックスコーヒーで、この日から1軍合流した松井雅にトールサイズのフラペチーノをごちそうになった。 「(味は)エスプレッソアフォガートフラペチーノです。(本塁打は)ミヤビさんのおかげやと思います」 ロッテ3連戦では苦い敗戦を味わったが、逆転Vのチャンスはある。中嶋監督も「1つ勝って、あしたにいけるのは非常に大きい」と力を込めた。残り6試合。ここからが本当の正念場だ。(西垣戸理大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
675317 0.558
(↑0.003)
-
(-)
6532
(+3)
485
(-)
130
(+1)
42
(-)
0.250
(↓0.001)
3.360
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
645119 0.557
(↑0.004)
0
(-)
9560
(+3)
521
(+1)
118
(+2)
102
(-)
0.243
(↓0.001)
3.640
(↑0.02)
3
(-)
楽天
625715 0.521
(↓0.004)
4
(↓1)
9504
(+1)
476
(+5)
102
(+1)
45
(-)
0.246
(↓0.001)
3.400
(-)
4
(-)
ソフトバンク
566120 0.479
(↓0.004)
9
(↓1)
6524
(+1)
470
(+3)
121
(-)
86
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.260
(-)
5
(-)
西武
536518 0.449
(↑0.005)
12.5
(-)
7503
(+5)
564
(+1)
107
(+1)
83
(-)
0.241
(-)
3.980
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
496518 0.430
(↓0.004)
14.5
(↓1)
11415
(-)
490
(+3)
69
(-)
68
(-)
0.230
(↓0.001)
3.410
(↑0.01)