日本ハム(★0対3☆)西武 =リーグ戦22回戦(2021.10.14)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:松本 直晃(9勝8敗0S)
(セーブ:平良 海馬(3勝4敗20S))
敗戦投手:伊藤 大海(9勝9敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(16号・6回表2ラン),中村 剛也(17号・8回表ソロ)

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◆西武は両軍無得点で迎えた6回表、中村が2ランを放ち、試合の均衡を破る。その後は、8回に中村の2打席連続本塁打となるソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・松本が7回3安打無失点の好投で今季9勝目。敗れた日本ハムは、先発・伊藤が力投するも、打線が援護できなかった。

◆日本ハム伊藤、西武松本の両先発が上々の立ち上がり。日本ハムは2回の好機で無得点。西武も3回無死一、二塁で得点できず。 西武は6回、先頭の森が左中間二塁打で出塁。続く4番中村が、日本ハム伊藤から左翼席へ16号2ランを放って先制した。 西武は8回にも中村が2打席連続の17号ソロ。先発の松本は7回3安打無失点で9勝目。1発に泣いた日本ハム伊藤は4連敗で9敗目。

◆プロ20年目の西武中村剛也内野手が、2年ぶり42度目の1試合2発で最下位転落を阻止した。 6回無死二塁でカウント2-0から16号先制2ラン。8回にも左中間へ17号ソロを放ち、19年8月以来の「おかわり弾」で負ければ6位転落の危機を救った。通算441本で長嶋茂雄の歴代14位444本にあと3本とし「そういう記録に近づけるというのはすごく光栄なので頑張っていきたい」と見据えた。

◆西武平良海馬投手がプロ4年目で初の20セーブをマーク。 セットアッパーでスタートした今季の平良はすでに21ホールドを記録しており、同一シーズンに「20セーブ+20ホールド」は11年に20セーブ、21ホールドの久保(巨人)以来2人目で、パ・リーグでは初。 ▽西武平良(セーブを記録しパ・リーグ初の20セーブ+20ホールドを達成)「素直にうれしいという気持ちですが、どちらかというとラッキーだったという方が強いです」

◆日本ハム伊藤大海投手(24)が1発に沈んだ。西武22回戦(札幌ドーム)の6回、中村に痛恨の決勝2ランを浴びた。7回6安打2失点で9敗目。5度目の挑戦で、またも10勝目には届かなかった。チームは今季17度目の0封負けで、ルーキーを援護出来なかった。高々と舞い上がった打球は、無情にも日本ハムファンが詰め掛けた左翼席に着弾した。0-0の6回無死二塁。伊藤が、1発に屈した。中村への3球目、129キロスライダーを捉えられた。「もう少し厳しめに投げないといけなかったボールだった。失投ですね」。決勝2ランを献上し、珍しくマウンドを蹴り上げ、ロジンではなく砂ぼこりを舞い上がらせた。 悲願の10勝目へ、5度目の先発マウンドだった。9月7日楽天戦での勝利を最後に足踏み。この日は7回6安打2失点にまとめたが、痛恨の被弾が響いた。「先制点を与えてしまったのが1番」と悔やんだ。栗山監督は「内容は抜群。点を取ってあげられなくて、本当に申し訳ない」と頭を下げた。 白星から遠ざかっていたこともあり、変化をつけた。7回1死走者なし、戸川への5球目はサイドスローで投じた。前回登板の7日オリックス戦でも、試合中盤に実行。普段はキャッチボールで投げる程度も「いろんなことを試合で出来るのに越したことはない。遊び心じゃないですけど、そういうのも持ってやっていかないとなと思って」。試行錯誤しながら、遠ざかっている勝利を追い求めている。 チームは今季17度目の0封負け。直近3試合で2度目の無得点試合と、貧打の渦中にいる。伊藤は「次の登板をもらえるのであれば、頑張るしかないので。ここまで来たら、思い切ってやりたいなと思います」。試練を乗り越え、節目の勝利をつかみ取る。【田中彩友美】

◆西武の中村が6日以来となる16号2ランを放った。0―0の六回無死二塁、2ボールで、肩口から入った内寄りのスライダーを振り抜くと、打球は左翼席中段に吸い込まれた。普段通りに「打てて良かったです」と淡々とコメントした。 三回2死満塁では、同じ2ボールからの3球目を打ち、右飛に倒れていた。めっぽう強い満塁の場面を生かせなかった悔しさをぶつけ、ベンチ前で拳を強く握った。 9月に通算2000安打を達成した栗山と同じ、高校出のプロ20年目。今季は山川の不振もあり、主に4番に座って打線を支えている。

◆今年、苫小牧駒大からドラフト1位で入団した伊藤大海投手(24)は、7回6安打2失点で降板し、またも10勝目はならなかった。 「僕が先制点を与えてしまったことが全てです。粘り切れなかったことスライダーが甘く入ってしまったこと課題は山積です。チームに勝ちを呼び込むピッチングができず悔しい気持ちです」 新人最速10勝目をかけた5度目の挑戦。西武打線相手に5回まで無失点と粘りの投球も、六回無死二塁から中村に手痛い先制2ランを浴びた。 7回をもって、115球でマウンドを降りた。

◆西武は六回に中村の2ランで先制し、八回に中村の2打席連発の17号ソロで加点した。松本が7回3安打無失点で9勝目、平良が20セーブ目を挙げた。日本ハムは7回6安打2失点で粘った伊藤を援護できず、零敗を喫した。

◆西武の松本は球持ちの良いフォームから伸びのある速球を投げ込み、7回3安打無失点で9勝目を手にした。四回1死一、三塁では松本剛を遊ゴロ併殺打に仕留め「ピンチもあったが、しっかりと腕を振ることができた」と誇った。 前回登板だった7日のソフトバンク戦でプロ初の完投を完封で飾った。シーズン最終盤に安定した投球を続け「勝てるようにこれからもやっていきたい。(捕手の)森さんのミットをめがけ投げた結果」と語った。

◆日本ハムは打線が相手先発・松本を攻略できず、今季17度目の零敗。先発した伊藤は7回2失点で自身4連敗となる9敗目(9勝)。六回に中村に浴びた先制2ランを悔やんだ。以下、試合後の栗山監督の主な一問一答。 ――先発した伊藤は 「いろんなことがある中で前回あたりからボールは戻っている。今日も内容はすごくよかった。まあ野球の神様がもっともっと、大海(伊藤)に求めているっていうのもあるだろうし、こちら側としては点を取ってあげられなくて申し訳なかった」 日本ハム・伊藤大海=札幌ドーム(撮影・三浦幸太郎) ――高浜が2安打 「逆に言うとハマ(高浜)しか打っていないというゲームでもあったので、(伊藤が)あれだけの内容のピッチングをしているので、みんなでなんとかしてあげられるようにやっていきます」 ――今日も相手投手を打ち崩せなかった 「いいときはいいけど、まったく点を取れない試合になってしまう。打てなくても点は取れる形が作れるはずなので、そういうこと含めてやらなきゃいけないことが多いと思う。しっかりそういったことを受け止めてやっていきます」 ――明日からオリックス戦に向けて 「優勝を争っているチームとの戦い方っていうのはすごく責任があると思うので、まずはこの3連戦、目いっぱいやっていきます」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
665317 0.555
(↓0.004)
-
(-)
7529
(+1)
485
(+6)
129
(+1)
42
(-)
0.251
(-)
3.380
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
635119 0.553
(↑0.004)
0
(↓1.5)
10557
(+6)
520
(+1)
116
(+1)
102
(-)
0.244
(↑0.001)
3.660
(↑0.02)
3
(-)
楽天
625615 0.525
(↓0.005)
3
(↑0.5)
10503
(+5)
471
(+6)
101
(+1)
45
(-)
0.247
(↑0.001)
3.400
(↓0.02)
4
(-)
ソフトバンク
566020 0.483
(↑0.005)
8
(↑1.5)
7523
(+6)
467
(+5)
121
(-)
85
(-)
0.245
(-)
3.260
(↓0.01)
5
(-)
西武
526518 0.444
(↑0.004)
12.5
(↑1.5)
8498
(+3)
563
(-)
106
(+2)
83
(-)
0.241
(-)
4.000
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
496418 0.434
(↓0.004)
13.5
(↑0.5)
12415
(-)
487
(+3)
69
(-)
68
(-)
0.231
(↓0.001)
3.420
(-)